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発明の名称 内視鏡用撮像装置と内視鏡用連結装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−37783(P2007−37783A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−225559(P2005−225559)
出願日 平成17年8月3日(2005.8.3)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 清水 正己 / 高山 大樹 / 竹腰 聡 / 山口 貴夫 / 大町 健二 / 萩原 雅博
要約 課題
本発明は、個々の製品の品質にばらつきなくガタつきを防止できる内視鏡と撮影手段との接続機構を有する内視鏡用撮像装置と内視鏡用連結装置を提供することを最も主要な特徴とする。

解決手段
内視鏡2の接眼部6に着脱可能に連結される接続装置3は、内視鏡2の接眼部6を保持する保持部19aを有し、撮像素子11に対して回動自在な回動部材19と、回動部材19に一体的に設けられた第1の磁石24と、第1の磁石24を前後から挟み込む状態で配置され、第1の磁石24と磁気的に反発して回動部材19と内視鏡2の接眼部6との間のガタツキを抑える第2の磁石25、第3の磁石26と、第1の磁石24と第2の磁石25、第3の磁石26との位置関係を調節可能なストッパリング23とを具備するものである。
特許請求の範囲
【請求項1】
内視鏡の接眼部に着脱可能に連結される連結部と、前記内視鏡の接眼部から入射される光学像を撮像する撮像素子とを有する内視鏡用撮像装置において、
前記連結部は、前記内視鏡の接眼部を保持する保持部を有し、前記撮像素子に対して回動自在な回動部材と、
前記回動部材に一体的に設けられた第1の磁力発生手段と、
この第1の磁力発生手段を前後から挟み込む状態で配置され、前記第1の磁力発生手段と磁気的に反発して前記回動部材と前記内視鏡の接眼部との間のガタツキを抑える第2の磁力発生手段と、
前記第1の磁力発生手段と前記第2の磁力発生手段との位置関係を調節可能な位置調節手段とを具備することを特徴とする内視鏡用撮像装置。
【請求項2】
前記内視鏡用撮像装置は、
前記撮像素子をその光軸を中心に回転自在に保持する撮像素子保持部材と、
この撮像素子保持部材に固定された第1の永久磁石群と、
この第1の永久磁石と対向するように配された第2の永久磁石群と、
前記撮像素子保持部材に前記撮像素子によって撮影される画像の天地方向に沿って前記撮像素子保持部材の重心の下側の位置に配されたおもりと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用撮像装置。
【請求項3】
内視鏡の接眼部と内視鏡用撮像装置との間の接続部に介在され、前記内視鏡の接眼部と前記内視鏡用撮像装置との間を着脱可能に連結する内視鏡用連結装置において、
前記連結装置は、前記内視鏡の接眼部を保持する保持部を有し、前記撮像素子に対して回動自在な回動部材と、
前記回動部材に一体的に設けられた第1の磁力発生手段と、
この第1の磁力発生手段を前後から挟み込む状態で配置され、前記第1の磁力発生手段と磁気的に反発して前記回動部材と前記内視鏡の接眼部との間のガタツキを抑える第2の磁力発生手段と、
前記第1の磁力発生手段と前記第2の磁力発生手段との位置関係を調節可能な位置調節手段とを具備することを特徴とする内視鏡用連結装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡の接眼部に着脱可能に連結される内視鏡用撮像装置と内視鏡用連結装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、体腔内に細長の挿入部を挿入してこの体腔内の観察を行うとともに、必要に応じて処置具を使用した簡単な治療処置を行う医療用の内視鏡装置が近年、広く使用されている。また、挿入部を管孔内に挿入して該管孔内の観察を行うことが可能な工業用の内視鏡装置も実用されている。
【0003】
