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発明の名称 縮毛矯正剤組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−45802(P2007−45802A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−234874(P2005−234874)
出願日 平成17年8月12日(2005.8.12)
代理人 【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
発明者 青山 弘 / 石井 大輔
要約 課題
施術に伴う毛髪損傷が少ない縮毛矯正剤組成物の提供。

解決手段
次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、pHが10〜14である縮毛矯正剤組成物。
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、pHが10〜14である縮毛矯正剤組成物。
(A) ケラチン還元性物質:0.01〜5質量%
(B) 一般式(1)で表される四級アンモニウム化合物:0.01〜20質量%
1−N+(CH3)3- (1)
〔式中、R1は炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、X-はアニオンを示す。〕
(C) アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物:0.01〜20質量%
【請求項2】
成分(B)が、一般式(1)においてR1が炭素数6〜14の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基である四級アンモニウム化合物である請求項1記載の縮毛矯正剤組成物。
【請求項3】
成分(A)が、チオール化合物、又は亜硫酸若しくはその塩類である請求項1又は2記載の縮毛矯正剤組成物。
【請求項4】
成分(A)が、チオグリコール酸又はその塩類である請求項1〜3のいずれかに記載の縮毛矯正剤組成物。
【請求項5】
単剤式で使用する請求項1〜4のいずれかに記載の縮毛矯正剤組成物。
【請求項6】
成分(C)がアルカリ金属水酸化物であり、非混合型の形態である請求項1〜5のいずれかに記載の縮毛矯正剤組成物。
【請求項7】
成分(C)がアルカリ土類金属水酸化物であり、混合型の形態である請求項1〜5のいずれかに記載の縮毛矯正剤組成物。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の縮毛矯正剤組成物を、全頭又は一部分に存在する毛髪の根元から毛先までの全体又は一部分に塗布し、放置した後、すすぎ、乾燥させることにより縮毛を矯正する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケラチン還元性物質を含み、施術に伴う毛髪損傷の少ない縮毛矯正剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪にカールを付与したり、くせ毛等の縮毛を矯正したりする施術には、目的に応じた毛髪形状制御剤が使用されている。例えば、ケラチン還元性物質を含むストレートパーマ剤やウエーブパーマ剤が使用される。これらのパーマ剤を用いた毛髪形状の制御は、ケラチン還元性物質により毛髪内のジスルフィド結合を切断し、コーミングにより毛髪を伸張させた後、酸化性物質によってジスルフィド結合を再生させるという各工程を経るものである。一方、縮毛を矯正する場合には、毛髪形状制御剤として、ストレートパーマ剤のほかに、高濃度の水酸化物(アルカリ剤)を含む縮毛矯正剤が使用される。高濃度の水酸化物(アルカリ剤)を用いた毛髪形状の制御は、水酸化物イオンにより毛髪内のジスルフィド結合をランチオニン結合へ変換し、水洗、又はシャンプー及びコンディショナーを用いた洗浄によって残存アルカリを除去した後、毛髪を中和するという各工程を経るものである(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
これら毛髪内部構造の化学的変化を伴う毛髪形状制御剤のpH値は、一般的なストレートパーマ剤やウエーブパーマ剤の場合は約9、高濃度の水酸化物(アルカリ剤)では12〜14程度に調整される。しかし、このような高pH条件下での毛髪の処理は、利用者の頭髪や頭皮に少なからず悪影響を及ぼす可能性がある。特に過度に使用した場合、また極度に縮れた毛髪を矯正するためアルカリ性が強い(pH13-14)条件の薬剤を毛髪の根元から塗布した場合には、施術時に断毛が生じるという問題がある。このような断毛は、例えば還元剤量やpHの低減により抑制することができるが、同時にウェーブをつけにくくなったり、縮毛の矯正効果が低減したりする問題が起きる。また、高濃度の水酸化物においては、リジンナトリウム塩等の有機求核剤を配合することにより縮毛矯正処理による毛髪強度の低下を抑制する組成物が提案されている(特許文献1参照)。一方、過度の処理を防ぐため、剤の使用の際に毛髪の状態をモニタリングする方法(特許文献2参照)が提案されている。しかしながら、処理による毛の軟化を頻繁に確認し、第1剤による作用の進行度合いを見積もりながら施術を行わなければならないという煩雑さがあった。
【0004】
【非特許文献1】Clarence R. Robbins, Chemical and Physical Behavior of Human Hair Fourth Edition, p143-145, Springer-Verlag, 2002
