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発明の名称 吸収性物品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−381(P2007−381A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−184238(P2005−184238)
出願日 平成17年6月24日(2005.6.24)
代理人 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修
発明者 長原 進介 / 根本 研
要約 課題
着用時に長手方向前後縁部が使用者の身体に密着し、違和感がなく、モレにつながる隙間が形成されないため、不安感を使用者に与えることがなく、更に、使用時に防漏性を高めることができる吸収性物品を提供すること。

解決手段
トップシート2、バックシート3及び両シート2,3間に介在された吸収体4を有する吸収性物品であって、トップシート2及びバックシート3は、吸収体4の長手方向前後縁部41からそれぞれ延出し、トップシート2及びバックシート3の長手方向前後縁部21,31において互いに接合されてエンドフラップF1を形成しており、エンドフラップF1におけるトップシート2とバックシート3との間には、吸収体4に近接して、吸収体4の厚みt4の1/2以上の厚みt7を有するスペーサー7が配設されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
トップシート、バックシート及び両シート間に介在された吸収体を有する吸収性物品であって、
前記トップシート及び前記バックシートは、前記吸収体の長手方向前後縁部からそれぞれ延出し、該トップシート及び該バックシートの長手方向前後縁部において互いに接合されてエンドフラップを形成しており、
前記エンドフラップにおける前記トップシートと前記バックシートとの間には、前記吸収体に近接して、該吸収体の厚みの1/2以上の厚みを有するスペーサーが配設されている吸収性物品。
【請求項2】
前記スペーサーの厚みは、前記吸収体の厚みと実質的に同じであり、
前記エンドフラップにおける前記トップシートと前記吸収体上の前記トップシートとの間には段差がない請求項1記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記スペーサーは、前記吸収体における前記バックシート側の面において、該吸収体の長手方向に渡って連結されている請求項1記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記エンドフラップにおける前記トップシートと前記吸収体上の前記トップシートとの間には段差がない請求項3記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記トップシート及び前記バックシートは、前記吸収体の幅方向両側縁部からそれぞれ延出し、該トップシート及び該バックシートの幅方向両側縁部において互いに接合されてサイドフラップを形成しており、
前記サイドフラップにおける前記トップシートと前記バックシートとの間には、前記吸収体に近接して、該吸収体の厚みの1/2以上の厚みを有するスペーサーが配設されている請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記エンドフラップにおける前記スペーサーと前記サイドフラップにおける前記スペーサーとは、一体的に構成されている請求項5記載の吸収性物品。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、トップシート、バックシート及び両シート間に介在された吸収体を有し、トップシート及びバックシートが、吸収体の長手方向前後縁部からそれぞれ延出し、トップシート及びバックシートの長手方向前後縁部においてエンドシール部により互いに接合されてなる生理用ナプキンが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開昭61−176345号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の第3図には、トップシートがエンドシール部と吸収体上とで段差がないように図示されているが、実際には、トップシートは吸収体により上方に圧縮され、エンドシール部におけるトップシートは吸収体上のトップシートよりも低くなっており、両者間には段差が生じている。
