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発明の名称 人工インプラントを配備するためのハンドルシステム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−181702(P2007−181702A)
公開日 平成19年7月19日(2007.7.19)
出願番号 特願2007−225(P2007−225)
出願日 平成19年1月4日(2007.1.4)
代理人 【識別番号】100066474
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 博昭
発明者 ユリアン・チオアンタ / シーザー・リンコン / ブライアン・ダブリュ・ウィルキンズ / ランス・エイ・ウィンクラー
要約 課題
人工インプラントの配備のための送達カテーテルのハンドルシステムを提供する。

解決手段
ハンドルシステム10は、第1静止部分12、第1静止部分に固定され、かつ、ハンドルシステムとともに長さ方向に延びる少なくとも1本のガイドレール28,30、および第1の静止部分に回転可能に連結された円筒形の第2回転部分14を含む。シースマウント22が、カテーテルの外側シース24に固定され、シースマウントは、1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本に係合する1つまたは複数のベアリング面238,240を有する。第2の回転部分を回すと、シースマウントとの相互作用によって、シースマウントが長さ方向に変位する。相互作用は、回転部分の雌ねじ32とシースマウントの雄ねじ34によって得られる。
特許請求の範囲
【請求項1】
人工インプラント器具を送達する送達カテーテルのハンドルシステムにおいて、
第1の静止部分と、
少なくとも1本のガイドレールであって、前記第1の静止部分に固定されており、前記ハンドルシステムの概ね長さ方向に延びる、ガイドレールと、
概ね円筒形の第2の回転部分であって、前記第1の静止部分に回転可能に連結されており、ねじ山付き内面を有する、第2の回転部分と、
前記送達カテーテルの外側シースに固定されたシースマウントであって、前記1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本に係合する1つまたは複数のベアリング面、を含み、かつ、前記第2の回転部分の前記ねじ山付き内面に係合する形状を有する概ね円筒形の外面、をさらに有する、シースマウントと、
を含み、
前記第2の回転部分を回転させると、前記ねじ山付き内面と前記概ね円筒形の外面の前記形状との相互作用によって、前記シースマウントが長さ方向に変位する、
ハンドルシステム。
【請求項2】
請求項1記載のハンドルシステムにおいて、
前記ねじ山付き内面は、螺旋雄ねじを有し、
前記概ね円筒形の外面の前記形状は、螺旋チャネルを含む、
ハンドルシステム。
【請求項3】
請求項2記載のハンドルシステムにおいて、
前記螺旋雄ねじは、4始点型螺旋雄ねじを含み、
前記螺旋チャネルは、4始点型螺旋チャネルを含む、
ハンドルシステム。
【請求項4】
請求項1記載のハンドルシステムにおいて、
前記ねじ山付き内面は、ねじ山チャネルを含み、
前記概ね円筒形の外面の前記形状は、前記ねじ山チャネルに係合するよう寸法決めされた1つまたは複数の突起を含む、
ハンドルシステム。
【請求項5】
請求項4記載のハンドルシステムにおいて、
前記ねじ山チャネルは、4始点型ねじ山チャネルを含み、
前記1つまたは複数の突起は、4つの突起を含む、
ハンドルシステム。
【請求項6】
請求項4記載のハンドルシステムにおいて、
前記ねじ山チャネルは、前記第2の回転部分の長さ方向軸線に沿ったピッチが変化している、ハンドルシステム。
【請求項7】
請求項6記載のハンドルシステムにおいて、
前記第2の回転部分の近位部分の前記ねじ山チャネルのピッチは、前記第2の回転部分の遠位部分の前記ねじ山チャネルのピッチよりも大きい、ハンドルシステム。
【請求項8】
請求項1記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本は、前記ガイドレールの長さに沿った1つまたは複数のラチェット歯を含み、
前記シースマウントは、
前記ラチェット歯に係合するよう位置決めされているラチェットアームであって、前記シースマウントの第1の方向の運動を可能にし、前記シースマウントの前記第1の方向とは逆の第2の方向における運動を妨げるように操作可能である、ラチェットアーム、
をさらに含む、
ハンドルシステム。
【請求項9】
請求項8記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本のガイドレールのうちの前記少なくとも1本は、デッドゾーンをさらに含み、
前記デッドゾーンには、前記ラチェットアームに係合するか、または前記シースマウントの任意の方向における運動を妨げる、ラチェット歯が設けられていない、
ハンドルシステム。
【請求項10】
請求項9記載のハンドルシステムにおいて、
前記デッドゾーンは、前記1本または複数本のガイドレールのうちの前記少なくとも1本の遠位端部に配置されている、ハンドルシステム。
【請求項11】
請求項1記載のハンドルシステムにおいて、
前記シースマウントは、少なくとも1つの半径方向凹部内に捕捉される、少なくとも1つのロックボタン、をさらに含み、
前記ロックボタンは、付勢手段によって半径方向外側へ付勢され、
前記第2の回転部分は、前記ロックボタンの少なくとも一部を通すように寸法決めされた、少なくとも1つの貫通穴、を含む、
ハンドルシステム。
【請求項12】
請求項11記載のハンドルシステムにおいて、
前記付勢手段は、圧縮ばねを含む、ハンドルシステム。
【請求項13】
請求項11記載のハンドルシステムにおいて、
前記凹部は、前記凹部の底部に設けられた第1のねじ山付きポストを含み、
前記ロックボタンは、前記ロックボタンの下面に設けられた第2のねじ山付きポストを含み、
前記付勢手段は、
螺旋ばねであって、前記第1のねじ山付きポストおよび前記第2のねじ山付きポストに係合し、それにより前記ロックボタンを捕捉する、螺旋ばね、
を含む、
ハンドルシステム。
【請求項14】
請求項11記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分は、
解除ボタンであって、前記貫通穴と長さ方向に揃えられた位置に設けられており、前記ロックボタンを前記貫通穴の半径方向内側へ押し下げるように操作可能である、解除ボタン、
を含む、
ハンドルシステム。
【請求項15】
請求項14記載のハンドルシステムにおいて、
前記解除ボタンは、前記第1の静止部分に捕捉される、ハンドルシステム。
【請求項16】
請求項14記載のハンドルシステムにおいて、
前記解除ボタンは、前記解除ボタンを押し下げ位置に保持するロックをさらに含む、ハンドルシステム。
【請求項17】
請求項11記載のハンドルシステムにおいて、
前記少なくとも1つの貫通穴は、複数個の貫通穴を含む、ハンドルシステム。
【請求項18】
請求項17記載のハンドルシステムにおいて、
前記複数個の貫通穴のそれぞれは、
解除ボタンであって、前記貫通穴と長さ方向に揃えられた位置に設けられており、前記ロックボタンを前記貫通穴の半径方向内側へ押し下げるように操作可能である、解除ボタン、
を含む、
ハンドルシステム。
【請求項19】
請求項1記載のハンドルシステムにおいて、
ひずみ緩和部であって、前記第1の静止部分に接合され、かつ、前記ハンドルシステムの遠位先端部に設けられた、ひずみ緩和部、
をさらに含む、
ハンドルシステム。
【請求項20】
請求項19記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、ポリエチレン、およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、のうちの1つまたは複数で構成されている、ハンドルシステム。
【請求項21】
請求項19記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、長さ方向リブを含み、これら長さ方向リブは、これら長さ方向リブの相互間に長さ方向空間を有し、概ね円錐形の外面を画定し、内側円筒体を支持する、ハンドルシステム。
【請求項22】
請求項21記載のハンドルシステムにおいて、
前記長さ方向空間は、前記内側円筒体に入り込んでいる、ハンドルシステム。
【請求項23】
請求項21記載のハンドルシステムにおいて、
前記長さ方向空間は、前記ひずみ緩和部の前記遠位先端部まで延びている、ハンドルシステム。
【請求項24】
請求項19記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、周方向に延びる複数の列をなす開口部を含む、ハンドルシステム。
【請求項25】
請求項24記載のハンドルシステムにおいて、
