米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 医学 -> フジノン株式会社

発明の名称 内視鏡装置及びその操作方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−75283(P2007−75283A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−265631(P2005−265631)
出願日 平成17年9月13日(2005.9.13)
代理人 【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
発明者 則信 知哉
要約 課題
内視鏡の挿入部又は挿入補助具を予め決められた所定の量だけ挿入することのできる内視鏡装置及びその操作方法を提供する。

解決手段
内視鏡装置は、体腔内に挿入される挿入部12を有する内視鏡10と、挿入部12を挿通させてガイドすることにより挿入部12の挿入を補助する挿入補助具70とを備える。内視鏡10と挿入補助具70はガイド装置200によって保持される。ガイド装置200は、挿入補助具70の体腔内への挿入量を測定するためのエンコーダ222と、その測定値が所定値に達した際に挿入補助具70の移動を停止するためのロック装置240とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
体腔内に挿入される挿入部を有する内視鏡と、該挿入部を挿通させてガイドすることにより前記挿入部の挿入を補助する挿入補助具を備えた内視鏡装置において、
前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入量を予め設定する設定手段と、
前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入量を測定する挿入量測定手段と、
該挿入量測定手段の測定値が前記設定手段で設定した所定値に達した際に、前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入を停止する挿入停止手段と、
を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】
前記挿入量測定手段は、前記挿入補助具を保持するとともに、移動可能に支持される移動体と、該移動体の移動量を測定する測定装置と、該測定装置の測定値を挿入部の挿入量に換算する演算装置と、で構成され、
前記挿入停止手段は、前記移動体の移動をロックするロック部材であり、前記演算装置で求めた値が所定値に達した際に前記移動体をロックすることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
前記挿入部又は前記挿入補助具の挿入を自動で行う駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
前記挿入停止手段は、前記挿入量測定手段の測定値が前記設定手段で設定した所定値に達した際に、前記駆動手段を停止するように制御する制御装置であることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
【請求項5】
前記挿入部の先端には膨縮自在な第1バルーンが装着され、前記挿入補助具の先端には膨縮自在な第2バルーンが装着されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の内視鏡装置。
【請求項6】
体腔内に挿入される挿入部を有する内視鏡と、該挿入部を挿通させてガイドすることにより前記挿入部の挿入を補助する挿入補助具を備えた内視鏡装置の操作方法において、
前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入量を測定し、
該挿入量の測定値が所定値に達した際に、前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入を停止することを特徴とする内視鏡装置の操作方法。
【請求項7】
体腔内に挿入される挿入部の先端に膨縮自在な第1バルーンが装着された内視鏡と、前記挿入部を挿通させてガイドすることにより前記挿入部の挿入を補助するとともに、その先端に膨縮自在な第2バルーンが装着された内視鏡装置の操作方法であって、
前記第1バルーンと前記第2バルーンを収縮させた状態で、前記挿入部と前記挿入補助具を前記体腔内に挿入した後に、
前記第2バルーンを膨張させて前記挿入補助具を前記体腔内に固定するステップと、
前記挿入部を前記挿入補助具のガイドのもとに前記体腔内のさらなる深奥部内に挿入するステップと、
前記第1バルーンを膨張させて前記挿入部を前記体腔内に固定するステップと、
