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薬剤自動調剤システム - テルモ株式会社
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発明の名称 薬剤自動調剤システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−21016(P2007−21016A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−210254(P2005−210254)
出願日 平成17年7月20日(2005.7.20)
代理人 【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
発明者 今井 正臣 / 平沼 隆明 / 島崎 貴裕
要約 課題
調剤者の針刺事故や医療事故につながる調剤ミスを防止し、かつ薬剤師等の負担軽減を実現する、液剤に関する薬剤自動調剤システムを提供する。

解決手段
本発明による薬剤自動調剤システムは、患者に投与する薬剤を自動的に調剤する薬剤自動調剤システムであって、少なくとも調剤に関する指示内容及び使用薬剤のデータを少なくとも入力する入力手段と、少なくとも薬液投与用デバイスを識別して保持する第1の保持手段と、少なくとも1つの製剤容器を識別して保持する第2の保持手段と、前記入力手段によって入力されたデータに基づいて、前記第1及び第2の保持手段の動作を制御し、前記薬液投与用デバイスに調剤済の薬液を充填するようにする制御手段と、前記調剤済の薬液を充填した前記薬液投与用デバイスを排出する排出手段と、を備えることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
患者に投与する薬剤を自動的に調剤する薬剤自動調剤システムであって、
少なくとも調剤に関する指示内容のデータを入力する入力手段と、
少なくとも薬液投与用デバイスを識別して保持する第1の保持手段と、
少なくとも1つの製剤容器を識別して保持する第2の保持手段と、
前記入力手段によって入力されたデータに基づいて、前記第1及び第2の保持手段の動作を制御し、前記薬液投与用デバイスに調剤済の薬液を充填するようにする制御手段と、
前記調剤済の薬液を充填した前記薬液投与用デバイスを排出する排出手段と、
を備えることを特徴とする薬剤自動調剤システム。
【請求項2】
さらに、前記製剤容器内の液剤を前記薬液投与用デバイスに所定量採取した後の前記液剤の重量および/あるいは容量を算出する重量および/あるいは容量算出手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の薬剤自動調剤システム。
【請求項3】
前記第1の保持手段はデータを読み取る読み取り手段を有し、前記薬液投与用デバイスあるいは当該収納容器に取り付けられているICタグ或いはバーコードデータを読み取ることにより前記薬液投与用デバイスを識別することを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤自動調剤システム。
【請求項4】
前記第2の保持手段は、前記製剤容器に含まれる前記薬液の残量を算出することを特徴とする請求項1乃至3に記載の薬剤自動調剤システム。
【請求項5】
前記第2の保持手段は、使用済の前記製剤容器を排出することを特徴とする請求項4に記載の薬剤自動調剤システム。
【請求項6】
さらに、前記調剤済の薬剤を充填した前記薬液投与用デバイスに、薬剤の種類及び投与する患者のデータを少なくとも含む管理データを付与する管理データ付与手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5に記載の薬剤自動調剤システム。
【請求項7】
さらに、調剤済の内容を管理データとして管理する混注履歴管理手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6に記載の薬剤自動調剤システム。
【請求項8】
