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発明の名称 内視鏡装置、内視鏡装置の使用方法、内視鏡処置具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−29291(P2007−29291A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−214731(P2005−214731)
出願日 平成17年7月25日(2005.7.25)
代理人 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
発明者 石黒 努
要約 課題
内視鏡を用いて、疾患部位に処置具を挿入するに際し、該処置具を良好な挿入性により容易に疾患部位に挿入でき、また挿入後も処置具を、疾患部位内において容易に進行させることができる構成を有する内視鏡装置を提供する。

解決手段
カニュレーションチューブ11と、カニュレーションチューブ11が挿抜自在な処置具挿通管路2dが、挿入部2の内部に設けられた、挿入部2の挿入方向とは異なる方向を観察する内視鏡1と、を有する内視鏡装置100において、カニュレーションチューブ11に、軸部11aから該軸部11aの挿入方向と異なる方向に延出する延出部11bが設けられており、挿入部2の外周に、延出部11bを、処置具挿通管路2dから挿入部2の外方に突出させるまたは挿入部2の外方から処置具挿通管路2dに没入させる、処置具挿通管路2dと連通する連通孔80が開口されていることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
内視鏡処置具と、
前記内視鏡処置具が挿抜自在な処置具挿通管路が、挿入部の内部に設けられた、前記挿入部の挿入方向とは異なる方向を観察する内視鏡と、
を有する内視鏡装置において、
前記内視鏡処置具に、本体部から該本体部の挿入方向と異なる方向に延出する延出部が設けられており、
前記挿入部の外周に、前記延出部を、前記処置具挿通管路から前記挿入部の外方に突出させるまたは前記挿入部の外方から前記処置具挿通管路に没入させる、前記処置具挿通管路と連通する連通孔が開口されていることを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】
前記延出部は、前記本体部から屈曲されるか、前記本体部から分岐するかにより前記本体部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
前記挿入部の前記挿入方向の先端に、前記処置具挿通管路と連通する延長管路を内部に有する延長部が連設されており、
前記延長管路は、前記延出部の長さより前記挿入方向に長く形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
前記延長部の先端に、前記延長管路の前記挿入方向の先端が開口されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
【請求項5】
前記挿入部の前記挿入方向の先端に、前記処置具挿通管路の前記挿入方向の先端が開口されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡装置。
【請求項6】
前記延出部の外周面に、係止条部が前記延出部に沿って設けられており、
前記処置具挿通管路または前記処置具挿通管路及び前記延長管路の、前記連通孔が開口されている側の内面に、前記係止条部が係脱自在なガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
【請求項7】
前記挿入部の前記連通孔に臨む部位に、該連通孔から突出した前記延出部の先端を特定位置に誘導する処置具起上台が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
【請求項8】
前記挿入部の前記連通孔の近傍部位に、観察光学系が設けられており、
前記連通孔は、前記観察光学系の視野方向と同一方向に穿設されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つの記載の内視鏡装置。
【請求項9】
内視鏡の挿入部の内部に設けられた処置具挿通管路に、本体部から該本体部の挿入方向と異なる方向に延出する延出部が設けられた内視鏡処置具を、該内視鏡処置具の押し込み操作により挿入する手順と、