前記第2バルーンを収縮させて、前記挿入補助具を前記挿入部をガイドとして挿入するステップと、
前記第2バルーンを膨張させて前記挿入補助具を前記体腔内に固定するステップと、
前記挿入補助具を前記体腔内に固定した状態で前記挿入部とともに手繰り寄せるステップと、
を順次実行する内視鏡装置の操作方法において、
前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入量を測定し、
該挿入量の測定値が所定値に達した際に、前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入を停止することを特徴とする内視鏡装置の操作方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は内視鏡装置及びその操作方法に係り、特に小腸や大腸等の深部消化管を観察する内視鏡装置及びその操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡の挿入部を小腸などの深部消化管に挿入する場合、単に挿入部を押し入れていくだけでは、腸管の複雑な屈曲のために挿入部の先端に力が伝わりにくく、深部への挿入は困難である。例えば、挿入部に余分な屈曲や撓みが生じると、挿入部をさらに深部に挿入することができなくなる。そこで、内視鏡の挿入部に挿入補助具を被せて体腔内に挿入し、この挿入補助具で挿入部をガイドすることによって、挿入部の余分な屈曲や撓みを防止する方法が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、内視鏡の挿入部の先端部に第1バルーンを設けるとともに、挿入補助具(オーバーチューブまたはスライディングチューブともいう)の先端部に第2バルーンを設けた内視鏡装置が記載されている。第1バルーンや第2バルーンは、膨張させることによって、挿入部や挿入補助具を小腸等の腸管内に固定させることができる。したがって、第1バルーンや第2バルーンの膨張、収縮を繰り返しながら、挿入部と挿入補助具を交互に挿入することによって、挿入部を小腸等の複雑に屈曲した腸管の深部に挿入することができる。
【特許文献1】特開2002−301019号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような内視鏡装置を使用する際において、病変部の位置が既に分かっており、その位置まで挿入部を迅速に挿入して病変部を処置したい場合がある。しかし、従来は術者の感覚に頼って挿入部の挿入を行うため、病変部を再度、内視鏡で見つけながら挿入しなければならないという問題があった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、内視鏡の挿入部を予め決められた所定の量だけ挿入することのできる内視鏡装置及びその操作方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、体腔内に挿入される挿入部を有する内視鏡と、該挿入部を挿通させてガイドすることにより前記挿入部の挿入を補助する挿入補助具を備えた内視鏡装置において、前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入量を予め設定する設定手段と、前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入量を測定する挿入量測定手段と、該挿入量測定手段の測定値が前記設定手段で設定した所定値に達した際に、前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入を停止する挿入停止手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明によれば、挿入部又は挿入補助具の体腔内への挿入量が所定値に達した際に挿入が停止する。したがって、挿入部又は挿入補助具を所定の量だけ挿入することができる。さらに、挿入量が所定値に達するまでの挿入を迅速に行うことができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記挿入量測定手段は、前記挿入補助具を保持するとともに、移動可能に支持される移動体と、該移動体の移動量を測定する測定装置と、該測定装置の測定値を挿入部の挿入量に換算する演算装置と、で構成され、前記挿入停止手段は、前記移動体の移動をロックするロック部材であり、前記演算装置で求めた値が所定値に達した際に前記移動体をロックすることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明によれば、移動体で挿入補助具を保持するので、術者が挿入補助具を保持する必要がなくなり、内視鏡の操作性が向上する。
【0010】
