米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 家具 -> 三洋電機株式会社

発明の名称 オープンショーケース
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−175130(P2007−175130A)
公開日 平成19年7月12日(2007.7.12)
出願番号 特願2005−374376(P2005−374376)
出願日 平成17年12月27日(2005.12.27)
代理人 【識別番号】100098361
【弁理士】
【氏名又は名称】雨笠 敬
発明者 関 一郎
要約 課題
商品の取り出しやすさ、衛生性を維持しつつ、冷却効率の向上、ランニングコストの低減を図ることができるオープンショーケースを提供する。

解決手段
本発明のオープンショーケース1は、前面に開口する陳列室8内を冷却、又は、加熱して成るものであって、陳列室8の開口を塞ぐかたちで設けられた陳列室カバー30を備え、該陳列室カバー30は、複数の硬質カバー部材31により構成され、当該硬質カバー部材31は、陳列室8内に陳列された商品を取出可能な商品取出口35を有し、各商品取出口35以外の部分は陳列室8内を透視可能な硬質壁により構成される。
特許請求の範囲
【請求項1】
前面に開口する陳列室内を冷却、又は、加熱して成るオープンショーケースにおいて、
前記陳列室の開口を塞ぐかたちで設けられた陳列室カバーを備え、
該陳列室カバーは、前記陳列室内に陳列された商品を取出可能な複数の商品取出口を有し、各商品取出口以外の部分は前記陳列室内を透視可能な硬質壁とされていることを特徴とするオープンショーケース。
【請求項2】
前記陳列室カバーは、それぞれ上下方向に延在し、左右に並設された複数の硬質カバー部材から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のオープンショーケース。
【請求項3】
前記陳列室の開口にはエアーカーテンが構成されると共に、
前記陳列室カバーは、当該エアーカーテンの外側に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオープンショーケース。
【請求項4】
前記陳列室カバーは、前記陳列室の開口の上縁から下縁に渡って設けられていることを特徴とする請求項3に記載のオープンショーケース。
【請求項5】
前記商品取出口の上端は、前記開口上縁より下方に位置していることを特徴とする請求項4に記載のオープンショーケース。
【請求項6】
前記陳列室カバーは、前記陳列室の開口下縁から所定の高さに渡って立設されていることを特徴とする請求項3に記載のオープンショーケース。
【請求項7】
前記商品取出口の下端は、前記開口下縁より上方に位置していることを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れかに記載のオープンショーケース。
【請求項8】
前記陳列用カバーの硬質壁内には、中空の断熱空間が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載のオープンショーケース。
【請求項9】
前記断熱空間内には、照明装置が設けられていることを特徴とする請求項8に記載のオープンショーケース。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、前面に開口する陳列室内を冷却又は加熱して成るオープンショーケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、前面に開口する陳列室内を冷却して成るオープンショーケースは、断面略コ字状の断熱壁とこの断熱壁の両側に取り付けられた側板により本体を構成する。この断熱壁の内側には、仕切板が取り付けられ、この仕切板と断熱壁間にダクトを構成し、仕切板の内側に前面に開口した陳列室を形成する。そして、陳列室の前面開口上縁には、ダクトに連通する冷気吐出口が形成され、開口下縁にはダクトに連通する冷気吸込口が形成される。このダクト内には、冷却器と冷気循環用の送風機が設置され、当該ダクト内にて所定温度に冷却された冷気を冷気吐出口から吐出し、陳列室の前面開口にエアーカーテンを形成しつつ、陳列室内を循環した後、冷気吸込口から吸い込み、再びダクト内に帰還する。係る冷気循環により、陳列室内を所定温度に冷却している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかし、オープンショーケースは、店舗内に設置されるため、陳列室の前面開口に形成されるエアーカーテンは、人の往来や、店舗内の空調機器による風に影響を受け、乱されることが多い。この外乱の発生により陳列室内の冷気が外部に漏洩しやすくなり、冷却効率が低下し、商品を所定の温度に冷却することができなくなる、若しくは、エネルギー消費量が増加し、ランニングコストが高騰する問題がある。
【0004】
そこで、当該陳列室の前面開口には、軟質合成樹脂にて構成される透明の暖簾や、開口上縁から引き出し自在に取り付けられるロールカーテン状のナイトカバーなどが取り付け、エアーカーテンの外乱の保護及び冷気漏洩の抑制を行っている。他方、上面に開口する陳列室内を冷却してなる所謂平型のショーケースには、当該上面開口を開閉自在に覆う冷気カバーが設けられたものがある。これによって、陳列室内への外気の流入を防止し、陳列室内の温度が上昇する不都合を抑制している。
【特許文献1】特開2002−295958号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような陳列室の前面開口に軟質合成樹脂製の暖簾は、陳列室内の商品を外部から容易に視認しやすくするため、透明に構成されているが、顧客等が陳列室内の商品を取り出す度に当該暖簾に接触するため、次第に透明度が低下し、商品の陳列効果が低下する問題がある。更に、暖簾の透明度が低下し、汚れが付着した場合には、陳列室内に陳列される商品の衛生感が損なわれ、商品陳列としての意義が喪失する問題がある。
【0006】
また、陳列室の開口に設けられるナイトカバーは、営業時間外に引き出され、陳列室の開口を覆うものであるため、当該ナイトカバーの使用時には、顧客は商品を視認することができず、また、商品を視認する又は取り出すためには、ナイトカバーを収納しなければならない。そのため、営業時間において、ナイトカバーを使用し、冷却効率の向上を図ることは困難である。
【0007】
更に、上述したように平型のショーケースにおいて用いられる冷気カバーが設けられているものがあるが、この場合、陳列室内を冷却する冷気は、ショーケース内に滞留し、外部とを仕切るエアーカーテンを形成する構成とされていないため、当該エアーカーテンの整流について考慮したものではなかった。
【0008】
