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発明の名称 断層撮影による一連の画像データセットの可視化方法および装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−160094(P2007−160094A)
公開日 平成19年6月28日(2007.6.28)
出願番号 特願2006−332769(P2006−332769)
出願日 平成18年12月11日(2006.12.11)
代理人 【識別番号】100075166
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 巖
発明者 ルッツ ギュンデル / マチアス トルン
要約 課題
医師が短時間で画像データセットの評価を可能にする検査ボリュームの断層撮影による一連の画像データセットの可視化方法および装置を提供する。

解決手段
互いに時間を隔てて記録された検査ボリュームの断層撮影による一連の画像データセットを可視化するために、画像データセットがレジストレーションされ、レジストレーションに基づいて、少なくとも3つの画像データセットから、表示視点および表示されたボリューム領域に関して同一のビュー画像が発生され、調整可能な重み付けおよび/または調整可能な透明度で互いに重ね合わされて画像表示ユニット(5)の画面上に表示される、断層撮影による一連の画像データセットの可視化方法において、重ね合わせ表示のために1つ又は複数の調節要素が画面上に挿入され、操作者による調節要素の対話式操作によって、少なくとも3つのビュー画像を重ね合わせる重み付けおよび/または透明度が調整可能または変更可能である。
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに時間を隔てて記録された検査ボリュームの断層撮影による一連の画像データセットを可視化するために、画像データセットがレジストレーションされ、レジストレーションに基づいて、少なくとも3つの画像データセットから、表示視点および表示されたボリューム領域に関して同一のビュー画像(6〜9)が発生され、調整可能な重み付けおよび/または調整可能な透明度で互いに重ね合わされて画像表示ユニット(5)の画面上に表示される、断層撮影による一連の画像データセットの可視化方法において、重ね合わせ表示のために1つ又は複数の調節要素(10,11,12)が画面上に挿入され、操作者による調節要素の対話式操作によって、少なくとも3つのビュー画像(6〜9)を重ね合わせる重み付けおよび/または透明度が調整可能または変更可能であることを特徴とする断層撮影による一連の画像データセットの可視化方法。
【請求項2】
4つのビュー画像(6〜9)の重ね合わせのために、第1の調節要素(11)および第2の調節要素(12)が存在する方形が挿入または使用され、方形の各角にビュー画像(6〜9)の1つが割り当てられ、方形の第1の辺に平行に第1の調節要素(11)を移動させることによって、この辺の角に割り当てられている第1の両ビュー画像(6,7)の重ね合わせの重み付けが調整され、第1の辺に平行に第2の調節要素(12)を移動させることによって、方形の第1の辺に対向する第2の辺の角に割り当てられている第2の両ビュー画像(8,9)の重ね合わせの重み付けが調整され、第1の辺に垂直に両調節要素(11,12)を移動させることによって、第1のビュー画像と第2のビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整され、しかも両調節要素(11,12)がこの移動に対しては固く互いに結合されていることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
4つのビュー画像(6〜9)の重ね合わせのために、第1の調節要素(11)、第2の調節要素(12)および第3の調節要素(10)が挿入され、第1の調節要素(11)を移動させることによって、4つのビュー画像(6〜9)のうち第1の重ね合わされたビュー画像を形成するための第1のビュー画像(6)と第2のビュー画像(7)との重ね合わせの重み付けが調整され、第2の調節要素(12)を移動させることによって、4つのビュー画像(6〜9)のうち第2の重ね合わされたビュー画像を形成するための第3のビュー画像(8)と第4のビュー画像(9)との重ね合わせの重み付けが調整され、そして第3の調節要素(10)を移動させることによって、第1の重ね合わされたビュー画像と第2の重ね合わされたビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
画像データセットから1つ又は複数の関心領域がセグメント化され、セグメント化された領域に基づいてレジストレーションが行なわれることを特徴とする請求項1乃至3の1つに記載の方法。
【請求項5】