前記調剤済の内容は、調剤濃度、調剤量及び調剤液の残量を含むことを特徴とする請求項7に記載の薬剤自動調剤システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は薬剤自動調剤システムに関し、より詳しくは複数種類の液体製剤を決められた量だけ正確に混合して決められた量を正確に採取し、さらに調剤の履歴管理を可能とする薬剤自動調剤システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から散剤や錠剤に関する調剤業務の合理化を目的として自動調剤器が提案されている。この自動調剤器としては、例えば、処方データを変更して、手撒き作業を支援することができる薬剤分包装置等がある。より詳しくは、薬剤を自動供給し、予め1包分ずつ手撒きされた薬剤を供給し、処方データに基づいて供給された薬剤を分包するが、処方データに整数部と小数部を含む薬剤データがある場合、整数部と小数部を含む薬剤データから小数部のみからなる手撒きデータを作成し、整数部と小数部を含む薬剤データを整数部のみからなる薬剤データに変更し、変更した薬剤データを処理データとする(特許文献1)。
【0003】
また、薬液同士の混合や希釈、或いは個体製剤の溶解などの調剤を合理化する手段として、予め複数の薬剤や薬液がキット化されたダブルバック製剤や、予め調剤されたプレミックス製剤、調剤せずに使用できるように工夫されたプレフィルドシリンジなどが多数開発され、薬剤師や看護師などの調剤業務時間の短縮や無菌調剤による安全性の向上などにも貢献している。
【特許文献1】特開2004−358266号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の調剤装置による方法は、散剤や錠剤の調剤に特化しているので、液剤の調剤には適さない。
【0005】
また、上述のキット製剤等は、例えば抗生剤に代表されるような殆ど濃度調整等を必要としない薬剤に限定される。例えば、抗がん剤などの薬剤の調剤の際には、年齢、性別、症状、状態その他の諸条件に応じて、投与量や濃度の厳密な設定が必要であり、このような薬剤の調剤については、従来のマンパワーに頼る手作業による調剤に頼らざるを得ないのが現状である。
【0006】
さらに、キット製剤化された抗生剤であっても、小児やICUなど厳密な水分管理が必要な患者にはこれを使用できない場合がある。この場合には、薬剤師や看護師などが手作業で調剤することによって対応しなければならなかった。手作業によると、調剤操作が煩雑であるばかりか、薬剤自体が持つ生物学的な危険性や調剤時に使用する針刺事故等が起こる危険性や医療事故につながる調剤ミスが生じる潜在的な危険性がある。また、手作業後に調剤の履歴データを更新等しなければならないが、このデータの更新も手作業で行われるため正確な履歴管理にも限界があった。
【0007】
また、一般に調剤は薬剤師の勤務時間に合わせて午前中と夕方に行われることが多い。このことは、その後の投薬・予薬・治療に対する時間的制約になってしまう。これに加えて処方箋の受付時間も制約されるため、受付後に生じた処方の中止・変更に対して、柔軟な対応が取れない。このため、調剤したが使わなかった薬剤を処分しなければならないケースも多々あり、経済的損失も大きい。
【0008】
さらに、午前中には病棟調剤と外来調剤が集中するため、病棟患者への予薬が遅れたり、外来患者への薬剤の処方に時間が掛かり待機時間が長くなるという問題点もある。
【0009】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、調剤者の針刺事故や医療事故につながる調剤ミスを防止し、かつ薬剤師等の負担軽減を実現する、液剤に関する薬剤自動調剤システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明による薬剤自動調剤システムは、患者に投与する薬剤を自動的に調剤する薬剤自動調剤システムであって、少なくとも調剤に関する指示内容のデータを入力する入力手段と、少なくとも薬液投与用デバイスを識別して保持する第1の保持手段と、少なくとも1つの製剤容器を識別して保持する第2の保持手段と、前記入力手段によって入力されたデータに基づいて、前記第1及び第2の保持手段の動作を制御し、前記薬液投与用デバイスに調剤済の薬液を充填するようにする制御手段と、前記調剤済の薬液を充填した前記薬液投与用デバイスを排出する排出手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明による薬剤自動調剤システムは、さらに、前記製剤容器内の液剤を前記薬液投与用デバイスに所定量採取した後の前記液剤の重量および/あるいは容量を算出する重量および/あるいは容量算出手段を備えることを特徴とする。