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、商品の取り出しやすさ、衛生性を維持しつつ、冷却効率の向上、ランニングコストの低減を図ることができるオープンショーケースを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のオープンショーケースは、前面に開口する陳列室内を冷却、又は、加熱して成るものであって、陳列室の開口を塞ぐかたちで設けられた陳列室カバーを備え、該陳列室カバーは、陳列室内に陳列された商品を取出可能な複数の商品取出口を有し、各商品取出口以外の部分は陳列室内を透視可能な硬質壁とされていることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明のオープンショーケースは、上記発明において、陳列室カバーは、それぞれ上下方向に延在し、左右に並設された複数の硬質カバー部材から構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明のオープンショーケースは、上記各発明において、陳列室の開口にはエアーカーテンが構成されると共に、陳列室カバーは、当該エアーカーテンの外側に沿って設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明のオープンショーケースは、上記発明において、陳列室カバーは、陳列室の開口の上縁から下縁に渡って設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明のオープンショーケースは、上記発明において、商品取出口の上端は、開口上縁より下方に位置していることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明のオープンショーケースは、請求項3の発明において、陳列室カバーは、陳列室の開口下縁から所定の高さに渡って立設されていることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明のオープンショーケースは、請求項4乃至請求項6の発明において、商品取出口の下端は、開口下縁より上方に位置していることを特徴とする。
【0016】
請求項8の発明のオープンショーケースは、上記各発明において、陳列用カバーの硬質壁内には、中空の断熱空間が形成されていることを特徴とする。
【0017】
請求項9の発明のオープンショーケースは、上記発明において、断熱空間内には、照明装置が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明のオープンショーケースによれば、前面に開口する陳列室内を冷却、又は、加熱して成るものであって、陳列室の開口を塞ぐかたちで設けられた陳列室カバーを備え、該陳列室カバーは、陳列室内に陳列された商品を取出可能な複数の商品取出口を有し、各商品取出口以外の部分は陳列室内を透視可能な硬質壁とされているので、陳列室カバーを取り付けた状態で陳列室内に陳列される商品を商品取出口から容易に取り出すことができると共に、陳列室内の冷却、又は、加熱された空気の漏洩を抑制することができる。
【0019】
そのため、商品の取り出しやすさを維持しつつ、陳列室内の冷却効率、又は、加熱効率の向上を図ることができ、陳列室内の冷却不足、又は、加熱不足を是正しつつ、省エネ効果を発揮することができ、ランニングコストの低減を図ることができるようになる。
【0020】
また、陳列室カバーは、商品取出口以外の部分は陳列室内を透視可能な硬質壁にて構成されているため、陳列室内を容易に視認することができ、陳列効果を損なう不都合を抑制することができる。商品の取出は、商品取出口から行うことができるため、陳列室カバーに触れることなく、商品を取り出すことができ、衛生性が向上される。また、商品の取出の際に、商品や顧客等の手指が陳列室カバーに接触した場合であっても、軟質性の暖簾に比べて汚れが染み込み透明性が損なわれる不都合を抑制することができる。汚れが付着した場合であっても、容易に汚れを拭き取ることができ、衛生性を向上させることができる。
【0021】
請求項2の発明によれば、上記発明において、陳列室カバーは、それぞれ上下方向に延在し、左右に並設された複数の硬質カバー部材から構成されているので、硬質カバー部材の使用数を変更することで、陳列室の開口幅の異なるショーケースに対応することができるようになり、汎用性が向上する。そのため、部品コストの低減を図ることができ、生産コストの高騰を抑制することができる。
【0022】
請求項3の発明によれば、上記各発明において、陳列室の開口にはエアーカーテンが構成されると共に、陳列室カバーは、当該エアーカーテンの外側に沿って設けられているので、当該陳列室カバーにより、人の往来や店舗内の空調機器からの風による外乱によってエアーカーテンが乱され、冷却効率、又は、加熱効率が低下する不都合を抑制することができる。
【0023】
特に、陳列室カバーが上下方向に延在する複数の硬質カバー部材にて構成されている場合には、各硬質カバー部材に沿って、エアーカーテンが形成されるため、当該エアーカーテンの整流効果を向上することができ、より一層、陳列室内の冷却効率、又は、加熱効率の向上を図ることができる。
【0024】
また、請求項4の発明によれば、上記発明において、陳列室カバーは、陳列室の開口の上縁から下縁に渡って設けられているので、当該陳列室カバーにより、エアーカーテンを上端から下端に渡って保護することが可能となり、当該エアーカーテンの整流効果を向上することができ、これによっても、陳列室内の冷却効率、又は、加熱効率の向上を図ることができる。
【0025】
また、陳列室カバーは、請求項5の発明の如く商品取出口の上端が、開口上縁より下方に位置するので、開口上縁からのエアーカーテンの流路を陳列室カバーにより閉塞することができ、エアーカーテンの整流効果をより一層向上させることができる。
【0026】
請求項6の発明によれば、請求項3の発明において、陳列室カバーは、陳列室の開口下縁から所定の高さに渡って立設されているので、陳列室の開口下部における冷却、又は、加熱された空気の漏洩を抑制することができる。陳列室の開口上部には、陳列室カバーが設けられていないので、商品取出口の取出幅寸法よりも大きな商品であっても、商品を取り出すことができ、陳列される商品を多様化することができる。これにより、省エネを実現しながら、利便性の向上を図ることができるようになる。
【0027】
請求項7の発明によれば、請求項4乃至請求項6の発明において、商品取出口の下端は、開口下縁より上方に位置しているので、開口下縁付近のエアーカーテンの流路を陳列室カバーにより閉塞することができ、エアーカーテンの整流効果及び、冷却、又は、加熱された空気の漏洩抑止効果をより一層向上させることができる。
【0028】