請求項3に記載の発明は請求項1の発明において、前記挿入部又は前記挿入補助具の挿入を自動で行う駆動手段を備えたことを特徴とする。したがって、請求項3の発明によれば、挿入部又は挿入補助具の体腔内への挿入を自動で行うことができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は請求項3の発明において、前記挿入停止手段は、前記挿入量測定手段の測定値が前記設定手段で設定した所定値に達した際に、前記駆動手段を停止するように制御する制御装置であることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は請求項1〜4のいずれか1に記載の発明において、前記挿入部の先端には膨縮自在な第1バルーンが装着され、前記挿入補助具の先端には膨縮自在な第2バルーンが装着されることを特徴とする。本発明はこのようにダブルバルーン式の内視鏡装置において特に効果的である。
【0013】
請求項6に記載の発明は前記目的を達成するために、体腔内に挿入される挿入部を有する内視鏡と、該挿入部を挿通させてガイドすることにより前記挿入部の挿入を補助する挿入補助具を備えた内視鏡装置の操作方法において、前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入量を測定し、該挿入量の測定値が所定値に達した際に、前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入を停止することを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は前記目的を達成するために、体腔内に挿入される挿入部の先端に膨縮自在な第1バルーンが装着された内視鏡と、前記挿入部を挿通させてガイドすることにより前記挿入部の挿入を補助するとともに、その先端に膨縮自在な第2バルーンが装着された内視鏡装置の操作方法であって、前記第1バルーンと前記第2バルーンを収縮させた状態で、前記挿入部と前記挿入補助具を前記体腔内に挿入した後に、前記第2バルーンを膨張させて前記挿入補助具を前記体腔内に固定するステップと、前記挿入部を前記挿入補助具のガイドのもとに前記体腔内のさらなる深奥部内に挿入するステップと、前記第1バルーンを膨張させて前記挿入部を前記体腔内に固定するステップと、前記第2バルーンを収縮させて、前記挿入補助具を前記挿入部をガイドとして挿入するステップと、前記第2バルーンを膨張させて前記挿入補助具を前記体腔内に固定するステップと、前記挿入補助具を前記体腔内に固定した状態で前記挿入部とともに手繰り寄せるステップと、を順次実行する内視鏡装置の操作方法において、前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入量を測定し、該挿入量の測定値が所定値に達した際に、前記挿入部又は前記挿入補助具の体腔内への挿入を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、挿入部又は挿入補助具の体腔内への挿入量が所定値に達した際にその挿入を停止するので、挿入部又は挿入補助具を所定の量だけ挿入することができるとともに、挿入量が所定値に達するまでの挿入を迅速に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下添付図面に従って本発明に係る内視鏡装置及びその操作方法の好ましい実施の形態について詳述する。
【0017】
図1は本発明に係る内視鏡装置の実施形態を示すシステム構成図である。図1に示すように内視鏡装置は主として、内視鏡10、挿入補助具70、バルーン制御装置100、及び、ガイド装置200で構成される。
【0018】
内視鏡10は、手元操作部14と、この手元操作部14に連設され、体腔内に挿入される挿入部12とを備える。手元操作部14には、ユニバーサルケーブル16が接続され、このユニバーサルケーブル16の先端にLGコネクタ18が設けられる。LGコネクタ18は光源装置20に着脱自在に連結され、これによって後述の照明光学系54(図2参照)に照明光が送られる。また、LGコネクタ18には、ケーブル22を介して電気コネクタ24が接続され、この電気コネクタ24がプロセッサ26に着脱自在に連結される。
【0019】
手元操作部14には、送気・送水ボタン28、吸引ボタン30、シャッターボタン32、及び機能切替ボタン34が並設されるとともに、一対のアングルノブ36、36が設けられる。手元操作部14の基端部には、L状に屈曲した管によってバルーン送気口38が形成されている。このバルーン送気口38にエア等の流体を供給、或いは吸引することによって、後述の第1バルーン60を膨張、或いは収縮させることができる。
【0020】
挿入部12は、手元操作部14側から順に軟性部40、湾曲部42、及び先端部44で構成され、湾曲部44は、手元操作部14のアングルノブ36、36を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部44を所望の方向に向けることができる。
