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インプラント運搬装置を準備して使用する方法 - コーディス・コーポレイション
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発明の名称 インプラント運搬装置を準備して使用する方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−125391(P2007−125391A)
公開日 平成19年5月24日(2007.5.24)
出願番号 特願2006−296379(P2006−296379)
出願日 平成18年10月31日(2006.10.31)
代理人 【識別番号】100066474
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 博昭
発明者 クリフォード・ドワイヤー / マイケル・ブイ・ウィリアムソン・ジュニア / クレイグ・ボンシグノア
要約 課題
インプラント運搬装置の準備及びインプラントの運搬方法を提供する。

解決手段
インプラント114を運搬装置100の細長い部分113の遠位端部内に設ける。次に、圧力をポート106に加えることにより流体、例えば生体適合性液体を、インプラントの近位側に位置する運搬装置内のチャンバ128内に引き入れる。流体は、チャンバ内に閉じ込められ、流体(液体)カラムを形成する。細長い部分を通路202に通して前進させてインプラントを所望の場所まで運搬する。流体カラムと連通したシャフト110を静止状態に保持し、細長い部分を引っ込めてインプラントを配備する。細長い部分を引っ込めると、インプラントは、力を細長い部分に及ぼし、かかる力は、流体カラムに伝達され、流体カラムは座屈に抵抗する。
特許請求の範囲
【請求項1】
管腔内でインプラントを運搬するインプラント運搬装置を準備する方法において、
a)インプラントを支持体に取り付けるステップと、
b)中空の細長い部材の遠位領域内に前記支持体を取り付けるステップであって、前記細長い中空部材は、前記遠位領域内に設けられた第1のシールおよび近位領域内に設けられた第2のシールを有する、ステップと、
c)前記第1のシールと前記第2のシールとの間に液体を引き込んで前記第1のシールと前記第2のシールとの間に液体カラムを形成するステップと、
を具備する、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、
前記細長い部材は、ほぼ管状のシースを含む、方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、
前記インプラントは、自己拡張型ステントを含む、方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、
前記第1のシールおよび前記第2のシールは、第1の方向にのみ流体を流すことができる、方法。
【請求項5】
請求項2記載の方法において、
前記近位領域は、拡張直径を有し、かつ取手を形成し、
前記遠位領域は、細長く、かつ人体の管腔を通過できる直径を有する、
方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法において、
前記取手は、前記細長い部材の内部と流体連通状態にあるポートを含む、方法。
【請求項7】
請求項6記載の方法において、
生体適合性の非圧縮性流体が、滅菌に先立って前記第1のシールと前記第2のシールとの間に存在する、方法。
【請求項8】
請求項6記載の方法において、
シャフトが、前記第2のシールに取り付けられ、
前記第1のシールは、前記支持体の近位端部から形成され、
前記支持体の遠位端部は、前記細長い部材中への流体の流入を可能にする溝付き先端部を有する、
方法。
【請求項9】
請求項8記載の方法において、
前記細長い部材の前記遠位端部を生体適合性流体中に浸漬するステップと、
前記流体ポートを減圧することにより、前記第1のシールおよび前記第2のシールが前記細長い部材の前記近位端部に向かって流体を流すことができるようにするステップと、
前記減圧を解除するステップであって、これにより、前記第1のシールおよび前記第2のシールが前記第1のシールと前記第2のシールとの間に前記生体適合性流体を保持し、前記流体カラムを形成する、ステップと、
を更に具備する、方法。
【請求項10】
管腔内でインプラントを運搬するインプラント運搬装置を準備する方法において、
a)中空の細長い部材の遠位領域内にインプラントを取り付けるステップと、
b)前記細長い部材の前記遠位領域内に第1のシールを配置すると共に、前記細長い部材の近位領域内に第2のシールを配置するステップと、