請求項8の発明によれば、上記各発明において、陳列用カバーの硬質壁内には、中空の断熱空間が形成されているので、陳列室内の冷却、又は、加熱効率の向上を図ることができるようになり、ランニングコストの低減を実現することができる。特に、陳列室内を冷却して使用する場合においては、陳列用カバーの硬質壁内に断熱空間を構成することで、結露の発生を防止することができ、当該硬質壁が曇ってしまうことによる陳列効果の低下を回避することができ、商品の視認性を向上することができる。
【0029】
請求項9の発明によれば、上記発明において、断熱空間内には、照明装置が設けられているので、陳列室内に陳列される商品をほぼ正面から照明することが可能となり、照明効果を向上することができ、商品の陳列効果が向上される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、図面に基づき本発明の実施形態につき、第1の実施例乃至第3の実施例について詳述する。
【実施例1】
【0031】
第1の実施例のオープンショーケース1について図1乃至図4を参照して説明する。図1はオープンショーケース1の斜視図、図2は図1のオープンショーケース1の正面図、図3は図1のオープンショーケース1の縦断側面図、図4は図1のオープンショーケース1の横断平面図を示している。
【0032】
本実施例におけるオープンショーケース1は、例えば、スーパーマーケット等において、冷蔵食品、冷凍食品、加温食品等を冷却しながら、又は加温しながら陳列販売するために用いられるものであり、前方に開放した断面略コ字状の断熱壁2と、この断熱壁2の両側に取り付けられた側板3、3により本体4が構成されている。
【0033】
この断熱壁2の内側には、仕切板6が取り付けられ、この仕切板6と断熱壁2間にダクト7が構成されると共に、この仕切板6の内側に前面に開口した陳列室8が構成されている。9・・・はこの陳列室8内に複数段架設された棚装置であり、12は前面開口上縁部に取り付けられた照明用の蛍光灯である。当該棚装置9を構成する棚板9Aには、図3に示されるように電気ヒータ10が配設されている。係る電気ヒータ10は、詳細は後述する制御装置11により、通電制御可能に構成されている。
【0034】
陳列室8の前面開口上縁にはダクト7に連通する冷気吐出口13が形成され、開口下縁にはダクト7に連通する冷気吸込口14が形成されている。そして、このダクト7内には冷却器17と、冷気循環用の送風機18が配設されている。尚、本実施例において冷気吐出口13は、前記蛍光灯12と、断熱仕切壁12Aにて区画されており、当該下端は、冷気吐出口13の下方にまで臨んで形成されているものとする。
【0035】
一方、断熱壁2下側の本体4下部には機械室19が構成されており、この機械室19内には圧縮機20、凝縮器21、機械室19内を空冷するための送風機22、蒸発皿23及び前記制御装置11が配設されている。圧縮機20、凝縮器21、図示しない減圧装置及び前記冷却器17は周知の冷媒回路を構成する。また、この機械室19の前面には、複数の空気吸込口24Aを形成した前面パネル24が着脱自在に設けられる。断熱壁2の背面には所定間隔を存して背面パネル26が設けられ、当該背面パネル26と断熱壁2の背面との間に上方に開放された排熱ダクト27が形成され、当該排熱ダクト27は、機械室19の後部において連通して構成される。これにより、前面パネル24を介して機械室19内に吸い込まれた空気は、機械室19内を空冷した後、排熱ダクト27を介して外部に排出される。
【0036】
一方、陳列室8の前面に構成される前面開口には、開口上縁から開口下縁に渡って陳列室カバー30が取り付けられる。この陳列室カバー30は、複数の、本実施例では4つの硬質カバー部材31から構成される。ここで、陳列室カバー30及び硬質カバー部材31について図5乃至図8を参照して説明する。図5は硬質カバー部材31の斜視図、図6は硬質カバー部材31の平断面図、図7は陳列室カバー30が取り付けられた状態のオープンショーケース1の上部拡大図、図8は陳列室カバー30が取り付けられた状態のオープンショーケース1の下部拡大図を示している。
【0037】
硬質カバー部材31は、それぞれ上下方向に延在し、左右に本実施例では4つ並設することで陳列室カバー30を構成する。当該硬質カバー部材31は、上下方向に延在して両側部を構成する本体32、32と、これら両本体32、32の上端を連結する上部構成部材33と、両本体32、32の下端を連結する下部構成部材34とから構成され、本体32、32は、内部を透視可能とする硬質合成樹脂の硬質壁により形成されている。
【0038】
そして、これら両本体32、32の内側端と上部構成部材33の下端、更には、下部構成部材34の上端により囲繞される空間には、商品取出口35が形成される。この商品取出口35は、当該硬質カバー部材31がオープンショーケース1の前面開口に設けられた際に、棚装置9に陳列される商品を取出可能とするための開口である。本実施例において、当該商品取出口35の幅寸法、即ち、両本体32、32間の離間距離は、オープンショーケース1に陳列される商品の幅寸法が例えば40mm程度である場合には、商品を取り出す手指の幅寸法、例えば20mmを考慮した60mm程度であるものとする。
【0039】
本体32、32は、図6に示すように、それぞれ内方に開口する断面略コ字状を呈すると共に、オープンショーケース1の前面に位置する前壁32Aには、中空の断熱空間32Bが上下に渡って形成されている。尚、当該断熱空間32を構成する前壁32Aの商品取出口35側の端面は、所定の曲率にて形成された湾曲形状とされ、陳列室8内の商品の取出の際に、陳列室カバー30に手指が接触した場合であっても、怪我を難い構成とされている。
【0040】
また、本実施例における上部構成部材33は、金属製材料にて構成されており、両本体32、32の側面上側に位置する側壁には、上方に開口する切欠33Aが形成されている。当該切欠33Aは、図7に示されるように断熱仕切壁12A下端と係合可能な形状とされているものとする。更に、上部構成部材33の前壁には、ネジ孔33Bが形成されており、陳列室8側から化粧ネジ36によって、当該上部構成部材33を断熱壁2の前壁2Aに固定可能とされている。
【0041】
他方、本実施例における下部構成部材34は、同じく金属製材料にて構成されており、下端は、陳列室8の前面開口下縁に形成される冷気吸込口14に挿入固定可能な形状に切欠形成されているものとする。
【0042】
係る構成により、本実施例では、各硬質カバー部材31の下端を構成する下部構成部材34を陳列室8の前面開口下縁に形成される冷気吸込口14に挿入し、硬質カバー部材31の上端を構成する上部構成部材33の切欠33Aを断熱仕切壁12A下端に係合させる。その後、商品取出口35から手指を挿入し、陳列室8側から化粧ネジ36によって上構成部材33を断熱壁2の前壁2Aに固定する。
【0043】
そして、本実施例では、上下方向に延在して構成される4つの各硬質カバー部材31を並設することにより、陳列室8の前面開口を閉塞する。尚、各硬質カバー部材31は、図6に示される如く各本体32の隅角部にL字型金具37を配置し、隣接する硬質カバー部材31に取り付けられるL字形金具37と共締めすることによって、各硬質カバー部材31を連結し、各硬質カバー部材31を安定して陳列室8の前面開口に固定するものとする。
