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発明の名称 中空体部同士を接続するための磁性フレーム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−29719(P2007−29719A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2006−186981(P2006−186981)
出願日 平成18年7月6日(2006.7.6)
代理人 【識別番号】100066474
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 博昭
発明者 ドン・タナカ
要約 課題
直径の小さい中空体部同士を一緒に、精確かつ繰返し可能な方法で接合することのできる用具を提供する。

解決手段
用具であって、両開放端、実質的に管状の細長い本体の端部に取り付けられることを可能にする第1の直径、および、少なくとも2つの中空体部のうちの1つの上に配置されることを可能にする第2の直径を有する実質的に管状のフレーム100と、前記管状フレームの端部に配置された少なくとも1つの磁石130と、を備えており、しかも、前記フレームが、超弾性合金を含む、用具。
特許請求の範囲
【請求項1】
用具において、
両開放端、管状の細長い本体の端部に取り付けられることを可能にする第1の直径、および、少なくとも2つの中空体部のうちの1つの上に配置されることを可能にする第2の直径を有する管状のフレームと、
前記管状フレームの端部に配置された少なくとも1つの磁石と、
を備えており、
前記フレームが、超弾性合金を含む、
用具。
【請求項2】
請求項1記載の用具において、
前記超弾性合金は、ニッケルを50.0%〜60.0%含有し、残部がチタンである、用具。
【請求項3】
請求項1記載の用具において、
前記管状のフレームが、金網(wire net)を含む、用具。
【請求項4】
請求項3記載の用具において、
前記金網が、複数のフープで形成されており、隣接する各々のフープが、複数の橋によって共に接合されている、用具。
【請求項5】
請求項4記載の用具において、
前記複数のフープが、複数の突っ張りを備えており、隣接する各々の突っ張りが、複数のループによって共に接続されている、用具。
【請求項6】
請求項5記載の用具において、
前記少なくとも1つの磁石が、前記金網の第1の開放端における前記複数のループのうちの1つに配置されている、用具。
【請求項7】
請求項5記載の用具において、
前記金網の第1の開放端における前記複数のループに、複数の磁石が間隔をおいて配置されている、用具。
【請求項8】
請求項1記載の用具において、
前記フレームが、管を含む、用具。
【請求項9】
請求項1記載の用具において、
前記管状の細長い本体が、シースを備えている、用具。
【請求項10】
用具において、
複数のフープで形成された管状の金網であって、隣接する各々のフープが複数の橋によって共に接合されており、前記金網が、管状の細長い本体に取り付けられることを可能にする第1の直径、および、少なくとも2つの中空体部のうちの1つの上に配置されることを可能にする第2の直径を有する、金網と、
前記管状の金網の端部に配置された少なくとも1つの磁石と、
を備えており、
前記フレームが、超弾性合金を含む、
用具。
【請求項11】
請求項10記載の用具において、
前記超弾性合金は、ニッケルを50.0%〜60.0%含有し、残部がチタンである、用具。
【請求項12】
請求項10記載の用具において、
前記複数のフープが、複数の突っ張りを備えており、隣接する各々の突っ張りが、複数のループによって共に接続されている、用具。
【請求項13】
請求項12記載の用具において、
前記少なくとも1つの磁石が、前記金網の第1の開放端における前記複数のループのうちの1つに配置されている、用具。
【請求項14】
請求項12記載の用具において、
前記金網の第1の開放端における前記複数のループに、複数の磁石が間隔をおいて配置されている、用具。
【請求項15】
請求項10記載の用具において、
前記フレームが、管を含む、用具。
【請求項16】
請求項10記載の用具において、
前記管状の細長い本体が、シースを備えている、用具。
