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発明の名称 リクライニング装置の前倒し機構
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−68637(P2007−68637A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−256463(P2005−256463)
出願日 平成17年9月5日(2005.9.5)
代理人 【識別番号】100083932
【弁理士】
【氏名又は名称】廣江 武典
発明者 野沢 達矢 / 佐藤 聖二
要約 課題
「前倒し」を行ったとき以外の通常時には、前倒し機構に及ぶ荷重をブラケット側にも分散させて、当該前倒し機構への負担を軽減させることにより高い耐久性を発揮するリクライニング装置を、安価に提供する。

解決手段
タウメル機構23は台座部と可動部とを有しており、前記台座部は、スプリング部材35によって前倒し方向に付勢されたシートバック側ブラケット21に固定し、前記可動部は、シートクッション側ブラケット22に穿設した貫通穴に挿通すると共に、当該貫通穴から突出した該可動部に対し環状プレート31を固定することにより、当該可動部と環状プレート31との間にシートクッション側ブラケット22を挟み込んだ状態で回転自在とし、前記環状プレート31の外周には突出部を形成して、乗員の操作により回動して当該突出部に対する係止及び解除を行う規制プレート32をシートクッション側ブラケット22に備えた。
特許請求の範囲
【請求項1】
シートクッションに対してシートバックをタウメル機構を介して回動自在に接続するリクライング装置において、当該シートバックの速やかな前倒しを可能とする前倒し機構であって、
前記タウメル機構は台座部と可動部とを有しており、
前記台座部は、スプリング部材によって前倒し方向に付勢されたシートバック側ブラケットに固定し、
前記可動部は、シートクッション側ブラケットに穿設した貫通穴に挿通すると共に、当該貫通穴から突出した該可動部に対し環状プレートを固定することにより、当該可動部と環状プレートとの間にシートクッション側ブラケットを挟み込んだ状態で回転自在とし、
前記環状プレートの外周には突出部を形成して、乗員の操作により回動して当該突出部に対する係止及び解除を行う規制プレートをシートクッション側ブラケットに備え、
前記環状プレートの突出部に対する規制プレートの係止状態が解除された際には、当該環状プレートと共にタウメル機構が回転することによりシートバック側ブラケットが回動して、シートバックの速やかな前倒しが可能となる、リクライング装置の前倒し機構。
【請求項2】
請求項1に記載したリクライング装置の前倒し機構において、
シートクッション側ブラケットと環状プレートとは、略密接状態であることを特徴とする、リクライング装置の前倒し機構。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載したリクライング装置の前倒し機構において、
環状プレートの外周には2ヶ所の突出部を形成して、前倒しを行ったとき以外の通常時には、これら2ヶ所の突出部をシートクッション側ブラケットに設けた規制プレートとピン部材との2点で支持して、当該環状プレートの回転を規制することを特徴とする、リクライング装置の前倒し機構。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れかに記載した前倒し機構において、
環状プレートとタウメル機構における可動部との間に、当該可動部の形状に対応するカバー部材を介在させたことを特徴とする、リクライニング装置の前倒し機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートクッションに対するシートバックの速やかな前倒しを実現する機構に関し、特に、タウメル方式のリクライニング装置を備えた車両用シートへの適用が可能な「前倒し機構」に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用シートには、着座する乗員各自の体型や運転姿勢に適合させるべく、各種の角度・位置調整機構が備えられる場合が多い。その中でも、シートクッション(座面)に対するシートバック(背もたれ)の角度を調整するリクライニング装置は、最も基本的なシート調整機構であり、大半の車両に装着されるものである。
【0003】
斯様な調整機構としては、「タウメル方式」のリクライニング装置が従来より実用に供されている。このタウメル方式のリクライニング装置というのは、少なくとも1歯以上の歯数差を有するインナーギヤとアウターギヤが相互に噛合し、アウターギヤの中心に非偏心軸を貫通し、該非偏心軸と一体の偏心軸がインナーギヤの中心に貫通してなり、偏心軸を回転操作することにより遊動側のアウターギヤ又はインナーギヤが回動し、該遊動側のアウターギヤ又はインナーギヤと一体に連結されたアーム(シートバック側)がベースプレート(シートクッション側)に対し所望の角度で傾斜する状態を設定可能とするものである。
