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発明の名称 内視鏡
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−44350(P2007−44350A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−233388(P2005−233388)
出願日 平成17年8月11日(2005.8.11)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 正呂地 礼徳
要約 課題
内視鏡先端部の小型化が可能であり、寿命が延長されている内視鏡を提供する。

解決手段
発光する発光素子36と、発光素子36に基端部が接続され、発光素子36から供給された光を導光し、先端部が内視鏡先端部18に配置されているライトガイド46と、ライトガイド46によって導光された光によって励起され、観察対象を照明する照明光を生成する蛍光物質52と、を有する内視鏡14。
特許請求の範囲
【請求項1】
発光する発光素子と、
前記発光素子に基端部が接続され、前記発光素子から供給された光を導光し、先端部が内視鏡先端部に配置されているライトガイドと、
前記ライトガイドによって導光された光によって励起され、観察対象を照明する照明光を生成する蛍光物質と、
を具備することを特徴とする内視鏡。
【請求項2】
前記蛍光物質は、前記ライトガイドの先端部に接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項3】
前記蛍光物質は、前記ライトガイドと一体的に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項4】
この内視鏡は、前記内視鏡先端部に設けられ、観察画像を撮像するための撮像素子をさらに具備する、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項5】
この内視鏡は、前記発光素子の発熱を放熱する放熱構造をさらに具備する、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項6】
前記発光素子は、この内視鏡に着脱自在に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項7】
この内視鏡は、管腔内に先端部から挿入され、この先端部が前記内視鏡先端部をなす挿入部と、前記挿入部の基端部に接続されている操作部と、をさらに具備し、
前記発光素子は、前記操作部に設けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の内視鏡。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子からの光によって励起された蛍光物質の発光によって観察対象の照明を行う内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、管腔内に細長い挿入部を挿入して、管腔内の観察を行う内視鏡が用いられている。このような内視鏡では、挿入部の先端部から観察対象に照明光を照射して、観察対象を照明することが行われている。例えば、外部光源装置のランプから供給された照明光を、内視鏡内を挿通されているライトガイドによって挿入部の先端部まで導光し、先端部から射出する照明手段を有する内視鏡が用いられている。
【0003】
また、発光ダイオード(以下、LEDと称する)等の発光素子が、その発光輝度特性の改善によって、内視鏡の照明手段の光源として用いられるようになってきている。
さらに、特許文献1には、発光素子からの光によって蛍光物質を励起し、励起された蛍光物質の発光によって観察対象の照明を行う内視鏡が開示されている。この内視鏡では、挿入部の先端部の先端構成部に貫通孔が形成されており、この貫通孔には、先端側から順にカバーガラス、蛍光物質、LEDが配設されている。そして、LEDに電力を供給してLEDを発光させ、LEDからの光によって蛍光物質を励起させ、励起された蛍光物質の発光によってカバーガラスを介して観察対象を照明している。
【特許文献1】特開平10−216085号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の内視鏡では、LEDと蛍光物質との両方を先端構成部に配設しているため、先端構成部が大型化してしまっている。
【0005】
また、LEDからの光を蛍光物質に直接照射しているため、LEDと蛍光物質とを近接して配設する必要がある。ここで、LEDは、駆動電流(点灯電流)の供給による発光に伴って発熱するため、LEDの発熱によって、LEDに近接して配設されている蛍光物質が加熱されて劣化し、照明特性が変化してしまう可能性がある。
【0006】