画像データセットはコンピュータ断層撮影画像の3D画像データセットであり、画像データセットが表示される2Dビュー画像または3Dビュー画像が操作者によって選択可能であることを特徴とする請求項1乃至4の1つに記載の方法。
【請求項6】
操作者に対して画像データセットの少なくとも1つにおいてビュー画像の誘導または変更が可能にされ、表示が他の画像データセットに応じて自動的に同期して補正されることを特徴とする請求項1乃至5の1つに記載の方法。
【請求項7】
検査ボリュームにおける造影剤分布が互いに相違する画像データセットのビュー画像(6〜9)が表示されることを特徴とする請求項1乃至6の1つに記載の方法。
【請求項8】
互いに時間を隔てて記録された検査ボリュームの断層撮影による一連の画像データセットを可視化するためにデータ処理ユニット(1)と画像表示ユニット(5)とを備え、データ処理ユニット(1)が画像データセットのレジストレーションのためのレジストレーションモジュール(3)と可視化モジュール(4)とを有し、可視化モジュール(4)が、レジストレーションに基づいて少なくとも3つの画像データセットから、表示視点および表示されたボリューム領域に関して同一のビュー画像(6〜9)を発生させ、調整可能な重み付けおよび/または調整可能な透明度で互いに重ね合わせて画像表示ユニット(5)の画面に表示する、断層撮影による一連の画像データセットの可視化装置において、
可視化モジュール(4)は、重ね合わせ表示のために1つ又は複数の調節要素(10,11,12)が画面上に挿入され、操作者による調節要素の対話式操作によって、少なくとも3つのビュー画像(6〜9)を重ね合わせる重み付けおよび/または透明度が調整可能または変更可能であるように構成されている
ことを特徴とする断層撮影による一連の画像データセットの可視化装置。
【請求項9】
可視化モジュール(4)が、4つのビュー画像(6〜9)の重ね合わせのために、第1の調節要素(11)および第2の調節要素(12)を方形内にまたは方形を形成する画面上に挿入し、方形の各角にビュー画像(6〜9)の1つが割り当てられ、方形の第1の辺に平行に第1の調節要素(11)を移動させることによって、この辺の角に割り当てられている第1の両ビュー画像(6,7)の重ね合わせの重み付けが調整可能であり、第1の辺に平行に第2の調節要素(12)を移動させることによって、方形の第1の辺に対向する第2の辺の角に割り当てられている第2の両ビュー画像(8,9)の重ね合わせの重み付けが調整可能であり、第1の辺に垂直に両調節要素(11,12)を移動させることによって、第1のビュー画像と第2のビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整可能であり、しかも両調節要素(11,12)がこの移動に対しては固く互いに結合されていることを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項10】
可視化モジュール(4)が、4つのビュー画像(6〜9)の重ね合わせのために、第1の調節要素(11)、第2の調節要素(12)および第3の調節要素(10)を挿入し、第1の調節要素(11)を移動させることによって、4つのビュー画像(6〜9)のうち第1の重ね合わされたビュー画像を形成するための第1のビュー画像(6)と第2のビュー画像(7)との重ね合わせの重み付けが調整可能であり、第2の調節要素(12)を移動させることによって、4つのビュー画像(6〜9)のうち第2の重ね合わされたビュー画像を形成するための第3のビュー画像(8)と第4のビュー画像(9)との重ね合わせの重み付けが調整可能であり、そして第3の調節要素(10)を移動させることによって、第1の重ね合わされたビュー画像と第2の重ね合わされたビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整可能であることを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項11】
データ処理装置(1)がセグメンテーションモジュール(2)を含み、セグメンテーションモジュール(2)によって1つ又は複数の関心領域が画像データセットからセグメント化され、レジストレーションモジュール(3)がセグメント化された領域に基づいてレジストレーションを行なうことを特徴とする請求項8乃至10の1つに記載の装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに時間を隔てて記録された検査ボリュームの断層撮影による一連の画像データセットの可視化方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