内視鏡装置を使用しての観察は、一人の術者が内視鏡の接眼部を直接肉眼にて目視して行うことが可能であることはもちろんである。これ以外にも、例えば多数の観察者による同時観察を行うためや、観察記録を残すなどの理由により、内視鏡の接眼部に撮影手段を装着し、この撮影手段により撮像して得られた内視鏡の観察映像をモニタに出力して、該モニタを介して観察する技術が一般に実施されている。
【0004】
特に、観察に際して術者が長時間、身をかがめる必要のある例えば、関節鏡などの硬性内視鏡では、術者の疲労を軽減する目的もあってモニタを介して観察が行われる場合が多い。
【0005】
前記内視鏡の接眼部と撮影手段との接続には、両者の間に介在させて連結可能にする接続装置が用いられる。この種の接続装置を備えた内視鏡用撮像装置として、例えば特許文献1には、接眼部のアイピースを取り除くことにより露呈される該アイピースの固定ねじに、接続装置の一端を螺合する一方、接続装置の他端に撮影手段のカメラヘッドを固定することにより内視鏡と撮影手段とを接続可能にした技術が開示されている。
【0006】
この先行技術では、接続装置は、アイピースの固定ねじに螺合するねじ部が形成されると共に、内側中途に形成された突出部をもつ連結部と、カメラヘッドに螺合される後部本体とを有している。さらに、突出部を挟持する先端側挟持部材と基端側挟持部材とが設けられている。そして、前記先端側挟持部材及び基端側挟持部材はビスにより後部本体に固定されている。この構成により、連結部と後部本体とが回動自在に保持される構造になっている。
【特許文献1】特公平8−20614号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来の構成では、接続装置の連結部を回動自在な構造とするために、前記突出部と前記先端側挟持部材及び基端側挟持部材の間に一定以上の隙間が必要となる。そのため、連結部を回動させると内視鏡がガタついてしまうという問題がある。近年のモニタの大型化やCCDなどの撮像素子の小型化により、内視鏡と撮影手段との間にガタつきがある場合には、わずかなガタつきでもモニタ上の映像では大きなガタつきとして認識されるようになる。そのため、術者が観察を行い難くなる不具合が生じる。
【0008】
また、前記隙間の大きさは各々の部材の加工精度によってばらつきが生じることが一般的である。そのため、個々の製品の品質にもばらつきが発生する可能性が高くなる問題がある。
【0009】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、個々の製品の品質にばらつきなくガタつきを防止できる内視鏡と撮影手段との接続機構を有する内視鏡用撮像装置と内視鏡用連結装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、内視鏡の接眼部に着脱可能に連結される連結部と、前記内視鏡の接眼部から入射される光学像を撮像する撮像素子とを有する内視鏡用撮像装置において、前記連結部は、前記内視鏡の接眼部を保持する保持部を有し、前記撮像素子に対して回動自在な回動部材と、前記回動部材に一体的に設けられた第1の磁力発生手段と、この第1の磁力発生手段を前後から挟み込む状態で配置され、前記第1の磁力発生手段と磁気的に反発して前記回動部材と前記内視鏡の接眼部との間のガタツキを抑える第2の磁力発生手段と、前記第1の磁力発生手段と前記第2の磁力発生手段との位置関係を調節可能な位置調節手段とを具備することを特徴とする内視鏡用撮像装置である。
【0011】
そして、本請求項1の発明では、内視鏡と内視鏡用撮像装置との連結時には、内視鏡の接眼部に連結部の回動部材の保持部を着脱可能に連結させる。このとき、回動部材に一体的に設けられた第1の磁力発生手段を前後から挟み込む状態で第2の磁力発生手段が配置され、位置調節手段によって第1の磁力発生手段と第2の磁力発生手段との位置関係を調節する。この状態で、第2の磁力発生手段が第1の磁力発生手段と磁気的に反発して回動部材と内視鏡の接眼部との間のガタツキを抑えるようにしたものである。
【0012】