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、内視鏡先端部の小型化が可能であり、寿命が延長されている内視鏡を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、発光する発光素子と、前記発光素子に基端部が接続され、前記発光素子から供給された光を導光し、先端部が内視鏡先端部に配置されているライトガイドと、前記ライトガイドによって導光された光によって励起され、観察対象を照明する照明光を生成する蛍光物質と、を具備することを特徴とする内視鏡である。
【0008】
そして、本請求項1の発明では、ライトガイドによって導光された発光素子からの光によって蛍光物質を励起しており、発光素子と蛍光物質とがライトガイドを介して互いに離間して設けられているため、発光素子を内視鏡先端部に設ける必要がなく、また、発光素子の発熱が蛍光物質に伝達されにくく、蛍光物質の劣化が防止されている。
【0009】
請求項2の発明は、前記蛍光物質は、前記ライトガイドの先端部に接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
【0010】
そして、本請求項2の発明では、発光素子と蛍光物質とがライトガイドの先端部と基端部とに夫々接続されて、互いに充分に離間して設けられているため、発光素子の発熱が蛍光物質に充分に伝達されにくくなっている。
【0011】
請求項3の発明は、前記蛍光物質は、前記ライトガイドと一体的に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
【0012】
そして、本請求項3の発明では、蛍光物質とライトガイドとが一体的に形成されているため、内視鏡の組立作業において、ライトガイドの取付が蛍光物質の取付を兼ね、蛍光物質の取付を省略することが可能となる。
【0013】
請求項4の発明は、この内視鏡は、前記内視鏡先端部に設けられ、観察画像を撮像するための撮像素子をさらに具備する、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
【0014】
そして、本請求項4の発明では、撮像素子が内視鏡先端部に設けられている一方で、発光素子を内視鏡先端部に設ける必要がなく、撮像素子と発光素子とを互いに離間して設けることにより、発光素子の発熱を撮像素子に充分に伝達されにくくすることが可能となる。
【0015】
請求項5の発明は、この内視鏡は、前記発光素子の発熱を放熱する放熱構造をさらに具備する、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
【0016】
そして、本請求項5の発明では、発光素子を内視鏡先端部に設ける必要がないため、発光素子の発熱を放熱する放熱構造も内視鏡先端部に設ける必要がなく、また、放熱構造によって発光素子の発熱を放熱するため、発光素子への駆動電流を増大することが可能となっている。
【0017】
請求項6の発明は、前記発光素子は、この内視鏡に着脱自在に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
【0018】
そして、本請求項6の発明では、内視鏡から発光素子を取り外して、発光素子を交換することが可能である。
【0019】
請求項7の発明は、この内視鏡は、管腔内に先端部から挿入され、この先端部が前記内視鏡先端部をなす挿入部と、前記挿入部の基端部に接続されている操作部と、をさらに具備し、前記発光素子は、前記操作部に設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の内視鏡である。
【0020】
そして、本請求項7の発明では、内視鏡先端部から充分に離間している操作部に発熱素子が設けられているため、発熱素子の発熱が内視鏡先端部まで伝達されることが非常に少ない。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、内視鏡先端部の小型化が可能となり、内視鏡の寿命が延長されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図6を参照して説明する。図1に示されるように、本実施形態の内視鏡14は、管腔内に挿入される細長い挿入部16を有する。この挿入部16は、先端構成部18、湾曲作動される湾曲部20、長尺で可撓性の可撓管部22を先端側から順に連結することにより形成されている。挿入部16の基端部には、操作部24が連結されている。この操作部24は、先端側の保持部26と後端側の操作部本体28とによって形成されている。先端側の保持部26は、操作者に保持されるものであり、また、後端側の操作部本体28には、湾曲部20を湾曲操作するための湾曲操作ノブ30、後述する照明手段35及び観察手段55を作動させる照明スイッチ及び観察スイッチ等が配設されている。そして、操作部本体28から信号コード32が延出されており、この信号コード32の延出端部は観察画像を表示するモニタ34に接続されている。