前記開口部は、長さ方向および周方向に、互い違いに設けられている、ハンドルシステム。
【請求項26】
請求項1記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分は、少なくとも部分的に前記第1の静止部分の周りに延びる1つまたは複数の周方向リブを含む、ハンドルシステム。
【請求項27】
請求項1記載のハンドルシステムにおいて、
前記第2の回転部分は、少なくとも部分的に前記第2の回転部分に沿って延びる1つまたは複数の長さ方向リブを含む、ハンドルシステム。
【請求項28】
請求項1記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分の前記遠位先端部から延びる送達カテーテル、
をさらに含み、
前記送達カテーテルは、内側コアと外側シースとを有し、これら内側コアと外側シースとは、互いに対して長さ方向に変位可能である、
ハンドルシステム。
【請求項29】
請求項28記載のハンドルシステムにおいて、
前記送達カテーテルには、前記送達カテーテルの遠位先端部に1つまたは複数の人工インプラントが予め装填されている、ハンドルシステム。
【請求項30】
人工インプラント器具を送達する送達カテーテルのハンドルシステムにおいて、
第1の静止部分と、
少なくとも1本のガイドレールであって、前記第1の静止部分に固定されており、前記ハンドルシステムの概ね長さ方向に延びる、ガイドレールと、
第2の回転部分であって、前記第1の部分に回転可能に連結されており、内歯車歯を有する中央開口部を有する、第2の回転部分と、
前記ハンドルシステムの概ね長さ方向に延びる1本または複数本の駆動ねじであって、各駆動ねじが、前記駆動ねじの近位端部に設けられた平歯車を有し、前記平歯車が、前記第2の回転部分と共に回転するように前記中央開口部の前記内歯車歯と連絡する、1本または複数本の駆動ねじと、
前記送達カテーテルの外側シースに固定されたシースマウントであって、前記1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本と係合する1つまたは複数のベアリング面、を含み、かつ、前記1本または複数本の駆動ねじに係合する形状を有する1つまたは複数の貫通穴、をさらに有する、シースマウントと、
を含み、
前記第2の回転部分を回転させると、前記駆動ねじと前記シースマウントの前記1つまたは複数の貫通穴の前記形状との相互作用によって、前記シースマウントが長さ方向に変位する、
ハンドルシステム。
【請求項31】
請求項30記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本の駆動ねじは、ねじ山チャネルを含み、
前記貫通穴の前記形状は、前記ねじ山チャネルに係合するよう寸法決めされた1つまたは複数の内向き突起を含む、
ハンドルシステム。
【請求項32】
請求項31記載のハンドルシステムにおいて、
前記ねじ山チャネルは、前記1本または複数本の駆動ねじの長さ方向軸線に沿ったピッチが変化している、ハンドルシステム。
【請求項33】
請求項32記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本の駆動ねじの近位部分の前記ねじ山チャネルのピッチは、前記1本または複数本の駆動ねじの遠位部分の前記ねじ山チャネルのピッチよりも大きい、ハンドルシステム。
【請求項34】
請求項30記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本は、前記ガイドレールの長さに沿った1つまたは複数のラチェット歯を含み、
前記シースマウントは、
前記ラチェット歯に係合するよう位置決めされているラチェットアームであって、前記シースマウントの第1の方向の運動を可能にし、前記シースマウントの前記第1の方向とは逆の第2の方向における運動を妨げるように操作可能である、ラチェットアーム、
をさらに含む、
ハンドルシステム。
【請求項35】
請求項34記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本のガイドレールのうちの前記少なくとも1本は、デッドゾーンをさらに含み、
前記デッドゾーンには、前記ラチェットアームに係合するか、または前記シースマウントの任意の方向における運動を妨げる、ラチェット歯が設けられていない、
ハンドルシステム。
【請求項36】
請求項35記載のハンドルシステムにおいて、
前記デッドゾーンは、前記1本または複数本のガイドレールのうちの前記少なくとも1本の遠位端部に配置されている、ハンドルシステム。
【請求項37】
請求項30記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分は、前記少なくとも1本のガイドレール、前記1本または複数本の駆動ねじ、および前記シースマウントを取り囲んで、収容している、ハンドルシステム。
【請求項38】
請求項37記載のハンドルシステムにおいて、
前記シースマウントは、外面に設けられた1つまたは複数の長さ方向の凹部を含み、
前記第1の静止部分は、
1つまたは複数の長さ方向突起であって、前記第1の静止部分の長さの少なくとも一部に沿って設けられており、前記1つまたは複数の長さ方向の凹部内に受容されるよう寸法決めされた、長さ方向突起、
を含む、
ハンドルシステム。
【請求項39】
請求項37記載のハンドルシステムにおいて、
前記シースマウントは、少なくとも1つの半径方向凹部内に捕捉される、少なくとも1つのロックボタン、をさらに含み、
前記ロックボタンは、付勢手段によって半径方向外側へ付勢され、
前記第1の静止部分は、前記ロックボタンの少なくとも一部を通すように寸法決めされた、少なくとも1つの貫通穴、を含む、
ハンドルシステム。
【請求項40】
請求項39記載のハンドルシステムにおいて、
前記付勢手段は、圧縮ばねを含む、ハンドルシステム。
【請求項41】
請求項39記載のハンドルシステムにおいて、
前記凹部は、前記凹部の底部に設けられた第1のねじ山付きポストを含み、
前記ロックボタンは、前記ロックボタンの下面に設けられた第2のねじ山付きポストを含み、
前記付勢手段は、
螺旋ばねであって、前記第1のねじ山付きポストおよび前記第2のねじ山付きポストに係合し、それにより前記ロックボタンを捕捉する、螺旋ばね、
を含む、
ハンドルシステム。
【請求項42】
請求項39記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分は、
解除ボタンであって、前記貫通穴と長さ方向に揃えられた位置に設けられており、前記ロックボタンを前記貫通穴の半径方向内側へ押し下げるように操作可能である、解除ボタン、
をさらに含む、
ハンドルシステム。
【請求項43】
請求項42記載のハンドルシステムにおいて、
前記解除ボタンは、前記第1の静止部分に捕捉される、ハンドルシステム。
【請求項44】
請求項43記載のハンドルシステムにおいて、
前記解除ボタンは、前記解除ボタンを押し下げ位置に保持するロックをさらに含む、ハンドルシステム。
【請求項45】
請求項39記載のハンドルシステムにおいて、
前記少なくとも1つの貫通穴は、複数個の貫通穴を含む、ハンドルシステム。
【請求項46】
請求項45記載のハンドルシステムにおいて、
前記複数個の貫通穴のそれぞれは、
解除ボタンであって、前記貫通穴と長さ方向に揃えられた位置に設けられており、前記ロックボタンを前記貫通穴の半径方向内側へ押し下げるように操作可能である、解除ボタン、
を含む、ハンドルシステム。
【請求項47】
請求項30記載のハンドルシステムにおいて、
ひずみ緩和部であって、前記第1の静止部分に接合され、かつ、前記ハンドルシステムの遠位先端部に設けられた、ひずみ緩和部、
をさらに含む、
ハンドルシステム。
【請求項48】
請求項47記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、ポリエチレン、およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、のうち1つまたは複数で構成されている、ハンドルシステム。
【請求項49】
請求項47記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、長さ方向リブを含み、これら長さ方向リブは、これら長さ方向リブの相互間に長さ方向空間を有し、概ね円錐形の外面を画定し、内側円筒体を支持する、ハンドルシステム。
【請求項50】
請求項49記載のハンドルシステムにおいて、
前記長さ方向空間は、前記内側円筒体に入り込んでいる、ハンドルシステム
【請求項51】
請求項49記載のハンドルシステムにおいて、
前記長さ方向空間は、前記ひずみ緩和部の前記遠位先端部まで延びている、ハンドルシステム。
【請求項52】
請求項47記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、周方向に延びる複数の列をなす開口部を含む、ハンドルシステム。