請求項2の発明は、前記内視鏡用撮像装置は、前記撮像素子をその光軸を中心に回転自在に保持する撮像素子保持部材と、この撮像素子保持部材に固定された第1の永久磁石群と、この第1の永久磁石と対向するように配された第2の永久磁石群と、前記撮像素子保持部材に前記撮像素子によって撮影される画像の天地方向に沿って前記撮像素子保持部材の重心の下側の位置に配されたおもりと、を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用撮像装置である。
そして、本請求項2の発明では、内視鏡用撮像装置の撮像素子保持部材によって撮像素子をその光軸を中心に回転自在に保持する。このとき、撮像素子保持部材に固定された第1の永久磁石群と、第1の永久磁石と対向するように配された第2の永久磁石群との反発力により撮像素子保持部材は第2の永久磁石群が取り付けられた外装に対して一定以上の間隔が維持されることにより、撮像素子保持部材を回転させる時の抵抗を限りなく小さくし、さらに、撮像素子保持部材のおもりは重力により常に光軸を中心に下方へ向かうことにより、撮像素子は常に天地方向が正しく維持されるようにしたものである。
【0013】
請求項3の発明は、内視鏡の接眼部と内視鏡用撮像装置との間の接続部に介在され、前記内視鏡の接眼部と前記内視鏡用撮像装置との間を着脱可能に連結する内視鏡用連結装置において、前記連結装置は、前記内視鏡の接眼部を保持する保持部を有し、前記撮像素子に対して回動自在な回動部材と、前記回動部材に一体的に設けられた第1の磁力発生手段と、この第1の磁力発生手段を前後から挟み込む状態で配置され、前記第1の磁力発生手段と磁気的に反発して前記回動部材と前記内視鏡の接眼部との間のガタツキを抑える第2の磁力発生手段と、前記第1の磁力発生手段と前記第2の磁力発生手段との位置関係を調節可能な位置調節手段とを具備することを特徴とする内視鏡用連結装置である。
そして、本請求項3の発明では、内視鏡と内視鏡用撮像装置との連結時には、内視鏡用連結装置の先端側の回動部材の保持部を内視鏡の接眼部に着脱可能に連結させ、内視鏡用連結装置の基端部と内視鏡用撮像装置との間を着脱可能に連結させる。このとき、回動部材に一体的に設けられた第1の磁力発生手段を前後から挟み込む状態で第2の磁力発生手段が配置され、位置調節手段によって第1の磁力発生手段と第2の磁力発生手段との位置関係が調節される。この状態で、第2の磁力発生手段が第1の磁力発生手段と磁気的に反発して回動部材と内視鏡の接眼部との間のガタツキを抑えるようにしたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、個々の製品の品質にばらつきなくガタつきを防止できる内視鏡と撮影手段との接続機構を有する内視鏡用撮像装置と内視鏡用連結装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の内視鏡用撮像装置1を示すものである。この内視鏡用撮像装置1は、内視鏡2と着脱可能に連結される連結部としての接続装置(内視鏡用連結装置)3と、この接続装置3と着脱自在な撮影手段としてのテレビカメラ4とからなる。
【0016】
内視鏡2は、例えば体内に挿入される細長い挿入部5と、この挿入部5の基端部に配設された接眼部6とを主な構成要素として構成されている。接続装置3は、円管状の接続装置本体7と、この接続装置本体7の先端側に連設された円管状の内視鏡連結部8とを主な構成要素として構成されている。内視鏡連結部8には、内視鏡2の接眼部6が着脱自在に装着される。
【0017】
接続装置本体7の基端側には、テレビカメラ4と着脱可能に連結される円管状のカメラ連結部7aが形成されている。ここで、テレビカメラ4の先端部外周面には雄ねじ部4aと、この雄ねじ部4aよりも先端側に配置された平滑面状の小径部4bとが形成されている。
【0018】
また、カメラ連結部7aの管内には、テレビカメラ4の先端部が挿入される穴部7bが形成されている。この穴部7bの入り口部分にはねじ穴部7b1、このねじ穴部7b1よりも穴奥側に小径穴部7b2がそれぞれ形成されている。小径穴部7b2にはOリング9が配設されている。そして、接続装置3とテレビカメラ4との連結時にはテレビカメラ4の先端部がカメラ連結部7aの穴部7bの内部に挿入される。このとき、テレビカメラ4の小径部4bがカメラ連結部7aの小径穴部7b2に挿入されるとともに、テレビカメラ4の雄ねじ部4aがカメラ連結部7aのねじ穴部7b1に螺着される。さらに、カメラ連結部7aの小径穴部7b2に挿入されたテレビカメラ4の小径部4bにはOリング9が圧接され、このOリング9によってテレビカメラ4とカメラ連結部7aとの間が水密にシールされるようになっている。
