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発明の名称 腹部大動脈瘤治療用の断面D字状ステント
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−181693(P2007−181693A)
公開日 平成19年7月19日(2007.7.19)
出願番号 特願2006−355198(P2006−355198)
出願日 平成18年12月28日(2006.12.28)
代理人 【識別番号】100066474
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 博昭
発明者 ジン・エス・パーク
要約 課題
血管系疾患、特に腹部大動脈瘤治療用の補綴具を提供する。

解決手段
分岐型補綴用ステントグラフトは、二つのステントグラフトを有し、これらステントグラフトは、それぞれの第1の端部が同一位置に、それぞれの第2の端部が異なる位置に配されている。各ステントグラフトは、半円部、および半円部の両端部を連結し、半円部の両端部による張力で保持された直径部を含む、ステントグラフトの第1の端部に配された第1のステントセグメントを含み、ほぼD字の形状を画定している。ステントの製造中に、直径部に加わった圧縮と熱は、ステントが配置されると、直径部に張力を与える。一つ以上の移行セグメントは、ほぼD字の形状とほぼ円形の形状との間でステントグラフトの形状を変化させる。血管グラフトは、第1のステントセグメントと一つ以上の移行セグメントとを囲み、ステントグラフトの第1の端部から第2の端部まで流体流動用管腔を提供する。
特許請求の範囲
【請求項1】
補綴用ステントにおいて、
半円部と、
前記半円部の両端部を連結し、かつ、前記半円部の前記両端部による張力で保持される直径部と、
を含む、補綴用ステント。
【請求項2】
請求項1記載の補綴用ステントにおいて、
前記ステントを囲む血管グラフト、
をさらに含む、補綴用ステント。
【請求項3】
請求項1記載の補綴用ステントにおいて、
前記ステントは、形状記憶材料を含む、補綴用ステント。
【請求項4】
請求項3記載の補綴用ステントにおいて、
前記形状記憶材料は、ニチノール、あるいはニチノール合金を含む、補綴用ステント。
【請求項5】
請求項1記載の補綴用ステントにおいて、
反復するダイヤモンドパターンで配された複数の支柱、
をさらに含む、補綴用ステント。
【請求項6】
請求項1記載の補綴用ステントにおいて、
前記直径部あるいはその近傍に設けられ、かつ前記直径部から外方へ延びる、一つまたはそれ以上のとげ部、
をさらに含む、補綴用ステント。
【請求項7】
補綴用ステントにおいて、
(a)半円部、および前記半円部の両端部を連結する直径部、を有するステントを準備するステップと、
(b)前記直径部に圧縮力を加えるステップと、
(c)前記圧縮力のもと前記直径部に熱を加えるステップと、
(d)前記半円部の前記両端部が前記直径部を張力で保持するように、前記圧縮力を解除するステップと、
を含む、プロセスによって形成された、補綴用ステント。
【請求項8】
請求項7記載の補綴用ステントにおいて、
前記ステントは、前記ステントによって運ばれる血管グラフトをさらに含む、補綴用ステント。
【請求項9】
請求項7記載の補綴用ステントにおいて、
前記ステントは、形状記憶材料を含む、補綴用ステント。
【請求項10】
請求項9記載の補綴用ステントにおいて、
前記形状記憶材料は、ニチノールを含む、補綴用ステント。
【請求項11】
請求項9記載の補綴用ステントにおいて、
前記形状記憶材料は、ニチノール合金を含む、補綴用ステント。
【請求項12】
請求項7記載の補綴用ステントにおいて、
反復するダイヤモンドパターンで配された複数の支柱、
をさらに含む、補綴用ステント。
【請求項13】
請求項7記載の補綴用ステントにおいて、
熱を加える前記ステップは、約375℃から約650℃の間の温度まで熱を加えるステップをさらに含む、補綴用ステント。
【請求項14】
請求項7記載の補綴用ステントにおいて、
熱を加える前記ステップは、約400℃から約600℃の間の温度まで熱を加えるステップをさらに含む、補綴用ステント。
【請求項15】
請求項7記載の補綴用ステントにおいて、
熱を加える前記ステップは、抵抗加熱法、誘導加熱法、レーザー加熱法、空気加熱法、および熱間法のうち、一つまたはそれ以上の方法によって熱を加えるステップをさらに含む、補綴用ステント。