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0189027号明細書
【特許文献2】国際公開第00/64298号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、施術に伴う断毛の少ない縮毛矯正剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、縮毛矯正による断毛を抑制できる物質について種々検討し、有機酸、アミノ酸類、炭酸カルシウム、グリセリン等にその効果があることが分かったが、これらの物質は、同時に、縮毛矯正効果も低減させてしまうことが判明した。そして、更に検討を進めた結果、ケラチン還元性物質と共に特定の四級アンモニウム化合物を用いることにより、過剰量塗布時においても必要以上の毛髪弾性の低下を抑制することができ、その結果、縮毛矯正効果を低下させることなく、断毛の発生を抑制できることを見出した。
【0007】
すなわち本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、pHが10〜14である縮毛矯正剤組成物を提供するものである。
【0008】
(A) ケラチン還元性物質:0.01〜5質量%
(B) 一般式(1)で表される四級アンモニウム化合物:0.01〜20質量%
1−N+(CH3)3- (1)
〔式中、R1は炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、X-はアニオンを示す。〕
(C) アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物:0.01〜20質量%
【発明の効果】
【0009】
本発明の縮毛矯正剤組成物は、施術に伴う断毛の少ないものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の縮毛矯正剤組成物は、アルカリ金属水酸化物とその他の成分をすべて含有する単剤のみからなり、一段階で処理を行う単剤式の「非混合型」、及びアルカリ土類金属水酸化物を含有するアルカリ組成物と、アルカリ土類金属捕捉剤を含有する賦活性組成物からなり、これらを混合して一段階で処理を行う単剤式の「混合型」のいずれでもよい。また、「混合型」の場合には、主としてアルカリ土類金属水酸化物が用いられるが、アルカリ金属水酸化物を併用することもできる。混合型においては、成分(A)及び成分(B)はアルカリ組成物、賦活性組成物のいずれに配合されていてもよい。また、本発明の縮毛矯正剤組成物は、前記単剤式のほか、酸化剤を含有する組成物を併用し、二段階で処理を行う複剤式の「非混合型」又は「混合型」として用いることもできる。なお、本発明において「全組成」というときは、上記複剤式の場合における酸化剤を含有する組成物は含まない。
【0011】
成分(A)のケラチン還元性物質としては、チオール化合物、並びに亜硫酸及びその塩類を挙げることができる。具体的には、チオール化合物としては、チオグリコール酸、その塩類及びそれらの誘導体;ジチオグリコール酸、その塩類及びそれらの誘導体;システイン、その塩類及びそれらの誘導体;アセチルシステイン及びそれらの誘導体が含まれる。また、亜硫酸及びその塩類としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素アンモニウムなどが含まれる。特に、配合の容易さや安定性の観点から、チオグリコール酸及びその塩類が好ましく、更にはチオグリコール酸のモノエタノールアミン塩、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩が好ましい。
【0012】
ケラチン還元性物質は2種以上を併用してもよく、その含有量は、十分に毛髪の損傷を抑制すると共に、良好な使用感を維持する観点から、全組成(混合型の場合には、混合した後の全組成物中。以下同じ。)中の0.01〜5質量%とするが、0.05〜4質量%が好ましく、特に0.1〜3質量%が好ましい。
【0013】
成分(B)の四級アンモニウム化合物は、一般式(1)中のR1が、炭素数2〜22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基であるものが好ましく、更には炭素数4〜20、特に炭素数6〜14であるものが好ましい。一般式(1)中のX-としては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、酢酸イオン、リン酸イオン、硫酸イオン、乳酸イオン、サッカリンイオン等が挙げられる。好ましい四級アンモニウム化合物(1)の具体例としては、塩化ドデシルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
【0014】
四級アンモニウム化合物(1)は2種以上を併用してもよく、その含有量は、十分に毛髪の損傷を抑制すると共に、良好な使用感を維持する観点から、全組成中の0.01〜20質量%とするが、0.05〜15質量%が好ましく、特に0.1〜10質量%が好ましい。
【0015】
成分(C)は、アルカリ金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物から選ばれ、2種以上を併用することもできる。アルカリ金属水酸化物の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムが挙げられる。アルカリ土類金属水酸化物としては、水酸化カルシウムが挙げられる。
【0016】