前記延出部を、前記処置具挿通管路から、前記挿入部の外周に開口された前記処置具挿通管路に連通する連通孔を介して前記挿入部の外方に、前記内視鏡処置具の引き込み操作により突出させる手順と、
を具備することを特徴とする内視鏡装置の使用方法。
【請求項10】
前記延出部を、前記内視鏡処置具の押し込み操作により、前記挿入部の外方から前記連通孔を介して前記処置具挿通管路に没入させる手順と、
前記内視鏡処置具を、前記処置具挿通管路から、前記内視鏡処置具の引き込み操作により抜去する手順と、
をさらに具備することを特徴とする請求項9に記載の内視鏡装置の使用方法。
【請求項11】
本体部と、該本体部の挿入方向と異なる方向に延出する延出部とが設けられた内視鏡処置具であって、
前記延出部は、前記本体部から屈曲されるか、前記本体部から分岐するかにより前記本体部に設けられていることを特徴とする内視鏡処置具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、処置具挿通管路と、該処置具挿通管路と挿入部の外周とを連通する連通孔とを、挿入部に有する内視鏡を具備する内視鏡装置、内視鏡装置の使用方法、内視鏡処置具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、細管の疾患部位、例えば膵胆管系にある疾患部分を、挿入部先端の側面に撮像光学系が配設された側視型内視鏡を用いて検査、処置する、所謂ERCP(Endoscopic Retrograde Cholangio-pancreatography)が行われている。この側視型内視鏡を用いたERCPには、内視鏡により胆管や膵管を造影する検査の他、総胆管等に存在する胆石をバルーンや処置具により回収する治療的処置等がある。
【0003】
また、ERCPに際し、膵管、胆管は非常に細い管故、内視鏡挿入部の先端部を、胆管や膵管に直接挿入することは困難であることから、通常、側視型内視鏡挿入部の先端部を十二指腸乳頭付近まで挿入し、そこから観察下において、挿入部先端の側面に開口された、挿入部の内部に配された先端がJ字型の処置具挿通用管路から、カニュレーションチューブ等の各種内視鏡処置具(以下、単に処置具と称す)を、胆管または膵管に、処置具挿通用管路の基端側から押し込み操作により挿入することが行われている。
【0004】
処置具を、処置具挿通用管路の先端開口部から胆管または膵管に挿入する際は、先端開口部近傍に設けられた、所謂処置具起上台が用いられることが周知である。処置具起上台は、該起上台の起上により、押し込み操作による処置具の進行方向を、処置具挿通用管路における進行方向から先端開口部の方向に変更させることにより、処置具の先端を胆管または膵管の方向に誘導する。
【0005】
このような処置具起上台を有する側視型の内視鏡及び該内視鏡を有する内視鏡装置は、例えば特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開平5−76479号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に開示された内視鏡装置では、処置具を、押し込み操作により処置具挿通用管路内を基端側から先端側に進行させた後、処置具起上台の起上を用いて、処置具を90°以上屈曲させた後、先端開口部から突出させて処置具の先端を胆管または膵管の方向に誘導し、さらなる処置具の押し込み操作により、胆管または膵管に処置具を挿入するようになっている。
【0007】
しかしながら、このような押し込み操作による処置具の挿入においては、処置具挿通用管路内における処置具の進行方向と、処置具起上台の起上により胆管または膵管挿入される処置具の進行方向とが大きく異なる。
【0008】
よって、処置具の押し込み操作において、処置具の中途位置が座屈してしまいやすい他、処置具を押し込む力が処置具の先端側に伝達し難くなった結果、処置具の胆管または膵管への挿入が難しくなる、または胆管または膵管内に挿入後の処置具の進行が難くなるといった問題があった。
【0009】