【0044】
係る構成により、当該オープンショーケース1内を冷蔵温度にて使用する場合には、制御装置11は、冷却運転の指示に基づき圧縮機20、各送風機18、22を運転する。これにより、圧縮機20から吐出された高温冷媒は、凝縮器21に流入し、そこで送風機22の運転により吸い込まれる外気によって空冷される。この凝縮器21内で放熱して凝縮した冷媒は前記減圧装置にて減圧された後、冷却器17に流入して蒸発する。このときに周囲から潜熱を奪って冷却作用を発揮する。
【0045】
この冷却器17と熱交換して冷却された冷気は送風機18が運転されていることにより、ダクト7内を吹き上げられ、冷気吐出口13から陳列室8の開口下縁の冷気吸込口13に向けて吐出される。これにより、陳列室8の開口には冷気によるエアーカーテンが形成されると共に、冷気の一部は陳列室8内を循環して当該陳列室内を所定の温度に冷却する。
【0046】
このとき、冷気吐出口13から吹き出されるエアーカーテンの外側に沿って陳列室カバー30が設けられているため、陳列室カバー30により、人の往来や店舗内の空調機器からの風による外乱によってエアーカーテンが乱され、冷却効率が低下する不都合を抑制することができる。
【0047】
また、エアーカーテンは、陳列室カバー30、即ち、陳列室8の開口上縁から下縁に渡って設けられる上下に延在する各硬質カバー部材31の後面に沿って流下するため、エアーカーテンを上端から下端に渡って保護することが可能となり、エアーカーテンの整流効果を向上することができ、これによっても、陳列室8内の冷却効率の向上を図ることができる。
【0048】
また、陳列室カバー30には、商品取出口35が設けられているため、エアーカーテンを保護する陳列室カバー30が取り付けられた状態で、陳列室8内の棚装置9に陳列される商品を容易に取り出すことができると共に、従来のオープンショーケースに比して陳列室8内の冷気の漏洩及び外気の流入を抑制することができるようになる。
【0049】
そのため、商品の取り出しやすさを維持しつつ、陳列室8内の冷却効率の向上を図ることができ、陳列室8内の冷却不足を是正しつつ、省エネ効果を発揮することができ、ランニングコストの低減を図ることができるようになる。
【0050】
また、陳列室カバー30は、商品取出口35以外の部分は陳列室8内を透視可能な硬質壁とされる本体32、32にて構成されているため、陳列室8内を容易に視認することができ、陳列効果を損なう不都合を抑制することができる。商品の取出は、商品取出口35から行うことができるため、陳列室カバー30に触れることなく、商品を取り出すことができ、衛生性が向上される。また、商品の取出の際に、商品や顧客等の手指が陳列室カバー30に接触した場合であっても、従来の軟質性の暖簾に比べて汚れが染み込み透明性が損なわれる不都合を抑制することができる。汚れが付着した場合であっても、容易に汚れを拭き取ることができ、衛生性を向上させることができる。
【0051】
更に、本実施例における陳列室カバー30は、上下方向に延在し、左右に併設された複数(4つ)の硬質カバー部材31から構成されるため、硬質カバー部材の使用数を変更することで、陳列室8の開口幅の異なるショーケースに対応することができるようになり、汎用性が向上する。そのため、部品コストの低減を図ることができ、生産コストの高騰を抑制することができる。
【0052】
また、陳列室カバー30を構成する各硬質カバー部材31の前面には、中空の断熱空間32Bが形成されているので、陳列室8内の冷却効率の向上を図ることができるようになり、ランニングコストの低減を実現することができる。特に、本実施例にように陳列室8内を冷却して使用する場合においては、陳列用カバー30の本体32内に断熱空間32Bを構成することで、結露の発生を防止することができ、本体32が曇ってしまうことによる陳列効果の低下を回避することができ、商品の視認性を向上することができる。
【0053】
他方、当該オープンショーケース1内を温蔵温度にて使用する場合には、制御装置11は、加温運転の指示に基づき各棚装置9に設けられる電気ヒータ10を通電する。これにより、各棚板9A及び当該棚板9A上方が加熱され、陳列室8内が所定温度に加温される。
【0054】
係る場合においても、陳列室カバー30には、商品取出口35が設けられているため、陳列室カバー30が取り付けられた状態で、陳列室8内の棚装置9に陳列される商品を容易に取り出すことができると共に、従来のオープンショーケースに比して陳列室8内の温められた空気の漏洩及び外気の流入を抑制することができるようになる。
【0055】
そのため、商品の取り出しやすさを維持しつつ、陳列室8内の加温効率の向上を図ることができ、陳列室8内の加温不足を是正しつつ、省エネ効果を発揮することができ、ランニングコストの低減を図ることができるようになる。
【0056】
また、上述した如き陳列室カバー30を構成する硬質カバー部材31の断熱空間32B内に、図9に示す如く陳列室8内に照明用の光を照射するLEDや蛍光灯からなる照明装置39を上下に延在して配設しても良いものとする。これにより、陳列室8内に陳列される商品をほぼ正面から照明することが可能となり、照明効果を向上することで、商品の陳列効果を向上することができる。
【0057】
また、当該陳列室カバー30は、陳列室8の開口に対し、脱着自在に取り付けられるものであるため、必要に応じて陳列室カバー30を陳列室8の開口に取り付けることができ、また、既存のオープンショーケースであっても取り付けることが可能である。
【0058】
尚、本実施例では、陳列室カバー30を構成する硬質カバー部材31は、陳列室8の前面開口に対し、嵌め込み式で固定されるものであるが、これ以外にも、陳列室8内に設けられる棚装置9が商品の補充作業を容易とするため、前方に引き出し可能に設けられる場合には、当該陳列室カバー30を開放可能に構成しても良いものとする。即ち、図10に示す如く、前記硬質カバー部材31を2つ一組に固定し、陳列室8の開口側端に位置する硬質カバー部材31の側端部に枢支部材38、38を設け、当該陳列室8の開口側端に対し、回動自在に取り付けるものとする。また、当該陳列室カバー30の開閉を容易に行うため、陳列室カバー30の下部構成部材34の下端は、陳列室8の前面開口下縁よりも上方に位置して設けられるものとする。
【0059】
これにより、陳列室8の開口に対し、陳列室カバー30を観音開き式に設けることが可能となり、当該陳列室カバー30を開放することで、陳列室8内の棚装置9を前方に引き出すことが可能となる。そのため、当該陳列室カバー30を設けた場合であっても、容易に棚装置9を引き出して、棚上の商品の補充作業を行うことが可能となる。
【実施例2】
【0060】
