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発明の名称 手術室制御システム及び非医療機器コントローラ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−68565(P2007−68565A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−255417(P2005−255417)
出願日 平成17年9月2日(2005.9.2)
代理人 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
発明者 内久保 明伸 / 田代 浩一 / 中村 剛明
要約 課題
術者等が非医療機器を自ら操作することができ、かつ同種の非医療機器があっても操作指示が容易となる手術室制御システムを提供する。

解決手段
手術室制御システム1は、手術室内に設けられる医療機器に接続される第1のコントローラ22と、手術室2内に設けられる非医療機器に接続される第2のコントローラ61と、医療機器及び非医療機器の操作指示が入力され、入力された操作指示の内容を第1のコントローラへ送信する操作指示入力手段30とを有する。第1のコントローラ22は、操作指示入力手段へ入力された非医療機器の操作指示に応じた第1の制御信号を、第2のコントローラ61へ送信する。第2のコントローラ61は、非医療機器が複数あるときは、その複数の非医療機器の中から予め決められた優先度に基づいて決定された非医療機器に対して、第1の制御信号を第2の制御信号に変換して送信する。
特許請求の範囲
【請求項1】
手術室内に設けられる1又は2以上の医療機器に接続される第1のコントローラと、
前記手術室内に設けられる1又は2以上の非医療機器に接続される第2のコントローラと、
前記非医療機器への操作指示が入力され、入力された前記操作指示の内容を前記第1のコントローラへ出力する操作指示入力手段とを有し、
前記第1のコントローラは、前記操作指示入力手段へ入力された前記非医療機器の前記操作指示に応じた第1の制御信号を、前記第2のコントローラへ送信し、
前記第2のコントローラは、前記第1の制御信号を、前記非医療機器を制御する第2の制御信号に変換し、かつ前記第1の制御信号に対応する前記非医療機器が複数あるときは、その複数の前記非医療機器の中から予め決められた優先度に基づいて決定された前記非医療機器へ前記第2の制御信号を送信することを特徴とする手術室制御システム。
【請求項2】
前記非医療機器の前記優先度の情報を記憶する記憶手段を有し、
前記第2のコントローラは、前記記憶手段に記憶された前記優先度の情報を読み出して、前記第2の制御信号を送信する前記非医療機器を決定することを特徴とする請求項1に記載の手術室制御システム。
【請求項3】
手術室内に設けられる1又は2以上の非医療機器を制御するコントローラであって、
前記手術室内に設けられる1又は2以上の医療機器を制御する医療機器コントローラからの前記非医療機器への操作指示に応じた第1の制御信号を受信する制御信号受信手段と、
前記第1の制御信号を、前記非医療機器を制御する第2の制御信号に変換し、かつ前記第1の制御信号に対応する前記非医療機器が複数あるときは、その複数の前記非医療機器の中から予め決められた優先度に基づいて決定された前記非医療機器へ前記第2の制御信号を出力する制御信号出力手段とを有することを特徴とする非医療機器コントローラ。
【請求項4】
前記非医療機器の前記優先度の情報を記憶する記憶手段を有し、
前記第2のコントローラは、前記記憶手段に記憶された前記優先度の情報を読み出して、前記第2の制御信号を送信する前記非医療機器を決定することを特徴とする請求項1に記載の非医療機器コントローラ。
【請求項5】
前記非医療機器は、視聴覚機器であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の手術室制御システム。
【請求項6】
前記視聴覚機器は、画像記録装置であることを特徴とする請求項5に記載の非医療機器コントローラ。
【請求項7】
前記医療機器は、内視鏡であることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の非医療機器コントローラ。
【請求項8】
前記操作指示入力手段は、前記内視鏡に設けられた操作ボタンであることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の非医療機器コントローラ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、手術室制御システム及び非医療機器コントローラに関し、特に、手術室に設けられる非医療機器を制御することができる手術室制御システム及び非医療機器コントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、手術室において使用される内視鏡等の医療機器がシステムコントローラ等によって制御される手術システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。システムコントローラには、被制御装置である医療機器として例えば電気メス装置、気腹装置、内視鏡用カメラ装置、光源装置等が接続されている。さらに、システムコントローラには、表示装置、操作パネル等も接続されている。操作パネルは、表示部とタッチセンサにより構成され、非滅菌域にいる看護師等が操作する集中操作装置になっている。表示装置には、内視鏡画像等が表示される。