本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、内視鏡を用いて、疾患部位に処置具を挿入するに際し、該処置具を良好な挿入性により容易に疾患部位に挿入でき、また挿入後も処置具を、疾患部位内において容易に進行させることができる構成を有する内視鏡装置、内視鏡装置の使用方法、内視鏡処置具を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明による内視鏡装置は、内視鏡処置具と、前記内視鏡処置具が挿抜自在な処置具挿通管路が、挿入部の内部に設けられた、前記挿入部の挿入方向とは異なる方向を観察する内視鏡と、を有する内視鏡装置において、前記内視鏡処置具に、本体部から該本体部の挿入方向と異なる方向に延出する延出部が設けられており、前記挿入部の外周に、前記延出部を、前記処置具挿通管路から前記挿入部の外方に突出させるまたは前記挿入部の外方から前記処置具挿通管路に没入させる、前記処置具挿通管路と連通する連通孔が開口されていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明による内視鏡装置の使用方法は、内視鏡の挿入部の内部に設けられた処置具挿通管路に、本体部から該本体部の挿入方向と異なる方向に延出する延出部が設けられた内視鏡処置具を、該内視鏡処置具の押し込み操作により挿入する手順と、前記延出部を、前記処置具挿通管路から、前記挿入部の外周に開口された前記処置具挿通管路に連通する連通孔を介して前記挿入部の外方に、前記内視鏡処置具の引き込み操作により突出させる手順と、を具備することを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明による内視鏡処置具は、本体部と、該本体部の挿入方向と異なる方向に延出する延出部とが設けられた内視鏡処置具であって、前記延出部は、前記本体部から屈曲されるか、前記本体部から分岐するかにより前記本体部に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、内視鏡を用いて、疾患部位に処置具を挿入するに際し、該処置具を良好な挿入性により容易に疾患部位に挿入でき、また挿入後も処置具を、疾患部位内において容易に進行させることができる構成を有する内視鏡装置、内視鏡装置の使用方法、内視鏡処置具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施の形態を示す内規鏡装置の構成を、内視鏡の一部を断面にして示した図、図2は、図1の内視鏡の挿入部の一外周面を拡大して示した図、図3は、図2をIIIの方向からみた側面図、図4は、図3中のIV−IV線に沿う断面図、図5は、図4の処置具起上台の起上機構を示す図である。
【0015】
また、図6は、図1の内視鏡の処置具挿通管路に挿抜される処置具の先端側を示す図、図7は、図6の処置具の先端側の構成の変形例を示す図である。
【0016】
図1に示すように、内視鏡装置100は、挿入方向に対し側方を観察する側視型の内視鏡1と周辺装置5と内視鏡用処置具(以下、単に処置具と称す)11とを具備している。
【0017】
内視鏡1は、体腔内に挿入される挿入部2と、該挿入部2の挿入方向の先端(以下、単に先端と称す)に連設された延長部40と、挿入部2の挿入方向基端(以下単に基端と称す)側に設けられた操作部3と、該操作部3から延出されたユニバーサルコード4とにより主要部が構成されている。
【0018】
挿入部2に、該挿入部2の先端側から順に、先端部2aと、後述する湾曲ノブ3aの操作により上下左右に湾曲する湾曲部2bと、可撓性部材にて形成された長尺な可撓管部2cが連設されている。
【0019】
尚、湾曲部2bは、図4に示すように、複数の湾曲駒31と、該湾曲駒31の外周に被覆された柔軟な外装部材33から構成されている。また、外装部材33は、既知のブレード51と該ブレード51の外周に被覆された被覆チューブ52とから構成されている。
【0020】
さらに、図2に示すように、湾曲部2bと、先端部2a及び可撓管部2cとの間に、被覆チューブ52を先端部2a及び可撓管部2cの外周に固定するリング状の固定部2gがそれぞれ配設されている。
【0021】
また、先端部2a、湾曲部2b、可撓管部2cの内部に、処置具11が挿抜自在な処置具挿通管路2dが配設されており、該処置具挿通管路2dの基端側は、操作部3において、処置具挿抜口6として開口されている。
【0022】
先端部2aの外周面には、一外周面側を切り欠かれた凹陥状の切欠部2kが形成されており、この切欠部2kの一外周面に、処置具挿通管路2dと連通する連通孔80の開口部80aが開口されている。
【0023】
