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発明の名称 医療用フットスイッチ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−29451(P2007−29451A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−217678(P2005−217678)
出願日 平成17年7月27日(2005.7.27)
代理人 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
発明者 伊藤 賢
要約 課題
システムコントローラと通信可能な医療機器の操作とともに、システムコントローラと非通信の医療機器の操作をも行える医療用フットスイッチを実現する。

解決手段
医療用フットスイッチ40は、第1の医療機器としての気腹装置に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第1のフットスイッチである気腹用フットスイッチ42近傍に、第2の医療機器としての電気メス装置に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第2のフットスイッチである電気メス用フットスイッチ41を装着可能な装着部としてステージ部51を設け、このステージ部51に電気メス用フットスイッチ41を装着可能とし、この電気メス用フットスイッチ41の押下操作とともに気腹用フットスイッチ42の押下操作を可能とした。
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第1のフットスイッチ近傍に、第2の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第2のフットスイッチを装着可能な装着部を設け、この装着部に前記第2のフットスイッチを装着可能としたことを特徴とする医療用フットスイッチ。
【請求項2】
第1の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第1のフットスイッチを設けたフットスイッチ筐体と、
前記フットスイッチ筐体に設けた前記第1のフットスイッチ近傍に第2の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第2のフットスイッチを装着可能な装着部と、
を具備したことを特徴とする医療用フットスイッチ。
【請求項3】
第1の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第1のフットスイッチと、
前記第1のフットスイッチ近傍に第2の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第2のフットスイッチを装着可能な装着部と、
を具備したことを特徴とする医療用フットスイッチ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号(以下、オン/オフと記す。)を送信するための医療用フットスイッチに係り、特に医療機器を集中制御する医療システムに用いる医療用フットスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各種の医療機器は、医療技術の発展と共に豊富となり、その機能も充実傾向にある。各種医療機器は、電気メス装置、気腹器、超音波吸引装置、レーザーメス等様々なものが用意されている。これらの医療機器は、単体で用いられる場合もあるが、複合した医療システムとして用いられる場合もある。これらの医療機器において、出力のオン/オフは、術者の足により押下操作が行われる医療用フットスイッチを用いることが多い。
【0003】
このような医療用フットスイッチは、例えば特開2003−344780号公報、特開2002−238919号公報に提案されている。前記特開2003−344780号公報に記載の医療用フットスイッチは、手術用顕微鏡に接続されて用いられている。この手術用顕微鏡に接続される医療用フットスイッチは、前記手術用顕微鏡に内蔵された変倍機構をオン/オフする他に、手術用顕微鏡に具備された写真撮影装置のレリーズ動作をオン/オフするように構成されている。
【0004】
また、前記特開2002−238919号公報に記載の医療用フットスイッチは、各種医療機器を集中制御するシステムコントローラに接続されて用いられている。前記医療機器は、前記システムコントローラと同一の通信インターフェース或いは、通信プロトコルを有している。前記システムコントローラに接続される医療用フットスイッチは、前記医療機器のうち、該当する医療機器をオン/オフをするように構成されている。
