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発明の名称 組織生検針装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−68732(P2007−68732A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−258242(P2005−258242)
出願日 平成17年9月6日(2005.9.6)
代理人 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
発明者 児玉 啓成
要約 課題
針管を射出させるために付勢部材を圧縮した際に、針管が不要に射出しない保護カバーを有する組織生検針装置を提供する。

解決手段
針管26を射出させるスプリング28と、スプリング28を圧縮位置まで牽引移動させる牽引ツマミ20と牽引筒部29の牽引手段と、牽引手段にてスプリング28の圧縮位置まで牽引移動して保持すると共に、スプリング28を圧縮位置から開放して針管26を射出させる操作スイッチ24と、牽引手段にてスプリング28を圧縮位置まで牽引移動して保持している操作スイッチ24を非操作状態とする保護カバー23と、牽引手段によるスプリング28の圧縮位置までの牽引移動に応じて保護カバー23を操作スイッチ24の操作可能位置から操作不可能位置まで移動させる保護カバーに設けた弾性舌片23cと牽引筒部29の当接片29bとからなる組織生検針装置。
特許請求の範囲
【請求項1】
針管を射出させる射出力を発生させる弾性部材にて形成された射出手段と、
前記針管を射出させるために前記射出手段を圧縮位置まで牽引移動させる牽引手段と、
前記牽引手段にて前記射出手段を圧縮位置まで牽引移動させた状態を保持すると共に、前記射出手段を圧縮位置から開放して前記針管を射出させる操作を行う操作手段と、
前記牽引手段にて前記射出手段を圧縮位置まで牽引移動させた状態を保持している前記操作手段を非操作状態とするための保護手段と、
前記牽引手段による前記射出手段の圧縮位置までの牽引移動に応じて前記保護手段を前記操作手段の操作を可能とする操作位置から操作を不可能とする非操作位置まで移動させる移動手段と、
を具備することを特徴とした組織生検針装置。
【請求項2】
前記保護手段は、前記操作手段に対して摺動可能に配置され、前記操作手段の誤操作を防止する機能を有する保護カバーであることを特徴とした請求項1に記載の組織生検針装置。
【請求項3】
前記移動手段は、直接的に当接する前記保護手段である保護カバーから延出した当接部と、前記当接部に当接する前記牽引手段に設けられた当接片とを備え、
前記当接部、又は前記当接片の一方は弾性部材であることを特徴とした請求項1、又は請求項2に記載の組織生検針装置。
【請求項4】
前記当接部を弾性部材で形成する構成において、
前記牽引手段を牽引して前記当接片を前記当接部に当接させて、前記保護カバーを前記操作手段の非操作位置まで移動させた後、さらに前記牽引手段を牽引することによって、前記当接部は弾性的に変形されて、前記牽引手段と前記保護カバーとの当接状態を離脱状態にして、前記保護カバーを前記操作手段の非操作位置に留置させることを特徴とした請求項3に記載の組織生検針装置。
【請求項5】
前記当接片を弾性部材で形成する構成において、
前記牽引手段を牽引して前記当接片を前記当接部に当接させて、前記保護カバーを前記操作手段の非操作位置まで移動させたとき、前記当接部と前記当接片とが当接した状態で、前記保護カバーを前記操作手段の非操作位置に配置され、その後、前記保護カバーを操作位置側に移動させた後、前記当接片は弾性的に変形されて、前記牽引手段と前記保護カバーとの当接状態を離脱状態にすることを特徴とした請求項3に記載の組織生検針装置。
【請求項6】
前記保護手段による前記操作手段の操作を可能とする操作位置とは、前記保護手段が前記操作手段の操作を可能にする位置で、前記保護手段による前記操作手段の操作を不可能とする非操作位置とは、前記保護手段が前記操作手段の操作を妨げる位置であることを特徴とした請求項1乃至5のいずれか1項に記載の組織生検針装置。
【請求項7】
前記牽引手段は、牽引ツマミと、前記射出手段である弾性部材が遊嵌された弾性部材筒部と、前記弾性部材筒部の内周に装着されて前記弾性部材の一端が係止されて前記牽引ツマミにより前記弾性部材の弾性力に反して牽引される牽引筒部とからなることを特徴とした請求項1乃至6のいずれか1項に記載の組織生検針装置。
【請求項8】
前記牽引手段の牽引筒部は、側面の長手方向に対向する一対の矩形窓部が形成され、内周には進退自在に装着され、かつ、前記矩形窓部から露呈する雄ネジを有した射出調整筒部が設けられ、前記射出調整筒部の雄ネジに前記弾性部材筒部の内周の雌ネジとの螺合位置により前記針管の射出距離を調整可能とすることを特徴とした請求項7に記載の組織生検針装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、体腔内に挿入された内視鏡の処置具挿通管路に挿通されて、体腔内の被検体部に穿刺して生体組織を採取する組織生検針装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、体腔内に挿入した超音波内視鏡による体腔内臓器の超音波断層画像の基で体腔内臓器の生体組織に穿刺針を穿刺して生体組織を採取し、採取した組織の病理的診断を行うことが行われている。
【0003】
