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発明の名称 血圧計
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−117205(P2007−117205A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−310353(P2005−310353)
出願日 平成17年10月25日(2005.10.25)
代理人 【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
発明者 笹川 裕記 / 成松 清幸
要約 課題
上腕を挿入する腕帯部や腕帯部への加圧機構等を含む腕帯ユニットと、表示パネル等を含む本体ユニットとを分離独立して構成し、使い勝手の良い血圧計を実現する。

解決手段
上腕を挿入するための腕帯部2が設けられた筺体3と、血圧測定可能な状態まで腕帯部2に空気を導入して加圧する加圧制御部21,31と、加圧制御部21,31により腕帯部2の内圧を制御した状態で血管情報を検出する検出部24,32と、検出部24,32により検出された血管情報から血圧値を決定する決定部31と、決定部31により決定された血圧値を表示する表示部51と、を備え、筺体3及び加圧制御部21,31を有する腕帯ユニット10と、表示部51を有する本体ユニット50とを分離独立して構成し、腕帯ユニット10と本体ユニット50とを無線により通信可能とした。
特許請求の範囲
【請求項1】
上腕を挿入するための腕帯部が設けられた筺体と、
血圧測定可能な状態まで前記腕帯部に空気を導入して加圧する加圧手段と、
前記加圧手段により前記腕帯部の内圧を制御した状態で血管情報を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された血管情報から血圧値を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された血圧値を表示する表示手段と、を備え、
前記筺体及び前記加圧手段を有する腕帯ユニットと、前記表示手段を有する本体ユニットとを分離独立して構成し、
前記腕帯ユニットと前記本体ユニットとを無線により通信可能としたことを特徴とする血圧計。
【請求項2】
前記腕帯ユニットと前記本体ユニットとを赤外線又は電波を用いて通信可能としたことを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
【請求項3】
前記血管情報は、コロトコフ音及び振動脈波の少なくともいずれかに関する情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の血圧計。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、腕帯部が筺体に内蔵された腕挿入型の血圧計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、腕帯部と本体部とを分離し、腕帯部が所定の外形を有する筺体に内蔵された血圧計がある(例えば、特許文献1,2参照)。そして、特許文献1では、腕帯部と本体部とが無線で通信することで腕帯部から本体部に測定結果を送信するように構成されている。また、特許文献2では、腕帯部と本体部とが無線又は有線(ケーブル)で通信することで腕帯部から本体部に測定結果を送信するように構成されている。
【特許文献1】特開平5−56938号公報
【特許文献2】特開2000−83912号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、上腕を挿入する腕帯部や腕帯部への加圧機構等を含む腕帯ユニットと、表示パネル等を含む本体ユニットとを分離独立して構成した血圧計は未だ提案がされていない。また、腕帯ユニットと本体ユニットとを分離独立して構成した場合、使い勝手が悪くならないようにする必要もある。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、上腕を挿入する腕帯部や腕帯部への加圧機構等を含む腕帯ユニットと、表示パネル等を含む本体ユニットとを分離独立して構成し、使い勝手の良い血圧計を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明の血圧計は、上腕を挿入するための腕帯部が設けられた筺体と、血圧測定可能な状態まで前記腕帯部に空気を導入して加圧する加圧手段と、前記加圧手段により前記腕帯部の内圧を制御した状態で血管情報を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された血管情報から血圧値を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された血圧値を表示する表示手段と、を備え、前記筺体及び前記加圧手段を有する腕帯ユニットと、前記表示手段を有する本体ユニットとを分離独立して構成し、前記腕帯ユニットと前記本体ユニットとを無線により通信可能とした。
