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発明の名称 化粧品用ポリマー組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−70313(P2007−70313A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−261975(P2005−261975)
出願日 平成17年9月9日(2005.9.9)
代理人 【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
発明者 湯本 政治 / 田村 辰仙
要約 課題
高濃度の化粧品用ポリマーを含有し、しかも流動性を有し、糸曳きのないハンドリング性の良好な化粧品用ポリマー組成物を提供する。

解決手段
次の成分(A)、成分(B)および成分(C);(A)ノニオン性基含有ビニル単量体、例えば、N,N−ジメチルアクリルアミドと、カチオン性基含有ビニル単量体、例えば、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジメチル硫酸と、架橋性ビニル単量体、例えば、ポリオキシエチレン(14)グリコールジメタクリレートとを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)、成分(B)および成分(C);
(A)一般式(I)又は(II)で表されるノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、一般式(III)又は(IV)で表されるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基及びアリル基から選ばれる少なくとも2個の基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体
【化1】


〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2及びR3は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【化2】


〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、A1及びA2は同一又は異なって、式−(CH2)n−(nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは−O−又は−CH2−基を示す。〕
【化3】


〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、R4及びR5は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは−O−、−NH−、−CH2− 又は−O−CH2CH(OH)−基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが−CH2− のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【化4】


〔式中、R7及びR8は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R9及びR10は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
(B)式:HO−(AO)n−H(AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基、平均付加モル数nは4〜50の数を表わす)で表される化合物
(C)成分(B)以外の界面活性剤
を含有し、成分(A)の含有量が5〜20重量%であり、成分(A)と成分(C)の重量比(A)/(C)が0.4〜3であり、成分(A)と成分(C)の総量が10〜70重量%である化粧品用ポリマー組成物(但し、グリセリルエーテルを含有する組成物を除く)。
【請求項2】
成分(B)の含有量が6〜40重量%であり、成分(C)の含有量が3〜65重量%である請求項1記載の化粧品用ポリマー組成物。
【請求項3】
B形粘度計を用いて測定される、30℃における粘度が200〜50,000mPa・sである請求項1又は2記載の化粧品用ポリマー組成物。
【請求項4】
成分(C)がアニオン性活性剤である請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧品用ポリマー組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪や皮膚に適用される洗浄剤または化粧料に用いられる感触向上ポリマーを含有する化粧品用ポリマー組成物に関し、さらに詳細には感触向上ポリマーに特定の分散媒を混合することで、高濃度の感触向上ポリマーを含有し、かつ、ハンドリング性の良好な化粧品用ポリマー組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、身体や毛髪用の洗浄剤または化粧料には、それらが洗い流される用途であれ、そのまま皮膚/毛髪上に残留する用途であれ、種々の感触向上剤が利用されてきた。特に、感触向上剤の皮膚/毛髪の表面への残留性及び界面活性剤との相互作用を勘案し、カチオン性高分子化合物が幅広く応用されている。しかしながら、カチオン性高分子化合物は一般に吸湿性が高く、粉体のまま供給しようとしても工業的には合成/単離が困難であり、また最終的に化粧品に用いる事を考慮した場合、適当な分散媒が少なく、ハンドリング性の面で欠点を示す場合も多かった。感触向上ポリマーを高濃度に配合した場合、粘度が上昇したりあるいは糸曳きするなどハンドリング性が低下するという問題があった。
【0003】
特許文献1〜3には、(A)カチオン性基含有共重合体と(B)非イオン性界面活性剤(特許文献1)、アニオン性界面活性剤(特許文献2)又は両性界面活性剤(特許文献3)とを含有する洗浄剤組成物が記載され、塗布時の感触や伸び性、洗浄時から洗浄後の使用感、乾燥後の感触とコンディショニング性及び/又は起泡性について記載されているが、ポリマー濃度は0.01〜20重量%と低く、組成物の粘度や糸曳きなどのハンドリング性については言及されていない。
【0004】
特許文献4には、(A)カチオン性基含有共重合体、(B)界面活性剤、及び(C)ポリオールを含有する洗浄剤組成物が記載され、安定性およびマッサージ性、使用感などについて記載があるが、ポリマー濃度が0.01〜20重量%と低く、組成物の粘度や糸曳きなどのハンドリング性について言及されていない。
【0005】
特許文献5には、(A)カチオン性基含有共重合体、(B)アミドアルコール、及び界面活性剤を含有する洗浄剤組成物が記載され、洗浄力、起泡性、感触やコンディショニング効果などについて記載があるが、ポリマー濃度が0.01〜20重量%と低く、組成物の粘度や糸曳きなどのハンドリング性については言及されていない。
【0006】
特許文献6には、(A)カチオン性基含有共重合体、(B)RO−(AO)n−Hで表される化合物、及び(C)水を含有する感触向上剤組成物が記載され、適度な粘性(20,000〜30,000Pa・s)を有するため扱い易く、他の成分又は配合物への配合が容易であること、着色等の問題が生じず、化粧品配合原料として好ましいことが記載されているが、ポリマー濃度が2.5〜10重量%と低く、組成物の糸曳きについては言及されていない。
【特許文献1】特開2000−144183
【特許文献2】特開2000−144184
【特許文献3】特開2000−144185
【特許文献4】特開2000−178592
【特許文献5】特開2004−307700
【特許文献6】特開2004−307419
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、高濃度の化粧品用ポリマーを含有し、しかも流動性を有し、糸曳きのないハンドリング性の良好な化粧品用ポリマー組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、次の成分(A)、成分(B)および成分(C);
(A)一般式(I)又は(II)で表されるノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、一般式(III)又は(IV)で表されるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基及びアリル基から選ばれる少なくとも2個の基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体〔以下成分(A)とも云う〕
【0009】
【化1】