超音波内視鏡による超音波断層画像の基で、生体組織を採取する穿刺針を有する組織生検針装置は、超音波内視鏡の体腔内に挿入される挿入部に設けられた処置具挿通管路に挿通されて、超音波断層画像の基で挿入部の先端から突出させた穿刺針の先端を体腔内臓器の目的部位に穿刺させている。
【0004】
組織生検針装置の穿刺針の先端を体腔内臓器の目的部位に穿刺させる際には、術者が手動にて穿刺針を前後に突出させている。しかし、目的部位が比較的硬い状態の場合は、手動による穿刺針の先端を目的部位に穿刺操作しても穿刺できないことがある。つまり、穿刺針を硬い目的部位に穿刺するべく押し込んでも針先により目的部位が奥の方へと逃げてしまうことがある。穿刺針の刺し入れが難しい比較的硬い目的部位に穿刺する場合には、穿刺針を高速にて目的部位に突出させると刺し易くなることが知られている。一般には、穿刺針の生体組織への穿刺速度が高速になると目的部位への穿刺性が向上すると言われている。
【0005】
穿刺針を目的部位に高速で穿刺させるために、例えば、穿刺針を突出付勢させるバネ部材を組み込んで、バネ部材の付勢力により穿刺針を目的部位に高速穿刺させる穿刺針装置が用いられている。
【0006】
穿刺針を高速で突出させる付勢バネ部材を有する穿刺針装置は、誤った操作により意図していない部位の生体組織に穿刺させたり、超音波内視鏡の処置具挿通管路への挿通途中に誤った操作により穿刺針を突出させて超音波内視鏡の処置具挿通管路に穿刺したり、あるいは、穿刺針の洗浄時に誤って突出して洗浄者を傷付ける虞がある。
【0007】
穿刺針を高速穿刺させるための付勢バネ部材を有する穿刺針装置は、穿刺針の突出可能状態において、誤った操作により意図しないタイミングでの穿刺針の突出を防止する穿刺針操作補助器具が、例えば、特許文献1に提案されている。
【0008】
特許文献1に提案されている穿刺針操作補助器具は、内視鏡の処置具挿通管路に挿通されて体腔内の被検体部に突き刺す進退自在の穿刺針と、穿刺針を付勢部材の付勢力により突出させる付勢機構と、付勢機構の付勢力を一時係止する係止機構と、係止機構の係止状態を解除するスイッチ機構とを備えて、係止機構で一時係止の状態の時にスイッチ機構を機能させないようにする安全装置を設けたものである。
【0009】
この穿刺針操作補助器具は、安全装置により付勢機構を一時係止させている係止機構を解除するスイッチ機構が操作できないために、誤った操作を回避可能としている。
【特許文献1】特開2001−37765号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に提案されている穿刺針操作補助器具は、穿刺針を付勢する付勢機構の付勢力を一時係止する係止機構の係止状態を解除するスイッチ機構と、スイッチ機構を機能させないようにする安全装置とからなっているが、係止機構にて付勢機構の付勢力を一時係止した状態にて、術者が安全装置を用いてスイッチ機構を機能させないように操作することを失念して、超音波内視鏡の挿入部への挿入操作、目的部位と異なる位置、あるいは洗浄時等に術者が誤ってスイッチ機構に触れたり、あるいはスイッチ機構を操作すると、目的部位以外の部位、内視鏡の処置具挿通管路内、あるいは、洗浄時に穿刺動作することがある。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、穿刺針を高速射出させる付勢力を得るための付勢部材を圧縮させた射出準備状態において、穿刺針を確実に停止させて術者による誤った操作の高速射出を防止可能な組織生検針装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の組織生検針装置は、針管を射出させる射出力を発生させる弾性部材にて形成された射出手段と、前記針管を射出させるために前記射出手段を圧縮位置まで牽引移動させる牽引手段と、前記牽引手段にて前記射出手段を圧縮位置まで牽引移動させた状態を保持すると共に、前記射出手段を圧縮位置から開放して前記針管を射出させる操作を行う操作手段と、前記牽引手段にて前記射出手段を圧縮位置まで牽引移動させた状態を保持している前記操作手段を非操作状態とするための保護手段と、前記牽引手段による前記射出手段の圧縮位置までの牽引移動に応じて前記保護手段を前記操作手段の操作を可能とする操作位置から操作を不可能とする非操作位置まで移動させる移動手段と、を具備することを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の組織生検針装置は、穿刺針を高速出射させる付勢力を生成する付勢手段を圧縮操作すると、付勢手段の圧縮状態を維持させると共に、圧縮状態を解除して穿刺針を高速出射させる操作手段が保護手段にて確実に覆われ、操作手段を覆う保護手段を意識的に解除しない限り操作手段を操作することができないために、誤った穿刺針の高速突出が防止できると共に、目的部位に対して確実に高速穿刺することでき、かつ、ハンドル部の形状を小形化できる効果を有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明の実施形態の組織生検針装置について、図1乃至図13を用いて説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態の組織生検針装置の操作部の外観構成を示し、図1(a)は上面図、図1(b)は側面図、図2は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部の穿刺針の射出準備段階の内部構成を示す断面図、図3は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