【請求項16】
請求項7記載の補綴用ステントにおいて、
熱を加える前記ステップは、前記直径部のみを孤立的に加熱し、前記半円部を加熱しないステップをさらに含む、補綴用ステント。
【請求項17】
請求項16記載の補綴用ステントにおいて、
熱を加える前記ステップは、前記半円部から離れた方向へ熱を導くか、あるいは前記半円部から熱を奪うために、ヒートシンクを準備するステップをさらに含む、補綴用ステント。
【請求項18】
補綴用ステントを形成する方法において、
(a)半円部、および前記半円部の両端部を連結する直径部、を有するステントを準備するステップと、
(b)前記直径部に圧縮力を加えるステップと、
(c)前記圧縮力のもと前記直径部に熱を加えるステップと、
(d)前記半円部の前記両端部が前記直径部を張力で保持するように、前記圧縮力を解除するステップと、
を含む、方法。
【請求項19】
請求項18記載の方法において、
準備する前記ステップは、前記ステントを、半円部および直径部を有する形状に設定するステップをさらに含む、方法。
【請求項20】
請求項18記載の方法において、
準備する前記ステップは、単一の円筒体の材料から前記ステントを切断するステップをさらに含む、方法。
【請求項21】
請求項18記載の方法において、
準備する前記ステップは、形状記憶材料を含む前記ステントを準備するステップをさらに含む、方法。
【請求項22】
請求項21記載の方法において、
準備する前記ステップは、ニチノールを含む前記ステントを準備するステップをさらに含む、方法。
【請求項23】
請求項22記載の方法において、
準備する前記ステップは、ニチノール合金を含む前記ステントを準備するステップをさらに含む、方法。
【請求項24】
請求項18記載の方法において、
熱を加える前記ステップは、約375℃から約650℃の間の温度まで熱を加えるステップをさらに含む、方法。
【請求項25】
請求項24記載の方法において、
熱を加える前記ステップは、約400℃から約600℃の間の温度まで熱を加えるステップをさらに含む、方法。
【請求項26】
請求項18記載の方法において、
熱を加える前記ステップは、抵抗加熱法、誘導加熱法、レーザー加熱法、空気加熱法、および熱間法のうち、一つまたはそれ以上の方法によって熱を加えるステップをさらに含む、方法。
【請求項27】
請求項18記載の方法において、
熱を加える前記ステップは、前記直径部のみを孤立的に加熱し、前記半円部を加熱しないステップをさらに含む、方法。
【請求項28】
請求項27記載の方法において、
熱を加える前記ステップは、前記半円部から離れた方向へ熱を導くか、あるいは前記半円部から熱を奪うために、ヒートシンクを準備するステップをさらに含む、方法。
【請求項29】
二つのステントグラフトを含む、分岐した管腔のための補綴用分岐型ステントグラフトであって、前記二つのステントグラフトが、それぞれ同一の位置に配された第1の端部、およびそれぞれ異なる位置に配された第2の端部を有する、補綴用分岐型ステントグラフトにおいて、
前記ステントグラフトの前記第1の端部に設けられた第1のステントセグメントであって、前記第1のステントセグメントは、半円部、および前記半円部の両端部を連結する直径部、を有し、前記直径部が、前記半円部の前記両端部による張力で保持されて前記第1のステントセグメントをほぼD字の形状に画定する、第1のステントセグメントと、
一端部におけるほぼD字の形状と、反対側の端部におけるほぼ円形の形状との間でステントグラフトの形状を変化させる一つまたはそれ以上の移行セグメントであって、前記移行セグメントの前記反対側の端部が前記ステントグラフトの前記第2の端部と連絡されている、移行セグメントと、
前記第1のステントセグメント、および一つまたはそれ以上の前記移行セグメント、を囲む血管グラフトであって、前記ステントグラフトの前記第1の端部から前記第2の端部まで流体流動用管腔を提供する、血管グラフトと、
を含む、補綴用分岐型ステントグラフト。
発明の詳細な説明
【開示の内容】
【0001】
〔発明の背景〕
〔発明の分野〕
この発明は、医療機器の分野に関し、より詳細には、血管系疾患、特に腹部大動脈瘤治療用の補綴具に関するものである。
【0002】
〔関連技術の記述〕