【0012】
前記第1の保持手段はデータを読み取る読み取り手段を有し、前記薬液投与用デバイスあるいは当該収納容器に取り付けられているICタグ或いはバーコードデータを読み取ることにより前記薬液投与用デバイスを識別する。
【0013】
また、前記第2の保持手段は、前記製剤容器に含まれる前記薬液の残量を算出する。
【0014】
そして、前記第2の保持手段は、使用済の前記製剤容器を排出する。
【0015】
本発明による薬剤自動調剤システムは、さらに、前記調剤済の薬剤を充填した前記薬液投与用デバイスに、薬剤の種類及び投与する患者のデータを少なくとも含む管理データを付与する管理データ付与手段を備える。
【0016】
そして、さらに、調剤済の内容を管理データとして管理する混注履歴管理手段を備える。
【0017】
なお、前記調剤済の内容は、調剤動度、調剤量及び調剤液の残量を含むものである。
【0018】
その他の本発明の特徴は、以下の発明を実施するための最良の形態の記載及び添付図面により明らかになるものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明の薬剤自動調剤システムによれば、調剤者の針刺事故や医療事故につながる調剤ミスを防止し、かつ薬剤師等の負担軽減を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下添付図面を参照して本発明に係る実施形態について、説明する。
【0021】
<自動調剤システムの構成について>
図1は、本実施形態の自動調剤システム1の構成を示すシステムブロック図である。図1において、10はCPUであり、本自動調剤システムの動作全体を制御するものである。20は入力ユニットであり、例えばキーボード、マウス等のポインティングデバイスやタッチパネル等である。この入力ユニットから調剤に関する指示内容のデータを入力することができるが、他の薬剤オーダーシステムなどで間接的に入力されたデータをホストコンピュータなどを介して自動的に本システムに呼び込むこともできる。30はROMであり、本発明による自動調剤システムに関するプログラムや各種制御パラメータ等を格納している。40はRAMであり、自動調剤動作を実行する際に、CPU10がROM30から必要なプログラムやパラメータを取り出し、そのデータを一時的にRAM40に格納する。
【0022】
50はホストコンピュータであり、例えば病院内の様々なデータを管理するコンピュータが該当する。このホストコンピュータ50が自動調剤システム1と接続されており、両者間でデータのやり取りが出来るようになっている。60は混注履歴記録ユニットであり、どの患者にどの液剤をどの位の量調剤したかについての履歴を管理するものである。
【0023】
70はシリンジ保持ユニットであり、調剤時に空シリンジやプレフィルドシリンジを保持する。このシリンジ保持ユニット70は、例えばロボットハンドで構成され、複数のシリンジを同時に、かつ独立の動作が出来るように保持することが出来るようになっている。また、シリンジ保持ユニット70には、読み取りセンサ71が設けられている。この読み取りセンサ71は、後述のように空シリンジや液剤吸引用デバイス(注射針)等あるいはシリンジや注射針の収納容器に取り付けられたICタグのデータを読み取り認証する。
【0024】
80は容器保持ユニットであり、調剤時にバイアル容器、プラスティック製ボトル(以下、「プラボトル」という)やアンプル容器等を保持する。この容器保持ユニット80も、例えばロボットハンドで構成され、複数の容器を同時に、かつ独立の動作が出来るように保持することが出来るようになっている。また、容器保持ユニット80には、読み取りセンサ81及び重量センサ82が設けられている。この読み取りセンサ81は、後述のように各容器に取り付けられたICタグのデータを読み取り認証する。また、重量センサ82は、容器内の液剤や調剤済の薬剤の使用量若しくは残量を算出する。重量センサ82の代わりに容量センサが取り付けれられていてもよく、さらに両方のセンサを備えていても良い。