【請求項53】
請求項52記載のハンドルシステムにおいて、
前記開口部は、長さ方向および周方向に、互い違いに設けられている、ハンドルシステム。
【請求項54】
請求項30記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本の駆動ねじは、第1の半分および第2の半分に分割された偶数本の駆動ねじを含み、
前記駆動ねじの前記第1の半分は、回転方向を逆にするように、遊び歯車を介して前記内歯車歯に係合し、
前記駆動ねじの前記第1の半分には、前記第2の半分とは逆の方向にねじ山が設けられている、
ハンドルシステム。
【請求項55】
請求項30記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分は、少なくとも部分的に前記第1の静止部分の周りに延びる1つまたは複数の周方向リブを含む、ハンドルシステム。
【請求項56】
請求項30記載のハンドルシステムにおいて、
前記第2の回転部分は、少なくとも部分的に前記第2の回転部分に沿って延びる1つまたは複数の長さ方向リブを含む、ハンドルシステム。
【請求項57】
請求項30記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分の遠位先端部から延びる送達カテーテル、
をさらに含み、
前記送達カテーテルは、内側コアと外側シースとを有し、これら内側コアと外側シースとは、互いに対して長さ方向に変位可能である、
ハンドルシステム。
【請求項58】
請求項57記載のハンドルシステムにおいて、
前記送達カテーテルには、前記送達カテーテルの遠位先端部に1つまたは複数の人工インプラントが予め装填されている、ハンドルシステム。
発明の詳細な説明
【開示の内容】
【0001】
〔発明の分野〕
本発明は、医療器具の分野に関し、特に、人工インプラント(prosthetic implant)の配備のためのカテーテルのハンドル(取っ手)システムに関する。
【0002】
〔関連技術の説明〕
血管または脈管疾患は、先進国における早期死亡率の主要な原因であり、血管動脈瘤として現れる場合が多い。血管の動脈瘤は、壁構造が薄くなることもしくは脆弱化することを原因とするか、または、血管壁の層の相互間が分離したことを原因とする、血管壁の局所拡張である。治療しなければ、動脈瘤は、破裂して制御できないほど出血する場合がある。動脈瘤は、特に危険であり、大動脈で頻発している。なぜなら、大動脈は、血液を身体の他の全ての領域に供給するためであり、かつ、大動脈は、それに応じて特に圧力および応力を受けるからである。大動脈瘤の破裂は、米国における15番目の主要死因であり、老年男性の5%がこれに罹患している。
【0003】
大動脈瘤は、これらの位置によって説明される。これらの位置は、概ね大動脈弓と左右腎動脈の結合部との間の胸部、または腎動脈の接合部と腸骨動脈の枝部との間の腹部、のいずれかである。
【0004】
大動脈瘤を外科的に治療することが知られており、この場合、血圧調整薬剤は、動脈瘤の成長を抑える目的では成功しない。手術では、血管ステントグラフトを挿入して動脈瘤を遮断して血管の拡張部分を越えて血管を運び、動脈に加わる圧力を減少させる場合が多い。腹部大動脈瘤(AAA)の治療に有用なステントグラフトを設計することは、1つには、グラフトが腹部大動脈の形状を辿って血液を障害無く別々の腸骨動脈内に運搬するよう枝分かれしなければならないので、特に困難である。
【0005】
さらに、低侵襲手術法により経皮挿入を容易にするように押し潰し可能なステントグラフトを設計することが有利である。さらに、経皮挿入では、血管ステントを効果的に位置決めしてこれを配備できる送達システムの設計および開発が必要である。
【0006】
この目的のため、モジュール式ステントグラフトが開発され、このモジュール式ステントグラフトでは、二股になった第1の部分を腹部大動脈瘤内に配置するとともに、追加の部分が第1の部分を越えて、例えば、腸骨動脈内に延びるようにする。しかしながら、このような血管内の配備は、困難であることが判明した。さらに、その困難さの一部は、ステントグラフトインプラントを送達カテーテルの遠位端部で遠隔的に配備できる送達カテーテルの近位端部で外科医によって操作できる、送達カテーテルのハンドルシステムの設計であった。
【0007】
〔発明の概要〕
したがって、先行技術における前記欠点および他の欠点を克服するため、本発明にしたがって人工インプラントの配備のための送達カテーテルのハンドルシステムが提供される。ハンドルシステムは、第1の静止部分と、第1の静止部分に固定されていて、ハンドルシステムの概ね長さ方向に延びる少なくとも1本のガイドレールと、および、第1の静止部分に回転可能に連結された円筒形の第2の回転部分とを有し、円筒形の第2の回転部分は、ねじ山付き内面(threaded internal surface)を備えている。シースマウントが、送達カテーテルの外側シースに固定され、このシースマウントは、1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本に係合する、1つまたは複数のベアリング面(bearing surface)、および、第2の回転部分のねじ山付き内面に係合する形状を備えた、概ね円筒形の外面、を有する。第2の回転部分を回転させると、ねじ山付き内面と概ね円筒形の外面の形状との相互作用によって、シースマウントが長さ方向に変位する。
【0008】
ねじ山付き内面は、螺旋雄ねじ(helical male thread)であるのがよく、好ましくは、4始点型ねじ(four-start thread)であり、概ね円筒形の外面の形状は、螺旋チャネルを含み、好ましくは4始点型チャネル(four start channel)を含む。変形例として、ねじ山付き内面は、ねじ山チャネルを含み、概ね円筒形の外面の形状は、ねじ山チャネルに係合するよう寸法決めされた1つまたは複数の突起を含む。この形状では、ねじ山チャネルは、第2の回転部分の長さ方向軸線に沿ってピッチが様々であるのがよく、近位部分のねじ山チャネルのピッチは大きい。
【0009】
ガイドレールは、ガイドレールの長さに沿って1つまたは複数のラチェット歯を含むことができ、シースマウントは、ラチェット歯に係合し、シースマウントの第1の方向の運動を可能にするが、シースマウントの第1の方向とは逆の第2の方向における運動を妨げる、ラチェットアームを有する。ガイドレールは、好ましくはガイドレールの遠位端部に、ラチェット歯が設けられていないデッドゾーンを更に有することができる。
【0010】
シースマウントは、半径方向凹部内に捕捉される少なくとも1つのロックボタンを含んでもよく、ロックボタンは、付勢手段、例えば、圧縮ばねによって半径方向外側へ付勢され、第2の回転部分は、ロックボタンの少なくとも一部を通すように寸法決めされた、少なくとも1つの貫通穴を有する。第1の静止部分は、貫通穴のうちの1つまたは全てと長さ方向に位置が揃えられており、ロックボタンを貫通穴の半径方向内側へ押し下げる、対応する解除ボタンを含むことができる。解除ボタンは、第1の静止部分に捕捉されるのがよく、解除ボタンは、解除ボタンを押し下げ位置に保持するロックを含むのがよい。
【0011】
例えばPTFEまたはポリエチレンで作られていて、ハンドルシステムの遠位先端部で第1の静止部分に接合されたひずみ緩和部(strain relief)が、送達カテーテルの捩れを軽減することができる。可撓性を高めるために、ひずみ緩和部は、長さ方向リブを有することができ、これら長さ方向リブの相互間には長さ方向空間を有する。長さ方向リブは、概ね円錐形の外面を画定し、かつ、内側筒体を支持し、長さ方向空間は、内側筒体に入り込み、かつ/または、ひずみ緩和部の遠位先端部まで延びるのがよい。変形例として、周方向に延び、好ましくは長さ方向および周方向に互い違いに並んだ複数の列をなす開口部を設けることができる。
【0012】
ハンドルシステムは、好ましくは、少なくとも部分的に第1の静止部分の周りに延びる1つまたは複数の周方向リブを含み、かつ/または、少なくとも部分的に第2の回転部分に沿って延びる1つまたは複数の長さ方向リブを有する。
【0013】
ハンドルシステムは、第1の静止部分の遠位先端部から延びる送達カテーテルの一部であるのがよく、送達カテーテルは、互いに対して長さ方向に変位可能な内側コアと外側シースを有する。送達カテーテルには、送達カテーテルの遠位先端部に1つまたは複数の人工インプラントが予め装填させることができる。
【0014】
