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発明の名称 血圧計
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−117206(P2007−117206A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−310354(P2005−310354)
出願日 平成17年10月25日(2005.10.25)
代理人 【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
発明者 笹川 裕記 / 成松 清幸
要約 課題
出荷時の検査を容易化しつつ測定精度を維持できる血圧計を実現する。

解決手段
上腕を挿入するための腕帯部2と、血圧測定可能な状態まで腕帯部2に空気を導入して加圧する加圧制御部21,71と、加圧制御部21,71により腕帯部2の内圧を制御した状態で血管情報を検出する血管情報検出部24,72と、ノイズを検出するノイズ検出部25と、ノイズ検出部25により検出されたノイズが所定値以下の場合において血管情報検出部24、72により検出された血管情報から血圧値を決定する決定部71と、決定部71により決定された血圧値を表示する表示部51と、を備え、ノイズ検出部25のノイズ検出感度に関する情報を非接触状態で書き込みが可能な記憶部28に記憶した。
特許請求の範囲
【請求項1】
上腕を挿入するための腕帯部と、
血圧測定可能な状態まで前記腕帯部に空気を導入して加圧する加圧手段と、
前記加圧手段により前記腕帯部の内圧を制御した状態で血管情報を検出する血管情報検出手段と、
ノイズを検出するノイズ検出手段と、
前記ノイズ検出手段により検出されたノイズが所定値以下の場合において前記血管情報検出手段により検出された血管情報から血圧値を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された血圧値を表示する表示手段と、を備え、
前記ノイズ検出手段のノイズ検出感度に関する情報を非接触状態で書き込みが可能な記憶手段に記憶したことを特徴とする血圧計。
【請求項2】
前記腕帯部が設けられた筺体と前記腕帯部に空気を導入するポンプ部とを有する腕帯ユニットに対して、前記表示手段を有する本体ユニットを着脱可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
【請求項3】
前記記憶手段は、ICタグであり、
前記ICタグには、前記腕帯ユニットの使用回数を記憶させることを特徴とする請求項2に記載の血圧計。
【請求項4】
前記血管情報は、コロトコフ音及び振動脈波の少なくともいずれかに関する情報であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の血圧計。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、腕帯部が筺体に内蔵された腕挿入型の血圧計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、腕帯部と本体部とを分離し、腕帯部と本体部とが無線又は有線で通信することで腕帯部から本体部に測定結果を送信するように構成された血圧計がある。
【0003】
また、このような血圧計において、本体部が配置される測定台からのノイズをノイズセンサで検出し、このノイズをキャンセルすることで正確に上腕の測定部位からの血流音(コロトコフ音)を検出するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−38451公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ノイズセンサの特性にばらつきがあるため、出荷の際に血圧計ごとにノイズセンサの特性を検査し、手作業でノイズセンサアンプの感度調整をしなけらばならないという煩雑さがあった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、出荷時の検査を容易化しつつ測定精度を維持できる血圧計を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、上腕を挿入するための腕帯部と、血圧測定可能な状態まで前記腕帯部に空気を導入して加圧する加圧手段と、前記加圧手段により前記腕帯部の内圧を制御した状態で血管情報を検出する血管情報検出手段と、ノイズを検出するノイズ検出手段と、前記ノイズ検出手段により検出されたノイズが所定値以下の場合において前記血管情報検出手段により検出された血管情報から血圧値を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された血圧値を表示する表示手段と、を備え、前記ノイズ検出手段のノイズ検出感度に関する情報を非接触状態で書き込みが可能な記憶手段に記憶した。
