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発明の名称 清掃用物品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−236690(P2007−236690A)
公開日 平成19年9月20日(2007.9.20)
出願番号 特願2006−64304(P2006−64304)
出願日 平成18年3月9日(2006.3.9)
代理人 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修
発明者 高林 圭馬 / 和田 稔 / 大森 千晴 / 静野 聡仁
要約 課題
清掃時において繊維層の起毛性、繊維層の圧縮回復性が優れ、清掃対象物の凹凸面への追従性が高く、利便性が十分に考慮され、清掃性能が優れた清掃用物品を提供する。

解決手段
扁平筒状の把手挿入部15を有し、把手を把手挿入部15内に挿入して取り付け可能になされている清掃用物品10であって、把手挿入部15は、対向した把手挿入部形成シート13が接合されて形成されており、把手挿入部形成シート13における把手挿入部15の上面及び下面には、それぞれ繊維束からなる繊維層11A,11Bが1層以上設けられており、繊維層11A,11Bのうち最も把手挿入部形成シート13側の第1繊維層11Aは、把手挿入部形成シート13に、幅方向中央部においては長手方向に連続的に延びる中央連続シール線16Aにより接合されており、中央連続シール線16Aから幅方向外方の少なくとも片側に離間した位置においては長手方向に非連続的に延びるサイド非連続シール16Bにより接合されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
扁平筒状の把手挿入部を有し、把手を該把手挿入部内に挿入して取り付け可能になされている清掃用物品であって、
前記把手挿入部は、対向した把手挿入部形成シートが接合されて形成されており、
前記把手挿入部形成シートにおける前記把手挿入部の上面及び下面には、それぞれ繊維束からなる繊維層が1層以上設けられており、
前記繊維層のうち最も前記把手挿入部形成シート側の第1繊維層は、該把手挿入部形成シートに、幅方向中央部においては長手方向に連続的に延びる中央連続シール線により接合されており、該中央連続シール線から幅方向外方の少なくとも片側に離間した位置においては長手方向に非連続的に延びるサイド非連続シールにより接合されている清掃用物品。
【請求項2】
前記繊維層のうち前記第1繊維層の外側の第2繊維層は、前記把手挿入部形成シートに、幅方向中央部においてのみ前記中央連続シール線により接合されている請求項1記載の清掃用物品。
【請求項3】
前記中央連続シール線と前記サイド非連続シールとの幅方向間隔は、5〜45mmである請求項1又は2に記載の清掃用物品。
【請求項4】
前記把手挿入部の長さは、前記繊維層の前記把手挿入部の挿入方向に沿う長さと等しいか又はそれよりも長い請求項1〜3の何れかに記載の清掃用物品。
【請求項5】
前記サイド非連続シールのシール総長さは、前記中央連続シール線の前記把手挿入部の挿入方向に沿う長さの10%以上である請求項4記載の清掃用物品。
【請求項6】
前記サイド非連続シールは、長手方向に離間した2〜50個の点シールの集合体から構成されている請求項1〜5の何れかに記載の清掃用物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、把手挿入部を有し、把手を該把手挿入部内に挿入して取り付け可能になされている清掃用物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、把手挿入部を有し、把手を該把手挿入部内に挿入して取り付け可能になされている清掃用物品が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、基材シートの上面及び下面に、それぞれ繊維束からなる繊維層を設けた清掃用物品が知られている。繊維層は、基材シートに複数本の連続シール線により接合されることが一般的である(例えば、下記特許文献2参照)。
一方で、基材シートの片側に繊維束からなる繊維層があり、両者が線状接着と非連続の点状接着により接合されている清掃用物品が知られている(下記特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−265390号公報