次に、図11乃至図17を参照して、陳列室カバー41を備えた第2の実施例のオープンショーケース40について説明する。図11はオープンショーケース40の斜視図、図12は図12のオープンショーケース40の正面図、図13は図11のオープンショーケース40の横断平面図、図14は硬質カバー部材42の斜視図、図15は硬質カバー部材42の平断面図、図16は陳列室カバー41が取り付けられた状態のオープンショーケース40の上部拡大図、図17は陳列室カバー41が取り付けられた状態のオープンショーケース40の下部拡大図を示している。尚、各図において、上記第1の実施例と同様の符号が付されているものについては、上記実施例におけるものと同様の効果を奏するものとする。また、当該第2の実施例におけるオープンショーケース40は、陳列室カバー41以外の構成については、略同様の構成とするため、説明を省略する。
【0061】
当該実施例における陳列室8の前面に構成される前面開口には、開口上縁から開口下縁に渡って陳列室カバー41が取り付けられる。この陳列室カバー41は、複数、かかる実施例では4つの硬質カバー部材42から構成される。
【0062】
硬質カバー部材42は、それぞれ上下方向に延在し、左右に本実施例では4つ並設することで陳列室カバー41を構成する。当該硬質カバー部材42は、上下方向に延在して構成される本体43と、当該本体43の上端に設けられる上部固定部材44と、本体43の下端に設けられる下部構成部材45とから構成される。
【0063】
本体43は、内部を透視可能とする硬質合成樹脂の硬質壁により形成されており、断面略コ字状を呈すると共に、前壁43A上端には、所定寸法だけ陳列室8側に延在する上壁43Bが形成される。また、この本体43の前壁43Aには、上下に渡って開口する商品取出口46が形成される。
【0064】
この商品取出口46は、上記実施例における商品取出口35と同様に、当該硬質カバー部材42がオープンショーケース40の前面開口に設けられた際に、棚装置9に陳列される商品を取出可能とするための開口である。係る実施例においても、商品取出口46の幅寸法、オープンショーケース40に陳列される商品の幅寸法が例えば40mm程度である場合には、商品を取り出す手指の幅寸法、例えば20mmを考慮した60mm程度であるものとする。
【0065】
また、この商品取出口46は、当該陳列室カバー41が陳列室8の前面開口に取り付けられた際に、上端が前面開口の上端よりも下側に位置するものとし、また、下端が前面開口の下端よりも上側に位置するように構成されている。特に、本実施例では、商品取出口46の下端は、陳列室8内に架設される下から二番目の棚装置9よりも下側であって、最下段の棚装置9に陳列される商品を取出可能とされる所定の高さとなるように形成されているものとする。これにより、商品取出口46の下側に位置する本体43により、陳列室8下部の空気が漏洩することを抑制する冷気受け部47が構成される。
【0066】
本体43は、図15に示すように、少なくとも商品取出口46の左右に位置する前壁43Aには、中空の断熱空間43Cが上下に渡って形成されている。尚、前壁43Aの商品取出口46の端面は、所定の曲率にて形成された湾曲形状とされ、陳列室8内の商品の取出の際に、陳列室カバー42に手指が接触した場合であっても、怪我をし難い構成とされている。
【0067】
また、本実施例における上部固定部材44は、本体43上端に上壁43Bと側壁43Dとにより形成される隅角部に取り付けられる断面略L字状に折曲形成された金属製の板状部材である。当該上部固定部材44の前端には、上方に開口する切欠44Aが形成されている。当該切欠44Aは、図16に示されるように断熱仕切壁12A下端と係合可能な形状とされているものとする。また、この上部固定部材44の側壁には、上下に延在する長孔44Bが形成されている。係る長孔44Bは、本体43の側壁43D上部に形成される図示しない取付孔と重合させることにより、ネジ48によって隣接する硬質カバー部材42に取り付けられる上部固定部材44と共に本体43を共締めにて固定するものである。
【0068】
他方、本実施例における下部構成部材45は、同じく金属製材料にて構成されており、下端は、陳列室8の前面開口下縁に形成される冷気吸込口14に挿入固定可能な形状に切欠形成されているものとする。
【0069】
係る構成により、本実施例では、各硬質カバー部材42の下端を構成する下部構成部材45を陳列室8の前面開口下縁に形成される冷気吸込口14に挿入し、硬質カバー部材42の上端に設けられる上部固定部材44の切欠44Aを断熱仕切壁12A下端に係合させる。その後、商品取出口46から手指を挿入し、陳列室8側からネジ47によって当該上部固定部材44を、本体43の側壁43Dと、隣接する硬質カバー部材42の本体43と、当該本体43側に設けられる上部固定部材44、又は、オープンショーケース40を構成する側板3と共締めにより固定する。
【0070】
そして、本実施例では、上下方向に延在して構成される4つの各硬質カバー部材42を並設することにより、陳列室8の前面開口を閉塞する。尚、各硬質カバー部材42は、上述したように、各上部固定部材44によって連結し、各硬質カバー部材42を安定して陳列室8の前面開口に固定するものとする。
【0071】
係る構成により、当該オープンショーケース40内を冷蔵温度にて使用する場合には、上記実施例と同様に、制御装置11により冷却運転が行われ、送風機18が運転されていることにより、冷気吐出口13から陳列室8の開口下縁の冷気吸込口13に向けて吐出される。これにより、陳列室8の開口には冷気によるエアーカーテンが形成されると共に、冷気の一部は陳列室8内を循環して当該陳列室内を所定の温度に冷却する。
【0072】
このとき、冷気吐出口13から吹き出されるエアーカーテンの外側に沿って陳列室カバー41が設けられているため、陳列室カバー41により、人の往来や店舗内の空調機器からの風による外乱によってエアーカーテンが乱され、冷却効率が低下する不都合を抑制することができる。
【0073】
また、エアーカーテンは、陳列室カバー41、即ち、陳列室8の開口上縁から下縁に渡って設けられる上下に延在する各硬質カバー部材41の後面に沿って流下するため、エアーカーテンを上端から下端に渡って保護することが可能となり、エアーカーテンの整流効果を向上することができ、これによっても、陳列室8内の冷却効率の向上を図ることができる。
【0074】
また、陳列室カバー41には、商品取出口46が設けられているため、エアーカーテンを保護する陳列室カバー41が取り付けられた状態で、陳列室8内の棚装置9に陳列される商品を容易に取り出すことができると共に、従来のオープンショーケースに比して陳列室8内の冷気の漏洩及び外気の流入を抑制することができるようになる。
【0075】
そのため、商品の取り出しやすさを維持しつつ、陳列室8内の冷却効率の向上を図ることができ、陳列室8内の冷却不足を是正しつつ、省エネ効果を発揮することができ、ランニングコストの低減を図ることができるようになる。
