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発明の名称 失禁改善用物品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−29484(P2007−29484A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−218169(P2005−218169)
出願日 平成17年7月28日(2005.7.28)
代理人 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修
発明者 伊藤 英和
要約 課題
ショーツに装着され、失禁改善を図ることができる失禁改善用物品を提供すること。

解決手段
酸素に接触することにより発熱する発熱シート6、液透過性の表面シート2及び表面シート2の非肌当接面側に設けられた液保持性の吸収体4を備える吸収性物品1と、吸収性物品1を包装する酸素非透過性の包装材とを具備する失禁改善用物品であって、使用前には前記包装材により密封されており、使用時には該包装材を開封して表面シート2を使用者側に向けてショーツのクロッチ部に装着される。吸収体4の非肌当接面側に裏面シート3が設けられており、発熱シート6は、吸収体4と裏面シート3との間に配設されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
酸素に接触することにより発熱する発熱シート、液透過性の表面シート及び該表面シートの非肌当接面側に設けられた液保持性の吸収体を備える吸収性物品と、該吸収性物品を包装する酸素非透過性の包装材とを具備する失禁改善用物品であって、
前記吸収性物品は、使用前には前記包装材により密封されており、使用時には該包装材を開封して前記表面シートを使用者側に向けてショーツのクロッチ部に装着される失禁改善用物品。
【請求項2】
前記吸収体の非肌当接面側に裏面シートが設けられており、
前記発熱シートは、前記吸収体と前記裏面シートとの間に配設されている請求項1記載の失禁改善用物品。
【請求項3】
前記吸収体は、使用者の外尿道口から肛門に亘る長さを有している請求項1又は2に記載の失禁改善用物品。
【請求項4】
酸素に接触することにより発熱する発熱シートとショーツ貼着用の貼着部とを備え、
前記発熱シートの両側部は、ショーツのクロッチ部の両側部形状に沿う形状となっており、
使用前には酸素非透過性の包装材により密封されており、使用時には該包装材を開封して前記貼着部によりショーツのクロッチ部に貼着される失禁改善用物品。
【請求項5】
前記発熱シートは、発熱到達温度36〜50℃で4時間以上発熱する請求項1〜4の何れかに記載の失禁改善用物品。
【請求項6】
前記発熱シートは、使用者の外尿道口から肛門に亘る長さを有している請求項1〜5の何れかに記載の失禁改善用物品。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショーツに装着され、失禁改善用として使用される失禁改善用物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、失禁に対応する製品として、失禁パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品が使用されている。特に成人女性においては、その約1/3の人が軽失禁の症状があると言われており、更にその約7割の人が腹圧性失禁であると言われている。腹圧性失禁の主な原因は、出産、加齢、女性ホルモンの分泌量の減少等により骨盤底筋群(骨盤の底にハンモック状に広がる筋肉群)が弱って弛緩する結果、骨盤底筋群の下方にある膀胱を圧迫することにある。
【0003】
また、特許文献1には、バックシートとトップシートとの間に、遠赤外線を放射する遠赤外線放射材(木炭等)を設けた生理用ナプキンが記載されている。この生理用ナプキンによれば、遠赤外線放射材から放射された遠赤外線により、使用者を加温し、生理痛を緩和するとされている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−275237号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したような背景から、骨盤底筋群の弛緩に起因する失禁を改善することが望まれている。
また、特許文献1記載の生理用ナプキンにおける遠赤外線では、失禁を改善できるほど使用者は加温されないと考えられる。
【0006】
