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発明の名称 ケラチン物質のメークアップ、手入れ、トリートメント方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−182455(P2007−182455A)
公開日 平成19年7月19日(2007.7.19)
出願番号 特願2007−81947(P2007−81947)
出願日 平成19年3月27日(2007.3.27)
代理人 【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
発明者 アサイオン,ジャン−マルク / デ・ジョージ,マイケル
要約 課題
非固形組成物によってケラチン物質にメークアップ等の処理を安定して施す方法を提供する。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも一のケラチン物質をメークアップし、手入れし又はトリートメントする方法において、
(i)アクリル酸及びメタクリル酸から選択されるカルボン酸と脂肪アルコールとから誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の第一アニオン性会合性ポリマーを含有し、ここで該少なくとも一の第一アニオン性会合性ポリマーの前記脂肪アルコールはCないしC36脂肪アルコールから選択され;
(ii)アクリル酸及びメタクリル酸から選択されるカルボン酸とアルコキシル化脂肪アルコールとから誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の第二アニオン性会合性ポリマー;
を含有する少なくとも一の安定化する組成物を含有する少なくとも一のケラチン物質のメークアップ、手入れ又はトリートメントのための非固形組成物を前記少なくとも一のケラチン物質に適用し、
前記アルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖が18を超える炭素原子を有しており、
前記少なくとも一の第一アニオン性会合性ポリマー及び少なくとも一の第二アニオン性会合性ポリマーが、前記少なくとも一の非固形組成物を安定化するために有効な合計量で存在し、ここで、
前記少なくとも一の第一アニオン性会合性ポリマーが、組成物の全重量に対して0.01重量%〜2.5重量%の範囲の量であり、
前記少なくとも一の第二アニオン性会合性ポリマーが、組成物の全重量に対して0.01重量%〜5.00重量%の範囲の量である、方法。
【請求項2】
前記少なくとも一のケラチン物質がヒトのケラチン物質である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ヒトのケラチン物質が、毛髪、顔の皮膚、唇、身体の皮膚、まつげ、眉毛及び爪から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも一の第一アニオン性会合性ポリマーが、アクリル酸C10-C30アルキルから選択される少なくとも一のモノマー、及び少なくとも一のカルボン酸基を有する少なくとも一のモノマーから誘導されるコポリマーから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも一の第一アニオン性会合性ポリマーが、アクリル酸から誘導されるエステル及びメタクリル酸から誘導されるエステルから選択される少なくとも一のエステルを含む少なくとも一の単位をさらに含有している、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも一の第一アニオン性会合性ポリマーが、ペンタエリトリトールのアリルエーテル及びスクロースのアリルエーテルから選択される少なくとも一のアリルエーテルで架橋されている、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも一の第一アニオン性会合性ポリマーがアクリラート/アクリル酸C10−30アルキルの架橋ポリマーから選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記アルコキシル化された脂肪アルコールがポリエチレングリコールエーテルから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも一の第二アニオン性会合性ポリマーが、ポリエチレングリコールエーテルとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルを含む少なくとも一のモノマー、及び少なくとも一のカルボン酸基を有する少なくとも一のモノマーから誘導されるコポリマーから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも一の第二アニオン性会合性ポリマーが、アクリル酸とポリエチレングリコールエーテルから誘導されるエステルと、メタクリル酸とポリエチレングリコールエーテルから誘導されるエステルから選択される少なくとも一のエステルを含む少なくとも一の単位をさらに含有している、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ポリエチレングリコールエーテルが、ノンデカノール、アラキジルアルコール、ヘンエイコサノール、ベヘニルアルコール、トリコサノール、トリアコンタノール、及びヘントリアコンタノールから選択される少なくとも一のアルコールのポリエチレングリコールエーテルから選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも一の第二アニオン性会合性ポリマーがアクリラート/ベヘネス-25メタクリラートのコポリマーから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも一のケラチン物質のメークアップ、手入れ又はトリートメントのための非固形組成物が、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、前記少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーとは異なり、前記少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーとも異なるアニオン性ポリマー、非イオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、無機増粘剤、有機増粘剤 