部の針管牽引前の内部構成を示す断面図、図4は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部に設けられるハンドル部本体の上側本体の構成を示し、図4(a)は上側本体の内面側を示す平面図、図4(b)は上側本体の表面側を示す平面図、図5は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部に設けられるハンドル部本体の下側本体の構成を示し、図5(a)は下側本体の内面側を示す平面図、図5(b)は下側本体の表面側を示す平面図、図6は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部の内部構成を示し、図6(a)は分解斜視図、図6(b)は分解断面図、図7は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部に設けられる針管の先端位置を規制する第3の筒状体の構成を示し、図7(a)は平面図、図7(b)は断面図、図8は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部に設けられる操作スイッチを保護する保護ケースの構成を示す斜視図、図9は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部に設けられる針管に付勢力を与える付勢部材を圧縮させる牽引筒部を係止させる操作部スイッチと保護ケースの関係を示し、図9(a)は牽引筒部が係止してない状態を示す断面図、図9(b)は牽引筒部が係止している状態を示す断面図、図10は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部を針管の射出準備操作を示す外観側面の平面図、図11は本発明の実施形態の組織生検針装置の超音波内視鏡に挿入する際の操作を示す外観側面の平面図、図12は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部の針管の射出操作前の保護カバーの操作を示す外観側面の平面図、及び図13は本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部を針管の射出後の操作を示す外観側面の平面図である。
【0016】
本発明の実施形態の組織生検針装置の外観構成について、図1を用いて説明する。組織生検針装置は、術者が把持して操作するハンドル部11と、ハンドル部11の先端から延出されて、図示してない超音波内視鏡の操作部の処置具挿入口から超音波内視鏡の挿入部の処置具挿通管路へと挿入されると共に後述する針管26が挿通される長尺なシース12とからなっている。
【0017】
組織生検針装置のハンドル部11は、シース12の基端が取り付けられ、超音波内視鏡の操作部に設けられた処置具挿入口に装着される口金13を先端に有する第1の筒状体14、第1の筒状体14の後端側から外周に摺動自在に嵌合され先端側に第1の固定ネジ15を有する第2の筒状体16、第2の筒状体16の後端側から外周に摺動自在に嵌合され先端側に第2の固定ネジ17を有する第3の筒状体18、第3の筒状体18の後端側から摺動自在に嵌合され、後述する針管射出機構を内蔵したハンドル部本体19、ハンドル部本体19の基端に設けられ、針管射出機構を牽引操作する牽引ツマミ20、牽引ツマミ20に挿着される針管ツマミ21、及びハンドル部本体19の上面に設けられた後述する操作スイッチ24を覆う保護カバー23からなっている。
【0018】
ハンドル部11の内部の構成について、図2を用いて説明する。第1の筒状体14は、第2の筒状体16に対して長手方向に摺動可能に嵌合されており、第1の固定ネジ15にて第1の筒状体14と第2の筒状体16との摺動位置が固定されるようになっている。第1の筒状体14の先端の口金13は、超音波内視鏡の操作部に設けられる処置具挿入口に装着されて固定されると共に、シース12の基端が固定されて、第1の筒状体14の中空部を挿通した針管26が挿通する。
【0019】
第2の筒状体16は、第3の筒状体18に対して長手方向に摺動自在に嵌合されており、第2の固定ネジ17にて第2の筒状体16と第3の筒状体18の摺動位置が固定されるようになっている。第3の筒状体18は、ハンドル部本体19に対して長手方向に摺動自在に嵌合されている。
【0020】
第3の筒状体18は、図7に示すように、第2の固定ネジ17が螺合される雌ネジが形成された雌ネジ部17aが設けられた固定部17bと、ハンドル部本体19の内周に摺動自在に嵌合される筒状部18aと、筒状部18aの基端の外側の一部から長手方向に延出させた延出片18b、延出片18bから筒状部18aの外方向に起立させた案内片18c、及び延出片18bを筒状部18aの中心軸方向に弾性的に揺動可能に形成させた切り溝18dからなっている。
【0021】
ハンドル部本体19は、第3の筒状体18の外周に摺動自在に嵌合されると共に、上下に分割可能な上側本体19Aと下側本体18Bとからなる。ハンドル部本体19の上側本体19Aは、上面が平面に形成され、先端側に第3の筒状体18の案内片18cが挿入されて摺動案内する案内孔19dが設けられ、後端側に保護カバー23が配置されている。上側本体19Aの保護カバー23が取り付けられる上面の近傍の側面には、保護カバー23を摺動自在に取付けるための摺動溝19iが形成されている。
【0022】