発明の詳細な説明
【開示の内容】
【0001】
本発明は、一般的に、中空体部同士を相互接続するために使用されるデバイスに関する。本発明はとりわけ、2つの中空体部の間の流体接触を維持しながら、それらの中空体部の端部を磁気的に連結する超弾性材料で構成されているデバイスに関する。
【0002】
〔発明の背景〕
人体には、多数の中空器官(hollow members)(例えば、血管、および、内部器官まで必要な流体を運搬するか、またはそれらの流体の排出を可能にする管)が存在する。人体はしばしば、人体中の中空器官の切断もしくは損傷を生じさせることのある、外傷または他の傷害を受ける。そのような場合、中空器官の切断された端部同士を一緒に連結することによって、中空器官に対する傷害を修復する必要がある。この修復は、中空器官の2つの端部が、密封された流体連通(fluid communication)するようなやり方で遂行する必要がある。不適切に接合された中空器官によって、悪い結果が生じることがある。例えば、適切に吻合されていない血管は接続部位で、漏出し、血栓を創り出し、および/または、狭窄症を引き起こすことがあり、場合によっては更なる手術を必要とし、卒中(stroke)の危険率を増大させる。
【0003】
中空体部同士を一緒に接続するための好ましい現行基準は、縫合法(suturing)による。この方法には、多くの制限がある。縫合法は、時間がかかる傾向がある。なぜなら、配置、縫合の引き締め、および縫合部分の寸法は、標準に精確に合せなければならないからである。外科医は、それら中空体部の内腔を閉塞するか、または傷つき易い組織を引き裂く程にあまりきつく縫合しないように注意しながら、中空体部同士を互いに慎重に縫い合わせなければならない。逆に、それら中空体部は、非常に緩く縫合されるか、または不適切に配置されて、不完全な密封が形成され、流体が漏出することがある。体液の損失は、患者に悪い結果を与える。例えば、血液の損失は、結果的に、患者の生命を危険にさらすかも知れない患者の血行動態(hemodynamics)に悪影響を及ぼす。
【0004】
縫合に関連する危険性と不都合とに打ち勝つために、中空体部同士を互いに接合するための様々な器具が開発されてきた。コンストン(Conston)の米国特許出願公報第2003/0088256号明細書には、ヒト脈管を相互連結するための移植可能なデバイスが開示されている。該デバイスは、少なくとも2対の可撓性支持部材であって、1個の管継手の頂部部分と底部部分との向かい合った両側から角度を成して伸びている可撓性支持部材を備えている。それらの支持部材は、吻合されている脈管の開口部の内部に配置される。該支持部材は、それら2本の脈管が該管継手と密封接触(sealing contact)するような具合に、該脈管の内壁に突き当たる。該管継手は、それら2本の脈管の間の導管として機能する。
【0005】
コンストン(Conton)は、側方・側方方法(side-to-to-side manner)で、脈管同士を接合するための配置(configuration)を提供する。しかし、それはしばしば、端・端方法(end-to-end manner)で中空体部同士を接合する必要がある。コンストンは、前記支持部材に頼って、前記脈管の壁に突き当てている。コンストンの方法を用いて2本の脈管の端と端(end-to-end)を接合するためには、必要な密封力(sealing force)を提供するため、脈管の縦軸に対して実質的に垂直な方法で脈管の側壁に突き当てるための支持部材が必要である。これによって、脈管内膜は損傷することがあり、結果的に脈管の側壁が穿刺されるか、または、密封が維持されないような具合に脈管の側壁が膨らむ。
【0006】
更にもう一つの器具が、コール(Cole)の米国特許第6,352,543号明細書に開示されている。コールは、磁気力を用いて中空体部同士の間の吻合を形成するためのデバイスと方法とを開示している。そのデバイスは、概して環状の2つの固定用部品であって、磁場を生じる部材をその中に有する固定用部品を備えている。端・端吻合(end-to-end anastomosis)を形成する場合、接合されるべき中空体部の端部は、それら固定用部材内の開口部を通過する。それら端部は、次いで、固定用部材の上に折り重ねられる。磁気力によって前記の2つのセクションが一緒に保持されて、それら中空体部の間に吻合が創り出されるような具合に、それら磁気固定用部材(magnetic securing members)は、近位に導かれる。