【0003】
一方、手術室には、非医療機器であるルームライト、ルームカメラ、インターフォン、液晶表示装置等の視聴覚関連設備があるが、これらは、別途個別に、あるいは集中制御するための視聴覚コントローラによって制御されている。
【特許文献1】特開2004−157177号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した手術システムと、非医療機器である視聴覚関連設備とは連携していない。従って、術者等が、手術中に、例えば室内の照明の明るさを変更したい場合は、看護師等に声で、「ルームライトをつけて」と指示して、視聴覚コントローラを操作して照明の明るさを変更していた。よって、術者は、手術室内の設備などを制御したいときには、その都度声で指示して、看護師等により操作してもらわなければならず煩雑であり、術者等が望むときに自ら視聴覚機器を制御できなかった。
【0005】
さらに、同種の視聴覚機器が複数あるときに、術者等はその中のどの機器を使用するのかという指示も併せて行わなければならず、術者等にとっても視聴覚機器の操作は煩雑であるという欠点があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、手術システムと非医療機器システムとが連携し、術者等が非医療機器を自ら操作でき、かつ同種の非医療機器があっても操作指示が容易となるようにした手術室制御システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の手術室制御システムは、手術室内に設けられる1又は2以上の医療機器に接続される第1のコントローラと、前記手術室内に設けられる1又は2以上の非医療機器に接続される第2のコントローラと、前記非医療機器への操作指示が入力され、入力された前記操作指示の内容を前記第1のコントローラへ出力する操作指示入力手段とを有し、前記第1のコントローラは、前記操作指示入力手段へ入力された前記非医療機器の前記操作指示に応じた第1の制御信号を、前記第2のコントローラへ送信し、前記第2のコントローラは、前記第1の制御信号を、前記非医療機器を制御する第2の制御信号に変換し、かつ前記第1の制御信号に対応する前記非医療機器が複数あるときは、その複数の前記非医療機器の中から予め決められた優先度に基づいて決定された前記非医療機器へ前記第2の制御信号を送信する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、術者等が非医療機器を自ら操作することができ、かつ同種の非医療機器があっても操作指示が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係わる手術室制御システムを図面を用いて説明する。
本実施の形態に係わる手術室制御システムは、複数の医療機器と、医療機器制御装置としてのシステムコントローラとを含む。まず、複数の医療機器及びこれらの医療機器を制御するシステムコントローラを含む手術室制御システムの例の1つである内視鏡手術システムについて説明する。図1は、手術室2に配置される内視鏡手術システム3の全体構成を示す構成図である。
【0010】
図1に示すように、手術室2内には、患者48が横たわる患者ベッド10と、内視鏡手術システム3が配置される。この内視鏡手術システム3は、第1カート11及び第2カート12を有している。
【0011】
第1カート11には、被制御装置である医療機器として例えば電気メス装置13、気腹装置14、内視鏡用カメラ装置15、光源装置16及びビデオテープレコーダ(VTR)17等の装置類と、二酸化炭素等を充填したガスボンベ18が載置されている。内視鏡用カメラ装置15は、カメラケーブル31aを介して第1の内視鏡31に接続される。光源装置16は、ライトガイドケーブル31bを介して第1の内視鏡31に接続される。
【0012】
また、第1カート11には、表示装置19、第1の集中表示パネル20、操作パネル21等が載置されている。表示装置19は、内視鏡画像等を表示する、例えばTVモニタである。
【0013】
集中表示パネル20は、手術中のあらゆるデータを選択的に表示させることが可能な表示手段となっている。操作パネル21は、例えば液晶ディスプレイ等の表示部とこの表示部上に一体的に設けられた例えばタッチセンサにより構成され、非滅菌域にいる看護師等が操作する集中操作装置になっている。