【0006】
また、好ましくは、前記腕帯ユニットと前記本体ユニットとを赤外線又は電波を用いて通信可能とした。
【0007】
また、好ましくは、前記血管情報は、コロトコフ音及び振動脈波の少なくともいずれかに関する情報である。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明によれば、上腕を挿入する腕帯部や腕帯部への加圧機構等を含む腕帯ユニットと、表示パネル等を含む本体ユニットとを分離独立して構成し、腕帯ユニットと本体ユニットとを無線通信可能に接続したので、使い勝手の良い血圧計を実現できる。
【0009】
また、腕帯ユニットと本体ユニットとをコネクタ等を差し込む等して接続する必要がないので、従来問題となっていたコネクタ部分の汚れやゴミ等による接続不良や掃除が不要となり、利便性が高まる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0011】
[装置の説明]
図1は、本発明に係る実施形態の血圧計の外観斜視図である。図2は、本実施形態の腕帯ユニットのアームレストの収納位置(a)及び開放位置(b)を示す外観斜視図である。図3は、本実施形態の本体ユニットの正面(a)、上面図(b)、及び背面図(c)である。
【0012】
図1乃至図3に示すように、本実施形態の血圧計1は、血圧測定時に上腕を圧迫する腕帯部2が、所定の自立型(縦型)の外形を有するハウジング3に内蔵された腕帯ユニット10と、腕帯ユニット10に対して無線通信可能な本体ユニット50とがそれぞれ別体に構成されており、従来のように測定者の上腕に腕帯を巻き付ける必要がなく、左右いずれの上腕でも血圧測定が可能な腕挿入型の血圧計である。
【0013】
ハウジング3には、測定者が腕を差し込むための開口部4が形成されており、この開口部4の内周面に腕帯部2が配置される。腕帯部2は上腕への挿入孔を形成する可撓性の布袋やゴム袋からなる。ハウジング3の上面部3aには、測定を開始するための開始スイッチ(SW)11、測定を停止する(緊急排気する)ための停止スイッチ(SW)12、記憶禁止スイッチ(SW)13などの操作部が設けられている。更に、ハウジング3の側面部3bにはACアダプタの差込口14、前面部3cには電池収納部15が設けられている。
【0014】
また、ハウジング3の背面部3dには測定者の肘を置くためのアームレスト6が設けられている。このアームレスト6は、ハウジング3の背面下部のヒンジ部7に対して、腕帯部2を閉塞する収納位置(図2(a)参照)と、腕帯部2を開放して上腕の挿入を可能とする開放位置(図2(b)参照)との間で回動可能に軸支されている。
【0015】
また、アームレスト6における腕を受ける支持面(表面)には、そのヒンジ部7から自由端部に亘って凹曲面状の溝部9が形成されており、上腕を正しい位置に案内する機能を持っている。
【0016】
また、ハウジング3の背面3dはアームレスト6の外形に合致する形状を有し、アームレスト6の裏面は平滑な面を有しているので、アームレスト6は収納位置において形状的に突出した部分がなくハウジング3の外形と一体化する(図2(a)参照)。
【0017】
アームレスト6は、ヒンジ部7にカム状部分を形成する等して開閉時に節度を持たせることによって、不使用時に収納位置から開放位置への倒れを防止し、収納位置に保持される。そして、アームレスト6を開放位置に開く際には、片手で腕帯ユニット10を押さえながら、アームレスト6に形成された突起部8を後方に押せばよい。これにより、不使用時にはコンパクトに収納できて省スペース化を図ることができる。
【0018】
本体ユニット50には後述する通信部84(図4参照)が設けられており、腕帯ユニット10に設けられた通信部28(図4参照)との間で赤外線や電波(例えば、Bluetooth)を用いた無線通信が可能となっている。
【0019】
本体ユニット50の正面部には、最高血圧値、最低血圧値、脈拍、脈圧を表示する第1表示部51と、過去の測定結果(血圧値及び測定日時)を最近のものから所定回数分(20回)を同時にグラフ表示する第2表示部52とが並列に配置されている。第1及び第2表示部51,52はいずれもLCDパネルからなる。また、本体ユニット50の正面部の下部には、最近測定した所定回数分(例えば、20回分)の血圧値の平均値を表示するための平均スイッチ(SW)53、最近の血圧値から順番に最高血圧値と最低血圧値が帯状に表示された複数のグラフから任意のグラフを選択状態にするためのグラフ移動スイッチ(SW)54が設けられている。平均スイッチ53は時刻等を設定するための決定スイッチ(SW)を兼ねる。