c)前記第1のシールと前記第2のシールとの間に液体を引き込んで前記第1のシールと前記第2のシールとの間に液体カラムを形成するステップと、
を具備する、方法。
【請求項11】
身体の管腔内でインプラントを運搬する方法において、
a)前記インプラントを支持体に取り付けるステップと、
b)中空の細長い部材の遠位領域内に前記支持体を取り付けるステップであって、前記中空の細長い部材は、前記中空の細長い部材内に設けられていて、前記支持体と連通した液体カラム、および、前記細長い部材内で前記細長い部材の近位端部に取り付けられたシャフトを有する、ステップと、
c)前記細長い部材の前記遠位端部を身体の前記管腔内に配置するステップと、
d)前記遠位領域が前記インプラントを運搬すべき場所に一致するような場所まで前記細長い部材の前記遠位端部を前進させるステップと、
e)前記シャフトを静止状態に保持するステップと、
f)前記細長い部材を近位側へ引っ込めて前記インプラントを前記細長い部材内から取り出すステップと、
を具備する、方法。
発明の詳細な説明
【開示の内容】
【0001】
〔発明の分野〕
本発明は一般に、医療器具を人体の脈管内のあらかじめ選択された場所に配置するために用いられる装置に関する。特に、本発明は、人工器官を脈管内に配備する液圧運搬装置に関する。
【0002】
〔発明の背景〕
多種多様なインプラントが、損傷を修復しまたは防止するために人体内の所定の場所に配置される。ステントは、一般に管状であり、人体内の所定の場所まで運搬されるインプラントであり、この所定の場所で、ステントは、例えば脈管(vessel)または管腔(lumen)内で半径方向に拡張されて脈管の開存性を保つ。ステントは、人体の脈管、体内管(body canals)、導管(ducts)または他の体内管腔内に広く用いられている。ステントは、螺旋に巻かれたワイヤまたは管状構造体の形態をしている場合があり、無数のパターンが細管(tubule)の壁を画定している。
【0003】
自己拡張型ステントは一般に、超弾性材料、例えばニチノール(Nitinol)(NiTi)の中実管から切断され、それにより、ステントを変形させて変形状態に拘束することができ、次に非拘束状態になると自然な状態に戻ることができるようにする。例えば、一設計例は、複数個のブリッジにより互いに接合された一連のフープを形成するよう切断されたニチノールの中実管を含む。ブリッジは、フレームがその長手方向および半径方向に沿って撓むことができるよう形作られている。フープは、複数本の支柱(struts)から成る。隣り合う支柱は各々、フレームが非拘束時に拡張直径を取ることができるようにする頂点により互いに連結されている。
【0004】
ステントの運搬システムは一般に、カテーテルで構成され、カテーテルの遠位端部内にはステントが拘束状態で設けられる。カテーテルの外形を、カテーテルが体内管腔を容易に通ることができるようできるだけ小さく保つことが非常に望ましい。自己拡張型ステントを配備部位まで運搬するために縮径状態に拘束することができる。ステントをいったん配備すると、カテーテルを抜去し、後にステントが所望の場所に植え込み状態で残されて脈管の開存性を維持する。
【0005】
自己拡張型ステントを縮径状態の運搬形態に保持する一方でカテーテルの遠位端部を配備部位まで移動させる種々の技術が開発された。例えば、通常の自己拡張型人工器官運搬システムは、シースを用いてシース内に入れられた同心状に取り付けられているシャフトの遠位先端部のところに人工器官またはインプラントを拘束するようになっている。運搬システムを患者の脈管系に通して前進させ、ついには運搬システムがシャフトを定位置に保持する所望の場所に達するようにし、シースを引っ込め、ステントが拡張できるようにする。
【0006】
シャフトは典型的には、可撓性を維持すると共に嵩を最小限に抑えながらインプラントからの圧縮荷重を伝達するよう設計されたコイル状の金属コンポーネントで作られている。加うるに、シャフトは、シースおよびシャフトを互いに対して動かしてこれらの間に摩擦力を生じさせたときの座屈またはよじれに抵抗するのに十分剛性である。これと同様に、シースまたは外側部材は、患者の脈管構造内をシステムが通ることを可能にする可撓性材料で構成されている。シースはまた、シースをシャフトの近位端部に向かって引っ込めたときのシースと人工器官とシャフトとの間に働く相互作用としての摩擦に起因して生じる引張荷重を取り扱うのに十分な剛性を示さなければならない。
【0007】
