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発明の名称 吸収性物品の個装体の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−6923(P2007−6923A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−187683(P2005−187683)
出願日 平成17年6月28日(2005.6.28)
代理人 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修
発明者 森田 晃央
要約 課題
個装体から吸収性物品を取り出す際に、該吸収性物品を剥離シートから容易に剥離させることができるズレ止め止め性能が良好な個装体を、簡易な装置で効率的に製造することのできる個装体の製造方法を提供すること。

解決手段
吸収性物品の少なくとも一層を形成させる帯状の原料シート1A上に、帯状の剥離シート30を、両者間に粘着剤を介在させて連続的に積層させる積層工程、積層体8を切り出す工程、積層体8を包装材の連続シート40と重ねた状態で一体に折り畳む工程、該連続シート40の所定箇所をシールし、個々の個装体に切断する工程とを具備し、積層工程においては、帯状の剥離シート30を、その少なくとも一方の側縁の位置が、原料シート1Aにおける吸収性物品を形成する部分1’の長手方向の端部位置1a’より若干内側に位置するように積層させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
吸収性物品と、該吸収性物品の非肌当接面側に粘着剤を介して剥離可能に接合されている剥離シートと、該吸収性物品を包装する包装材とを具備する吸収性物品の個装体の製造方法であって、
吸収性物品の少なくとも一層を形成させる帯状の原料シート上に、帯状の剥離シートを、両シート間に粘着剤を介在させて連続的に積層させる積層工程、前記原料シートと前記剥離シートとが積層された帯状の積層シートから、吸収性物品の外形と同形状の積層体を切り出す切断工程、切り出した積層体を包装材の連続シートと重ねた状態で一体に折り畳む折り畳み工程、及び、包装材の連続シートの所定箇所をシールし、個々の個装体に切断する分離工程とを具備し、
前記積層工程においては、前記帯状の剥離シートを、その少なくとも一方の側縁の位置が、前記原料シートにおける吸収性物品を形成する部分の長手方向の端部位置より若干内側に位置するように積層させる吸収性物品の個装体の製造方法。
【請求項2】
前記帯状の剥離シートの前記一方の側縁は、前記包装材の連続シートにおける、個装体とされたときに開封開始端となる方の側縁側の側縁である請求項1記載の吸収性物品の個装体の製造方法。
【請求項3】
前記吸収性物品は、液保持層及び防漏層を具備し、前記帯状の原料シートは、該液保持層と該防漏層とが積層された構造を有している、請求項1記載の吸収性物品の個装体の製造方法。
【請求項4】
吸収性物品と、該吸収性物品の非肌当接面側に粘着剤を介して剥離可能に接合されている剥離シートと、該吸収性物品を包装する包装材とを具備する吸収性物品の個装体であって、
吸収性物品は、その長手方向の両端部のうちの少なくとも一端部に、前記剥離シートの端縁より外方に延出した摘み部を有し、該摘み部以外の部分においては、吸収性物品の輪郭と剥離シートの輪郭とが一致している、吸収性物品の個装体。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品と、該吸収性物品の非肌当接面側に粘着剤を介して剥離可能に接合された剥離シートと、該吸収性物品を包装する包装材とを具備する吸収性物品の個装体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パンティライナー(おりものシート)、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品は、包装材と共に折り畳まれ、該包装材の所定箇所が封止されることにより個別包装された個装体として市販されている。
このような個装体として、吸収性物品の非肌当接面にショーツ等に固定するためのズレ止め用の粘着剤が設けられており、その粘着剤を被覆する剥離シートが包装材に固定されているものが知られている。