【0020】
また、本体ユニット50の上面部には、本体ユニット50の電源のON/OFF並びに表示部51,52のON/OFFを行う表示ONスイッチ(SW)55、測定者を切り替えるためのユーザ切替スイッチ56、血圧値の平均値を月ごとに表示する月表示スイッチ(SW)57、朝/夕の血圧値、脈拍、脈圧の各表示又は全表示を切り替える表示切替スイッチ(SW)58が設けられている。ユーザ切替スイッチ56はA又はBのいずれかにセットすることができ(つまり、2人分)、A又はB側にセットすることでいずれかの測定者の測定結果及びグラフが表示される。
【0021】
また、本体ユニット50の背面部には、電池収納部59、本体ユニット50のリセット及び記憶した測定データを消去するためのリセットスイッチ60、時計又はアラーム時刻を設定するための時間・アラーム設定切替スイッチ(SW)61、予め設定された時刻にアラームを鳴らして測定者に測定時間を知らせるためのアラームON/OFFスイッチ62が設けられている。
【0022】
第1表示部51及び第2表示部52には、測定値やトレンドグラフのほか、測定中であることを表すキャラクタや測定中のグラフの点滅表示等が行われる。また、その他の表示として加圧や減圧(排気)等を表わす表示も行われる。
【0023】
図4は、本発明に係る実施形態の血圧計のブロック図である。
【0024】
図4に示すように、腕帯ユニット10には、血圧測定開始時に腕帯部2にエアを供給するポンプ部21、所定の圧力まで加圧された腕帯部2のエアを一定の速度で減圧していく減圧制御部22、腕帯部2内部のエアを強制的に排気する強制排気部23、測定者の血流音を検知するマイク部24、外部からマイク部24に入る振動ノイズを検知するノイズセンシング部25を備える。なお、マイク部24は腕帯部2に内蔵されている。ノイズセンシング部25はブザー板等の振動センサからなり、腕帯ユニット10が置かれた測定台から伝わる振動やハウジング3に触れたときに入る振動等を振動ノイズとして検知する。
【0025】
また、コロトコフ音法による血圧測定を行う場合、腕帯部2には、一対(2個)のマイク部24が開口部4に対して互いに対向した位置(上腕の動脈に近い位置と遠い位置)に配置されている。そして、マイク部24の一方に近い位置(上腕の動脈から遠い位置)のハウジング3に振動センサが配置され、マイク部24は振動センサと同様の振動ノイズに反応することが判明している。このため、この一方のマイク部24を振動センサとして兼用し、振動センサを廃止することもできる。
【0026】
更に、腕帯ユニット10には、上述した開始スイッチ11、停止スイッチ12、記憶禁止スイッチ13のほか、腕帯ユニット電源部26、ACアダプタ部27、本体ユニット50や外部機器との間で赤外線や電波を用いた無線通信を可能とする通信部28を備える。腕帯ユニット電源部26は、上述した電池収納部15に収納された複数本(4本)の単3形乾電池からなり、DC6Vの直流電源を構成する。ACアダプタ部27は、上述した差込口14に接続されて定格100Vの交流電源を構成する。
【0027】
記憶禁止スイッチ13は、開始スイッチ11を押下した後(測定開始後)、又は測定結果を表示した後一定時間以内に記憶禁止スイッチ13を押下することで、例えば、今回の測定結果を本体ユニット50のメモリ部81に記憶しないようにする機能を有している。
【0028】
また、腕帯ユニット10には制御部31が搭載されている。そして、制御部31には、腕帯部2内部の圧力を検出する圧力検出部32、マイク部24の検知信号を信号処理するフィルタアンプ部33、ポンプ部21を駆動するポンプ駆動部34、減圧制御部22の減圧弁を駆動する減圧弁駆動部35、強制排気部23の排気弁を駆動する排気弁駆動部36、ノイズセンシング部25の検知信号を信号処理するフィルタアンプ部37、腕帯ユニット電源部26、ACアダプタ部27が接続されている。
【0029】
圧力検出部32は、腕帯部2の内圧を電気信号に変換、増幅した後、A/D変換によりデジタル信号に変換して制御部31に出力する。制御部31に入力されたデジタル信号は順次圧力値に変換され、通信部28を介して本体ユニット50に送信される。
【0030】
フィルタアンプ部33は、マイク部24による検知信号を電気信号に変換、増幅した後、A/D変換によりデジタル信号に変換して制御部31に出力する。制御部31は、制御部31に入力されたデジタル信号からコロトコフ(K)音と、その発生ポイントと消滅ポイントを検出することにより、最高血圧及び最低血圧を算出し、通信部28を介して本体ユニット50に送信する。
【0031】
また、制御部31は、上記圧力値から得られる血管脈動(振動脈波)及び/又はK音の出現間隔から脈拍数を算出し、通信部28を介して本体ユニット50に送信する。
【0032】