断層撮影によるこのような一連の画像データセットはとりわけ医用画像化時に記録され可視化される。例えば肝臓内腫瘍を識別するために、一般に多数のコンピュータ断層撮影(CT)スキャンが先ず造影剤なしで行なわれ、引続いて造影剤の静脈投与とともに行なわれる。造影剤は、検査される腫瘍の種類に応じて異なる時点で異なる強さでかつ腫瘍内もしくはその周辺組織内に集積する。腫瘍を識別するために、造影剤なしのCTスキャンいわゆるネイティブスキャンの画像のほかに造影剤投与後の異なる時点で記録された他の3つの断層撮影による画像データセットが利用される。肝臓診断においては、肝臓実質および肝臓実質からの造影剤流出を含めた門脈血管系の動脈の最適なコントラストを示す測定時点が選択される。診断時には病変後の最大4つの画像データセットがくまなく探索される。1つのデータセットに病変が発見された場合、他のデータセットにおける対応位置が解析され、それから診断が導き出される。しばしば異なる腫瘍種類も見つけることができるので、場合によっては、造影剤投与中に異なる測定時点で記録された4つよりも多いデータセットにおいて探索が行なわれなければならない。断層撮影による画像データセットはボリュームデータセットもしくは3D画像データセットであるので、個々の画像データセットの探索は、従来、使用者にとって時間のかかるプロセスである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、医師が短時間で画像データセットの評価を可能にする検査ボリュームの断層撮影による一連の画像データセットの可視化方法および装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
方法に関する課題は、本発明によれば、互いに時間を隔てて記録された検査ボリュームの断層撮影による一連の画像データセットを可視化するために、画像データセットがレジストレーションされ、レジストレーションに基づいて、少なくとも3つの画像データセットから、表示視点および表示されたボリューム領域に関して同一のビュー画像が発生され、調整可能な重み付けおよび/または調整可能な透明度で互いに重ね合わされて画像表示ユニットの画面上に表示される、断層撮影による一連の画像データセットの可視化方法において、重ね合わせ表示のために1つ又は複数の調節要素が画面上に挿入され、操作者による調節要素の対話式操作、特に移動によって、少なくとも3つのビュー画像を重ね合わせる重み付けおよび/または透明度が調整可能または変更可能であることによって解決される。
【0005】
方法に関する本発明の実施態様は次の通りである。
4つのビュー画像の重ね合わせのために、第1の調節要素および第2の調節要素が存在する方形が挿入または使用され、方形の各角にビュー画像の1つが割り当てられ、方形の第1の辺に平行に第1の調節要素を移動させることによって、この辺の角に割り当てられている第1の両ビュー画像の重ね合わせの重み付けが調整され、第1の辺に平行に第2の調節要素を移動させることによって、方形の第1の辺に対向する第2の辺の角に割り当てられている第2の両ビュー画像の重ね合わせの重み付けが調整され、第1の辺に垂直に両調節要素を移動させることによって、第1のビュー画像と第2のビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整され、しかも両調節要素がこの移動に対しては固く互いに結合されている(請求項2)。
4つのビュー画像の重ね合わせのために、第1の調節要素、第2の調節要素および第3の調節要素が挿入され、第1の調節要素を移動させることによって、4つのビュー画像のうち第1の重ね合わされたビュー画像を形成するための第1のビュー画像と第2のビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整され、第2の調節要素を移動させることによって、4つのビュー画像のうち第2の重ね合わされたビュー画像を形成するための第3のビュー画像と第4のビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整され、そして第3の調節要素を移動させることによって、第1の重ね合わされたビュー画像と第2の重ね合わされたビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整される(請求項3)。
画像データセットから1つ又は複数の関心領域がセグメント化され、セグメント化された領域に基づいてレジストレーションが行なわれる(請求項4)。
画像データセットはコンピュータ断層撮影画像の3D画像データセットであり、画像データセットが表示される2Dビュー画像または3Dビュー画像が操作者によって選択可能である(請求項5)。
操作者に対して画像データセットの少なくとも1つにおいてビュー画像の誘導または変更が可能にされ、表示が他の画像データセットに応じて自動的に同期して補正される(請求項6)。
検査ボリュームにおける造影剤分布が互いに相違する画像データセットのビュー画像)が表示される(請求項7)。