このような構成の個装体の製造方法として、例えば、積層された帯状の表面シートと帯状の不織布(吸収体に相当)に、帯状の裏面シートに、粘着剤を塗工した帯状の離型紙を積層した後、個々の吸収性物品の形状となるように剥離紙と一体的に打ち抜いて、離型紙付きの吸収性物品を得る方法が知られている(特許文献1参照)
しかし、この方法で得られる吸収性物品を包装材と重ねて折り畳んで個装体としても、吸収性物品と剥離シートとが一体的に打ち抜かれて同形状であるため、個装体から吸収性物品を取り出す際に、吸収性物品と剥離シートとを剥離させにくいという問題がある。
【0003】
また、上述したような個装体の製造方法において、粘着剤を塗工した帯状の剥離シートを積層する代わりに、そのような剥離シートを、吸収性物品の輪郭内に収まるような寸法に切断したものを、吸収性物品連続体上に間隔配置し、次いで、吸収性物品連続体を、個々の吸収性物品の形状となるように剥離シートの周りで打ち抜く方法も知られている(特許文献2参照)。
しかし、この方法で得られる個装体は、剥離シートが小型で、粘着剤を塗工できる範囲が狭い範囲に限られるため、ズレ止め性能が良好ではなく、また、粘着剤を塗工した剥離シートを切断し、間欠配置する装置が必要であるため、製造装置が複雑となるという問題がある。
【0004】
【特許文献1】特開2003−339761号公報
【特許文献2】実開平6−5613号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、個装体から吸収性物品を取り出す際に、該吸収性物品を剥離シートから容易に剥離させることができ、吸収性物品のズレ止め性能が良好な個装体を、簡易な装置で効率的に製造することのできる吸収性物品の個装体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、吸収性物品と、該吸収性物品の非肌当接面側に粘着剤を介して剥離可能に接合されている剥離シートと、該吸収性物品を包装する包装材とを具備する吸収性物品の個装体の製造方法であって、吸収性物品の少なくとも一層を形成させる帯状の原料シート上に、帯状の剥離シートを、両シート間に粘着剤を介在させて連続的に積層させる積層工程、前記原料シートと前記剥離シートとが積層された帯状の積層シートから、吸収性物品の外形と同形状の積層体を切り出す切断工程、切り出した積層体を包装材の連続シートと重ねた状態で一体に折り畳む折り畳み工程、及び、包装材の連続シートの所定箇所をシールし、個々の個装体に切断する分離工程とを具備し、前記積層工程においては、前記帯状の剥離シートを、その少なくとも一方の側縁の位置が、前記原料シートにおける吸収性物品を形成する部分の長手方向の端部位置より若干内側に位置するように積層させる吸収性物品の個装体の製造方法を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0007】
また、本発明は、吸収性物品と、該吸収性物品の非肌当接面側に粘着剤を介して剥離可能に接合されている剥離シートと、該吸収性物品を包装する包装材とを具備する吸収性物品の個装体であって、吸収性物品は、その長手方向の両端部のうちの少なくとも一端部に、前記剥離シートの端縁より外方に延出した摘み部を有し、該摘み部以外の部分においては、吸収性物品の輪郭と剥離シートの輪郭とが一致している、吸収性物品の個装体を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の吸収性物品の個装体の製造方法によれば、個装体から吸収性物品を取り出す際に、該吸収性物品を剥離シートから容易に剥離させることができ、吸収性物品のズレ止め性能が良好な個装体を、簡易な装置で効率的に製造することができる。
本発明の吸収性物品の個装体は、吸収性物品を取り出す際に、該吸収性物品を剥離シートから容易に剥離させることができ、また、吸収性物品のズレ止め性能が良好であり、吸収性物品の側縁の位置と剥離シートの側縁の位置とが一致しているため、幅方向両端部の剛性が高められているので個装体集積時の安定化が図られる他、パンティライナーの使用直前まで剥離シートと一体化しているので、携帯時の形崩れ防止に寄与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を、その好ましい一実施態様に基づき、図面を参照しながら説明する。