【特許文献2】特開平9−135798号公報
【特許文献3】国際公開2005/099549号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献2記載の清掃用物品においては、繊維層が基材シートに複数本の連続シール線により接合されて構成されているため、清掃時において繊維層の起毛性、繊維層の圧縮回復性等が優れていない。そのため、清掃対象物の凹凸面への追従性が低く、清掃性能が優れていない。
一方で、特許文献3記載の清掃用物品においては、繊維層が片側にしかなく、片面でしか清掃できないため、清掃作業が煩雑であり、利便性が十分に考慮されていない。
【0005】
従って、本発明の目的は、清掃時において繊維層の起毛性、繊維層の圧縮回復性が優れ、清掃対象物の凹凸面への追従性が高く、利便性が十分に考慮され、清掃性能が優れた清掃用物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、扁平筒状の把手挿入部を有し、把手を該把手挿入部内に挿入して取り付け可能になされている清掃用物品であって、前記把手挿入部は、対向した把手挿入部形成シートが接合されて形成されており、前記把手挿入部形成シートにおける前記把手挿入部の上面及び下面には、それぞれ繊維束からなる繊維層が1層以上設けられており、前記繊維層のうち最も前記把手挿入部形成シート側の第1繊維層は、該把手挿入部形成シートに、幅方向中央部においては長手方向に連続的に延びる中央連続シール線により接合されており、該中央連続シール線から幅方向外方の少なくとも片側に離間した位置においては長手方向に非連続的に延びるサイド非連続シールにより接合されている清掃用物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の清掃用物品によれば、清掃時において繊維層の起毛性、繊維層の圧縮回復性が優れ、清掃対象物の凹凸面への追従性が高く、清掃に寄与する繊維先端が清掃用物品の表面を全域に渡り覆っているため清掃性能が優れている。更に利便性が十分に考慮され、狭い隙間などの清掃においては、両面同時の清掃も可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の清掃用物品について、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本実施形態の清掃用物品10は、図1〜図4に示すように、全体として縦長で扁平形状を有しており、幅方向に一対の扁平筒状の把手挿入部15,15を備えている。本実施形態の清掃用物品10においては、一対の把手挿入部15,15内に、把手20における一対の挿入部22,22(詳細は後述)をそれぞれ挿入して取り付け可能になっている。
尚、以下の説明において、「長手方向」及び「幅方向」とは、特に明記のない限り、それぞれ把手挿入部15の長手方向(挿入方向)及び幅方向を意味する。
【0009】
把手挿入部15は、対向した2枚の把手挿入部形成シート13,13が所定位置の中央連続シール線16A,サイド非連続シール16B(詳細は後述)で接合されて形成されている。
把手挿入部形成シート13における把手挿入部15の上面及び下面には、それぞれ繊維束からなる繊維層11が1層以上設けられている。本実施形態においては、把手挿入部15の上面及び下面に、それぞれ第1繊維層11A、第2繊維層11Bの2層の繊維層11が設けられている。尚、第1繊維層11A、第2繊維層11Bに共通する説明を行う際には「繊維層11」の表現を用いる。
【0010】
第1繊維層11Aは、繊維層11のうち最も把手挿入部形成シート13側の繊維層であり、第2繊維層11Bは、第1繊維層11Aの外側の繊維層である。従って、本実施形態の清掃用物品10においては、上層から下層に向けて、把手挿入部15の上面の第2繊維層11B及び第1繊維層11A並びに把手挿入部15の下面の第1繊維層11A及び第2繊維層11Bの順で積層した4層の繊維層が形成されている。
【0011】
繊維層11は、繊維束が所定の厚みをもって配向されて形成されている。繊維束は、把手挿入部15の幅方向に略配向している。従って、第1繊維層11A及び第2繊維層11Bは、繊維の配向方向が把手挿入部形成シート13の長手方向と略直交するように積層されている。各繊維層11は、略矩形の平面視形状を有しており、それぞれ実質的に同形となっている。
【0012】