【0023】
なお、先端構成部18には、複数のアングルワイヤの先端部が固定されており、これらアングルワイヤは、挿入部16及び操作部24を挿通されて操作部24内のアングルワイヤの進退機構に接続されている。湾曲操作ノブ30を操作して進退機構を作動させ、進退機構によってアングルワイヤを進退させることにより、湾曲部20が湾曲操作される。本実施形態では、上下左右湾曲用の4本のアングルワイヤを用いており、湾曲部20を上下左右四方向に湾曲操作することが可能である。
【0024】
図2乃至図4を用いて、観察対象を照明する照明手段35を説明する。図2及び図4を参照し、発光素子としての青色LED36は、内視鏡14の操作部24の保持部26内に収容されている。この青色LED36は、信号線37を介して、青色LED36を駆動する発光素子駆動回路38に電気的に接続されている。また、青色LED36には、青色LED36で発生した熱を放熱する放熱構造40が熱的に接続されている。そして、青色LED36は、出射面を先端側に向けて、円筒状の保持部材42の内腔の基端側に嵌入固定されている。この保持部材42は、操作部内金属プレート44に配設されている。
【0025】
一方、保持部材42の内腔の先端側には、ライトガイド46の基端部が嵌入固定されている。本実施形態では、青色LED36の青色光を導光可能な光ファイバーを結束したファイバーバンドルによって、ライトガイド46が形成されている。ライトガイド46の基端面は、青色LED36の出射面に対面しており、青色LED36が発光されると、青色LED36の青色光が、ライトガイド46の基端面に入射され、ライトガイド46内で先端側へと導光される。
【0026】
図2及び図3を参照し、ライトガイド46の先端部は、先端構成部18の先端部本体48において挿入部16の長手方向に延設されている照明用貫通孔50に挿入されている。照明用貫通孔50において、ライトガイド46の先端面の先端側に白色蛍光物質52が配設されている。この白色蛍光物質52は、ライトガイド46の先端面から入射される青色LED36からの青色光によって励起され、白色発光する。
【0027】
そして、照明用貫通孔50において、白色蛍光物質52の先端側にカバーガラス54が配設されている。このカバーガラス54は、白色蛍光物質52からの白色光を観察対象へと透過する。なお、カバーガラス54の先端面は、先端部本体48の先端面と略同一面となっている。また、カバーガラス54は、その外周面をメタライズ処理され、先端部本体48に嵌合されて半田接合されている。このようにして、カバーガラス54と先端部本体48との間は水密に保持され、例えば、オートクレーブ滅菌の際に高温高圧水蒸気が内視鏡14の内部に侵入することが防止される。
【0028】
図2乃至図4を用いて、観察対象の観察画像を得る観察手段55を説明する。図2及び図3を参照し、先端部本体48には、照明用観察孔50に並設されて、挿入部16の長手方向に観察用貫通孔56が延設されている。この観察用貫通孔56の先端部に、対物レンズ58が配設されている。照明手段35のカバーガラス54と同様に、対物レンズ58の先端面は、先端部本体48の先端面と略同一面となっており、対物レンズ58と先端部本体48との間は水密に保持されている。観察用貫通孔56において、観察画像を撮像する撮像素子としてのCCD60が対物レンズ58の基端側に配設されている。このCCD60から、信号を伝送する信号ケーブル62が延出されている。この信号ケーブル62は、挿入部16を挿通されて、操作部24へと導入されている。
【0029】
図3及び図5を参照し、操作部24内へと導入された信号ケーブル62は、第1のジャンパ線64を介して、シールド機能を有する金属網管であるブレード66内へと導入されている。これら信号ケーブル62及びブレード66は、操作部24内を基端側へと挿通されている。
【0030】
図3及び図6を参照し、信号ケーブル62及びブレード66は、信号コード32を挿通されて、モニタ34内へと導入されている。信号ケーブル62は、ブレード66の基端部に形成されている孔67から延出されて、モニタ34のカメラコントロールユニット(以下、CCU68と称する)に接続されており、ブレード66はグランド(以下、GND69と称する)に接続されている。このCCU68は、CCD60に駆動信号を出力してCCD60を駆動すると共に、CCD60から入力された出力信号を映像信号へと信号処理して、モニタ34のディスプレイ70に観察画像を表示する。
【0031】
次に、本実施形態の内視鏡14の作用について説明する。内視鏡14を用いて管腔内を観察する際には、挿入部16を管腔内に挿入して、先端構成部18を観察対象に対面させる。この際、必要に応じて、湾曲操作ノブ30を操作して湾曲部20を湾曲作動させる。
【0032】