【0025】
83はラベリングユニットであり、調剤済薬剤を採取したシリンジにその薬剤の内容(種類、量、患者名等)を示すラベル、あるいは前述した内容を保持したICタグやバーコードを含むラベルを貼付するものである。
【0026】
<調剤動作の説明について>
本実施形態による自動調剤システムの調剤動作の具体例について、図2乃至図4を用いて説明する。
【0027】
(具体例1)
図2は具体例1に係る自動調剤の工程を示すフローチャートである。具体例1は、例えばビタミンB1・B6・B12配合剤(アンプル入り複合ビタミン剤:液体製剤)を空シリンジに10ml採取する場合である。なお、図2のフローチャートにおいて、ステップの横に「A」と記した動作はシリンジ保持ユニットで、「B」と記した動作は容器保持ユニットで、「C」と記した動作はラべリングユニットでそれぞれ実行されることを示している。また、CPU10がRAM40に展開されたプログラムに従ってシリンジ保持ユニット70、容器保持ユニット80及びラベリングユニット90に命令を出し、各ユニット70乃至90はその命令に従って各ステップの動作を実行するものである。
【0028】
図5のNo.1で示すように、医師や薬剤師が入力ユニット20から、例えば、患者氏名・ID:MI001、薬剤名・ID:N881、指示内容(調製液名ID、指示濃度、指示量):(―、―、10ml)、調剤担当者・ID:MS1、監査担当者・ID:HT3、調剤装置・ID:05−Aと入力したとする。この入力されたデータに従って、調剤処理がスタートする。
【0029】
ステップS101において、シリンジ保持ユニット70は、空シリンジの識別・認証及びその取り出しを行う。つまり、空シリンジに取り付けられたICタグやバーコード等を読み取りセンサ71で読み取り、シリンジが指定されたものであることを確認する。なお、シリンジの大きさは、指示量を入力することにより自動的に決まる。そして、シリンジ保持ユニット70は確認が取れた空シリンジを保持して取り出す。
【0030】
ステップS102では、容器保持ユニット80が、アンプル容器の識別・認証及びその取り出しを行う。つまり、アンプル容器に取り付けられたICタグを読み取りセンサ81で読み取り、アンプル容器が指定されたものであるか否か等を確認する。そして、容器保持ユニット80は確認が取れたアンプル容器を保持して取り出す。なお、ステップS101とS102とは順序が逆でもいいし、同時に実行されても良い。
【0031】
ステップS103では、シリンジ保持ユニット70が、吸引針のような液剤吸引用デバイスを識別・認証し、空シリンジへ取り付ける。
【0032】
そして、ステップS104で容器保持ユニット80は、保持しているアンプル容器を開封する。アンプル容器は通常ガラス等でできているので、容器保持ユニット80に設けられたカッター等のカット部材(図示せず)によってアンプル容器の上部の予め決められた適当な場所をカットする。
【0033】
ステップS105では、シリンジ保持ユニット70は、容器保持ユニット80で保持されている開封後のアンプル容器に空シリンジの液剤吸引用デバイス部分を挿入する。その際、アンプル容器への挿入位置(アンプル容器の開口部における針が挿入される位置)及び挿入深さの調整が読み取りセンサ71によって行われ、制御される。これら挿入位置や挿入深さは、アンプル容器の大きさによってある程度決まってくるものである。
【0034】
ステップS106では、シリンジ保持ユニット70は、ステップS105で定められたアンプル容器に対する針の挿入位置・深さで、シリンジに液体製剤(複合ビタミン剤)を10mlだけ吸引する。
【0035】
ステップS107では、容器保持ユニット80の重量センサ82がアンプル容器にある液体製剤(複合ビタミン剤)の残量(重量)を算出する。この動作は、ステップS106の吸引動作と同時でもいいし、吸引後でもよい。
【0036】
続いて、ステップS108では、シリンジ保持ユニット70は、液体製剤が充填されたシリンジの先端にキャップを取り付ける。例えば、キャップは所定の位置に用意されていて、そこにシリンジ先端の針部を圧入することによって取り付けられるようになっている。
【0037】