【0021】
図2に示すように、先端部44の先端面45には、観察光学系52、照明光学系54、54、送気・送水ノズル56、鉗子口58が設けられる。観察光学系52の後方にはCCD(不図示)が配設され、このCCDを支持する基板には信号ケーブル(不図示)が接続される。信号ケーブルは図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16等に挿通されて電気コネクタ24まで延設され、プロセッサ26に接続される。よって、観察光学系52で取り込まれた観察像は、CCDの受光面に結像されて電気信号に変換され、そして、この電気信号が信号ケーブルを介してプロセッサ26に出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサ26に接続されたモニタ50に観察画像が表示される。
【0022】
図2の照明光学系54、54の後方にはライトガイド(不図示)の出射端が配設されている。このライトガイドは、図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16に挿通され、LGコネクタ18内に入射端が配設される。したがって、LGコネクタ18を光源装置20に連結することによって、光源装置20から照射された照明光がライトガイドを介して照明光学系54、54に伝送され、照明光学系54、54から前方に照射される。
【0023】
図2の送気・送水ノズル56は、図1の送気・送水ボタン28によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、さらにこのバルブはLGコネクタ18に設けた送気・送水コネクタ48に連通される。送気・送水コネクタ48には不図示の送気・送水手段が接続され、エア又は水が供給される。したがって、送気・送水ボタン28を操作することによって、送気・送水ノズル56からエア又は水を観察光学系52に向けて噴射することができる。
【0024】
図2の鉗子口58は、図1の鉗子挿入部46に連通されている。よって、鉗子挿入部46から鉗子等の処置具を挿入することによって、この処置具を鉗子口58から導出することができる。また、鉗子口58は、吸引ボタン30によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、このバルブはさらにLGコネクタ18の吸引コネクタ49に接続される。したがって、吸引コネクタ49に不図示の吸引手段を接続し、吸引ボタン30でバルブを操作することによって、鉗子口58から体液等を吸引することができる。
【0025】
挿入部12の外周面には、ゴム等の弾性体から成る第1バルーン60が装着される。第1バルーン60は、両端部が絞られた略筒状に形成されており、挿入部12を挿通させて第1バルーン60を所望の位置に配置した後、図2に示すように第1バルーン60の両端部にゴム製の固定リング62、62を嵌め込むことによって、第1バルーン60が挿入部12に固定される。
【0026】
第1バルーン60の装着位置となる挿入部12の外周面には、通気孔64が形成されている。通気孔64は、図1の手元操作部14に設けられたバルーン送気口38に連通されている。このバルーン送気口38はチューブ110を介してバルーン制御装置100に接続される。したがって、バルーン制御装置100によってエアを供給、吸引することによって、第1バルーン60を膨張、収縮させることができる。なお、第1バルーン60はエアを供給することによって略球状に膨張し、エアを吸引することによって挿入部12の外表面に張り付くようになっている。
【0027】
一方、図1に示す挿入補助具70は、基端側に設けられた筒状で硬質の把持部72と、この把持部72の先端に装着された本体チューブ73で構成されており、前述した内視鏡10の挿入部12は、把持部72から本体チューブ73内に挿入される。
【0028】
本体チューブ73は、ウレタン等から成る可撓性の樹脂チューブを基材とし、この基材の外周面と内周面が親水性コート材(潤滑性コート材)によってコーティングされている。親水性コート材としては例えば、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、シリコン樹脂が用いられる。
【0029】
本体チューブ73の先端近傍には、第2バルーン80が装着される。第2バルーン80は、両端が窄まった筒状に形成されており、挿入補助具70を貫通させた状態で装着され、不図示の糸を巻回することによって固定される。第2バルーン80には、挿入補助具70の外周面に貼り付けたチューブ74が連通され、このチューブ74の基端部にコネクタ76が設けられる。コネクタ76には、チューブ120が接続され、このチューブ120を介してバルーン制御装置100に接続される。したがって、バルーン制御装置100でエアを供給、吸引することによって、第2バルーン80を膨張、収縮させることができる。第2バルーン80は、エアを供給することによって略球状に膨張し、エアを吸引することによって挿入補助具70の外周面に貼りつくようになっている。