観察対象を照明する場合には、操作部24の照明スイッチを操作する。この結果、発光素子駆動回路38から青色LED36へと駆動電流が流れ、青色LED36が発光する。青色LED36からの青色光は、ライトガイド46の基端面に入射し、ライトガイド46を導光され、ライトガイド46の先端面から射出される。この射出光は、白色蛍光物質52に入射されて白色蛍光物質52を励起させ、白色蛍光物質52は白色発光する。この白色光は、カバーガラス54を透過して、観察対象を照明する。
【0033】
このようにして照明された観察対象の観察画像を得る場合には、観察スイッチを操作する。この結果、CCU68から駆動信号が信号ケーブル62を介してCCD60へと出力され、CCD60が駆動される。駆動されたCCD60は、白色光によって照明された観察対象の反射光を検出して、出力信号として出力する。この出力信号は、信号ケーブル62を介してCCU68へと入力され、CCU68は、入力された出力信号を映像信号へと信号処理して、モニタ34のディスプレイ70に観察画像を表示する。
【0034】
従って、本実施形態の内視鏡14は次の効果を奏する。本実施形態では、青色LED36からの青色光をライトガイド46によって導光して白色蛍光物質52に入射させ、白色蛍光物質52を励起させているため、青色LED36と白色蛍光物質52とをライトガイド46を介して互いに離間して配置することが可能となっている。このため、青色LED36を先端構成部18に配設する必要がなく、先端構成部18を小型化することが可能となっている。また、青色LED36の発熱が白色蛍光物質52に伝達されにくくなっており、白色蛍光物質52の劣化が防止され、内視鏡14の寿命が延長されている。
【0035】
また、青色LED36と白色蛍光物質52とがライトガイド46の先端部と基端部とに夫々接続されており、青色LED36と白色蛍光物質52とが充分に離間して配置されている。このため、青色LED36の発熱が白色蛍光物質52に充分に伝達されにくくなっており、白色蛍光物質52の劣化が一層防止されている。
【0036】
そして、CCD60が先端構成部18に設けられている一方で、青色LED36は先端構成部18には設けられておらず、CCD60と青色LED36とが互いに離間されて配設されている。このため、青色LED36の発熱がCCD60に伝達されにくく、青色LED36によってCCD60が加熱されにくくなっているため、CCD60を長時間使用することが可能となっている。
【0037】
さらに、青色LED36への駆動電流を増大させて、青色LED36の発光輝度を増大させた場合、青色LED36の発熱も増大することとなるが、青色LED36には耐熱範囲があるので、青色LED36が耐熱範囲を超えて加熱されないように、駆動電流を調節する必要がある。本実施形態では、青色LED36の発熱が放熱構造40によって放熱されるため、耐熱範囲内で青色LED36により大きな駆動電流を供給することが可能となっており、青色LED36の発光輝度を増大することが可能となっている。従って、白色蛍光物質52による照明光量を増大することが可能となっている。また、青色LED36は先端構成部18に配設されておらず、青色LED36の放熱構造40を先端構成部18に配設する必要がなくなっている。このため、先端構成部18の構成が簡単化されており、先端構成部18を一層小型化することが可能となっている。
【0038】
そしてまた、CCD60とCCU68との間で信号を送受信する信号ケーブル62は、内視鏡14の操作部24内では、GND69に電気的に接続されているブレード66に挿通されている。このため、ブレード66によって信号ケーブル62が外部からシールドされることとなる。また、モニタ34に接続されているブレード66の基端部は、モニタ34のGND69に直接接続されており、内視鏡14のGNDが安定化されている。このようにして、内視鏡14の電磁適合性が最適なものとなっている。
【0039】
図7は、本発明の第1実施形態の第1変形例を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。本変形例は、対物レンズ58等と先端部本体48とを接合する半田接合部が外部に露出しないようにしたものである。
【0040】
図7に示されるように、本実施形態の先端部本体48の先端面には、先端カバー72が覆設されている。本実施形態では、先端カバー72は樹脂によって形成されている。先端カバー72及び先端部本体48を貫通して、照明用貫通孔50及び観察用貫通孔56が形成されている。また、先端カバー72に形成されている貫通孔は、先端部本体48の先端面に覆設される側で内径が増大されており、凹部74が夫々形成されている。
【0041】
対物レンズ58及びカバーガラス54の後端側は、夫々、外周面をメタライズ処理されて、先端部本体48の貫通孔に嵌合され半田接合されている。一方、対物レンズ58及びカバーガラス54の先端側は、夫々、先端カバー72の貫通孔に嵌合されて固定されている。ここで、半田接合部は、先端部本体48の先端面から突出されており、これら突出形状は、先端カバー72の貫通孔の凹部74に収容されて、半田接合部が外部に露出しないようになっている。