【0007】
また、好ましくは、前記腕帯部が設けられた筺体と前記腕帯部に空気を導入するポンプ部とを有する腕帯ユニットに対して、前記表示手段を有する本体ユニットを着脱可能に構成した。
【0008】
また、好ましくは、前記記憶手段は、ICタグであり、前記ICタグには、前記腕帯ユニットの使用回数を記憶させる。
【0009】
また、好ましくは、前記血管情報は、コロトコフ音及び振動脈波の少なくともいずれかに関する情報である。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、ノイズセンサの特性にバラツキがあっても、出荷時にノイズセンサの特性を検査し、ノイズセンサアンプの感度調整を行う必要がないので、出荷時の検査を容易化しつつ測定精度を維持できる。その結果、ノイズと血流音を正確に判別でき、ノイズに基づいた誤った測定を防止できる血圧計を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0012】
[装置の説明]
図1は、本発明に係る実施形態の血圧計を正面(a)及び側面(b)から見た外観斜視図である。図2は、本実施形態の腕帯ユニットのアームレストの収納位置(a)及び開放位置(b)を示す外観斜視図である。図3は、本実施形態の本体ユニットと腕帯ユニットとの着脱状態を示す斜視図である。図4は、本実施形態の本体ユニットの正面図(a)、上面図(b)、及び背面図(c)である。
【0013】
図1乃至図4に示すように、本実施形態の血圧計1は、血圧測定時に上腕を圧迫する腕帯部2が、所定の自立型(縦型)の外形を有するハウジング3に内蔵された腕帯ユニット10と、腕帯ユニット10に着脱可能に設けられる本体ユニット50とで構成されており、従来のように測定者の上腕に腕帯を巻き付ける必要がなく、左右いずれの上腕でも血圧測定が可能な腕挿入型の血圧計である。
【0014】
ハウジング3には、測定者が腕を差し込むための開口部4が形成されており、この開口部4の内周面に腕帯部2が配置される。腕帯部2は上腕への挿入孔を形成する可撓性の布袋やゴム袋からなる。ハウジング3の上面部3aには、本体ユニット50を着脱自在に収納するためのアダプタソケット部5のほか、測定を開始するための開始スイッチ(SW)11、測定を停止する(緊急排気する)ための停止スイッチ(SW)12、記憶禁止スイッチ(SW)13などの操作部が設けられている。更に、ハウジング3の側面部3bにはACアダプタの差込口14、前面部3cには電池収納部15が設けられている。
【0015】
また、ハウジング3の背面部3dには測定者の肘を置くためのアームレスト6が設けられている。このアームレスト6は、ハウジング3の背面下部のヒンジ部7に対して、腕帯部2を閉塞する収納位置(図2(a)参照)と、腕帯部2を開放して上腕の挿入を可能とする開放位置(図2(b)参照)との間で回動可能に軸支されている。
【0016】
また、アームレスト6における腕を受ける支持面(表面)には、そのヒンジ部7から自由端部に亘って凹曲面状の溝部9が形成されており、上腕を正しい位置に案内する機能を持っている。
【0017】
また、ハウジング3の背面3dはアームレスト7の外形に合致する形状を有し、アームレスト7の裏面は平滑な面を有しているので、アームレスト7は収納位置において形状的に突出した部分がなくハウジング3の外形と一体化する(図2(b)参照)。
【0018】
アームレスト6を開放位置に開く際には、片手で腕帯ユニット10を押さえながら、アームレスト6に形成された突起部8を後方に押せばよい。これにより、不使用時にはコンパクトに収納できて省スペース化を図ることができる。
【0019】
腕帯ユニット10と本体ユニット50にはコネクタ9,49がそれぞれ設けられており、本体ユニット50がハウジング3のアダプタソケット部5に対して適正な位置に差し込まれると腕帯ユニット10と電気的に接続されると共に、腕帯部2と圧力検出部72とが外部への空気の漏れを阻止した状態で物理的に接続される。