成分(C)は、組成物全体を、pH10〜14、好ましくはpH11〜14、特に好ましくはpH11〜13に調整する量で使用する。成分(C)の含有量は、全組成の0.01〜20質量%、特に0.1〜10質量%が好ましい。「非混合型」の場合における成分(C)の具体的含有量は、全組成中に0.01〜3.5質量%、特に0.1〜3質量%とするのが好ましい。「混合型」の場合における成分(C)は、アルカリ組成物に配合され、その具体的含有量は、アルカリ土類金属水酸化物単独で使用する場合、全組成中に0.1〜10質量%、特に0.5〜7質量%とするのが好ましい。また、アルカリ土類金属水酸化物とアルカリ金属水酸化物を併用する場合、アルカリ土類金属水酸化物は全組成中に0.1〜2.5質量%、特に0.5〜2質量%、アルカリ金属水酸化物は全組成中に0.01〜7質量%、特に0.1〜5質量%とするのが好ましい。
【0017】
本発明の縮毛矯正剤組成物が、「混合型」である場合における賦活性組成物には、アルカリ土類金属捕捉剤が配合される。アルカリ土類金属捕捉剤としては、グアニジン、グアニジン誘導体及びそれらの酸付加塩、並びに多価カルボン酸のアルカリ金属塩が挙げられる。グアニジン又はグアニジン誘導体に付加する酸としては、炭酸、硫酸、亜硫酸、リン酸、塩酸、シュウ酸、酒石酸、乳酸、グリコール酸、アルギン酸等が挙げられる。多価カルボン酸のアルカリ金属塩としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)のアルカリ金属塩が挙げられる。これらのうち、特にグアニジン炭酸塩が好ましい。
【0018】
アルカリ土類金属捕捉剤の含有量は、全組成中の1〜30質量%、特に2.5〜25質量%が好ましい。
【0019】
本発明の縮毛矯正剤組成物に含まれる水の量は、1〜99質量%、更には5〜95質量%、特に20〜90質量%が好ましい。
【0020】
本発明の縮毛矯正剤組成物には、更に油性物質及び乳化剤を配合することが好ましい。油性物質と乳化剤は、「混合型」の場合には、アルカリ組成物、賦活性組成物のどちらに配合してもよい。
【0021】
油性物質としては、ペトロラタム(ワセリン)、ミネラルオイル(流動パラフィン)、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪酸塩及びその混合物が挙げられる。脂肪族アルコールとしては、炭素数8〜30、更に10〜24、特に12〜22の、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪族アルコールが挙げられる。具体的には、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール及びその混合物が挙げられる。
【0022】
脂肪酸としては、炭素数10〜30、更に12〜24、特に12〜22の、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸又はヒドロキシ脂肪酸が挙げられる。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、アラキドン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸等が挙げられ、特にステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸及びラノリン酸が好ましい。また、脂肪酸塩としては、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩が挙げられる。
【0023】
油性物質の含有量は、十分な髪のパサツキ(乾燥)防止効果、使用感(髪の感触)の点から、全組成中の1〜60質量%が好ましく、更には1〜45質量%、特に1〜30質量%が好ましい。
【0024】
乳化剤としては、化粧品処方中で広く使われている非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤等が用いられる。
【0025】
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル系、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル系、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル系、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル系、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル系、モノグリセライド系、アルキルグルコシド系、ソルビタン脂肪酸エステル系などが挙げられる。
【0026】
アニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、スルホサクシネート系界面活性剤、α−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、グリセライド硫酸塩、アミドエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンフェニルエーテルリン酸エステル塩、グリセライドリン酸エステル塩、アミノ酸系界面活性剤、脂肪酸塩、アシル化サルコシン塩、ポリオキシアルキレン(ヒドロキシ)アルキルエーテルカルボン酸塩、アミドカルボン酸、アミドエーテルカルボン酸塩、アルキル(ヒドロキシ)エーテルカルボン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩エステル塩、アシル化イセチオン酸塩、タウレート系界面活性剤などが挙げられる。