【0014】
更に、第1カート11には、制御装置であるシステムコントローラ22が載置されている。このシステムコントローラ22には、上述の電気メス装置13と気腹装置14と内視鏡用カメラ装置15と光源装置16とVTR17とが、図示しない通信線を介して接続されている。システムコントローラ22には、ヘッドセット型のマイク33が接続できるようになっており、システムコントローラ22はマイク33から入力された音声を認識し、術者の音声により各機器を制御できるようになっている。
【0015】
一方、前記第2カート12には、被制御装置である内視鏡用カメラ装置23、光源装置24、画像処理装置25、表示装置26及び第2の集中表示パネル27とが載置されている。
【0016】
内視鏡用カメラ装置23はカメラケーブル32aを介して第2の内視鏡32に接続される。光源装置24はライトガイドケーブル32bを介して第2の内視鏡32に接続される。
【0017】
表示装置26は、内視鏡用カメラ装置23でとらえた内視鏡画像等を表示する。第2の集中表示パネル27は、手術中のあらゆるデータを選択的に表示させることが可能になっている。
【0018】
これら内視鏡用カメラ装置23と光源装置24と画像処理装置25とは、第2カート12に載置された中継ユニット28に図示しない通信線を介して接続されている。そして、この中継ユニット28は、中継ケーブル29によって、上述の第1カート11に搭載されているシステムコントローラ22に接続されている。
【0019】
従って、システムコントローラ22は、これらの第2カート12に搭載されているカメラ装置23、光源装置24及び画像処理装置25と、第1カート11に搭載されている電気メス装置13、気腹装置14、カメラ装置15、光源装置16及びVTR17とを集中制御するようになっている。このため、システムコントローラ22とこれらの装置との間で通信が行われている場合、システムコントローラ22は、上述の操作パネル21の液晶ディスプレイ上に、接続されている装置の設定状態や操作スイッチ等の設定画面を表示できるようになっている。さらに、システムコントローラ22は、所望の操作スイッチが触れられて所定領域のタッチセンサが操作されることによって設定値の変更等の操作入力が行えるようになっている。
【0020】
リモートコントローラ30は、滅菌域にいる執刀医等が操作する第2集中操作装置であり、通信が成立している他の装置を、システムコントローラ22を介して操作することができるようになっている。
【0021】
図2は、本実施の形態に係わる手術室制御システム1の全体構成を示すブロック構成図である。手術室制御システム1は、内視鏡手術システム3と、非医療機器システムである視聴覚システム(以下、AVシステムという)4を含む。内視鏡手術システム3は、詳細には図1に示した構成であるが、図2では、説明を簡単にするために簡略化して示してある。図2において、医療機器群51は、システムコントローラ22に直接接続、あるいは中継ユニット28を介して間接的に接続された電気メス13等の医療機器である。表示パネル52は、第1の集中表示パネル20と、中継ユニット28を介して接続された第2の集中表示パネル27である。
【0022】
図2において、内視鏡53は、第1の内視鏡31あるいは第2の内視鏡32であり、システムコントローラ22へ直接又は間接に接続されている。内視鏡53は、操作部53aと、挿入部53bとからなる。操作部53aには、複数の操作ボタン54,具体的には4つの操作ボタン54aから54dが設けられている。さらに、図1と同様に、システムコントローラ22には、操作指示入力手段として、リモートコントローラ30と、マイク33と、操作パネル21が接続されている。
【0023】
手術室制御システム1の視聴覚システム4は、視聴覚コントローラ(以下、AVコントローラという)61を含み、AVコントローラ61は、システムコントローラ22とケーブル9により接続されている。AVコントローラ61は、中央処理装置(以下、CPUという)とメモリ(いずれも図示せず)を内蔵し、メモリに記憶された所定のソフトウエアプログラムを実行可能となっている。
【0024】
AVコントローラ61は、接続された各視聴覚機器(以下、AV機器という)を含む非医療機器を制御するコントローラである。図2に示すように、AVコントローラ61に接続される非医療機器は、本実施の形態では、表示装置62と、ルームライト63と、ルームカメラ64と、シーリングカメラ65と、参照画像格納サーバ66と、遠隔にいる者と会議をするための会議システム(以下、テレ会議システムという)67と、周辺機器68である。さらに、AVコントローラ61には、操作パネル69が接続されている。従って、AV機器とは、画像データの記録、再生等を行うAV機器だけでなく、手術室2内に設置された照明等の設備機器をも含む非医療機器をいう。