【0004】
かかるタウメル方式のリクライニング装置によってシートバックを傾動させる際には、前記非偏心軸に対し一体に接続されたダイアルを乗員が回転させることになる。但し、このダイアルの操作には一般的に大きな力を要するうえに、当該ダイアルの回転数の割りにはシートバックの傾動の程度は少ないため、迅速に大きく傾動させるのは困難である。仮に、乗員のダイアル操作に替えて動力モータ(パワー方式)により前記非偏心軸を回転させたとしても、さほどシートバックの傾動速度が上がるわけではない。
【0005】
従って、後席ドアを備えないクーペ(又は3ドアハッチバック)スタイルの自動車の前席(運転席・助手席)にタウメル方式のリクライニング装置を備えた場合には、後席への速やかな乗降を可能とすべく、「前倒し機構」を付加したものが多い。かかる「前倒し機構」としては特許文献1に記載の発明が公知となっている。
【0006】
この特許文献1に記載の発明を簡潔に説明すると、インナーギヤプレート(5)に歯部(24)を形成すると共に、当該歯部(24)に対してレバー操作により回動自在なツース部材(21)を係合可能に配置したものである。そして、アーム(2)を前倒しするときは、前倒しレバー(17)を回動することにより、ツース部材(21)が回動してその歯部とインナーギヤプレート(5)の歯部(24)の噛合が外れるから、アーム(2)とインナーギヤ(5)の固定関係が解除されるため、アーム(2)をそのまま前方へ強制的に回動させることとなる。
【0007】
従って、この特許文献1に記載の発明によれば、乗員の体型に適合させる際にはタウメル機構での微調整ができ、尚かつ、後席乗員の乗降の際には当該タウメル機構自体を回転させることによりシートバックを大きく傾動させることができる点において、非常に優れた技術であると言える。
【0008】
しかし乍ら、上記特許文献1に記載の発明では、「前倒し」を行ったとき以外の通常時には、ツース部材(21)が係合するインナーギヤプレート(5)における「歯部(24)」の唯一点に、乗員の体重や装置自体の重量等の荷重が集中することとなる。そのため、当該リクライニング装置の耐久性を確保するためには、インナーギヤプレート(5)の部品強度を高める必要があり、装置自体の重量や部品コストの増大が避けられないという問題を有していた。
【0009】
また、上記特許文献1に記載の発明では、タウメル機構の構成部品であるインナーギヤプレート(5)自体に歯部(24)を設ける必要があるため、当該タウメル機構は必然的に専用品を製作せざるを得ない。そのため、市場において安価に流通しているタウメル機構の構成部品を採用できず、高価な専用部品を採用せざるを得ないことから、いきおいリクライニング装置自体の価格にも影響することとなる。
【0010】
かかる問題の根本原因は、ベースプレート(1)に対するアーム(2)の自由な回動を確保するにあたり、当該ベースプレート(1)とアーム(2)との間においてアーム(2)とインナーギヤ(5)の固定・解除しようとするため、局所的に荷重が集中する点にある。本発明はこの点に気付き案出されたものであり、その解決しようとする課題は、以下のとおりである。
【特許文献1】特許第3541853号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、速やかな「前倒し」が可能なリクライニング装置の提供を目的するものであって、特に、「前倒し」を行ったとき以外の通常時には、前倒し機構に及ぶ荷重をブラケット側にも分散させて、当該前倒し機構への負担を軽減させることにより高い耐久性を発揮するリクライニング装置を、安価に提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の採った手段は以下の通りである。
【0013】
まず請求項1に係る発明は、シートクッションに対してシートバックをタウメル機構23を介して回動自在に接続するリクライニング装置20において、当該シートバックの速やかな前倒しを可能とする前倒し機構30であって、前記タウメル機構23は台座部と可動部とを有しており、前記台座部は、スプリング部材35によって前倒し方向に付勢されたシートバック側ブラケット21に固定し、前記可動部は、シートクッション側ブラケット22に穿設した貫通穴に挿通すると共に、当該貫通穴から突出した該可動部に対し環状プレート31を固定することにより、当該可動部と環状プレート31との間にシートクッション側ブラケット22を挟み込んだ状態で回転自在とし、前記環状プレート31の外周には突出部31aを形成して、乗員の操作により回動して当該突出部31aに対する係止及び解除を行う規制プレート32をシートクッション側ブラケット22に備え、前記環状プレート31の突出部31aに対する規制プレート32の係止状態が解除された際には、当該環状プレート31と共にタウメル機構23が回転することによりシートバック側ブラケット21が回動して、シートバックの速やかな前倒しが可能となることを特徴とするものである。