繊維層11を構成する繊維束の繊維長は、埃の絡み取り性の観点から、好ましくは30〜150mm、更に好ましくは50〜120mmである。本実施形態においては、このような繊維長を有する繊維を繊維束(トウ)の状態で用いる。その際には公知の開繊装置を用いて繊維を十分に開繊しておくことが好ましい。
繊維の太さは、特に臨界的ではないが、埃の絡み取り性や清掃対象面への傷付き防止性の観点から、0.1〜200dtex、特に2〜30dtexであることが好ましい。
【0013】
繊維層11を構成する繊維として特に捲縮繊維を用いると、埃の絡み取り性が一層向上するので好ましい。捲縮繊維としては、二次元又は三次元捲縮したものを用いることができる。捲縮率(JIS L0208)は、埃の絡み取り性の向上の点から、5〜50%、特に10〜30%であることが好ましい。捲縮率は、繊維を引き伸ばしたときの長さAと、元の繊維の長さBとの差の、繊維を伸ばしたときの長さAに対する百分率で定義され、下記の式から算出される。
捲縮率=(A−B)/A × 100(%)
【0014】
元の繊維の長さBとは、繊維が自然状態において、繊維の両端部を直線で結んだ長さをいう。自然状態とは、繊維の一方の端部を水平な板に固定し、繊維の自重で下方に垂らした状態をいう。繊維を引き伸ばした時の長さAとは、繊維の捲縮がなくなるまで伸ばした時の最小荷重時の長さをいう。
繊維の捲縮率は前述の通りであり、捲縮数は1cmあたり2〜10個であることが好ましい。
【0015】
把手挿入部形成シート13は、略矩形状で、それらの長手方向が清掃用物品10の長手方向と一致している。把手挿入部形成シート13の長さは、繊維層11の長さとほぼ同じになっている。把手挿入部形成シート13の幅は、繊維層11の幅よりも狭くなっている。
【0016】
把手挿入部形成シート13は、その長手方向に柔軟性を有しており、清掃対象面に沿って追随し易くなっている。そのため、把手挿入部形成シート13に接合されている繊維層11も、清掃対象面に沿って追随し易くなるので、清掃用物品10によるゴミ、埃等の補足効果が高くなっている。
把手挿入部形成シート13の形成材料としては、従来の清掃用物品に用いられている不織布等の繊維シートを用いることができる。特に、エアスルー不織布又はスパンボンド不織布が好ましい。
【0017】
繊維層11と把手挿入部形成シート13とは、それらの幅方向中央部を一致させて、把手挿入部形成シート13の長手方向に亘って接合されている。
詳細には、第1繊維層11Aは、把手挿入部形成シート13に、幅方向中央部においては長手方向に連続的に延びる中央連続シール線16Aにより接合されており、中央連続シール線16Aから幅方向外方にそれぞれ離間した位置においては長手方向に非連続的に延びるサイド非連続シール16Bにより接合されている。
また、第2繊維層11Bは、把手挿入部形成シート13に、幅方向中央部においてのみ中央連続シール線16Aにより接合されている。
【0018】
本実施形態の清掃用物品10においては、その幅方向中央部に位置している中央連続シール線16Aは、連続直線状で、把手挿入部形成シート13の長手方向の前後端部間に亘って形成されている。尚、中央連続シール線16Aの幅方向位置は、把手挿入部形成シート13の幅方向中央部でもある。
清掃に寄与する繊維の先端が清掃用物品の表面全域に渡るためには、中央連続シール線16Aの幅方向位置は、把手挿入部形成シート13の幅方向を2:8〜8:2に分割する位置であることが好ましく、該幅方向を4:6〜6:4に分割する位置であることが更に好ましい。
【0019】
把手挿入部形成シート13の少なくとも一方の長さは、第1繊維層11Aあるいは第2繊維層11Bの把手挿入部15の挿入方向に沿う長さの100%以上である。把手20の挿入位置の確認しやすさ、挿入操作のしやすさ等から、両方の把手挿入部形成シート13が第1繊維層11Aあるいは第2繊維層11Bより長いことが好ましい。把手挿入部形成シート13の長手方向端部は、第1繊維層11Aあるいは第2繊維層11Bの長手方向端部から1mm〜40mm延出していることが好ましく、1mm〜30mm延出していることがさらに好ましい。
【0020】
また、該清掃用物品10のように把手20を持って清掃する場合、清掃用物品10の先端部のみが汚れる傾向がある。この傾向に配慮し、清掃面を無駄なく使用できるようにする観点から、図1に示す把手20の挿入方向の反対側、即ち図1の右側からも把手20を挿入可能なように、もう一つの挿入口を設けることも有効である。本実施形態の清掃用物品10は、後述するように、このような形態を有している。この場合も、上記と同様に、把手挿入部形成シート13の長手方向端部は、もう一つの挿入口側においても、第1繊維層11Aあるいは第2繊維層11Bの長手方向端部から延出していることが好ましい。

