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発明の名称 内視鏡用フード
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−89733(P2007−89733A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−281224(P2005−281224)
出願日 平成17年9月28日(2005.9.28)
代理人 【識別番号】100098372
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 保人
発明者 大橋 克章
要約 課題
壁厚を厚くすることなくフードの剛性を高めることができ、引き裂きにも強い特性を有するものにする。

解決手段
シリコンゴムを用いて透明な軟質の弾性体として成形された円筒状の内視鏡用フード18は、基部19とフード部20とからなり、このフード部20に対し、一体的成形により又は着脱自在の構成によって、フード18の材質よりも硬質な樹脂材料、例えばPC、PMMA、PET等で形成した透明な円筒状のフィルム状補強体21a,21bを設ける。このフィルム状補強体は、フード部20の内面に着脱自在となるようにしてもよい。
特許請求の範囲
【請求項1】
フード部を先端面から突出させた状態で内視鏡先端部に装着される内視鏡用フードにおいて、
軟質の樹脂材料で略円筒状に形成した本体と、
この本体に対し一体的成形により又は着脱自在の構成により設けられ、当該本体の材質よりも硬質の樹脂材料で円筒状に形成したフィルム状補強体と、から構成することを特徴とする内視鏡用フード。
【請求項2】
上記本体は、上記先端部の側面に嵌合する基部と、上記先端部先端面から突出するフード部とを有し、このフード部に上記フィルム状補強体を設けたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡用フード。
【請求項3】
円筒壁厚の異なる複数のフィルム状補強体を設けると共に、上記フード部の内面には環状に取付け溝を形成し、このフード部取付け溝に複数の上記フィルム状補強体を着脱自在に配置できるようにしたことを特徴とする請求項2記載の内視鏡用フード。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は内視鏡用フード、特に内視鏡先端部にその先端面から突出するように装着され、内視鏡観察及び処置の各種補助をするためのフードの構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、内視鏡(スコープ)の先端部に取り付ける内視鏡用フードが用いられており、このフードを取り付けた先端部の構成が図6に示されている。図6において、内視鏡先端部1では、その先端面(前面)に照明窓2、観察窓3が配置され、この照明窓2にライトガイド4、上記観察窓3に対物光学系レンズ5が接続して設けられる。また、処置具6を被観察体へ導くための処置具挿通チャンネル7等も配置される。
【0003】
そして、この先端部1に、軟質の合成樹脂製からなる円筒状のフード8が取り付けられており、このフード8は、先端部1の外周に嵌合し、かつ先端部1の先端面から突出する状態で配置される。このフード8は、内視鏡先端部1からの観察距離を一定に保った状態で処置部又は被観察体を先端部1に対して固定すると共に、良好な観察領域(観察性)を確保する等の役目をする。
【0004】
即ち、内視鏡では被観察体の観察や簡単な処置だけでなく、近年では、例えばEMR(内視鏡的粘膜切除術)、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)等の各種の高度の処置(内視鏡的手術)も行われており、このような観察、処置において、フード8は、被観察体や処置部等と先端部1の先端面との距離を所望の観察距離で一定に維持し、かつこの距離で処置部を内視鏡に対して固定状態とすることによって切除や剥離を行い易くすることができる。また、上記ESDでは、粘膜下層にフード8を潜り込ませ、粘膜下層から(上側にある)粘膜を剥離することが行われており、この場合のフード8は、粘膜下層でその観察(視野)領域を確保する役目をする。
【特許文献1】特許第3283452号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のフード8では、その側面壁厚(肉厚)tが1mm以下と薄くなっており、この薄さのためにフード8の突出部に剛性がなく、変形や折れ曲がりが起こり、上述した一定観察距離での処置部、被観察体の固定、観察領域(視野領域)の確保が十分に行えないことが生じている。
【0006】