【特許文献1】特開2003−344780号公報
【特許文献2】特開2002−238919号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記システムコントローラに接続される医療用フットスイッチは、同一の通信インターフェース或いは、通信プロトコルを有する医療機器のオン/オフに用いられている。しかしながら、前記医療機器は、前記システムコントローラと通信するために、通信インターフェース或いは、通信プロトコルを合わせる必要があり、この設定作業が煩雑である。
【0006】
また、前記医療機器の中には、通信用コネクタを備えていない、つまり前記システムコントローラと非通信の機器もある。このような場合、術者は、前記医療用フットスイッチを押下操作して前記システムコントローラと通信可能な医療機器を動作させながら、手術補助者に口頭指示にて前記非通信の医療機器を操作させている。
【0007】
しかしながら、手術補助者は、術者の所望としているタイミングで前記非通信の医療機器を操作することが困難である。また、手術補助者は、術者の指示を待って前記非通信の医療機器を操作するので、該機器の制御パネル前に常に待機する必要があった。
【0008】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、システムコントローラと通信可能な医療機器の操作とともに、システムコントローラと非通信の医療機器の操作をも行える医療用フットスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために本発明の一態様による医療用フットスイッチは、第1の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第1のフットスイッチ近傍に、第2の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第2のフットスイッチを装着可能な装着部を設け、この装着部に前記第2のフットスイッチを装着可能としたことを特徴としている。
また、本発明の他の態様による医療用フットスイッチは、第1の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第1のフットスイッチを設けたフットスイッチ筐体と、前記フットスイッチ筐体に設けた前記第1のフットスイッチ近傍に第2の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第2のフットスイッチを装着可能な装着部と、を具備している。
さらに、本発明の別の態様による医療用フットスイッチは、第1の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第1のフットスイッチと、前記第1のフットスイッチ近傍に第2の医療機器に対してオン/オフに代表されるトリガー信号を送信するための第2のフットスイッチを装着可能な装着部と、を具備している。
【発明の効果】
【0010】
本発明の医療用フットスイッチは、システムコントローラと通信可能な医療機器の操作とともに、システムコントローラと非通信の医療機器の操作をも行えるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0012】
図1ないし図26は本発明の実施例1に係わり、図1は実施例1に係わる医療システムの構成を示す構成図、図2は図1の医療用フットスイッチの外観斜視図、図3は図2の電気メス用フットスイッチを設置する前の医療用フットスイッチの外観斜視図、図4は図2の医療用フットスイッチの上面図、図5は図4のA−A断面図、図6は図4のB−B断面図、図7は図4の医療用フットスイッチの操作待機または、電気メス用フットスイッチの押下操作中を示す図、図8は図7の状態から送気用フットスイッチを押下操作している様子を示す図、図9は図7の状態から煤煙用フットスイッチを押下操作している様子を示す図、図10はねじ止め等により汎用フットスイッチをステージ部に装着した医療用フットスイッチの上面図、図11は図10の要部断面図、図12は気腹用フットスイッチの押下操作時における踵回転角度を示す図、図13は図12の釦部の形状を示す図、図14は図12のC−C断面図であり、足先を電気メス用フットスイッチに置き、踵を気腹用フットスイッチのフラット面に置いた直後の様子を示す図、図15は図14の要部拡大図、図16は図14の状態から気腹用フットスイッチをオンした状態の様子を示す図、図17は図16の要部拡大図、図18は床置きした汎用フットスイッチを示す図、図19はフラット面を切り欠き状に形成した釦部の上面図、図20は図19の釦部の側面図、図21は気腹用フットスイッチの釦部に代えてレバー部を設けた医療用フットスイッチを示す図、図22は図21の背面図、図23は図21の状態から気用フットスイッチを操作している様子を示す図、図24は図23の背面図、図25は電気メス用フットスイッチを2つにし、気腹用フットスイッチを1つに構成した医療用フットスイッチを示す図、図26は収納部の底部に斜めに形成した斜め形状部を設け、この斜め形状部に汎用フットスイッチを収納して構成した医療フットスイッチを示す図である。