【0007】
コールは、接合されるべき前記中空体部の開口部の内部に前記固定用部材を送り出すための装置を更に開示している。その装置は、環状固定用部材を受け入れてベース(base)に固定する該ベースを備えている。送出しデバイスは、中空体部の開口部の内部に配置されて固定されず、該固定用部材を所望の位置に配置する。
【0008】
コール(Cole)の前記送出し装置は、並列吻合(side-by-side anastamosis)を形成するのに有用である。しかし、この装置は、端・端吻合(end-to-end anastamosis)を行うには有用でないであろう。なぜなら、その装置は、前記中空体部の端部が前記固定用部材の中に滑動するのを妨げると思われるからである。したがって、外科医は、その吻合を手動で形成する必要があるであろう。手動による吻合手順は、接合されるべき中空体部が小さい直径を有する場合(例えば、毛細血管である場合)、複雑である。より重要なことであるが、コールの固定用部材は、非弾性である材料で構成されている。たとえコールが、端・端方法(end-to-end manner)で直径の小さい中空体部同士を接合することのできる送出し装置を開示しているとしても、それらの固定用部材によって、該送出し装置を精確に操作することは不可能であろう。
【0009】
現在、直径の小さい中空体部同士を一緒に、精確かつ繰返し可能な方法で接合することのできる用具も送出し装置も方法も全く存在しない。本発明には、この必要性に取り組むことが意図されている。
【0010】
〔発明の概要〕
本発明による、磁性特性を有し、超弾性材料で構成された用具は、少なくとも2つの中空体部(hollow bodies)同士を接合するために提供される。その用具は、超弾性フレームの上に少なくとも1個の磁石が取り付けられている該超弾性フレームを備えている。該フレームは、一緒に接合されるべき少なくとも2つの中空体部の外壁の上に配置される。それら中空体部は接触した状態で配置され、2つの中空体部同士は流体連通で連結される。
【0011】
前記フレームは、実質的に管状であり両開放端を有し、超弾性合金で構成されている。そのような超弾性材料の一例は、ニチノール(Nitinol)(Ni−Ti)である。超弾性材料を使用すれば、該金属を変形させ、その変形状態で制止することが可能となり、該材料を有するデバイスを前記中空体部の周りに配置することが容易となる。例えば、超弾性特性によって、該フレームは、該中空体部の外側の周りに該フレームを配置するのに使用されるシース(sheath)または他の用具の端部に取り付けられるための、拡張された第1の直径を有することが可能になる。該フレームは該中空体部の外壁の上に配置されているので、該フレームに、より小さい直径が想定される場合、該フレームは次いで滑動されて該用具から引き離される。
【0012】
前記フレームは、固く、実質的に中空の本体を備えることができる。幾つかの用途では、該フレームは、固い本体によって容認される可撓性よりも大きい可撓性を示すことが望ましいことがある。本発明の別の具体例において、フレームは、可撓性メッシュ構造体を備えている。該メッシュ構造体は、ヘリックス(helix)を規定する、個々に可撓性である複数の糸要素で形成することができる。それら可撓性糸要素は、ヘリックスを形成するように相互連結されているワイヤーを有することができる。代替的には、それら可撓性糸要素を形成して該ヘリックスを画定するように、中実の管材料がカットされる。
【0013】
本発明の更にもう一つの具体例において、前記フレームは、複数の橋(bridges)によって一緒に接合されている一連のフープ(hoops)を備えている。それらの橋は、該フレームが縦方向および半径方向に沿って曲がり得るように形作られている。該フープは、複数の突っ張り(struts)を備えている。隣接する各々の突っ張りは、該フレームに、拡張された第1の直径を想定することができるような具合に拡張することのできるループ(loop)によって、一緒に連結される。
【0014】