、酸化防止剤、安定剤、酸化剤、噴霧剤、金属イオン封鎖剤、エモリエント、湿潤剤、香料、酸性化剤、塩基性化剤、キレート剤、保湿剤、ビタミン類、必須脂肪酸、タンパク質、タンパク質誘導体、防腐剤、及び不透明化剤から選択される少なくとも一のアジュバントをさらに含有している、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも一のケラチン物質のメークアップ、手入れ又はトリートメントのための非固形組成物が、水性エマルション、懸濁液、分散液、エアゾールフォーム、クリーム、ローション、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、又は水性アルコールローションの形態である、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも一のケラチン物質をメークアップ、手入れ又はトリートメントするための多区画キットであり、該キットは少なくとも二の分離した区画を具備し、ここで、
第1の区画が、
アクリル酸及びメタクリル酸から選択されるカルボン酸と脂肪アルコールとから誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の第一アニオン性会合性ポリマーを含有し、ここで該少なくとも一の第一アニオン性会合性ポリマーの前記脂肪アルコールはCないしC36脂肪アルコールから選択され;
アクリル酸及びメタクリル酸から選択されるカルボン酸とアルコキシル化脂肪アルコールとから誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の第二アニオン性会合性ポリマー;
を含有し、該アルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖が18を超える炭素原子を有している少なくとも一の安定化のための組成物を収容し、
第2の区画が、該少なくとも一のケラチン物質をメークアップ、手入れ又はトリートメントするための組成物を収容している、多区画キット。
【請求項16】
前記少なくとも一のケラチン物質がヒトのケラチン物質である、請求項15に記載の多区画キット。
【請求項17】
前記ヒトのケラチン物質が、毛髪、顔の皮膚、唇、身体の皮膚、まつげ、眉毛及び爪から選択される、請求項16に記載の多区画キット。
【請求項18】
前記少なくとも一のケラチン物質をメークアップ、手入れ又はトリートメントするための組成物が、マスカラ組成物、眉毛用組成物、唇用組成物、アイライナー用組成物、アイシャドウ用組成物、ほほ紅用組成物、ファンデーション用組成物、コンシーラー用組成物、爪用組成物、保湿組成物、毛髪をメークアップするための組成物、毛髪のスタイリング用組成物、シャンプー用組成物、コンディショニング用組成物、スタイリング用組成物、染色用組成物、脱色用組成物、パーマネントウエーブ用組成物、及び弛緩用組成物から選択される、請求項15に記載の多区画キット。
発明の詳細な説明
【発明の開示】
【0001】
本発明は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと;(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーとを含有し、アルコキシル化脂肪アルコールの脂肪鎖が18を超える炭素原子を有している組成物に関する。
【0002】
一般的に組成物、特に少なくとも二種の成分を含有する組成物を調製する場合、少なくとも二種の成分の化学的安定性及び組成物の全体としての物理的安定性に関する課題に直面する。例えば、物理的安定性は、例えば組成物をケラチン物質に使用する場合には、コンディショニング活性、クレンジング活性及び酸化活性及び/又はケラチン物質への分配性のような、均一な活性の達成を可能にしうる均一性を組成物が示すようにするために重要である。非均一な組成物では、安全性及び/又は性能に問題を生じる可能性のある活性の変動、及び/又は性能の問題をまた生じる可能性のある粘度の変動を生じるおそれがある。
よって、物理的に安定し、ケラチン物質の処理と関連して使用できる組成物が必要とされている。本発明者等は、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを組成物に使用することで、組成物に物理的安定性を付与することができることを見出した。
【特許文献1】特開2000−159638号公報
【特許文献2】特開平10−298027号公報
【0003】
しかして、一実施態様では、本発明は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマー;及び(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを含有し、該アルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖が18を超える炭素原子を有している組成物を提供する。またさらなる実施態様では、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを含有する組成物とは異なる少なくとも一の非固形組成物を安定化するために有効な合計(組合わせ)量で存在する。ここで使用される場合、「少なくとも一の」とは一又は複数であることを意味し、よって個々の成分並びに混合物/組合せ物を含む。従って「少なくとも二」とは、二又はそれ以上の個々の成分並びに混合物/組合せ物を意味する。
本発明の組成物は、少なくとも一の非固形組成物を物理的に安定化させることができる。ここで使用される場合、「非固形」とは、固体状態ではない組成物、例えば液体状態の組成物を指す。ここで使用される場合、「組成物」とは、少なくとも二の成分を組合せたものを意味する。
【0004】
