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発明の名称 カテプシンD産生促進剤
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−77171(P2007−77171A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2006−346859(P2006−346859)
出願日 平成18年12月25日(2006.12.25)
代理人 【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
発明者 石川 准子 / 樋口 和彦 / 北原 隆 / 金澤 聡
要約 課題

解決手段
ケイガイ、モッコウ、ケンゴシ、シャクヤク、チャ、ログウッド、ジオウ、タイム、モモ、ボタン、ショウキョウ、オンジ、オオバコ、チクセツニンジン、ニガキ、ゴバイシ、シラカバ、ヨクイニン、アマチャ、アルニカ、ゴボウ、レイシ及びユリから選ばれる植物の抽出物並びにラクトフェリンより選ばれた1種以上からなる表皮細胞のカテプシンD産生促進剤。
特許請求の範囲
【請求項1】
ケイガイ、モッコウ、ケンゴシ、シャクヤク、チャ、ログウッド、ジオウ、タイム、モモ、ボタン、ショウキョウ、オンジ、オオバコ、チクセツニンジン、ニガキ、ゴバイシ、シラカバ、ヨクイニン、アマチャ、アルニカ、ゴボウ、レイシ及びユリから選ばれる植物の抽出物並びにラクトフェリンより選ばれた1種以上からなる表皮細胞のカテプシンD産生促進剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表皮細胞のカテプシンD産生促進剤に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの表皮の病理学的な症状は、厚い角質層の形成と角質細胞の剥離異常によって特徴付けられ、例えば、乾皮症、乾癬、魚鱗癬等の疾患や乾燥肌、肌のくすみ、皮膚老化等がこれに該当する。これに対し、角質の剥離及び軟化を促進する薬剤として、硫黄及び二硫化セレン等の硫黄化合物やビタミンA酸等が知られているが、硫黄化合物においては連用することにより皮膚刺激、皮膚のかさつき等を起こすケースが多く、ビタミンA酸も催奇形性等の副作用の点から特に女性にとって好ましいものではなく、また皮膚刺激性も強い点で問題があった。従って、日常のスキンケアの段階から角質の剥離を促進し、角質細胞の剥離異常に伴う皮膚疾患、肌のくすみ、老化の予防及び治療に有効で且つ人体に対する安全性の高い医薬又は化粧料の開発が望まれている。
【0003】
一方、表皮は、下層から基底細胞層、有棘細胞層、顆粒細胞層、角質細胞層の4層で構成され、当該表皮細胞には、細胞間接着装置であるデスモソーム(接着斑)が非常に豊富に存在するが、近年アスパラギン酸プロテアーゼ、セリンプロテアーゼ、システインプロテアーゼ、金属プロテアーゼ等の幾つかのプロテアーゼによるデスモソームの消化が角質の剥離に関与していることが示唆されている(非特許文献1)。中でも表皮中の層板顆粒由来のアスパラギン酸プロテアーゼであるカテプシンDは、皮膚(角質層)のpHである弱酸性域に最適pHを持つことから、表皮特に角層で活性を有し、角質剥離への関与が大きいと考えられている(非特許文献2)。
【非特許文献1】北島、日本香粧品科学会誌、Vol.15,No.4(1991),225-230
【非特許文献2】Kawadaら、Arch. Dermatol. Res., Vol. 289, 87-93, 1997
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、このように表皮細胞において角質の剥離に関与しているカテプシンDの産生促進剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、角質細胞の剥離に関わるプロテアーゼの量的な変化に着目し検討したところ、ある種の植物抽出物等が培養表皮細胞のカテプシンDの量を増加させることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