【0006】
装置に関する課題は、本発明によれば、互いに時間を隔てて記録された検査ボリュームの断層撮影による一連の画像データセットを可視化するためにデータ処理ユニットと画像表示ユニットとを備え、データ処理ユニットが画像データセットのレジストレーションのためのレジストレーションモジュールと可視化モジュールとを有し、可視化モジュールが、レジストレーションに基づいて少なくとも3つの画像データセットから、表示視点および表示されたボリューム領域に関して同一のビュー画像を発生させ、調整可能な重み付けおよび/または調整可能な透明度で互いに重ね合わせて画像表示ユニットの画面に表示する断層撮影による一連の画像データセットの可視化装置において、可視化モジュールは、重ね合わせ表示のために1つ又は複数の調節要素が画面上に挿入され、操作者による調節要素の対話式操作、特に移動によって、少なくとも3つのビュー画像を重ね合わせる重み付けおよび/または透明度が調整可能または変更可能であるように構成されていることによって解決される。
【0007】
装置に関する本発明の実施態様は次の通りである。
可視化モジュールが、4つのビュー画像の重ね合わせのために、第1の調節要素および第2の調節要素を方形内にまたは方形を形成する画面上に挿入し、方形の各角にビュー画像の1つが割り当てられ、方形の第1の辺に平行に第1の調節要素を移動させることによって、この辺の角に割り当てられている第1の両ビュー画像の重ね合わせの重み付けが調整可能であり、第1の辺に平行に第2の調節要素を移動させることによって、方形の第1の辺に対向する第2の辺の角に割り当てられている第2の両ビュー画像の重ね合わせの重み付けが調整可能であり、第1の辺に垂直に両調節要素を移動させることによって、第1のビュー画像と第2のビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整可能であり、しかも両調節要素がこの移動に対しては固く互いに結合されている(請求項9)。
可視化モジュールが、4つのビュー画像の重ね合わせのために、第1の調節要素、第2の調節要素および第3の調節要素を挿入し、第1の調節要素を移動させることによって、4つのビュー画像のうち第1の重ね合わされたビュー画像を形成するための第1のビュー画像と第2のビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整可能であり、第2の調節要素を移動させることによって、4つのビュー画像のうち第2の重ね合わされたビュー画像を形成するための第3のビュー画像と第4のビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整可能であり、そして第3の調節要素を移動させることによって、第1の重ね合わされたビュー画像と第2の重ね合わされたビュー画像との重ね合わせの重み付けが調整可能である(請求項10)。
データ処理装置がセグメンテーションモジュールを含み、セグメンテーションモジュールによって1つ又は複数の関心領域が画像データセットからセグメント化され、レジストレーションモジュールがセグメント化された領域に基づいてレジストレーションを行なう(請求項11)。
【0008】
互いに時間を隔てて記録された検査ボリュームの断層撮影による一連の画像データセットを可視化するための本発明による方法においては、画像データセットが先ず互いにレジストレーションされる。断層撮影による画像データセットのレジストレーションのための適切なアルゴリズムは専門家に知られている。これは、画像データセットの剛体レジストレーションであってもよいし、検査ボリュームまたはそれによって包囲された対象の運動、特に、例えば心臓、肺または腸の器官運動または器官変形が考慮される非剛体レジストレーションであってもよい。レジストレーションのために、画像データセットにおいて、好ましくは先ず検査すべき身体領域もしくは器官がセグメント化される。これは、例えばランドマークの手動設定によって行なうことができ、あるいは自動画像処理ツールによって行なうこともできる。レジストレーションのために、完全な画像データセットのレジストレーションを許容するアルゴリズムを使用する場合、レジストレーションのための前段のセグメンテーションステップを省略することができる。
【0009】
