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発明の名称 液体口腔用組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15995(P2007−15995A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−201132(P2005−201132)
出願日 平成17年7月11日(2005.7.11)
代理人 【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
発明者 矢納 義高 / 柏木 光義
要約 課題
保存安定性が良好で、かつ風味がよく、刺激が少ない液体口腔用組成物の提供。

解決手段
(A)糖脂肪酸エステル、(B)メントール、(C)25℃で液体であるテルペン化合物及び(D)総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物を含有する液体口腔用組成物。
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A) 糖脂肪酸エステル
(B) メントール
(C) 25℃で液体であるテルペン化合物
(D) 総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物
を含有する液体口腔用組成物。
【請求項2】
(C)テルペン化合物が、モノテルペン、モノテルペンアルコール、セスキテルペン及びセスキテルペンアルコールから選ばれる1種又は2種以上の化合物である請求項1記載の液体口腔用組成物。
【請求項3】
(D)総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物が、酢酸エステル、乳酸エステル、ミリスチン酸エステル及びパルミチン酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の化合物である請求項1又は2記載の液体口腔用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、保存安定性、特に低温安定性に優れた液体口腔用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
メントールを配合した液体歯磨き、洗口剤等の液体口腔用組成物には、可溶化剤として非イオン界面活性剤を配合する。しかし、風味が良く刺激が少ない糖脂肪酸エステルが使用した場合、その可溶化能は充分でなく、特に室温以下の保存時にメントールの結晶析出を生じる。また、メントールの配合量を少なくすると、メントールの結晶析出は抑えられるものの、保存時に組成物中に濁りが発生するという不都合が生じる。
このようなメントールと糖脂肪酸エステルを用いた液体口腔用組成物の保存安定性を向上させる手段として、更に陰イオン界面活性剤を配合する技術が提案されている(特許文献1参照)が、陰イオン界面活性剤を大量に使用すると粘膜を刺激する虞があり、苦味や渋み等によりメントールの清涼感も損なわれる。
【特許文献1】特開2001−72559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、保存安定性が良好で、かつ風味がよく、刺激性の少ない液体口腔用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
斯かる実情に鑑み、本発明者らは、メントール及び糖脂肪酸エステルに加え、25℃で液体であるテルペン化合物と総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物の両者を配合すれば、低温保存下でも結晶や濁りが生じず安定であり、かつ風味が良好で、刺激等もない液体口腔用組成物が得られることを見出した。
【0005】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A) 糖脂肪酸エステル
(B) メントール
(C) 25℃で液体であるテルペン化合物
(D) 総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物
を含有する液体口腔用組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の液体口腔用組成物は、保存安定性が良好で、かつ風味がよく、刺激が少ない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の液体口腔用組成物に用いられる(A)糖脂肪酸エステルとは、糖の炭素数が6〜18の糖脂肪酸エステル、好ましくは糖の炭素数が12の糖脂肪酸エステルであり、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル等を挙げることができる。当該糖脂肪酸エステルの脂肪酸部分としては、炭素数6〜24の飽和又は不飽和脂肪酸が挙げられ、具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸等が挙げられる。また、(A)糖脂肪酸エステルは、メントールの可溶化能及び使用感の点から、全組成物中に0.001〜2質量%(以下、単に%で示す)、好ましくは0.01〜1%、特に0.1〜0.5%含有することが好ましい。
【0008】
(B)メントールは、清涼感を付与するために配合され、全組成物中に0.01〜2%、好ましくは0.05〜1%、特に0.1〜0.5%含有することが好ましい。
【0009】