【0042】
内視鏡観察下、処置具によって患部の処置を行う場合には、内視鏡14の処置具チャンネルに処置具を挿通し、先端構成部18の先端開口から処置具を突出させる。このような処置具として、高周波電流を用いる高周波処置具があるが、半田接合部が外部に露出されている場合には、高周波処置具の高周波電流が半田接合部に流れて半田接合部が加熱されてしまう可能性がある。本変形例では、半田接合部が先端カバー72に収容されて外部に露出されていないため、かかる事態が防止されている。
【0043】
図8は、本発明の第1実施形態の第2変形例を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。本変形例では、照明光の配光特性が可変となっている。
【0044】
図8に示されるように、先端部本体48の照明用貫通孔50の先端部には、ズーム機構を有する照明レンズ76が装着されている。この照明レンズ76には、操作ワイヤ78が接続されており、操作ワイヤ78を進退操作することにより、照明レンズ76のズーム調節を行うことが可能となっている。この操作ワイヤ78は、挿入部16及び操作部24を挿通されて、操作部24内の操作ワイヤ78の進退機構に接続されている。
【0045】
内視鏡14の照明手段35によって観察対象を照明する際には、操作ワイヤ78を進退操作して照明レンズ76のズーム調節を行い、適切な配光特性を実現する。例えば、奥行きの深い管腔内を観察する際には、周辺部の照明光量を減少させ、管腔の奥まで照明光が到達するようにする。このように、本変形例の内視鏡14では、状況に応じた最適な配光特性を得ることが可能となっている。
【0046】
図9は、本発明の第1実施形態の第3変形例を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。本変形例では、内視鏡14の電磁適合性を最適にするような、第1実施形態とは別の構成を提供する。
【0047】
図9に示されるように、本変形例では、ブレード66の基端開口から信号ケーブル62が延出されており、信号ケーブル62の延出端部がCCU68に接続されている。一方、ブレード66の基端部から第2のジャンパ線79が延出されており、この第2のジャンパ線79は、GNDに直接接触している部材80に直接接続されている。このようにして、内視鏡14のGNDが安定化されており、内視鏡14の電磁適合性が最適なものとなっている。
【0048】
図10及び図11は、本発明の第2実施形態を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。本実施形態では、ライトガイド46と白色蛍光物質52とを一体的に形成している。
【0049】
図10及び図11に示されるように、本実施形態では、ライトガイド46は、青色LED36の青色光と白色蛍光物質52の白色光との両方の光を透過する導光体によって形成されている。この導光体に白色蛍光物質52を混入することにより、ライトガイド46と白色蛍光物質52とが一体的に形成されている。そして、先端構成部18の先端部本体48の照明用貫通孔50では、ライトガイド46の先端面がカバーガラス54の基端面に接触配置されている。
【0050】
次に、本実施形態の内視鏡14の作用について説明する。観察対象を照明する際には、青色LED36からの青色光は、ライトガイド46の基端面に入射し、ライトガイド46内で導光される。そして、ライトガイド46を導光されている光によって、ライトガイド46に混入されている白色蛍光物質52が励起され、白色蛍光物質52が白色発光する。この白色光は、ライトガイド46を導光されてライトガイド46の先端面から射出され、カバーガラス54を透過して観察対象を照明する。
【0051】
従って、本実施形態の内視鏡14は次の効果を奏する。本実施形態では、ライトガイド46に白色蛍光物質52を混入することにより、ライトガイド46と白色蛍光物質52を一体的に形成している。このため、内視鏡14の組立作業において、ライトガイド46の取付が蛍光物質52の取付を兼ね、蛍光物質52の取付を省略することが可能となる。従って、内視鏡14の組立作業性が向上し、内視鏡14を廉価に提供することが可能となっている。
【0052】
図12は、本発明の第3実施形態を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。本実施形態では、内視鏡14に青色LED36を着脱自在に設けている。
【0053】