【0030】
挿入補助具70の基端側には注入口78が設けられている。この注入口78は、挿入補助具70の内周面に形成された開口(不図示)に連通される。したがって、注入口78から注射器等で潤滑剤(例えば水等)を注入することによって、挿入補助具70の内部に潤滑剤を供給することができる。よって、挿入補助具70に挿入部12を挿入した際に、挿入補助具70の内周面と挿入部12の外周面との摩擦を減らすことができ、挿入部12と挿入補助具70の相対的な移動をスムーズに行うことができる。
【0031】
バルーン制御装置100は、第1バルーン60にエア等の流体を供給・吸引するとともに、第2バルーン80にエア等の流体を供給・吸引する装置である。バルーン制御装置100は主として、装置本体102、及びリモートコントロール用のハンドスイッチ104で構成される。
【0032】
装置本体102の前面には、電源スイッチSW1、停止スイッチSW2、第1圧力表示部106、第2圧力表示部108、及び第1機能停止スイッチSW3、第2機能停止スイッチSW4が設けられる。第1圧力表示部106、第2圧力表示部108はそれぞれ、第1バルーン60、第2バルーン80の圧力値を表示するパネルであり、バルーン破れ等の異常発生時にはこの圧力表示部106、108にエラーコードが表示される。
【0033】
第1機能停止スイッチSW3、第2機能停止スイッチSW4はそれぞれ、後述の内視鏡用制御系統A、挿入補助具用制御系統Bの機能をON/OFFするスイッチであり、第1バルーン60と第2バルーン80の一方のみを使用する場合には、使用しない方の機能停止スイッチSW3、SW4を操作して機能をOFFにする。機能がOFFになった制御系統A又はBでは、エアの供給、吸引が完全に停止し、その系統の圧力表示部106、又は108もOFFになる。機能停止スイッチSW3、SW4は両方をOFFにすることによって、初期状態の設定等を行うことができる。例えば、両方の機能停止スイッチSW3、SW4をOFFにして、ハンドスイッチ104の全スイッチSW5〜SW9を同時に押下操作することによって、大気圧に対するキャリブレーションが行われる。
【0034】
装置本体102の前面には、第1バルーン60へのエア供給・吸引を行うチューブ110、及び第2バルーン80へのエア供給・吸引を行うチューブ120が接続される。各チューブ110、120と装置本体102との接続部分にはそれぞれ、第1バルーン60、或いは第2バルーン80が破れた時の体液の逆流を防止するための逆流防止ユニット112、122が設けられる。逆流防止ユニット112、122は、装置本体102に着脱自在に装着された中空円盤状のケース(不図示)の内部に気液分離用のフィルタを組み込むことによって構成されており、装置本体102内に液体が流入することをフィルタによって防止する。
【0035】
なお、圧力表示部106、108、機能停止スイッチSW3、SW4、及び逆流防止ユニット112、122は、内視鏡10用と挿入補助具70用とが常に一定の配置になっている。すなわち、内視鏡10用の圧力表示部106、機能停止スイッチSW3、及び逆流防止ユニット112がそれぞれ、挿入補助具70用の圧力表示部108、機能停止スイッチSW4、及び逆流防止ユニット122に対して右側に配置されている。
【0036】
一方、ハンドスイッチ104には、装置本体102側の停止スイッチSW2と同様の停止スイッチSW5と、第1バルーン60の加圧/減圧を指示するON/OFFスイッチSW6と、第1バルーン60の圧力を保持するためのポーズスイッチSW7と、第2バルーン80の加圧/減圧を指示するON/OFFスイッチSW8と、第2バルーン80の圧力を保持するためのポーズスイッチSW9とが設けられており、このハンドスイッチ104はコード130を介して装置本体102に電気的に接続されている。なお、図1には示してないが、ハンドスイッチ104には、第1バルーン60や第2バルーン80の送気状態、或いは排気状態を示す表示部が設けられている。
【0037】
上記の如く構成されたバルーン制御装置100は、各バルーン60、80にエアを供給して膨張させるとともに、そのエア圧を一定値に制御して各バルーン60、80を膨張した状態に保持する。また、各バルーン60、80からエアを吸引して収縮させるとともに、そのエア圧を一定値に制御して各バルーン60、80を収縮した状態に保持する。
【0038】