ステップS109では、容器保持ユニット80は、アンプル容器にある液体製剤の残量及び使用済のアンプルであること示すデータを有するICタグを取り付ける。アンプル容器から液体製剤を1回取ったらそのアンプル容器及び液体製剤は排気処分するのが通常であるが、小分けして使用したい場合もあるので、このようなデータ管理は必要となるのである。
【0038】
そして、ステップS110で、使用済のアンプル容器が排出される。なお、薬剤の飛散を防止するために、排出前にアンプル容器先端にキャップをするなど先端を自動的に封止してもよい。
【0039】
ステップS109及びS110の処理後或いはそれと並行して、ステップS111では、ラベリングユニットにおいてラベリング処理が行われる。このラベリング処理は、シリンジに吸引した液体製剤の種類、液体製剤を注入する患者名、調剤日時等のデータが記されたラベルをシリンジ側面に貼付したり、それらのデータを有するICタグを取り付ける処理である。
【0040】
ステップS112では、ラベリング処理済のシリンジが排出される。
【0041】
さらに、ステップS113では、混注履歴記録ユニット60に今回調剤した詳細データが記録される。つまり、図5のNo.1に示されるように、入力された502乃至504及び506乃至507のデータに加えて、自動的に501及び505、508、509が自動的に表No.1に入力され、それが混注履歴として混注履歴記録ユニット60に記録される。なお、506及び507は各人が所有しているIDカードをかざすことにより自動読み込みにすることもできる。具体例1では、単に複合ビタミン剤をアンプル容器から取り出すだけなので、調剤済内容のデータ505は、単に調剤量:10mlと記されるだけである。
【0042】
なお、各ステップの確認工程やセンサにおいて異常が生じたり感知した場合には自動停止するので、誤って状態で稼動し続けることない。
【0043】
(具体例2)
図3は具体例2に係る自動調剤の工程を示すフローチャートである。具体例2は、例えば塩酸ミトキサントロン(バイアル容器入り抗がん剤:液体製剤)に20mlの5%ぶどう糖液(希釈液、プラボトル入り)を加え、混和後10mlをシリンジに採取する場合である。なお、図3のフローチャートにおいて、ステップの横に「A」と記した動作はシリンジ保持ユニットで、「B」と記した動作は容器保持ユニットで、「C」と記した動作はラべリングユニットでそれぞれ実行されることを示している。また、CPU10がRAM40に展開されたプログラムに従ってシリンジ保持ユニット70、容器保持ユニット80及びラベリングユニット90に命令を出し、各ユニット70乃至90はその命令に従って各ステップの動作を実行するものである。
【0044】
具体例2では、図5のNo.2で示すように、医師や薬剤師が入力ユニット20から、例えば、患者氏名・ID:TK025、薬剤名・ID:N1416、指示内容(調製液名ID、指示濃度、指示量):(958、0.5mg/ml、10ml)、調剤担当者・ID:HI5、監査担当者・ID:KS10、調剤装置・ID:05−Aと入力したとする。この入力されたデータに従って、調剤処理がスタートする。
【0045】
ステップS201において、シリンジ保持ユニット70は、空シリンジの識別・認証及びその取り出しを行う。つまり、空シリンジに取り付けられたICタグを読み取りセンサ71で読み取り、シリンジが指定されたものであることを確認する。そして、シリンジ保持ユニット70は確認が取れた空シリンジを保持して取り出す。
【0046】
ステップS202では、容器保持ユニット80が、バイアル容器及びプラボトルの識別・認証及びその取り出しを行う。つまり、バイアル容器及びプラボトルに取り付けられたICタグを読み取りセンサ81で読み取り、バイアル容器およびプラボトルが指定されたものであるか否か等を確認する。そして、容器保持ユニット80は確認が取れたバイアル容器及びプラボトルをそれぞれ独立に保持して取り出す。なお、ステップS201とS202とは順序が逆でもいいし、同時に実行されても良い。
【0047】
ステップS203では、シリンジ保持ユニット70が、吸引針のような液剤吸引用デバイスを識別・認証し、空シリンジへ取り付ける。
【0048】
そして、ステップS204で容器保持ユニット80は、保持しているバイアル容器及びプラボトルのキャップを取り外す。この取外し動作は、容器保持ユニット80に設けられたアーム(図示せず)で行うようにする。