把手挿入部形成シート13は、第1繊維層11Aあるいは第2繊維層11Bより延出している部分においては、装着性の向上のため、少なくとも1mm以上の未接合の部分を持っていることが好ましい。5mm以上の未接合部を持っていることが更に好ましい。
【0021】
中央連続シール線16Aの幅方向外方にはそれぞれサイド非連続シール16B,16B(図3において破線で囲まれた部分)が設けられている。
サイド非連続シール16Bは、長手方向に離間した2〜100個の点シール18の集合体から構成されている。集合体を構成する点シール18の個数は、更に好ましくは2〜50個である。本実施形態の点シール18は、円形のヒートシールから形成されている。点シール18は、長手方向位置を一致させて配列しており、長手方向に等間隔に並んで形成されている。点シール18の長手方向間隔は、把手20を把手挿入部15に挿入する際に引っ掛からないようにする観点から、5〜40mmであることが好ましい。
【0022】
中央連続シール線16Aとサイド非連続シール16Bとの幅方向間隔W1は、好ましくは5〜90mm、更に好ましくは5〜45mmである。
前記幅方向間隔W1は、対向した把手挿入部形成シート13が重なった状態において、サイド非連続シール16Bを形成している点シール18の幅方向内側の縁端と、中央連続シール線16Aの幅方向外側の縁端との間を、把手挿入部形成シート13の幅方向に沿って測った距離である。本実施形態においては、前記幅方向間隔W1は、把手挿入部15の幅となる。
【0023】
サイド非連続シール16Bのシール総長さ(サイド非連続シールについて非連続部分を仮想的に詰めて連続線とみなしたときの長さ)は、第1繊維層11Aの把手挿入部15に沿うの長さの10%以上であることが好ましく、15%以上であることが更に好ましい。また、サイド非連続シール16Bのシール総長さは、中央連続シール線16Aの把手挿入部15の挿入方向に沿う長さの10%以上であることが好ましく、15%以上であることが更に好ましい。
【0024】
サイド非連続シール16Bにおける、長手方向に隣接した点シール18,18間の領域においては、把手挿入部形成シート13と第1繊維層11Aとの間及び対向した把手挿入部形成シート13同士の間(詳細は後述)は接合されていない。
尚、点シール18の形状は、例えば、楕円形、矩形等でもよい。点シール18の長手方向間隔は、等間隔でなくてもよい。
【0025】
従って、第1繊維層11Aは、幅方向に沿う縦断面視において、図4(a)に示すように、中央連続シール線16A及び2個のサイド非連続シール16Bの3箇所で接合されているか、又は図4(b)に示すように、中央連続シール線16Aのみの1箇所で接合されている。第2繊維層11Bは、幅方向に沿う縦断面視において、図4(a)及び図4(b)に示すように、どの断面においても中央連続シール線16Aのみの1箇所で接合されている。
【0026】
前述のように、本実施形態においては、第1繊維層11A、第2繊維層11Bと把手挿入部形成シート13との接合は、前記各々の繊維層11A、11Bによって接合(シール)方法を使い分けている。これにより繊維束(トウ)の起毛の状態が、幅方向中央部における同じシール点(中央連続シール線16A)においても前記各々の繊維層11A、11Bにより異なる。第1繊維層11Aは、第2繊維層11Bの存在により垂直に立ち上がる傾向が抑えられ、斜め上方へ立ち上がることになる。一方、第2繊維層11Bは、第1繊維層11Aがすぐ脇にあることにより垂直に立ち上がる傾向を助長させられる(詳細は後述)。
【0027】
これらの効果を前記各々の繊維層11A、11Bによるシール位置の使い分けによらず、単純に1層に用いる繊維束の量を増やすことにより実現することも可能である。しかしながら、かかる方法(形態)では、コストアップにつながりやすい。さらに繊維束の接合(シール)の確実性が下がり、繊維脱落の多発につながりやすい。これらの不具合を回避する観点から、本実施形態に挙げた前記各々の繊維層11A、11Bによる接合方法の使い分けが好ましい。ここで言う前記各々の繊維層とは、一束の層を適宜分割したものであってもよく、厚み方向において判別可能なものであってもよい。
【0028】