血管系疾患は、先進諸国の国民が早期に死亡する主要原因の一つであり、しばしば、血管内の動脈瘤として現れる。血管内の動脈瘤は、血管壁の構造が薄くなる、または弱いため、あるいは血管壁の層間分離のために、血管壁が局所的に拡張したものである。治療しない場合には、動脈瘤は、制御不能に、破裂して出血する可能性がある。動脈瘤は、大動脈内では特に危険であり、大動脈内に蔓延している。なぜなら、大動脈が体内のすべての領域に血液を供給しているためであり、従って、大動脈瘤が特に高い圧力および応力を受けているからである。大動脈瘤の破裂は、米国では15番目の主要な死亡原因であり、老人の5%を苦しめている。
【0003】
大動脈瘤は、その位置によって言い表されている。大動脈瘤は、概ね、大動脈弓と左右の腎動脈の接合部との間に位置する胸部、あるいは、腎動脈の接合部と腸骨動脈の分岐部との間に位置する腹部のいずれかに存在している。
【0004】
血圧制御治療では動脈瘤の増大を阻止できない場合に、外科的に大動脈瘤を治療することは既知である。手術には、しばしば、動脈瘤を除去し、かつ血管の拡張部を通過する血液を流し、これにより動脈瘤に加わる圧力を低減するために血管用ステントグラフトを挿入するステップが含まれている。腹部大動脈瘤(AAA)を治療するための実行可能なステントグラフトを設計することは、ステントグラフトが腹部大動脈の形状に追従して、個別の腸骨動脈に支障なく血液を流すように分岐しなければならないということもあり、特に努力を要することである。さらに、侵襲性の最も少ない外科的方法によって経皮的な挿入を容易にするために、折畳み可能なステントグラフトを設計することは有利なはずである。
【0005】
〔発明の概要〕
この発明によれば、補綴用ステントを製造する方法および当該方法で製造されたステントが提供される。この製造方法は、半円部と、この半円部の両端部を連結する直径部とを有するステントを提供するステップを含む。ステントは、例えばレーザー切断法などにより、好ましくは形状記憶材料、より好ましくはニチノールまたはニチノール合金などの材料の単一の円筒体から切断されてもよく、半円部と、この半円部の両端部を連結する直径部とを有する形状に設定されてもよい。直径部には、圧縮力が加えられ、その後に、好ましくは約375℃から約650℃の間の温度、より好ましくは約400℃から約600℃の間の温度に圧縮力のもと加熱される。熱は、抵抗加熱法、空気加熱法、レーザー加熱法、誘導加熱法、および熱間法(hot die application)のうち、一つまたはそれ以上によって加えることができる。圧縮力を解除すると、半円部の両端部は張力で直径部を保持する。
【0006】
また、この発明によれば、半円部と、この半円部の両端部を連結する直径部とを有する補綴用ステントが提供され、このステントでは、直径部が半円部の両端部による張力で保持される。補綴用ステントには、このステントを囲む血管グラフトを含めてもよい。この補綴用ステントは、好ましくは形状記憶材料、より好ましくはニチノールまたはニチノール合金を含む。補綴用ステントは、反復するダイヤモンドパターンで配された複数の支柱から構成されてもよい。
【0007】
また、この発明によれば、分岐した管腔用の分岐型補綴用ステントグラフトが提供され、この分岐型補綴用ステントグラフトは、二つのステントグラフトを有しており、これらのステントグラフトは、それぞれの第1の端部が同一の位置に配され、それぞれの第2の端部がそれぞれ異なる位置に配されている。各ステントグラフトは、半円部と、この半円部の両端部を連結する直径部とを有する、ステントグラフトの第1の端部にある第1のステントセグメントを含み、直径部は、第1のステントセグメントが実質的にD字の形状を画定するように、半円部の両端部による張力で保持されている。一つまたはそれ以上の移行セグメントは、一端部における実質的にD字の形状と、反対側の端部における実質的に円形の形状との間でステントグラフトの形状を変化させる。移行セグメントの反対側の端部は、ステントグラフトの第2の端部に連絡されている。血管グラフトは、第1のステントセグメントと、一つまたはそれ以上の移行ステントセグメントとを囲んでおり、この血管グラフトは、ステントグラフトの第1の端部から第2の端部まで流体流動用管腔を提供している。
【0008】
この発明の上記の、およびその他の特徴、利点、および長所は、次の詳細な記述、添付した特許請求の範囲、および付随した図面を参照すると、明らかなはずであり、同様の符号は、いくつかの図面にわたって同様の構造を意味している。
【0009】
〔本発明の詳細な記述〕