上側本体19Aの詳細構成は、図4(a)に示すように内面側は略半円状の半円部19aと、図4(b)に示すように表面側は平面状の上面部19bと側面部19cとからなり断面が略凹形状の比較的細長い形状に形成されている。上側本体19Aの長手方向の先端側には、第3の筒状体18の外周が装着される第1装着部19s、第3の筒状体18の案内片18cが装着されて摺動案内する第1の案内孔19dが形成されている。第1の案内孔19dは、半円部19aの第1装着部19sと上面部19bの長手方向の中心に形成されている。上側本体19Aの半円部19aの長手方向の後端側には、後述する針管射出機構が装着される第2装着部19t、保護カバー23から延出した当接部である弾性部材で構成される後述する弾性舌片23c、後述する牽引筒部29の係入部を兼ねる当接片29bが挿入されて摺動案内する第2の案内孔19e、第2の案内孔19eと連通していて後述する操作スイッチ24が配置されるスイッチ装着孔19fが形成されている。上側本体19Aの第2の案内孔19eとスイッチ装着孔19fが設けられた近傍の側面部19cには、保護カバー23が摺動する摺動溝19i(図1(b)参照)が形成されている。上側本体19Aの長手方向の後端側の終端には、後述する針管射出機構のスプリング筒部22の外周に遊嵌されている弾性部材であるスプリング28の基端が係止される段部19gと、スプリング筒部22の外周が摺動自在に装着される半円形状の筒部装着部19hが形成されている。上側本体17Aの側面部19cは、下側本体19Bと接合する先端には、下側本体17Bに接合させるための接合片19jが等間隔に複数形成されている。
【0023】
上側本体17Aのスイッチ装着孔19fには、図2,図3、及び図9に示すような操作スイッチ24が設けられている。操作スイッチ24は、図9に示すように、回転軸24bを中心にして、一方端に後述する牽引筒部29の当接片29bを係止する鉤状の係止部24aと、他方端に係止部24a側を回転軸24bを中心に図中反時計方向に常時付勢するバネ材24cとからなる。つまり、操作スイッチ24は、バネ部材24cの付勢により係止部24aが牽引筒部29の当接片29bを係止し、バネ部材24cの付勢に反して操作スイッチ24の他方端を押し下げると回転軸24bを中心に係止部24aが図中時計方向に回動して牽引筒部29の当接片29bの係止を解除する。
【0024】
ハンドル部本体19の下側本体19Bは、図5に示すように断面が半円状の比較的細長い形状の半円体19lである。下側本体19Bの円筒体19lの内周側の半円部19mの長手方向の先端側に第3の円筒体18の外周が装着される第3装着部19u、後端側に後述する針管射出機構が装着される第4装着部19vが形成されている。第4装着部19vには、針管射出機構の射出調整筒部30の案内片30bが装着して摺動案内する第3の案内孔19nが形成されている。下側本体19Bの半円体19lの長手方向の後端側の終端には、後述する針管射出機構のスプリング筒部22の外周に遊嵌されている弾性部材28の基端が係止される段部19rと、スプリング筒部22の外周が摺動自在に装着される半円形状の筒部装着部19pが形成されている。下側本体17Bの半円体19lの上側本体19Aと接合する先端には、前述した上側本体17Aの接合片19jと接合させるための接合孔19qが等間隔に複数形成されている。
【0025】
つまり、ハンドル部本体19の上側本体19Aと下側本体19Bとの先端側の第1装着部19sと第3装着部19uは、図2及び図3に示すように、第3の筒状体18の外周に装着されて、上側本体19Aの接合片19jを下側本体19Bの接合孔19qに接合させる。このとき、第3の筒状体18の案内片18cを上側本体19Aの第1の案内孔19dに装着させることで、第3の筒状体18がハンドル部本体19に対して長手方向に摺動自在に装着される。
【0026】
ハンドル部本体19の上側本体19Aと下側本体19Bの後端側の第2装着部19tと第4装着部19vは、図2と図3に示すように、針管26を射出させるための針管射出機能が内蔵されている。針管射出機能は、針管26と針管26の内周に挿通されるスタイレット27との基端に設けられた針管ツマミ21、スタイレット27が挿通された針管26が挿通されると共に、針管ツマミ21が装着されて固定される挿通孔を中心に有する牽引ツマミ20、コイル状のスプリング28が外周に装着されたスプリング筒部22、スプリング筒部22の内周に摺動自在に遊嵌され、基端は牽引ツマミ20に螺合取り付けられ、先端はスプリング28の先端に当接している牽引筒部29、牽引筒部29の内周に遊嵌してスプリング28による牽引筒部29の摺動距離、つまり、針管26の射出距離を調整する射出調整筒部30、牽引ツマミ20を牽引操作して針管26を高速出射させるためにスプリング28を圧縮した際の圧縮位置を保持すると共に、圧縮位置から開放する操作スイッチ24、及びスプリング28の圧縮位置に置いて操作スイッチ24を不要に操作しないように操作スイッチ24を覆う保護カバー23からなっている。
【0027】
針管射出機構の牽引ツマミ20、スプリング筒部22、牽引筒部29、及び射出調整筒部30の詳細構成について図6を用いて説明する。牽引ツマミ20は、略円盤上のツマミ部20a、ツマミ部20aの外径よりも小さい外径でスプリング筒部22の内周に挿入させる外径の第1段差部20b、第1段差部20bよりも小い外径の第2段差部20c、第2段差部20cより小さい外径で牽引筒部29に螺合する雄ネジが形成された雄ネジ部20dからなり、ツマミ部20a、第1段差部20b、第2段差部20c、及び雄ネジ部20dの中心軸方向に針管26が挿通する管路20eが形成され、ツマミ部20aの基端面には、針管ツマミ21が螺合される雌ネジ部20fが形成されている。
【0028】