即ち本発明は、ケイガイ、モッコウ、ケンゴシ、シャクヤク、チャ、ログウッド、ジオウ、タイム、モモ、ボタン、ショウキョウ、オンジ、オオバコ、チクセツニンジン、ニガキ、ゴバイシ、シラカバ、ヨクイニン、アマチャ、アルニカ、ゴボウ、レイシ及びユリから選ばれる植物の抽出物並びにラクトフェリンより選ばれた1種以上からなる表皮細胞のカテプシンD産生促進剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のカテプシンD産生促進剤は、人体に対する安全性が高く日常のスキンケアの段階から角質の剥離を促進し、角質細胞の剥離異常に伴う皮膚疾患、肌のくすみ、老化の予防及び治療を目的とした医薬又は化粧料として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明のカテプシンD産生促進剤の植物抽出物における植物とは、キササゲ(ノウゼンカズラ科のキササゲCatalpa ovata G. Don 又は Catalpa ungei C. A.Meyer)、ケイガイ(シソ科のケイガイSchizonepeta tenuifoliaBriquet(var.japonica Kitagawa))、モッコウ(キク科のSaussurea lappa Clarke)、ケンゴシ(ヒルガオ科のアサガオ Pharbitis nil Choisy)、シャクヤク(ボタン科のシャクヤクPaeonia lactiflora Pallas又はその他近縁植物)、チャ(ツバキ科のCamellia Sinensis(L)O.Kuntze)、ニンジン(ウコギ科のオタネニンジンPanax ginseng C.A.Meyer)、ログウッド(マメ科のHaematoxylon campechianum L.)、ジオウ(ゴマノハグサ科のアカヤジオウRehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea Makino又はRehmannia glutinosa Liboschitz)、タイム(シソ科のタチジャコウソウThymus vulgaris L.)、モモ(バラ科のモモPrunus persicaBatsch又はPrunus persica Batsch var. davidiana Maximowicz)、ボタン(ボタン科のボタンPaeonia suffruticosa Andrews(Paeonia moutan Sims))、アンズ(バラ科のホンアンズPrunus armeniaca L.、Prunus armeniaca L. var. ansu Maximowicz又はその他近縁植物)、ショウキョウ(ショウガ科のショウガZingiber officinale Roscoe)、オンジ(ヒメハギ科のイトヒメハギPolygala tenuifolia Willdenow)、オオバコ(オオバコ科のオオバコPlantago asiatica L.)、チクセツニンジン(ウコギ科の竹節三七Panax japonicum C.A.Meyer)、ニガキ(ニガキ科のニガキPicrasma quassioides Bennet)、ゴバイシ(ウルシ科のヌルデ(フシノキ)Rhus javanica L.)、シラカバ(Betulaceae科のシラカンバBetula platyphylla Sukatchev var.japonicum Hara)、センキュウ(セリ科のセンキュウCnidium officinale Makino)、ヨクイニン(イネ科のハトムギCoixlachryma-jobi L.var. ma-yuen Stapf)、アマチャ(ユキノシタ科のアマチャHydrangea serrata Seringe var.thunbergii Sugimoto)、アルニカ(キク科のアルニカArnica Montana L.)、ゴボウ(キク科のゴボウArctium lappa L.)、レイシ(サルノコシカケ科のGanoclerma lucidum Karst.)及びユリ(ユリ科のユリLilium candidum)からなるものである。
【0009】
これら植物の使用部位は、キササゲの果実、ケイガイの花穂、モッコウの根、ケンゴシの種、シャクヤクの根、チャの葉、ニンジンの細根を除いた根、ログウッドの材、ジオウの根、タイムの地上部、モモの種子、ボタンの根皮、アンズの種子、ショウキョウの根茎、オンジの根、オオバコの地上部、チクセツニンジンの根、ニガキの木部、ゴバイシのゴール(虫コブ)、シラカバの樹皮および木部、センキュウの湯通しした根茎、ヨクイニンの種皮を除いた種子、アマチャの葉および枝先、アルニカの花、ゴボウの根、レイシの子実体およびユリの球根が好ましい。また、適当な抽出溶剤を浸漬または加熱還流し、適宜濾過、濃縮、凍結乾燥して、濃縮エキスや乾燥粉末等として得ることができる。