【0020】
また、両コネクタ9,49には腕帯ユニット10から本体ユニット50に電力を供給する電力供給端子、両ユニット間で制御信号等を授受する信号端子、及び腕帯ユニット10に対する本体ユニット50の接続確認用端子が設けられており、本体ユニット50がハウジング3のアダプタソケット部5に対して適正な位置に差し込まれると腕帯ユニット10と電気的に接続されて電源が入り、表示部に時刻及び日付が表示され、「ピッ」というアラーム音が発生する。アダプタソケット部5は、本体ユニット50がハウジング3の上面部3aに対して後方に傾斜するように保持する。
【0021】
本体ユニット50の正面部には、最高血圧値、最低血圧値、脈拍、脈圧を表示する第1表示部51と、過去の測定結果(血圧値及び測定日時)を最近のものから所定回数分(20回)を同時にグラフ表示する第2表示部52とが並列に配置されている。第1及び第2表示部51,52はいずれもLCDパネルからなる。また、本体ユニット50の正面部の下部には、最近測定した所定回数分(例えば、20回分)の血圧値の平均値を表示するための平均スイッチ(SW)53、最近の血圧値から順番に最高血圧値と最低血圧値が帯状に表示された複数のグラフから任意のグラフを選択状態にするためのグラフ移動スイッチ(SW)54が設けられている。平均スイッチ53は時刻等を設定するための決定スイッチ(SW)を兼ねる。
【0022】
また、本体ユニット50の上面部には、本体ユニット50の電源のON/OFF並びに表示部51,52のON/OFFを行う表示ONスイッチ(SW)55、測定者を切り替えるためのユーザ切替スイッチ56、血圧値の平均値を月ごとに表示する月表示スイッチ(SW)57、朝/夕の血圧値、脈拍、脈圧の各表示又は全表示を切り替える表示切替スイッチ(SW)58が設けられている。ユーザ切替スイッチ56はA又はBのいずれかにセットすることができ(つまり、2人分)、A又はB側にセットすることでいずれかの測定者の測定結果及びグラフが表示される。
【0023】
また、本体ユニット50の背面部には、電池収納部59、本体ユニット50のリセット及び記憶した測定データを消去するためのリセットスイッチ60、時計又はアラーム時刻を設定するための時間・アラーム設定切替スイッチ(SW)61、予め設定された時刻にアラームを鳴らして測定者に測定時間を知らせるためのアラームON/OFFスイッチ62が設けられている。
【0024】
なお、上述した本体ユニット50の各機能は、本体ユニット50が腕帯ユニット10に装着された状態と、腕帯ユニット10から外された単体の状態のいずれであっても実現可能である。
【0025】
第1表示部51及び第2表示部52には、測定値やトレンドグラフのほか、測定中であることを表すキャラクタや測定中のグラフの点滅表示等が行われる。また、その他の表示として加圧や減圧(排気)等を表わす表示も行われる。
【0026】
図5は、本発明に係る実施形態の血圧計のブロック図である。
【0027】
図5に示すように、腕帯ユニット10には、血圧測定開始時に腕帯部2にエアを供給するポンプ部21、所定の圧力まで加圧された腕帯部2のエアを一定の速度で減圧していく減圧制御部22、腕帯部2内部のエアを強制的に排気する強制排気部23、測定者の血流音を検知するマイク部24、外部からマイク部24に入る振動ノイズを検知するノイズセンシング部25を備える。なお、マイク部24は腕帯部2に内蔵されている。ノイズセンシング部25はブザー板等の振動センサからなり、腕帯ユニット10が置かれた測定台から伝わる振動やハウジング3に触れたときに入る振動等を振動ノイズとして検知する。
【0028】
更に、腕帯ユニット10には、上述した開始スイッチ11、停止スイッチ12、記憶禁止スイッチ13のほか、腕帯ユニット電源部26、ACアダプタ部27、ICタグ28、ICタグ28に対して非接触でデータの読み出し/書き込みを行うリーダ/ライタ29を備える。ICタグ28は、無線タグやRF(Radio Frequency)IDとも呼ばれ、情報を電波で受信するアンテナ、情報を記憶するICチップ、及び必要に応じて電源を有する。ICタグ28にはリーダ/ライタ29により腕帯ユニット10の使用回数と、ノイズセンシング部25に固有の検出感度に関する情報が記録される。特に検出感度に関する情報は、振動センサごとに固有の感度バラツキに関する情報であり、出荷検査時に各機種に設けられたICタグ28に記録された感度バラツキに関する情報を用いて、フィルタアンプ部73,77のチューニングを行う。