本発明の吸収性物品の個装体の一実施形態である個装体10は、図1及び図2に示すように、パンティライナー(おりものシート)1と、該パンティライナー1の非肌当接面側(着用時に着用者の肌側とは反対側に配される側)に粘着剤2を介して剥離可能に接合されている剥離シート3と、該パンティライナー1を包装する包装材4とを具備する。
【0010】
パンティライナー1は、図2に示すように、個装体の展開状態において、長手方向の中央部付近がやや細幅とされた長円形状を有している。パンティライナー1の長手方向の長さL及び幅方向の長さW(最大幅部分の長さ)の大きさは、特に限定されるものではないが、例えば、Lは8〜17cm程度、Wは3〜8cm程度である。
【0011】
パンティライナー1は、肌当接面側(着用時に着用者の肌側に配される側)から液を吸収して、その液を漏らさないように保持可能である。パンティライナー1は、図2に示すように、個装体の展開状態において、長手方向の中央部付近がやや細幅とされた長円形状を有している。
パンティライナー1は、図示しないが、肌当接面側に位置する液保持層と非肌当接面側に位置する防漏層とからなり、液保持層と防漏層とは互いに積層された状態で、それぞれの周縁部を、ヒートエンボス加工等の公知の接合処理により一体化されて、周縁シール部13が形成されている。
【0012】
剥離シート3は、個装体10の展開状態において、パンティライナー1の長手方向と同方向に長い形状を有しており、その長手方向の両端縁3a,3bは、パンティライナー1の幅方向と平行な直線状となっている。パンティライナー1の長手方向の両端1a,1bは、剥離シート3の前記両端縁3a,3bよりも、長手方向の外方に位置している。即ち、パンティライナー1は長手方向の両端部に、剥離シート3の前記両端縁3a,3bそれぞれから外方に延出した延出した部分を有しており、それら延出した部分が、本発明における摘み部11,12となっている。尚、摘み部11,12は、吸収性物品を剥離シートから剥離する際に摘み部として利用可能であるので摘み部と呼ぶ。
本発明における摘み部11,12となっている。摘み部11,12の非肌当接面側は、他のシート材を介することなく、直接包装材4に対向しており、各摘み部と包装材4との間は、粘着も接着もされていない。
剥離シート3は、各摘み部11,12に対向する部分がない以外は、パンティライナー1と同じ外形を有し、摘み部以外の部分においては、パンティライナー1の輪郭と剥離シート3の輪郭とが一致している。
【0013】
摘み部11,12は、それぞれ、パンティライナー1の長手方向と同方向の長さが、1〜15mmであることが好ましく、3〜10mmであることがより好ましい。また、剥離シート3のパンティライナー1の長手方向と同方向の長さは、パンティライナー1の長手方向の全長の75〜99%であることが好ましく、90〜98%であることがより好ましい。
【0014】
粘着剤2は、パンティライナー1の使用時に、パンティライナー1をショーツ等の下着に固定するためのものであり、本実施形態においては、図2に示すように、パンティライナー1の非肌当接面側における摘み部11,12を除く部分の略全域に所定のパターンで塗布されている。個装体について、パンティライナー(吸収性物品)に粘着剤が塗工されているという場合の塗工には、粘着剤塗工機により剥離シート3に塗工した粘着剤を、パンティライナー1(吸収性物品)に転写させる場合も含まれる。粘着剤2の塗工パターンとしては、従来公知の種々のパターンを採用し得るが、本実施形態における粘着剤の塗布パターンは、パンティライナー1の幅方向に沿って連続的に又は不連続に粘着剤を塗布してなる粘着剤塗布部が、該パンティライナー1の長手方向に所定間隔を置いて多列に形成されている塗布パターンである。
【0015】
パンティライナー1の長手方向における粘着剤2の塗工範囲L(図2参照)は、パンティライナー1に良好なずれ止め性能を得る観点から、パンティライナー1の長手方向の全長に対して60〜95%が好ましく、70〜85%がより好ましい。同様の観点から、パンティライナー1の幅方向における粘着剤2の塗工範囲は、パンティライナー1の長手方向中央部(排泄部対向部)付近におけるパンティライナー1の最小幅部分の全幅W(図2参照)に対して50〜96%が好ましく、65〜90%がより好ましい。
【0016】