【0014】
次に請求項2に係る発明は、請求項1に記載したリクライング装置の前倒し機構30において、シートクッション側ブラケット22と環状プレート31とは、略密接状態であることを特徴とするものである。
【0015】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載したリクライング装置の前倒し機構30において、環状プレート31の外周には2ヶ所の突出部31a,31bを形成して、前倒しを行ったとき以外の通常時には、これら2ヶ所の突出部31a,31bをシートクッション側ブラケット22に設けた規制プレート32とピン部材22aとの2点で支持して、当該環状プレート31の回転を規制することを特徴とするものである。
【0016】
そして請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載した前倒し機構30において、環状プレート31とタウメル機構23における可動部との間に、当該可動部の形状に対応するカバー部材34を介在させたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
上記手段を採ったことにより得られる効果は、以下の通りである。
【0018】
まず請求項1に係る発明によれば、乗員の操作により速やかな「前倒し」が可能となる。また、本請求項に係る発明では、シートクッション側ブラケット22をタウメル機構23と環状プレート31とで挟み込んでいるので、「前倒し」を行ったとき以外の通常時にあっては、乗員の体重を受けるシートバック側ブラケット21に固定された前記タウメル機構23からの荷重を環状プレート31を介してシートクッション側ブラケット22にも負担させて、前倒し機構30に及ぶ荷重をブラケット22側にも分散させることができる。従って、特許文献1に記載された従来技術と比較して、局所的な荷重の発生が抑えられるため、極端に部品強度を高める必要がなく、装置自体の重量や部品コストの増大を避けることができるという効果を奏する。
【0019】
また本請求項に係る発明は、タウメル機構23の可動部をシートクッション側ブラケット22に穿設した貫通穴に挿通すると共に、当該貫通穴から突出した該可動部に対し環状プレート31を固定するという構成を採っている。そのため、これらシートクッション側ブラケット22の貫通穴の径及び環状プレート31の形状を、タウメル機構23の仕様や規格に応じて変更するという、比較的容易な加工を施すのみで対応可能であるので、あらゆる仕様のタウメル機構23を採用することができる。即ち、本請求項に係る発明によれば、市場において安価に流通しているタウメル機構の構成部品を採用することができるため、リクライニング装置自体の価格を抑えることが可能となるという効果を奏する。
【0020】
次に請求項2に係る発明によれば、シートクッション側ブラケット22と環状プレート31とが略密接状態であるため、当該シートクッション側ブラケット22への荷重の分散を、より一層確実ならしめるという効果を奏する。
【0021】
また請求項3に係る発明によれば、環状プレート31の回転を規制プレート32とピン部材22aとの2点で支持しているため、環状プレート31自体に及ぶ荷重を分散させることが可能となるという効果を奏する。
【0022】
そして請求項4に係る発明によれば、タウメル機構23にカバー部材34を装着していることから、当該カバー部材34の形状如何により、あらゆる仕様のタウメル機構23を採用することができる。即ち、市場において安価に流通しているタウメル機構の構成部品を採用することができるため、リクライニング装置自体の価格を抑えることが可能となるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明に係るリクライニング装置20の前倒し機構30を、実施例を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、実施例1に係るシートアジャスター装置100を示すものである。本実施例に係るシートアジャスター装置100は、左右一対のシートスライド装置10とシートリクライニング装置20(図2参照)とからなるものである。
【0024】
シートスライド装置10は、車両フロア面に固定可能なロアレール部材12と、当該ロアレール部材12に対しローラー等を介して摺動自在に係合してなるアッパーレール部材11とを有するものである。