前記フレームの所望の超弾性特性が維持される限り、該フレームの一部分は、磁性材料で構成することができる。代替的に、前記管状フレームの端部に、少なくとも1個の磁石を配置する。例えば、その磁石は、該フレームの外側の上に取り付けられる、実質的に管状の単一磁石であってもよい。代替的に、該フレームの一方の端部に、複数の磁石を配置する。
【0015】
本発明の特徴および利点は、次の詳細な記述から当業者に明白になるであろう。
【0016】
〔好ましい具体例の詳細な記述〕
図1〜図14を参照しながら、流体連通する2つの中空体部を一緒に接続するための用具、装置および方法を記述する。図1および図2に示されるように、その用具は概して、フレーム(frame)100の上に少なくとも1個の磁石130が取り付けられているフレーム100を備えている。フレーム100は、中空体部10の外壁の上に配置されている。第2の中空体部(図示せず)の外壁の上に、第2のフレーム(図示せず)が配置されている。それら中空体部10が配置されて接触するとき、該磁性フレーム(magnetic frames)は、それら2つの中空体部10を一緒に連結して流体連通させる。
【0017】
フレーム100は、超弾性材料で構成されている。そのような超弾性材料の一例は、ニチノール(Nitinol)(Ni−Ti)である。超弾性材料を使用することによって、フレーム100を、変形した状態で抑え付けることが可能となり、超弾性材料を有するフレーム100を中空体部10の周りに配置することが容易となる。例えば、フレーム100は、超弾性特性(super elastic characteristics) を有するので、図2に示されるように、フレーム100を中空体部10の外側の周りに配置するために使用されるシース(sheath)または他の用具220の端部に取り付けるための、第1の拡張された直径を有することができる。フレーム100がシースから滑り落ちるとき、フレーム100は、再び第2の、より小さい直径に戻って、中空体部10の外壁12の上に配置されるのが可能になる。
【0018】
フレーム100は、実質的に管状であり、固く(solid)、実質的に中空の本体を含むことができる。しかし、幾つかの用途において、フレーム100は、より大きい可撓性を示すことが望ましい。その場合、該フレームは、図2に示すように、可撓性メッシュ構造体200を有する。メッシュ構造体200は、ヘリックス(helix)を規定する複数の糸要素であって、各々が可撓性である糸要素203で形成することができる。代替的には、可撓性糸要素203を形成するために、固いチューブ材料をカットすることができる。
【0019】
もう一つの具体例では、図1に示されるように、フレーム100は、前部開放端および後部開放端(102および104)と、それらの間に伸びる縦軸106とを有する実質的に管状の部材101である。実質的に管状の部材101は、複数の隣接するフープ(hoops)108(図1はフープ108(a)〜108(d)を示す)であって、前部開放端102と後部開放端104との間に伸びているフープ108で作られている。フープ108は、複数の縦方向突っ張り(longitudinal struts)110と、隣接する突っ張りを接続している複数のループ(loops)112とを備えている。その場合、隣接する突っ張りは、向かい合っている両端部で連結されて、実質的にS字形状パターンまたはZ字形状パターンを形成している。ループ112は、湾曲し、実質的に半円状であり、それらの中心点114について対称なセクションを有している。
【0020】
部材101は、隣接するフープ108同士を接続する複数の橋116を更に備えている。各々の橋116は、一つの突っ張りおよび/またはループに付属する一つの端部と、隣接する一つのフープ上の突っ張りおよび/またはループに付属するもう一つの端部とを有している。それらの橋116は、ループ接続点114に対する橋架けで、隣接する突っ張りを共に接続している。ループ接続点114に対する橋架けは、前記縦軸について角度を成して引き離されている。即ち、それら接続点114は、互いに直接に向かい合っている訳ではない。本質的に、それら接続点114の間に直線を引くことはできない。直線を引くとすれば、そのような線は、管状部材101の縦軸に対して平行となる。上述の幾何学的配列(geometry)は、管状部材101の全体に渡る歪みをより良く分配するのに役立ち、しかも、管状部材101が湾曲するとき、金属対金属接触(metal-to-metal contact)が生じるのを防止する。突っ張り110とループ112と橋116との設計に関する数量および特質は、管状部材101の作業性と疲労寿命特性とを決定するときの重要な因子となる。