【0049】
ステップS205では、シリンジ保持ユニット70は、容器保持ユニット80で保持されている開封後のプラボトルに空シリンジの液剤吸引用デバイス部分を挿入する。その際、プラボトルへの挿入位置(プラボトルの開口部における針が挿入される位置)及び挿入深さの調整が読み取りセンサ71によって行われ、制御される。これら挿入位置や挿入深さは、プラボトルの大きさによってある程度決まってくるものである。
【0050】
ステップS206では、シリンジ保持ユニット70は、ステップS205で定められたプラボトルに対する針の挿入位置・深さで、シリンジに希釈液を20mlだけ吸引する。吸引後は、シリンジ保持ユニット70は、希釈液充填済シリンジをプラボトルから抜き取り、そのシリンジを所定の位置まで移動させる。
【0051】
ステップS207では、容器保持ユニット80の重量センサ82はプラボトルにある希釈液(ぶどう糖液)の残量(重量)を算出する。この動作は、ステップS206の吸引動作と同時でもいいし、吸引後でもよい。
【0052】
ステップS208では、シリンジ保持ユニット70は、ステップS206で吸引した希釈液(ぶどう糖液)を容器保持手段80によって保持されているバイアル容器に注入する。なお、バイアル容器にはゴム栓が施されているので、希釈液のバイアル容器への注入は、バイアル容器内の空気を抜きながら内圧を制御しつつ実行される。内圧制御の一例としては、シリンジ保持ユニット70及び容器保持ユニット80が保持しているシリンジ及びバイアル容器を上下させながら空気を抜くことによって実現するものが考えられる。
【0053】
ステップS209では、シリンジ保持ユニット70は、シリンジをポンピングしながら液体製剤(抗がん剤)を希釈液に溶解させる。振動により溶解させてもよい。
【0054】
ステップS210では、シリンジ保持ユニット70は、バイアル容器からステップS209で溶解させた混和液を10mlだけシリンジに吸引する。このときもステップS208と同様にバイアル容器の内圧を制御しながらの動作となる。
【0055】
ステップS211では、容器保持ユニット80の重量センサ82が、バイアル容器内の混和後の液体製剤(希釈後抗がん剤)の残量を算出する。
【0056】
続いて、ステップS212では、シリンジ保持ユニット70は、混和後の液体製剤(希釈後抗がん剤)が充填されたシリンジの先端にキャップを取り付ける。例えば、キャップは所定の位置に用意されていて、そこにシリンジ先端の針部を圧入することによって取り付けられるようになっている。
【0057】
ステップS213では、容器保持ユニット80は、バイアル容器にある液体製剤の残量及び使用済のバイアル容器であること示すデータを有するICタグを取り付ける。バイアル容器から液体製剤を1回取ったらそのバイアル容器及び液体製剤は排気処分するのが通常であるが、小分けして使用したい場合もあるので、このようなデータ管理は必要となるのである。
【0058】
そして、ステップS214で、使用済のバイアル容器が排出される。なお、薬剤の飛散を防止するために、排出前にバイアル容器先端にキャップをするなど先端を自動封止してもよい。
【0059】
ステップS213及びS214の処理後或いはそれと並行して、ステップS215では、ラベリングユニット90においてラベリング処理が行われる。このラベリング処理は、シリンジに吸引した液体製剤の種類、液体製剤を注入する患者名、調剤日時等のデータが記されたラベルをシリンジ側面に貼付したり、それらのデータを有するICタグを取り付ける処理である。
【0060】
ステップS216では、ラベリング処理済のシリンジが排出される。
【0061】
さらに、ステップS217では、混注履歴記録ユニット60に今回調剤した詳細データが記録される。つまり、図5のNo.2に示されるように、入力された502乃至504及び506乃至507のデータに加えて、自動的に501及び505、508乃至510が自動的に表No.2に入力され、それが混注履歴として混注履歴記録ユニット60に記録される。なお、506及び507は各人が所有しているIDカードをかざすことにより自動読み込みにすることもできる。具体例2では、調剤済み内容の管理データとして、調製液:958、調剤濃度:0.5mg/ml、調剤量:10ml、残量:10mlと記される。なお、各ステップの確認工程やセンサにおいて異常が生じたり感知した場合には自動停止するので、誤って状態で稼動し続けることない。