そのため、特許文献1記載の生理用ナプキンでは、着用時にその長手方向前後縁部が使用者の身体に密着せず、それに起因する違和感や不安感を使用者に与えやすい。また、使用時の防漏性についても高められている訳ではない。
【0005】
従って、本発明の目的は、着用時に長手方向前後縁部が使用者の身体に密着し、違和感がなく、モレにつながる隙間が形成されないため、不安感を使用者に与えることがなく、更に、使用時に防漏性を高めることができる吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トップシート、バックシート及び両シート間に介在された吸収体を有する吸収性物品であって、前記トップシート及び前記バックシートは、前記吸収体の長手方向前後縁部からそれぞれ延出し、該トップシート及び該バックシートの長手方向前後縁部において互いに接合されてエンドフラップを形成しており、前記エンドフラップにおける前記トップシートと前記バックシートとの間には、前記吸収体に近接して、該吸収体の厚みの1/2以上の厚みを有するスペーサーが配設されている吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の吸収性物品によれば、着用時に長手方向前後縁部が使用者の身体に密着し、違和感がなく、モレにつながる隙間が形成されないため、不安感を使用者に与えることがない。また、使用時に防漏性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい一実施形態である生理用ナプキンについて図面を参照しながら説明する。
本実施形態の生理用ナプキン1は、図1及び図2に示すように、トップシート2、バックシート3及び両シート2,3間に介在された吸収体4を有している。トップシート2及びバックシート3は、吸収体4の長手方向前後縁部41からそれぞれ延出し、トップシート2及びバックシート3の長手方向前後縁部21,31において互いに接合されてエンドフラップF1が形成されている。
【0009】
エンドフラップF1におけるトップシート2とバックシート3との間には、吸収体4に近接して、吸収体4の厚みt4の1/2以上の厚みt7を有するスペーサー7が配設されている
尚、以下の説明において、「長手方向」及び「幅方向」というときは、それぞれ「吸収性物品の長手方向」及び「吸収性物品の幅方向」を意味する。「上面」及び「下面」というときは、それぞれ「肌当接面(側の面)」及び「非肌当接面(側の面)」を意味する。
【0010】
更に詳述すると、本実施形態の生理用ナプキン1は、図1及び図2に示すように、液透過性のトップシート2、液保持性の吸収体4及び液不透過性のバックシート3を備えている。吸収体4は、トップシート2とバックシート3との間に介在されている。
トップシート2及びバックシート3は、平面視で同形で、それぞれ長手方向前後縁部21,31が半円形状で、幅方向両側縁部が幅方向内方に向けて湾曲した形状となっており、吸収体4よりも長さ及び幅が大きくなっている。
【0011】
トップシート2は、吸収体4の上面全域を被覆しており、バックシート3は、吸収体4の下面全域を被覆している。トップシート2及びバックシート3は、平面視で吸収体4の長手方向前後縁部41及び幅方向両側縁部から延出している。トップシート2の上面には、幅方向両側縁部から吸収体4の幅方向両側縁部上に亘って、サイド防漏壁を形成する一対のサイド防漏部材5が設けられている。
【0012】
吸収体4の周縁部外方には、その全周に渡り吸収体4に近接して、吸収体4の厚みt4の1/2以上の厚みt7を有するスペーサー7が配設されている。詳述すると、吸収体4の長手方向前後縁部41から延出したトップシート2の長手方向前後縁部21と、バックシート3の長手方向前後縁部31との間には、スペーサー7の長手方向前後方部71が配設されている。吸収体4の幅方向両側縁部から延出したトップシート2の幅方向両側縁部と、バックシート3の幅方向両側縁部との間には、スペーサー7の幅方向両側方部72が配設されている。
スペーサー7は、その長手方向前後方部71と幅方向両側方部72とが連結されて、吸収体4の周縁部に沿う環状となっている。スペーサー7の周縁部の形状は、トップシート2の周縁部の形状及びバックシート3の周縁部の形状と同じとなっている。
【0013】
「吸収体4に近接して」とは、「巨視的に視て吸収体4の近くに配置して」いることを意味しており、具体的には、スペーサー7と吸収体4との間隔が0〜5mm、好ましくは0〜3mmであることを意味する。