【0013】
図1に示すように、手術室1内には、患者2が横たわる患者ベッド2aと、医療システム3が配置される。この医療システム3は、第1カート11及び第2カート12を有している。第1カート11には、医療機器として例えば電気メス装置13、気腹装置14、内視鏡用カメラ装置15、光源装置16及びビデオテープレコーダ(VTR)17等の装置類と、炭酸ガスを充填した炭酸ガスボンベ18が載置されている。
【0014】
前記電気メス装置13は、高周波電流を生体組織に付与することにより、生体組織に切開,凝固等の焼灼処置を施すようになっている。前記電気メス装置13は、アクティブコード13aを介して電気メス13bに接続される。また、前記電気メス装置13は、リターンコード13cを介して患者の臀部等に広い面積で接触している患者プレート13dと接続される。前記電気メス装置13は、電気メス13bから生体組織に高周波電流を付与し、前記患者プレート13dから回収することにより、前記電気メス13bを当接した生体組織に焼灼処置を施すことができる。
【0015】
前記気腹装置14には、前記炭酸ガスボンベ18が接続され、気腹チューブ14aを介して患者の腹腔内に炭酸ガスを供給できるようにしている。また、前記気腹装置14は、腹部内に充満した煙を吸引して外部に排煙する排煙機能を有している。
【0016】
内視鏡用カメラ装置15は、カメラケーブル31aを介して第1の内視鏡31に接続される。光源装置16は、ライトガイドケーブル31bを介して第1の内視鏡31に接続され、この第1の内視鏡31に照明光を供給する。また、第1カート11には、表示装置19、第1の集中表示パネル20、操作パネル21等が載置されている。表示装置19は、内視鏡画像等を表示する、例えばTVモニタである。
【0017】
集中表示パネル20は、手術中のあらゆるデータを選択的に表示させることが可能な表示手段となっている。操作パネル21は、例えば液晶ディスプレイ等の表示部とこの表示部上に一体的に設けられた例えばタッチパネルにより構成され、非滅菌域にいる看護師等が操作する集中操作装置になっている。
【0018】
更に、第1カート11には、制御装置であるシステムコントローラ22が載置されている。このシステムコントローラ22には、上述の気腹装置14と内視鏡用カメラ装置15と光源装置16とVTR17とが、図示しない通信線を介して接続されている。システムコントローラ22には、ヘッドセット型のマイク33が接続できるようになっており、さらにシステムコントローラ22は音声認識機能を有し、マイク33から入力された音声を認識し、術者の音声により各機器を制御できるようになっている。
【0019】
一方、前記第2カート12には、内視鏡用カメラ装置23、光源装置24、画像処理装置25、表示装置26及び第2の集中表示パネル27が載置されている。内視鏡用カメラ装置23は、カメラケーブル32aを介して第2の内視鏡32に接続される。光源装置24はライトガイドケーブル32bを介して第2の内視鏡32に接続され、この第2の内視鏡32に照明光を供給する。
【0020】
表示装置26は、内視鏡用カメラ装置23によりとらえた内視鏡画像等を表示する。第2の集中表示パネル27は、手術中のあらゆるデータを選択的に表示させることが可能になっている。これら内視鏡用カメラ装置23と光源装置24と画像処理装置25とは、第2カート12に載置された中継ユニット28に図示しない通信線を介して接続されている。この中継ユニット28は、中継ケーブル29によって、上述の第1カート11に搭載されているシステムコントローラ22に接続されている。
【0021】
したがって、システムコントローラ22は、これらの第2カート12に搭載されているカメラ装置23、光源装置24及び画像処理装置25と、第1カート11に搭載されている気腹装置14、カメラ装置15、光源装置16及びVTR17とを集中制御するようになっている。
【0022】