摩擦力および圧縮力は、運搬システムの機能性を制限する。これら力の大きさは、拘束状態の人工器官の強度および長さにつれて増大し、薬剤被膜、ポリマー被膜または他の被膜の追加により一層増大する場合があり、その結果、シースと人工器官とシャフトとの間の摩擦係数が増大する。例えば、ステントの長さが増大すると、シャフトは、より大きな圧縮荷重に耐えなければならない。このためには、シャフトが人工器官により及ぼされる圧縮荷重を支えるようより大きな直径を備えるかあるいはより剛性である必要がある。シャフトの直径または剛性の増大の結果として、シャフトとシースとの間の相互作用としての摩擦力が増大する。これにより、シースを抜去し、人工器官を配備するのにより大きな力が必要になる。
【0008】
シャフトとシースとの間の摩擦力に打ち勝つために配備力を増大させる幾つかのシステムが提案された。例えば、モンロー(Monroe)に付与された米国特許第6,113,608号明細書は、ピストンを利用した液圧作動式後退機構を採用した運搬装置を開示している。このモンローのシステムは、シースの遠位端部により包囲されたシャフトの受け取り領域にステントを取り付けるものである。シースは、シースの近位側に設けられたピストンに結合されている。インフレーションルーメンが、加圧流体をピストンチャンバに供給するか、これから抜き出すかのいずれかを行う。ピストンが動くと、シースが引っ込んでステントを配備することができる。
【0009】
モンローのシステムは、シース配備システムの固有の幾つかの欠点を解決していない。シースとシャフトと人工器官との間の摩擦係数は、不変のままである。シースを引き戻すために配備力を単に増大させても、シャフトに加わる座屈力は減少せず、それどころか増大する。シースを引っ込めるときにシャフトが「よじれる(kink)」場合があり、それにより人工器官または脈管構造が損傷する。
【0010】
シャフトがよじれるのを阻止する一手法は、より剛性の高い材料を用いることである。シャフトの剛性が増大すると、シャフトは可撓性を失う。これにより、患者の脈管系内で運搬装置を操作するのが困難になる。別の手法は、シャフトの直径を単に増大させることである。また、これにより患者の脈管構造内を通るのが困難になる。また、特に細い脈管内を通り抜ける際に運搬システムの外形をできるだけ小さく保つことが望ましい。
【0011】
さらに別の代替策は、シャフトの構造をその長さに沿って変えて剛性ゾーンを作ることである。例えば、支持体の幾つかの部分は、剛性の高い材料で作られ、他方、隣の部分は、より可撓性の高い材料で作られる。この方式は、可撓性を増大させることができるが、シャフトの剛性の高い部分は、細い脈管構造内を通り抜けるのが困難であることが分かる。さらに、2種類以上の材料でシャフトを構成することは、費用が高くつく。
【0012】
現在のところ、可撓性が高く、外形が低く(low profile)、人工器官の配備中に遭遇する高い摩擦力および圧縮力に耐えることができる身体の脈管構造内で人工器官を配備する装置としての運搬システムは存在しない。本発明は、これら要望および他の要望を満たすよう設計されている。
【0013】
〔発明の概要〕
本発明によれば、インプラントを管腔または通路内で運搬する装置が提供される。この装置は、管腔内に挿入されて管腔内を通り抜けるのに十分に細い、細長い領域を備えた可撓性の中空外側部材を有する。インプラントが、細長い領域の遠位端部内に取り付けられる。また、外側部材内には、インプラントと外側部材の近位領域との間に位置するチャンバが設けられる。チャンバは、細長い液体カラム(liquid column)を形成するよう生体適合性液体で満たされる。
【0014】
外側部材は、インプラントが遠位端部に取り付けられた細長い部分または領域を含む。細長い部分は、体内管腔を通過できる断面を有する。本発明の一実施形態では、第1の領域は、実質的に円筒形のシースを含み、このシースは、管腔を通る間に曲がることができ、しかも、この中に入れられているインプラント、例えば自己拡張型ステントにより及ぼされる引張荷重に耐えることができる可撓性材料で作られている。外側部材は、細長い第1の領域の近位側に位置する切頭状態(truncated)の第2の部分または領域を更に含む。第2の部分は、拡大された断面を有し、この第2の部分は、管腔を通って細長い部分を操向する取手として役立つ。加うるに、外側部材の内側部分と流体連通状態にあるポートが、切頭領域に設けられている。
【0015】
インプラントは、細長い部分または領域の遠位端部内に取り付けられる。本発明の一実施形態では、インプラントは、支持体に取り付けられる。インプラントが自己拡張型ステントを含む場合、ステントを外側部材内で縮めたとき、支持体部材は、ステントの圧縮荷重を支える。支持体の遠位端部は、流体を通過させることができる先端部を形成する。先端部は、管腔または通路内での細長い部分の安全な通過および容易な進行を可能にするようテーパしている。
【0016】