スプリング筒部22は、円筒体で外周にコイル状のスプリング28が装着され、先端側の内周には、射出調整筒30の雄ネジ部30dと螺合する雌ネジ部22aが形成され、基端側内周には、牽引ツマミ20の第1段差部20bが挿入されて嵌合する。
【0029】
牽引筒部29は、スプリング筒部22の内周に遊嵌される有底円筒部29c、有底円筒部29cの先端側に設けた円形状の鍔部29a、有底円筒部29cの側面の対向する円弧部分を矩形状に切り欠いて形成した一対の矩形窓部29d、有底円筒部29cの基端側の底面に軸方向の中心に穿設した牽引ツマミ20の雄ネジ部20dが螺合する雌ネジ部29f、鍔部29aの中心部に射出調整筒部30が挿通される形状に穿設された挿入孔29e、及び鍔部29aの外周の一端から延出させた後述する保護カバー23の弾性舌片23cに当接する当接片29bからなっている。
【0030】
射出調整筒部30は、牽引筒部29の有底円筒部29cと同じ外径の筒状体の対抗する円弧を長手方向に切除して断面が太鼓状の太鼓筒部30c、太鼓筒部30cの先端側に設けられた円形状の鍔部30a、太鼓筒部30cの外周に形成された雄ネジ部30d、太鼓筒部30cの鍔部30aの中心に設けられた針管挿通孔30eと基端側の底面の中心に設けた針管挿通孔30f、及び鍔部30aの外周の一端から延出させたハンドル部本体19の下側本体19Bの第3の案内孔19nに摺動自在に装着する案内片30bからなっている。
【0031】
なお、牽引筒部29の矩形窓部29dに射出調整筒部30の雄ネジ部30dが装着されるように略同一形状で、かつ、牽引筒部29の有底円筒部29cと射出調整筒部30の雄ネジ部30dが同一径となるように形成されている。
【0032】
このような牽引ツマミ20、スプリング筒部22、牽引筒部29、及び射出調整筒部30からなる針管射出機構の組立は、射出調整筒部30の太鼓筒部30cの基端側を牽引筒部29の鍔部29aに形成された挿入孔29eから有底円筒部29cに挿入する。牽引筒部29に挿入された射出調整筒部30の雄ネジ部30dは、牽引筒部29の矩形窓部29dから露出して有底円筒部29cと同一外径上に位置する。なお、射出調整筒部30を牽引筒部29に挿入する際に、射出調整筒部30の鍔部30aの案内片30bと牽引筒部29の鍔部29aの当接片29bとが対向する位置関係となるようにする。
【0033】
次に、射出調整筒部30が挿入された牽引筒部29は、スプリング筒部22の内周に装着して、スプリング筒部22の内周の雌ネジ部22aと射出調整筒部30の雄ネジ部30dとを螺合させる。すなわち、牽引筒部29の内周に遊嵌された射出調整筒部30の太鼓筒部30cの外側に形成した雄ネジ部30dが、牽引筒部29の矩形窓部29dに位置するためにスプリング筒部22の雌ネジ部22aとが螺合する。
【0034】
スプリング筒部22の内周に射出調整筒部30が遊嵌された牽引筒部29が装着されて、雌ネジ部22aと射出調整筒部30の雄ネジ部30dが螺合された状態において、牽引ツマミ20の第1段差部20bをスプリング筒部22の基端から挿入して、牽引ツマミ20の先端の雄ネジ部20dを牽引筒部29の基端に設けられている雌ネジ部29fに螺合する。
【0035】
このように組み立てた針管射出機構は、図4と図5を用いて説明したハンドル部本体19の内部に組み込む。針管射出機構のハンドル部本体19の内部への組込は(図2乃至図5参照)、ハンドル部本体19の下側本体19Bの内周側の半円部19mの先端側の第3装着部19uに第3の筒状体18を装着すると共に、後端側の第4装着部19vに射出調整筒部30の鍔部30aを装着させ、鍔部30aに設けられている案内片30bを下側本体19Bの第3の案内孔19nに装着させる。更に、スプリング筒部22のスプリング28の基端を下側本体19Bの基端の段部19rの内側に位置させると共に、スプリング筒部22の基端側の外周を下側本体19Bの筒部装着部19pに載置させる。
【0036】
次に、ハンドル部本体19の操作スイッチ24を有する上側本体19Aを下側本体19Bに装着するが、上側本体19Aの組立に際して、上側本体19Aの先端側の第1装着部19sに第3の父状態18を装着させ、第1の案内孔19dに第3の筒状体18の案内片18cを装着すると共に、後端側に第2の装着部19tに牽引筒部29の鍔部29aに装着させ、鍔部29aの当接片29bを第2の案内孔19eに装着する。更に、スプリング筒部22のスプリング28の基端を上側本体19Aの基端の段部19gの内側に位置させると共に、スプリング筒部22の基端側の外周を上側本体19Aの筒部装着部19hに装着させる。
【0037】
すなわち、上側本体19Aと下側本体19Bの内部に第3の筒状体18と針管射出機構である牽引ツマミ20、スプリング筒部22、牽引筒部29、及び射出調整筒30を組み込み上側本体19Aと下側本体19Bのそれぞれの接合片19jと接合孔19qを接合させ、牽引ツマミ20の管路20eから針管26を挿入すると、針管26は、牽引ツマミ20の管路20e、スプリング筒部22の中空部、牽引筒部29の雌ネジ部29f、射出調整筒部30の挿通孔30f,30eを介して、第3の筒状部18、第2の筒状部16、第1の筒状部14のそれぞれの中空部を経て、口金13に基端が接続されているシース12へと挿通される。
【0038】