変形実施形態では、ハンドルシステムは、第1の静止部分と、第1の静止部分に固定されていて、ハンドルシステムの概ね長さ方向に延びる少なくとも1本のガイドレールとを有する。第2の回転部分が、第1の部分に回転可能に連結され、第2の回転部分は、内歯車歯(internal gear teeth)を備えた中央開口部を有する。1本または複数本の駆動ねじが、ハンドルシステムの概ね長さ方向に延びている。各駆動ねじは、駆動ねじの近位端部に設けられた平歯車を有し、平歯車が第2の回転部分と共に回転するように中央開口部の内歯車歯と連絡している。シースマウントが、送達カテーテルの外側シースに固定され、シースマウントは、1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本と係合する、1つまたは複数のベアリング面を含む。シースマウントはまた、1本または複数本の駆動ねじに係合する形状を有する1つまたは複数の貫通穴も有し、第2の回転部分を回転させると、駆動ねじと、シースマウントの1つまたは複数の貫通穴の形状との相互作用によって、シースマウントが長さ方向に変位する。
【0015】
第1の実施形態を参照して考えられる変形例に加え、代替の実施形態では、1本または複数本の駆動ねじは、第1の半分および第2の半分に分割された偶数本の駆動ねじであるのがよい。駆動ねじの第1の半分は、回転方向を逆にするよう遊び歯車を介して内歯車歯に係合でき、駆動ねじの第1の半分には、第2の半分とは逆の方向にねじ山が設けられている。
【0016】
本発明の前述の特徴、恩恵および利点、ならびに、他の特徴、恩恵および利点は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲および添付の図面を参照すると明らかになろう。なお、各図面では、複数の図にわたって、同一の参照符号は、同一の構造を示している。
【0017】
〔発明の詳細な説明〕
カテーテル留置型インプラント装置用の送達システムでは、インプラント、例えば、ステントまたはステントグラフトを半径方向に圧縮してカテーテルの内側シャフトまたは中央コアに取り付ける。次に、インプラントおよび内側シャフトを外側シースで覆い、それによりインプラントは、体内への挿入中、拘束される。配備部位までいったん送達されると、外側シースを後退させ、インプラントを解除してこれがその配備直径まで拡張するようにする。インプラントの配備場所および配備具合は、送達カテーテルの近位ハンドルで遠隔操作され、それにより患者への外傷が最小限に抑えられる。
【0018】
図1を参照すると、全体が符号10で示された本発明の第1の実施形態のハンドル(取っ手)システムの斜視図が示されている。ハンドルシステム10は、回転部分14に回転可能に連結された静止部分12を有している。静止部分12は、ハンドルシステム10およびハンドルシステム10を一部とする、より大径の送達カテーテルシステムに対して静止状態であると考えられる。静止部分12は、ハンドルシステム10および関連の送達カテーテルを操作する一部として外科医によって動かされる。ひずみ緩和部16が、静止部分12から遠位側に延び、このひずみ緩和部は、カテーテル18のひずみの緩和を行う。カテーテル18は、ハンドルシステム10から遠位先端部20まで遠位側に延びている。図1は、図示を容易にするためにのみ、カテーテル10を大抵の用途の場合よりも短く示している。カテーテル18は、大抵の場合、相当に長いものである。
【0019】
次に図2を参照すると、ハンドルシステム10、特に静止部分12の断面図が示されている。カテーテル18は、ひずみ緩和部16から延びていることが分かる。カテーテル18の外側シース24および内側シャフト26が、切除図で示されている。2本の長さ方向レール28,30が、ハンドルシステム10の内部を貫通して延び、これらレールは、この場合、レールロックブラケット32を介して、静止部分12に固定されている。回転部分14は、この場合、ほぼひずみ緩和部16まで静止部分12内に延びることができる。後で説明するように、回転部分14の長さは、シースマウント22の移動を制限し、その結果、外側シース24が後退される量を制限する。さらに、ハンドルシステム10の全長は、回転部分14を越える静止部分12の延長を最小限に抑えることにより、有利に制限できる。
【0020】
次に図3を参照すると、ハンドルシステム10、特に、このハンドルシステム10の中間部分の断面図が示されている。静止部分12の近位端部は、回転部分14とともに見える。回転部分14は、螺旋雌ねじ(internal helical thread)32を有し、この雌ねじは、シースマウント22の外部周りに設けられた雄ねじ34と噛み合う。好ましくは、雌ねじ32は、2.54cm(1.00in)の直径を備え、4始点(4-start)型であり、2.40cm(0.945in)のピッチを有し、雄ねじ34は、このピッチに適合するよう寸法決めされている。4始点型ねじ山は、これよりも少ない始点を有する螺旋ねじ山と比較して、シースマウント22の周囲全体に力をより均等に配分するよう選択されている。外側シース24は、中央取り付けニップル36でシースマウント22に固定されている。シースマウント22は、レール28,レール30に沿って動き、このシースマウントは、その目的のためにレールベアリング(rail bearing)38,レールベアリング40を有している。レール28,レール30、および対応するベアリング38,ベアリング40は、好ましくは、耐トルク性を向上させるとともにカテーテル18がハンドルシステム10の中央を通過するための、増大した中央隙間を維持するように、断面が腎臓の形をしている。
【0021】
少なくとも前述の説明で明らかなように、一般的に言って、ハンドルシステム10は、静止部分12を固定された状態に保持しながら回転部分14を回すことにより、インプラントを配備するように操作される。雌ねじ32は、シースマウント22の雄ねじ34をハンドルシステム10の近位側方向に駆動する。したがって、シースマウント22に固定されている外側シース24は、近位側に後退されて送達カテーテルの遠位端部でインプラントを露出させ、インプラントの配備を可能にする。したがって、この機能性を高めるため、静止部分12は、好ましくは、周方向リブ42(図1参照)を備えている。長さ方向リブは、外科医が外側シース24の後退により及ぼされる軸方向力に抗してハンドルシステム10の位置を維持することを補助する。さらに、回転部分14は、好ましくは、外科医の手応えによる制御性を向上させるよう長さ方向リブ44を備えている。これは、外科医が手技中にバリヤ手袋を着用することを考慮すると特に有用である。図19は、本発明のハンドルシステム10の様々な異なる実施形態を示しており、これは、本発明の範囲内で可能であると考えられる形状の多様な種類を示している。
【0022】
次に図4を参照すると、シースマウント22の分解組立図が示されている。外側シース24は、取り付けニップル36上でこれに沿って前進される。カラー46が、外側シース24を取り囲み、かつ、取り付けニップル36の長さに沿って、この取り付けニップル36を取り囲んでいる。雌ねじ付きフェルール48が、カラー46、外側シース24、およびニップル36上でこれに沿って前進されて、シースマウント22に雄ねじ50で螺着されている。ねじ付きフェルール48を締め付けると、このフェルールは、カラー46を圧縮し、外側シース24とシースマウント22との間に流体密封シールを形成する。外側シース24とシースマウント22との間に流体密封シールを形成する別の手段が考慮されており、これについては追加の図を参照して説明する。
【0023】
依然として図4を参照すると、内側シャフトシール52が、シースマウント22の中央を通過するカテーテルの内側シャフト26の外部に対して流体密封シールを形成している。内側シャフトシール52は、好ましくは、可撓性材料であり、シースマウント22に好ましくはスナップ式に装着されたシール保持部材54によりシースマウントに所定の位置で固定されている。1つまたは複数のロックボタン56が、凹部58内に固定され、付勢手段、例えば、ばね60により半径方向外側に付勢されている。複数のロックボタン56が設けられる場合、これらロックボタンは、好ましくは、シースマウント22の周囲に沿って等間隔に配置される。この場合、2つのロックボタン56は、直径方向の反対側に位置する。ロックボタン56は、回転部分14および/または静止部分12に設けられた凹部を貫通してシースマウントを動かないようにロックするようになっており、これについては以下でさらに説明する。
【0024】
次に図5を参照すると、シースマウント22の代替の実施形態の縦断面図が示されている。この実施形態では、取り付けニップル36は、中央の棘部を有する状態で成形された303/304ステンレス鋼インサートである。外側シース24は、取り付けニップル36上に固定され、シースマウント22にスナップ式に装着された、一体成形プラスチックカラーを有する。これにより、前述の取り付け構成と比較して幾つかの製造上の利点が得られる。各凹部58の底部に設けられた雄ねじ付きポスト62が、ばね60を固定している。ロックボタン56は、ばね60に同様に固定された、雄ねじ付きポスト64を有する。このようにすると、ロックボタンは、凹部58内に捕捉される。しかしながら、これは、本発明にしたがってロックボタン56を捕捉する排他的な方法ではなく、本願の開示内容を考慮すれば、当業者には代替の構成は明らかであろう。