本発明において、少なくとも一の非固形組成物に物理的安定性を付与する方法は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマー;及び(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを含有し、該アルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖が18を超える炭素原子を有している少なくとも一の安定化組成物を、少なくとも一の非固形組成物中に含有せしめることを含む。少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、少なくとも一の非固形組成物を安定化するために有効な合計(組合せ)量で少なくとも一の安定化組成物中に存在する。
【0005】
さらに本発明は、安定化組成物として、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと;(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを組合せて含有し、該アルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖が18を超える炭素原子を有している、少なくとも一の非固形組成物を少なくとも一のケラチン物質に適用することを含む、少なくとも一のケラチン物質をメークアップ、手入れ又はトリートメント(処理)する方法を提供する。少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、少なくとも一の非固形組成物を安定化するために有効な合計量で、非固形組成物中に存在する。少なくとも一のケラチン物質は、ヒトのケラチン繊維、例えば毛髪、まつげ、眉毛、爪及び皮膚(唇、顔の皮膚及び身体を含む)であってよい。
【0006】
本発明の他の主題は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマー;及び(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを含有し、該アルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖が18を超える炭素原子を有している少なくとも一の安定化組成物を含有する非固形組成物にある。少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、少なくとも一の非固形組成物を安定化するために有効な合計量で、少なくとも一の安定化組成物中に存在する。
【0007】
本発明の非固形組成物は、例えば少なくとも一のケラチン物質への適用に適切なものであり得る。本発明の非固形組成物は、少なくとも一のケラチン物質のメークアップ、手入れ及び/又はトリートメントに有用であり得る。このような非固形組成物の非限定的例には、ケラチン繊維をメークアップするための非固形組成物、例えばマスカラ組成物、及び眉毛用組成物;顔及び/又は身体の皮膚をメークアップするための非固形組成物、例えば唇用組成物、アイライナー用組成物、アイシャドウ用組成物、ほほ紅用組成物、ファンデーション用組成物、及びコンシーラー用組成物;爪をメークアップ、手入れ及び/又はトリートメントするための非固形組成物、マニュキア用組成物;顔及び/又は身体の皮膚を手入れ及び/又はトリートメントするための非固形組成物、例えば保湿組成物、及び局所的に適用され得る薬剤を含む組成物;毛髪をメークアップするための非固形組成物、例えば毛髪を局所的に着色する組成物(例えば毛髪用マスカラ)及び毛髪のスタイリング用組成物(例えばゲル、ムース、スプレー、ラッカー、ポマード及び艶出し剤(glossers));及び毛髪を手入れ及び/又はトリートメントするための非固形組成物、例えばシャンプー用組成物、コンディショニング用組成物、毛髪の染色用組成物、毛髪の脱色用組成物、毛髪の弛緩用組成物、及び毛髪のパーマネントウエーブ用組成物が含まれる。
【0008】
一実施態様では、本発明の非固形組成物は物理的に安定している。ここで使用される場合、「物理的な安定性」は、制御された環境のチャンバー内にて組成物を45℃で8週間配することにより試験される。この試験では、サンプルの物理的状態はサンプルをチャンバー内に配した時点で検査される。ついで、サンプルを、24時間、3日、1週間、2週間、4週間及び8週間後に再度検査する。各々の検査においては、相分離についてサンプルを調査する。ヒトの眼で組成物に相分離が観察されるならば、組成物は物理的安定性に欠けると判定される。従って、上述した試験において8週間相分離が観察されないならば、組成物は「物理的に安定」であると判定される。よって、ここで使用される場合、「安定化」とは、組成物をまさしく上で定義したように「物理的に安定」にさせることを意味する。
【0009】
本発明の少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーは、脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する。脂肪アルコールは、例えばCないしC36脂肪アルコールから選択され得る。
【0010】
さらなる実施態様では、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーは、(i)アクリル酸C10-C30アルキルから選択される少なくとも一のモノマー、及び(ii)少なくとも一のカルボン酸基を有する少なくとも一のモノマーから誘導されるコポリマーから選択され得る。またさらに、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーは、アクリル酸から誘導されるエステル及びメタクリル酸から誘導されるエステルから選択される少なくとも一のエステルを含む少なくとも一の単位をさらに含有していてもよい。一実施態様では、少なくとも一のカルボン酸基を有する少なくとも一のモノマーは、アクリル酸及びメタクリル酸から選択され得る。さらなる実施態様では、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーは、ペンタエリトリトールのアリルエーテル及びスクロースのアリルエーテルから選択される少なくとも一のアリルエーテルで架橋していてもよい。