従って、本発明の目的は、ショーツに装着され、失禁改善を図ることができる失禁改善用物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、酸素に接触することにより発熱する発熱シート、液透過性の表面シート及び該表面シートの非肌当接面側に設けられた液保持性の吸収体を備える吸収性物品と、該吸収性物品を包装する酸素非透過性の包装材とを具備する失禁改善用物品であって、前記吸収性物品は、使用前には前記包装材により密封されており、使用時には該包装材を開封して前記表面シートを使用者側に向けてショーツのクロッチ部に装着される失禁改善用物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
また、本発明は、酸素に接触することにより発熱する発熱シートとショーツ貼着用の貼着部とを備え、前記発熱シートの両側部は、ショーツのクロッチ部の両側部形状に沿う形状となっており、使用前には酸素非透過性の包装材により密封されており、使用時には該包装材を開封して前記貼着部によりショーツのクロッチ部に貼着される失禁改善用物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の失禁改善用物品によれば、ショーツに装着され、失禁改善を図ることができる。特に、出産後の女性、加齢した女性、女性ホルモンの分泌量が減少した女性に対して好適に使用される。
【0010】
以下、本発明の失禁改善用物品を、その第1実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。第1実施形態の失禁改善用物品は、図1及び図2に示すように、酸素に接触することにより発熱する発熱シート6、液透過性の表面シート2及び表面シート2の非肌当接面側に設けられた液保持性の吸収体4を備える吸収性物品1と、吸収性物品1を包装する酸素非透過性の包装材(図示せず)とを具備する失禁改善用物品であって、使用前には前記包装材により密封されており、使用時には該包装材を開封して表面シート2を使用者側に向けてショーツ(図示せず)のクロッチ部に装着されるものである。
尚、以下の説明において、「上面」及び「下面」とはそれぞれ「肌当接面(側の面)」及び「非肌当接面(側の面)」を意味する。
【0011】
第1実施形態の失禁改善用物品について更に詳述する。第1実施形態の失禁改善用物品における吸収性物品1は、図1及び図2に示すように、液透過性の表面シート2、表面シート2の下面側に設けられた液保持性の吸収体4及び吸収体4の下面側に設けられた液不透過性の裏面シート3を備えている。発熱シート6は、酸素に接触することにより発熱するもので、吸収体4と裏面シート3との間に配設されている。吸収性物品1の両側部には、一対のサイドフラップ5,5が配されている。
【0012】
表面シート2は、吸収体4の上面全域を被覆しており、発熱シート6の下面側に回り込んで発熱シート6の下面両側部も被覆している。サイドフラップ5は、表面シート2の上面両側部を被覆しており、表面シート2の下面側に回り込んで表面シート2の下面両側部も被覆している。表面シート2の上面両側部を被覆しているサイドフラップ5は、更に幅方向外方に折り返されている。
【0013】
裏面シート3は、吸収体4の下面側において、表面シート2の下面両側部を被覆しているサイドフラップ5に接合されている。裏面シート3の下面には、ショーツ貼着用の貼着部(図示せず)が設けられている。
このような構成は、発熱シート6が設けられている点を除き、従来公知の失禁パッドと同様である。
【0014】
表面シート2としては、繊維材料を主体とするものが用いられ、その例としては各種不織布や、不織布とフィルムとのラミネートからなり多数の開孔が形成されている複合シートが挙げられる。
裏面シート3としては、熱可塑性樹脂製のフィルムなどを用いることができる。該熱可塑性樹脂製のフィルムは透湿性を有していてもよい。
【0015】
吸収体4は、使用者の外尿道口から肛門に亘る長さを有している。吸収体4がこのような長さを有していると、吸収性物品1をショーツのクロッチ部の適当な位置に装着すると、吸収体4が使用者の外尿道口から肛門に亘って配設されることになる。そのため、体液をより確実に吸収することができる。
吸収体4は、吸液性の繊維材料、例えばパルプを主体とし、これに高吸収性ポリマーの粒子が混合されて構成されている。
【0016】
発熱シート6は、吸収体4とほぼ同じ長さ及び幅を有し(正確には長さ及び幅が少し短い)、吸収体4と同様に、使用者の外尿道口から肛門に亘る長さを有している。具体的には、発熱シート6の長さは、好ましくは150mm以上、更に好ましくは100mm以上である。発熱シート6がこのような長さを有していると、吸収性物品1をショーツのクロッチ部の適当な位置に装着すると、発熱シート6が使用者の外尿道口から肛門に亘って配設されることになる。そのため、使用者における外尿道口から肛門に亘る領域を加温することができ、失禁改善効果が一層向上する。