【0019】
接続装置本体7には、カメラ連結部7aよりも先端側に円環状の焦点調整リング10と、内視鏡連結部8とが設けられている。さらに、接続装置本体7の内部には、内視鏡2の観察像をテレビカメラ4内に設けられた例えばCCDなどの撮像素子11上に結像するための光学系12と、この光学系12を保持するレンズ枠である保持部材13とが配設されている。
【0020】
保持部材13の外周面には、係合ピン14が突設されている。この係合ピン14の基端部は保持部材13の外周面に図示しないねじの螺合などで保持部材13に固定され、保持部材13と一体化されている。
【0021】
さらに、焦点調整リング10の内周面には光学系12の光軸方向に沿って延設されたキー溝状の係合溝部10aが形成されている。また、接続装置本体7の外周面には、焦点調整リング10の内部側にカム溝である係合溝15が形成されている。この係合溝15は光学系12の光軸方向に対して斜め方向に延設されている。保持部材13の係合ピン14はこの係合溝15を通り、焦点調整リング10の係合溝部10aと係合されている。そして、焦点調整リング10を回動することで係合ピン14が係合溝15に沿って移動する。このとき、係合ピン14は、保持部材13と一体的に光学系12の光軸方向に沿って前後動作し、光学系12の位置(焦点)を所定の位置に調整できるようになっている。
【0022】
また、焦点調整リング10の内周面には、前後の両端部にOリング16がそれぞれ配設されている。そして、これらのOリング16によって焦点調整リング10と接続装置本体7との間が水密にシールされている。さらに、接続装置本体7の先端部には先端側カバーガラス17が、基端部には基端側カバーガラス18がそれぞれ水密に接着されている。
【0023】
内視鏡連結部8には、接続装置本体7の外周面に回動自在に装着された円管状の回動部材19が設けられている。この回動部材19の先端部には内視鏡2の接眼部6を保持する保持部19aが形成されている。さらに、回動部材19の基端部には内側に向けて屈曲されたリング状の受け部19bが形成されている。
【0024】
この回動部材19の受け部19bの前後にはリング状の先端側挟持部材21と、リング状の基端側挟持部材22とが配設されている。そして、受け部19bを先端側挟持部材21と、基端側挟持部材22との間で前後から挟み込む状態で組み付けられている。
【0025】
回動部材19の受け部19bには先端側挟持部材21と基端側挟持部材22とに挟まれる部分に第1の磁石(第1の磁力発生手段)24が接着剤などで固定され、一体的に設けられている。さらに、先端側挟持部材21には第1の磁石24と磁気的に反発する第2の磁石25、基端側挟持部材22にも第1の磁石24と磁気的に反発する第3の磁石26がそれぞれ設けられている。第1の磁石24と第2の磁石25、第1の磁石24と第3の磁石26はそれぞれ磁気的に反発するような構成になっている。
【0026】
また、接続装置本体7の先端部外周面にはストッパリング(位置調節手段)23が配設されている。ここで、接続装置本体7の先端部外周面には雄ねじ部7cが形成されている。ストッパリング23の内周面には、接続装置本体7の雄ねじ部7cと螺合可能な雌ねじ部23aが形成されている。そして、ストッパリング23の雌ねじ部23aを接続装置本体7の雄ねじ部7cにねじ込むことによって、回動部材19と先端側挟持部材21と基端側挟持部材22との間の隙間を調整できるようになっている。これにより、第2の磁石25と第3の磁石26とによって第1の磁石24を前後から挟み込む状態で配置され、第1の磁石24と磁気的に反発して回動部材19と内視鏡2の接眼部6との間のガタツキを抑える第2の磁力発生手段が形成されている。
【0027】
次に、上記構成の本実施の形態の内視鏡用撮像装置1の作用を説明する。接続装置3の内視鏡連結部8を組み立てる場合には、まず、接続装置本体7の先端側から内視鏡連結部8の基端側挟持部材22、回動部材19、先端側挟持部材21の順に配置される状態で各々に一体化された磁石が反発しあう向きで接続装置本体7に順次、挿入していく。