【0025】
次に図6を参照すると、図5の代替の実施形態によるシースマウント22の組立図が示されている。図6に示すように、シースマウント22は、ベアリング38,ベアリング40の各側に設けられたラチェットアーム66を含む。次に、ハンドルシステム10の縦断面図である図7を参照すると、ラチェットアーム66は、長さ方向レール28に設けられたラチェット歯68と噛み合っている。同様の歯を対向するレール30に設けるのがよい。ラチェットアーム66は、ラチェット歯68と共に、いったん後退された場合のシースマウント22の遠位側への運動を妨げる。これらアームと歯はまた、シースマウント22および外側シース24の所定の後退長さを示す、可聴のクリック音(click)を外科医に与える。好ましくは、ラチェット歯は、1mm間隔で設けられるが、ほぼ任意の間隔を採用してよい。
【0026】
さらに、今度は図8を参照すると、ラチェット歯66に加えて、レール28,レール30は、好ましくは、シースマウント22の運動を妨げる歯が設けられていないこれらの遠位端部にデッドゾーン70を有している。外科医が配備の開始後、例えばインプラントの配置場所を修正するか、または、改善するようにインプラントを再捕捉することを望む場合が多い。これは、配備の初期段階では、最も多く見受けられる。したがって、インプラントを再捕捉するために外側シース24を少なくとも幾分後退させた後に前進させることができるようにすることが望ましい。したがって、シースマウント22の運動を妨げるラチェット歯68の存在しないデッドゾーン70が設けられている。
【0027】
次に図9を参照すると、ハンドルシステム10、特に、その近位端部の縦断面図が示されている。長さ方向レール28,長さ方向レール30は、近位マニホルド80まで延びている。マニホルド80は、内側シャフト26を密封している。軸方向ルーメン82により、ガイドワイヤ84が、マニホルド80を通ってカテーテル内に延びることができる。ルアー型コネクタ86は、シリンジによる注入によりマニホルドおよびカテーテル内への流体または薬剤の導入を可能にするが、このようにすることは任意である。
【0028】
インプラントの正確な配置を確実にするため、外側シース24を配備の初期段階においてはより緩慢に後退させることが望ましい場合が多い。しかしながら、インプラントの遠位端部をいったん正しく配備すると、外側シース24の完全な後退を遅らせる理由はない。したがって、図10を参照すると、送達ハンドル10の代替の実施形態が縦断面で示されている。
【0029】
図10の代替の実施形態によれば、シースマウント22は、シースマウント22から半径方向外側へ延びる、1つまたは複数の、好ましくは、4つの突起72を有している。突起72は、好ましくは、形状が球形であり、その目的のために設けられたシースマウント22の凹部内に少なくとも嵌め込まれた球体であるのがよい。さらに、突起72は、好ましくは、シースマウント22の周囲に等間隔に分布される。4つの突起72の場合、突起は、隣の突起から90°の間隔を置いて配置されている。
【0030】
図10の実施形態によれば、回転部分14は、突起72のうちの1つまたは複数を受容する1つまたは複数の凹み溝(recessed grove)74を有している。好ましくは、各突起72を受容する少なくとも1つの凹み溝74が設けられる。凹み溝74は、好ましくは、螺旋経路を画定する。したがって、4つの凹み溝74は、前述の実施形態のねじ山32と同様の方法で、4始点型螺旋経路を画定することができる。さらに、凹み溝74は、回転部分14の長さにわたって変化する任意のピッチを画定することができる。好ましくは、前述したように、凹み溝74は、遠位部分では細かいピッチを画定している。したがって、シースマウント22、およびシースマウント22に取り付けられたシース24は、回転部分14の回転速度が一定の場合、より緩慢に後退することになる。回転部分14のある所定の長さ分の後では、凹み溝74のピッチは、後退を早めるように増大するのがよい。説明している構成は、単に例示として示されており、ほぼどのような可変ピッチ構成にも対応することができる。
【0031】
次に図11および図12を参照すると、それぞれロック形状およびロック解除形状にある、本発明の好ましい実施形態のロックおよび解除ボタンが縦断面図で示されている。シースマウント22がロックボタン56、関連する凹部58、および付勢ばね60を備えている場合、ハンドルシステム10の回転部分14は、ロックボタン56の少なくとも一部を通過させるように寸法決めされた貫通穴90を含む。静止部分12は、貫通穴90と長さ方向に揃えられた位置に配置された、対応する解除ボタン100を有している。ロックボタン56は、正しく位置を揃えられると、ばね60の付勢を受けて、貫通穴90を通って外側に延びて、シースマウント22を軸方向運動が生じないようロックし、それにより、回転部分14を回転しないようにロックする。
【0032】
次に図12を参照すると、解除ボタン100は、好ましくは、例えば、スナップロック102によって静止部分12に捕捉されている。解除ボタン100は、少なくとも、回転部分14の内部のロックボタン56を押し下げるのに十分な自由度を有している。ロックボタンを押し下げる際、ロックボタン56は、もはやシースマウント22、または回転部分14の運動を妨げない。解除ボタン100は、好ましくは、いったん押し下げられると解除ボタン100を下方ロック解除位置に捕捉する、押し下げロック104を有している。したがって、ロックボタンは、貫通穴90に再び係合することが防止されている。
【0033】
ハンドルシステム10を含む送達カテーテルにインプラントが予め装填されている場合、ハンドルシステム10は、好ましくは、外側シース24およびシースマウント22が最も遠位側の前進位置にある状態で、ロックボタン56および貫通穴90によってロックされる。したがって、外側シース24およびシースマウント22の早発的な後退は、外科医が解除ボタン100を押すまで防止される。さらに、送達カテーテルに複数個のインプラントまたは複数の部分からなるインプラントが予め装填されている場合、貫通穴90と解除ボタン100との複数の対を、ハンドルシステム10の長さに沿って設けることができる。好ましくは、第1のインプラント、またはインプラントの第1の部分を配備するように所定の後退距離に達すると、ハンドルシステムを中間位置に再びロックすることができる。これにより、シースマウント22の位置が外科医に確実に示される。次に、第2のインプラントまたは第2ステージを配備するように、送達カテーテルを再位置決めすることができる。いったん再位置決めすると、外科医は、第2の中間解除ボタン100を押すことにより、2回目の配備を開始することができる。
【0034】
次に図13A〜図13Fを参照すると、ひずみ緩和部16の様々な実施形態が示されている。例えば、図13Aの第1の実施形態では、ひずみ緩和部16aは、円錐形であり、このひずみ緩和部は、一定の厚さの概ね中実の壁を有している。例示の実施形態では、ひずみ緩和部16aの材料は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含む。ただし、これに代えて他のプラスチックも使用でき、このようなプラスチックとしては、ポリエチレンまたはポリエチレンの変形物が挙げられるが、これらには限定されない。実施形態16aは、好ましさの度合が低いと考えられる。なぜなら、この実施形態は、剛性が高すぎるため、ハンドルシステム10を90°に近い角度で回したとき、または、送達カテーテルに対してより横方向に回したときに、送達カテーテルの捩れを回避するのに十分な曲げをもたらさないからである。したがって、ひずみ緩和部16b〜16fは、より好ましい性能特性を有する代替の実施形態として提供されている。
【0035】
実施形態16b〜16fの各々において、ひずみ緩和部16aに対して材料の一部分が除去されていることが理解されよう。図13Bの実施形態では、ひずみ緩和部16bは、内側円筒体112を支持した長さ方向リブ110を有している。空間116が、リブ110を相互に分離している。リブ110は、概ね円錐形を形成するよう先端部114から遠ざかるにつれて厚さが増大している。図13Cの実施形態、すなわち、ひずみ緩和部16cでは、空間116が、内側円筒体112に入り込んでおり、この内側円筒体は、全体がリブ110により画定されている。
【0036】
図13Dの実施形態では、ひずみ緩和部16dは、長さ方向に延びていて、空間116により分離されたフィンガ118を有することを特徴としている。フィンガ118は、遠位先端部114では相互の連結部を有していない。図13Eの実施形態では、ひずみ緩和部16eは、実施形態16eの周りに列状に間隔を置いて設けられた周方向開口部120を特徴として備えている。開口部120は、長さ方向と周方向の両方向で、隣接の開口部120から見て互い違いになっている。これと同様に、図13Fの実施形態では、ひずみ緩和部16fは、周方向および長さ方向に互い違いに配置された開口部120を特徴として備えている。