【0010】
〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2及びR3は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【0011】
【化2】


【0012】
〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、A1及びA2は同一又は異なって、式−(CH2)n−(nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは−O−又は−CH2−基を示す。〕
【0013】
【化3】


【0014】
〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、R4及びR5は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは−O−、−NH−、−CH2− 又は−O−CH2CH(OH)−基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが−CH2− のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【0015】
【化4】


【0016】
〔式中、R7及びR8は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R9及びR10は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
(B)式:HO−(AO)n−H(AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基、平均付加モル数nは4〜50の数を表わす)で表される化合物
(C)成分(B)以外の界面活性剤
を含有し、成分(A)の含有量が5〜20重量%であり、成分(A)と成分(C)の重量比(A)/(C)が0.4〜3であり、成分(A)と成分(C)の総量が10〜70重量%である化粧品用ポリマー組成物(但し、グリセリルエーテルを含有する組成物を除く)である。
【発明の効果】
【0017】
本発明の化粧品用ポリマー組成物は、高濃度の化粧品用ポリマーを含有し、しかも流動性を有し、糸曳きのないハンドリング性に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
<成分(A)>
成分(A)のカチオン性基含有共重合体について、以下に詳述する。
(イ)ノニオン性基含有ビニル単量体
一般式(I)で表される単量体の具体例としては、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N, N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。一般式(II)で表される単量体としては、N−(メタ)アクロイルモルホリン等が挙げられる。
【0019】
(ロ)カチオン性基含有ビニル単量体
上記一般式(III)で表される単量体の具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジイソプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジイソブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジt−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジプロピルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジイソプロピルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジブチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジイソブチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジt−ブチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミドを酸で中和した酸中和物あるいは4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0020】
上記一般式(IV)で表される単量体の具体例としては、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ジエチルジアリルアンモニウムクロライド等のジアリル型4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0021】
上記の酸中和物を得るための好ましい酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸;及び酢酸、ギ酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、スルファミン酸、トルエンスルホン酸、乳酸、ピロリドン−2−カルボン酸、コハク酸、プロピオン酸、グリコール酸等の総炭素数1〜22の有機酸等が挙げられる。上記4級アンモニウム塩を得るための好ましい4級化剤としては、塩化メチル、塩化エチル、臭化メチル、ヨウ化メチル等の炭素数1〜8のハロゲン化アルキル、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジ−n−プロピル等の一般的なアルキル化剤が挙げられる。
【0022】
上記一般式(III)又は(IV)で表される単量体の中で特に好ましいものとしては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、又はジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドを前記の4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモニウムクロライドが挙げられる。ここで酸中和物単量体は、系のpH等により中和した酸の解離が起こり、ポリマー構造が変化するため、粘度の安定性が低いという欠点を有する。この点からも4級アンモニウム塩型単量体がより好ましい。
【0023】
(ハ)架橋性ビニル単量体
架橋性ビニル単量体としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類;N−メチルアリルアクリルアミド、N−ビニルアクリルアミド、N,N'−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ビスアクリルアミド酢酸等のアクリルアミド類;ジビニルベンゼン、ジビニルエーテル、ジビニルエチレン尿素等のジビニル化合物;ジアリルフタレート、ジアリルマレート、ジアリルアミン、トリアリルアミン、トリアリルアンモニウム塩、ペンタエリスリトールのアリルエーテル化体、分子中に少なくとも2個のアリルエーテル単位を有するスクローゼのアリルエーテル化体等のポリアリル化合物;ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート等の不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。
これらの架橋性単量体の中では、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、又はペンタエリスリトールテトラアリルエーテルが好ましい。
【0024】
(ニ)その他のビニル単量体
成分(A)のカチオン性基含有共重合体は、必須構成単位である前記の3種類のビニル単量体のほかに、これらと共重合が可能なその他のビニル単量体を構成成分とすることができる。その他のビニル単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、トルイル(メタ)アクリレート、キシリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシ(メタ)アクリレート、2−フェノキシ(メタ)アクリレート、3−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、3−エトキシプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体等が挙げられる。
該その他のビニル単量体はカチオン性基含有共重合体を構成する全単量体中、30重量%以下で用いるのが好ましく、特に15重量%以下で用いるのが好ましい。
【0025】
(ホ)カチオン性基含有共重合体
カチオン性基含有共重合体を形成する単量体であるノニオン性基含有ビニル単量体(a1)とカチオン性基含有ビニル単量体(a2)との好ましい配合比率は、(a1)/(a2)のモル比で、2/98〜98/2であり、さらに好ましくは40/60〜97/3である。上記モル比が大きい場合はチキソトロピー性の発現が、モル比が小さい場合は低シェアレート時の粘度保持が夫々容易となるが、両特性発現には上記範囲内である方が好ましい。
架橋性ビニル単量体(a3)の割合は、単量体全量に対して0.002〜5重量%が好ましく、0.002重量%以上0.1重量%未満が特に好ましい。単量体(a3)の割合が0.002重量%以上であれば、カチオン性基含有共重合体から形成されるハイドロゲルの粘度が十分であり、また5重量%以下であれば、ハイドロゲルの感触は柔らかく、すべりの良いものとなる。
本発明の成分(A)のカチオン性基含有共重合体の好ましい一態様として、下記式で表されるN,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩−N,N−ジメチルアクリルアミド−ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体が挙げられる:
【0026】
【化5】