【0025】
シートリクライニング装置20は、前記アッパーレール部材11に固定されると共にシートクッションを装着可能とするシートクッション側ブラケット22と、シートバックを装着可能とするシートバック側ブラケット21と、これら各ブラケットを相互に回動自在に接合するタウメル機構23と、当該タウメル機構23自体を回転させる前倒し機構30とを有するものである。以下、前倒し機構30につき説明する。
【0026】
尚、タウメル機構23の内部構造につき特に図示はしないが、少なくとも1歯以上の歯数差を有するインナーギヤとアウターギヤが相互に噛合し、アウターギヤの中心に非偏心軸を貫通し、該非偏心軸と一体の偏心軸がインナーギヤの中心に貫通してなり、偏心軸を回転操作することにより遊動側のアウターギヤ又はインナーギヤが回動して、該遊動側のアウターギヤ又はインナーギヤと一体に接続されたシートバック側ブラケット21がシートクッション側ブラケット22に対し所望の角度で傾斜する状態を設定可能とするものである。尚、本実施例において当該タウメル機構23の「可動部」には、図2に示すようにカバー部材34が設けられており、後述する前倒し機構30との接続を容易・確実なものとしている。
【0027】
ここで、タウメル機構23とシートバック側ブラケット21との接合に関しては、図1に示すように、タウメル機構23におけるシートバック側ブラケット21との接合面である「台座部」に8本のピン状突起を形成すると共に、前記シートバック側ブラケット21に該ピン状突起が嵌入可能な孔を穿設して、これらを対応する位置にて接合(溶接)固定するものである。尚、図1又は図4に示すように、当該タウメル機構23は左右両側のリクライニング装置20に装備されており、これらの両側のタウメル機構23どうしを断面セレーション形状のシャフト24にて接続されている。この断面セレーション形状のシャフト24には図4に示すように動力モータが接続されており、当該動力モータが駆動することにより前記シャフト24が回転し、該シャフト24の回転にタウメル機構23内部の偏心軸が従動して、シートクッション側ブラケット22に対しシートバック側ブラケット21が傾動することとなる。
【0028】
一方、前記タウメル機構23とシートクッション側ブラケット22との接合に関しては、図2又は図3に示すように、シートクッション側ブラケット22をタウメル機構23と前倒し機構30とで挟み込む構成を採っている。より詳細には、当該シートクッション側ブラケット22に穿設された貫通穴に対し、該シートクッション側ブラケット22の一方の面から、前記タウメル機構23に固定されたカバー部材34を進入させると共に、該シートクッション側ブラケット22の他方の面には環状プレート31を配置する。
【0029】
前記カバー部材34には2段階の段部が形成されており、第1段部34aは前記シートクッション側ブラケット22に穿設された貫通穴と略同一径にて形成し、第2段部34bは前記環状プレート31に穿設された貫通穴と略同一形状の小判型に形成する。かかる段部を備えたカバー部材34を前記シートクッション側ブラケット22に穿設された貫通穴に対し一方の面から進入させた場合には、該シートクッション側ブラケット22の他方の面からは、小判型の段部が突出することとなる。そして、この小判型の段部に対し環状プレート31の貫通穴(小判型)を嵌入させ、これら両部材を溶接固定して、シートクッション側ブラケット22を挟んだ略密接状態で回転可能に構成しているのである。つまり、シートクッション側ブラケット22と環状プレート31とを略密接状態とすることにより、当該環状プレート31に荷重が加わった場合には、シートクッション側ブラケット22にも負担させることとなるため、リクライニング装置20に加わる荷重を分散させることが可能となるのである。尚、本発明において上記カバー部材34を備えない場合には、タウメル機構23における「可動部」に2段階の段部を形成する。そして、当該可動部をシートクッション側ブラケット22の貫通穴に進入させると共に、環状プレート31の貫通穴(小判型)を嵌入させ、これら両部材を溶接固定することとなる。
【0030】
そして図2又は図5に示すように、本実施例では前記環状プレート31上にブリッジ部材を架設しており、該ブリッジ部材上には割溝を備えた係止部31cを設けている。この係止部31cにはスプリング部材35(渦巻きバネ)の一端(35a)が係止され、該スプリング部材35の他端(35b)はシートクッション側ブラケット22に設けた係止部36に係止されることとなる。かかる構成を採ることにより、当該スプリング部材35が係止された環状プレート31が図中反時計回りに向け付勢されることとなる。即ち、当該環状プレート31にはカバー部材34が接続されており、該カバー部材34はタウメル機構23に固定されていることから、前記スプリング部材35によって、シートバック側ブラケット21が前倒れするように付勢されるのである。