バルーン制御装置100は、バルーン専用モニタ82に接続されており、各バルーン60、80を膨張、収縮させる際に、各バルーン60、80の圧力値や膨張・収縮状態をバルーン専用モニタ82に表示する。なお、各バルーン60、80の圧力値や膨張・収縮状態は、内視鏡10の観察画像にスーパーインポーズしてモニタ50に表示するようにしてもよい。
【0039】
ところで、本実施の形態では、上述した内視鏡10及び挿入補助具70が、図3〜図5に示すガイド装置200によって保持される。図3は、ガイド装置200を示す斜視図であり、図4は、そのガイド装置200の平面断面図であり、図5は、ガイド装置200を検査台202に装着した状態を示す斜視図である。検査台202は、患者(被検者)が横たわるステージ203が平面上で移動するように構成されている。
【0040】
図5に示すようにガイド装置200は、検査台202を把持するためのクランプ204を有し、このクランプ204に支柱206が立設され、支柱206の上部に矩形状のベース208が取り付けられる。ベース208は、支柱206に回動自在に支持されており、このベース208の側面には図3、図4に示すレバー210が取りつけられている。
【0041】
また、ベース208には、二本のガイド棒212、212が固定されている。ガイド棒212、212は平行に配置されており、その先端は連結部材214に取りつけられる。
【0042】
ベース208と連結部材214には、シャフト216が回動自在に支持される。このシャフト216は、二本のガイド棒212、212と平行に配置され、且つ、ガイド棒212、212同士の間に配置される。また、シャフト216の外周面には螺子が形成されており、後述するナット部材218に螺合されている。さらにシャフト216のベース208側の端部はカップリング220を介してロータリーエンコーダ222に連結されている。したがって、シャフト216が回転するとその回転数(角度)を検出することができる。
【0043】
二本のガイド棒212、212には、移動体224がガイド棒212に沿ってスライド自在に支持される。移動体224には、ガイド棒212と直交する方向にレバー226が取りつけられている。このレバー226は、移動体224を移動させる際の把手としての役目と、移動体224の移動をロックするロック手段としての役目を兼ねており、移動体224の側面に形成されたねじ孔224Aにレバー226を螺入することによってその先端がガイド棒212に当接し、移動体224がロックされるようになっている。したがって、レバー226を回転させて緩めることによって、移動体224をガイド棒212に沿ってスライドさせることができ、レバー226を回転させて締めることによって、移動体224をガイド棒212に固定することができる。
【0044】
移動体224には、ナット部材218が固定されており、このナット部材218は前述したシャフト216に螺合されている。したがって、移動体224をガイド棒212に沿ってスライド移動させると、ナット部材218に螺合したシャフト216が回転し、その回転数がエンコーダ222によって計測される。
【0045】
エンコーダ222には制御装置223が接続されており、この制御装置223によってシャフト216の回転数が移動体224の移動量に換算される。さらに制御装置223は、移動体224が先端側に移動した際の換算値のみを積算する。これにより、挿入補助具70の挿入量の総和を算出することができる。
【0046】
制御装置223には、複数のキーから成る入力部242が接続される。入力部242はベース208の上面に設けられており、この入力部242のキーを操作することによって、所望する挿入補助具70の挿入量の所定値が入力される。
【0047】
また、制御装置223にはロック装置240が接続される。ロック装置240は、シャフト216をロックしてその回転を停止する装置であり、例えばシャフト216に取りつけられたディスク(不図示)と、そのディスクに対して進退自在に設けられたパッド(不図示)とから成り、パッドをディスクに押しつけることによってシャフト216の回転を停止させることができる。制御装置223は、求めた挿入量の総和が予め入力された所定値に達した際に、ロック装置240を制御してシャフト216の回転を停止して、挿入補助具70をロックする。
【0048】
さらに制御装置223には、表示部244が接続されている。表示部244は図3に示す如くベース208の上面に設けられており、この表示部244に挿入量の総和が表示される。なお、表示部244や入力部242の位置はベース208に限定するものではない。
【0049】
前述した移動体224には、レバー226と反対側の側面にロッド228が取り付けられている。このロッド228には、補助具保持部材230がロッド228の軸方向にスライド自在に取りつけられている。補助具保持部材230は、対向して配置された一対の板ばね232、232を有し、この一対の板ばね232、232の付勢力によって挿入補助具70の基端部72を挟持できるようになっている。なお、補助具保持部材230は、挿入補助具70がガイド棒212と平行になるように挿入補助具70を保持するように構成される。また、補助具保持部材230の構造は特に限定するものではなく、挿入補助具70の基端部72を確実に保持できる構成であればよく、ねじ等で固定してもよい。