【0027】
(式中、モル比でx/y=1/9〜5/5、(x+y+z)/z=1/0.1〜1/0.002である。)
【0028】
(ヘ)カチオン性基含有共重合体の製造法
本発明の成分(A)のカチオン性基含有共重合体は、特開2002−201211号公報及び特開2004−307419公報記載の疎水性溶媒を用いた逆相系の重合法により前記(イ)〜(ハ)の単量体の重合を行い、重合反応後、疎水性溶媒を留去し、成分(B)、又は成分(B)及び成分(C)を添加した後、疎水性溶媒を再留去することにより製造することができる。
【0029】
成分(A)は1種以上を用いることができる。化粧品用ポリマー組成物中の成分(A)の含有量は、ハンドリング性の観点から5〜20重量%であり、好ましくは5〜15重量%、より好ましくは8〜15重量%である。
【0030】
<成分(B)>
本発明の成分(B)である式:HO−(AO)n−H(AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基、平均付加モル数nは4〜50の数を表わす)で表される化合物において、AOは好ましくはエチレンオキシ基、nは好ましくは10〜40である。好ましい化合物の具体例は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、特に分子量が1000〜2000のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールである。
成分(B)は1種以上を用いることができる。化粧品用ポリマー組成物中の成分(B)の含有量は、化粧品用ポリマー粒子を高濃度に含有し、ハンドリング性を良好にする観点から6〜40重量%が好ましく、より好ましくは10〜35重量%、さらに好ましくは、12〜30重量%である。
【0031】
<成分(C)>
本発明の成分(C)、即ち成分(B)以外の界面活性剤、としては、非イオン性、アニオン性、又は両性界面活性剤が好ましい。
【0032】
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキシアルキレンアルケニルエーテル;脂肪酸グリセリンエステル;脂肪酸グリコールエステル;モノグリセライドのエトキシレート;高級脂肪酸ショ糖エステル;高級脂肪酸ソルビタンエステル;アシル基を有するポリグリセリン脂肪酸エステル;高級脂肪酸モノエタノールアミド又はジエタノールアミド又はそれらのエトキシレート;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;アシル基を有するポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル;アシル基を有するポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を有するアルキルサッカライド系界面活性剤;直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基を有するアルキルアミンオキサイド又はアルキルアミドアミンオキサイド;直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する多価アルコールのエーテル化合物又はエステル化合物;シロキサン誘導体(特開平4-108795号)、ポリオキシ変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤;ポリオキシアルキレンエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシアルキレンラノリンアルコール、ポリオキシアルキレングリセリルモノ脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、高級脂肪酸グリセリンエステル、プルロニック型ブロックポリマーノニオン活性剤、テトロニック型ブロックポリマーノニオン活性剤、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、ポリエチレンイミン誘導体等が挙げられる。
これらの非イオン性界面活性剤のうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、高級脂肪酸(C10〜C24)グリセリンエステル、アルキルアミンオキサイド、ポリオキシ変性シリコーン、及びアルキルサッカライド系界面活性剤が好ましい。
【0033】
これらの非イオン性界面活性剤は、HLBが3〜18、特に8〜16であると、すすぎ性に優れるとともに、油性メイク汚れ成分の洗浄・乳化性がより高くなり好ましい。なお、HLBとは親水性−親油性のバランス(Hydrophilic−Lypophilic Balance)を示す指標であり、本発明においては小田・寺村らによる次式を用いて算出した値を用いている。
【0034】
【数1】