AVコントローラ61には、記憶手段として記憶装置61aが接続されており、後述する優先度の情報が記憶されている。さらに、記憶装置61aには、後述するように、システムコントローラ22から受信する制御信号毎に、AVコントローラ61が制御信号CM2を出力できるAV機器がいくつあるか否かを示す制御コマンド/AV機器対応データも予め記憶されている。例えば、画像記録装置として、AVコントローラ61DVDレコーダとビデオテープレコーダ(以下、VTRという)がされているような場合には、画像記録装置に対する制御コマンドに対応して複数の機器があることの情報が、記憶される。これらの点については、後で詳述する。
【0025】
表示装置62は、液晶表示装置(LCD)あるいはプラズマ表示パネル(PDP)であり、予め指定された、あるいは操作パネル69において看護師等が指定した機器の画像、例えば後述する参照画像格納サーバからの画像を表示する。ルームライトは、手術室2内を照明する装置である。ルームカメラ64は、手術室2内の様子を撮るカメラである。シーリングカメラ65は、天井からつり下げられ、その位置を変更することができるカメラである。参照画像格納サーバ66は、術前に撮った患者の内視鏡画像、超音波断層像画像、PACS等の画像データを格納したサーバ、例えばDICOMサーバであり、手術室2内あるいは手術室2外に設けられる。テレ会議システム67は、医局あるいはナースステーションにいるナース等と音声と共に映像を表示しながら、会話ができるシステムである。周辺機器68は、各種機器であり、例えば、プリンタ、CDプレーヤ、DVDレコーダ、ビデオテープレコーダ(以下、VTRという)等の機器である。なお、内視鏡手術システム3の内視鏡画像は、AVシステム4へ別な信号線を介して供給されており、DVDレコーダ、VTR等の画像記録装置において録画できるようになっている。操作パネル69は、操作パネル21と同様のパネルであり、AVコントローラ61に接続された各AV機器を制御するための装置である。
【0026】
本実施の形態に係わる手術室制御システム1は、システムコントローラ22に接続されたリモコン30等の操作指示入力手段を操作することによって、AVコントローラ61に接続された各AV機器が制御可能となるように構成されている。
【0027】
次に図3を用いて、リモコン30等からAV機器が制御される方法について説明する。図3は、内視鏡手術システム3とAVシステム4との間における制御信号を説明するための図である。
図3に示すように、通常は、リモコン30において医療機器51,54への操作指示がされると、システムコントローラ22は、その医療機器51,54に対して制御信号を送信したり、医療機器51,54からの出力信号に対する処理を行う。しかし、AVシステム4内のAV機器に対する操作指示入力手段でもあるリモコン30の所定のキーが押されると、システムコントローラ22は、AVコントローラ61へそのキーに対応する制御信号CM1をケーブル9を介して送信する。AVコントローラ61は、その制御信号CM1に対応するAV機器への制御信号(以下、対応制御信号という)CM2を生成し、対応するAV機器へ出力する。なお、システムコントローラ22は、リモコン30からの信号を制御信号CM1としてそのままAVコントローラ61へ送信するようにしてもよい。
【0028】
システムコントローラ22とAVコントローラ61の間では、操作指示手段であるリモコン30等の所定のボタンがどのAV機器のどの制御信号に対応するかが予め決められている。すなわち、制御信号CM1と制御信号CM2の関係、すなわち制御信号CM1がどのAV機器の何の操作に対応するかを示す情報が、システムコントローラ22とAVコントローラ61の間では予め決められている。従って、リモコン30における所定のキー(ボタン)が押されると、AVコントローラ61は、受信した制御信号CM1を対応するAV機器に適合した制御信号CM2に変換し、リモコン30の所定のボタンに対応するAV機器の所定の操作信号として、そのAV機器へ出力する。
【0029】
具体的には、リモコン30に複数のファンクションキーが設けられている場合、そのファンクションキーには任意のコマンドを設定することができる。よって、例えば、ファンクションキー1(以下、キーF1という)に、「画像記録装置による内視鏡画像の録画」というコマンドを割り当てておく。そして、手術中に、術者がキーF1を押すと、システムコントローラ22は、キーF1に対応する所定の制御信号CM1を、AVコントローラ61へ送信する。
【0030】
AVコントローラ61は、リモコン30のファンクションキーに対応する制御信号CM1を受信すると、対応するAV機器に対して制御信号CM1に対応する対応制御信号CM2を出力する。この対応制御信号CM2は、受信するAV機器のコマンド体系に合致した制御信号であるので、AV機器において、対応する処理が適切に行われる。
【0031】
例えば、AVコントローラ61は、リモコン30のキーF1に対応する制御信号CM1を受信すると、画像記録装置に対して「録画」コマンドに対応する対応制御信号CM2を送信する。この対応制御信号CM2は、画像記録装置のコマンド体系に合致した「録画」コマンドであるので、画像記録装置において、内視鏡画像の録画が適切に行われる。