【0037】
図14を参照すると、有限要素応力分析法による描画として与えられた送達カテーテルのハンドルシステムの好ましさの度合の低い実施形態の内部組立図が示されている。好ましさの度合の低い実施形態では、シースマウント1は、シースマウント1を貫通した状態でシースマウント1の中央の周りに間隔を置いて設けられた3本のレールにより誘導されるとともに、変位される。2つは、単にガイドレール2であり、3番目のレールは、シースマウント1を軸方向に変位させるよう回される親ねじ(lead screw)3である。好ましい実施形態のハンドルシステム10は、幾つかの理由で飛躍的な技術進歩である。第1に、従来の設計は、符号4、すなわち、シャフト3の近位端部に大きな応力の集中を受ける。この問題は、駆動力をシースマウント22の周囲に沿って分布させることによりある程度改善される。
【0038】
第2に、図15を参照すると、シースマウント22を変位させるのに必要なトルク(Y軸)は、図1〜図12に記載した好ましい実施形態、すなわち、線130では、図14の好ましさの度合の低い実施形態、すなわち、線140よりも約70%低い。トルク減少の結果として、外科医の疲労がより軽減し、インプラントの配備がより正確になる。さらに、図15から理解されるように、加えられたトルクは、シースマウント22の変位の間継続して、比較的一定の状態を維持する。これは、外側シースを変位させると(X軸)、トルクが増大し、かつ、変動する、前述の実施形態とは対照的である。これはまた、インプラントの配備の正確さ、および容易さを向上させる。
【0039】
次に図16を参照すると、本発明のさらに別の実施形態としてのハンドルシステム200の部分組立図が示されている。第2の実施形態の構造および操作は全体として、第1の実施形態の前記説明から理解されるので、ある特定の極めて特徴的な部分について詳細に説明する。シースマウント222は、ベアリング面238,ベアリング240によりレール228,レール230に沿って長さ方向に誘導される。レール228,レール230は、ハンドルシステム200の遠位先端部に設けられたひずみ緩和部216から延びている。好ましくは、1つまたは複数の長さ方向の凹部201が、シースマウント222の周囲に沿って分布され、例示の実施形態では3つが分布されている。図17を参照すると、凹部201は、ハンドルシステム200の静止部分212の突起203を受容する。静止部分212は全体として、図16に示す組立体を取り囲み、収容している。したがって、突起203は、シースマウント222を長さ方向に変位させているとき、シースマウント222を誘導するのを補助する。
【0040】
次に、図18を参照すると、ハンドルシステム200の近位端部が示されている。回転部分214は、マニホルド(図示せず)、および他の中央構造を有するガイドレール228,ガイドレール230を受容する中央開口部205を有している。また、直径方向の反対側に位置する2本の駆動ねじ207,209が、開口部205内に受容されている。駆動ねじ207,駆動ねじ209は、これらのそれぞれの近位端部に平歯車215を有している。平歯車215は、開口部205の周囲に沿って設けられた内歯車の歯211と噛み合っている。前述したように、駆動ねじ207,駆動ねじ209は、互いに同一の方向に回したとき、かつ回転部分214を回したときの回転部分214と同一の方向に回転する。
【0041】
駆動ねじ207,駆動ねじ209のうちの1本を遊び歯車213と噛み合うように作るのがよいが、このようにすることは任意である。このようにすると、駆動ねじ207,駆動ねじ209は、逆に回転する。逆回転親ねじ、この場合、駆動ねじ209を、他方の駆動ねじ207と逆の方向であるように選択することにより、シースマウントは、正味のトルクを加えないで、長さ方向に動くよう構成できる。駆動ねじ207,駆動ねじ209によりシースマウント222に加えられたトルクは、互いに打ち消し合う。この構成は、拘束されて動かなくなること(binding)を回避する、追加の製造ステップ、例えば、駆動ねじ207,駆動ねじ209の同期化をもたらす。しかしながら、これは、価値があると考えることができる。
【0042】
駆動ねじ207,駆動ねじ209、およびガイドレール228,ガイドレール230は、ハンドルシステム200の長さ方向軸線およびシースマウント222の長さ方向軸線周りに交互に配置されている。駆動ねじ207,駆動ねじ209は、シースマウント222の雌ねじ付き穴(図示せず)内に受容されている。
【0043】
第2の実施形態は、第1の実施形態を参照して説明した他のオプションとしての特徴を有するのがよいが、このようにすることは任意である。このような特徴としては、ロックボタン56、対応する解除ボタン100、ひずみ緩和部16、内側シャフトシール52、および/または可変ピッチねじ山74が挙げられるが、これらには限定されない。
【0044】
本発明をある特定の例示の実施形態、または好ましい実施形態に関して説明した。これら実施形態は、本発明の範囲の単なる例示として提供されており、本発明の範囲を限定するものとして提供されているわけではない。ある特定の変形例または改造例は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の開示を考慮すれば、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の記載にのみ基づいて定められる。
【0045】
〔実施の態様〕
本発明の具体的な実施態様は、次の通りである。
(1)人工インプラント器具を送達する送達カテーテルのハンドルシステムにおいて、
第1の静止部分と、
少なくとも1本のガイドレールであって、前記第1の静止部分に固定されており、前記ハンドルシステムの概ね長さ方向に延びる、ガイドレールと、
概ね円筒形の第2の回転部分であって、前記第1の静止部分に回転可能に連結されており、ねじ山付き内面(threaded internal surface)を有する、第2の回転部分と、
前記送達カテーテルの外側シースに固定されたシースマウントであって、前記1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本に係合する1つまたは複数のベアリング面(bearing surface)、を含み、かつ、前記第2の回転部分の前記ねじ山付き内面に係合する形状を有する概ね円筒形の外面、をさらに有する、シースマウントと、
を含み、
前記第2の回転部分を回転させると、前記ねじ山付き内面と前記概ね円筒形の外面の前記形状との相互作用によって、前記シースマウントが長さ方向に変位する、
ハンドルシステム。
(2)実施態様(1)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ねじ山付き内面は、螺旋雄ねじを有し、
前記概ね円筒形の外面の前記形状は、螺旋チャネルを含む、
ハンドルシステム。
(3)実施態様(2)記載のハンドルシステムにおいて、
前記螺旋雄ねじ(helical male thread)は、4始点型螺旋雄ねじ(four-start helical male thread)を含み、
前記螺旋チャネルは、4始点型螺旋チャネル(four-start helical channel)を含む、
ハンドルシステム。
(4)実施態様(1)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ねじ山付き内面は、ねじ山チャネルを含み、
前記概ね円筒形の外面の前記形状は、前記ねじ山チャネルに係合するよう寸法決めされた1つまたは複数の突起を含む、
ハンドルシステム。
(5)実施態様(4)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ねじ山チャネルは、4始点型ねじ山チャネル(four-start thread channel)を含み、
前記1つまたは複数の突起は、4つの突起を含む、
ハンドルシステム。
【0046】
(6)実施態様(4)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ねじ山チャネルは、前記第2の回転部分の長さ方向軸線に沿ったピッチが変化している、ハンドルシステム。
(7)実施態様(6)記載のハンドルシステムにおいて、
前記第2の回転部分の近位部分の前記ねじ山チャネルのピッチは、前記第2の回転部分の遠位部分の前記ねじ山チャネルのピッチよりも大きい、ハンドルシステム。
(8)実施態様(1)記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本は、前記ガイドレールの長さに沿った1つまたは複数のラチェット歯を含み、
前記シースマウントは、