包装材4は、図1及び図2に示すように、個装体の展開状態において、縦長に形成されており、具体的には、パンティライナー1の長手方向と同方向を長辺とする長方形状である。包装材4の長手方向の一端である開封開始端4aには、タブテープ6が接合固定されている。開封開始端4aは、包装材4の長手方向の両端のうち、個装体10の外面に位置する方である。
【0017】
剥離シート3と包装材4との間は、接着剤5を介して接合されている。接着剤5の塗工パターンとしては、従来公知の種々のパターンを採用し得るが、本実施形態における接着剤5の塗布パターンは、剥離シート3又は包装材4の長手方向に沿って連続的に接着剤を塗布してなる帯状の接着剤塗布部が、該剥離シート3又は包装材4の幅方向に所定間隔を置いて複数列に形成されている塗布パターンである。
パンティライナー1の長手方向における、包装材4の開封開始端4a側の端部1a側においては、図2に示すように、粘着剤2の最外位置2aよりも接着剤5の最外位置5aがより外側にあることが、パンティライナー1を剥離シート3から剥離する際に、パンティライナー1と共に剥離シート3を摘んで引っ張ることを防止できる観点から好ましい。
【0018】
本実施形態の個装体10においては、パンティライナー1、剥離シート3及び包装材4が、図2に示すようにこの順に積層された状態で、一体的に、パンティライナー1の長手方向の2カ所、具体的には、図2中のB1及びB2の位置において折り曲げられて折り畳まれている。そして、折り畳まれたパンティライナー1の両側縁それぞれから外方に延出する、包装材4の両側縁部それぞれに、厚み方向に一体化するシール加工が施されて、一対のシール部7,7が形成されている。一対のシール部7,7は、個装体10の相対向する一対の縁部に形成されており、そのそれぞれにおいて、2層又は3層に積層された包装材4同士が接合されている。
【0019】
本実施形態の個装体10の形成材料について説明する。
パンティライナー1を構成する液保持層2としては、液透過性の表面シートと液保持性の吸収体とを積層したものを用いることができる。表面シートとしては、各種製法による不織布、開孔フィルム、これらの積層体等を用いることができる。吸収体としては、パルプ繊維等の繊維集合体又はこれと吸水性ポリマーとを併用したもの等を用いることができる。また、吸収体として、吸収紙、乾式パルプシート、積繊したシート状パルプウエブ、吸収性ポリマーシート(不織布、紙、高吸収性ポリマー等により構成)等の吸収シートを用いることもできる。
【0020】
また、パンティライナー1を構成する液保持層2として、3次元的に捲縮した潜在捲縮性繊維を含む層を1層以上具備する単層又は多層の不織布を用いることもできる。
【0021】
潜在捲縮性繊維は、加熱前は、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度での加熱によって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。潜在捲縮性繊維は、例えば、収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなる。熱可塑性ポリマー材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミド等が挙げられる。潜在捲縮性繊維の含有量は、液保持層2の重量に対して、好ましくは40〜100重量%、更に好ましくは70〜100重量%である。
【0022】
3次元的に捲縮した潜在捲縮性繊維を含む多層の不織布の一例としては、潜在捲縮性繊維を含む第1繊維層と、潜在捲縮性繊維を含まないか又は潜在捲縮性繊維を第1繊維層よりも低い含有率で含む第2繊維層とからなり、第1繊維層と第2繊維層とが、平面方向に分散配置された多数の接合部で部分的に接合されて一体化されているものを挙げることができる。この不織布は、例えば、第1繊維層形成材と第2繊維層形成材とを互いに積層した状態で、両者を熱又は超音波エンボス等により部分的に熱融着して多数の熱融着部が分散状態に形成された中間体を製造した後、該中間体に熱処理を施して、第1繊維層形成材を熱収縮させることにより得ることができる。
【0023】
パンティライナー1を構成する防漏層としては、パンティライナーや生理用ナプキン等の吸収性物品の裏面シートとして従来用いられている各種のシート材を好ましく用いることができる。例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム等を用いることができる。また、SMS不織布等の耐水性の高いシートを用いることもできる。