スペーサー7は、吸収体4の厚みt4の1/2以上の厚みt7を有しており、スペーサー7の厚みt7は、好ましくは該厚みt4の0.7〜1.5倍、更に好ましくは1〜1.2倍である。吸収体4の厚みt4及びスペーサー7の厚みt7は、好ましくはそれぞれの隣接する位置で計測する。
【0014】
吸収体4の長手方向前後縁部41から延出したトップシート2の長手方向前後縁部21及びバックシート3の長手方向前後縁部31と、スペーサー7の長手方向前後方部71とは、半円弧状のエンドシールS1により互いに接合されて、エンドフラップF1を形成している。
吸収体4の幅方向両側縁部から延出したトップシート2の幅方向両側縁部及びバックシート3の幅方向両側縁部と、スペーサー7の幅方向両側方部72とは、サイド防漏部材5と共に、幅方向内方に向けて湾曲したサイドシール部S2により接合されて、サイドフラップF2を形成している。
従って、スペーサー7は、エンドフラップF1における長手方向前後方部71と、サイドフラップF2における幅方向両側方部72とが一体的に構成されている。
【0015】
一対のサイド防漏部材5,5の間の領域の長手方向中央部においては、トップシート2及び吸収体4が、陸上トラック状の中央シール部S3により接合されている。
サイド防漏部材5の長手方向前後縁部は、長手方向に延びる防漏壁シール部S4によりトップシート2に接合されている。防漏壁シール部S4の存在しないサイド防漏部材5の長手方向中央部には、幅方向内方に開口したポケットが形成される。
バックシート3の下面には、下着止着用の粘着部(図示せず)が設けられている。
【0016】
本実施形態においては、スペーサー7の厚みt7は、吸収体4の厚みt4と実質的に同じである。「実質的に同じである」とは、スペーサー7の厚みt7が吸収体4の厚みt4の0.9〜1.1倍であることを意味する。このように両厚みt7,t4の関係が規定されて、エンドフラップF1におけるトップシート2と吸収体4上のトップシート2との間には段差がない状態になっている。「段差がない」とは、「巨視的にみてトップシート2の上面が面一」であることを意味する。
【0017】
エンドフラップF1の構造(吸収性物品の長手方向の構造)は、サイドフラップF2の構造(吸収性物品の幅方向の構造)にも採用されている。
例えば、サイドフラップF2におけるトップシート2とバックシート3との間には、吸収体4に近接して、スペーサー7の幅方向両側方部72が配設されており、サイドフラップF2におけるトップシート2と吸収体4上のトップシート2との間には段差がない状態になっている。
【0018】
トップシート2としては、特に制限はないが、例えば、図3に示すように、上面側の第1繊維層61と下面側の第2繊維層62とからなり、第1繊維層61と第2繊維層62とが部分的に熱融着されて熱融着部(接合部)63が形成されており、第1繊維層61は、熱融着部63以外の部位において、圧縮弾性を有する多数の凸部64を形成している凹凸シートが挙げられる。
【0019】
前記凹凸シートは、繊維集合体からなる第1繊維層61及び第2繊維層62を、熱エンボスにより所定のパターンで部分的に熱融着させた後、第2繊維層62を水平方向に熱収縮させて得られる。
より詳細に説明すると、熱エンボスによる熱融着は、例えば、多数のエンボスピンが規則的に配設されたエンボス面(エンボスロールの周面等)を、第1繊維層61と第2繊維層62との積層体の第1繊維層61側に圧接させ、各ピンに熱圧された部位における、第1繊維層61及び/又は第2繊維層62の構成繊維を溶融させて行われる。第2繊維層62の熱収縮は、例えば、第2繊維層62を熱収縮性繊維から構成するか又は第2繊維層62中に熱収縮性繊維を含ませておき、第1繊維層61と第2繊維層62とを熱融着させると同時、或いは両者を熱融着させた後に、第2繊維層62を加熱処理することにより行われる。多数の凸部64は、第2繊維層62を水平方向に熱収縮させることにより、第1繊維層61の熱融着部63以外の部位が凸形に変形して生じたものである。
【0020】
多数の熱融着部63は、図3に示すように、散点状且つ千鳥状に規則的に形成されており、熱融着部63同士間の距離はほぼ一定である。
各凸部64は、それぞれドーム状をなしており、その内部は第1繊維層61を構成する繊維で満たされている。また、各凸部64が形成された部分における第1繊維層61と第2繊維層62との界面は接合されていないが密着した状態とされている。
【0021】