連通孔80は、図4に示すように、例えば後述する対物レンズ34(図2参照)の視野方向Sと同一方向に、先端部2aの先端硬質部2iに、処置具挿通管路2dと外方とを連通するよう穿設されている。即ち、切欠部2kの一外周面に対する対物レンズ34の視野角をα、連通孔80の穿設角度をβとすると、α=βとなっている。このことから、先端部2aの内部に配設される管路は、処置具挿通管路2dと連通孔80とにより構成され、略Y字型を有している。
【0024】
また、切欠部2kの一外周面であって、開口部8aの近傍部位に、図2に示すように、先端部2aに内蔵された図示しない撮像ユニットの観察光学系である対物レンズ34と、照明光学系の照明レンズ36とが配設されている。尚、対物レンズ34は、切欠部2kの一外周面に対し、後方の視野角αを有している。
【0025】
さらに、切欠部2kの挿入方向の後端近傍に、送気送水用のノズル53が突設されている。このノズル53は、操作部13の送水送気/吸水釦3bの釦操作により、対物レンズ34の外表面に水や空気等の流体を吹き付けて、対物レンズ34の該レンズ面の清掃を行う。
【0026】
また、図4に示すように、先端硬質部2iであって連通孔80に臨む部位に、連通孔80から突出した処置具11の後述する延出部11bの先端を、特定位置に誘導する処置具起上台27が、ギヤ38(図5参照)とともに、ピン39等により回動自在に軸支されて取設されていてもよい。
【0027】
処置具起上台27は、処置具起上台操作ノブ3cが回動操作され、起上ワイヤ30が挿入方向の先端側または基端側に移動され、図5に示すように、起上ワイヤ30の先端に連設されたロッド32のラック32aに噛合されるギヤ38が回動されることにより、起上または降下される。その結果、処置具起上台27は、延出部11bの先端を、特定位置である、例えば胆管または膵管に選択的に誘導する。
【0028】
尚、処置具起上台27の連通孔80に臨む面27yは、図示しないが、略凹状に形成されており、該面27yは、処置具11の延出部11bの誘導面を構成している。よって、誘導面にも符号27yを付す。
【0029】
処置具11は、図6、図7に示すように、例えば内部に特定の長さを有する管路を有する既知のカニュレーションチューブであり、挿入方向に沿った細長な本体部である軸部11aと、該軸部11aの挿入方向と異なる方向、例えば軸部と鋭角を有するよう延出する延出部11bとにより主要部が構成され、先端が略Y字状を有している。尚、軸部11aの管路と延出部11bの管路とは連通している。また、軸部11aの基端側に、口金16が設けられている。
【0030】
尚、延出部11bは、図6に示すように、軸部11aの中途位置が、軸部11aの挿入方向とは異なる方向に屈曲されて形成されていてもよく、また、図7に示すように、軸部11a先端に、軸部11aの挿入方向とは異なる方向に延出する部位を有するよう軸部11aから分岐して形成されていてもよい。
【0031】
延出部11bは、弾性部材から構成されており、延長部40の延長管路45の長さL2よりも短い長さL1に形成されている。尚、延出部11bは、軸部11aと同一部材により形成されていても構わない。
【0032】
また、延出部11bの外周面に一部に、延長管路45のガイド溝45hに係脱自在な係止条部である係止突起11bkが、延出部11bに沿って形成されている。
【0033】
湾曲部2b及び可撓管部2cの内部に、前述した撮像ユニットの駆動と撮像信号の送受信を行う信号ケーブル、照明レンズ36に照明光を導光するライトガイドケーブル、湾曲部2bの湾曲ワイヤ、送水送気/吸水用のチューブ(いずれも図示されず)等が設けられている。
【0034】
先端部2aの先端に連設された延長部40の内部に、処置具挿通管路2dと連通する延長管路45が、挿入方向に沿って、処置具11の延出部11bの長さL1よりも、図4に示すように、挿入方向に長い長さL2に形成されている。
【0035】
延長管路45は、胆管152または膵管153(いずれも図8参照)に挿入前の延出部11bを収納する管路である。即ち、挿入前の延出部11bを収納するため、延出部11bよりも長く形成されている。
【0036】
尚、延長管路45の先端は、図3に示すように開口されていてもよく、この場合、軸部11aの先端側及び延出部11bの基端側は、開口により十二指腸150(図8参照)に突出するため、延長管路45は、延出部11bの長さL1よりも短くてもよい。
【0037】