【0035】
本発明の成分(C)の界面活性剤のうち、アニオン性界面活性剤としては、例えば以下に示すものが挙げられる:アルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩;アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩又はα−スルホ脂肪酸塩若しくはエステル;オレフィンスルホン酸塩又はアルカンスルホン酸塩;高級脂肪酸塩 ;(アミド)エーテルカルボン酸型界面活性剤;N−アシルアミノ酸型界面活性剤;リン酸エステル型界面活性剤、リン酸モノ若しくはジエステル型界面活性剤;スルホコハク酸エステル型界面活性剤;ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩;モノグリセライド硫酸エステル塩、アシル化イセチオン酸塩、又はアシル化タウレート;アルキルグリセリルエーテル硫酸塩又はアルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩;アルキル若しくはアルケニルアミドスルホネート、アルカノールアミドスルホコハク酸塩、又はアルキルもしくはアルケニルスルホアセテート;N−アシル−N−カルボキシエチルグリシン塩;N−アルキルアミドアルカノール硫酸エステル塩。
これらのアニオン界面活性剤の塩、すなわちアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)、アルギニン、リジン、ヒスチジン等の塩基アミノ酸などが挙げられる。
これらのアニオン性界面活性剤のうち、高級脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、モノグリセライド硫酸エステル塩、アシル化イセチオン酸塩、アシル化タウレート、又はN−アルキルアミドアルカノール硫酸エステル塩が好ましい。
【0036】
本発明の成分(C)の界面活性剤のうち、両性界面活性剤としては、例えばアミドアミノ酸型、カルボベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、イミダゾリニウムベタイン型、アミノ酸型、ホスホベタイン型、リン酸エステル型等が挙げられる。
これらの両性界面活性剤のうち、アミドアミノ酸型、カルボベタイン型、アミドスルホベタイン型、スルホベタイン型、アミノ酸型及びリン酸エステル型が好ましく、特にカルボベタイン型、スルホベタイン型が好ましい。
【0037】
本発明の成分(C)の界面活性剤としては、特にアニオン性界面活性剤が好ましく、さらにポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩等が好ましい。
【0038】
成分(C)は1種以上を用いることができる。化粧品用ポリマー組成物中の成分(C)の含有量は、化粧品用ポリマー粒子を高濃度に含有し、ハンドリング性を良好にする観点から3〜65重量%が好ましく、より好ましくは5〜30重量%、さらに好ましくは、5〜20重量%である。
【0039】
成分(A)と成分(C)の重量比(A)/(C)は、化粧品用ポリマー粒子を高濃度に含有し、ハンドリング性を良好にする観点から0.4〜3であり、好ましくは0.4〜2.0、より好ましくは0.5〜1.5である。
【0040】
成分(A)と成分(C)の化粧品用ポリマー組成物中の総量(A)+(C)は、化粧品用ポリマー粒子を高濃度に含有し、ハンドリング性を良好にする観点から10〜70重量%であり、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは10〜30重量%である。
【0041】
本発明の化粧品用ポリマー組成物の、B形粘度計〔(株)東京計器製〕を用いて測定される、30℃における粘度は、ハンドリング性の観点から、200〜50,000mPa・sが好ましく、より好ましくは200〜30,000mPa・s、さらに好ましくは200〜10,000mPa・sである。
【実施例】
【0042】
実施例1〜8及び比較例1〜4
表1に示す組成の化粧品用ポリマー組成物を常法により製造し、その粘度、流動性、及び糸曳きを評価した。粘度は、化粧品用ポリマー組成物の30℃における粘度をB形粘度計(ローター No.2、6r/min、30℃;ローター No.3、6r/min、30℃;又はローター No.4、6r/min、30℃)を用いて測定した。また、流動性は、内径10cm、高さ20cmの平底円筒容器(ガラス製)に容器底から10cmの高さのところまでサンプルを入れ、30℃に温度調整する。温度調整後、円筒容器を水平な台上に置き、直ちに台の上に水平に倒し、サンプルの液面が動く状態を観察する。
判定
○:流動する
×:流動しない
結果を表1に併せて示す。なお、表1中の数値は重量%を示す。
【0043】
【表1】


【0044】
表1中の成分(A)の化粧品用ポリマー1及び2の単量体組成を表2に示す。
【0045】
【表2】






 

 


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