本発明による方法では、レジストレーションに基づいて少なくとも3つの画像データセットから、表示視点および表示されたボリューム領域に関して同一のビュー画像が発生され、調整可能な重み付けおよび/または調整可能な透明度で互いに重ね合わされて画像表示ユニットの画面に表示される。ビュー画像の重ね合わせ表示のために1つ又は複数の調節要素が画面上に挿入され、操作者が、調節要素の対話式操作によって、特に調節要素を移動させることによって、重ね合わされたビュー画像の個別の重み付けおよび/または透明度を調整または変更することができる。1つ又は複数の調節要素は、好ましくは画面上に限定された範囲にわたって3つ以上の方向に移動される。個々のビュー画像はその範囲の種々の縁区間に割り当てられている。この介入によって、操作者は特に有利に画像データセットを評価することができる。操作者には、それによってそれぞれ画像データセットからの等価なビュー画像が重なり合って見えるので、操作者は評価時にもはやこれらのビュー画像を取替える必要がない。操作者には、むしろ、関与した画像データセットからの同一のもしくは等価なビュー画像、例えばアキシャル断面におけるスライス画像またはVRT画像(VRT:Volume Rendering Technic、ボリュームレンダリング技術)が同時に表示される。
【0010】
この場合に画像は元の再構成されたアキシャル画像であるが、しかしコロナル、アキシャル、サジタルまたは任意方向の2次再構成、例えば多断面再構成(MPR)であってもよい。
【0011】
本方法および付属の装置は、操作者が、とりわけ画像データセットの少なくとも1つにおいて対話式に誘導し、または画像データセットのビュー画像を対話式に変更することを可能にする。この場合に、表示視点および表示されたボリューム領域に関してそれぞれ一致するビュー画像を指示するために、表示は他の画像データセットに応じて自動的に同期して補正される。
【0012】
本方法および装置は、この説明の導入部分において説明した用途に特に適している。この用途は、とりわけ、病変または腫瘍の存在を検査するために3つ又はそれ以上の画像データセットが評価されなければならない用途である。したがって、本方法および装置は3つの異なる画像データセットからの少なくとも3つのビュー画像の重ね合わせ、とりわけこの種の4つのビュー画像つまり画像データセットの重ね合わせのために構成されている。
【0013】
本方法および装置は腫瘍のアフタケアにも適している。このアフタケアにおいては、腫瘍の大きさの変化、したがって治療結果としての腫瘍成長または腫瘍縮小を認識するために、週または月の間隔でアフタケア検査が行なわれる。その都度1〜4個の現在の画像データセットが他の以前の時点で記録された1〜4個の画像データセットと比較される。これも、本発明による方法および本発明による装置により、以前の画像データセットと現在の画像データセットとの適切な重ね合わせによって行なうことができる。重ね合わせの調整は同じように調節要素により変更可能である。しかし付加的に、調節要素同士は粗結合であるとよく、すなわち互いに独立に移動可能であるとよい。
【0014】
本装置はデータ処理ユニットならびに画像表示ユニットを含む。データ処理ユニットは、本発明による方法によるレジストレーションおよび可視化を行なうために、レジストレーションモジュールおよび可視化モジュールを有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下において、図面を参照しながら実施例に基づいて本発明による方法を、特許請求の範囲によって設定される保護範囲の制限なしにもう一度詳しく説明する。
図1は本発明による方法における概略的な方法経過の例、
図2は肝臓腫瘍の4つのビュー画像の例、
図3はビュー画像の重ね合わせ表示における種々の重み付けを設定するために対話式に挿入された調節ユニットの例、
図4は図3の調節ユニットの特定の設定における表示の例、
図5は図3による調節ユニットの他の設定における表示の例を示す。
【0016】
本発明による方法を図1に模範的に示す方法経過に基づいてもう一度手短に説明する。先ず異なる画像データセット1…n、例えばボリュームスキャンのCT画像データセットが準備される。これらの画像データセットは、本発明による装置のデータ処理ユニット1において爾後処理される。先ず、この例では、画像データセットの後での評価のために関心器官もしくは関心身体領域をセグメント化するためのセグメンテーションモジュール2において、器官もしくは身体領域のセグメンテーションが行なわれる。このセグメンテーションに基づいて、レジストレーションモジュール3において、画像データセットから等価なビュー画像を後で発生させるために必要である画像データセットのレジストレーションが行なわれる。このセグメンテーションに基づいて、最終的に可視化モジュール4において、異なる画像データセットからの等価なビュー画像の相応の同時表示が惹き起こされる。これは、同期並行可視化であっても、2D画像融合に基づいて重ね合わされた2D可視化であっても、あるいは3D画像融合に基づいて重ね合わされた3D可視化であってもよい。表示は、可視化モジュール4に接続されている図示のモニタ5において行なわれる。
【0017】