このようなフード8の変形や折れ曲がりを防止するために、円筒状フード8の壁厚を厚くすることが考えられるが、8aのようにフード8の外径を大きくして壁厚を厚くすれば、内視鏡先端部1を細径化した意味が減殺され、逆に8bのようにフード8の内径を小さくして壁厚を厚くすれば、先端部1の先端面の外周側に配置された照明窓2を内面部が覆うようになり、この照明窓2から出力される照明光を遮ったり、観察視野が狭くなったりするという不都合がある。
【0007】
一方、内視鏡用フードの材料として、特許第3283452号公報に示されるようなアクリル系エラストマーがあるが、これは、比較的硬度が高く、また透明性に優れ、耐薬品性、生体適合性等も問題がない。しかし、このアクリル系エラストマーは、ある程度の硬度はあっても、アクリル樹脂の特性から引き裂に弱いという欠点があり、外径の大きな内視鏡に取り付けた場合には処置中に裂けてしまうという不都合がある。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、壁厚を厚くすることなくフードの剛性を高めることができ、引き裂きにも強い特性を有する内視鏡用フードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、フード部を先端面から突出させた状態で内視鏡先端部に装着される内視鏡用フードにおいて、軟質の樹脂材料で略円筒状に形成した本体と、この本体に対し一体的成形により又は着脱自在の構成により設けられ、当該本体の材質よりも硬質の樹脂材料で円筒状に形成したフィルム状(薄板状)補強体(保形リング)と、から構成することを特徴とする。
請求項2の発明は、上記本体は、上記先端部の側面に嵌合する基部と、上記先端部先端面から突出するフード部とを有し、このフード部に上記フィルム状補強体を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、円筒壁厚の異なる複数のフィルム状補強体を設けると共に、上記フード部の内面には環状に取付け溝を形成し、このフード部取付け溝に複数の上記フィルム状補強体を着脱自在に配置できるようにしたことを特徴とする。
【0010】
本発明の構成によれば、例えばシリコンゴムからなる軟質円筒状のフード部(又は本体)に、PC、PMMA、PET等からなる硬質円筒状のフィルム状補強体が一体的成形され、このフード部は2層(3層等でもよい)構造となる。この場合のフィルム状補強体は、フード部の内側又は外側に接着してもよいし、インサート成形によりフード部の壁内部に設けてもよい。この2層構造によれば、シリコンゴム1層の場合に比べて剛性が高くなると共に、強い引き裂き性を持つことになる。
また、請求項3の構成の場合は、フード部の内面に形成した環状取付け溝に、壁厚の異なるフィルム状補強体のいずれかを着脱自在に取り付けることができ、フードの硬さを使用目的に応じたものに設定することが可能になる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の内視鏡用フードによれば、壁厚を厚くすることなくフードの剛性を高めることができ、引き裂きにも強い特性を有するという効果があり、処置時にフードが変形したり折れ曲がったり引き裂かれたりすることが防止され、EMR、ESD等の各種の処置を良好に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1及び図2には、第1実施例に係る内視鏡用フードの構成、図3には、内視鏡先端部の構成、図4には、実施例のフードを取り付けた状態が示されており、まず内視鏡先端部の構成から説明する。図3において、先端部10の先端面(前面)10Aには、内部の対物光学系に接続された観察窓11、この観察窓11の左右に配置され、内部のライトガイドに接続された2つの照射窓12を有し、また上記観察窓11へ向けて空気又は水を噴射するための送気/送水ノズル14、処置具挿通チャンネル(導出口)16が設けられる。上記送気/送水ノズル14には、内視鏡の内部に配設された送気/送水管が接続されており、また上記処置具挿通チャンネル16は、内視鏡操作部の導入口から挿入した高周波ナイフ等の処置具を先端面10Aから被観察体内へ導出することができる。
【0013】
図1及び図2において、第1実施例のフード18は、例えばシリコンゴム(他の樹脂材料でもよい)を用いて透明な軟質の弾性体とし、全体が円筒状に成形されており、このフード18は、内部に上記先端部10の側面に嵌合する円形嵌合孔Kを有する基部19と、この基部19の前側で、内視鏡先端面10Aから前方に突出するフード部(突出部)20とから構成される。
【0014】