このため、システムコントローラ22は、これらの装置との間で通信が行われている場合、上述の操作パネル21の液晶ディスプレイ上に、接続されている装置の設定状態や操作スイッチ等の設定画面を表示できるようになっている。さらに、システムコントローラ22は、操作パネル21の所望の操作スイッチが触れられて所定領域のタッチパネルが操作されることによって、手術データの設定、閾値等の設定値の設定、変更等の操作入力が行えるようになっている。
【0023】
リモートコントローラ30は、滅菌域にいる執刀医等が操作する第2集中操作装置であり、通信が成立している他の装置を、システムコントローラ22を介して操作することができるようになっている。このシステムコントローラ22は、図示しない患者モニタシステムに接続されており、患者モニタシステムから取得した生体情報を記録し、その記録した生体データ、例えば脈拍、血圧等のデータを所要の表示装置19に表示させることができる。さらにまた、システムコントローラ22には、通信手段である赤外線通信ポート(図示せず)が取り付けられている。この赤外線通信ポートは、表示装置19の近傍等の赤外線が照射しやすい位置に設けられ、システムコントローラ22との間がケーブルで接続されている。
【0024】
以上のような構成に係る医療システム3において、前記電気メス装置13は、前記システムコントローラ22と通信するための通信用コネクタを備えていないかまたは、前記システムコントローラ22とは異なる通信インターフェース或いは、通信プロトコルを有している。つまり、前記電気メス装置13は、前記システムコントローラ22と電気的に接続されず分離している。
この電気メス装置13による焼灼処置においては、生体組織の変性が進むと煙或いは、ミスト(水蒸気)が発生し、前記第1,第2の内視鏡31,32の視野を遮る場合がある。このため、前記電気メス装置13を使用して焼灼処置を生体組織に施す際には、前記気腹装置14を作動し、この気腹装置14に排煙動作を行わせる必要がある。
【0025】
本実施例では、第2の医療機器としての前記電気メス装置13の焼灼処置とともに第1の医療機器としての前記気腹装置14が煤煙動作可能に医療用フットスイッチ40を設けている。前記医療用フットスイッチ40は、前記電気メス装置13及び前記気腹装置14に接続されるようになっている。
【0026】
この医療用フットスイッチ40の詳細構成を図2乃至図6を参照して説明する。
図2乃至図6に示すように前記医療用フットスイッチ40は、第2のフットスイッチとしての電気メス用フットスイッチ41と、第1のフットスイッチとしての気腹用フットスイッチ42とを設置可能なフットスイッチ筐体43を設けて構成されている。
【0027】
前記電気メス用フットスイッチ41は、汎用のフットスイッチとして前記電気メス装置13にケーブル44を介して接続され、この電気メス装置13のオン/オフが可能である(すなわち、前記電気メス用フットスイッチ41は、オン/オフに代表されるトリガー信号を前記電気メス装置13に送信可能である)。
【0028】
前記気腹用フットスイッチ42は、前記気腹装置14にケーブル47を介して接続され、この気腹装置14のオン/オフが可能である(すなわち、前記気腹用フットスイッチ42は、オン/オフに代表されるトリガー信号を前記気腹装置14に送信可能である)。なお、前記気腹用フットスイッチ42は、2つ設けられており、例えば左側は体腔内への送気(気体注入)のための送気用フットスイッチ45、右側は体腔内における排煙のための煤煙用フットスイッチ46である。
【0029】
前記フットスイッチ筐体43は、箱状に形成され、前記電気メス用フットスイッチ41が装着可能な装着部として筐体上面に設けたステージ部51と、前記気腹用フットスイッチ42(送気用フットスイッチ45及び煤煙用フットスイッチ46)を内部に収納配置する収納部52を有している。
【0030】
前記ステージ部51は、前記電気メス用フットスイッチ41に限らず全ての医療機器用の汎用フットスイッチを載置できるようにフラット状に形成されている。また、前記ステージ部51は、汎用フットスイッチの筐体が金属製であるので、この汎用フットスイッチを装着するためにマグネット53を設けている。
【0031】
前記収納部52は、前記フットスイッチ筐体43上面に形成された開口部54から、前記気腹用フットスイッチ42(送気用フットスイッチ45及び煤煙用フットスイッチ46)の釦部が露出するように形成されている。なお、前記電気メス用フットスイッチ41のケーブル44は、前記フットスイッチ筐体43の背面開口部55から延出している。
【0032】
前記医療用フットスイッチ40は、前記収納部52に前記気腹用フットスイッチ42(送気用フットスイッチ45及び煤煙用フットスイッチ46)を収納設置することにより、この気腹用フットスイッチ42の釦部が前記フットスイッチ筐体43に露出する。したがって、前記医療用フットスイッチは、前記ステージ部51に設置した前記電気メス用フットスイッチ41の押下操作とともに前記気腹用フットスイッチ42を押下操作可能となっている。