【0021】
フレーム100の一部は、フレーム100の所望の超弾性が維持される限り、磁性材料で構成することができる。代替的には、該フレームの一方の端部に、少なくとも1個の磁石130が配置される。該磁石は、該フレームの外側の上にぴったり嵌る、実質的に管状の単一の磁石(図示されず)である場合がある。代替的には、複数の磁石130が、フレーム100の一方の端部の周りに均一間隔で配置される(図1)。
【0022】
図2〜図14を参照しながら、2つの中空体部同士を一緒に接続するための装置120を記述する。図4Aおよび図4Bに示される中空体部は、その中に内腔16を有する実質的に管状の中空体部である。中空体部10は、外壁12と、内壁14と、遠位端18と、近位端20とを有している。図4Aおよび図4Bに示されるように、中空体部10の近位端20は、切断部分または損傷部分22で終点となる。
【0023】
図2および図3に示されるように、装置120は、中空体部10の切断端部22の周囲に配置されている上述のフレーム100を備えている。該装置は、位置決め部材208と、第1の中空部材220と、第2の中空部材230とを更に備えている。フレーム100は、第1の中空部材220の外壁の上に取り付けられている。位置決め部材208は、部材208と中空部材220とが互いに対して縦方向に滑動することができるような具合に、第1の中空部材220の内部に取り付けられている。第1の中空部材220と位置決め部材208との間に間質空間(interstitial space)または同軸空間(coaxial space)206が規定されるような具合に、第1の中空部材220の直径は、位置決め部材208より大きい。第1の中空部材220と第2の中空部材230との各々が互いに対して縦方向に滑動することができるように、第1の中空部材220は第2の中空部材230の内部に取り付けられている。図2に示されるように、第2の中空部材230は、第2の中空部材230の先端232がフレーム100の近位端204に隣接するまで、第1の中空部材220に沿って前進させる。
【0024】
位置決め部材208は、中空体部10の内腔16の内部に配置することのできる、細長い可撓性シャフトである。位置決め部材208は、内壁14に損傷を与えることなく内腔16内部での運送(navigation)を可能にするための丸い先端214を有することが好ましい。加えて、位置決め部材208は、内腔16の内部に位置決め部材208を固定するための固定用具(anchoring apparatus)212を備えている。本発明の一つの具体例において、位置決め部材208は、カテーテルの端から端まで移動する拡張内腔(inflation lumen)210を有する該カテーテルを備えている。拡張内腔210は、それの近位端213に配置されている流体源(図示されず)と連通している。固定用具212は、位置決め部材208に取り付けられた拡張可能部材(inflatable member)であって、カテーテルの拡張内腔212と流体連通する拡張可能部材を備えている。例えば、固定用具212は、マイラー(mylar)、ナイロンまたはニチノール(Nitinol)で構成された実質的にしなやかなバルーンを有することができる。
【0025】
代替的に、固定用具212は、それが、位置決め部材208を適当な位置に固定している内腔16の中に導入される時に拡張するニチノールで構成された複数のフィンガー(fingers)を有することができる。ニチノールは、それらのフィンガーが、記憶された拡張位置を有することを可能にする形状記憶特性を示す。形状記憶特性は、ある温度であってそれより高い温度でマルテンサイト相からオーステナイト相への変態が完了する温度(即ち、ある温度であってそれより高い温度でオーステナイト相が安定する温度(Af温度))で金属を加熱することによって、該合金に与えられる。この熱処理が行われる間の該金属の形状は、「思い出される(remembered)」形状である。その熱処理済み金属は、マルテンサイト相が安定してオーステナイト相をマルテンサイト相に変態させる温度まで、冷却する。マルテンサイト相の該金属は次いで、例えば、該金属が内腔16の中に入るのが容易となるように、可塑的に変形される。変形したマルテンサイト相を、マルテンサイトがオーステナイトに変態する温度より高い温度まで後加熱することによって、変形したマルテンサイト相は、オーステナイト相に変態し、また、この相変態が行われる間、該金属は、抑制されていなければ、それの初期形状に戻る。