前記ラチェット歯に係合するよう位置決めされているラチェットアームであって、前記シースマウントの第1の方向の運動を可能にし、前記シースマウントの前記第1の方向とは逆の第2の方向における運動を妨げるように操作可能である、ラチェットアーム、
をさらに含む、
ハンドルシステム。
(9)実施態様(8)記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本のガイドレールのうちの前記少なくとも1本は、デッドゾーンをさらに含み、
前記デッドゾーンには、前記ラチェットアームに係合するか、または前記シースマウントの任意の方向における運動を妨げる、ラチェット歯が設けられていない、
ハンドルシステム。
(10)実施態様(9)記載のハンドルシステムにおいて、
前記デッドゾーンは、前記1本または複数本のガイドレールのうちの前記少なくとも1本の遠位端部に配置されている、ハンドルシステム。
【0047】
(11)実施態様(1)記載のハンドルシステムにおいて、
前記シースマウントは、少なくとも1つの半径方向凹部内に捕捉される、少なくとも1つのロックボタン、をさらに含み、
前記ロックボタンは、付勢手段によって半径方向外側へ付勢され、
前記第2の回転部分は、前記ロックボタンの少なくとも一部を通すように寸法決めされた、少なくとも1つの貫通穴、を含む、
ハンドルシステム。
(12)実施態様(11)記載のハンドルシステムにおいて、
前記付勢手段は、圧縮ばねを含む、ハンドルシステム。
(13)実施態様(11)記載のハンドルシステムにおいて、
前記凹部は、前記凹部の底部に設けられた第1のねじ山付きポストを含み、
前記ロックボタンは、前記ロックボタンの下面に設けられた第2のねじ山付きポストを含み、
前記付勢手段は、
螺旋ばねであって、前記第1のねじ山付きポストおよび前記第2のねじ山付きポストに係合し、それにより前記ロックボタンを捕捉する、螺旋ばね、
を含む、
ハンドルシステム。
(14)実施態様(11)記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分は、
解除ボタンであって、前記貫通穴と長さ方向に揃えられた位置に設けられており、前記ロックボタンを前記貫通穴の半径方向内側へ押し下げるように操作可能である、解除ボタン、
を含む、
ハンドルシステム。
(15)実施態様(14)記載のハンドルシステムにおいて、
前記解除ボタンは、前記第1の静止部分に捕捉される、ハンドルシステム。
【0048】
(16)実施態様(14)記載のハンドルシステムにおいて、
前記解除ボタンは、前記解除ボタンを押し下げ位置に保持するロックをさらに含む、ハンドルシステム。
(17)実施態様(11)記載のハンドルシステムにおいて、
前記少なくとも1つの貫通穴は、複数個の貫通穴を含む、ハンドルシステム。
(18)実施態様(17)記載のハンドルシステムにおいて、
前記複数個の貫通穴のそれぞれは、
解除ボタンであって、前記貫通穴と長さ方向に揃えられた位置に設けられており、前記ロックボタンを前記貫通穴の半径方向内側へ押し下げるように操作可能である、解除ボタン、
を含む、ハンドルシステム。
(19)実施態様(1)記載のハンドルシステムにおいて、
ひずみ緩和部であって、前記第1の静止部分に接合され、かつ、前記ハンドルシステムの遠位先端部に設けられた、ひずみ緩和部、
をさらに含む、
ハンドルシステム。
(20)実施態様(19)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、ポリエチレン、およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、のうちの1つまたは複数で構成されている、ハンドルシステム。
【0049】
(21)実施態様(19)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、長さ方向リブを含み、これら長さ方向リブは、これら長さ方向リブの相互間に長さ方向空間を有し、概ね円錐形の外面を画定し、内側円筒体を支持する、ハンドルシステム。
(22)実施態様(21)記載のハンドルシステムにおいて、
前記長さ方向空間は、前記内側円筒体に入り込んでいる、ハンドルシステム。
(23)実施態様(21)記載のハンドルシステムにおいて、
前記長さ方向空間は、前記ひずみ緩和部の前記遠位先端部まで延びている、ハンドルシステム。
(24)実施態様(19)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、周方向に延びる複数の列をなす開口部を含む、ハンドルシステム。
(25)実施態様(24)記載のハンドルシステムにおいて、
前記開口部は、長さ方向および周方向に、互い違いに設けられている、ハンドルシステム。
【0050】
(26)実施態様(1)記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分は、少なくとも部分的に前記第1の静止部分の周りに延びる1つまたは複数の周方向リブを含む、ハンドルシステム。
(27)実施態様(1)記載のハンドルシステムにおいて、
前記第2の回転部分は、少なくとも部分的に前記第2の回転部分に沿って延びる1つまたは複数の長さ方向リブを含む、ハンドルシステム。
(28)実施態様(1)記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分の前記遠位先端部から延びる送達カテーテル、
をさらに有し、
前記送達カテーテルは、内側コアと外側シースとを有し、これら内側コアと外側シースとは、互いに対して長さ方向に変位可能である、
ハンドルシステム。
(29)実施態様(28)記載のハンドルシステムにおいて、
前記送達カテーテルには、前記送達カテーテルの遠位先端部に1つまたは複数の人工インプラントが予め装填されている、ハンドルシステム。
(30)人工インプラント器具を送達する送達カテーテルのハンドルシステムにおいて、
第1の静止部分と、
少なくとも1本のガイドレールであって、前記第1の静止部分に固定されており、前記ハンドルシステムの概ね長さ方向に延びる、ガイドレールと、
第2の回転部分であって、前記第1の部分に回転可能に連結されており、内歯車歯(internal gear teeth)を有する中央開口部を有する、第2の回転部分と、
前記ハンドルシステムの概ね長さ方向に延びる1本または複数本の駆動ねじであって、各駆動ねじが、前記駆動ねじの近位端部に設けられた平歯車を有し、前記平歯車が、前記第2の回転部分と共に回転するように前記中央開口部の前記内歯車歯と連絡する、1本または複数本の駆動ねじと、
前記送達カテーテルの外側シースに固定されたシースマウントであって、前記1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本と係合する1つまたは複数のベアリング面、を含み、かつ、前記1本または複数本の駆動ねじに係合する形状を有する1つまたは複数の貫通穴、をさらに有する、シースマウントと、
を含み、
前記第2の回転部分を回転させると、前記駆動ねじと前記シースマウントの前記1つまたは複数の貫通穴の前記形状との相互作用によって、前記シースマウントが長さ方向に変位する、
ハンドルシステム。
【0051】
(31)実施態様(30)記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本の駆動ねじは、ねじ山チャネルを含み、
前記貫通穴の前記形状は、前記ねじ山チャネルに係合するよう寸法決めされた1つまたは複数の内向き突起を含む、
ハンドルシステム。
(32)実施態様(31)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ねじ山チャネルは、前記1本または複数本の駆動ねじの長さ方向軸線に沿ったピッチが変化している、ハンドルシステム。
(33)実施態様(32)記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本の駆動ねじの近位部分の前記ねじ山チャネルのピッチは、前記1本または複数本の駆動ねじの遠位部分の前記ねじ山チャネルのピッチよりも大きい、ハンドルシステム。
(34)実施態様(30)記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本のガイドレールのうちの少なくとも1本は、前記ガイドレールの長さに沿った1つまたは複数のラチェット歯を含み、
前記シースマウントは、
前記ラチェット歯に係合するよう位置決めされているラチェットアームであって、前記シースマウントの第1の方向の運動を可能にし、前記シースマウントの前記第1の方向とは逆の第2の方向における運動を妨げるように操作可能である、ラチェットアーム、
をさらに含む、
ハンドルシステム。
(35)実施態様(34)記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本のガイドレールのうちの前記少なくとも1本は、デッドゾーンをさらに含み、