【0033】
前記開口部54の間には、足待機部56が設けられている。この足待機部56には、滑り止め部材57が設けられており、足58(踵58b)が滑らないようになっている。前記滑り止め部材57は、前記電気メス用フットスイッチ41を前記ステージ部51の中央に設定する際の設置位置表示も兼ねている。なお、この設置位置表示は、前記滑り止め部材57のみでなく、前記ステージ部51に形成してもよい。
【0034】
図5及び図7に示すように、前記医療用フットスイッチ40は、術者が踵58bを前記足待機部56に置くことにより、操作待機または、前記電気メス用フットスイッチ41の押下操作を行えるようになっている。
【0035】
術者は、前記足待機部56に踵58bを置き、操作待機する。術者は、前記電気メス装置13を使用する際に、前記電気メス用フットスイッチ41に足先58aを置いて押下操作する。前記電気メス装置13は、前記電気メス用フットスイッチ41のオン信号を受け、前記電気メス13bに高周波電流を供給し、この電気メス13bにより生体組織に切開,凝固等の焼灼処置を施すことができる。
【0036】
術者は、気腹装置14の送気操作を行う場合、図8に示すように前記電気メス用フットスイッチ41に置いた足先58aを支点として踵58bを前記送気用フットスイッチ45に置き、この送気用フットスイッチ45を押下操作する。前記気腹装置14は、前記送気用フットスイッチ45のオン信号を受け、図示しない送気ポンプを駆動することにより体腔内に炭酸ガス等の気体を送気することができる。
【0037】
また、術者は、前記電気メス装置13の電気メス13bを使用して生体組織に焼灼処置を行っている際、この焼灼処置により煙或いは、ミスト(水蒸気)が発生して前記第1,第2の内視鏡31,32の視野が妨げられたとき、気腹装置14の煤煙操作を行う。
【0038】
術者は、気腹装置14の煤煙操作を行う場合、図9に示すように前記電気メス用フットスイッチ41に置いた足先58aを支点として踵58bを前記煤煙用フットスイッチ46に置き、この煤煙用フットスイッチ46を押下操作する。
【0039】
前記電気メス装置13は、前記電気メス13bに高周波電流を供給し続けることにより、生体組織に焼灼処置を続けることができる。同時に前記気腹装置14は、前記煤煙用フットスイッチ46のオン信号を受け、図示しない吸引ポンプを駆動することにより体腔内への送気をしつつ、体腔内で発生した煙或いはミストを煤煙することができる。
【0040】
したがって、前記医療用フットスイッチ40は、システムコントローラ22と通信可能な医療機器である気腹装置14を動作させながら、システムコントローラ22と非通信の医療機器である電気メス装置13を所望のタイミングでオン/オフできる。
【0041】
なお、前記ステージ部51は、図10及び図11に示すように前記電気メス用フットスイッチ41を装着するようにしてもよい。
図10及び図11に示すように前記ステージ部51は、前記フットスイッチ筐体43に前記電気メス用フットスイッチ41の汎用フットスイッチ筐体61を装着可能である。
【0042】
前記フットスイッチ筐体43には、前記汎用フットスイッチ筐体61を固定するためのフットスイッチ固定べース62が取り付けられている。
前記フットスイッチ固定ベース62は、前記フットスイッチ筐体43に形成された長穴63に固定用ボルト64を通して、術者の足58の大きさに合わせてスライド可能に前記フットスイッチ筐体43に設けられている。
【0043】
前記フットスイッチ固定ベース62は、前記汎用フットスイッチ筐体61を固定用ボルト65により固定し、術者の足58の大きさに合わせて位置決めした後、ビス66により固定する。なお、前記フットスイッチ固定ベース62は、前記固定用ボルト65付近を皿加工または、ざぐり加工している。したがって、前記医療用フットスイッチ40は、汎用フットスイッチ筐体61が金属製でなくても、固定して設置できる。
【0044】
なお、図12に示すように前記気腹用フットスイッチ42の押下操作時における踵回転角度は、前記電気メス用フットスイッチ41の中心線に対して25度付近に位置する。
この踵回転角度である25度付近において、前記医療用フットスイッチ40は、踵58bを置き易いように前記気腹用フットスイッチ42(送気用フットスイッチ45及び煤煙用フットスイッチ46)の釦部71にフラット面72を設けている。なお、この釦部71に設けられたフラット面72は、例えばφ70mmの円形状に形成されている。また、図13に示すように前記フラット面72の端部側は、踵58bが引っかからないようにテーパ部73を形成している。
【0045】