フィルタアンプ部37は、ノイズセンシング部25の検知信号に対しノイズ成分のフィルタリングやフィルタリング後の信号成分を増幅して制御部31に出力する。
【0033】
ポンプ駆動部34、減圧弁駆動部35、排気弁駆動部36は、それぞれ制御部31からの制御信号に基づいてポンプ部21、減圧制御部22、強制排気部23を駆動する。
【0034】
一方、本体ユニット50には制御部71が搭載されている。そして、制御部71には、本体ユニット電源部78、時計機能を有するクロック回路80、血圧値や測定時刻データなどを記憶する不揮発性メモリ等からなるメモリ部81、アラーム音を発生するブザー部82、腕帯ユニット10や外部機器との間で赤外線や電波を用いた無線通信を可能とする通信部84が接続されている。
【0035】
制御部71は、腕帯ユニット10から受信した腕帯部2内部の圧力値を表示信号に変換して表示部51,52に出力する。
【0036】
また、制御部71は、腕帯ユニット10から受信したマイク部24による検知信号からコロトコフ(K)音と、その発生ポイントと消滅ポイントを検出することにより、最高血圧及び最低血圧を算出し、表示信号として表示部51,52に出力する。
【0037】
また、制御部71は、上記圧力値から得られる血管脈動及び/又はK音の出現間隔から脈拍数を算出し、血圧値と共に表示信号として表示部51,52に出力する。
【0038】
更に、制御部71は、最高血圧値と最低血圧値との差から脈圧を算出し、上記表示切替スイッチ58により脈圧表示操作がなされた際に、表示信号として表示部51,52に出力する。
【0039】
本体ユニット電源部78は、上述した電池収納部59に収納された複数個(2個)のリチウムボタン電池からなる。
【0040】
メモリ部81はユーザ切替スイッチ56により設定されたユーザA,Bの各測定値を異なる領域に記憶する。また、メモリ部81は、ユーザ切替スイッチ56により設定されたユーザA,Bの各測定値を読み出して制御部71に出力する。メモリ部81は約730回分(1日2回(朝夕)の測定で3年分の生データ、又は60ヶ月分の月平均データ)の測定値が記憶できる容量を有する。
【0041】
更に、制御部71には、上述した第1表示部51、第2表示部52、平均スイッチ53、グラフ移動スイッチ54、表示ONスイッチ55、ユーザ切替スイッチ56、月表示スイッチ57、表示切替スイッチ58、リセットスイッチ60、時間・アラーム設定切替スイッチ61、アラームON/OFFスイッチ62が接続されている。
【0042】
制御部31,71には、CPU、ROM、RAM、インターフェース回路等が搭載されている。本実施形態では血圧測定方式としてリバロッチ・コロトコフ法が適用されるが、圧脈波(オシロメトリック法)等の他の測定方式も適用可能であり、この場合にはマイク部24は不要である。制御部71は、ROMに記憶された血圧測定プログラムの手順に従って、上述した各スイッチからの操作信号を入力する。そして、制御部71は、腕帯ユニット10の各センサ類24,25,72からの検知信号に基づいて腕帯ユニット10のポンプ駆動部74、減圧弁駆動部75、排気弁駆動部76に対し駆動信号を出力する。また、制御部71は、マイク部24のK音信号から血圧や脈拍などの値を求め、これらの値をメモリ部81に格納すると共に、表示部51,52に対し表示信号を出力する。また、制御部71は、ノイズセンシング部25で検知された振動ノイズが所定値以上の場合、マイク部24で検知されたK音信号をキャンセルし、振動ノイズの影響を除去している。
【0043】
本体ユニット50は、通信部84を介してPCやプリンタなどの外部機器や、体温計、体重計、血糖値測定器、歩数計などの各測定機器に接続可能であり、これらの各測定データを入力してメモリ部81に記憶したり、プリンタに出力したり、PCにダウンロードすることができる。よって、例えば、医師は、測定者の所持する本体ユニットから自宅で測定した血圧値等を容易にプリントアウトしたり、PCにダウンロードすることができる。
【0044】
[動作説明]
図5及び図6は、本発明に係る実施形態の血圧計による血圧測定動作を示すフローチャートである。
【0045】
なお、以下の各ステップは、制御部31,71のCPU(演算処理部)がROMに記憶されたプログラムを実行することにより実現されるものである。
【0046】
図5において、開始スイッチ11が押下されると、初期設定を実行する(S101)。次に、表示部51,52の点検(約1秒間全セグメントを点灯させる)を行う(S102)。次に、腕帯部2に内圧が加わっていないことを確認し、この状態での圧力値をゼロに設定する(S103)。その後、表示部51,52への圧力表示を開始する(S104)。
【0047】