【0032】
しかし、本実施の形態では、AVコントローラ61には同種のAV機器が複数接続されている場合がある。例えば、画像記録装置としてのDVDレコーダとVTRがAVコントローラ61に接続されている場合等である。従って、そのような場合には、同種のAV機器に対する制御信号を受信したときに、AVコントローラ61は、予め決められた優先度に従ってAV機器を選択して決定し、そのAV機器に対する制御信号を出力するように構成されている。
【0033】
以下、同種のAV機器が画像記録装置である場合を例として説明する。
図4は、AVコントローラに3つの画像記録装置が接続されている場合のシステムの構成を示す構成図である。なお、図4では、説明を解り易くするために、AV機器は画像記録装置のみを示し、他のAV機器については省略している。
【0034】
図4に示すように、3台の画像記録装置、具体的には、DVDレコーダ71a、VTR71b、VTR71cが、AVコントローラ61に接続されている。各画像記録装置は、手術中の映像を記録するためのAV機器であり、例えば、内視鏡31,32及びシーリングカメラ65からの映像を記録するためのものである。内視鏡31からの映像信号を生成するカメラ装置15と、内視鏡32からの映像信号を生成するカメラ装置23と、シーリングカメラ65からの映像信号を生成するカメラ装置72とからのそれぞれの映像信号が、分配器であるマトリックススイッチャー73を介して、各画像記録装置に供給されている。マトリックススイッチャー73は、AVコントローラ61からの制御信号に従って、3つのカメラ装置からの映像信号のいずれか1つを選択して、3台の画像記録装置に供給する。従って、マトリックススイッチャー73は、同じ映像信号を3台の画像記録装置に供給する。
【0035】
図5は、記憶装置61aに予め記憶される、AVコントローラ61の記憶する優先度テーブルの例を示す図である。図5に示す優先度テーブルは、複数台の画像記録装置の優先度を示す優先度データを有する表形式データである。図4では、3台の画像記録装置が接続されているので、図5では、3台の画像記録装置について、優先度の情報が設定されている。
【0036】
AVコントローラ61は、内蔵されたCPUによって、所定のソフトウエアプログラムを実行し、システムコントローラ22からのコマンドである制御信号CM1を処理する。AVコントローラ61には接続されたAV機器が複数あり、かつ同種のAV機器が複数含まれる場合に、システムコントローラ22からの制御信号CM1に応じて同種のAV機器が複数ある中でどの機器へその制御信号CM1に応じた制御信号CM2を出力するかを、AVコントローラ61は決定する。AVコントローラ61は、図5の優先度テーブルを用いてその決定を行い、制御信号CM2を出力すべきAV機器を決定する。
【0037】
次に、AVコントローラ61がシステムコントローラ22からの制御信号CM1を受信したときに実行する処理を説明する。
初めに、術者等は、リモコン30等を用いて、AV機器へ所定のコマンドを指示することができる。なお、上述したように、リモコン30のファンクションキーにAV機器へのコマンドを割り当てているが、ファンクションキーではなく、リモコン30にAV機器専用のキーを設けて、操作指示できるようにしてもよい。
【0038】
なお、リモコン30において指示できるAV機器へのコマンドとしては、DVDレコーダ等の画像記録装置への録画、再生及び停止、CDプレーヤ等の音再生装置への再生及び停止、ルームライトのオン及びオフ、ルームライトの調光用のアップ及びダウン、参照画像格納サーバ66に対する画像の記録、再生及び停止、テレ会議システム67のオン及びオフ並びに音量のアップ及びダウン、内線電話のオン及びオフなどのコマンドでもよい。さらに、画像記録装置への録画指示においては、内視鏡画像の録画、室内画像の録画などの区別が含まれる。
【0039】
さらになお、以上の説明では、リモコン30のファクションキーを用いてAV機器の制御を行う例であるが、術者が内視鏡53を操作している場合は、内視鏡53の操作部53aに設けられた操作ボタン54を操作指示入力手段として用いてもよい。内視鏡53の操作ボタン54に、所定のコマンドを割り付けられるようになっている内視鏡があるので、そのような内視鏡の場合、操作ボタン54aから54dのそれぞれに上述したようなAV機器へのコマンドを割り付けておく。そのようにすれば、術者は、内視鏡53を操作しながら、操作部53aの操作ボタン54を操作することによって、AVシステム4のAV機器を制御することができる。
【0040】
図6は、AVコントローラ61がシステムコントローラ22からの制御信号CM1を受信したときに、AV機器へ制御信号CM2を出力する処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0041】
まず、AVコントローラ61は、システムコントローラ22からケーブル9を介して制御信号CM1を受信したか否かを判断する(ステップS1)。ステップS1が、制御信号CM1を受信する制御信号受信手段を構成する。
