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発明の名称 電気掃除機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−89925(P2007−89925A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−285768(P2005−285768)
出願日 平成17年9月30日(2005.9.30)
代理人 【識別番号】100083231
【弁理士】
【氏名又は名称】紋田 誠
発明者 中井 康一
要約 課題
電動送風機部が集塵部に載置される構成の電気掃除機において、排気フィルタのシール部のシール性を向上することを目的とする。

解決手段
電動送風機2を内蔵する電動送風機部3と、この電動送風機部3が載置されて電動送風機2により吸引される吸気中の塵埃を集塵する集塵部4とを備え、電動送風機2からの排気を排出する排気口3bへの排気流路3aに、電動送風機部3と集塵部4間にシール用パッキン11cを介して挟持される排気フィルタ11を備えた。
特許請求の範囲
【請求項1】
電動送風機を内蔵する電動送風機部と、この電動送風機部が載置されて電動送風機により吸引される吸気中の塵埃を集塵する集塵部とを備え、前記電動送風機からの排気を排出する排気口への排気流路に、前記電動送風機部と集塵部間にシール部材を介して挟持される排気フィルタを備えたことを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
前記集塵部は、前記電動送風機により吸引される吸気中の塵埃をサイクロン方式により分離するサイクロンユニットを内蔵したサイクロン部と、このサイクロン部で分離された塵埃が溜まるダストボックス部とから成り、前記電動送風機の過速状態時には前記サイクロン部のシール部材のシール性が損なわれるように構成したことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】
前記集塵部は、前記電動送風機により吸引される吸気中の塵埃をサイクロン方式により分離するサイクロンユニットを内蔵したサイクロン部と、このサイクロン部で分離された塵埃が溜まるダストボックス部とから成り、前記サイクロンユニットの外筒を内筒よりも前記ダストボックズ部側に伸ばしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気掃除機。
【請求項4】
前記サイクロン部は、前記電動送風機により吸引される吸気中の粗塵を分離する大径の粗塵サイクロンユニットと、この粗塵サイクロンユニットで粗塵が分離された吸気中の細塵を分離する小径の細塵サイクロンユニットとを有し、前記粗塵サイクロンユニットの外筒を内筒よりも前記ダストボックズ部側に伸ばすと共に、前記細塵サイクロンユニットの外筒以上に形成したことを特徴とする請求項3記載の電気掃除機。
【請求項5】
前記ダストボックス部と前記サイクロン部とを着脱自在に接合する第1クランプ機構と、前記サイクロン部と前記電動送風機部を着脱自在に接合する第2クランプ機構を有すると共に、前記第1クランプ機構のクランプフックが係合する係合部を前記第2クランプ機構に形成したことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の電気掃除機。
【請求項6】
前記第1クランプ機構のクランプフックが係合する係合部を前記第2クランプ機構のクランプフックに形成したことを特徴とする請求項5記載の電気掃除機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は電気掃除機に係わり、特に、電動送風機を内蔵する電動送風機部と、この電動送風機部が載置されて電動送風機により吸引される吸気中の塵埃を集塵する集塵部とを備えて、主に店舗・業務用として用いられる電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の電気掃除機としては、例えば特許文献1に開示されたものがあり、この電気掃除機においては、電動送風機からの排気が消音材を介して外周部に形成された排気口から外部に排出されるように構成している。
【0003】
また、従来の電気掃除機においては、電動送風機の吸引側のゴミ詰まりなどによる過速時(電動送風機の吸引側の真空度が高くなることにより空回り状態となって回転数が上がり過ぎる異常回転時)のモータ保護対策として、電動送風機の吸引側に気圧変動弁(特許文献1では圧力設定弁24)を設けて対応していた。
【特許文献1】特開平8−24174号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、最近の一般的な電気掃除機においては、電動送風機からの排気に含まれる細かな塵埃が室内に吹き出されるのを防ぐため、電動送風機から排気口への排気流路に、より目の細かなフィルタ(例えばHEPAフィルタ)を設けて電気掃除機から排出される排気をよりきれいにするようにしている。そこで、前述したような電気掃除機にも上述したような排気フィルタを設けることが考えられるが、外周部に形成される排気口の内側に環状の排気フィルタを配置する場合、排気口と環状排気フィルタのシール部には電動送風機からの排気風圧によるシール性向上作用が働かないので、排気口とフィルタのシール部から排気が漏れる問題が生じる。
【0005】
また、ゴミ詰まりなどによる過速時のモータ保護対策として気圧変動弁を設ける構成では、気圧変動弁を設けるスペースやその気圧変動弁に流れ込む空気の流路を電動送風機の吸引側に設けなければならず、デザイン上や構成上の制約やコスト的にも問題があった。
【0006】
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、電動送風機部が集塵部に載置される構成の電気掃除機において、排気フィルタのシール部のシール性を向上することを目的とするものである。
【0007】