【0050】
支柱206の上部には、連結具234を介してロッド236が連結されている。連結具234は支柱206に回動自在に取りつけられており、ロッド236を支柱106の周りに旋回させることができる。ロッド236には内視鏡保持部材238がロッド236の軸方向にスライド自在に取り付けられている。内視鏡保持部材238は、平面視でC状に形成されており、内視鏡10の手元操作部14を上方から係合させることができるようになっている。なお、内視鏡保持部材238の構成は特に限定するものではないが、手元操作部14を簡単に着脱できる構成が好ましい。
【0051】
上記の如く構成されたガイド装置200は、図5のクランプ204によって検査台202に固定される。そして、ガイド棒212、212の先端の連結部材214が、患者の肛門(或いは口)に近接するように配置される。そして、挿入補助具70の基端部72を補助具保持部材230で保持し、図3の手元操作部14を内視鏡保持部材238に係合する。これにより、術者は、内視鏡10の手元操作部14や挿入補助具70の基端部72を常に把持する必要がなくなるので、操作性を向上させることができる。
【0052】
また、ガイド装置200によれば、挿入補助具70の挿入量の総和を求めることができる。すなわち、移動体224を移動させた際のシャフト216の回転量をエンコーダ222で測定し、その測定値を移動体224の移動量に換算し、この換算値を積算して挿入補助具70の挿入量の総和を求めることができる。さらに、その挿入量の総和が所定の値に達した際に、ロック装置240によってシャフト216の回転を停止し、挿入補助具70の移動を停止する。これにより、挿入補助具70の先端を所望の位置まで挿入した際に、その挿入操作を停止することができる。
【0053】
次に上記の如く構成された内視鏡装置の操作方法について図6及び図7(a)〜(j)に従って説明する。図6は、操作手順を示すフローチャートであり、図7(a)〜(j)は操作手順を説明する説明図である。なお、以下は経門的に挿入を行う例であるが、経口的に挿入を行うようにしても良い。
【0054】
まず、準備作業として(ステップS1)、挿入部12を挿入補助具70に挿通させるとともに、挿入補助具70の基端部72をガイド装置200の補助具保持部材230に装着し、手元操作部14をガイド装置200の内視鏡保持部材238に係合させる。このとき、ガイド装置200の移動体224は、ベース208側に移動させた状態にしておく。また、第1バルーン60及び第2バルーン80は収縮させておく。なお、以下の操作において、手元操作部14は必要に応じて内視鏡保持部材238から取り外し、把持しながら操作してもよい。
【0055】
次に、図7(a)に示すように挿入部12を肛門90Aから腸管(大腸)90内に挿入する(ステップS2)。そして、挿入部12の先端がS状結腸90Bに達した状態で第1バルーン60を膨張させ、挿入部12の先端を腸管90に固定する(ステップS3)。なお、ステップ3の固定操作の後に第2バルーン80が膨張している状態の場合は、第2バルーン80を収縮させる(ステップS4)。
【0056】
次いで、ガイド装置200の移動体224を連結部材214側にスライド移動させることによって、挿入補助具70を挿入部12に沿わせて押し込む(ステップS5)。
【0057】
挿入補助具70を押し込む際、制御装置223は、挿入補助具70の先端が所定位置まで達したか、すなわち、移動体224の一方への移動量の総和が所定値に達したかを判断する(ステップS6)。そして、所定値に達していない場合には、図7(b)に示すように、挿入補助具70の先端部が第1バルーン60の近傍になるまで、挿入補助具70を押し込む。
【0058】
次いで、第2バルーン80にエアを供給して膨張させる(ステップS7)。これにより、第2バルーン80が腸管90に固定され、腸管90が第2バルーン80を介して挿入補助具70に把持された状態になる。
【0059】
次に、ガイド装置200の移動体224をベース208側に移動させることによって、図7(c)に示すように挿入補助具70を手繰り寄せ、腸管90の余分な撓みや屈曲を無くす(ステップS8)。このとき、必要に応じてレバー226を回して移動体224の移動をロックするようにしてもよい。
【0060】
次に、第1バルーン60からエアを吸引し、第1バルーン60を収縮させる(ステップS9)。そして、ステップS1に戻り、挿入部12を再度、挿入する。これにより、図7(d)に示すように、挿入部12を腸管90の深部に(例えば下行結腸90Cの上端の屈曲部まで)挿入する。このとき、挿入補助具70の余分な撓みや屈曲が取り除かれているので、挿入部12をスムーズに挿入することができる。