次に、強制排気部23の排気弁を閉じ、ポンプ部21を作動して加圧を開始する(S105)。次に、ポンプ部21により腕帯部2を加圧し、腕帯部2の内圧が適正圧力値に達したならば(S106)、ポンプ部21による加圧を停止する(S107)。次に、減圧制御部22による減圧制御を開始し(S108)、血圧測定動作を開始する(S109)。また、減圧制御中に加圧不足と判定されたならば(S110)、再加圧を行い(S111)、減圧制御を再度開始する(S108)。
【0048】
続く図6のS112では、K音信号を検出し、最初のK音信号が検出された時点の圧力を最高血圧に設定する。更に、減圧を続け、K音信号が検出されなくなったら、最後のK音信号が検出された時点の圧力を最低血圧に設定する(S113)。また、S113では、上記血圧値から得られる血管脈動又はK音の出現間隔から脈拍数を算出する。
【0049】
最低血圧が設定されると強制排気部23の排気弁を開け減圧制御を停止し(S114)、血圧値と脈拍数を同時に表示する(S115)。その後、測定を続ける場合は、開始スイッチ11を押し(S116)、停止スイッチ12が押されるか、S118で測定結果を表示する。視覚的には、図8(a)に例示するように、第1表示部51には今回の測定結果である最高血圧、最低血圧、脈拍数の各数値が表示され、第2表示部52には今回の測定結果(最高血圧から最低血圧までの長さ)がグラフで点滅表示される。また、図8(b)に例示するように、第2表示部52には、測定をするごとに最近の20回までの測定結果が順にグラフで表示される。
【0050】
そして、停止スイッチ12が押されないまま所定時間(秒)γが経過した時点で電源をオフして本フローを終了する(S117〜S119)。
【0051】
また、腕帯ユニット10の制御部31は、S101の初期設定において、図7に示すバッテリーチェックを実行する。
【0052】
図7では、腕帯ユニット電源部26の出力電圧Vが規定値X(3.7±0.2V)を下回ったときには電池交換マークを点滅表示し(S121,S122)、規定値Y(X−0.1±0.05V)を下回ったときにはポンプ部21を停止し、強制排気部23の排気弁を開けて腕帯部2の急速排気を行い、電池交換マークを点滅表示する(S123〜S126)。
【0053】
上記実施形態によれば、腕帯ユニット10と本体ユニット50とを分離独立して構成し、両ユニットを赤外線又は電波を用いて無線通信可能に構成したので使い勝手の良い血圧計を実現できる。
【0054】
また、腕帯ユニット10と本体ユニット50とをコネクタ等を差し込む等して接続する必要がないので、従来問題となっていたコネクタ部分の汚れやゴミ等による接続不良や掃除が不要となり、利便性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明に係る実施形態の血圧計の外観斜視図である。
【図2】本実施形態の腕帯ユニットのアームレストの収納位置(a)及び開放位置(b)を示す外観斜視図である。
【図3】本実施形態の本体ユニットの正面図(a)、上面面(b)、及び背面図(c)である。
【図4】本発明に係る実施形態の血圧計のブロック図である。
【図5】本実施形態の血圧計による血圧測定動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態の血圧計による血圧測定動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の血圧計によるバッテリーチェックを示すフローチャートである。
【図8】本実施形態の本体ユニットにおける測定結果の表示例(a)、(b)を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
1 血圧計
2 腕帯部
3 ハウジング
4 開口部
6 アームレスト
7 ヒンジ部
8 突起部
9 溝部
10 腕帯ユニット
11 開始スイッチ(SW)
12 停止(緊急排気)スイッチ(SW)
13 記憶禁止スイッチ(SW)
14 ACアダプタの差込口
15 電池収納部
21 ポンプ部
22 減圧制御部
23 強制排気部
24 マイク部
25 ノイズセンシング部
26 腕帯ユニット電源部
27 ACアダプタ部
28 通信部
31 制御部
32 圧力検出部
33 フィルタアンプ部
34 ポンプ駆動部
35 減圧弁駆動部
36 排気弁駆動部
37 フィルタアンプ部
50 本体ユニット
51 第1表示部
52 第2表示部
53 平均スイッチ(SW)
54 グラフ移動スイッチ(SW)
55 表示ONスイッチ(SW)
56 ユーザ切替スイッチ
57 月表示スイッチ(SW)
58 表示切替スイッチ(SW)
59 電池収納部
60 リセットスイッチ(SW)
61 時間・アラーム設定切替スイッチ(SW)
62 アラームON/OFFスイッチ(SW)
71 制御部
78 本体ユニット電源部
80 クロック回路
81 メモリ部
82 ブザー部
84 通信部




 

 


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