【0076】
特に、本実施例における陳列室カバー41は、商品取出口46の上端が、陳列室8の前面開口上縁より下方に位置するように構成されているため、開口上縁からのエアーカーテンの流路を陳列室カバー41により閉塞することができ、エアーカーテンの整流効果をより一層向上させることができる。
【0077】
また、商品取出口46の下端は、陳列室8の前面開口下縁より上方に位置し、冷気受け部47が形成されていることから、開口下縁付近のエアーカーテンの流路を陳列室カバー41により閉塞することができ、エアーカーテンの整流効果及び、冷気の漏洩抑止効果をより一層向上させることができる。
【0078】
また、本実施例における陳列室カバー41も上記実施例と同様に、商品取出口46以外の部分は陳列室8内を透視可能な硬質壁とされる本体43にて構成されているため、陳列室8内を容易に視認することができ、陳列効果を損なう不都合を抑制することができる。商品の取出は、商品取出口46から行うことができるため、陳列室カバー41に触れることなく、商品を取り出すことができ、衛生性が向上される。また、商品の取出の際に、商品や顧客等の手指が陳列室カバー41に接触した場合であっても、従来の軟質性の暖簾に比べて汚れが染み込み透明性が損なわれる不都合を抑制することができる。汚れが付着した場合であっても、容易に汚れを拭き取ることができ、衛生性を向上させることができる。
【0079】
更に、陳列室カバー41は、上下方向に延在し、左右に併設された複数(4つ)の硬質カバー部材42から構成されるため、硬質カバー部材の使用数を変更することで、陳列室8の開口幅の異なるショーケースに対応することができるようになり、汎用性が向上する。そのため、部品コストの低減を図ることができ、生産コストの高騰を抑制することができる。
【0080】
また、陳列室カバー41を構成する各硬質カバー部材42の前面には、中空の断熱空間43Cが形成されているので、陳列室8内の冷却効率の向上を図ることができるようになり、ランニングコストの低減を実現することができる。特に、本実施例にように陳列室8内を冷却して使用する場合においては、陳列用カバー41の本体43内に断熱空間43Cを構成することで、結露の発生を防止することができ、本体43が曇ってしまうことによる陳列効果の低下を回避することができ、商品の視認性を向上することができる。
【0081】
他方、当該オープンショーケース40内を温蔵温度にて使用する場合には、制御装置11により加温運転を行う。これにより、陳列室8内が所定温度に加温される。係る場合においても、陳列室カバー41には、商品取出口46が設けられているため、陳列室カバー41が取り付けられた状態で、陳列室8内の棚装置9に陳列される商品を容易に取り出すことができると共に、従来のオープンショーケースに比して陳列室8内の温められた空気の漏洩及び外気の流入を抑制することができるようになる。
【0082】
そのため、商品の取り出しやすさを維持しつつ、陳列室8内の加温効率の向上を図ることができ、陳列室8内の加温不足を是正しつつ、省エネ効果を発揮することができ、ランニングコストの低減を図ることができるようになる。
【0083】
特に、陳列室カバー41は、商品取出口46の上端が、陳列室8の前面開口上縁より下方に位置するように構成されているため、開口上縁から陳列室8内の温められた空気が漏洩する不都合を抑制することができ、より一層陳列室8内の加温効率を向上させることができる。
【0084】
また、当該実施例においても、上記実施例と同様に、陳列室カバー41を構成する硬質カバー部材42の断熱空間43Cに、LEDや蛍光灯などの照明装置を配設しても良いものとする。この場合においても同様に商品のほぼ正面から陳列室8内に陳列される商品を照明することができ、陳列効果を向上させることができる。
【0085】
また、当該陳列室カバー41は、陳列室8の開口に対し、脱着自在に取り付けられるものであるため、必要に応じて陳列室カバー41を陳列室8の開口に取り付けることができ、また、既存のオープンショーケースであっても取り付けることが可能である。
【0086】
更に、当該実施例においても、上記実施例と同様に、陳列室カバー41を構成する硬質カバー部材42が、陳列室8の前面開口に対し、嵌め込み式で固定されるものに限定されるものではなく、陳列室8の開口に対し、回動自在に開放可能に構成されていても良いものとする。これにより、上記実施例と同様に、陳列室8の開口に対し、陳列室カバー41を観音開き式に設けることが可能となり、当該陳列室カバー41を開放することで、陳列室8内の棚装置9を前方に引き出すことが可能となる。そのため、当該陳列室カバー41を設けた場合であっても、容易に棚装置9を引き出して、棚上の商品の補充作業を行うことが可能となる。
【実施例3】
【0087】
次に、図18乃至図24を参照して、陳列室カバー51を備えた第3の実施例のオープンショーケース50について説明する。図18はオープンショーケース50の斜視図、図19は図18のオープンショーケース50の正面図、図20は図18のオープンショーケース50の横断平面図、図21は硬質カバー部材52の斜視図、図22は硬質カバー部材52の平断面図、図23は陳列室カバー51が取り付けられた状態のオープンショーケース50の上部拡大図、図24は陳列室カバー51が取り付けられた状態のオープンショーケース50の下部拡大図を示している。尚、各図において、上記第1の実施例と同様の符号が付されているものについては、上記実施例におけるものと同様の効果を奏するものとする。また、当該第3の実施例におけるオープンショーケース50は、陳列室カバー51以外の構成については、略同様の構成とするため、説明を省略する。
【0088】
当該実施例における陳列室8の前面に構成される前面開口には、開口下部に位置して陳列室カバー51が取り付けられる。この陳列室カバー51は、複数、かかる実施例では4つの硬質カバー部材52から構成される。
【0089】
硬質カバー部材52は、それぞれ上下方向に延在し、左右に本実施例では4つ並設することで陳列室カバー51を構成する。当該硬質カバー部材52は、上下方向に延在して構成される本体53と、当該本体53の下端に設けられる下部構成部材55とから構成される。
【0090】
本体53は、内部を透視可能とする硬質合成樹脂の硬質壁により形成されており、断面略コ字状を呈すると共に、当該本体53は、陳列室8の前面開口の下縁から、当該開口の中程、本実施例では、下から4段目に位置する棚装置9の高さにまで上下に延在する。この本体53の側壁後端には、内方に向けて略直角に折曲されたフランジ53Cが形成されている。そして、この本体53の前壁53Aには、上下に渡って開口する商品取出口56が形成される。
【0091】
この商品取出口56は、上記実施例における商品取出口35と同様に、当該硬質カバー部材52がオープンショーケース50の前面開口に設けられた際に、棚装置9に陳列される商品を取出可能とするための開口である。係る実施例においても、商品取出口56の幅寸法、オープンショーケース50に陳列される商品の幅寸法が例えば40mm程度である場合には、商品を取り出す手指の幅寸法、例えば20mmを考慮した60mm程度であるものとする。