【0028】
その後、ストッパリング23を磁気的斥力(反発力)に抗して接続装置本体7に螺合させる。この際、回動部材19が回動可能で、かつ、回動部材19と先端側挟持部材21及び基端側挟持部材22との間の隙間がほぼゼロになるようなトルクを設定し、このトルクでストッパリング23を螺合する。
【0029】
なお、回動部材19と先端側挟持部材21及び基端側挟持部材22との間の隙間がほぼゼロとなっても、各々に一体化された磁石の磁気的斥力があるため、回動部材19が磁気的斥力で空中に浮いている状態となり、回動部材19と先端側挟持部材21及び基端側挟持部材22との間の各々が固着することなく、回動部材19はガタなく自在に回動できる。
【0030】
その後、接続装置3のカメラ連結部7aのねじ穴部7b1とテレビカメラ4の雄ねじ部4aを螺合することにより、接続装置3とテレビカメラ4を接続する。続いて、接続装置3の回動部材19と内視鏡2の接眼部6とを接続する。なお、接続装置3の光学系12の焦点調整が必要な場合は、接続装置3の焦点調整リング10を回動させて調整する。
【0031】
このとき、内視鏡連結部8の回動部材19と、先端側挟持部材21と、基端側挟持部材22の各部材間には隙間がほとんどないため、モニタ上の映像でもガタつきが認識されない。
【0032】
また、この状態で内視鏡2を軸回り方向に回動させる場合には、内視鏡2と接続された回動部材19が接続装置3の接続装置本体7に対して軸回り方向に回動する。この場合にも、内視鏡連結部8の回動部材19と、先端側挟持部材21と、基端側挟持部材22の各部材間には隙間がほとんどないため、モニタ上の映像でもガタつきが認識されない。
【0033】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では、ストッパリング23と接続装置本体7との螺合により、回動部材19と先端側挟持部材21及び基端側挟持部材22との間の隙間がほぼゼロになるように調整するストッパリング23を有し、かつ、回動部材19と先端側挟持部材21及び基端側挟持部材22の各々に一体化された第1の磁石24、第2の磁石25及び第3の磁石26の磁気的斥力により回動部材19が回動可能になっている。そのため、内視鏡2と接続装置3との間のガタつきをばらつきなく防止することができ、観察時の不具合が生じない内視鏡用撮像装置1を提供することができる。
【0034】
なお、本実施の形態では接続装置3とテレビカメラ4とが別体な内視鏡用撮像装置1について説明してきたが、接続装置3とテレビカメラ4とが一体となった内視鏡用撮像装置1に同様な構造を適用しても良いことは言うまでもない。
【0035】
(第2の実施の形態)
また、図2は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1参照)の内視鏡用撮像装置1の内視鏡連結部8の構成を次の通り変更したものである。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0036】
すなわち、第1の実施の形態では、接続装置3の内視鏡連結部8の先端側挟持部材21に第2の磁石25、基端側挟持部材22に第3の磁石26がそれぞれ設けられている構成を示したが、本実施の形態では先端側挟持部材21及び基端側挟持部材22を、それぞれ第2の磁石25及び第3の磁石26のみで構成している。
【0037】
そして、本実施の形態でも接続装置3の内視鏡連結部8を組み立てる場合には、第1の実施の形態と同様に、まず、接続装置本体7の先端側から内視鏡連結部8の第2の磁石25、回動部材19、第3の磁石26の順に配置される状態で接続装置本体7に順次、挿入していく。
【0038】
その後、ストッパリング23を磁気的斥力(反発力)に抗して接続装置本体7に螺合させる。この際、回動部材19が回動可能で、かつ、回動部材19の第1の磁石24と第2の磁石25及び第3の磁石26との間の隙間がほぼゼロになるようなトルクを設定し、このトルクでストッパリング23を螺合する。
【0039】