前記医療用フットスイッチ40は、術者の要望に合わせて前記電気メス用フットスイッチ41を設置した後、前記フラット面72の位置が設定される。なお、図12中、前記フラット面72は、足先58aが置かれる前記電気メス用フットスイッチ41の中心線から26.5cmに位置している。これにより、前記医療用フットスイッチ40は、術者が前記気腹用フットスイッチ42(送気用フットスイッチ45及び煤煙用フットスイッチ46)を押下操作し易くなる。
【0046】
図14及び図15に示すように術者は、足先58aを前記電気メス用フットスイッチ41に置き、踵58bを前記気腹用フットスイッチ42のフラット面72に置いて該気腹用フットスイッチ42を押下操作する。このとき、術者の踵58bが置かれるフラット面72の位置は、前記ステージ部51の位置より高い。
【0047】
また、前記医療用フットスイッチ40は、前記電気メス用フットスイッチ41の昇降ストロークが前記フットスイッチ筐体43と一致するように構成している。したがって、図16及び図17に示すように前記医療用フットスイッチ40は、前記気腹用フットスイッチ42の昇降ストロークが前記電気メス用フットスイッチ41と一致した時点で前記気腹用フットスイッチ42がオンするようになっている。
【0048】
これにより、前記医療用フットスイッチ40は、床置きした汎用フットスイッチ74(図18参照)の操作感覚を維持したまま、違和感無く前記電気メス用フットスイッチ41の押下操作が可能となる。
【0049】
なお、前記フラット面72は、図19及び図20に示すように切り欠き形状に形成してもよい。図19及び図20に示すように前記気腹用フットスイッチ42は、釦部71の両端側を切り欠いてフラット面72Bを形成している。これにより、前記医療用フットスイッチ40は、前記気腹用フットスイッチ42の釦部71が左右どちらからでもフラット面72Bを有するので、操作性が向上する。
【0050】
また、前記医療用フットスイッチ40は、図21乃至図24に示すように前記気腹用フットスイッチ42を釦部71に代えてレバー式に構成してもよい。図21乃至図24に示すように医療用フットスイッチ40は、前記気腹用フットスイッチ42の前記釦部71に代えてレバー部71Bを設けて構成されている。
【0051】
これにより、術者は、前記電気メス用フットスイッチ41に置いた足先58aを支点として前記気腹用フットスイッチ42のレバー部71Bを押圧して操作することができる。なお、図21及び図22は、前記電気メス用フットスイッチ41の押下操作または操作待機の様子を示し、図23及び図24は、気腹用フットスイッチ42の送気用フットスイッチ45を操作している様子を示している。
【0052】
なお、本実施例では、汎用フットスイッチである電気メス用フットスイッチ41を1つ、前記気腹用フットスイッチ42を送気用フットスイッチ45及び煤煙用フットスイッチ46の2つの構成としているが、図25に示すように汎用フットスイッチである電気メス用フットスイッチ41を2つにし、前記気腹用フットスイッチ42を1つに構成してもよい。この場合、電気メス用フットスイッチ41の2つのフットスイッチは、例えば左側は切開用フットスイッチ、右側は凝固用フットスイッチである。
【0053】
また、前記医療用フットスイッチ40は、前記収納部52に前記気腹用フットスイッチ42として汎用フットスイッチ74を収納すると、この汎用フットスイッチ74の昇降ストロークが大きいので、ステージ部51(開口部54)の高さ位置よりも押し込まないとオンしなくなるので、床置きした汎用フットスイッチ74(図18参照)の操作感覚を維持できず、違和感が生じる。
【0054】
そこで、医療用フットスイッチ40は、図26に示すように前記収納部52の底部に斜めに形成した斜め形状部75を設け、この斜め形状部75に汎用フットスイッチ74を収納するように構成してもよい。これにより、前記医療用フットスイッチ40は、術者の踵58bが汎用フットスイッチを押し込んでオンする際、ステージ部51(開口部54)の高さ位置と同様な位置となり、床置きした汎用フットスイッチ74の操作感覚を維持したまま、違和感無く前記汎用フットスイッチ74の押下操作が可能となる。
【0055】
なお、前記医療用フットスイッチ40は、図示しないがフック等の連設部を設けて例えば、6連設等、連設して構成してもよい。この場合、左右に連設してもよいし、また前後に連設してもよい。この組み合わせは、自在である。
なお、本実施例では、第1の医療機器としての気腹装置と、第2の医療機器としての電気メス装置を用い、また第1のフットスイッチとしての気腹用フットスイッチと、第2のフットスイッチとしての電気メス用フットスイッチを用いて構成しているが、本発明はこれに限定されず、第1,第2医療機器として他の医療機器及び第1,第2のフットスイッチとして前記医療機器に該当するフットスイッチを用いて構成しても構わない。