【0010】
抽出溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エーテル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、酢酸エチル、アセトン、トルエン、ジクロロエタン、クロロホルム等の一般に用いられる有機溶剤、及び水等を挙げることができ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。これらの溶剤の中では極性溶剤が好ましく、特にエタノール、水、プロピレングリコール、ブチレングリコールがより好ましい。
【0011】
抽出処理は、通常3〜100℃程度の温度で数時間〜数週間、常法によって行うことができ、抽出物からの有効成分の分離精製は、抽出物をゲル濾過、カラムクロマトグラフィー、精密蒸留等で精製することによって行うことができる。
【0012】
また、本発明のカテプシンD産生促進剤の有効成分であるラクトフェリンとは、母乳や涙液等に含まれる温和で非特異的な抗菌活性を示す蛋白をいい、その由来は特に限定されないが、ウシ、ヒト等の哺乳動物の乳、又はこれらの乳を加工して得られる脱脂乳、ホエー等からイオン交換クロマトグラフィー等により分離して得られるものが好ましい。
【0013】
かくして得られる本発明の植物抽出物及びラクトフェリンは、実施例に示すように表皮細胞の層板顆粒由来プロテアーゼであるカテプシンDの産生を促進する。従って、本発明のカテプシンD産生促進剤を配合した製剤は、角質の剥離を促進し、角質細胞の剥離異常に伴う皮膚疾患、肌のくすみ、老化の予防及び治療を目的とした医薬又は化粧料として有用である。
【0014】
本発明のカテプシンD産生促進剤を医薬として配合する場合には、錠剤、カプセル剤、軟膏、水剤、エキス剤、ローション剤、乳剤等とすることができ、中でも外用医薬品としての使用が好ましい。例えば軟膏剤とする場合には、油性基剤をベースとするもの、水中油型又は油中水型の乳化系基剤をベースとするもののいずれであってもよく、油性基剤としては、例えば植物油、動物油、合成油、脂肪酸及び天然又は合成のグリセライド等が挙げられる。
【0015】
また、当該医薬には、他の薬効成分、例えば鎮痛消炎剤、殺菌消毒剤、収斂剤、皮膚軟化剤、ホルモン剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0016】
化粧料として配合する場合は、本発明の有効成分の他に、化粧料成分として一般に使用されている油分、界面活性剤、紫外線吸収剤、美白剤、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素類、香料、各種皮膚栄養剤等を任意に組合せて配合することができる。
【0017】
また、化粧料は、種々の形態、例えば、油中水型又は水中油型の乳化化粧料、クリーム、ジェル、化粧乳液、化粧水、油性化粧料、洗顔料、ファンデーション、パック等とすることができる。
【0018】
医薬又は化粧料における有効成分の配合量は、特に限定されないが、乾燥物としてとして通常全組成の0.01〜20重量%、特に0.1〜10重量%が好ましい。
【実施例】
【0019】
製造例1 ケンゴシエキスの調製
ケンゴシ(アサガオPharbitis nil Choisy、ヒルガオ科)の種10gに水とエタノールの混液(50:50)100mLを加え、50℃下、ときどき攪拌しながら、5時間抽出した後、ろ過した。これを5℃で7日間静置して熟成させ、生じたオリ及び沈殿をろ過した。これに水とエタノールの混液(50:50)を加え、全体を100mLにした。
【0020】
製造例2
製造例1に準じて表1に示す各種エキス100mLを調製した。また、ラクトフェリンは、ラクトフェリンS FREE(一丸ファルコス株式会社製)を用いた。
【0021】
【表1】


【0022】
実施例1培養表皮細胞のカテプシンDの産生促進作用
正常ヒト表皮細胞(極東製薬)を0.1及び1.0%濃度(エキスの添加濃度)の製造例1及び2により得られた各種抽出物で処理し、培地中に遊離する層板顆粒由来プロテアーゼであるカテプシンDをウエスタン・ブロティング法により検出し、そのバンドの強度を対照と比較した。結果を3回試行の平均値として表2に示す。
【0023】
【表2】






 

 


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