【0024】
剥離シート3としては、紙や樹脂フィルム等からなる基材シートの片面又は両面に剥離処理を施したもの等を用いることができる。剥離処理としては、例えばシリコーン樹脂系のものを塗布して加熱乾燥や紫外線処理する方法、スプレーによる吹きつけや各種コーターによる薄い皮膜を形成させる方法等を挙げることができる。
【0025】
包装材4としては、パンティライナーや生理用ナプキン等の吸収性物品の個装体における包装材として従来用いられている各種のシート材を好ましく用いることができる。例えば、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、ポリビニルアルコール等の樹脂からなる樹脂フィルム、あるいは各種製法による不織布や紙、およびこれらの複合材料等を用いることができる。特にポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂やポリエステルのスパンボンド不織布やSMS等の複合不織布が、剥離シートとの接着(接合)の容易さ及び滑らかさの点から好ましい。
【0026】
粘着剤2としては、パンティライナーや生理用ナプキン等の吸収性物品のずれ止め用の粘着部等の粘着部形成用に用いられている各種の粘着剤を特に制限無く用いることができ、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体等が挙げられる。接着剤5としては、パンティライナーや生理用ナプキン等の吸収性物品においてシート間の接合に従来用いられている各種の接着剤を特に制限無く用いることができる。
【0027】
次に本発明の吸収性物品の個装体の製造方法について、上述した個装体10を製造する場合を例に、図3及び図4を参照して説明する。
本実施形態の製造方法においては、先ず、パンティライナー1の液保持層と防漏層とを形成させる帯状の原料シート1A上に、片面に粘着剤2を塗工した帯状の剥離シート30を、該粘着剤2が塗工された面を原料シート1A側に向けた状態で連続的に供給して積層させる。剥離シート30の積層の際には、剥離シート30の流れ方向における両側縁30aの位置が、それぞれ、原料シート1Aにおけるパンティライナー1を形成する部分の長手方向の端部位置1a’及び1b’より若干内側に位置するように積層させる。
本実施形態においては、粘着剤2を、図4に示すように、粘着剤塗工機20を用いて、剥離シート30の流れ方向に間欠的に塗工しており、また、剥離シート30を積層する前の原料シート1Aに対して、図4に示すように、一対のシールロールを備えた公知のシール装置Aにより、上述した周縁シール部13を形成している。
【0028】
次いで、原料シート1Aと剥離シート30とが積層された帯状の積層シート80から、図3に示すように、パンティライナー1の外形と同形状の積層体8を切り出す。この切り出しに用いる切断装置としては、図4に示すような、カットロールとアンビルロールとからなるロータリーダイカッター81の他、ウォータジェットカッター、レーザーカッター、レシプロ式打ち抜きカッター、フラットヘッド・ダイカット装置等を用いることができる。本実施形態における積層体8は、図4に示すように、パンティライナー1と、帯状の剥離シート30の一部からなる剥離シート3とが、粘着剤2を間に挟んだ状態で積層された構造を有している。
【0029】
次いで、図3及び図4に示すように、この積層体8を、包装材4の帯状の連続シートと重ね合わせて、接着剤5を介して接合する。尚、本実施形態においては、接着剤5を、図4に示すように、接着剤塗工機50を用いて、包装材の連続シート40の流れ方向に間欠的に塗工しておき、これを積層体8に対して積層した。
【0030】
そして、このようにして得られる積層体、即ちパンティライナー1、剥離シート3及び包装材の連続シート40の積層体を、パンティライナー1が図2中にB1及びB2で示す2カ所で折り畳まれるように、一体的に折り畳む。そして、折り畳んだ積層体に対して、常法に従って、包装材の連続シート40の所定箇所のシール、個々の個装体10への切断加工、タブテープの固定を行うことにより、上述した構成の個装体10が得られる。包装材の連続シート40の所定箇所のシール及び個々の個装体10への分離するための切断は、同時に行っても良いし、シール後に切断を行っても良い。