(C)25℃で液体であるテルペン化合物とは、常温(25℃)で液体状態で存在するテルペン化合物であり、ヘミテルペン、モノテルペン、セスキテルペン、ジテルペン、セスタテルペン、トリテルペン、テトラテルペン等及びこれらのアルコール化合物が挙げられる。特に、モノテルペン、モノテルペンアルコールが好ましく、具体的には、ピネン(C10H16)、リモネン(C10H16)、ターピネン(C10H16)、シネオール(C10H18O)、リナロール(C10H18O)、イソプレゴール(C10H18O)、β−カリオフィレン(C15H24)ファルネソール(C15H26O)が好ましいものとして挙げられる。
【0010】
(D)総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物としては、炭素数2〜12の直鎖又は分岐鎖状アルコール或いは炭素数3〜12の環状アルコールとカルボン酸とのエステルが好ましく、さらに好ましくは酢酸エステル(アセテート)、乳酸エステル(ラクテート)、ミリスチン酸エステル(ミリステート)、パルミチン酸エステル(パルミテート)である。総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物の具体例としては、メンチルラクテート(C13H24O3)、メンチルアセテート(C12H22O2)、ターピニルアセテート(C12H20O2)、リナリルアセテート(C12H20O2)、エチルミリステート(C16H32O2)、エチルパルミテート(C18H36O2)が好ましいものとして挙げられる。
【0011】
(C)テルペン化合物及び(D)総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物の合計量は、保存安定性の観点からメントールに対して0.01〜1質量倍とすることが好ましく、特に0.05〜0.5質量倍とすることが好ましい。
また、(A)糖脂肪酸エステルは、(C)テルペン化合物及び(D)総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物の合計量に対して1〜50質量倍とすることが好ましく、特に2〜20質量倍とすることが好ましい。
(C)テルペン化合物と(D)総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物の質量比(C):(D)は、保存安定性の観点から10:1〜1:10が好ましく、更に5:1〜1:5、特に3:1〜1:3が好ましい。
【0012】
本発明組成物には、本発明の効果を損なわない限り、更に、成分(A)以外の界面活性剤を添加してもよい。斯かる界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、グリセリンが2〜20個縮合したポリグリセリンに炭素数8〜24の脂肪酸が1〜4個エステル結合したものが挙げられ、特に5〜10個縮合したポリグリセリンと炭素数12〜14の脂肪酸のモノエステルが好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルは、全組成物中に0.01〜2%、特に0.1〜1%含有するのが好ましい。
更に、本発明組成物には、メントールの可溶化能を向上させるため、陰イオン界面活性剤を本発明の効果が損なわれない限りにおいて添加してもよい。斯かる陰イオン界面活性剤としては、アルキルリン酸エステル、ポリオキシアルキレン化アルキルリン酸エステル、アルキル硫酸エステル、ポリオキシアルキレン化アルキル硫酸エステル、アシルアミノ酸、ポリオキシアルキレン化アシルアミノ酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上が挙げられる。かかる陰イオン性界面活性剤の含有量は、全組成物中に0〜0.5%、特に0〜0.2%とするのが好ましい。
【0013】
本発明組成物には、さらに水、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、トレハロース、プロピレングリコールなどの湿潤剤、甘味剤、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化スズ等の歯質強化剤、抗炎症剤、殺菌剤、塩化亜鉛等の収斂剤、保存料、pH調整剤、キレート剤、エタノール等の水溶性成分や、通常口腔用組成物に使用されるミント油やシトラス油、ハーブ油、スパイス油、フルーツフレーバーなどの油溶性香料や、これらを水に分散しやすくした水溶性香料を配合することができる。
【0014】
本発明の液体口腔用組成物は、水性液状であり、好ましくは水性の透明又は均一なマイクロエマルション系であり、液状歯磨、洗口剤、口中清涼剤、含嗽剤等として使用することができる。
【実施例】
【0015】
実施例1〜4及び比較例1〜4
表1記載の処方で洗口剤を調製し、室温−5℃条件下に2週間保存後、液性状を評価した。また、風味評価として、洗口剤10mLで30秒間含嗽し吐き出したときに口の中に残る苦味を下記に示す官能基準にて判定した。
官能基準
○:苦くない
△:やや苦い
×:苦い
結果を表1に示す。
【0016】
【表1】


【0017】
表1に示す結果から、実施例1〜4の本発明品は、何れも透明でかつ風味評価も良好であるのに対し、テルペン化合物を欠く比較例1、総炭素数12〜18のカルボン酸エステル化合物を欠く比較例2の組成物及びこれら両方を欠く比較例3の組成物は、風味評価が良好であるが、濁りや結晶が生じるなど低温での安定性に問題がある。また、メントールの可溶化の目的で陰イオン界面活性剤であるラウリル硫酸ナトリウムを配合した比較例4では、低温での保存安定性に問題がなかったものの、風味評価に問題があった。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明の液体口腔用組成物は、保存安定性が良好で、かつ風味がよく、刺激が少ないため、液状歯磨、洗口剤、口中清涼剤、含嗽剤等として有用である。




 

 


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