そして、図1(B),(C)に示されるように、この円筒状のフード部20の内面又は壁内部には、フード18の材質であるシリコンゴムよりも硬質で透明となる樹脂材料、例えばPC(ポリカーボネート)、PMMA(アクリルで正式名はポリメタクリル酸メチル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)を用いて円筒状(リング状)に形成したフィルム状補強体21a,21bが設けられる。即ち、このフィルム状補強体21aは、フード部20の内面に一体成形(インサート成形)されるか又はフード部20の成形後にその内面に接着される。これによって、図1(B)のように、フード部20には円形開口孔Kが形成され、このフード部20は、図4に示されるように、観察窓11、2つの照射窓12、送気/送水ノズル14及び処置具挿通チャンネル16の全てを露出させた状態で、先端面10Aの外周部前側を覆うことになる。
【0015】
また、図1(C)に示されるように、上記フィルム状補強体21bをインサート成形によってフード部20の壁(肉厚)内の外周寄り等に挿入配置してもよい。この場合も、フード部20の内面に円形開口孔Kが形成される。なお、上記フィルム状補強体21(a,b)は、フード部20の外面に配置してもよいし、この外面配置の場合或いは図1(C)のように内部に配置する場合においては、フィルム状補強体21(a,b)を幅広のものとしてフード部20から基部19側に渡って広い範囲に配置するようにしてもよい。
【0016】
このような第1実施例の構成によれば、図3の内視鏡先端部10へ基部19の嵌合孔Kを嵌合させれば、図4のように、フード18が先端部10に装着され、フード部20が先端面10Aから突出する状態となる。なお、このフード18と先端部10との接続部にはテープ等を巻くことによって、フード18の脱落が確実に防止される。
【0017】
そして、この軟質のフード18には、それよりも硬質のフィルム状補強体21a,21bが配置されるので、従来のように軟質材料の1層で構成されているものと比較して、フード部20の剛性が高まり、剛性向上のために壁厚を厚くすることもなく、更には引き裂き性についても強い特性を有するフード18を得ることができる。従って、EMR、ESD等の各種の処置時に、フード18が変形したり折れ曲がったり引き裂かれたりすることが防止される。
【0018】
図5には、第2実施例に係る内視鏡フードの構成が示されており、この第2実施例は、フィルム状補強体を着脱自在にしたものである。図5(A)に示されるように、フード28のフード部20の内面には、環状の取付け溝20Aが形成されると共に、この取付け溝20Aの内径rと同一かそれよりも大きい外径r(r≦r)を持ち、内面が円形開口孔Kとなる円筒状で、その壁厚(フィルム板厚)が異なる複数のフィルム状補強体21c,21d(21e…)が設けられる。
【0019】
この第2実施例によれば、上記複数のフィルム状補強体21c,21dがフード部20の取付け溝20Aに着脱自在となり、図5(A)のフィルム状補強体21cを取付け溝20Aに挿入すると、図5(B)に示されるように、取付け溝20Aの内径rよりも大きい外径rのフィルム状補強体21cがフード部20の弾性力によって取付け溝20A内にしっかりと把持・固定される。また、図5(C)に示されるように、フィルム状補強体21cとはその壁厚の異なるフィルム状補強体21dを取り付けた場合も、フード部20の弾性力によってフィルム状補強体21dが取付け溝20A内にしっかりと把持・固定される。
【0020】
このような構成の第2実施例においては、壁厚の異なるフィルム状補強体21c,21dを用いることによって、観察や処置等の使用目的に応じてフード部20の剛性の強度を変えることが可能になる。
【0021】
上記実施例では、フィルム状補強体21a〜21dは1層構造又は1枚としたが、このフィルム状補強体21a〜21dとして2層以上の構造のものを用いてもよいし、1枚のフィルム状補強体を複数枚重ねるようにして配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1実施例に係る内視鏡用フードの構成を示し、図(A)は正面(前面)図、図(B),(C)は図(A)のA−A線切断断面図である。
【図2】図1の内視鏡用フードの斜視図である。
【図3】実施例の内視鏡先端部の構成を示し、図(A)は正面図、図(B)は側面図である。
【図4】第1実施例のフードを先端部に取り付けたときの正面図である。
【図5】第2実施例に係る内視鏡用フードの構成を示し、図(A)はフード部にフィルム状補強体を取り付ける前の状態の断面図、図(B),(C)はフード部にフィルム状補強体を取り付けた状態の断面図である。
【図6】従来の内視鏡用フードの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0023】
1,10…内視鏡先端部、 10A…先端面、
2,12…照明窓、 3,11…観察窓、
7,16…処置具挿通チャンネル、8,18,28…フード、
19…基部、 20…フード部、
20A…取付け溝、 21a〜21d…フィルム状補強体、
…嵌合孔、 K…開口孔。




 

 


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