図3に示すように、ハンドル部本体19内に針管射出機構が組み込まれた状態から牽引ツマミ20を牽引すると牽引ツマミ20の雄ネジ部20dに螺合されている牽引筒部29も牽引される。牽引筒部29が牽引されると牽引筒部29に遊嵌されているスプリング筒部22に螺合されている射出調整筒部30とスプリング筒部22が共に牽引される。すなわち、牽引ツマミ20を牽引すると、スプリング22の付勢に反してスプリング22が圧縮されてスプリング筒部22、牽引筒部29、及び射出調整筒30が共に牽引移動する。この牽引移動の際に、射出調整筒部30は、鍔部30aの案内片30bが下側本体19Bの第3の案内孔19nに案内されて牽引移動され、牽引筒部29は鍔部29aの当接片29bが上側本体19Aの第2の案内孔19eに案内されて牽引移動する。牽引筒部29の当接部29aが操作スイッチ23の係止部24aに係合する位置まで牽引すると、操作スイッチ23の係止部24aが当接部29aにバネ材24cにより係止されて図2及び図9(b)に示す状態となり、針管26の射出準備が完了する。操作スイッチ24の他端部をバネ材24cに反して押し下げると係止部24aから牽引筒部29の当接片29bが解除されるために、スプリング28が圧縮状態から解放されて牽引筒部29、スプリング筒部22、射出調整筒部30、牽引ツマミ20、及び牽引ツマミ20に装着された針管ツマミ21が高速で移動し、針管ツマミ21に基端が取り付けられた針管26の針先がシース12の先端から高速射出される。
【0039】
次に、操作スイッチ24を不用意に操作されることを防止する保護カバー23について図8を併用して説明する。ハンドル部本体19の上側本体19Aに設けた操作スイッチ24の不用意な操作を保護する保護カバー23は、少なくとも操作スイッチ24を覆う形状の断面コの字状に形成した矩形部材23a、矩形部材23aの上面に術者が操作する際に接触する滑り止めようの凹凸部23b、矩形部材の一方の開口側の中央から垂直に延出させた弾性舌片23c、矩形部材23aの両側面の内側から上側本体19Aの摺動溝19iに嵌合させる複数の摺動片23d,23e、及び摺動片23eの両側に形成した切り込み23fからなる。
【0040】
このような形状の保護カバー23は、弾性舌片23dがハンドル部本体19の上側本体19Aの第2の案内孔19eに装着されると共に、上側本体19Aの側面に形成されている摺動溝19iに摺動片23d,23eを装着する。つまり、保護カバー23は、上側本体19Aの側面に設けられた摺動溝19iに摺動片23d,23eにより挟持され、かつ、容易に上側本体17aから着脱できないように装着される。更に、上側本体19Aの摺動溝19iに図示してないが、保護カバー23の摺動移動の終端部分に凸部を設けて摺動片23d,23eが嵌合して停止状態を維持したり、あるいは、保護カバー23を操作した際のクリック感を得られるようにする。
【0041】
このように上側本体17Aに設けられた保護カバー23は、図9(a)に示すように、牽引筒部29がスプリング28の付勢により先端側に押し出されている状態から、前述したように、牽引ツマミ20の牽引により牽引筒部29がスプリング28の付勢に反して牽引されると、牽引筒部29の鍔部29aの当接片29bが保護カバー23の弾性舌片23cに当接して、保護カバー23を牽引移動する。保護カバー23が上側本体19Aの摺動溝19iの終端の操作スイッチ24を覆う位置まで牽引移動されると、図9(b)に図中点線で示すように保護カバー23の弾性舌片23cが変形して牽引筒部29の当接片29bから離脱して保護カバー23は留置される。牽引筒部29は、保護カバー23の弾性舌片23cから離脱後、更に牽引移動して操作スイッチ24の係止部24aに係入されて係合状態になる。
【0042】
これにより、針管26を射出させるために牽引ツマミ20を牽引して針管26と共に、牽引筒部29がスプリング28の付勢に反して牽引されると牽引筒部29により保護カバー23も共に牽引されて操作スイッチ24を覆い、かつ、操作スイッチ24にて牽引筒部29が係止される。針管26を射出させる際には、操作スイッチ24を覆っている保護カバー23を上側本体19Aの先端側へと術者により押し出して、操作スイッチ24を露呈させた後、操作スイッチ24の端部をバネ材24cに反して押し下げると、操作スイッチ24の係止部24aが牽引筒部29の当接片29bとの係合状態が解除されて、牽引筒部29がスプリング28の付勢により先端方向、すなわち、針管26を射出させる方向に高速摺動する。
【0043】
また、牽引筒部29の摺動ストロークは、すなわち、針管26のシース12の先端からの射出ストロークは、射出調整筒部30の雄ネジ部30dとスプリング筒部22の雌ネジ部22aと螺合位置により調整可能となる。つまり、射出調整部30の摺動ストロークは、下側本体19Bの第3案内孔19nにより制限されるため、射出調整筒部30がスプリング筒部22の内周に深く挿入されると牽引筒部29の摺動ストロークが短くなり、射出調整筒部30がスプリング筒部22の内周に浅く挿入されると牽引筒部29の摺動ストロークは長くなる。これにより、針管26のシース12の先端からの射出ストロークの調整が可能となる。
【0044】
また、牽引筒部29の有底円筒部29cに射出調整筒部30の雄ネジ部30dが挿通されて、同一外径となるようにしたことにより、牽引筒体29と射出調整筒部30の全体長を短くすることができ、ハンドル部11の小形化が実現できる。
【0045】
以上説明したように、本発明の組織生検針装置は、針管26を射出させる射出力を発生させる弾性部材であるスプリング28による射出手段と、射出手段を圧縮位置まで牽引移動させる牽引ツマミ20、スプリング筒部22、牽引筒部29、及び射出調整筒部30からなる牽引手段と、牽引手段にて射出手段を圧縮位置まで牽引移動させた状態を保持すると共に、射出手段を圧縮位置から開放して針管26を射出させる操作を行う操作スイッチ24である操作手段と、牽引手段にて射出手段を圧縮位置まで牽引移動させた状態を保持している操作手段を非操作状態とするための保護カバー23である保護手段と、牽引手段による射出手段の圧縮位置までの牽引移動に応じて保護手段により操作手段を操作可能とする操作位置から操作不可能とする非操作位置まで移動させる牽引筒部29の当接片29bと保護カバー23に設けられた弾性舌片23cからなる移動手段を備えている。