第1繊維層61の構成繊維は、実質的に熱収縮性を有しないか、又は後述する第2繊維層62の構成繊維の熱収縮温度以下で熱収縮しないものであることが好ましい。
【0022】
第2繊維層62の構成繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有するものが好適である。また、該構成繊維は、収縮後にもエラストマー的挙動を示すものであることが好ましい。そのような繊維の例としては、潜在捲縮性繊維が挙げられる。第2繊維層62中の潜在捲縮性繊維の含有割合は40〜100重量%であることが好ましい。潜在捲縮性繊維は、加熱される前は、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度での加熱によって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。潜在捲縮性繊維を用いることで、熱収縮性とエラストマー的挙動の両者を同時に発現させることができる。
【0023】
潜在捲縮性繊維は、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維からなる。その例としては、特開平9−296325号公報や特許第2759331号明細書に記載のものが挙げられる。第2繊維層62は、例えば、このような潜在捲縮性繊維を含ませておき、第1繊維層61との熱融着と同時又はその後に、加熱により該繊維の捲縮を発現させ、収縮させる。
【0024】
バックシート3としては特に制限はなく、本実施形態においては防漏性のフィルムシートが用いられている。吸収体4は、公知のものが用いられ、例えば、パルプ繊維を堆積させて得られた積繊層、パルプ繊維を原料とする不織布からなるものが用いられている。サイド防漏部材5としては、不織布やフィルムシート、紙等が挙げられ、防漏性の観点から液不透過性又は難透過性である疎水性不織布、防漏性のフィルムシート等が好ましく用いられ、本実施形態においては疎水性不織布が用いられている。
【0025】
スペーサー7としては特に制限はなく、吸収体4よりも柔らかい材料又は固い材料を用いることができる。吸収体4よりも柔らかい材料としては、例えば、カーディング法やエアスルー法によりウエブ化され、エアスルー法により処理された不織布、ニードルパンチ法により処理された不織布、ウレタンやゴム系樹脂による発砲シートが挙げられる。また、吸収体4よりも固い材料としては、例えば、ポリエチレン樹脂系の発泡シート、ゴム系樹脂シートが挙げられる。
【0026】
本実施形態の生理用ナプキン1によれば、着用時に長手方向前後縁部が使用者の身体に密着する。その結果、違和感や不安感、例えば、長手方向前後縁部が身体に密着していないことに起因する長手方向前後縁部からの漏れに対する違和感や不安感を使用者に与えることがない。
【0027】
また、吸収体4とは別材料のスペーサー7が吸収体4の周囲に配されているため、圧力が加わったり、短時間で多量の体液を受け止める等の要因により、吸収体4の側部から体液が溢れた場合でも、スペーサー7によって体液を押し留め、モレを防止することができる。このような効果は、特にスペーサー7が疎水性とされている場合に高くなる。また、吸収体4の周囲に配された(環状とされた)スペーサー7によって、ヨレ防止効果を発現する。
【0028】
次に、別の実施形態について説明する。第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。特に説明にしない点については第1実施形態についての説明が適宜適用される。
【0029】
第2実施形態の生理用ナプキン1は、図4に示すように、第1実施形態に比して、スペーサー7の形状が異なる。詳述すると、第2実施形態におけるスペーサー7は、トップシート2及びバックシート3と同様の平面形状を有しており、吸収体4の周縁部外方にその全周に渡り吸収体4に近接して、吸収体4の厚みt4以上の厚みt70を有する長手方向前後方部71及び幅方向両側方部72が環状に形成されている。
吸収体4の下面側(バックシート3側)には、スペーサー7における環状の長手方向前後方部71及び幅方向両側方部72の内方領域全域に渡って連結凹部73が形成されている。即ち、スペーサー7は、吸収体4におけるバックシート3側の面において、吸収体4の長手方向及び幅方向に渡って連結されている。
【0030】
スペーサー7における連結凹部73の厚みt71と吸収体4の厚みt4との和(t71+t4)と、スペーサー7における長手方向前後方部71及び幅方向両側方部72のt70とは実質的に同じとなっている。そのため、エンドフラップF1におけるトップシート2と吸収体4上のトップシート2との間には段差がない状態になっている。