また、延長管路45は、挿入前の延出部11bを収納する管路であることから、延長部40に、湾曲機構等を設ける必要がないため、延長部40は、可撓管部2cと同様に柔軟な部材により形成されている。
【0038】
連通孔80が開口されている側の延長管路45の内周面であって、該延長管路45の先端から基端まで、挿入された処置具11の延出部11bの係止突起11bkがスライド自在となるよう係脱自在な凹状のガイド溝45hが形成されている。尚、ガイド溝45hは、連通孔80が開口されている側の処置具挿通管路2dの内周面であって、先端部2aの先端から連通孔80までにも形成されている。
【0039】
操作部3は、術者により把持されて各種操作が行われるものであり、操作部3に、挿入部2の湾曲部2bの湾曲操作を、上述した湾曲ワイヤを介して行う湾曲ノブ3aと、挿入部2の先端部2aから、上述した送水送気/吸水用のチューブを介して送水送気または吸水するための送水送気/吸水釦3bとが設けられている。
【0040】
さらに、操作部3に、処置具11を処置具挿通管路2dに挿抜するための処置具挿抜口6が設けられている。尚、挿入部2に、処置具起上台27を設ける場合は、操作部3に、処置具起上台27の起上動作を、起上ワイヤ30を介して行う処置具起上台操作ノブ3cが設けられていてもよい。
【0041】
ユニバーサルコード4には、前述した撮像ユニットの駆動及び撮影信号の送受信用の信号ケーブル、上述したライトガイドケーブル、送水送気/吸水釦3bに接続された信号線、送水送気/吸水チューブ等が内蔵されている。ユニバーサルコード4の端部に、ユニバーサルコネクタ4aが設けられており、該ユニバーサルコネクタ4aにより、内視鏡1と周辺装置5とが接続されている。
【0042】
周辺装置5は、照明レンズ36に供給する照明光を生成する光源装置5aと、撮影ユニットへの駆動信号の供給と、撮像ユニットからの撮影信号を基に映像信号の生成と記録を行うビデオプロセッサ5bと、該ビデオプロセッサ5bで生成した映像信号により撮像画像を表示するモニタ5cとから主要部が構成されている。尚、周辺装置5に、処置具11の処置具挿抜口6からの挿抜を自動で行うための挿抜装置(図示せず)が配設されていてもよい。
【0043】
次に、このように構成された本実施の作用について、上述した図1〜図7、及び図8〜図12を用いて説明する。図8は、図6の処置具の先端を延長管路まで挿入した状態を示す内視鏡の先端側の断面図、図9は、図6の処置具の延出部を連通孔の開口から外部に突出させ胆管に挿入した状態を示す内視鏡の先端側の断面図である。
【0044】
また、図10は、処置具起上台を降下させて、延出部を連通孔に案内した状態を示す連通孔近傍の断面図、図11は、処置具起上台を起上させて延出部の先端を特定方向に誘導する状態を示す連通孔近傍の断面図である。
【0045】
尚、以下、本実施の作用は、カニュレーションチューブを胆管152または膵管153にある疾患部分に挿入し、造影剤を注入するERCPを一例として説明する。よって、カニュレーションチューブにも、処置具同様、符号11を付す。
【0046】
図8に示すように、胆管152または膵管153にある疾患部分に、カニュレーションチューブ11が挿入される際、先ず、図8に示すように、内視鏡1の先端が、十二指腸150の乳頭151の近傍まで、使用者によりモニタ5cが観察されながら挿入される。具体的には、乳頭151が、対物レンズ34の視野方向Sに入る位置に、さらに具体的には、連通孔80の開口部80aが、乳頭151に対向する位置に、内視鏡1の先端が使用者により挿入される。
【0047】
次いで、カニュレーションチューブ11が、内視鏡1の操作部3の処置具挿抜口6から、操作者または挿抜装置により挿入され、軸部11aの先端が、進行により延長管路45の先端近傍に達するまで、押し込み操作により処置具挿通管路2dに挿入される。この際、延出部11bは、弾性を有しているため、処置具挿通管路2dの内周面により、軸部11a側に押圧されながら処置具挿通管路2d内を進行する。
【0048】
また、軸部11aの先端が延長管路45の先端近傍に達した際、延長管路の長さL2が、延出部11bの長さL1よりも長く形成されていることにより、延出部11bの先端11bsが、連通孔80よりも挿入部2の先端側に位置した状態で、延出部11bは、延長管路45に収納される。このことは、延長管路45の先端が開口されている場合も同様である。
【0049】