中央連続シール線16A,サイド非連続シール16Bは、ヒートシール、接着剤による接着等の公知の接合手段により形成されている。把手挿入部形成シート13が熱融着性の材料から構成されている場合には、中央連続シール線16A,サイド非連続シール16Bは、熱融着によって形成することもできる。
【0029】
扁平筒状の一対の把手挿入部15,15は、対向した把手挿入部形成シート13,13が、3本のサイド非連続シール16B,中央連続シール線16A,サイド非連続シール16Bで接合されて形成されている。即ち、3本のサイド非連続シール16B,中央連続シール線16A,サイド非連続シール16Bは、把手挿入部形成シート13と繊維層11との接合シール部と、対向した把手挿入部形成シート13,13同士の接合シール部を兼ねている。
【0030】
把手挿入部15は、把手挿入部形成シート13の長手方向の前後端部間の全長に亘って形成されている。把手挿入部15,15においては、把手20が挿入されていない状態では、対向した把手挿入部形成シート13,13が当接し得る状態にあるが、把手20が挿入された状態では、対向した把手挿入部形成シート13,13が離間し、筒状の空間が形成されるようになっている。
【0031】
把手挿入部15は、把手挿入部形成シート13における長手方向の前後端部それぞれに挿入口を有している。そのため、把手20は、把手挿入部15内に何れの挿入口からも挿入可能となっている。
【0032】
把手20は、図5に示すように、把持部21と把持部21の先端から二股に分岐した一対の挿入部22,22とを備えている。把持部21と挿入部22とは所定の角度をなしている。挿入部22は細長い扁平板状の形状を有している。挿入部22がこのような形状となっていることで、挿入部22に可撓性が付与される。可撓性が付与されていると、曲面や凹凸を有する清掃対象面を清掃した場合に、清掃用物品10が清掃対象面に追従し易くなり、埃の除去効率が高まる観点から有利である。
【0033】
一対の挿入部22は、清掃用物品10における一対の把手挿入部15内にそれぞれ挿入し得るようになっている。挿入部22,22間には、挿入部22よりも短い長さを有するフック部23が設けられている。フック部23はその先端が所定の角度をなして上方を向いている。フック部23は、挿入部22が把手挿入部15内に挿入された状態において、清掃用物品10における切れ込み19(詳細は後述)と係合することで、挿入部22を清掃用物品10から抜け難くしている。
【0034】
把手20の形成材料としては、熱可塑性樹脂が好ましく、具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂等が、成型加工性、可撓性の観点から好ましい。
【0035】
本実施形態の清掃用物品10は、把手20における一対の挿入部22,22をそれぞれ一対の把手挿入部15,15に挿入固定した状態で清掃に用いられる。
把手挿入部15の幅は、把手20が把手挿入部15に入り易く且つ清掃中には把手挿入部15から外れ難くする観点から、把手20の挿入部22の幅と略同じ長さにすることが好ましい。把手20の一対の挿入部22,22が清掃用物品10の一対の把手挿入部15,15にそれぞれ挿入されている状態において、把手挿入部15は、その幅方向に挿入部22の厚み相当分だけ伸び、挿入部22を締め付けている。
【0036】
把手挿入部形成シート13における長手方向の前後端部は、それぞれ外側に長手方向中央部に向けて折り返されており、折り返されている部分の幅方向中央部は、中央連続シール線16Aにより、把手挿入部形成シート13に接合されている。
把手挿入部形成シート13における長手方向の前後端部には、把手20のフック部23と係合する係合手段として切れ込み19が設けられている。
【0037】
切れ込み19は、コの字状をしており、フック部23が係合することにより、把手挿入部形成シート13の長手方向内側から上方に向けて開くようになっている。切れ込み19がフック部23に係合されると、把手20は、把手挿入部15における長手方向の動き、特に長手方向外側への動きが規制されるため、挿入された把手20が清掃用物品10に安定して固定されるようになっている。
【0038】
切れ込み19は、対向した把手挿入部形成シート13の両方に形成されているため、把手20は、フック部23を清掃用物品10の上面側又は下面側の何れに配置しても、把手挿入部15に挿入して固定することができる。