【0042】
AVコントローラ61は、システムコントローラ22からケーブル9を介して制御信号CM1を受信した場合、ステップS1でYESとなり、AVコントローラ61は、制御信号CM1に対応するAV機器が複数あるか否かを判断する(ステップS2)。これは、上述したように、AVコントローラ61の記憶装置61aに、システムコントローラ22から受信する制御信号毎に、制御信号CM2を出力できるAV機器がいくつあるか否かを示す制御コマンド/AV機器対応データが予め記憶されている。従って、AVコントローラ61は、制御信号CM1を受信すると、まずその制御コマンド/AV機器対応データを参照して、受信した制御信号CM1に対応するAV機器が複数あるか否かを判断する。
【0043】
もしも、受信した制御信号CM1に対応するAV機器が複数ある場合は、ステップS2でYESとなり、AVコントローラ61は、図5の記憶装置61aに記憶された優先度テーブルを参照し、複数のAV機器の優先度を比較する(ステップS3)。
【0044】
図4に示す例の場合、画像記録装置として、DVDレコーダ71a、VTR71b、71cが、AVコントローラ61に接続されている。AVコントローラ61は、記憶装置61aに記憶された制御コマンド/AV機器対応データを参照することによって、画像記録装置が複数あるか否かを判断することができる。よって、図4の場合は、ステップS2でYESとなる。同様に、AVコントローラ61は、記憶装置61aに記憶された図5に示す優先度の情報を読み出して参照することによって、画像記録装置の優先度を比較することができる。
【0045】
次に、AVコントローラ61は、優先度の比較結果に基づいて、優先度の最も高いAV機器を決定し、その決定したAV機器への制御信号CM2を生成する(ステップS4)。制御信号CM2は、システムコントローラ22からの制御信号CM1に対応する信号である。AVコントローラ61は、その生成された制御信号CM2をその決定したAV機器へ送信、すなわち出力する(ステップS5)。ステップS5が、制御信号CM2を出力する制御信号出力手段を構成する。
図5の場合は、DVDレコーダ71aが最も優先度が高いので、AVコントローラ61は、DVDレコーダ71aに生成された制御信号CM2を出力する。
【0046】
なお、ステップS1において、制御信号CM1に対応するAV機器が複数ないときは、AVコントローラ61は、制御信号CM1に対応するAV機器へ制御信号CM2を生成して送信する(ステップS6)。
【0047】
AV機器は受信した制御信号を実行するが、何らかの故障等の原因でその実行ができない場合がある。そのような場合に、AV機器によっては、エラー信号を送信あるいは出力する機能を有するものがある。よって、制御信号CM2を出力後、エラー等の異常を知らせる信号を受信したか否かを判定する(ステップS7)。
【0048】
異常がなければ、ステップS6でNOとなり、処理は終了する。異常があったときは、ステップS7でYESとなり、エラー通知をシステムコントローラ22へ送信する(ステップS8)。このエラー通知を受信したシステムコントローラ22は、表示パネル52へその旨の表示を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0049】
最も優先度の高いAV機器へ制御信号を出力したが、何らかの異常が発生したので、AVコントローラ61は、受信した制御信号CM1に対応するAV機器が複数あるか否かを判断する(ステップS9)。
【0050】
図4の場合、画像記録装置は3台あり、1台目のDVDレコーダ71aには異常があったので、残りの画像記録装置が複数あるか否かの判断を行い、未だ、残りは2台あるので、ステップS8でYESの場合となり、ステップS3へ処理は戻る。
【0051】
その結果、図5の場合、次に優先度が高いVTR−1(71b)に対して、ステップS3からS5の処理を実行する。そして、2台目のVTR−1(71b)に対して制御信号CM2を出力した結果、異常がなく実行できたときは、ステップS6でNOとなり、実行できたことをシステムコントローラ22へ通知する(ステップS10)。この実行通知を受信したシステムコントローラ22は、表示パネル52へその旨の表示を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0052】
再度2台目にも異常があれば、再度ステップS7で異常となり、ステップS8とステップS9を実行し、優先度のより低い画像記録装置に対して、ステップS3からS9の処理を実行する。図4の場合は最後の、すなわち3台目のVTR−2(71c)にも何らかの異常があって、実行できなかったときは、残りの画像記録装置が無いことになって、ステップS9でNOとなる。その結果、制御信号CM1に対応した処理が実行できないことになるので、AVコントローラ61は、システムコントローラ22へ、その旨を通知、すなわち、受信した制御信号の実行が不可である旨の通知メッセージ等の送信を行う(ステップS11)。