次いで、軸部11aの基端側が、操作者または挿抜装置により回動操作されることにより、延出部11bの係止突起11bkは、図3(b)に示す位置から、図3(a)に示すように、ガイド溝45hに係止される。このことにより、延出部11bが、延長管路45及び処置具挿通管路2dにおいて、連通孔80側に位置するようになる。
【0050】
次いで、軸部11aの基端側が、操作者または挿抜装置により、引き込み操作されると、図9に示すように、係止突起11bkがガイド溝45hにおいて基端側にスライド移動されて、延出部11bの先端11bsが連通孔80に案内された後、延出部11bの先端11bsは、連通孔80を通過して、開口部80aから、内視鏡1の外方、即ち十二指腸150内の乳頭151の方向に突出される。
【0051】
次いで、使用者によりモニタ5cが観察されながら、さらになる軸部11aの基端部の操作者または挿抜装置による引き込み操作により、延出部11bの先端11bsが、乳頭151を介して、例えば胆管152内に挿入される。この際、連通孔80の穿設角度をβが、図4に示すように、対物レンズ34の視野角αと同一となっているため、胆管152に対し、延出部11bが挿入しやすくなっている。
【0052】
尚、延出部11bを、処置具起上台27を用いて胆管152または膵管153に誘導される場合は、先ず、内視鏡1の先端が、十二指腸150の乳頭151の近傍まで挿入された際、図8に示すように、処置具起上台27は、起上も降下もしていない状態、即ち、処置具挿通管路2d側にも連通孔80側にも移動していない状態となっている。
【0053】
次いで、操作部3の処置具起上台操作ノブ3cが一方向に操作され、起上ワイヤ30が挿入方向の先端側に移動され、図5に示すように、ロッド32のラック32aに噛合されるギヤ38が一方向に回転されることにより、処置具起上台27は降下される。即ち、処置具起上台27は処置具挿通管路2d側に移動する。その後、軸部11aの基端側が引き込み操作されることにより、図10に示すように、処置具起上台27の処置面27yにより、延出部11bが、連通孔80に案内される。
【0054】
その後、軸部11aの基端側が引き込み操作されることにより、延出部11bの先端11bsは、開口部80aから突出された後、操作部3の処置具起上台操作ノブ3cが他方向に操作され、起上ワイヤ30が挿入方向の基端側に移動され、図5に示すように、ロッド32のラック32aに噛合されるギヤ38が他方向に回転されることにより、処置具起上台27は起上される。即ち、連通孔80側に移動する。その結果、図11に示すように、処置具起上台27の起上角度、即ち処置面27yの角度により、延出部11bが、胆管152または膵管153に選択的に誘導される。
【0055】
最後に、延出部11bを胆管152または膵管153に挿入した状態で、軸部11aの基端部の口金16から、造影剤が注入されると、該注入された造影剤は、軸部11a、延出部11bの内部管路を通過し、胆管152または膵管153の疾患部位に注入される。
【0056】
延出部11bを胆管152または膵管153から抜去するに際しては、軸部11aの基端側が操作者または挿抜装置により押し込み操作されることにより、胆管152または膵管153に挿入されていた延出部11bは、胆管152または膵管153から抜去され、延出部11bは、図8に示すように、連通管路80に没入された後、延長管路45に収納される。この際、延出部11bの係止突起11bkは、延長管路45のガイド溝45hにスライド嵌入する。
【0057】
その後、カニュレーションチューブ11全体を、処置具挿通管路2d及び延長管路45から抜去する際は、先ず、操作者または挿抜装置によって、軸部11aの基端側を回動させることにより、図3(a)に示す位置から、図3(b)に示すように、延長管路45のガイド溝45hから延出部11bの係止突起11bkを脱却する。
【0058】
最後に、軸部11aの基端側を操作者または挿抜装置によって、引き込み操作することにより、カニュレーションチューブ11は、処置具挿通管路2dから、操作部3の処置具挿抜口6より抜去される。
【0059】
このように、本実施の内視鏡装置100においては、カニュレーションチューブ11の軸部11aの引き込み操作により、カニュレーションチューブ11の延出部11bを、胆管152または膵管153の疾患部位に挿入すると示した。
【0060】