【0046】
次に、本発明の実施形態の組織生検針装置の操作方法について、図10乃至図13を併用して説明する。組織生検針装置としての製品出荷時、あるいは、生体組織の採取前は、少なくともシース12の先端から針管26の先端が突出して無く、かつ、スプリング28が初期状態である必要がある。そこで、図1に示すように、スプリング28が圧縮及び伸張してない初期状態であるように、針管ツマミ21が装着されている牽引ツマミ20の先端は、ハンドル部本体19の基端に当接させた状態とし、保護カバー23を操作スイッチ24の覆うように人為的に移動させる。更に、少なくとも第3の筒状体18をハンドル部本体19に対して、最大に引き出してシース12の先端から針管26が突出してない状態とする。
【0047】
次に、超音波内視鏡による体腔内の超音波断層画像の基で、臓器の生体組織を採取するために、超音波内視鏡の処置具挿通管路へ挿入する際には、図10に示すように、牽引ツマミ20を図中の矢印A方向へと牽引する。牽引ツマミ20の牽引により、前述したように、スプリング28の付勢に反してスプリング筒部22、牽引筒部29、射出調整筒30が牽引されてスプリング28が圧縮される。牽引ツマミ20の牽引により牽引筒部29の当接片29bと保護カバー23の弾性舌片23cが当接して保護カバー23を移動させて操作スイッチ24を覆うと共に、操作スイッチ24の係止部24aが牽引筒部29の当接片29bに係合してスプリング28の圧縮状態が保持される。つまり、針管26の射出のために射出力チャージを行う。
【0048】
この射出力チャージが行われると、生体組織採取のために、超音波内視鏡の処置具挿通管路に挿入して、シース12の先端から針管26の針先が突出した状態となるように、第3の筒状体18をハンドル部本体19に押し込む方向である図11に示す矢印B方向に移動させる。つまり、超音波内視鏡の処置具挿通管路に挿入する際、射出力チャージされたに組織生検針装置は、操作スイッチ24が保護カバー23にて覆われているために操作スイッチ24を誤って操作することはない。
【0049】
第1の筒状体14、第2の筒状体16、及び第3の筒状体18を摺動させて、シース12の先端から針管26を突出させて、シース12の先端から突出した針管26の針先を超音波内視鏡による観察下において、目的部位へと射出する際には、図12に示すように、保護カバー23を矢印C方向へと術者により移動させて操作スイッチ24を露出させる。露出した操作スイッチ24を術者が押下すると、操作スイッチ24の係止部24aと牽引筒部29の当接片29bとの係合状態が解除され、圧縮状態のスプリング28の付勢により牽引筒部29に連結されている牽引ツマミ20及び針管ツマミ21が、図13に示す矢印Dの方向に高速に移動する。これにより、針管ツマミ21に基端が固定されている針管26がシース12の先端から高速に射出されて目的部位に穿刺される。
【0050】
針管26の針先を目的部位に穿刺後は、図1を用いて説明した製品出荷時、あるいは、生体組織の採取前と同じ状態にして、超音波内視鏡の処置具挿通管路から引き抜く。
【0051】
以上説明したように、本発明の組織生検針装置は、針管26を射出させるために射出力チャージにおいて、牽引ツマミ20を牽引してスプリング28の圧縮操作に応じて、スプリング28の圧縮状態を保持する操作スイッチ24を保護カバー23にて確実に覆われる。このために、射出力チャージの状態にて、操作スイッチ24を覆う保護カバー23を除かない限り操作スイッチ24の操作することができなく、不用意な針管26の射出操作を防止することができる。
【0052】
なお、上述した実施形態においては保護カバーが離脱した後、牽引手段が圧縮位置で保持される構成としているが、当接片を設ける位置を適宜設定することによって、牽引手段が保持された状態において、保護カバーが離脱されない構成も成立する。その際には、保護カバーを、非操作位置から操作位置に移動させる際に弾性部材を変形させて離脱を行う。
【0053】
また、本実施形態においては保護カバー23の弾性舌片23cを弾性部材で構成しているが、図14に示すように操作スイッチ24の係止部24aに係入される係入部29gに弾性部材で構成した当接片29hを設ける構成にしてもよい。なお、この当接片29hの例えば先端部には保護カバー23の側部先端部に当接する当接凸部29iが設けられている。また、本図において保護カバー23から弾性舌片23cを削除した構成にしている。図14は本発明の変形例であって、組織生検針装置のハンドル部の針管の射出準備段階の内部構成を示す断面図である。図15は本発明の変形例に係る組織生検針装置のハンドル部に設けられる針管に付勢力を与える付勢部材を圧縮させる牽引筒部を一時係止させる操作部スイッチと保護ケースの関係を示し、図15(a)は牽引筒部を係止してない状態を示す断面図、図15(b)は牽引筒部を係止している状態を示す断面図、図15(c)は牽引筒部を係止している状態において保護カバーを押し出した状態を示す断面図である。
【0054】