流体チャンバは、中空外側部材内に設けられた第1と第2のシールまたは弁相互間に画定される。第1のシールは、インプラントの近位側で細長い領域内に取り付けられる。第2のシールは、ポートの遠位側で切頭部分内に取り付けられる。第1のシールおよび第2のシールは、所望の流体導入法に応じてポートを通るか先端部を通るかのいずれかにより圧力を外側部材に及ぼしたときにチャンバ内への流体の流れを可能にする。圧力をいったん除くと、シールは、チャンバ内に流体を閉じ込め、シャフトとインプラントの間の距離を跨ぐ流体カラム(fluid column)を形成する。本発明の一実施形態では、流体は、生体適合性液体を含む。
【0017】
第1および第2のシールは、流体導入中、単一の方向の流体の流れを可能にする。しかしながら、流体が先端部から導入されるかポートから導入されるかによって、第1のシールまたは第2のシールのいずれかはまた、インプラントが配備されているときに流体がチャンバから出るのを阻止しなければならない。したがって、シールのうちの少なくとも一方は、流体の流れが導入中に可能な位置と、流体の流れがシースの配備中に阻止される位置との間で切り替わらなければならない。機械的インターフェイスが、2つの流れ条件相互間で切り替わるよう適当なシールに連結されている。
【0018】
運搬装置は、インプラントを管腔内の所望の領域まで運搬するために用いられる。上述したように、運搬に先立って、装置は、流体をチャンバ内に導入することにより準備される。装置を滅菌および包装の前に準備してもよい。インプラントを細長い部分の遠位端部内に取り付けるか、または細長い部分の遠位端部内に設けられた支持体に取り付ける。インプラントをいったん取り付けると、流体をチャンバ内へ引き入れる。例えば、先端部を生体適合性液体内に配置し、第2のシールをその導入位置に切り替える。ポートを減圧させ、液体を、先端部を通って第1のシールを越えてチャンバ内に引き入れ、ポートを通って出す。チャンバをいったん満たすと、減圧を解除し、第2の弁をその配備位置に切り替え、流体をチャンバ内に閉じ込めて非圧縮性の流体のカラム(柱状体)を形成する。
【0019】
本発明の変形実施形態では、第3のシールを第1のシールの遠位側で細長い部分内に取り付ける。細長い部分は、第1のシールと第3のシールとの間の部分と流体連通状態にある第2のポートを含む。細長い領域の遠位端部を流体、例えば生体適合性液体内に浸漬させまたはこれと流体連通状態に配置する。切頭部分または領域内に設けられた第1の流体ポートを減圧させ、それによって液体を、第2のポートを通って第1のシールと第2のシールとの間の領域内に引き込む。第2のシールをこのプロセス中、導入位置と配備位置との間で切り替え、それに応じて流体の流れを可能にしたり阻止したりする。変形例として、ポートを流体の中に浸漬してもよく、先端部を減圧してもよい。この導入手順に対応するよう第2の弁を切り替える。
【0020】
本発明の更に別の実施形態では、細長い部分は、ガイドワイヤ用内腔を含む。ガイドワイヤ用内腔は、ガイドワイヤが第1のシールと先端部との間で細長い領域の遠位端部を通過できるようにする。ガイドワイヤ用内腔は、チャンバと流体連通状態にある。先端部を液体中に浸漬させまたはこれと流体連通状態に配置する。第1のポートを減圧させ、液体を、ガイドワイヤ用内腔を通ってチャンバ内に引き込む。第2のシールを切り替えて導入中および配備中、流体の流れを可能にしたり阻止したりする。
【0021】
インプラントおよび流体カラムをいったん装置内に導入すると、インプラントを管腔内の所望の場所まで運搬する。まず、先端部を体内管腔内に挿入し、細長い領域と一緒に前進させてインプラントが所望の運搬場所に対応するようにする。流体カラムと流体連通状態にあるシャフトを静止状態に保持し、取手を介して外側部材を近位側の方向に引っ込める。外側部材を引っ込めているとき、インプラントは、流体カラムに沿って遠位側に伝達された圧縮荷重を受ける。流体カラムは、堅くなるが、液体の非圧縮性に起因して、座屈に抵抗する。外側部材を引っ込め、インプラントを配備する。
【0022】
本発明の特徴および利点は、以下の詳細な説明から当業者には明らかになろう。
【0023】
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
図1〜図9を参照して、インプラントを配備する装置および装置を準備して使用する方法を説明する。図1〜図3に示すように、運搬装置100は通常、可撓性の中空外側部材112を含み、この外側部材は、管腔内に挿入されて管腔内を通るのに十分細い、細長い部分または領域113を有している。インプラント114が、細長い部分113の遠位端部内に取り付けられている。また、外側部材112内にはチャンバ128が設けられ、このチャンバは、インプラント114と外側部材112の切頭部分または領域102との間に位置している。
【0024】