【0092】
また、この商品取出口56は、上端が上方に開口して形成されると共に、下端が陳列室8の前面開口の下端よりも上側に位置するように構成されている。特に、本実施例では、商品取出口56の下端は、陳列室8内に架設される下から二番目の棚装置9よりも下側であって、最下段の棚装置9に陳列される商品を取出可能とされる所定の高さとなるように形成されているものとする。これにより、商品取出口56の下側に位置する本体53により、陳列室8下部の空気が漏洩することを抑制する冷気受け部57が構成される。
【0093】
本体53は、図22に示すように、少なくとも商品取出口56の左右に位置する前壁53Aには、中空の断熱空間53Bが上下に渡って形成されている。尚、前壁53Bの商品取出口56の端面は、所定の曲率にて形成された湾曲形状とされ、陳列室8内の商品の取出の際に、陳列室カバー52に手指が接触した場合であっても、怪我をし難い構成とされている。
【0094】
また、本実施例における下部構成部材55は、金属製材料にて構成されており、下端は、陳列室8の前面開口下縁に形成される冷気吸込口14に挿入固定可能な形状に切欠形成されているものとする。
【0095】
また、当該硬質カバー部材52は、両端に着脱自在に取り付けられる固定部材58、58にて陳列室8内に架設される棚装置9の前端に、本実施例では、下から3段目の棚装置9の前端に固定される。当該固定部材58は、鋼板製材料にて構成され、後部上縁には、図23に示すように前方に開口する切欠58Aが形成される。この切欠58Aは、陳列室8内に架設される棚装置9の棚板9Aの前端が下側方向に折り込まれるように構成される端面に係合可能に構成されているものとする。
【0096】
また、この硬質カバー部材52は、陳列室8の前面開口下部に4つ並設して構成されるものであり、当該固定部材58は、隣接する硬質カバー部材52との連結部材としても用いられる。即ち、前記固定部材58の前部には、図22に示されるように、隣接する硬質カバー部材52の隣接部分、即ち、両フランジ53C、53Cを他方の硬質カバー部材52を棚装置9に固定するための固定部材58と共に、後方から挟み込んで固定するための保持部58Bが形成される。
【0097】
この保持部58Bは、隣接する硬質カバー部材52と当接する側壁側に開口する断面略コ字状を呈している。そして、固定部材58の後部には、図示しない係合孔が形成されており、他方の固定部材58と相向かい合わせに配設し、両者の係合孔を重合させ、化粧ビス59にて固定可能とされる。尚、当該硬質カバー部材52の側壁が断熱壁2の内壁に当接している場合には、当該断熱壁2の内壁に固定部材58により、化粧ビス59にて固定するものとする。
【0098】
これにより、固定部材58の切欠58Aを棚装置9の棚板9Aに結合させ、隣接する硬質カバー部材52を取り付けるための固定部材58と相向かい合わせに配置し、これら固定部材58の保持部58Bによって、各硬質カバー部材52が当接しているフランジ53C、53Cを挟持し、化粧ビス59によって、各硬質カバー部材52を連結する。従って、各硬質カバー部材52を容易に陳列室8に架設される棚装置9に固定することができると共に、隣接する硬質カバー部材52に安定して連結することができ、断熱壁2の内壁に安定して固定することができる。
【0099】
尚、当該固定部材58は、予め各硬質カバー部材52に固定されるものではないため、当該硬質カバー部材52の取付時において、陳列室8に架設される棚装置9の高さに応じて固定部材58の取付高さを決定することが可能である。そのため、陳列室8内に架設される棚装置9の高さ位置が変更された場合であっても、容易に硬質カバー部材52を固定することが可能となる。
【0100】
係る構成により、本実施例では、各硬質カバー部材52の下端を構成する下部構成部材55を陳列室8の前面開口下縁に形成される冷気吸込口14に挿入し、硬質カバー部材52を各固定部材58によって、上述した如く陳列室8内に架設される棚装置9及び隣接する硬質カバー部材52、更には、断熱壁2の内壁に固定する。
【0101】
係る構成により、当該オープンショーケース50内を冷蔵温度にて使用する場合には、上記実施例と同様に、制御装置11により冷却運転が行われ、送風機18が運転されていることにより、冷気吐出口13から陳列室8の開口下縁の冷気吸込口13に向けて吐出される。これにより、陳列室8の開口には冷気によるエアーカーテンが形成されると共に、冷気の一部は陳列室8内を循環して当該陳列室内を所定の温度に冷却する。
【0102】
このとき、冷気吐出口13から吹き出されるエアーカーテンの外側に位置して陳列室8の前面開口下部、本実施例では、下から4段目の棚装置9の位置まで陳列室カバー51が設けられているため、陳列室カバー51により、人の往来や店舗内の空調機器からの風による外乱によってエアーカーテンが乱され、冷却効率が低下する不都合を抑制することができる。
【0103】
また、エアーカーテンは、陳列室カバー51、即ち、上下に延在する各硬質カバー部材51の後面に沿って流下するため、開口下部に位置するエアーカーテンを保護することが可能となり、エアーカーテンの整流効果を向上することができ、これによっても、陳列室8内の冷却効率の向上を図ることができる。
【0104】
また、陳列室カバー51には、商品取出口56が設けられているため、エアーカーテンを保護する陳列室カバー51が取り付けられた状態で、陳列室8の下部に位置する棚装置9に陳列される商品を容易に取り出すことができると共に、従来のオープンショーケースに比して陳列室8内の冷気の漏洩及び外気の流入を抑制することができるようになる。
【0105】
そのため、商品の取り出しやすさを維持しつつ、陳列室8内の冷却効率の向上を図ることができ、陳列室8内の冷却不足を是正しつつ、省エネ効果を発揮することができ、ランニングコストの低減を図ることができるようになる。
【0106】
特に、本実施例における陳列室カバー51は、陳列室8の開口下縁から所定の高さに渡って立設されているので、陳列室8の開口下部における冷却された空気の漏洩を抑制することができる。また、係る構成では、陳列室8の開口上部には、陳列室カバー51が設けられていないので、商品取出口56の取出幅寸法よりも大きな商品であっても、商品を取り出すことができ、一台のショーケースにおいて陳列される商品を多様化することができる。これにより、省エネを実現しながら、利便性の向上を図ることができるようになる。
【0107】
また、商品取出口46の下端は、陳列室8の前面開口下縁より上方に位置し、冷気受け部57が形成されていることから、開口下縁付近のエアーカーテンの流路を陳列室カバー51により閉塞することができ、エアーカーテンの整流効果及び、冷気の漏洩抑止効果をより一層向上させることができる。