【0026】
第1の中空部材220は、可撓性材料で構成することが好ましい。フレーム100は、第1の拡張された直径を有しているが、第1の中空部材220の遠位端に取り付けられている(図2)。本発明の一つの具体例において、フレーム100が、第1の中空部材220を壊すことなく、拡張された状態にあるとき、第1の中空部材220は、フレーム100を支持するのに十分な剛性を有するポリマーシース(polymeric sheath)を備えている。第1の中空部材220が中空体部10の遠位端18の方へ滑動するとき、中空体部10は空間206内部に存在する。このことによって、フレーム100は、中空体部10の外壁12の周りの配置位置に置かれる。
【0027】
第2の中空部材230は、第1の中空部材220と同一の材料で構成することができる。代替的に、第2の中空部材230は、いかなる変形を示すことなく、フレーム100に十分な押す力を与えることのできる、より硬質の材料で構成することができる。いずれにしても、第1の中空部材220および第2の中空部材230を構成するために使用される材料によって、それらの間に滑り固定(sliding engagement)が可能となることが好ましい。第2の中空部材230は、第1の中空部材220の外径よりも大きい外径を有しており、隆起部132を形成している。第2の中空部材230が、前記位置決め部材の先端214の方に滑動するとき、隆起部132は、フレーム100の近位端204に突き当たる。
【0028】
フレーム100の上に中空体部10の壁を折り返すためのマニピュレータ(manipulator)224が、図9Aおよび図9Bに示される。マニピュレータ224は、可撓性材料で構成されている実質的に管状の本体226を備えている。実質的に管状の本体226は、少なくとも位置決め部材208の外径の大きさである内径を有する開口部227を規定している。角度を成して配向しているフィンガー228は、実質的に管状の本体226の上に取り付けられており、しかも、中空体部10の内壁14に対するあらゆる損傷をも防止するための、卵形の、もしくは丸みのある端部(rounded edge)229を備えていることが好ましい。実質的に管状の本体226は、位置決め部材208の上に取り付けられる。実質的に管状の本体226が、位置決め部材208の先端214の方に滑動しながら、角度を成して配向しているフィンガー228の端部229は、中空体部10の内壁14に係合(engage)する(図10)。
【0029】
上述の装置は、流体連通する2つ以上の中空体部同士を接合するために利用される。手術で、中空体部10の切断端部22が配置される。中空体部10の内腔16の内部に、位置決め部材が配置される(図5)。該位置決め部材は、一旦内腔16内部に配置されると、固定用具212によって、内腔16内部に固定される(図6)。
【0030】
超弾性のフレーム100は、第1の拡張された直径を有するように変形させ、次いで、実質的に管状の第1の中空部材220の上に取り付ける(図2)。中空体部10の外壁12が同軸空間206の内部に配置され、かつ、該フレームが中空体部10の切断端部22の後に配置されるまで、第1の中空部材は、位置決め部材208に沿って先端214の方に滑動される(図7)。第1の中空部材220の外側の周りに、実質的に管状の第2の中空部材230を、滑動可能なように取り付ける。第2の中空部材230が、フレーム100の近位端204と接触するまで、第2の中空部材230を第1の中空部材220に沿って滑動させる(図7)。
【0031】