【実施例2】
【0056】
図27ないし図33は本発明の実施例2に係わり、図27は実施例2の医療用フットスイッチを示す外観斜視図、図28は図27の電気メス用フットスイッチを設置する前の医療用フットスイッチの外観斜視図、図29は図27の側面図、図30は図27の待機用足サポート部の構造を示す図、図31は踵を待機用足サポート部に置いて操作待機中である医療用フットスイッチの様子を示す図、図32は図31の状態から待機用足サポート部をコイルばねの付勢力に抗して踏み込み降下させ、この待機用足サポート部ごと電気メス用フットスイッチを押下操作している様子を示す図、図33は図32の状態から電気メス用フットスイッチに足先を置いたまま、さらに待機用足サポート部を踏み込み降下させ、踵により気腹用フットスイッチを押下操作している様子を示す図である。
【0057】
上記実施例1は前記電気メス用フットスイッチ41を上段に、前記気腹用フットスイッチ42を下段に設けて構成しているが、実施例2は昇降自在な足待機部を設けて同一平面上に汎用フットスイッチである電気メス用フットスイッチ41と気腹用フットスイッチ42とを設置して構成する。それ以外の構成は、上記実施例1と同様であるので説明を省略し、同一構成には同じ符号を付して説明する。
【0058】
図27乃至図29に示すように、医療用フットスイッチ40Bは、フットスイッチ筐体43Bに昇降自在な足待機部として待機用足サポート部81を設け、同一平面上に汎用フットスイッチである電気メス用フットスイッチ41及び気腹用フットスイッチ42Bとを設置可能に構成されている。
【0059】
前記待機用足サポート部81は、前記電気メス用フットスイッチ41を装着可能なステージ部51Bと、前記気腹用フットスイッチ42B(送気用フットスイッチ45及び煤煙用フットスイッチ46)を設置している設置部82との間に設けられている。
【0060】
前記待機用足サポート部81は、サポート摺動部91に術者が踵58bを置いて操作待機し、このサポート摺動部91を踏み込むことで、前記電気メス用フットスイッチ41及び前記気腹用フットスイッチ42Bを押下操作できるようになっている。
【0061】
図30に示すように、前記待機用足サポート部81は、サポート筐体81aの上部に待機用サポート摺動部91が設けられている。この待機用サポート摺動部91は、コイルばね92を設けたLM(リニアモーション)フレーム93にロックナット94により固定されており、前記コイルばね92力により上下に摺動可能である。
【0062】
前記待機用足サポート部81は、待機用サポート摺動部91は、前記ロックナット94の位置調整により、待機用サポート摺動部91部の上下摺動強度を調整可能である。なお、この摺動強度調整は、前記サポート筐体81aを取り外し、前記ロックナット94を図示しない工具により位置調整することにより行われる。
【0063】
これにより、前記待機用足サポート部81は、所望のコイルばね92の強さに調整変更可能であり、足待機中に誤って踏み込むことがない。また、前記待機用足サポート部81は、足首の角度を変えて押下操作することにより、電気メス用フットスイッチ41のみ操作することができる。
【0064】
図31に示すように、医療用フットスイッチ40Bは、術者が踵58bを待機用足サポート部81に置くことにより、操作待機中となる。術者は、前記待機用足サポート部81に踵58bを置き、操作待機する。
術者は、前記電気メス装置13を使用する場合、図32に示すように前記待機用足サポート部81を前記コイルばね92の付勢力に抗して踏み込み降下させ、この待機用足サポート部81ごと前記電気メス用フットスイッチ41を押下操作する。前記電気メス装置13は、前記電気メス用フットスイッチ41のオン信号を受け、前記電気メス13bに高周波電流を供給し、この電気メス13bにより生体組織に切開,凝固等の焼灼処置を施すことができる。
【0065】
また、術者は、前記電気メス装置13の電気メス13bを使用して生体組織に焼灼処置を行っている際、この焼灼処置により煙或いは、ミスト(水蒸気)が発生して前記第1,第2の内視鏡31,32の視野が妨げられたとき、気腹装置14の煤煙操作を行う。
【0066】
術者は、気腹装置14の煤煙操作を行う場合、図33に示すように前記電気メス用フットスイッチ41に足先58aを置いたまま、さらに前記待機用足サポート部81を踏み込み降下させ、踵58bにより気腹用フットスイッチ42Bを押下操作する。
【0067】