発熱シート6の幅は、好ましくは50mm以上、更に好ましくは30mm以上である。
【0017】
発熱シート6の発熱到達温度は、35〜50℃、特に40〜50℃であることが好ましい。「発熱到達温度」は、以下のように測定される値をいう。
50mm×50mmの試験片を切り出した後、該試験片に透湿度が5000g/(m2・24h)の透湿シートと不透湿シートとを両側に袋状に貼り合わせて包装した後、容積4.2リットル、相対湿度1%以下の環境下で密封系内に5.0リットル/minの乾燥空気を供給可能な試験機を準備し、その内部に前記透湿シート側を上面として静置して発熱させたときの試験片の下側の温度を熱電対で測定した値をいう。
【0018】
発熱シート6は、上記範囲の発熱到達温度で、4時間以上、特に5時間以上発熱することが好ましい。上記範囲の発熱到達温度で4時間以上発熱すると、より効果が発現しやすくなる。
【0019】
発熱シート6は、被酸化性金属、保水剤、繊維状物等からなる。
発熱シート6に含まれる前記被酸化性金属には、従来からこの種の発熱成形体に通常用いられている被酸化性金属を特に制限なく用いることができる。該被酸化性金属の形態は、取り扱い性、成形性等の観点から粉体、繊維状の形態を有するものを用いることが好ましい。
【0020】
前記保水剤には、従来から発熱成形体に通常用いられている保水剤を特に制限なく用いることができる。該保水剤は、水分保持剤として働く他に、被酸化性金属への酸素保持/供給剤としての機能も有している。該保水剤としては、例えば、活性炭(椰子殻炭、木炭粉、暦青炭、泥炭、亜炭)、カーボンブラック、アセチレンブラック、黒鉛、ゼオライト、パーライト、バーミキュライト、シリカ、カンクリナイト、フローライト等が挙げられる。
【0021】
前記繊維状物としては、例えば、天然繊維状物としては植物繊維(コットン、カボック、木材パルプ、非木材パルプ、落花生たんぱく繊維、とうもろこしたんぱく繊維、大豆たんぱく繊維、マンナン繊維、ゴム繊維、麻、マニラ麻、サイザル麻、ニュージーランド麻、羅布麻、椰子、いぐさ、麦わら等)、動物繊維(羊毛、やぎ毛、モヘア、カシミア、アルカパ、アンゴラ、キャメル、ビキューナ、シルク、羽毛、ダウン、フェザー、アルギン繊維、キチン繊維、ガゼイン繊維等)、鉱物繊維(石綿等)が挙げられる。
【0022】
合成繊維状物としては、例えば、半合成繊維(アセテート、トリアセテート、酸化アセテート、プロミックス、塩化ゴム、塩酸ゴム等)、金属繊維、炭素繊維、ガラス繊維等が挙げられる。また、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、デンプン、ポリビニルアルコール若しくはポリ酢酸ビニル又はこれらの共重合体を用いることができ、また、変性体等の単繊維、又はこれらの樹脂成分を鞘部に有する芯鞘構造の複合繊維を用いることができる。
【0023】
第1実施形態の失禁改善用物品においては、吸収性物品1が、使用前には酸素非透過性の包装材(図示せず)により密封されており、そのため、発熱シート6は、酸素に接触せず、発熱しないようになっている。一方、使用時には該包装材を開封することにより、発熱シート6は、酸素に接触し、発熱する。そして、その状態で、表面シート2を使用者側に向けてショーツのクロッチ部に装着される。
【0024】
前記包装材の素材及び構造は、従来公知の素材及び構造を採用することができる。このような構造としては、例えば、中間層にバリア性ナイロンを有する2種3層ナイロン二軸延伸フィルム、二軸延伸ポリビニルアルコールフィルム、ナイロン及びエチレンビニルアルコール共重合樹脂を基材とした共押し出し多層フィルム等が挙げられる。
【0025】
このように構成された第1実施形態の失禁改善用物品においては、使用前にまず包装材を開封して包装材から吸収性物品1を取り出す。すると、吸収性物品1における発熱シート6が酸素と接触して発熱し始める。そして、表面シート2を使用者側に向けて、裏面シート3に設けられた貼着部を利用してショーツのクロッチ部に貼着して装着する。使用者は、その状態のショーツを履いて使用する。
【0026】
第1実施形態の失禁改善用物品によれば、通常の失禁パッドと同じ効果が奏される他、発熱シート6の発熱による熱が使用者の肌に伝わり、骨盤底筋群の血行を促進し、その活動がより活発になる。その結果、骨盤底筋群が弛緩しにくくなり、延いては弛緩した骨盤底筋群による膀胱の圧迫が起こりにくくなるため、失禁を抑制できる。