なお、回動部材19の第1の磁石24と第2の磁石25及び第3の磁石26との間の隙間がほぼゼロとなっても、各磁石間の磁気的斥力があるため、回動部材19の第1の磁石24が磁気的斥力で空中に浮いている状態となり、回動部材19の第1の磁石24と第2の磁石25及び第3の磁石26との間の各々が固着することなく、回動部材19はガタなく自在に回動できる。
【0040】
そこで、本実施の形態でも第1の実施の形態と同じ効果が得られるほか、本実施の形態ででは特に、第1の実施の形態と比べて接続装置3の内視鏡連結部8の構造が一層、簡略化されるためコストが安くなるという効果もある。
【0041】
また、図3は第1の実施の形態の内視鏡用撮像装置1の第1の変形例を示す概略構成図である。本変形例は、特に細い内視鏡2を保護するために、中空の保護シース31を内視鏡2に被せて使用する場合に、磁気的斥力を利用した応用例である。
【0042】
ここでは、内視鏡2の接眼部6には保護シース31との接合面に第4の磁石32を、保護シース31の基端側には第5の磁石33を第4の磁石32と対向する位置にそれぞれ一体的に設けている。第4の磁石32と第5の磁石33はお互いに磁気的斥力が働く方向に取り付ける。
【0043】
こうすることにより、保護シース31を内視鏡2に被せる作業時に、内視鏡2の接眼部6と保護シース31の基端側とが接近した際に第4の磁石32と第5の磁石33との間に磁気的斥力が働く。そのため、保護シース31の基端側と内視鏡2の接眼部6との接合面間が強くぶつかり、破損などの故障を防ぐことができる。
【0044】
また、図4は、第1の実施の形態の内視鏡用撮像装置1の第2の変形例を示す概略構成図である。本変形例は、磁気的連結力を利用した応用例である。
【0045】
ここでは、内視鏡2の挿入部5には第6の磁石41を、保護シース31の内周部にはシース31の中心線方向に沿って複数個の第7の磁石42をそれぞれ一体的に並設させている。第6の磁石41と第7の磁石42はお互いに磁気的連結力が働く方向に取り付ける。
【0046】
保護シース31を内視鏡2に被せた場合、内視鏡2を保護シース31に対して任意の位置に移動させ、把持することがあるが、上記のような構成にすることにより、内視鏡2を手で把持しなくても磁気的連結力が働くところでは確実に保持することができる。
【0047】
(第3の実施の形態)
また、図5乃至図7は本発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1参照)の内視鏡用撮像装置1のテレビカメラ4の内部構成を次の通り変更したものである。
【0048】
すなわち、本実施の形態の内視鏡用撮像装置1のテレビカメラ4の内部には、図5、6に示すようにカメラ4の中心線上に固体撮像素子51が配設されている。この固体撮像素子51は、円筒状の枠(撮像素子保持部材)52によって光軸を中心に軸回り方向に回転自在に保持されている。枠52の外周部には、第1の磁石(第1の永久磁石群)53が取り付けられている。これにより、固体撮像素子51は、枠52と第1の磁石53と一体となって回転する。
【0049】
カメラ4のケーシング54内には第1の磁石53の周囲に第2の磁石(第2の永久磁石群)55が離間対向配置されている。図7に示すようにこの第2の磁石55は、第1の磁石53に対して磁極が対抗するように配置された状態でその周囲に固定されている。
【0050】
さらに、枠52には錘56が取り付けられている。この錘56は、固体撮像素子51の天地方向の下方(地側)に向けて位置合わせされて配置された状態で、取り付けられている。
【0051】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態では、第1の磁石53と第2の磁石55の反発力により枠52は第2の磁石55が取り付けられた外装に対して一定以上の間隔が維持される。そのため、枠52を回転させる時の抵抗は限りなく小さい。
【0052】
一方、枠52には錘56が取り付けられており枠52全体の重心の位置が光軸中心からずれている。そのため、錘56は重力により常に光軸を中心に下方へ向かう。その結果、固体撮像素子51は常に天地方向が正しく維持される。
【0053】