図2は、肝臓腫瘍(肝細胞癌)の4つのビュー画像の例を強く簡略化した形で示す。モニタには、4つの異なる画像データセットから、表示視点および表示されたボリューム領域に関して同一の4つのビュー画像が、同時にスライス画像図として示されている。ネイティブスキャン6のビュー画像においては、(図において密な方のハッチングによって図示された)低減されたCT値による鮮明に限定された低吸収の空間要求が認識される。動脈相7のビュー画像においては、高められたCT値によって際立っている高吸収域が認識可能である(図においてはより少ない密度のハッチングによって図示されている)。門脈静脈相8のビュー画像においては、明るい縁によって被膜が認識可能である。後静脈相9の最後のビュー画像においては、腫瘍の造影が弱まる。異なった腫瘍種類は、異なった時点でCT値の異なった上昇もしくは低下を生じさせる。
【0018】
個々のビュー画像が、本発明による方法にしたがって、操作者によって調整可能もしくは変更可能な重み付けにより互いに重ね合わせて表示されるならば、改善された評価が得られる。この例においては、このために、画像データセットのスライス画像からのその都度関心のある2次元の切り抜きが融合されて、融合結果が画面に表示される。この場合に、先ずそれぞれ2つのビュー画像が調整可能な重み付けで融合され、引続いて、合成された(融合された)両ビュー画像が再び選択可能な重み付けで重ね合わせられる。操作者に対して、このために、この例では水平移動に関して結合された2つの調節ボタン11,12を有する調節ユニット10が挿入されている。4つの画像データセットの個々のビュー画像は、図3に示された方形の角(コーナ)に割り当てられている。融合された画像表示では、ネイティブスキャンおよび動脈相スキャンが55%:45%の割合で重ね合わせられる。この割合は調節ボタン11の上方および下方移動によって変更可能である。門脈静脈相および後静脈相の画像データセットは、他の調節ボタン12により同様に上方および下方移動によって、25%:75%の割合で混合される。全重ね(60%:40%)は、右および左の移動方向には結合されている両調節ボタン11,12からなる調節ユニット10の右および左移動によって調整される。
【0019】
図4および図5は、肝細胞癌の例で画像データセットの評価方法の例を示す。腫瘍の大きさを決定するために、先ずネイティブスキャン6および動脈相7のスキャンのビュー画像のみが使用される。したがって、調節ユニット10はこの時点で左縁に移動される。調節ボタン11を垂直方向に変更し(図4参照)、これに続いて全調節ユニット10を水平方向に変更する(図5参照)ことによって、腫瘍の最大の大きさが決定される。図4における調節要素の異なる位置に対応するビュー画像はこの図の左側部分において認識できる。
【0020】
後静脈相は、この簡略化された観察において、付加的な情報をもたらさないので、門脈静脈相のみが以後の観察に使用される。図5においては、このために、調節要素の異なる位置に対応する3つのビュー画像が示されている。調節ユニット10を水平方向に移動させることによって腫瘍の被膜が挿入される。
【0021】
図示された例は、2次元のビュー画像の重ね合わせ表示を示す。他の形態では、3次元の画像印象を伝える表示も使用することができ、この表示は3次元可視化とも呼ばれる。この場合に、腫瘍は、例えばボリュームレンダリング技術により表示されるとよい。個々の相もしくは画像データセットのビュー画像は同様に融合により重ね合わせられる。この重ね合わせのために、2次元表示に使用された技術およびそこで説明した調節要素を使用することができる。
【0022】
個々のビュー画像の重ね合わせは、異なる重み付けのほかに異なるカラー付与および/または調整可能な透明度によっても行なうことができる。
【0023】
ビュー画像の1つにおいて、関心細部、例えば腫瘍が認識できず、したがってセグメント化できない場合に、その腫瘍は表示できない。これは、調節要素が自動的に極部位置の1つに設定されることによって、操作者に明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明による方法における概略的な方法経過の例を示す流れ図
【図2】肝臓腫瘍の4つのビュー画像の例を示す概略図
【図3】ビュー画像の重ね合わせ表示における種々の重み付けを設定するために対話式に挿入された調節ユニットの例を示す概略図
【図4】図3の調節ユニットの特定の設定における表示の例を示す概略図
【図5】図3による調節ユニットの他の設定における表示の例を示す概略図
【符号の説明】
【0025】
1 データ処理ユニット
2 セグメンテーションモジュール
3 レジストレーションモジュール
4 可視化モジュール
5 モニタ
6 ビュー画像(ネイティブスキャン画像)
7 ビュー画像(動脈相画像)
8 ビュー画像(門脈静脈相画像)
9 ビュー画像(後静脈相画像)
10 調節ユニット
11 調節ボタン
12 調節ボタン




 

 


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