このように、第2実施形態におけるスペーサー7は、第1実施形態における環状のスペーサー7(長手方向前後方部71及び幅方向両側方部72)の厚みを厚くすると共に(t7→t70)、長手方向前後方部71及び幅方向両側方部72の内方領域全域に渡って厚みt71の連結凹部73が設けられた形状を有している。
【0031】
第2実施形態の生理用ナプキン1の一製造方法について図5を参照しながら説明する。
まず、長尺状のバックシート3の上面(トップシート2側の面)に、ホットメルト系接着剤(図示せず)を塗工する。次に、その上に、長尺状のスペーサー7を載置する([A]段階)。次いで、長尺状のスペーサー7について連結凹部73となる領域([A]段階における破線部分)を圧縮加工し、その領域の厚みを薄くして、連結凹部73を形成する([B]段階)。その後、スペーサー7の連結凹部73に、吸収体4を載置する([C]段階)。次いで、吸収体4の載置された連結凹部73を塞ぐように、長尺状のスペーサー7の上に長尺状のトップシート2を合流させる([D]段階)。
【0032】
次に、エンドフラップF1及びサイドフラップF2となる領域にそれぞれエンドシール部S1及びサイドシール部S2を形成する([E]段階)。次いで、長尺状のバックシート3、スペーサー7及びトップシート2を所定形状に切断する([F]段階)。所定形状に切断されたスペーサー7における連結凹部73以外の領域が、長手方向前後方部71及び幅方向両側方部72となる。そして、エンドフラップF1及びサイドシール部S2におけるトップシート2と吸収体4上のトップシート2とは段差がない状態となる。更に所定の接合、切断等を行い、第2実施形態の生理用ナプキン1を完成させることができる。
【0033】
第2実施形態の生理用ナプキン1においては、第1実施形態と同様の効果が奏される。また、スペーサー7の平面形状がトップシート2及びバックシート3と同様の平面形状を有しており、吸収体4の下面側にスペーサー7の連結凹部73が設けられている。従って、生理用ナプキン1を平面視したときに、その全体に亘ってスペーサー7が配設されているため、換言すると、吸収体4の周縁部外方及び下面側全域にスペーサー7が配設されているため、生理用ナプキン1のヨレ防止の効果をより一層高めることができる。
【0034】
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態の生理用ナプキン1は、図6に示すように、第1実施形態に比して、スペーサー7の形状が異なる。詳述すると、第3実施形態におけるスペーサー7は、エンドシール部S1のみに配設されており、サイドシール部S2には配設されていない。即ち、第1実施形態に比して、スペーサー7は、環状の平面形状とはなっておらず、幅方向両側方部72がなく、長手方向前後方部71のみから構成されている。
【0035】
第3実施形態におけるスペーサー7は、第1実施形態に比して、更に厚みも異なる。即ち、スペーサー7の厚みt7は、吸収体4の厚みt4のほぼ1/2、具体的には該厚みt4の0.5〜0.6倍となっている。そのため、第1実施形態及び第2実施形態とは異なり、エンドフラップF1におけるトップシート2と吸収体4上のトップシート2との間には若干の段差ができているが、スペーサー7がない形態に比して、着用時に長手方向前後縁部が使用者の身体に密着するという効果は、十分に奏される。また、生理用ナプキン1の側部領域に弾性部材を配置し、側部の防漏効果を高める場合にも、弾性部材の伸縮機能を損なわず、側部の防漏構造を立体的に構成しやすく、その前後端部における固定部ではスペーサー7による弾性機能の発現を抑えるという利点を有する(弾性部材等については図示せず)。
【0036】
第3実施形態の生理用ナプキン1の一製造方法について図7を参照しながら説明する。
まず、肌当接面が下向きにされた長尺状のトップシート2の上面(バックシート3側の面)に、ホットメルト系接着剤(図示せず)を塗工する。次に、その上に、2個のスペーサー7を形成し得るブロック74を所定間隔をあけて載置する([A]段階)。このブロック74は、その前後縁部75が、吸収体4の長手方向前後縁部41の形状に沿う形状を有している。次いで、隣接するスペーサー7のブロック74間に、吸収体4を載置する([B]段階)。その後、隣接するスペーサー7のブロック74間の吸収体4を塞ぐように長尺状のバックシート3を合流させる([C]段階)。