また、発熱シート6が吸収体4と裏面シート3との間に配設されているため、吸収体4が、発熱シート6の発熱による熱の保温剤の役割を果たし、保温性が高い。
【0027】
次に本発明の失禁改善用物品の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に比して、吸収体を有していない点が主として異なる。第2実施形態の説明においては、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第1実施形態における各構成部位の説明は、第2実施形態における各構成部位の説明に適宜適用される。
【0028】
第2実施形態の失禁改善用物品10は、図3及び図4に示すように、酸素に接触することにより発熱する発熱シート6とショーツ貼着用の貼着部(図示せず)とを備え、発熱シート6の両側部61は、ショーツSのクロッチ部S1の両側部S2の形状に沿う形状となっている。
発熱シート6の両側部61の形状は、ショーツSのクロッチ部S1の両側部S2の形状(一般的に湾曲形状)の相似形であることが好ましいが、全体視でそれに沿った形状であれば制限はない。
【0029】
前記貼着部の両側部の形状も、ショーツSのクロッチ部S1の両側部S2の形状に沿う形状であることが好ましい。
発熱シート6の特性、構成、長さ等は、第1実施形態における発熱シート6と同様である。
第2実施形態の失禁改善用物品10においては、使用前には酸素非透過性の包装材により密封されており、使用時には該包装材を開封して前記貼着部によりショーツのクロッチ部に貼着されるようになっている。
【0030】
このように構成された第2実施形態の失禁改善用物品10においては、使用前にまず包装材を開封して包装材から失禁改善用物品10を取り出す。すると、失禁改善用物品10における発熱シート6が酸素と接触して発熱し始める。そして、発熱シート6を使用者側に向けて、貼着部を利用してショーツのクロッチ部に貼着して装着する。使用者は、その状態のショーツを履いて使用する。
【0031】
第2実施形態の失禁改善用物品10においても、第1実施形態と同様に、発熱シート6の発熱による熱が使用者の肌に伝わり、骨盤底筋群の血行を促進し、その活動がより活発になる。その結果、骨盤底筋群が弛緩しにくくなり、延いては弛緩した骨盤底筋群による膀胱の圧迫が起こりにくくなるため、失禁を抑制できる。
第2実施形態の失禁改善用物品10は、吸収体を有していないため、加温していれば失禁はあまり起こらないとき(例えば、就寝中や腹圧が掛かりにくい体調の在宅時)に有効に利用される。
【0032】
以上、本発明の失禁改善用物品の実施形態について説明したが、本発明の失禁改善用物品は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
吸収体を有する形態において、発熱シートは、必ずしも吸収体とほぼ同じ形状及び大きさを有していなくてもよい。例えば、発熱シートは、ストライプ状等の不連続なパターン形状とすることがで、また、吸収体の前方部のみ又は後方部のみに設けることができる。また、発熱シートは、表面シートと吸収体との間に配設することができる。この場合には、吸収体の吸収能を阻害しないように、発熱シートは、不連続なパターン形状とすることが好ましい。
本発明の失禁改善用物品における吸収性物品は、失禁パッドに制限されず、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の失禁改善用物品における吸収性物品を長手方向中央で切断した縦断面斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す吸収性物品を示す底面図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態の失禁改善用物品をショーツに貼着した状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、図3に示すショーツを展開した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
1 吸収性物品
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 サイドフラップ
6 発熱シート
61 両側部
10 失禁改善用物品
S ショーツ
S1 クロッチ部
S2 両側部





 

 


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