【0031】
また図3又は図5に示すように、当該環状プレート31は外周の2ヶ所に突部31a,31bを備えている。この2ヶ所に突部のうち、一方の突部31aはシートクッション側ブラケット22に回動自在に設けた規制プレート32に当接可能とすると共に、他方の突部31bはシートクッション側ブラケット22に突設したピン部材22aに当接可能とするものである。前述の通り、シートバック側ブラケット21はスプリング部材35によって前倒れするように付勢されていることから、当該環状プレート31に対して何らの規制を加えない場合には、シートバック側ブラケット21は前倒し状態となる。そこで、図5(a)に示すように、該環状プレート31の突部に対し規制プレート32を当接させることによって、シートバック側ブラケット21の前倒しを規制するのである。尚、当該規制プレート32は普段は図5(a)の状態を維持する必要性から、図1に示すコイルスプリング22bによって付勢されている。また、本実施例において当該コイルスプリング22bは、その一端を前記規制プレート32側に係止すると共に、他端をピン部材22aの先端に係止している。
【0032】
そして、シートバックを前倒しする場合には、図5(b)に示すように、前記規制プレート32を図中下方に回動させて環状プレート31の突部31aに対する規制を解除するのである。ここで、当該規制プレート32にはワイヤケーブル33が連結されており、該ワイヤケーブル33には図示しない操作レバーが接続されている。当該操作レバーは、後席乗員による操作の便宜から、車両用シートにおけるシートバックの肩部や、或いはシートクッションの側面部に配置することが考えられる。
【0033】
以上より、本実施例に係る前倒し機構30は、シートクッション側ブラケット22と環状プレート31とを略密接状態とすることにより、当該環状プレート31に荷重が加わった場合には、シートクッション側ブラケット22にも負担させることとなるため、リクライニング装置20に加わる荷重を分散させることが可能となるのである。そのため、特許文献1に記載された従来技術と比較して、局所的な荷重の発生が抑えられるため、極端に部品強度を高める必要がなく、装置自体の重量や部品コストの増大を避けることができる。
【0034】
また、本実施例ではタウメル機構23にカバー部材34を装着していることから、当該カバー部材34の形状如何により、あらゆる仕様のタウメル機構23を採用することができる。即ち、市場において安価に流通しているタウメル機構の構成部品を採用することができるため、リクライニング装置20自体の価格を抑えることも可能となるのである。
【0035】
尚、本実施例に係るシートリクライニング装置20は、動力モータを用いたパワー方式を採用したものであるが、本発明は勿論これに限定されるものではなく、乗員の手動操作によるマニュアル方式を採用してもよい。具体的には、図4中における断面セレーション形状のシャフト24を延長して左側のタウメル機構23を貫通させ、其処へダイアル(図示しない)を配置して、乗員によるマニュアル操作を可能に構成することが考えられる。この場合には、動力モータを設ける必要はないため、装置の軽量化や低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】実施例1に係るシートアジャスター装置100を斜め上方から示した図である。
【図2】図1に示すシートアジャスター装置100の一部であるシートリクライニング装置20の分解状態を斜め上方から示した図である。
【図3】図2に示すシートリクライニング装置20を、図2とは反対側から示した図である。
【図4】図1に示すシートアジャスター装置100を背面から示した図である。
【図5】図1に示すシートアジャスター装置100における前倒し機構30の動作を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
10 シートスライド装置
11 アッパーレール部材
12 ロアレール部材
20 シートリクライニング装置
21 シートバック側ブラケット
22 シートクッション側ブラケット
22a ピン部材
22b コイルスプリング
23 タウメル機構
24 断面セレーション形状のシャフト
30 前倒し機構
31 環状プレート
31a 突部
31b 突部
31c 係止部
32 規制プレート
33 ワイヤケーブル
34 カバー部材
34a 第1段部
34b 第2段部
35 スプリング部材(渦巻きバネ)
36 係止部
100 シートアジャスター装置




 

 


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