【0062】
(具体例3)
図4は具体例3に係る自動調剤の工程を示すフローチャートである。具体例3は、例えばフロモキセフナトリウム(バイアル容器入り抗生剤:凍結乾燥製剤)に10mlの溶解用生理食塩水(プレフィルドシリンジ入り)を加え、溶解後5mlをシリンジに取り分ける場合である。なお、図3のフローチャートにおいて、ステップの横に「A」と記した動作はシリンジ保持ユニットで、「B」と記した動作は容器保持ユニットで、「C」と記した動作はラべリングユニットでそれぞれ実行されることを示している。また、CPU10がRAM40に展開されたプログラムに従ってシリンジ保持ユニット70、容器保持ユニット80及びラベリングユニット90に命令を出し、各ユニット70乃至90はその命令に従って各ステップの動作を実行するものである。
【0063】
具体例3では、図5のNo.3で示すように、医師や薬剤師が入力ユニット20から、例えば、患者氏名・ID:YS015、薬剤名・ID:N613、指示内容(調製液、指示濃度、指示量):(1020、100mg/ml、5ml)、調剤担当者・ID:OP11、監査担当者・ID:SS8、調剤装置・ID:05−Aと入力したとする。この入力されたデータに従って、調剤処理がスタートする。
【0064】
ステップS301において、シリンジ保持ユニット70は、空シリンジ及びプレフィルドシリンジの識別・認証及びその取り出しを行う。つまり、空シリンジ及びプレフィルドシリンジに取り付けられたICタグを読み取りセンサ71で読み取り、空シリンジおよびプレフィルドシリンジが指定されたものであるか否か確認する。そして、シリンジ保持ユニット70は確認が取れた空シリンジ及びプレフィルドシリンジをそれぞれ保持して取り出す。
【0065】
ステップS302では、容器保持ユニット80が、バイアル容器の識別・認証及びその取り出しを行う。つまり、バイアル容器に取り付けられたICタグを読み取りセンサ81で読み取り、バイアル容器が指定されたものであるか否か等を確認する。そして、容器保持ユニット80は確認が取れたバイアル容器を保持して取り出す。なお、ステップS301とS302とは順序が逆でもいいし、同時に実行されても良い。
【0066】
ステップS303では、シリンジ保持ユニット70は、プレフィルドシリンジの先端に取り付けられているキャップを取り外してその先端を開放する。
【0067】
ステップS304では、シリンジ保持ユニット70が、吸引針のような液剤吸引用デバイスを識別・認証し、空シリンジ及びプレフィルドシリンジへそれぞれ取り付ける。
【0068】
そして、ステップS305で容器保持ユニット80は、保持しているバイアル容器のキャップを取り外す。この取外し動作は、容器保持ユニット80に設けられたアーム(図示せず)で行うようにする。
【0069】
ステップS306では、シリンジ保持ユニット70は、容器保持ユニット80で保持されている開封後のバイアル容器に液剤吸引用デバイス部分(針部)を挿入し、溶解液をプレフィルドシリンジからバイアル内に注入する。液剤吸引用デバイス部分の挿入の際、バイアル容器への挿入位置(バイアル容器のゴム栓部分における針が挿入される位置)及び挿入深さの調整が読み取りセンサ71によって行われ、制御される。これら挿入位置や挿入深さは、バイアル容器の大きさによってある程度決まってくるものである。バイアル容器にはゴム栓が施されているので、希釈液のバイアル容器内への注入は、バイアル容器内の空気を抜きながら内圧を制御しつつ実行される。内圧制御の一例としては、シリンジ保持ユニット70及び容器保持ユニット80が保持しているシリンジ及びバイアル容器を上下させながら空気を抜くことによって実現するものが考えられる。その後、液剤吸引用デバイス部分(針部)はバイアル容器から抜かれる。
【0070】
ステップS307では、容器保持ユニット80は、保持しているバイアル容器を振ってバイアル容器内に入っている乾燥製剤を生理食塩水に溶解する。
【0071】