切頭部分は、細長い部分113に対して拡大した断面を有し、取手102として役立つ。取手102は、管腔内への挿入中および管腔内の進行中、運搬装置100の制御を可能にし、掴み面104を備えている。掴み面104には、インプラント114の進行および/または配備中、滑りを阻止する粘着性の表面が被着されている。ポート106が、取手102に設けられ、このポートは、中空外側部材112の内部と外部との間の流体連通を可能にする。ポート106は好ましくは、流体を外側部材112内に導入できまたは外側部材112内から引き出すことができるシリンジまたは他の器具に対して適合性がある。例えば、トゥーイ−ボースト(Tuohy-Borst)弁を使用してもよい。
【0025】
図2に示すように、切頭部分102の端部120は、流体が外側部材112の内部から逃げ出るのを阻止するよう閉鎖されている。ワイヤ108およびシャフト110が端部120から突き出るよう開口部が設けられている。運搬装置100の装着およびインプラント114の配備中、医師または技術者は、以下に詳細に説明するようにワイヤ108およびシャフト110を作動させる。運搬装置100は、操向可能とすることができ、あるいは、ガイドワイヤ111を用いてもよい。図1および図2に示すように、装置100は、ガイドワイヤ111上でこれに沿って延び、ガイドワイヤは、端部120および先端部116から突き出る。変形例として、迅速交換システムを用いてもよく、それによりワイヤ111は、先端部116の近位側に出るが、これは図面には示されていない。
【0026】
細長い部分または領域113の遠位端部には、インプラント114が取り付けられている。細長い部分113は、細い管腔および通路内の進行を可能にするよう小さな断面を有する。細長い部分113は、管腔または通路内の進行中、曲がることができ、しかもインプラント114によって及ぼされる引張荷重に耐えることができる可撓性材料で作られた実質的に円筒形のシースを含むことができる。例えば、生体適合性ポリマー材料を利用することができ、あるいは、細長い部分をスパン(spun)繊維材料で構成するのがよい。
【0027】
インプラント114は、人体内に挿入可能に設計された多種多様な医療器具および人工器官を含むことができる。例えば、インプラント114は、超弾性材料、例えばニチノール(Ni‐Ti)で構成された自己拡張型ステントを含むことができる。超弾性材料を用いることにより、ステントを管腔内での配置が容易になるよう変形状態に拘束することができる。超弾性により、フレームは、領域113の端部内に設けることができるよう第1の制限された直径を有することができる。外側部材112を引っ込めると、ステントは、第2の拡大直径を取る。
【0028】
図1および図7に示すように、インプラント114は、細長い領域113の遠位部分内に設けられた支持体140に取り付けられている。支持体140は、コイルまたは中実金属フレームを含むことができる。支持体140は、インプラント114、例えば自己拡張型ステントを細長い部分113内で縮めたときにインプラント114の圧縮荷重を支持する。支持体140の遠位端部は、流体を通過させることができる先端部116を形成している。図7および図7Aに示すように、先端部116は、テーパしており、それにより細長い部分113を管腔内で安全かつ容易に進行させることができる。先端部116は、流体が先端部116を通って部分113の内部に流入することができる少なくとも1つの切欠きまたは溝118を有している。加うるに、先端部116は、ガイドワイヤ111のためのポートを含む。変形例として、図8および図9に示すように、支持体140を用いないでインプラント114を細長い領域113内に取り付けてもよい。かかる場合、インプラントは、細長い領域113の壁に当たりまたは以下に説明するシール122と先端部116との間の定位置に維持される。
【0029】
大抵のインプラント運搬装置では、管腔を通過させ、配備中、十分な剛性を提供するよう装置の断面を最適化することは困難である。例えば、小さな断面は、小径の管腔の通過を可能にする。しかしながら、配備の際、インプラントは、小さな断面を備えた器具を座屈させる場合のある力を及ぼし、それによりインプラントの適正な配備が阻止される。本発明では、流体カラム129は、小さな断面を考慮に入れると共に配備中十分な剛性をもたらす。流体チャンバ128は、第1もしくは遠位側シールまたは弁122と第2もしくは近位側シールまたは弁124との間に形成されており、これら両方のシールは、中空外側部材112内に設けられている。第1のシール122および第2のシール124は、チャンバ128内への流体の流れを可能にし、非圧縮性流体のカラム129を形成する。チャンバ128内への流体の所望の導入方法に応じて、ポート106か先端部116かのいずれかを通って流体をチャンバ内に導入することができる。本発明の一実施形態では、チャンバ128内に入れられる流体は、生体適合性液体、例えば生理食塩水である。流体を装置のユーザにより準備段階としてチャンバ128内に導入してもよく、あるいは変形例として流体を予備滅菌装置組立体の一部としてチャンバ128内に導入してもよい。