フレーム100に、第2のいっそう小さい直径が想定される場合、フレーム100が、押されるかまたは引っ張られて、第1の中空部材220の遠位端から引き離されるような具合に、第1の中空部材220および第2の中空部材230は、互いに対して滑動する(図8)。フレーム100は次いで、中空体部10の外壁12の上に配置される。その後、位置決め部材208、第1の中空部材220および第2の中空部材230は、中空体部10から取り外す。そのプロセスは、第2の中空体部について繰り返される。一旦それらのフレームが設置されれば、内腔同士が流体連通するように、2つの中空体部を互いに接触させる。それらのフレームは、それらの上に磁石が取り付けられているか、またはそれらフレーム自体が磁気を帯びているが、2つの中空体部同士を引き合わせて、それらの間の流体密封を保持する。
【0032】
2つの中空体部の間の流体密封をいっそう良くし、それら中空体部10の内壁14同士が互いに確実に接触するようにするために、2つの中空体部同士を接合する前、フレーム100の上に中空体部10の該壁を折り返すことが望ましい。中空体部10の外側の周りにフレーム100を配置した後、第1および第2の中空部材は、それらの部材を位置決め部材208の遠位端213の方に滑動させることによって取り外される。マニピュレータ224は、位置決め部材208の上に配置して、先端214の方に滑動させる。フィンガー228は中空体部10の内壁14に係合する(図10)。マニピュレータ224が、先端214の方に更に滑動するにつれて、フィンガー228は、該位置決め部材の中空体部の壁を曲げ、そうすることによって、中空体部の壁をフレーム100の上に折り重ねる(図11および図12)。一旦、中空体部10の壁がフレーム100の上に折り重ねられると、マニピュレータ224を取り外し、次いで、位置決め部材208を取り外す(図13および図14)。そのプロセスは、もう一つの中空体部に対して繰り返して、前記内腔が流体連通するように、それら2つの中空体部を互いに接触させる。それらのフレームは、それらの上に磁石が取り付けられているか、またはそれらフレーム自体が磁気を帯びているが、2つの中空体部同士を引き合わせて、それらの間の流体密封を保持する。
【0033】
本発明は、特定の好ましい具体例に関連して上述されてきたが、これらの設計に対して、本発明の趣旨または本質的特性から逸脱することなく、多数の変更および変形を行うことができることは、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲を示すものとしては、前述の明細ではなく添付の特許請求の範囲を参照すべきである。提供されている記述は、説明目的のためのものであって、本発明を限定するように意図されている訳ではなく、また、それらの記述は、使用方法の範囲、分野を何ら制限するように意図されている訳でもなく、更には、いかなる排他的用語を構成するように意図されている訳でもない。
【0034】
〔実施の態様〕
(1)用具において、
両開放端、実質的に管状の細長い本体の端部に取り付けられることを可能にする第1の直径、および、少なくとも2つの中空体部のうちの1つの上に配置されることを可能にする第2の直径を有する実質的に管状のフレームと、
前記管状フレームの端部に配置された少なくとも1つの磁石と、
を備えており、
前記フレームが、超弾性合金を含む、
用具。
(2)実施態様1記載の用具において、
前記超弾性合金は、ニッケルを50.0%〜60.0%含有し、残部がチタンである、用具。
(3)実施態様1記載の用具において、
前記実質的に管状のフレームが、金網(wire net)を含む、用具。
(4)実施態様3記載の用具において、
前記金網が、複数のフープで形成されており、隣接する各々のフープが、複数の橋によって共に接合されている、用具。
(5)実施態様4記載の用具において、
前記複数のフープが、複数の突っ張りを備えており、隣接する各々の突っ張りが、複数のループによって共に接続されている、用具。
(6)実施態様5記載の用具において、
前記少なくとも1つの磁石が、前記金網の第1の開放端における前記複数のループのうちの1つに配置されている、用具。
(7)実施態様5記載の用具において、
前記金網の第1の開放端における前記複数のループに、複数の磁石が間隔をおいて配置されている、用具。
(8)実施態様1記載の用具において、
前記フレームが、管を含む、用具。
(9)実施態様1記載の用具において、
前記実質的に管状の細長い本体が、シースを備えている、用具。