【0053】
上述した例を、模式的に表した図を用いて、説明する。図7は、術者の指示したコマンドに対応してAVコントローラ61が複数のAV機器へ制御信号を出力する場合を説明するための図である。
【0054】
術者が、リモコン30を操作して、「録画」を指示したとすると、システムコントローラ22は、その「録画」に対応する制御信号CM1を、AVコントローラ61へ送信する。
【0055】
AVコントローラ61は、「録画」の制御信号CM1に対応する画像記録装置が3台あることは認識しているので、優先度の最も高い画像記録装置、ここでは、DVDレコーダ71aに対して、DVDレコーダ71aに対応する「録画」の制御信号CM2を指示する。もし、DVDレコーダ71aにおいて録画が実行できないときは、次に優先度の高いVTR−1(71b)に対して、VTR−1(71b)に対応する「録画」の制御信号CM2を指示する。さらに、もし、VTR−1(71b)において録画が実行できないときは、次に優先度の高いVTR−2(71c)に対して、VTR−2(71c)に対応する「録画」の制御信号CM2を指示する。最後の画像記録装置においても録画が実行できなかったときは、その旨をシステムコントローラ22へ通知する。
【0056】
以上のようにして、AVコントローラ61は、システムコントローラ22からの制御信号に応じ、かつ複数のAV機器の中から優先度に応じてAV機器を選択して制御信号を出力するので、1台の機器に異常等があっても、自動的に次に優先度の高いAV機器を用いてシステムコントローラ22からの制御信号に応じた処理を実行することができる。
【0057】
なお、以上の説明では、リモコン及び内視鏡操作部のボタンを利用して、AV機器の操作コマンドを入力していたが、マイク33を利用して、術者が音声によりAV機器への操作指示を行うようにしてもよい。その場合、システムコントローラ22は、マイクから入力された音声を音声認識により、テキストに変換し、変換した内容に基づいて操作指示の内容を判定し、その判定結果に基づいて制御信号CM1を生成して、AVコントローラ61へ送信する。
【0058】
さらにまた、操作パネル21を用いて、AV機器への操作指示を、看護師等が行えるようにしてもよい。例えば、操作パネル21の画面内には、AVシステム4の各AV機器を制御するためのボタン等が表示される。操作パネル21は、タッチパネルであるので、表示されたボタンを触れることによって、システムコントローラ22は、操作者が何を指示したか否かを判断することができる。例えば、操作パネル21上のルームライト63をオンするボタンが触れられれば、システムコントローラ22は、ルームコントローラ63のオン信号をAVコントローラ61へ送信する。
【0059】
以上のように本実施の形態によれば、手術システムと非医療機器システムとが連携しているので、術者等が自ら非医療機器を操作でき、かつ同種の非医療機器があっても操作指示が容易となる。
【0060】
また、手術に関する画像記録等は、手術中にのみできるものであるので、非医療機器である画像記録装置による録画等の失敗は許されない場合が多い。本実施の形態によれば、AVコントローラ側で、録画等の処理ができないときには、自動的に同種のAV機器に処理を実行させるので、録画の失敗等のようなことを防ぐことができる。
【0061】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の形態に係わる内視鏡手術システムの全体構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる手術室制御システムの全体構成を示すブロック構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる内視鏡手術システムと視聴覚システムとの間における制御信号を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる視聴覚システムの構成例を示す構成図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる優先度の情報の例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わるAVコントローラにおける制御信号の変換処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係わる全体の処理の流れの例を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
1 手術室制御システム、2 手術室、3 内視鏡システム、4 視聴覚システム、22 システムコントローラ、61 視聴覚コントローラ、61a 記憶装置、




 

 


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