前記デッドゾーンには、前記ラチェットアームに係合するか、または前記シースマウントの任意の方向における運動を妨げる、ラチェット歯が設けられていない、
ハンドルシステム。
【0052】
(36)実施態様(35)記載のハンドルシステムにおいて、
前記デッドゾーンは、前記1本または複数本のガイドレールのうちの前記少なくとも1本の遠位端部に配置されている、ハンドルシステム。
(37)実施態様(30)記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分は、前記少なくとも1本のガイドレール、前記1本または複数本の駆動ねじ、および前記シースマウントを取り囲んで、収容している、ハンドルシステム。
(38)実施態様(37)記載のハンドルシステムにおいて、
前記シースマウントは、外面に設けられた1つまたは複数の長さ方向の凹部を含み、
前記第1の静止部分は、
1つまたは複数の長さ方向突起であって、前記第1の静止部分の長さの少なくとも一部に沿って設けられており、前記1つまたは複数の長さ方向の凹部内に受容されるよう寸法決めされた、長さ方向突起、
を含む、
ハンドルシステム。
(39)実施態様(37)記載のハンドルシステムにおいて、
前記シースマウントは、少なくとも1つの半径方向凹部内に捕捉される、少なくとも1つのロックボタン、をさらに含み、
前記ロックボタンは、付勢手段によって半径方向外側へ付勢され、
前記第1の静止部分は、前記ロックボタンの少なくとも一部を通すように寸法決めされた、少なくとも1つの貫通穴、を含む、
ハンドルシステム。
(40)実施態様(39)記載のハンドルシステムにおいて、
前記付勢手段は、圧縮ばねを含む、ハンドルシステム。
【0053】
(41)実施態様(39)記載のハンドルシステムにおいて、
前記凹部は、前記凹部の底部に設けられた第1のねじ山付きポストを含み、
前記ロックボタンは、前記ロックボタンの下面に設けられた第2のねじ山付きポストを含み、
前記付勢手段は、
螺旋ばねであって、前記第1のねじ山付きポストおよび前記第2のねじ山付きポストに係合し、それにより前記ロックボタンを捕捉する、螺旋ばね、
を含む、
ハンドルシステム。
(42)実施態様(39)記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分は、
解除ボタンであって、前記貫通穴と長さ方向に揃えられた位置に設けられており、前記ロックボタンを前記貫通穴の半径方向内側へ押し下げるように操作可能である、解除ボタン、
をさらに含む、
ハンドルシステム。
(43)実施態様(42)記載のハンドルシステムにおいて、
前記解除ボタンは、前記第1の静止部分に捕捉される、ハンドルシステム。
(44)実施態様(43)記載のハンドルシステムにおいて、
前記解除ボタンは、前記解除ボタンを押し下げ位置に保持するロックをさらに含む、ハンドルシステム。
(45)実施態様(39)記載のハンドルシステムにおいて、
前記少なくとも1つの貫通穴は、複数個の貫通穴を含む、ハンドルシステム。
【0054】
(46)実施態様(45)記載のハンドルシステムにおいて、
前記複数個の貫通穴のそれぞれは、
解除ボタンであって、前記貫通穴と長さ方向に揃えられた位置に設けられており、前記ロックボタンを前記貫通穴の半径方向内側へ押し下げるように操作可能である、解除ボタン、
を含む、ハンドルシステム。
(47)実施態様(30)記載のハンドルシステムにおいて、
ひずみ緩和部であって、前記第1の静止部分に接合され、かつ、前記ハンドルシステムの遠位先端部に設けられた、ひずみ緩和部、
をさらに含む、
ハンドルシステム。
(48)実施態様(47)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、ポリエチレン、およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、のうち1つまたは複数で構成されている、ハンドルシステム。
(49)実施態様(47)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、長さ方向リブを含み、これら長さ方向リブは、これら長さ方向リブの相互間に長さ方向空間を有し、概ね円錐形の外面を画定し、内側円筒体を支持する、ハンドルシステム。
(50)実施態様(49)記載のハンドルシステムにおいて、
前記長さ方向空間は、前記内側円筒体に入り込んでいる、ハンドルシステム。
【0055】
(51)実施態様(49)記載のハンドルシステムにおいて、
前記長さ方向空間は、前記ひずみ緩和部の前記遠位先端部まで延びている、ハンドルシステム。
(52)実施態様(47)記載のハンドルシステムにおいて、
前記ひずみ緩和部は、周方向に延びる複数の列をなす開口部を含む、ハンドルシステム。
(53)実施態様(52)記載のハンドルシステムにおいて、
前記開口部は、長さ方向および周方向に、互い違いに設けられている、ハンドルシステム。
(54)実施態様(30)記載のハンドルシステムにおいて、
前記1本または複数本の駆動ねじは、第1の半分および第2の半分に分割された偶数本の駆動ねじを含み、
前記駆動ねじの前記第1の半分は、回転方向を逆にするように、遊び歯車を介して前記内歯車歯に係合し、
前記駆動ねじの前記第1の半分には、前記第2の半分とは逆の方向にねじ山が設けられている、
ハンドルシステム。
(55)実施態様(30)記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分は、少なくとも部分的に前記第1の静止部分の周りに延びる1つまたは複数の周方向リブを含む、ハンドルシステム。
【0056】
(56)実施態様(30)記載のハンドルシステムにおいて、
前記第2の回転部分は、少なくとも部分的に前記第2の回転部分に沿って延びる1つまたは複数の長さ方向リブを含む、ハンドルシステム。
(57)実施態様(30)記載のハンドルシステムにおいて、
前記第1の静止部分の遠位先端部から延びる送達カテーテル、
をさらに含み、
前記送達カテーテルは、内側コアと外側シースとを有し、これら内側コアと外側シースとは、互いに対して長さ方向に変位可能である、
ハンドルシステム。
(58)実施態様(57)記載のハンドルシステムにおいて、
前記送達カテーテルには、前記送達カテーテルの遠位先端部に1つまたは複数の人工インプラントが予め装填されている、ハンドルシステム。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の第1の実施形態のハンドルシステムの斜視図である。
【図2】図1のハンドルシステム、特に、その静止部分の断面図である。
【図3】図1のハンドルシステム、特に、その中間部分の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態のシースマウントの分解組立図である。
【図5】本発明のシースマウントの代替の実施形態の縦断面図である。
【図6】図5の代替の実施形態のシースマウントの組立図である。
【図7】ハンドルシステムの縦断面図である。
【図8】ハンドルシステムの遠位部分での縦断面図である。
【図9】ハンドルシステム、特に、その近位端部の縦断面図である。
【図10】送達ハンドルの別の実施形態の縦断面図である。
【図11】本発明の好ましい実施形態のロックおよび解除ボタンをロック形状で示す縦断面図である。
【図12】本発明の好ましい実施形態のロックおよび解除ボタンをロック解除形状で示す縦断面図である。
【図13A】本発明のハンドルシステムに設けられたひずみ緩和部の一実施形態を示す図である。
【図13B】本発明のハンドルシステムに設けられたひずみ緩和部の別の実施形態を示す図である。
【図13C】本発明のハンドルシステムに設けられたひずみ緩和部の別の実施形態を示す図である。
【図13D】本発明のハンドルシステムに設けられたひずみ緩和部の別の実施形態を示す図である。
【図13E】本発明のハンドルシステムに設けられたひずみ緩和部の別の実施形態を示す図である。
【図13F】本発明のハンドルシステムに設けられたひずみ緩和部の別の実施形態を示す図である。
【図14】送達カテーテルのハンドルシステムの、好ましさの度合が低い実施形態の内部組立図である。
【図15】本発明の好ましさの度合の低い実施形態と好ましさの度合の高い実施形態の両方に関するトルクとシースマウント変位の関係を表すグラフ図である。
【図16】本発明のさらに別の実施形態のハンドルシステムの部分組立図である。
【図17】図16の実施形態と関連した送達ハンドルの静止部分を示す図である。
【図18】図16の実施形態のハンドルシステムの近位端部を示す図である。
【図19】本発明のハンドルシステム10の異なる形状の多様な種類を示す図である。




 

 


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