【0030】
第1のシール122は、インプラント114の近位側で細長い部分113内に取り付けられている。図6に示すように、第1のシール122は、少なくとも1つの流体導管136を収納した停止部134を含む。可撓性部材138が、停止部134に取り付けられている。可撓性部材138は、圧力が所定の方向に加えられない場合に流体導管136を覆うよう付勢されている。例えば、図3および図6に示すように、圧力が方向126に加えられると、可撓性部材138は、流体導管136を露出させるよう曲がり、それにより流体の流れが可能になる。圧力をいったん除くと、可撓性部材138は、導管136を閉じる位置に戻る。本発明の一実施形態では、シール122は、支持体140の近位端部から形成されている。
【0031】
第2のシール124が、ポート104の遠位側で取手102内に取り付けられている。図5に示すように、第2のシール124は、可撓性部材130が取り付けられたシャフト110の端部のところに設けられた固定部材132を含む。可撓性部材130は、方向126とは逆の方向に付勢されている。インプラント114の配備中、第2のシール124もまた、流体がチャンバ128から出るのを阻止しなければならない。第2のシール124は、流体の流れが導入中に可能になる位置と、流体の流れがシースの配備中阻止される位置との間で切り替わる。機械的インターフェイスが、2つの流れ条件相互間で切り替わるよう適当なシールに連結されている。インターフェイスは、外側部材112の外部から接近可能である。本発明の一実施形態では、インターフェイスは、テザーワイヤ(tether wire)108を含み、このテザーワイヤは、可撓性部材130に取り付けられている。上述したように、テザーワイヤ108は、取手102の外部に延びる。ワイヤ108を引くことにより、可撓性部材130が方向126に引かれ、それにより弁またはシール124を通る流体の流れが可能になる。テザーワイヤ108を放すと、可撓性部材は、インプラント114の配備のための閉鎖位置に戻る。
【0032】
インプラント114の運搬に先立って、流体をチャンバ128に導入することにより装置100を準備する必要がある。最初に、インプラント114を部分113の遠位端部内に取り付けるか、または細長い部分113の遠位端部内に設けられた支持体140に取り付ける。図3に示すように、流体を、先端部116を通ってチャンバ128内に引き込む。これを達成するため、先端部116を生体適合性液体内に配置し、ワイヤ108を近位側へ引くことにより第2のシール124をその導入位置に切り替える。シリンジまたは他の圧力源によりポート106を減圧させ、第1のシールの可撓性部材138は、導管136を開く。先端部116を通り、第1のシール122を越えて液体をチャンバ128内に引き込み、次に液体は、方向126でポート106を通って流出する。チャンバ128をいったん満たすと、減圧を解除し、第2の弁124をその配備位置に切り替え、流体をチャンバ128内に閉じ込め、非圧縮性流体のカラム129を形成する。
【0033】
変形例として、第2のシール124をその導入位置に切り替えてもよく、流体が方向126とは逆にポート106を通ってチャンバ内に注入される。チャンバ128を充填すると、第2のシール124をその配備位置に切り替え、流体をチャンバ128内に閉じ込めてカラム129を形成する。さらに別の方法は、流体を先端部116内に注入し、第2のシール124をその配備位置のままにし、流体をチャンバ128に閉じ込める。
【0034】
本発明の変形実施形態が、図8に示されている。運搬装置200は、実質的に上述したものであるが、装置200は、第1のシールまたは弁122の遠位側で細長い部分113内に取り付けられたシールまたは停止部206を含む。加うるに、細長い部分113は、ガイドワイヤ通路202を含む。ガイドワイヤ通路202により、ガイドワイヤ111は、第1のシールまたは弁122と停止部206と先端部208との間で細長い部分113の遠位端部を通過することができる。変形例として、装置100または200は、迅速交換システム用に構成されたものであってもよい。通路202は、チャンバ128と流体連通状態にある。例えば、通路202は、流体を第1の弁122とシールまたは停止部206との間の領域に流すことができる出口204を含む。装置200の流体導入を上述した方法により達成することができる。
【0035】