本発明の組成物に使用され得る少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーの非限定的例には、カルボポール(Carbopol)1342、カルボポール1382、カルボポールETD2020、ペムレン(Pemulen)TR-1及びペムレンTR-2の名称でグッドリッチ社(Goodrich)から販売されている、アクリラート/アクリル酸C10−30アルキルの架橋ポリマーが含まれる。
【0011】
本発明の少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有し、アルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖が18を超える炭素原子を有するものである。アルコキシル化された脂肪アルコールは、例えばアルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖が18を超える炭素原子を有するポリエチレングリコールエーテルから選択され得る。
【0012】
一実施態様では、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、(i)ポリエチレングリコールエーテルとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルを含み、該ポリエチレングリコールエーテルが18を超える炭素原子を有する少なくとも一の脂肪鎖を含有している少なくとも一のモノマー、及び(ii)少なくとも一のカルボン酸基を有する少なくとも一のモノマーから誘導されるコポリマーから選択されてもよい。一実施態様では、少なくとも一のカルボン酸基を有する少なくとも一のモノマーは、アクリル酸及びメタクリル酸から選択され得る。また少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、アクリル酸と、少なくとも一の脂肪鎖が18を超える炭素原子を有するポリエチレングリコールエーテルから誘導されるエステルと、メタクリル酸と、少なくとも一の脂肪鎖が18を超える炭素原子を有するポリエチレングリコールエーテルから誘導されるエステルから選択される少なくとも一のエステルを含む少なくとも一の単位をさらに含有していてもよい。ポリエチレングリコールエーテルは、例えばノナデカノール、アラキジルアルコール、ヘンエイコサノール、ベヘニルアルコール、トリコサノール、トリアコンタノール、及びヘントリアコンタノールから選択される少なくとも一のアルコールのポリエチレングリコールエーテルから選択され得る。
本発明の組成物に使用され得る少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーの非限定的例は、アキュリン(Aculyn)28の名称でローム・アンド・ハース社(Rohm & Haas)から販売されているアクリラート/ベヘネス(Beheneth)-25メタクリラートのコポリマーである。
【0013】
上述したように、一実施態様では、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、少なくとも一の非固形組成物を安定化するために有効な合計量で存在する。一方のアニオン性会合性ポリマーのみが存在しても、非固形組成物を物理的に安定化するのに十分であり得るが、これは多くの場合、単一のアニオン性会合性ポリマーを非常に高濃度にすることを必要とし、よって考慮される適用に関して、組成物があまりに粘性のあるものとなる。さらに非常に粘性のある組成物は、組成物を実質的に安定化するのではなく、相分離を遅延化させるだけという可能性もある。しかしながら、本発明の少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーの双方を使用すると、単一のアニオン性会合性ポリマーで組成物を物理的に安定化させるのに必要な濃度と比較して、アニオン性会合性ポリマーの全濃度が低くても、物理的に安定化した組成物にすることができる。
ここで記載された物理的安定性試験を用いて、当業者であれば、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーの濃度と、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーの濃度を、考慮される用途及び所望する物理的安定性に基づいて選択できる。また当業者は、用途に応じて所望する安定性になるような会合性ポリマーの組合せを選択するために、物理的安定性試験を使用することができる。
【0014】
例えば毛髪を化学的に処理するための組成物である一実施態様では、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーは、組成物の全重量に対して、一般的に0.01重量%〜2.50重量%の範囲の量で組成物に存在し、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、組成物の全重量に対して、一般的に0.01重量%〜5.00重量%の範囲の量で組成物に存在し得る。本発明の組成物の考えられる用途は非常に多種多様であり、よって上述した濃度の範囲は特定の一用途のものに対してのみ示唆できることを、当業者であれば認識するであろう。
【0015】
また本発明の組成物は、少なくとも一のケラチン物質用の組成物に従来から使用されている種々のアジュバント、例えば限定するものではないが、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤;上で議論したアニオン性ポリマー以外のアニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、非イオン性ポリマー、及び両性ポリマー;無機増粘剤及び有機増粘剤;コンディショナー;キレート剤、酸化防止剤;安定剤;噴霧剤;金属イオン封鎖剤:エモリエント;湿潤剤;香料;酸性化及び塩基性化剤;キレート剤、保湿剤;ビタミン類;必須脂肪酸;タンパク質及びタンパク質誘導体;防腐剤;及び不透明化剤を含有可能である。