【0108】
また、本実施例における陳列室カバー51も上記実施例と同様に、商品取出口56以外の部分は陳列室8内を透視可能な硬質壁とされる本体53にて構成されているため、陳列室8内を容易に視認することができ、陳列効果を損なう不都合を抑制することができる。商品の取出は、商品取出口56から行うことができるため、陳列室カバー51に触れることなく、商品を取り出すことができ、衛生性が向上される。また、商品の取出の際に、商品や顧客等の手指が陳列室カバー51に接触した場合であっても、従来の軟質性の暖簾に比べて汚れが染み込み透明性が損なわれる不都合を抑制することができる。汚れが付着した場合であっても、容易に汚れを拭き取ることができ、衛生性を向上させることができる。
【0109】
更に、陳列室カバー51は、上下方向に延在し、左右に併設された複数(4つ)の硬質カバー部材52から構成されるため、硬質カバー部材の使用数を変更することで、陳列室8の開口幅の異なるショーケースに対応することができるようになり、汎用性が向上する。そのため、部品コストの低減を図ることができ、生産コストの高騰を抑制することができる。
【0110】
また、陳列室カバー51を構成する各硬質カバー部材52の前面には、中空の断熱空間53Bが形成されているので、陳列室8内の冷却効率の向上を図ることができるようになり、ランニングコストの低減を実現することができる。特に、本実施例にように陳列室8内を冷却して使用する場合においては、陳列用カバー51の本体53内に断熱空間53Bを構成することで、結露の発生を防止することができ、本体53が曇ってしまうことによる陳列効果の低下を回避することができ、商品の視認性を向上することができる。
【0111】
他方、当該オープンショーケース50内を温蔵温度にて使用する場合には、制御装置11により加温運転を行う。これにより、陳列室8内が所定温度に加温される。係る場合においても、陳列室カバー51には、商品取出口56が設けられているため、陳列室カバー51が取り付けられた状態で、陳列室8内の棚装置9に陳列される商品を容易に取り出すことができると共に、従来のオープンショーケースに比して陳列室8内の温められた空気の漏洩及び外気の流入を抑制することができるようになる。
【0112】
そのため、商品の取り出しやすさを維持しつつ、陳列室8内の加温効率の向上を図ることができ、陳列室8内の加温不足を是正しつつ、省エネ効果を発揮することができ、ランニングコストの低減を図ることができるようになる。
【0113】
また、当該実施例においても、上記実施例と同様に、陳列室カバー51を構成する硬質カバー部材52の断熱空間53Bに、LEDや蛍光灯などの照明装置を配設しても良いものとする。この場合においても同様に商品のほぼ正面から陳列室8内に陳列される商品を照明することができ、陳列効果を向上させることができる。
【0114】
また、当該陳列室カバー51は、陳列室8の開口に対し、脱着自在に取り付けられるものであるため、必要に応じて陳列室カバー51を陳列室8の開口に取り付けることができ、また、既存のオープンショーケースであっても取り付けることが可能である。
【0115】
更に、当該実施例においても、上記実施例と同様に、陳列室カバー51を構成する硬質カバー部材52が、陳列室8の棚装置9に対し固定部材58により固定されるものに限定されるものではなく、陳列室8の開口に対し、回動自在に開放可能に構成されていても良いものとする。これにより、上記実施例と同様に、陳列室8の開口に対し、陳列室カバー51を観音開き式に設けることが可能となり、当該陳列室カバー51を開放することで、陳列室8内の陳列室カバー51の後方に位置する棚装置9を前方に引き出すことが可能となる。そのため、当該陳列室カバー51を設けた場合であっても、容易に棚装置9を引き出して、棚上の商品の補充作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本発明を適用したオープンショーケースの斜視図である。(実施例1)
【図2】図1のオープンショーケースの正面図である。(実施例1)
【図3】図1のオープンショーケースの縦断側面図である。(実施例1)
【図4】図1のオープンショーケースの横断平面図である。(実施例1)
【図5】硬質カバー部材の斜視図である。(実施例1)
【図6】図5の硬質カバー部材の平断面図である。(実施例1)
【図7】陳列室カバーが取り付けられた状態のオープンショーケースの上部拡大図である。(実施例1)
【図8】陳列室カバーが取り付けられた状態のオープンショーケースの下部拡大図である。(実施例1)
【図9】照明装置を備えた硬質カバー部材の平断面図である。(実施例1)
【図10】陳列室カバーを開放した状態のオープンショーケースの正面図である(実施例1)
【図11】本発明を適用したオープンショーケースの斜視図である。(実施例2)
【図12】図11のオープンショーケースの正面図である。(実施例2)
【図13】図11のオープンショーケースの横断平面図である。(実施例2)
【図14】硬質カバー部材の斜視図である。(実施例2)
【図15】図14の硬質カバー部材の平断面図である。(実施例2)
【図16】陳列室カバーが取り付けられた状態のオープンショーケースの上部拡大図である。(実施例2)
【図17】陳列室カバーが取り付けられた状態のオープンショーケースの下部拡大図である。(実施例2)
【図18】本発明を適用したオープンショーケースの斜視図である。(実施例3)
【図19】図18のオープンショーケースの正面図である。(実施例3)
【図20】図18のオープンショーケースの横断平面図である。(実施例3)
【図21】硬質カバー部材の斜視図である。(実施例3)
【図22】図21の硬質カバー部材の平断面図である。(実施例3)
【図23】陳列室カバーが取り付けられた状態のオープンショーケースの上部拡大図である。(実施例3)
【図24】陳列室カバーが取り付けられた状態のオープンショーケースの下部拡大図である。(実施例3)
【符号の説明】
【0117】
1、40、50 オープンショーケース
2 断熱壁
2A 前壁
4 本体
6 仕切板
7 ダクト
8 陳列室
9 棚装置
9A 棚板
10 電気ヒータ
11 制御装置
12A 断熱仕切壁
13 冷気吐出口
14 冷気吸込口
17 冷却器
18 送風機
30、41、51 陳列室カバー
31、42、52 硬質カバー部材
32、43、53 本体
32A、43A 前壁
32B、43C 断熱空間
33 上部構成部材
33A 切欠
33B ネジ孔
34、45、55 下部構成部材
35、46、56 商品取出口
36 化粧ネジ
43B 上壁
43D 側壁
44 上部固定部材
44A 切欠
44B 長孔
47、57 冷気受け部
48 ネジ
53C フランジ
58 固定部材
58A 切欠
58B 保持部
59 化粧ビス




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013