前記電気メス装置13は、前記電気メス13bに高周波電流を供給し続けることにより、生体組織に焼灼処置を施し続けることができる。同時に前記気腹装置14は、前記気腹用フットスイッチ42Bのオン信号を受け、図示しない吸引ポンプを駆動することにより体腔内への送気をしつつ、体腔内で発生した煙或いはミストを煤煙することができる。この結果、実施例2の医療用フットスイッチ40Bは、上記実施例1と同様な効果を得ることができる。
【0068】
なお、実施例2の医療用フットスイッチ40Bも上記実施例1と同様に図示しないがフック等の連設部を設けて例えば、6連設等、連設して構成してもよい。
なお、上述した各実施例等を部分的等で組み合わせて構成される実施例等も本発明に属する。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明の医療用フットスイッチは、システムコントローラと通信可能な医療機器の操作とともに、システムコントローラと非通信の医療機器の操作をも行えるので、内視鏡下手術に適している。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】実施例1に係わる医療システムの構成を示す構成図である。
【図2】図1の医療用フットスイッチの外観斜視図である。
【図3】図2の電気メス用フットスイッチを設置する前の医療用フットスイッチの外観斜視図である。
【図4】図2の医療用フットスイッチの上面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】図4の医療用フットスイッチの操作待機または、電気メス用フットスイッチの押下操作中を示す図である。
【図8】図7の状態から送気用フットスイッチを押下操作している様子を示す図である。
【図9】図7の状態から煤煙用フットスイッチを押下操作している様子を示す図である。
【図10】ねじ止め等により汎用フットスイッチをステージ部に装着した医療用フットスイッチの上面図である。
【図11】図10の要部断面図である。
【図12】気腹用フットスイッチの押下操作時における踵回転角度を示す図である。
【図13】図12の釦部の形状を示す図である。
【図14】図12のC−C断面図であり、足先を電気メス用フットスイッチに置き、踵を気腹用フットスイッチのフラット面に置いた直後の様子を示す図である。
【図15】図14の要部拡大図である。
【図16】図14の状態から気腹用フットスイッチをオンした状態の様子を示す図である。
【図17】図16の要部拡大図である。
【図18】床置きした汎用フットスイッチを示す図である。
【図19】フラット面を切り欠き状に形成した釦部の上面図である。
【図20】図19の釦部の側面図である。
【図21】気腹用フットスイッチの釦部に代えてレバー部を設けた医療用フットスイッチを示す図である。
【図22】図21の背面図である。
【図23】図21の状態から気用フットスイッチを操作している様子を示す図である。
【図24】図23の背面図である。
【図25】電気メス用フットスイッチを2つにし、気腹用フットスイッチを1つに構成した医療用フットスイッチを示す図である。
【図26】収納部の底部に斜めに形成した斜め形状部を設け、この斜め形状部に汎用フットスイッチを収納して構成した医療フットスイッチを示す図である。
【図27】実施例2の医療用フットスイッチを示す外観斜視図である。
【図28】図27の電気メス用フットスイッチを設置する前の医療用フットスイッチの外観斜視図である。
【図29】図27の側面図である。
【図30】図27の待機用足サポート部の構造を示す図である。
【図31】踵を待機用足サポート部に置いて操作待機中である医療用フットスイッチの様子を示す図である。
【図32】図31の状態から待機用足サポート部をコイルばねの付勢力に抗して踏み込み降下させ、この待機用足サポート部ごと電気メス用フットスイッチを押下操作している様子を示す図である。
【図33】図32の状態から電気メス用フットスイッチに足先を置いたまま、さらに待機用足サポート部を踏み込み降下させ、踵により気腹用フットスイッチを押下操作している様子を示す図である。
【符号の説明】
【0071】
1 手術室
2 患者
3 医療システム
13 電気メス装置
13b 電気メス
13d 患者プレート
14 気腹装置
22 システムコントローラ
40 医療用フットスイッチ
41 電気メス用フットスイッチ
42 気腹用フットスイッチ
43 フットスイッチ筐体
45 送気用フットスイッチ
46 煤煙用フットスイッチ
51 ステージ部
52 収納部
53 マグネット
54 開口部
56 足待機部
57 滑り止め部材
58 術者の足
58a 足先
58b 踵




 

 


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