図12に示されるように、本実施形態では、操作部24からライトガイド46の基端部が延出されている。そして、操作部24には、ライトガイド46の基端部を収容するように光源ユニット82が着脱自在に装着されている。本実施形態では、操作部24に突設されている係合凸部84が、光源ユニット82の係合凹部86に係脱自在となっている。そして、光源ユニット82には青色LED36が着脱自在に装着されており、この青色LED36は、操作部24に光源ユニット82が装着された際に、その出射面がライトガイド46の基端面に対面するように配置されている。
【0054】
次に、本実施形態の内視鏡14の作用について説明する。内視鏡14を繰り返し使用した場合には、青色LED36が劣化する場合がある。このような場合には、操作部24から光源ユニット82を取り外し、劣化した青色LED36を光源ユニット82から取り外す。そして、新しい青色LED36を光原ユニットに装着した後、光源ユニット82を操作部24に再び装着する。
【0055】
従って、本実施形態の内視鏡14は次の効果を奏する。本実施形態では、内視鏡14に青色LED36を着脱自在に設けている。このため、青色LED36が劣化した場合には、青色LED36を容易に交換することが可能となっている。
【0056】
図13は、本発明の第3実施形態の変形例を示す。第3実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。本実施形態では、第2実施形態と同様に、導光体に白色蛍光物質52を混入することにより、ライトガイド46と白色蛍光物質52とを一体的に形成している。そして、カバーガラス54の基端面に、ライトガイド46の先端面を接触配置している。その他の構成は、第3実施形態と同様である。
【0057】
上記した実施形態では、発光素子として青色LEDを用い、蛍光物質として白色蛍光物質を用いている。しかしながら、照明目的に応じて、発光素子として、青色LED、赤色LED、緑色LED、及び、これらの組み合わせを用いることが可能であり、蛍光物質として、様々な色に発光する蛍光物質を用いることが可能である。また、これらの発光素子及び蛍光物質を様々に組み合わせて使用することも可能である。
【0058】
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1)観察部位を照射するための発光素子と、前記発光素子の光を観察部位へ導光するためのライトガイドと、前記発光素子の光により励起され発光する蛍光物質とを有した内視鏡において、前記ライトガイドの基端に前記発光素子を配置し、前記ライトガイド他端に前記蛍光物質を配置したことを特徴とする内視鏡。
【0059】
(付記項2)観察部位を照射するための発光素子と、前記発光素子の光を観察部位へ導光するためのライトガイドと、前記発光素子の光により励起され発光する蛍光物質とを有した内視鏡において、前記ライトガイドの基端に前記発光素子を配置し、前記蛍光物質を前記ライトガイドに混入したことを特徴とする内視鏡。
【0060】
(付記項3)前記発光素子を内視鏡操作部内に設けたことを特徴とする付記項1、2に記載の内視鏡。
【0061】
(付記項4)前記発光素子が内視鏡操作部に着脱自在に設けたことを特徴とする付記項1、2に記載の内視鏡。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、内視鏡先端部の小型化が可能であり、寿命が延長されている、発光素子からの光によって励起された蛍光物質の発光によって観察対象の照明を行う内視鏡を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1実施形態の内視鏡システムの概略構成を示す図。
【図2】本発明の第1実施形態の内視鏡システムの照明手段及び観察手段を示す図
【図3】本発明の第1実施形態の内視鏡の挿入部の先端部を示す縦断面図。
【図4】本発明の第1実施形態の内視鏡の操作部内における照明手段の構成を示す縦断面図。
【図5】本発明の第1実施形態の内視鏡の操作部内における観察手段の構成を示す縦断面図。
【図6】本発明の第1実施形態の内視鏡システムの内視鏡の信号コードの延出端部とモニタとの接続を示す図。
【図7】本発明の第1実施形態の第1変形例の内視鏡の挿入部の先端部を示す縦断面図。
【図8】本発明の第1実施形態の第2変形例の内視鏡の挿入部の先端部を示す縦断面図。
【図9】本発明の第1実施形態の第3変形例の内視鏡システムの内視鏡の信号コードの延出端部とモニタとの接続を示す図。
【図10】本発明の第2実施形態の内視鏡の挿入部の先端部を示す縦断面図。
【図11】本発明の第2実施形態の内視鏡の操作部内における観察手段の構成を示す縦断面図。
【図12】本発明の第3実施形態の内視鏡の概略構成を示す図。
【図13】本発明の第3実施形態の変形例の内視鏡の概略構成を示す図。
【符号の説明】
【0064】
14…内視鏡、18…内視鏡先端部、36…発光素子、46…ライトガイド、52…蛍光物質。




 

 


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