【0061】
上述した一連の操作(ステップS2〜ステップS9)を繰り返すことによって、図7(e)〜図7(j)に示すように挿入部12を腸管90の深部に徐々に挿入することができ、さらに挿入補助具70によって腸管90の余分な撓みや屈曲を取り除くことができる。例えば図7(e)は、挿入部12を下行結腸90Cの上端の屈曲部まで挿入し、挿入補助具70によって、腸管90の余分な撓みや屈曲を取り除いた状態である。同様に、図7(f)は、挿入部12の先端を横行結腸90Dの端部まで挿入し、挿入補助具70によって腸管90の余分な撓みを取り除いた状態である。図7(g)は挿入部12の先端をさらに挿入して小腸の回腸90Eまで挿入し、腸管90の余分な撓みを取り除いた状態である。図7(h)は挿入部12の先端を小腸のさらに深部に挿入し、腸管90の余分な撓みを取り除いた状態である。
【0062】
このような操作を繰り返して行い、挿入部12の先端を小腸の深部に挿入していくと、挿入補助具70は図7(i)に示すようなループ状を形成するようになる。したがって、図7(j)に示す如く挿入部12を押し込むことによって、腸管90のさらに深部に挿入することができる。
【0063】
上述した一連の操作によって挿入補助具70の挿入量が所定値に達した場合には(ステップS6)、ロック装置240がシャフト216をロックする(ステップS10)。これにより、移動体224が固定されるので、挿入補助具70の挿入を停止することができる。したがって、挿入補助具70の挿入量が所定値に達した際に、挿入補助具70の挿入を自動的に停止することができる。
【0064】
このように本実施の形態によれば、ガイド装置200に挿入補助具70を保持するとともに、挿入補助具70が所定量だけ挿入された際に挿入補助具70の挿入を停止するようにしたので、所望の量だけ迅速に挿入することができる。
【0065】
また、本実施の形態によれば、内視鏡10や挿入補助具70をガイド装置200によって保持するようにしたので、術者が内視鏡10や挿入補助具70を常に把持する必要がなくなり、内視鏡処置具等の操作がしやすくなり、操作性が向上する。
【0066】
なお、上述した実施の形態によれば、シャフト216の回転量をエンコーダ222で検出することによって挿入量を求めるようにしたが、挿入量の測定方法はこれに限定するものではない。例えば、光や磁気を用いたセンサによって移動体224の位置を測定し、挿入量に換算するようにしてもよい。また、移動体224とベース208との接触を検出する接触センサを設け、この接触センサの検出回数(接触回数)を求めて挿入量に換算するようにしてもよい。
【0067】
また、上述した実施形態は、挿入補助具70の移動を手動で行うようにしたが、これに限定するものではなく、自動で行うようにしてもよい。例えば、図4のシャフト216の端部に、エンコーダ222の代わりにステッピングモータを連結し、このステッピングモータでシャフト216を回転させ、移動体224をスライド移動させるようにしてもよい。この場合、ステッピングモータに印加する電圧のパルス数を制御することによって、移動体224を所定量だけ移動させることができ、挿入量を所望する値に制御することができる。
【0068】
また、上述した実施形態は、ガイド装置200によって挿入補助具70の挿入をガイドするようにしたが、内視鏡10の挿入をガイドするようにしてもよい。すなわち、内視鏡10の手元操作部14を保持する内視鏡保持部材238をスライド自在に設け、移動させるようにしてもよい。
【0069】
さらに、上述した実施の形態は、挿入量が所定値に達した際に、挿入補助具70の挿入を停止するようにしたが、挿入部12の挿入を停止するようにしてもよい。例えば、挿入補助具70の基端部72に、挿入部12の挿入を停止するロック機構を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明に係る内視鏡装置のシステム構成図
【図2】内視鏡の挿入部の先端部を示す斜視図
【図3】ガイド装置を示す斜視図
【図4】図3のガイド装置の平面断面図
【図5】図3のガイド装置の使用状態を示す斜視図
【図6】本発明に係る内視鏡装置の操作方法を示すフローチャート
【図7】本発明に係る内視鏡装置の操作方法を示す説明図
【符号の説明】
【0071】
10…内視鏡、12…挿入部、14…手元操作部、26…プロセッサ、50…モニタ、60…第1バルーン、70…挿入補助具、80…第2バルーン、100…バルーン制御装置、102…装置本体、104…ハンドスイッチ、200…ガイド装置、216…シャフト、222…エンコーダ、223…制御装置、240…ロック装置




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013