さらに別の実施形態としての運搬装置300が、図9に示されている。シールまたは停止部306が、第1のシールまたは弁122の遠位側で細長い部分113の遠位端部内に取り付けられている。細長い部分113は、第1のシールまたは弁122と停止部またはシール306との間の領域と流体連通状態にあるポート304を含む。細長い部分113の遠位端部を生体適合性液体内に浸漬しまたはこれと流体連通状態に配置する。第2のシール124を導入位置に切り替え、切頭部分または取手102に設けられた流体ポート106を減圧させ、それにより液体を、ポート304を通り、シール122,124を越えてチャンバ128内に引き込む。第2のシール124をそのインプラント114配備位置に切り替え、流体カラム129を形成する。
【0036】
流体カラム129をいったん形成し、インプラント114を細長い部分113の遠位端部内に取り付けると、装置は、インプラント114を運搬する準備ができている。管腔または通路がヒトの血管である場合、最初に、先端部116を当業者に知られている種々の方法のうちの任意のものによって血管の管腔内に挿入する。先端部116および細長い部分113を、血管の管腔内で前進させてついにはインプラントが所望の場所に位置決めされるようにする。流体カラム129と接触状態にあるシャフト110を静止位置に保持する。取手102を掴み、近位側方向へ引き、それに応じて細長い部分113をインプラント114の近位側に移動させる。細長い部分113を引っ込めているとき、インプラント114は、流体カラム129に沿って近位側へ伝達された圧縮荷重を受ける。インプラント114が自己拡張ステントを含む場合、細長い部分113を引っ込めることにより、ステントが管腔内で拡張して配備が可能になる。配備がいったん完了すると、シャフト110を解除し、取手102を遠位側へ引いて細長い部分113を血管の管腔から引き抜く。
【0037】
本発明を特に好ましい実施形態を参照して上述したが、本発明の精神または本質的な属性から逸脱することなくこれら設計に対して多くの改造および変形を施すことができることは当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲を示すものとして、上述の説明ではなく特許請求の範囲の記載を参照されたい。与えられた説明は、例示目的であって、本発明を限定するものではなく、また、かかる説明は、本発明の範囲、利用分野を何ら限定するものではなく、あるいは除外の明白な文言を構成するものではない。
【0038】
〔実施の態様〕
本発明の具体的な実施態様は、次の通りである。
(1)管腔内でインプラントを運搬するインプラント運搬装置を準備する方法において、
a)インプラントを支持体に取り付けるステップと、
b)中空の細長い部材の遠位領域内に前記支持体を取り付けるステップであって、前記細長い中空部材は、前記遠位領域内に設けられた第1のシールおよび近位領域内に設けられた第2のシールを有する、ステップと、
c)前記第1のシールと前記第2のシールとの間に液体を引き込んで前記第1のシールと前記第2のシールとの間に液体カラムを形成するステップと、
を具備する、方法。
(2)実施態様(1)記載の方法において、
前記細長い部材は、ほぼ管状のシースを含む、方法。
(3)実施態様(1)記載の方法において、
前記インプラントは、自己拡張型ステントを含む、方法。
(4)実施態様(1)記載の方法において、
前記第1のシールおよび前記第2のシールは、第1の方向にのみ流体を流すことができる、方法。
(5)実施態様(2)記載の方法において、
前記近位領域は、拡張直径を有し、かつ取手を形成し、
前記遠位領域は、細長く、かつ人体の管腔を通過できる直径を有する、
方法。
(6)実施態様(5)記載の方法において、
前記取手は、前記細長い部材の内部と流体連通状態にあるポートを含む、方法。
(7)実施態様(6)記載の方法において、
生体適合性の非圧縮性流体が、滅菌に先立って前記第1のシールと前記第2のシールとの間に存在する、方法。
(8)実施態様(6)記載の方法において、
シャフトが、前記第2のシールに取り付けられ、
前記第1のシールは、前記支持体の近位端部から形成され、
前記支持体の遠位端部は、前記細長い部材中への流体の流入を可能にする溝付き先端部を有する、
方法。
(9)実施態様(8)記載の方法において、
前記細長い部材の前記遠位端部を生体適合性流体中に浸漬するステップと、
前記流体ポートを減圧することにより、前記第1のシールおよび前記第2のシールが前記細長い部材の前記近位端部に向かって流体を流すことができるようにするステップと、
前記減圧を解除するステップであって、これにより、前記第1のシールおよび前記第2のシールが前記第1のシールと前記第2のシールとの間に前記生体適合性流体を保持し、前記流体カラムを形成する、ステップと、
を更に具備する、方法。
【0039】