ここで、図1(A)から図1(D)までを参照すると、この発明による単独のD字状ステントが、概して符号10で示されている。ステント10は、半円部12と、この半円部12の両端部を連結する直径部14とを有している。ステント10は、複数の支柱16で形成されている。これらの支柱16は、隣接した四つの支柱16がダイヤモンド部分18の縁を画定するようなダイヤモンドパターンで、ステント10内でこのパターンが反復した状態で、配されている。但し、他の支柱パターンはこの技術分野において既知であり、この発明を逸脱することなく、上述のダイヤモンドパターンに代えて用いられてもよい。
【0010】
D字状ステント10は、好ましくは、形状記憶材料、すなわちニチノール、または、例えばニチノール・ニオブ(NiTi-Nb)、ニチノール・プラチナ(NiTi-Pt)あるいはニチノール・タンタル(NiTi-Ta)を含むニチノール合金を含むが、これらに限定されるものではない、群から選択される材料を含む。D字状ステント10は、ニチノールあるいはニチノール合金の円筒管から、例えばこの技術分野において既知のレーザー切断法によってステントを切断し、ステント10を図示されたようなD字状に形状設定することによって形成されてもよい。
【0011】
ここで、図2(A)から図2(D)までを参照すると、この発明による二重のD字状ステント組立品が、概して符号50で示されている。この二重のD字状ステント組立品50は、それぞれ直径部14が隣接し、かつ接触するように向けられた二つの別個のD字状ステント10から構成されている。各D字状ステント10の各直径部14の位置あるいはその近傍位置に設けられ、かつ直径部14から外方へ延びる一つまたはそれ以上のとげ部(barbs)は、ステント構造体あるいはこの構造体に付随する他のグラフトと噛合するため、および移動に抵抗するために、設けられてもよい。二つのD字状ステント10は、分岐型AAA用ステントグラフト100への円形状の入口構造を形成するために、患者の腹部大動脈内に配置されてもよい(図3参照)。したがって、AAA用ステントグラフト100の二つの分岐部106aおよび106bは、小さな輪郭となるように圧縮され、経皮的に大動脈内へ導入されてもよく、この場合には、侵襲性の最も少ない外科的方法および手法のすべての利点を備えている。
【0012】
各D字状ステント10のダイヤモンド部分18は、その底部に、追加のステントセグメントが取り付けられ、あるいは少なくとも概ね整列させられる突端部20を有している。追加のステントセグメントは、ステント10の形状を実質的にD字の形状から円形へ変化させるか、あるいは円形状であるかのいずれかである。
【0013】
ここで、図3を参照すると、分岐型AAA用ステントグラフトが、概して符号100で示されている。二重のD字状ステント組立品50と同様に位置決めされた二つのD字状ステント10は、ステントグラフト100の第1のセグメント102を形成している。その後、移行セグメント104は、ステント10の実質的にD字の形状と、分岐部106aおよび106bの円形状との間で形状を変化させる。各分岐部106aおよび106bは、D字状ステント10によって運ばれ、かつD字状ステント10を囲む血管グラフト108aおよび108bと、これら各分岐部106aおよび106bを通る流体流路を提供するために、追加の移行セグメントあるいは円形のステントセグメントとを含む。
【0014】
ここで、図4(A)および図4(B)を参照すると、ステント10が大動脈内に挿入された場合に、半円部12は、血管壁によって、矢印202で示されるように、半径方向内方への圧縮的な応力を受けるはずである。この発明によるステントのような手段がないときは、この圧縮は、圧縮力が、図4(A)および図4(B)に示されるように、半円部12の両端部間の距離を縮めるときに、直径部14のたわみ(bowing)弓状変形あるいは座屈を引き起こすこともある。
【0015】
この発明によれば、直径部14は、張力を受けた状態で、配置された形状で設置される。このような態様は、例えば、D字状ステント10の製造中に、直径部14に圧縮力を加えることによって達成される。半円部12に対するいかなる加熱をも避けると同時に、圧縮状態で、直径部14のみに対して局所的な加熱処理が行われる。予定の加熱方法には、熱間法、抵抗加熱法、誘導加熱法、レーザー加熱法、あるいは直径部14に加熱空気を供給する方法が含まれるが、これらに限定されるものではない。D字状ステント10がニチノールあるいはニチノール合金材料で作られている場合には、好適な加熱の温度範囲は、約375℃から約650℃の間、より好ましくは約400℃から約600℃の間とされる。加熱は、直径部14の分子を変えて、加えられた圧縮力から生じる圧縮的な応力を再現する。