【0029】
腕帯ユニット電源部26は、上述した電池収納部15に収納された複数本(4本)の単3形乾電池からなり、DC6Vの直流電源を構成する。ACアダプタ部27は、上述した差込口14に接続されて定格100Vの交流電源を構成する。
【0030】
一方、本体ユニット50には制御部71が搭載されている。そして、制御部71には、腕帯部2内部の圧力を検出する圧力検出部72、マイク部24の検知信号を信号処理するフィルタアンプ部73、ポンプ部21を駆動するポンプ駆動部74、減圧制御部22の減圧弁を駆動する減圧弁駆動部75、強制排気部23の排気弁を駆動する排気弁駆動部76、ノイズセンシング部25の検知信号を信号処理するフィルタアンプ部77、本体ユニット電源部78、腕帯ユニット電源部26、ACアダプタ部27、及び本体ユニット電源部78を制御する電源コントロール部79、時計機能を有するクロック回路80、血圧値や測定時刻データなどを記憶する不揮発性メモリ等からなるメモリ部81、アラーム音を発生するブザー部82、RS232C等によりパーソナルコンピュータ(PC)等の外部機器との通信を制御する通信部83、ICタグ84、ICタグ84に対してデータの読み出し/書き込みを行うリーダ/ライタ85が接続されている。ICタグ84及びリーダ/ライタ85は上記ICタグ28及びリーダ/ライタ29と同様の構成である。ICタグ84には本体ユニット50の使用回数に加えて腕帯ユニット10の使用回数も記録される。
【0031】
本体ユニット50は、ICタグ84に記録された本体ユニット50の使用回数や腕帯ユニット10の使用回数をリーダ/ライタ85により読み出し、更にセンサの感度バラツキに関する情報をリーダ/ライタ29によりICタグ28から読み出し、表示部51,52に表示することも可能である。また、本体ユニット50とは別のリーダ/ライタを用いてICタグに記録された情報を取得し、表示部に表示してもよい。
【0032】
圧力検出部72は、腕帯部2の内圧を電気信号に変換、増幅した後、A/D変換によりデジタル信号に変換して制御部71に出力する。制御部71に入力されたデジタル信号は順次圧力値に変換され、表示信号として表示部51,52に出力される。
【0033】
フィルタアンプ部73は、マイク部24による検知信号を電気信号に変換、増幅した後、A/D変換によりデジタル信号に変換して制御部71に出力する。コロトコフ音法による血圧測定を行う場合、制御部71は、制御部71に入力されたデジタル信号からコロトコフ(K)音と、その発生ポイントと消滅ポイントを検出することにより、血圧値(最高血圧及び最低血圧)を算出し、表示信号として表示部51,52に出力表示する。圧脈波による場合は、公知の圧検出、脈波検出・演算により最高血圧及び最低血圧を算出し、表示部51,52に出力表示する。
【0034】
また、制御部71は、上記圧力値から得られる血管脈動(振動脈波)及び/又はK音の出現間隔から脈拍数を算出し、血圧値と共に表示信号として表示部51,52に出力する。
【0035】
更に、制御部71は、最高血圧値と最低血圧値との差から脈圧を算出し、上記表示切替スイッチ58により脈圧表示操作がなされた際に、表示信号として表示部51,52に出力する。
【0036】
フィルタアンプ部77は、ノイズセンシング部25の検知信号に対しノイズ成分のフィルタリングやフィルタリング後の信号成分を増幅して制御部71に出力する。
【0037】
ポンプ駆動部74、減圧弁駆動部75、排気弁駆動部76は、それぞれ制御部71からの制御信号に基づいてポンプ部21、減圧制御部22、強制排気部23を駆動する。
【0038】
電源コントロール部79は、本体ユニット50が腕帯ユニット10と接続されている場合はACアダプタ部27又は腕帯ユニット電源部26(ACアダプタ優先)を使用し、腕帯ユニット10と未接続の場合のみ本体ユニット電源部78を使用するように電源供給系統を切り替える。
【0039】
本体ユニット電源部78は、上述した電池収納部59に収納された複数個(2個)のリチウムボタン電池からなり、主にメモリ部81のバックアップ電源として使用される。
【0040】
メモリ部81はユーザ切替スイッチ56により設定されたユーザA,Bの各測定値を異なる領域に記憶する。また、メモリ部81は、ユーザ切替スイッチ56により設定されたユーザA,Bの各測定値を読み出して制御部71に出力する。メモリ部81は約730回分(1日2回(朝夕)の測定で3年分の生データ、又は60ヶ月分の月平均データ)の測定値が記憶できる容量を有する。