ステップS308では、シリンジ保持ユニット70は、空シリンジをバイアル容器に液剤吸引用デバイス部分(針部)を挿入し、溶解液を5mlだけ吸引する。なお、バイアル容器にはゴム栓が施されているので、希釈液のバイアル容器からの溶解液の吸引は、バイアル容器内の空気を抜きながら内圧を制御しつつ実行される。内圧制御の一例としては、シリンジ保持ユニット70及び容器保持ユニット80が保持しているシリンジ及びバイアル容器を上下させながら空気を抜くことによって実現するものが考えられる。
【0072】
ステップS309では、容器保持ユニット80の重量センサ82はバイアル容器に入っている溶解液(抗生剤溶液)の残量(重量)を算出する。この動作は、ステップS308の吸引動作と同時でもいいし、吸引後でもよい。
【0073】
ステップS310では、シリンジ保持ユニット70は、溶液製剤(溶解後の抗生剤)が充填されたシリンジの先端にキャップを取り付ける。例えば、キャップは所定の位置に用意されていて、そこにシリンジ先端の針部を圧入することによって取り付けられるようになっている。
【0074】
ステップS311では、容器保持ユニット80は、バイアル容器にある液体製剤の残量及び使用済のバイアル容器であること示すデータを有するICタグを取り付ける。バイアル容器から液体製剤を1回取ったらそのバイアル容器及び液体製剤は排気処分するのが通常であるが、小分けして使用したい場合もあるので、このようなデータ管理は必要となるのである。
【0075】
そして、ステップS312で、使用済のバイアル容器が排出される。なお、薬剤の飛散を防止するために、排出前にバイアル容器先端にキャップをするなど先端を自動封止してもよい。
【0076】
ステップS311及びS312の処理後或いはそれと並行して、ステップS313では、ラベリングユニット90においてラベリング処理が行われる。このラベリング処理は、シリンジに吸引した液体製剤の種類、液体製剤を注入する患者名、調剤日時等のデータが記されたラベルをシリンジ側面に貼付したり、それらのデータを有するICタグを取り付ける処理である。
【0077】
ステップS314では、ラベリング処理済のシリンジが排出される。
【0078】
さらに、ステップS315では、混注履歴記録ユニット60に今回調剤した詳細データが記録される。つまり、図5のNo.3に示されるように、入力された502乃至504及び506乃至507のデータに加えて、自動的に501及び505、508乃至510が自動的に表No.3に入力され、それが混注履歴として混注履歴記録ユニット60に記録される。なお、506及び507は各人が所有しているIDカードをかざすことにより自動読み込みにすることもできる。具体例3では、調剤済み内容の管理データとして、調製液:1020、調剤濃度:100mg/ml、調剤量:5ml、残量:5mlと記される。
なお、各ステップの確認工程やセンサにおいて異常が生じたり感知した場合には自動停止するので、誤って状態で稼動し続けることない。
【0079】
以上、具体例1乃至3までで見てきたように、調剤後に自動的に調剤済の内容(調製液、調剤濃度、調剤量、残量)が混注履歴として記録されるようになるので、実際の処方データが正確に管理することができるようになる。
【0080】
また、本実施形態に係る薬剤自動調剤システムを用いることにより、薬液同士の混合や希釈、あるいは固体製剤の溶解などの調剤が、安全にかつ簡単に、しかも正確に実施することができる。さらに、薬剤師の時間的な拘束を減少させることができ、しかもその調剤の履歴管理の精度も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本実施形態に係る薬剤自動調剤システムのシステムブロック図である。
【図2】本実施形態の具体例1にかかる調剤処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】本実施形態の具体例2にかかる調剤処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】本実施形態の具体例3にかかる調剤処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本実施形態の具体例1乃至3の混注履歴データを示す図である。




 

 


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