【0016】
さらに、加熱は、好ましくは、直径部14のみに対して局所的に、あるいは隔離して施される。この目的のために、半円部12に隣接して、あるいは近傍で、半円部12から離れた方向へ熱を導くか、あるいは半円部12から熱を奪うためのヒートシンクが使用されてもよい。
【0017】
熱処理の後に、圧縮力の影響を除去し、D字状ステント10の半円部12の両端部は、張力を受けた状態で、直径部14を保持する。ここで、図5を参照すると、矢印204は、D字状ステント10の直径部14にかかる張力を示している。半円部12が矢印202で示された半径方向の圧縮力を受けている場合には、直径部14にかかる張力が低減されるが、座屈あるいはたわみを生じることがない。したがって、この発明によるD字状ステント10は、使用時にあっては、より大きな寸法安定性を有している。
【0018】
この発明は、この明細書において、特定の実施例あるいは好適な実施の形態に関連して記述されている。これらの実施の形態は、この発明の範囲を単に示すが、当該範囲を限定しないものとして提供されている。添付の特許請求の範囲に関連してのみ規定された、この発明の精神または範囲を逸脱することなく、例示された開示内容を考慮して行う特定の変更または修正は、この技術分野における当業者にとって明白であろう。
【0019】
〔実施の態様〕
以下、この発明の実施の態様を説明する。
(1)補綴用ステントにおいて、
半円部と、
前記半円部の両端部を連結し、かつ、前記半円部の前記両端部による張力で保持される直径部と、
を含む、補綴用ステント。
(2)実施態様1記載の補綴用ステントにおいて、
前記ステントを囲む血管グラフト、
をさらに含む、補綴用ステント。
(3)実施態様1記載の補綴用ステントにおいて、
前記ステントは、形状記憶材料を含む、補綴用ステント。
(4)実施態様3記載の補綴用ステントにおいて、
前記形状記憶材料は、ニチノール、あるいはニチノール合金を含む、補綴用ステント。
(5)実施態様1記載の補綴用ステントにおいて、
反復するダイヤモンドパターンで配された複数の支柱、
をさらに含む、補綴用ステント。
【0020】
(6)実施態様1記載の補綴用ステントにおいて、
前記直径部あるいはその近傍に設けられ、かつ前記直径部から外方へ延びる、一つまたはそれ以上のとげ部、
をさらに含む、補綴用ステント。
(7)補綴用ステントにおいて、
(a)半円部、および前記半円部の両端部を連結する直径部を有するステントを準備するステップと、
(b)前記直径部に圧縮力を加えるステップと、
(c)前記圧縮力のもと前記直径部に熱を加えるステップと、
(d)前記半円部の前記両端部が前記直径部を張力で保持するように、前記圧縮力を解除するステップと、
を含む、プロセスによって形成された、補綴用ステント。
(8)実施態様7記載の補綴用ステントにおいて、
前記ステントは、前記ステントによって運ばれる血管グラフトをさらに含む、補綴用ステント。
(9)実施態様7記載の補綴用ステントにおいて、
前記ステントは、形状記憶材料を含む、補綴用ステント。
(10)実施態様9記載の補綴用ステントにおいて、
前記形状記憶材料は、ニチノールを含む、補綴用ステント。
【0021】
(11)実施態様9記載の補綴用ステントにおいて、
前記形状記憶材料は、ニチノール合金を含む、補綴用ステント。
(12)実施態様7記載の補綴用ステントにおいて、
反復するダイヤモンドパターンで配された複数の支柱、
をさらに含む、補綴用ステント。
(13)実施態様7記載の補綴用ステントにおいて、
熱を加える前記ステップは、約375℃から約650℃の間の温度まで熱を加えるステップをさらに含む、補綴用ステント。
(14)実施態様7記載の補綴用ステントにおいて、
熱を加える前記ステップは、約400℃から約600℃の間の温度まで熱を加えるステップをさらに含む、補綴用ステント。
(15)実施態様7記載の補綴用ステントにおいて、
熱を加える前記ステップは、抵抗加熱法、誘導加熱法、レーザー加熱法、空気加熱法、および熱間法のうち、一つまたはそれ以上の方法によって熱を加えるステップをさらに含む、補綴用ステント。
【0022】
(16)実施態様7記載の補綴用ステントにおいて、
熱を加える前記ステップは、前記直径部のみを孤立的に加熱し、前記半円部を加熱しないステップをさらに含む、補綴用ステント。
(17)実施態様16記載の補綴用ステントにおいて、