上述の構成によれば、牽引筒部29がスプリング28の付勢により先端側に押し出されている状態から、前述したように、牽引ツマミ20の牽引により牽引筒部29がスプリング28の付勢に反して牽引されると、図15(a)に示すように牽引筒部29の鍔部29aから突出して設けられている当接片29hの当接凸部29iが保護カバー23の側部先端部に当接して、保護カバー23を牽引移動する。
【0055】
保護カバー23が上側本体19Aの摺動溝19iの終端の操作スイッチ24を覆う位置まで牽引移動されたとき、図15(b)に示すように保護カバー23の側部先端部に当接凸部29iが当接したままの状態で、保護カバー23が配置される。この状態において、係入部29gが操作スイッチ24の係止部24aに係入された係合状態になる。これにより、針管26を射出させるために牽引ツマミ20を牽引して針管26と共に、牽引筒部29がスプリング28の付勢に反して牽引されると牽引筒部29により保護カバー23も共に牽引されて操作スイッチ24を覆い、かつ、操作スイッチ24にて牽引筒部29が係止される。
【0056】
針管26を射出させる際には、操作スイッチ24を覆っている保護カバー23を上側本体19Aの先端側へと術者により押し出し操作する。すると、図15(c)に示すように当接片29hが弾性変形されて、クリック感を伴って牽引筒部29から保護カバー23が離脱され、その後、保護カバー23が操作位置側に移動される。そして、操作スイッチ24を露呈させた状態において、操作スイッチ24の端部をバネ材24cに反して押し下げると、操作スイッチ24の係止部24aが牽引筒部29の係入部29gとの係合状態が解除されて、牽引筒部29がスプリング28の付勢により先端方向、すなわち、針管26を射出させる方向に高速摺動する。
【0057】
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施形態の組織生検針装置の操作部の外観構成を示し、図1(a)は上面図、図1(b)は側面図。
【図2】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部の針管の射出準備段階の内部構成を示す断面図。
【図3】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部の針管の牽引前の内部構成を示す断面図。
【図4】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部に設けられるハンドル部本体の上側本体の構成を示し、図4(a)は上側本体の内面側を示す平面図、図4(b)は上側本体の表面側を示す平面図。
【図5】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部に設けられるハンドル部本体の下側本体の構成を示し、図5(a)は下側本体の内面側を示す平面図、図5(b)は下側本体の表面側を示す平面図。
【図6】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部の内部構成を示し、図6(a)は分解斜視図、図6(b)は分解断面図。
【図7】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部に遊嵌して針管のシースからの先端位置を制御する第3の筒状体の構成を示し、図7(a)は平面図、図7(b)は断面図。
【図8】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部に設けられる操作スイッチを保護する保護ケースの構成を示す斜視図。
【図9】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部に設けられる針管に付勢力を与える付勢部材を圧縮させる牽引筒部を一時係止させる操作部スイッチと保護ケースの関係を示し、図9(a)は牽引筒部を係止してない状態を示す断面図、図9(b)は牽引筒部を係止している状態を示す断面図。
【図10】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部を針管の射出準備操作を示す外観側面の平面図。
【図11】本発明の実施形態の組織生検針装置の超音波内視鏡への挿入時操作を示す外観側面の平面図。
【図12】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部の針管の射出操作前の保護カバーの操作を示す外観側面の平面図。
【図13】本発明の実施形態の組織生検針装置のハンドル部を穿刺針の射出後の操作を示す外観側面の平面図。
【図14】本発明の変形例であって、組織生検針装置のハンドル部の針管の射出準備段階の内部構成を示す断面図。
【図15】本発明の変形例に係る組織生検針装置のハンドル部に設けられる針管に付勢力を与える付勢部材を圧縮させる牽引筒部を一時係止させる操作部スイッチと保護ケースの関係を示し、図15(a)は牽引筒部を係止してない状態を示す断面図、図15(b)は牽引筒部を係止している状態を示す断面図、図15(c)は牽引筒部を係止している状態において保護カバーを押し出した状態を示す断面図。
【符号の説明】
【0059】
11…ハンドル部 12…シース 13…口金 14…第1の筒状体
15… 第1の固定ネジ 16…第2の筒状体 17…第2の固定ネジ
18…第3の筒状体 19…ハンドル部本体 20…牽引ツマミ
21…針管ツマミ 22…スプリング筒部 23…保護カバー
24…操作スイッチ 25…案内筒 26…針管 27…スタイレット
28…スプリング 29…牽引筒部 30…射出調整筒部




 

 


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