【0041】
更に、制御部71は、上述した第1表示部51、第2表示部52、平均スイッチ53、グラフ移動スイッチ54、表示ONスイッチ55、ユーザ切替スイッチ56、月表示スイッチ57、表示切替スイッチ58、リセットスイッチ60、時間・アラーム設定切替スイッチ61、アラームON/OFFスイッチ62が接続されている。
【0042】
制御部71には、CPU、ROM、RAM、インターフェース回路等が搭載されている。本実施形態では、血圧測定方式としてリバロッチ・コロトコフ法が適用される。制御部71は、ROMに記憶された血圧測定プログラムの手順に従って、上述した各スイッチからの操作信号を入力する。そして、制御部71は、センサ類24,25,72からの検知信号に基づいてポンプ駆動部74、減圧弁駆動部75、排気弁駆動部76に対し駆動信号を出力する。また、制御部71は、マイク部24のK音信号から血圧や脈拍などの値を求め、これらの値をメモリ部81に格納すると共に、表示部51,52に対し表示信号を出力する。また、制御部71は、ノイズセンシング部25で検知された振動ノイズが所定値以上の場合、マイク部24で検知されたK音信号をキャンセルし、振動ノイズの影響を除去している。
【0043】
本体ユニット50は、通信部83を介してPCやプリンタなどの外部機器や、体温計、体重計、血糖値測定器、歩数計などの各測定機器に接続可能であり、これらの各測定データを入力してメモリ部81に記憶したり、プリンタに出力したり、PCにダウンロードすることができる。よって、例えば、医師は、測定者の所持する本体ユニットから自宅で測定した血圧値等を容易にプリントアウトしたり、PCにダウンロードすることができる。
【0044】
[動作説明]
図6及び図7は、本発明に係る実施形態の血圧計による血圧測定動作を示すフローチャートである。
【0045】
なお、以下の各ステップは、制御部71のCPU(演算処理部)がROMに記憶されたプログラムを実行することにより実現されるものである。
【0046】
図6において、開始スイッチ11が押下されると、初期設定を実行する(S101)。次に、表示部51,52の点検(約1秒間全セグメントを点灯させる)を行う(S102)。次に、腕帯部2に内圧が加わっていないことを確認し、この状態での圧力値をゼロに設定する(S103)。その後、表示部51,52への圧力表示を開始する(S104)。
【0047】
次に、強制排気部23の排気弁を閉じ、ポンプ部21を作動して加圧を開始する(S105)。次に、ポンプ部21により腕帯部2の加圧を開始すると共に、使用回数の記録処理を行う(S201)。次に、腕帯部2の内圧が適正圧力値に達したならば(S106)、ポンプ部21による加圧を停止する(S107)。次に、減圧制御部22による減圧制御を開始し(S108)、血圧測定動作を開始する(S109)。また、減圧制御中に加圧不足と判定されたならば(S110)、再加圧を行い(S111)、減圧制御を再度開始する(S108)。
【0048】
続く図7のS112では、K音信号を検出し、最初のK音信号が検出された時点の圧力を最高血圧に設定する。更に、減圧を続け、K音信号が検出されなくなったら、最後のK音信号が検出された時点の圧力を最低血圧に設定する(S113)。また、S113では、上記血圧値から得られる血管脈動及び/又はK音の出現間隔から脈拍数を算出する。
【0049】
最低血圧が設定されると強制排気部23の排気弁を開け減圧制御を停止し(S114)、血圧値と脈拍数を同時に表示する(S115)。その後、測定を続ける場合は、開始スイッチ11を押し(S116)、停止スイッチ12が押されるか、S118で測定結果を表示する。視覚的には、図10(a)に例示するように、第1表示部51には今回の測定結果である最高血圧、最低血圧、脈拍数の各数値が表示され、第2表示部52には今回の測定結果(最高血圧から最低血圧までの長さ)がグラフで点滅表示される。また、図10(b)に例示するように、第2表示部52には、測定をするごとに最近の20回までの測定結果が順にグラフで表示される。
【0050】
そして、停止スイッチ12が押されないまま所定時間(秒)γが経過した時点で電源をオフして本フローを終了する(S117〜S119)。
【0051】
また、制御部71は、S101の初期設定において、図8に示すバッテリーチェックを実行する。