このことによれば、カニュレーションチューブ11の軸部11aの引き込み方向と、胆管152または膵管153に挿入される延出部11bの進行方向とによる角度θ1が、図9の2点鎖線に示すように、従来の処置具起上台127を用いた場合のカニュレーションチューブ11の押し込み方向と、処置具起上台127の起上により胆管152または膵管153に挿入されるカニュレーションチューブ11の進行方向とによる角度θ2よりも、図9に示すように小さくなる。
【0061】
よって、カニュレーションチューブ11の押し込み操作よって、カニュレーションチューブ11の中途位置が座屈してしまう他、カニュレーションチューブ11を押し込む力がカニュレーションチューブ11の先端側に伝達し難くなることが、カニュレーションチューブ11の引き込み操作によりなくなるため、側視型の内視鏡1用いて、カニュレーションチューブ11を良好な挿入性により容易に胆管152または膵管153の疾患部位に挿入することができる。また、挿入後も、胆管152または膵管153におけるカニュレーションチューブ11の進行が容易となる。このことから、カニュレーションチューブ11の耐性及び処置の安全性を高めることができる。
【0062】
また、連通孔80は、連通孔80の穿設角度βが、対物レンズ34の視野角αと同一となるよう、先端部2aに穿設されているため、容易に、延出部11bを、後方視野となる対物レンズ34の視野方向と略同一方向に位置する胆管152に挿入することができる。
【0063】
さらに、連通孔80の臨む位置に、処置具起上台27を設けたことにより、延出部11bを、処置具起上台27の起上、降下により、容易に胆管152または膵管153に、容易に選択的に誘導することができる。
【0064】
尚、以下、変形例を示す。図12は、図1の挿入部の先端に延長部を設けずに、処置具挿通管路の先端を開口した状態で、処置具を挿入した状態を示す内視鏡の先端側の断面図である。
【0065】
本実施においては、挿入部2の先端部2aの先端に、延出部11bの長さL1よりも長い長さL2の延長管路45を有する延長部40を連設すると示した。これに限らず、図12に示すように、処置具挿通管路2dの先端を先端部2aの先端において開口すれば、挿入前の延出部11bを収納する延長管路45を有する延長部40を設けなくてもよい。
【0066】
この場合、カニュレーションチューブ11の軸部11aを基端側から押し込んだ際、軸部11aの先端側及び胆管152または膵管153に挿入前の延出部11bの基端側は、図12に示すように、開口部40kから突出して十二指腸150内に位置される。
【0067】
尚、この際、延出部11bの先端11bsが、処置具挿通管路2dの先端側に収納されるよう軸部11aを押し込む必要がある。軸部11aの引き抜き操作の際、延出部11bの先端11bsが、先端部2aの外周側に進行してしまうことを防ぐためである。
【0068】
また、以下、別の変形例を示す。図13は、カニュレーションチューブを処置具挿通管路に挿入する際、本体部と延出部とにカバーシースを被覆して挿入する変形例を示す図、図14は、カバーシースを引き込み操作により基端側に移動させた後、延出部がカバーシースから露出された状態を示す図である。
【0069】
カニュレーションチューブ11を処置具挿通管路2d内に挿入するに際し、図13に示すように、軸部11aと延出部11bとを、先端側と基端側とが開口されたカバーシース170で被覆した状態で、処置具挿通管路2dに挿入し、延出部11bを胆管152または膵管153に挿入する際、図14に示すように、カバーシース170の基端側を、処置具挿抜口6から引き込むことにより、延出部11bのみを露出させるようにしてもよい。尚、カバーシース170は、延出部11bを被覆する長さに形成されている。
【0070】
このことによれば、カニュレーションチューブ11を処置具挿通管路2d内に挿入した際、処置具挿通管路2d内を進行する延出部11bと、処置具挿通管路2dの内周面とが接触することがないため、延出部11bが、進行の際、処置具挿通管路2dの内周面と接触し、延出部11bの耐性が劣化してしまうことがない。
【0071】
さらに、以下、別の変形例を示す。図15は、図13のカニュレーションチューブの先端に、バルーンを設けた変形例を示す図、図16は、カバーシースの押し込み操作により、バルーンを露出させた状態を示す図である。
【0072】