【0027】
両性界面活性剤としては、酢酸ベタイン系、アミド酢酸ベタイン系、スルホベタイン系、アミドスルホベタイン系、イミダゾリウムベタイン系、アミノ酸系、アミドアミン系、ホスホベタイン系、アルキルアミンオキシド、アミドアミンオキシド等が挙げられる。
【0028】
これら乳化剤の含有量は、組成物の安定性、剤の伸び、髪への馴染みの良さの点から、全組成中の0.1〜40質量%が好ましく、更には1〜30質量%、特に3〜25質量%が好ましい。
【0029】
本発明の縮毛矯正剤組成物は、上記成分以外に通常同用途に用いられる成分を、適宜加えることが出来る。このような成分としては、溶解剤、乳化助剤、有機溶剤、緩衝剤、安定化剤、香料、色素、防腐剤、pH調整剤、増粘剤、毛髪保護剤、紫外線防止剤、消炎剤、保湿剤、感触向上剤、収斂剤、育毛成分等が挙げられる。これらの成分は「混合型」の場合には、アルカリ組成物、賦活性組成物のどちらに配合してもよい。
【0030】
「混合型」の場合、アルカリ組成物と賦活性組成物の混合比は、アルカリ組成物:賦活性組成物(重量比)=1:0.1〜0.1:1で使用されることが実用上好ましい。
【0031】
本発明の縮毛矯正剤組成物がとり得る剤型は、クリーム状、ジェル状等、いずれの剤型でもよい。
【0032】
本発明の縮毛矯正剤組成物の粘度は、操作性や毛髪上の保持性の観点から軸T-E、回転速度5rpmの条件下、ブルックフィールド型粘度計で測定した25℃における値が500〜900,000mPa・sであることが実用上好ましく、更に1,000〜700,000mPa・s、特に10,000〜500,000mPa・sであることが好ましい。
【0033】
本発明の縮毛矯正剤組成物を毛髪に塗布するには、容器から直接毛髪の根元に塗布しても、一旦手または手袋をした手あるいはブラシや刷毛に取ってから塗布してもよい。また、塗布した後、手または手袋をした手あるいはブラシや刷毛を用いて広げることもできる。
【0034】
本発明の縮毛矯正剤組成物は、毛髪であればどのような体毛にも適用できるが、頭髪が好ましく、頭髪の全体あるいは一部分のいずれに適用してもよい。また、毛髪の根元から毛先あるいはその一部分のみに適用することができる。
【0035】
本発明の縮毛矯正剤組成物の塗布量は、処理する毛髪に対して0.1〜5重量倍、特に0.5〜4重量倍が好ましい。また本発明の縮毛矯正剤組成物による毛髪の処理時間は、処理する毛髪のくせの強さ、太さ、傷み具合に応じて、1〜120分の範囲で適宜調節される。また、必要に応じて加温してもよく、30〜55℃、特に35℃〜50℃になるようにするのが好ましい。
【0036】
本発明の縮毛矯正剤組成物を用いて縮毛を矯正する場合は、縮毛矯正剤組成物を縮毛に塗布しつつ、直毛形状に整えて所定時間放置した後、毛髪を水洗し乾燥させる。また必要に応じて水洗工程後、シャンプー、コンディショナー、酸化剤などを適宜用いてもよく、簡便性、毛髪への損傷の観点から、特にシャンプー、コンディショナーを用いるのが好ましい。
【実施例】
【0037】
実施例1及び比較例1〜3
表1に示す縮毛矯正剤を調整し、縮毛矯正効果及び断毛抑制効果を評価した。
【0038】
<縮毛矯正効果>
ブリーチ、ヘアカラー、パーマ、縮毛矯正等の化学処理履歴の全く無いくせ毛(カール半径φ2〜4mm)を10本用意した。10本を毛髪の片方を一つのタグで固定したものを毛髪試験片とし、毛髪の先端を張力がかからないように他方を真っ直ぐに伸ばしたときに100mmの長さ(L0)になるように切りそろえた(図1)。縮毛矯正剤を毛髪試験片の毛髪に対して3重量倍量塗布して実験室雰囲気下で30分間放置した後、水洗し、乾燥した。
次に、図2に示すように、縮毛矯正剤処理を行った後の毛髪試験片を懸垂させ、毛髪の自然長をL1とし、式(2)を用いて縮毛矯正効果Lを求める。
L=L1/L0 (2)
毛髪10本分の平均値Laveを求め、下記の基準に従って縮毛矯正効果を判定した。この結果を表1に示す。
【0039】
(縮毛矯正効果スコア)
3:高い縮毛矯正効果(Laveが0.5以上)
2:低い縮毛矯正効果(Laveが0.3以上0.5未満)
1:縮毛矯正効果ほとんどなし(Laveが0.3未満)
【0040】
<断毛抑制効果>
ブリーチ、ヘアカラー、パーマ、縮毛矯正等の化学処理履歴の全く無い毛髪を用意した。その5本を、図3に示すように、2つのタグで50mmの間隔で固定した毛髪試験片を準備する。毛髪試験片を縮毛矯正剤の中に浸漬し、32℃で30分間放置した後、取り出す。この試験片の毛髪を、1分間に3.5倍の長さに伸張する速度(12.5cm/min)で伸張させ、1本ずつ順々に切れた時にかかる力を測定した。この測定値の平均値を表1に示す。
【0041】
【表1】


【0042】
表1より、成分(A)〜(C)をすべて含む実施例1は、矯正効果及び断毛抑制効果に優れた組成物であった。それに対し、断毛抑制成分である成分(B)の四級アンモニウム化合物を含まない比較例1、及び成分(A)のケラチン還元剤量の多い比較例2は、破断強度に劣るものであった。また、成分(A)〜(C)を含むがpHの低い比較例3は、縮毛矯正効果が得られなかった。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】縮毛矯正剤による処理後に行った縮毛矯正効果試験で用いた毛髪試験片を示す図である。
【図2】縮毛矯正剤による処理後に行った縮毛矯正効果の判定方法を示す図である。
【図3】縮毛矯正剤による処理後に行った断毛試験で用いた毛髪試験片を示す図である。




 

 


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