尚、本実施形態では、把手挿入部15の長さが繊維層11の長さ(把手挿入部15の挿入方向に沿う長さ)とほぼ同じ長さになっているが、本発明においては、装着性等を考慮し、把手挿入部形成シート13の長さを繊維層11の長さよりも長くして、把手挿入部15の長さを繊維層11の長さよりも長く設ける事が好ましい場合もある(図示せず)。
【0039】
本発明の清掃用物品は、図6に示すように、各繊維層11の繊維を毛羽立たせてもよい。各繊維層11の繊維全体を毛羽立たせた場合、清掃用物品10の全体形状は、略円柱状となり、繊維層11の有効面積(清掃対象物への接触面積)が増加し、その捕集効果が向上する。繊維層11を毛羽立たせるには、例えば、繊維層11にエアーを吹き付けて、繊維束を毛羽立たせることが好ましい。
【0040】
このように構成された本実施形態の清掃用物品10によれば、繊維層11のうち最も把手挿入部形成シート13側の第1繊維層11は、把手挿入部形成シート13に、幅方向中央部においては長手方向に連続的に延びる中央連続シール線16Aにより接合されており、中央連続シール線16Aから幅方向外方にそれぞれ離間した位置においては長手方向に非連続的に延びるサイド非連続シール16Bにより接合されている。
【0041】
そのため、中央連続シール線16Aにのみで把手挿入部形成シート13に接合されている第1繊維層11Aにより、清掃用物品10の幅方向中央部の下側の繊維束(トウ)による刷毛が形成される。ただし、該第1繊維層11Aの外側には、中央連続シール線16Aのみで把手挿入部形成シート13に接合されている第2繊維層11Bがあり、第1繊維層11Aが垂直に立ち上がることを妨げている。また第1繊維層11A自身も繊維の集合体であり、厚さ方向でシールに近い繊維は、把手挿入部形成シート13から見て垂直に立ち上がる傾向がある。また、シールから離れている繊維は、その距離に応じて90度より少ない角度で立ち上がる傾向がある。
【0042】
一方、中央連続シール線16A及びサイド非連続シール16Bで把手挿入部形成シート13に接合されている第1繊維層11Aにおいても、清掃用物品10の幅方向端部付近の刷毛が形成される。ここでも同様に、各々の繊維は厚さ方向の配置位置によって立ち上がる傾向が異なる。把手挿入部形成シート13から離れた繊維の方が、垂直に立ち上げることを妨げる他の繊維が少なく、倒れこむ傾向を妨げる他の繊維が多いこと等により、垂直に立ち上がる。一方、把手挿入部形成シート13に近い繊維は寝てしまう(倒れこむ)傾向にある。これら各々の繊維の立ち上がる傾向の違いにより、該部分においてもシール付近を覆うように繊維束(トウ)による刷毛が形成される。
【0043】
また、中央連続シール線16Aのみで把手挿入部形成シート13に接合されている第2繊維層11Bにより、清掃用物品10の幅方向中央部の上側の繊維束(トウ)による刷毛が形成される。これは、該第2繊維層11Bの内側における、中央連続シール線16Aのみで把手挿入部形成シート13に接合されている第1繊維層11Aにより、第2繊維層11Bは垂直状態から倒れることが妨げられている。また第2繊維層11B自身も繊維の集合体であり、厚さ方向でシールに近い繊維は、把手挿入部形成シート13から見て垂直に立ち上がる傾向があり、シールから離れている繊維は、その距離に応じて90度より少ない角度で立ち上がる傾向がある。上述のように、各々のシール部分のみにより形成された刷毛は、複数の連続シール線によって形成可能である。しかし、このような刷毛では、使用時、使用後等の荷重を掛けられた後では、起毛状態となっている繊維も、倒れこむことを防止する繊維と同じ方向に倒れこむ傾向があり、圧縮回復性は期待できない。
【0044】
しかし、本発明の清掃用物品のように、繊維のシール位置が複数あり、複数のパターンの刷毛が形成される場合は、各々の刷毛により起毛状態の繊維を支えるパターンが異なり、起毛状態の繊維の支え合いが効果的になされ、起毛方向が異なる清掃用物品が形成される。この傾向は、使用時、使用後等の荷重を掛けられた後でも、有効に働き、一定以上の圧縮回復性を示す。この効果により該清掃用物品において表面の刷毛が清掃操作に有効なように全表面を覆うことになる。さらに、エアブロー等により繊維は立ち上がり、互いに支え合う形になり、図6に示すように清掃用物品10の全周を繊維による刷毛の先端で覆うような形態にすることが可能である。
本実施形態においては、これらの効果が組み合わさり、清掃時において繊維層11の起毛性、繊維層11の圧縮回復性が優れ、清掃対象物の凹凸面への追従性が高く、清掃性能が優れている。
【0045】