図15に示すように、延出部11bの先端に、延出部11bの固定用の、既知のバルーン290を設けた場合であっても、軸部11aと延出部11bとを、先端側と基端側とが開口されたカバーシース170で被覆した状態で、処置具挿通管路2dに挿入し、延出部11b及びバルーン290を胆管152または膵管153に挿入する際、図16に示すように、カバーシース170の基端側を、処置具挿抜口6から押し込むことにより、延出部11b及びバルーン290のみを露出させるようにしてもよい。
【0073】
尚、バルーン290をカバーシース170に収納する際は、カバーシース170の基端側を、処置具挿抜口6から引き込めばよい。
【0074】
このような構成によれば、カニュレーションチューブ11を処置具挿通管路2d内に挿入した際、処置具挿通管路2d内を進行するバルーン290と、処置具挿通管路2dの内周面とが接触することがないため、挿入性良くして、バルーン290を、胆管152または膵管153に挿入することができる。
【0075】
尚、延出部11b及びバルーン290の露出は、図14に示したように、カバーシース170の引き込み操作であっても構わない。また、このことは、バルーンに限らず、延出部11bに、組織回収用のバスケットを設けた場合であっても同様である。
【0076】
尚、以下、さらに別の変形例を示す。
本実施の形態においては、処置具11は、カニュレーションチューブを例に挙げて示したが、これに限らず、内視鏡1の各種処置に用いる処置具に適用しても本実施と同様の効果を得ることができるということは、勿論である。
【0077】
また、本実施においては、処置具11は、胆管152または膵管153の疾患部位まで挿入される場合を例に挙げて示したが、これに限らず、細管の疾患部位であれば、胆管152または膵管153に限定されずに、本実施が適用可能であることは云うまでもない。
【0078】
さらに、本実施の延長部40に、硬度可変機構を設ければ、十二指腸150内にある内視鏡1をより安定した状態に保ちながら、処置具11の胆管152または膵管153への挿入を行うことができる。
【0079】
尚、本実施においては、内視鏡装置は、医療用の内視鏡装置を例に挙げて示したが、これに限らず、工業用の内視鏡装置に適用しても本実施と同様の効果を得ることができる。即ち、工場の配管等に処置具を挿入する場合に用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の一実施の形態を示す内規鏡装置の構成を、内視鏡の一部を断面にして示した図。
【図2】図1の内視鏡の挿入部の一外周面を拡大して示した図。
【図3】図2をIIIの方向からみた側面図。
【図4】図3中のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図4の処置具起上台の起上機構を示す図。
【図6】図1の内視鏡の処置具挿通管路に挿抜される処置具の先端側を示す図。
【図7】図6の処置具の先端側の構成の変形例を示す図。
【図8】図6の処置具の先端を延長管路まで挿入した状態を示す内視鏡の先端側の断面図。
【図9】図6の処置具の延出部を連通孔の開口から外部に突出させ胆管に挿入した状態を示す内視鏡の先端側の断面図。
【図10】処置具起上台を降下させて、延出部を連通孔に案内した状態を示す連通孔近傍の断面図。
【図11】処置具起上台を起上させて延出部の先端を特定方向に誘導する状態を示す連通孔近傍の断面図。
【図12】図1の挿入部の先端に延長部を設けずに、処置具挿通管路の先端を開口した状態で、処置具を挿入した状態を示す内視鏡の先端側の断面図。
【図13】カニュレーションチューブを処置具挿通管路に挿入する際、本体部と延出部とにカバーシースを被覆して挿入する変形例を示す図。
【図14】カバーシースを引き込み操作により基端側に移動させた後、延出部がカバーシースから露出された状態を示す図。
【図15】カニュレーションチューブの先端に、バルーンを設けた変形例を示す図。
【図16】カバーシースの押し込み操作により、バルーンを露出させた状態を示す図。
【符号の説明】
【0081】
1…内視鏡
2…挿入部
2d…処置具挿通管路
11…処置具
11a…軸部
11b…延出部
11bk…係止突起
27…処置具起上台
34…対物レンズ
40…延長部
45…延長管路
45h…ガイド溝
80…連通孔
100…内視鏡装置
L1…延出部の長さ
L2…延長管路の長さ




 

 


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