言うまでもなく、当業者であれば、本発明に固有の有利な特性が考慮される添加により悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して任意成分のアジュバント(類)を選択するであろう。また、当業者にはここに記載した物理的安定性試験が手引きとなるであろう。
【0016】
既に記載したように、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、任意の非固形組成物の安定化に有用であり得る。例えば、これらのアニオン性会合性ポリマーは、ケラチン物質への適用に適切な非固形組成物に使用することができる。
【0017】
本発明において、本発明の非固形組成物は、例えば水性エマルション、懸濁液、分散液、ゲル、スプレー、エアゾールフォーム、クリーム、ローション、溶液、ペースト及び水性アルコールローションから選択される形態でありうる。
【0018】
また本発明は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマー;及び(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを含有する少なくとも一の安定化組成物を、少なくとも一の非固形組成物中に含有せしめることを含む、少なくとも一の非固形組成物に物理的安定性を付与する方法を提供する。前記アルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖は18を超える炭素原子を有している。少なくとも一のアニオン性会合性ポリマー及び少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、少なくとも一の非固形組成物を物理的に安定化するために有効な合計量で存在する。
【0019】
本発明の他の主題は、少なくとも一のケラチン物質をメークアップ、トリートメント又は手入れするための多区画キットにあり、該キットは少なくとも二の分離した区画を具備する。第1の区画は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸の少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマー;及び(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを含有し、該アルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖が18を超える炭素原子を有している少なくとも一の安定化組成物を収容する。第2の区画は、染色、脱色、パーマネントウエーブ、弛緩、コンディショニング、シャンプー又はスタイリング等の、少なくとも一のケラチン物質をメークアップ、トリートメント又は手入れするための組成物を収容する。
【0020】
さらに本発明の他の主題は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマー;及び(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを含有する少なくとも一の安定化組成物を含有する少なくとも一の非固形組成物を少なくとも一のケラチン物質に適用することを含む、少なくとも一のケラチン物質をメークアップ、手入れ又はトリートメントする方法にある。前記アルコキシル化された脂肪アルコールの脂肪鎖は18を超える炭素原子を有しており、ここで少なくとも一のアニオン性会合性ポリマー及び少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、少なくとも一の非固形組成物を安定化するために有効な合計量で存在する。少なくとも一のケラチン物質は、ヒトのケラチン物質、例えば毛髪、顔の皮膚、唇、身体の皮膚、まつげ、眉毛及び爪から選択され得る。
【実施例】
【0021】
以下に記載する実施例は、純粋に例証のためのもので、本発明を限定するものではなく、これにより本発明はより明瞭に理解されるであろう。
実施例:アニオン性会合性ポリマーの組合せを使用する非固形組成物の安定化
4種の次の組成物A、A、A及びAを調製した。比較組成物Aはアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/アクリル酸C10−30アルキルの架橋ポリマー(カルボポールETD2020)を含有しているが、ここで記載したような付加的なアニオン性会合性ポリマーは含有していない。比較組成物Aは付加的なアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/ベヘネス-25メタクリラートのコポリマー(アキュリン28)を含有しているが、ここで記載したようなアニオン性会合性ポリマーを含有していない。本発明の組成物Aはアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/アクリル酸C10−30アルキルの架橋ポリマー(カルボポールETD2020)と、付加的なアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/ベヘネス-25メタクリラートのコポリマー(アキュリン28)とを含有している。比較組成物Aはアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/アクリル酸C10−30アルキルの架橋ポリマー(カルボポールETD2020)と、本発明の少なくとも一の付加的な会合性ポリマーとは異なる付加的なアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/ステアレス-20メタクリラートのコポリマー(アキュリン22)を含有している。
【表1】


【0022】
結果
4種の組成物A、A、A及びAの視覚的な物理的安定性を45℃で観察した。結果を以下に記載する。
【表2】


この結果は、許容可能な物理的安定性が、本発明の少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーの双方を含有する組成物においてのみ観察されたことを実証している。




 

 


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