次に本発明の第2実施形態の清掃用物品10を、図7及び図8を参照しながら説明する。第2実施形態について、特に説明しない点については、第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図7及び図8において、図1〜図6と同じ部材に同じ符号を付してある。
【0046】
第2実施形態の清掃用物品10は、図7及び図8に示すように、把手挿入部15が一つだけ設けられている。2枚の同形で縦長の把手挿入部形成シート13,13が、その長手方向に亘る2つのサイド非連続シール16B,16Bで貼り合わされて、筒状の把手挿入部15が形成されている。2つのサイド非連続シール16B,16B(図8において点線で囲まれた部分)それぞれは、図8に示すように、円形のヒートシールによる点シール18が、該シート13,13の長手方向に等間隔に並んで形成されている。第1実施形態の清掃用物品に設けられていた線状のヒートシールによる中央連続シール線16Aは、把手挿入部形成シート13と繊維層11との接合をしているが、2枚の把手挿入部形成シート13,13同士の接合はしていない。
【0047】
本実施形態において、把手20の挿入部の形状は、その幅が把手挿入部15と略同じ幅を有していれば、第1実施形態と同様に2股に分岐していても良いし、分岐していない一体的形状(図示せず)であっても良い。
【0048】
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、把手20の挿入部が2股に分岐していない一体的形状を有している場合には、該挿入部の剛性が把手20により高められているため、部屋等の隅部や壁と家具の間の隙間などを清掃する場合、又は清掃対象面にこびりついたゴミを掻き取り、除去する場合において、操作性が向上する。
【0049】
本発明の清掃用物品は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
繊維層11は、把手挿入部形成シート13に1層のみ(即ち、第1繊維層11Aのみ)設けられていてもよい。繊維層11は、3層以上設けることができる。
把手挿入部15は、幅方向に折り返された1枚の把手挿入部形成シート13を所定位置で接合して形成してもよい。
【0050】
一対のサイド非連続シール16B,16Bを構成する点シール18,18は、長手方向位置をずらして配列させることができる。そのような形態においては、図9に示すように、第1繊維層11Aは、幅方向に沿う縦断面視において、中央連続シール線16A及び一方のサイド非連続シール16B(点シール18)の2箇所で接合された断面形状も有することになる。
サイド非連続シール16Bは、中央連続シール線16Aから幅方向外方の片側に離間した位置のみに設けることができる。
【0051】
把手挿入部15は、把手20における挿入部22を挿入することができれば、1個の清掃用物品10に3個以上設けられていてもよい。把手20の形態にも制限はない。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、本発明の清掃用物品の第1実施形態に把手を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す清掃用物品の分解斜視図である。
【図3】図3は、図1に示す清掃用物品における把手挿入部形成シートを示す平面図である。
【図4】図4(a)及び図4(b)は、それぞれ図3に示すIVA−IVA断面図及びIVB−IVB断面図である。
【図5】図5は、図1に示す把手の斜視図である。
【図6】図6は、図1に示す清掃用物品における繊維層を毛羽立たせた状態を示す斜視図である。
【図7】図7(a)及び図7(b)は、本発明の第2実施形態の清掃用物品における把手挿入部形成シートを幅方向に切断した縦断面図〔それぞれ図4(a)及び図4(b)対応図〕である。
【図8】図8は、図7に示す清掃用物品における把手挿入部形成シートを示す平面図(図3対応図)である。
【図9】図9は、把手挿入部形成シートと繊維層との接合形態の変形例を示す断面図(図4対応図)である。
【符号の説明】
【0053】
10 清掃用物品
11A 第1繊維層
11B 第2繊維層
13 把手挿入部形成シート
15 把手挿入部
16A 中央連続シール線
16B サイド非連続シール
18 点シール
20 把手
22 挿入部




 

 


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