熱を加える前記ステップは、前記半円部から離れた方向へ熱を導くか、あるいは前記半円部から熱を奪うために、ヒートシンクを準備するステップをさらに含む、補綴用ステント。
(18)補綴用ステントを形成する方法において、
(a)半円部、および前記半円部の両端部を連結する直径部、を有するステントを準備するステップと、
(b)前記直径部に圧縮力を加えるステップと、
(c)前記圧縮力のもと前記直径部に熱を加えるステップと、
(d)前記半円部の前記両端部が前記直径部を張力で保持するように、前記圧縮力を解除するステップと、
を含む、方法。
(19)実施態様18記載の方法において、
準備する前記ステップは、前記ステントを、半円部および直径部を有する形状に設定するステップをさらに含む、方法。
(20)実施態様18記載の方法において、
準備する前記ステップは、単一の円筒体の材料から前記ステントを切断するステップをさらに含む、方法。
【0023】
(21)実施態様18記載の方法において、
準備する前記ステップは、形状記憶材料を含む前記ステントを準備するステップをさらに含む、方法。
(22)実施態様21記載の方法において、
準備する前記ステップは、ニチノールを含む前記ステントを準備するステップをさらに含む、方法。
(23)実施態様22記載の方法において、
準備する前記ステップは、ニチノール合金を含む前記ステントを準備するステップをさらに含む、方法。
(24)実施態様18記載の方法において、
熱を加える前記ステップは、約375℃から約650℃の間の温度まで熱を加えるステップをさらに含む、方法。
(25)実施態様24記載の方法において、
熱を加える前記ステップは、約400℃から約600℃の間の温度まで熱を加えるステップをさらに含む、方法。
【0024】
(26)実施態様18記載の方法において、
熱を加える前記ステップは、抵抗加熱法、誘導加熱法、レーザー加熱法、空気加熱法、および熱間法のうち、一つまたはそれ以上の方法によって熱を加えるステップをさらに含む、方法。
(27)実施態様18記載の方法において、
熱を加える前記ステップは、前記直径部のみを孤立的に加熱し、前記半円部を加熱しないステップをさらに含む、方法。
(28)実施態様27記載の方法において、
熱を加える前記ステップは、前記半円部から離れた方向へ熱を導くか、あるいは前記半円部から熱を奪うために、ヒートシンクを準備するステップをさらに含む、方法。
(29)二つのステントグラフトを含む、分岐した管腔のための補綴用分岐型ステントグラフトであって、前記二つのステントグラフトが、それぞれ同一の位置に配された第1の端部、およびそれぞれ異なる位置に配された第2の端部を有する、補綴用分岐型ステントグラフトにおいて、
前記ステントグラフトの前記第1の端部に設けられた第1のステントセグメントであって、前記第1のステントセグメントは、半円部、および前記半円部の両端部を連結する直径部、を有し、前記直径部が、前記半円部の前記両端部による張力で保持されて前記第1のステントセグメントをほぼD字の形状に画定する、第1のステントセグメントと、
一端部におけるほぼD字の形状と、反対側の端部におけるほぼ円形の形状との間でステントグラフトの形状を変化させる一つまたはそれ以上の移行セグメントであって、前記移行セグメントの前記反対側の端部が前記ステントグラフトの前記第2の端部と連絡されている、移行セグメントと、
前記第1のステントセグメント、および一つまたはそれ以上の前記移行セグメント、を囲む血管グラフトであって、前記ステントグラフトの前記第1の端部から前記第2の端部まで流体流動用管腔を提供する、血管グラフトと、
を含む、補綴用分岐型ステントグラフト。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】この発明の一つの実施の形態による単独のD字状ステントを示す斜視図(A)、側面図(B)、平面図(C)、正面図(D)である。
【図2】この発明の一つの実施の形態による二重のD字状ステント組立品を示す斜視図(A)、側面図(B)、平面図(C)、正面図(D)である。
【図3】この発明による腹部大動脈瘤治療用のステントグラフトを示す正面図である。
【図4】図4(A)および図4(B)は、D字状ステントの好ましくない実施の形態によるD字状ステントに対する半径方向への圧縮効果を示す断面図である。
【図5】この発明の好適な実施の形態によるD字状ステントに対する半径方向への圧縮効果を示す断面図である。




 

 


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