(10)用具において、
複数のフープで形成された実質的に管状の金網であって、隣接する各々のフープが複数の橋によって共に接合されており、前記金網が、実質的に管状の細長い本体に取り付けられることを可能にする第1の直径、および、少なくとも2つの中空体部のうちの1つの上に配置されることを可能にする第2の直径を有する、金網と、
前記実質的に管状の金網の端部に配置された少なくとも1つの磁石と、
を備えており、
前記フレームが、超弾性合金を含む、
用具。
(11)実施態様10記載の用具において、
前記超弾性合金は、ニッケルを50.0%〜60.0%含有し、残部がチタンである、用具。
(12)実施態様10記載の用具において、
前記複数のフープが、複数の突っ張りを備えており、隣接する各々の突っ張りが、複数のループによって共に接続されている、用具。
(13)実施態様12記載の用具において、
前記少なくとも1つの磁石が、前記金網の第1の開放端における前記複数のループのうちの1つに配置されている、用具。
(14)実施態様12記載の用具において、
前記金網の第1の開放端における前記複数のループに、複数の磁石が間隔をおいて配置されている、用具。
(15)実施態様10記載の用具において、
前記フレームが、管を含む、用具。
(16)実施態様10記載の用具において、
前記実質的に管状の細長い本体が、シースを備えている、用具。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係るフレーム/可撓性メッシュ構造体の斜視図である。
【図2】本発明の中空体部連結装置の側面図である。
【図3】図2の線3−3に沿って切り取られた、本発明の中空体部連結装置の図である。
【図4A】切断端部を有する中空体部の端面図である。
【図4B】図4Aの線B−Bに沿って切り取られた中空体部の内腔を示す側断面図である。
【図5】図4Bの中空体部の内腔の中に挿入された位置決め部材を示す側断面図である。
【図6】図5の中空体部の内腔の内部に固定された位置決め部材を示す側断面図である。
【図7】位置決め部材の上に取り付けられた第1および第2の中空部材であって、図6の中空体部の外壁の上に配置された中空部材を示す側断面図である。
【図8】図7の中空体部の外壁の上に配置されているフレームを示す側断面図である。
【図9】図8の中空体部の外壁の周りに配置されたフレームを示す側断面図である。
【図9A】中空体部壁マニピュレータ(hollow body wall manipulator)の側面図である。
【図9B】図9Aの線B−Bに沿って切り取られた中空体部壁マニピュレータの図である。
【図10】位置決め部材の上に配置された中空体部壁マニピュレータを示す側断面図またはサジタル(sagittal)図
【図11】中空体部の内壁に係合している前記マニピュレータを示す側断面図である。
【図12】中空体部の内壁に更に係合している前記マニピュレータを示す側断面図である。
【図13】フレームの上に折り重ねられた中空体部の壁を示す側断面図である。
【図14】中空体部にフレームが取り付けられた該中空体部を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0036】
10 中空体部
12 外壁
14 内壁
16 内腔
18 遠位端
20 近位端
22 切断端部、切断部分、損傷部分
100 フレーム
101 管状部材
102 前部開放端
104 後部開放端
106 縦軸
108 フープ
108(a)
108(b)
108(c)
108(d)
110 縦方向突っ張り
112 ループ
114 中心点
116 橋
120 装置
130 磁石
132 隆起部
200 可撓性メッシュ構造体
203 可撓性糸要素
204 フレーム100の近位端
206 隙間空間、同軸空間
208 位置決め部材
210 拡張内腔
212 固定用具
213 拡張内腔210の近位端
214 丸い先端
220 第1の中空部材
224 マニピュレータ
226 実質的に管状の本体
227 開口部
228 フィンガー
230 第2の中空部材
232 第2の中空部材230の先端




 

 


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