(10)管腔内でインプラントを運搬するインプラント運搬装置を準備する方法において、
a)中空の細長い部材の遠位領域内にインプラントを取り付けるステップと、
b)前記細長い部材の前記遠位領域内に第1のシールを配置すると共に、前記細長い部材の近位領域内に第2のシールを配置するステップと、
c)前記第1のシールと前記第2のシールとの間に液体を引き込んで前記第1のシールと前記第2のシールとの間に液体カラムを形成するステップと、
を具備する、方法。
(11)実施態様(10)記載の方法において、
前記細長い部材は、ほぼ管状のシースを含む、方法。
(12)実施態様(10)記載の方法において、
前記インプラントは、自己拡張型ステントを含む、方法。
(13)実施態様(10)記載の方法において、
前記第1のシールおよび前記第2のシールは、第1の方向にのみ流体を流すことができる、方法。
(14)実施態様(11)記載の方法において、
前記近位領域は、拡張直径を有し、かつ取手を形成し、
前記遠位領域は、細長く、かつ人体の管腔を通過できる直径を有する、
方法。
(15)実施態様(14)記載の方法において、
前記取手は、前記細長い部材の内部と流体連通状態にある第1のポートを含む、方法。
(16)実施態様(15)記載の方法において、
前記細長い部材は、ガイドワイヤ用内腔を含み、前記ガイドワイヤ用内腔は、前記第1のシールおよび前記第2のシールと前記細長い部材の前記遠位端部との間の領域と流体連通状態にある、方法。
(17)実施態様(16)記載の方法において、
前記細長い部材の前記遠位端部を生体適合性液体中に浸漬するステップと、
前記流体ポートを減圧することにより、前記第1のシールと前記第2のシールとの間の領域中に前記ルーメンを通って前記液体を引き込むステップと、
前記減圧を解除することにより、前記第1のシールおよび前記第2のシールが前記第1のシールと前記第2のシールとの間に前記生体適合性液体を保持し、前記流体カラムを形成するステップと、
を更に具備する、方法。
(18)実施態様(15)記載の方法において、
第3のシールが、前記第1のシールの遠位側で前記細長い部材内に取り付けられる、方法。
(19)実施態様(18)記載の方法において、
前記細長い部材は、前記第1のシールと前記第3のシールとの間の領域と流体連通状態にある第2のポートを含む、方法。
(20)実施態様(19)記載の方法において、
前記第2のポートが前記液体内に位置するように、前記細長い部材の前記遠位端部を生体適合性液体中に浸漬するステップと、
前記流体ポートを減圧することにより、前記第2のポートを通って前記第1のシールと前記第2のシールとの間の領域内へ前記液体が引き込まれるようにするステップと、
前記減圧を解除するステップであって、これにより、前記第1のシールおよび前記第2のシールが前記第1のシールと前記第2のシールとの間に前記生体適合性液体を保持し、前記流体カラムを形成する、ステップと、
を更に具備する、方法。
【0040】
(21)身体の管腔内でインプラントを運搬する方法において、
a)前記インプラントを支持体に取り付けるステップと、
b)中空の細長い部材の遠位領域内に前記支持体を取り付けるステップであって、前記中空の細長い部材は、前記中空の細長い部材内に設けられていて、前記支持体と連通した液体カラム、および、前記細長い部材内で前記細長い部材の近位端部に取り付けられたシャフトを有する、ステップと、
c)前記細長い部材の前記遠位端部を身体の前記管腔内に配置するステップと、
d)前記遠位領域が前記インプラントを運搬すべき場所に一致するような場所まで前記細長い部材の前記遠位端部を前進させるステップと、
e)前記シャフトを静止状態に保持するステップと、
f)前記細長い部材を近位側へ引っ込めて前記インプラントを前記細長い部材内から取り出すステップと、
を具備する、方法。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の運搬装置の側面図である。
【図2】本発明の運搬装置の図1の2−2線矢視図である。
【図3】本発明の運搬装置の図2の3−3線矢視切除図である。
【図4】本発明の運搬装置の切除図であり、流体カラムを示す図である。
【図5】本発明の運搬装置のシールまたは弁を示す切除側面図である。
【図6】本発明の運搬装置の別のシールまたは弁を示す切除側面図である。
【図7】本発明の運搬装置の支持体に取り付けられたインプラントを示す切除側面図である。
【図7A】7A−7A線矢視図であり、図7の支持体の先端部を示す図である。
【図8】本発明の運搬装置の変形実施形態の切除側面図である。
【図9】本発明の運搬装置の更に別の変形実施形態の切除側面図である。




 

 


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