【0037】
次に、エンドフラップF1及びサイドフラップF2となる領域にそれぞれエンドシール部S1及びサイドシール部S2を形成する([D]段階)。次いで、長尺状のバックシート3、スペーサー7及びトップシート2を所定形状に切断する([E]段階)。所定形状に2つに切断されたスペーサー7は、それぞれ隣接する生理用ナプキン1におけるスペーサー7の長手方向前後方部71となる。そして、エンドフラップF1におけるトップシート2と吸収体4上のトップシート2とは段差が少ない(スペーサー7がない場合に比してほぼ1/2)状態となる。更に所定の接合、切断等を行い、第3実施形態の生理用ナプキン1を完成させることができる。
【0038】
第3実施形態の生理用ナプキン1においては、第1実施形態と同様の効果が奏される。また、スペーサー7が環状ではなく、エンドフラップF1のみに配設されているため、前述した生理用ナプキン1の側部領域に弾性部材を配置して、立体的な防漏構造を形成し易くなっている。また、スペーサー7の厚みt7が吸収体4の厚みt4のほぼ1/2となっているため、生理用ナプキンにおける段差感の解消だけでなく、下着と生理用ナプキンとの間の段差感の解消する効果を有する。
【0039】
本発明の吸収性物品は、前記実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン以外に、パンティライナー、おりものシート、失禁パッド等にも適用することができる。
スペーサー7の平面形状は、第1実施形態のように、環状とすることができ、第2実施形態のように、吸収体4の下面側に連結凹部73を備えた形状とすることもできる。また、スペーサー7は、第3実施形態のように、エンドフラップF1に長手方向前後方部71のみが配設された形状とすることができる。
【0040】
スペーサー7の厚みは、第3実施形態のように、吸収体4の厚みt4のほぼ1/2とすることもでき、第1実施形態のように、該厚みt4と実質的に同じ厚みとすることもできる。また、スペーサー7の厚みは、第2実施形態のように、吸収体4の周縁部外方と吸収体4の下面側とで異ならせることができ(t70>t71)、吸収体4の周縁部外方における厚みt70を吸収体4の厚みt4よりも大きくすることもできる。
このように、前述の第1実施形態〜第3実施形態における各構成を適宜組み合わせることができる。
【0041】
また、スペーサー7の厚みt7は均一である必要はなく、吸収体4と隣接する部位の高さを上述した形態になせばよく、吸収性物品の端部に向けて漸次厚みを薄くすることも、吸収性物品と下着との境界を着用者に認識させないようにする点から好ましい。なお、この場合の端部におけるスペーサー7の厚みt7は、吸収体4の厚みt4の1/6〜1/4であることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は、本発明の吸収性物品の第1実施形態の生理用ナプキンを示す平面図である。
【図2】図2(a)は、第1実施形態の生理用ナプキンについて模式的に吸収体及びスペーサーのみを示す平面図、図2(b)は、図1に示すII−II断面図である。
【図3】図3は、第1実施形態の生理用ナプキンにおけるトップシートを示す図で、(a)は縦断面斜視図、(b)は(a)に示すB−B断面図である。
【図4】図4は、本発明の吸収性物品の第2実施形態の生理用ナプキンにおけるエンドフラップ近傍を示す縦断面図〔図2(b)相当図〕である。
【図5】図5は、第2実施形態の生理用ナプキンの一製造方法を示す平面図である。
【図6】図6(a)は、本発明の吸収性物品の第3実施形態の生理用ナプキンについて模式的に吸収体及びスペーサーのみを示す正面図〔図2(a)相当図〕、図6(b)は、図6(a)に示すB−B断面図〔トップシート及びバックシートも図示、図2(b)相当図〕である。
【図7】図7は、第3実施形態の生理用ナプキンの一製造方法を示す平面図(図5相当図)である。
【符号の説明】
【0043】
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 トップシート
21,31,41 長手方向前後縁部
3 バックシート
4 吸収体
5 サイド防漏部材
7 スペーサー
71 長手方向前後方部
72 幅方向両側方部
73 連結凹部
F1 エンドフラップ
F2 サイドフラップ
S1 エンドシール部
S2 サイドシール部





 

 


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