そこで、上記構成のものにあっては、意図せず内視鏡用撮像装置1のテレビカメラ4を回転させてしまった場合や、斜視の硬性鏡と組み合わせて使用していて視野方向を変換させる為に内視鏡用撮像装置1のテレビカメラ4を回転した場合にもビデオモニターに表示される映像は自動的に常に天地を維持される効果がある。よって、より効率の良い作業を手術者に提供できる。
【0054】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 内視鏡が着脱可能な内視鏡用撮像装置において、内視鏡を保持し、撮像素子に対して回動自在な回動部材と、回動部材に一体的に設けられた第1の磁石と、この第1の磁石と磁気的に反発し、この第1の磁石を挟み込むように設けられた第二及び第3の磁石と、第一、第二及び第3の磁石の位置関係を調節可能な調節手段と、を備えたことを特徴とする内視鏡用撮像装置。
【0055】
(付記項2) 硬性鏡に取り付けて使用する外付け内視鏡用撮像装置において、CCDなどの撮像素子と、撮像素子保持部材と、撮像素子保持部材に配された第1の永久磁石群と、第1の永久磁石と対向するように配された第2の永久磁石群と、撮像素子がその光軸中心で撮像素子保持部材と一体で回転する回転軸と、撮像素子保持部材に配されたおもりと、を有したことを特徴とする内視鏡用撮像装置。
【0056】
(付記項2の従来技術) 従来技術は、特開平6−269403号公報、特開2000−227559号公報である。
【0057】
(付記項2が解決しようとする課題) この種の内視鏡を用いて体腔内手術を行う場合、その内視鏡を操作中に挿入部を光軸周りに回転するとTVモニター上での像が回転して傾いたり天地が逆になってしまったりする。特に斜視式の内視鏡の場合には観察方向まで大きく変わってしまうためオリエンテーションの把握が容易ではなく手技操作がやりにくいことがあった。この課題に対して、特開平6−269403号公報で上下(天地)方向を保つことが出来る内視鏡装置が開示されているが、該発明においては撮像装置の天地を検出するための各種のセンサー、センサーからの情報を元に回転量を判断する手段、イメージローテーターなどの光学部材、およびその光学部材を回転するための回転駆動装置を備える必要がある。これらは高価で複雑であり、撮像装置そのもの以外にも手術に際して準備するものが多く煩雑になりがちである。また、特開2000−227559号公報でTVモニターの内視鏡像の向きを所望の向きに簡単に調整する事を出来るようにした撮像装置が開示されているが、自動で行われるものではなく操作者自身が必要に応じて都度調整作業を行わねばならないため面倒である。
【0058】
(付記項2の目的) 本願では、複雑な部材・装置を必要とせず、追加の操作を行わなくても常にTVモニター上の像が天地方向を保つことが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、内視鏡の接眼部に着脱可能に連結される内視鏡用撮像装置と内視鏡用連結装置を使用する技術分野や、その内視鏡用撮像装置と内視鏡用連結装置を製造する技術分野に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡用撮像装置の接続装置の内部構成を示す要部の縦断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の内視鏡用撮像装置の接続装置の内部構成を示す要部の縦断面図。
【図3】第1の実施の形態の内視鏡用撮像装置の第1の変形例を示す概略構成図。
【図4】第1の実施の形態の内視鏡用撮像装置の第2の変形例を示す概略構成図。
【図5】本発明の第3の実施の形態の内視鏡用撮像装置の使用状態を示す概略構成図。
【図6】図5のIV−IV線断面図。
【図7】第3の実施の形態の内視鏡用撮像装置の磁気的斥力の作用を説明するための説明図。
【符号の説明】
【0061】
1…内視鏡用撮像装置、2…内視鏡、3…接続装置(内視鏡用連結装置)、6…接眼部、11…撮像素子、19a…保持部、19…回動部材、23…ストッパリング(位置調節手段)、24…第1の磁石(第1の磁力発生手段)、25…第2の磁石(第2の磁力発生手段)、26…第3の磁石(第2の磁力発生手段)。




 

 


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