【0031】
本実施形態のパンティライナーの個装体10においては、タブテープ6の一端部及びシール部4を剥離して個装体10を開封すると、パンティライナー1の摘み部11(12)を容易に摘むことができ、その摘み部を摘んで引っ張ることにより、パンティライナー1を容易に剥離シート3から剥離することができる。特に、パンティライナー1の長手方向における開封開始端4a側の端部に摘み部11が形成されていると、個装体10を開封する際の比較的はやい段階で、摘み部11を摘んで引っ張れるので、パンティライナー1の取り出しが一層容易である。
【0032】
また、剥離シート3の輪郭が、パンティライナー1の摘み部以外の部分においては、パンティライナー1の輪郭と一致しており、粘着剤4の塗工範囲を比較的広くすることができるので、ずれ止め性能の良好なパンティライナー1とすることができる。
【0033】
また、パンティライナー1の全幅に亘って剥離シートが積層され、個装体10の状態におけるパンティライナー1の幅方向の両端部の剛性が高められているため、製造過程では販売するために個装体数十個を包装袋にいれるための個装体集積の際の安定化が図られ、また、使用者にとっては使用直前まで剥離シートと一体化しているので、携帯時の形崩れ防止に寄与することができる。
【0034】
また、摘み部12,11が形成されている分、パンティライナー1の長手方向の長さよりも剥離シート30の長さが短いので、材料使用量の低減を図ることができる。更に、製造の際に、粘着剤を塗工した剥離シートを小型に切断したり、切断した剥離シートを間欠配置したりする必要がないので、比較的簡易な装置で、効率的に製造することができる。
【0035】
本実施形態の個装体10の製造方法によれば、個装体10のような、剥離シートからの剥離が容易でずれ止め性能の良好な個装体を、粘着剤を塗工した剥離シートを小型に切断したり、切断した剥離シートを間欠配置したりすることなく、簡易な装置で、効率的に製造することができる。
【0036】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、パンティライナー1の両端部に摘み部を形成したが、パンティライナー1の長手方向の一端部のみに摘み部を形成しても良い。
また、吸収性物品の少なくとも一層を形成させる帯状の原料シートとして、パンティライナー1の防漏層のみを形成する帯状の原料シート(例えば、樹脂フィルムのみからなる帯状シート等)に、帯状の剥離シートを積層した後、この積層体に対して液保持層を形成する帯状のシートを積層し、その積層体を、パンティライナー1の外形と同形状に一体的に打ち抜いても良い。
また、剥離シート3と包装材4とは、熱シールや超音波シールによって接合されてもよい。
また、表面シートの両側部で裏面シートの非肌当接面側を被覆し、該表面シートの両側部により構成された非肌当接面に、粘着剤を介して、剥離シートを接合する構成とすることもできる。
【0037】
また、本発明に係る吸収性物品は、上述したパンティライナー(おりものシート)以外に、生理用ナプキン、失禁パッド等であってもよい。
また、本発明の製造方法において、原料シートと帯状の剥離シートとの間に介在させる接着剤2は、上述した実施形態におけるように、帯状の剥離シートに予め塗工しておいてもよいが、それに代えて、原料シート側に予め塗工しておいても良いし、原料シートと剥離シートとの合流点に粘着剤を供給するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係る吸収性物品の個装体を示す斜視図である。
【図2】図1の個装体を展開した状態を示す図であり、(a)は、吸収性物品(パンティライナー)側から見た一部破断平面図、(b)は、(a)のX−X線断面を模式的に示す縦断面図である。
【図3】図1の個装体の製造手順を説明するための斜視図である。
【図4】図1の個装体の製造手順を説明するための模式断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 パンティライナー(吸収性物品)
2 粘着剤
3 剥離シート
4 包装材
5 接着剤
10 個装体
1A 原料シート
30 帯状の剥離シート
80 積層シート
8 積層体
40 包装材の連続シート





 

 


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