【0052】
図8では、腕帯ユニット電源部26の出力電圧Vが規定値X(3.7±0.2V)を下回ったときには電池交換マークを点滅表示し(S121,S122)、規定値Y(X−0.1±0.05V)を下回ったときにはポンプ部21を停止し、強制排気部23の排気弁を開けて腕帯部2の急速排気を行い、電池交換マークを点滅表示する(S123〜S126)。
【0053】
図9は、図6におけるS201の使用回数の記録処理を示すフローチャートである。
【0054】
図6のS105で加圧を開始した後、腕帯部2の圧力値が所定値α(例えば、50mmHg)以上になった場合(S202)、腕帯ユニット10の累積使用回数を表わすカウント値Cをインクリメントして(S203)、ICタグ28及び84に書き込み、カウント値Cを更新する(S204)。その後、所定時間だけ表示部51,52に累積使用回数を表示する(S205)。
【0055】
上記実施形態によれば、ノイズセンサの感度バラツキをICタグから読み取って感度調整を行えばよいので、出荷時の検査を容易化しつつ測定精度を維持できる。その結果、ノイズと血流音を正確に判別でき、ノイズに基づいた誤った測定を防止できる血圧計を実現できる。
【0056】
また、従来より、病院用の血圧計では測定精度の低下を考慮して、使用回数が3万回(約20年)以上となった場合、劣化部品の交換等のメンテナンスを行うことが義務付けられている。そして、本実施形態のように腕帯ユニットと本体ユニットとを分離して構成すると、腕帯ユニットと本体ユニットのそれぞれの使用回数が相違することが考えられる。しかしながら、本実施形態によれば、特に機械部品の多い腕帯ユニットの使用回数を正確にカウントできることになる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明に係る実施形態の血圧計を正面(a)及び側面(b)から見た外観斜視図である。
【図2】本実施形態の腕帯ユニットのアームレストの収納位置(a)及び開放位置(b)を示す外観斜視図である。
【図3】本実施形態の本体ユニットと腕帯ユニットとの着脱状態を示す斜視図である。
【図4】本実施形態の本体ユニットの正面図(a)、上面図(b)、及び背面図(c)である。
【図5】本発明に係る実施形態の血圧計のブロック図である。
【図6】本実施形態の血圧計による血圧測定動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の血圧計による血圧測定動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態の血圧計によるバッテリーチェックを示すフローチャートである。
【図9】本実施形態の血圧計による使用回数の記録処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態の本体ユニットにおける測定結果の表示例(a)、(b)を示す図である。
【符号の説明】
【0058】
1 血圧計
2 腕帯部
3 ハウジング
4 開口部
5 アダプタソケット部
6 アームレスト
7 ヒンジ部
8 突起部
9 溝部
10 腕帯ユニット
11 開始スイッチ(SW)
12 停止(緊急排気)スイッチ(SW)
13 記憶禁止スイッチ(SW)
14 ACアダプタの差込口
15 電池収納部
21 ポンプ部
22 減圧制御部
23 強制排気部
24 マイク部
25 ノイズセンシング部
26 腕帯ユニット電源部
27 ACアダプタ部
28 ICタグ
29 リーダ/ライタ
50 本体ユニット
51 第1表示部
52 第2表示部
53 平均スイッチ(SW)
54 グラフ移動スイッチ(SW)
55 表示ONスイッチ(SW)
56 ユーザ切替スイッチ
57 月表示スイッチ(SW)
58 表示切替スイッチ(SW)
59 電池収納部
60 リセットスイッチ(SW)
61 時間・アラーム設定切替スイッチ(SW)
62 アラームON/OFFスイッチ(SW)
71 制御部
72 圧力検出部
73 フィルタアンプ部
74 ポンプ駆動部
75 減圧弁駆動部
76 排気弁駆動部
77 フィルタアンプ部
78 本体ユニット電源部
79 電源コントロール部
80 クロック回路
81 メモリ部
82 ブザー部
83 通信部
84 ICタグ
85 リーダ/ライタ




 

 


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