また、ゴミ詰まりなどによる過速時のモータ保護を簡単な構成で行うことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような目的を達成するために、本願発明は、電動送風機を内蔵する電動送風機部と、この電動送風機部が載置されて電動送風機により吸引される吸気中の塵埃を集塵する集塵部とを備え、前記電動送風機からの排気を排出する排気口への排気流路に、前記電動送風機部と集塵部間にシール部材を介して挟持される排気フィルタを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記集塵部は、前記電動送風機により吸引される吸気中の塵埃をサイクロン方式により分離するサイクロンユニットを内蔵したサイクロン部と、このサイクロン部で分離された塵埃が溜まるダストボックス部とから成り、前記電動送風機の過速状態時には前記サイクロン部のシール部材のシール性が損なわれるように構成したことを特徴とするものである。
【0010】
また、前記集塵部は、前記電動送風機により吸引される吸気中の塵埃をサイクロン方式により分離するサイクロンユニットを内蔵したサイクロン部と、このサイクロン部で分離された塵埃が溜まるダストボックス部とから成り、前記サイクロンユニットの外筒を内筒よりも前記ダストボックズ部側に伸ばしたことを特徴とするものである。
【0011】
また、前記サイクロン部は、前記電動送風機により吸引される吸気中の粗塵を分離する大径の粗塵サイクロンユニットと、この粗塵サイクロンユニットで粗塵が分離された吸気中の細塵を分離する小径の細塵サイクロンユニットとを有し、前記粗塵サイクロンユニットの外筒を内筒よりも前記ダストボックズ部側に伸ばすと共に、前記細塵サイクロンユニットの外筒以上に形成したことを特徴とするものである。
【0012】
さらに、前記ダストボックス部と前記サイクロン部とを着脱自在に接合する第1クランプ機構と、前記サイクロン部と前記電動送風機部を着脱自在に接合する第2クランプ機構を有すると共に、前記第1クランプ機構のクランプフックが係合する係合部を前記第2クランプ機構に形成したことを特徴とするものである。
【0013】
また、前記第1クランプ機構のクランプフックが係合する係合部を前記第2クランプ機構のクランプフックに形成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本願発明においては、電動送風機からの排気を排出する排気口への排気流路に、電動送風機部と集塵部間にシール部材を介して挟持される排気フィルタを備えたことにより、電動送風機部の荷重や電動送風機の吸引による荷重がシール部材を介して排気フィルタにかかるようにするという簡単な構成で、排気口と排気フィルタのシール性を向上することができ、排気口と排気フィルタとの間から塵埃が漏れるのを防ぐことができる。
【0015】
また、電動送風機の過速状態時にはサイクロン部のシール部材のシール性が損なわれるように構成したことにより、過速時のモータ保護を簡単な構成で実現することができる。これにより、気圧変動弁等が不要となるので、それによるデザイン上や構成上の制約がなくなり、コスト的にも有利になる。
【0016】
また、サイクロンユニットの外筒を内筒よりもダストボックズ部側に伸ばしたことにより、ダストボックス部内に溜まった塵埃が内筒のフィルタに付着してしまうことを防止することができる。
【0017】
また、粗塵サイクロンユニットの外筒を内筒よりもダストボックズ部側に伸ばすと共に、細塵サイクロンユニットの外筒以上に形成したことにより、上記と同様な作用効果が得られると共に、サイクロン部を取り外して床面等においた場合に、大径の粗塵サイクロンユニットの外筒が接地して小径の細塵サイクロンユニットの外筒を保護することができる。
【0018】
さらに、ダストボックス部とサイクロン部とを着脱自在に接合する第1クランプ機構のクランプフックが係合する係合部を、サイクロン部と電動送風機部を着脱自在に接合する第2クランプ機構に形成したことにより、簡単な構成で部品点数の増加を抑えることができる。また、この種のクランプ機構は金属(導電体)で形成されるので、電動送風機部とサイクロン部とダストボックス部が導電的に接続されることになるため、塵埃の旋回等によってサイクロン部やダストボックス部に溜まった静電気を各クランプ機構を介して電動送風機部の電動送風機モータに逃がすことが可能になる。
【0019】
また、ダストボックス部に溜まった塵埃を廃棄するため使用頻度の多い第1クランプ機構のクランプフックが係合する係合部を、フィルタの清掃手入れ等のため使用頻度の少ない第2クランプ機構のクランプフックに形成することにより、ダストボックス部とサイクロン部とを接合する第1クランプ機構が解除されないと、サイクロン部と電動送風機部とを接合する第2クランプ機構を解除することはできないので、塵埃の廃棄時に第2クランプ機構を解除してしまうという操作間違いを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は、本願発明の一実施形態に係る電気掃除機を側面側から見た縦断面図であり、本実施形態の掃除機本体1は、電動送風機2を内蔵する電動送風機部3と、この電動送風機部3が載置されて電動送風機2により吸引される吸気中の塵埃を集塵する集塵部4とから構成されている。さらに、集塵部4は、電動送風機2により吸引される吸気中の塵埃をサイクロン方式により分離する後述のサイクロンユニットを内蔵したサイクロン部5と、このサイクロン部5が載置されてサイクロン部5で分離された塵埃が溜まるダストボックス部6とから成っている。
【0022】
上記電動送風機部3の背面側上部には、内蔵された電動送風機2等に電源を供給するための電源コード7が接続されるようになっている。また、サイクロン部5の前面側には、掃除機用ホース8のジョイント部8aが差し込まれるホース差込口9が形成されている。また、ダストボックス部6の下部には、前後左右の4箇所にキャスター式の車輪10が設けられている。
【0023】
上記電動送風機部3は、図2に示すように外郭が下面側を開放した伏鉢状に形成され、内部には電動送風機2が吸込口2aを下向きにして内蔵され、外周部には電動送風機2からの排気を環状の排気流路3aを介して外部に排出する排気口3bが形成されている。
【0024】
上記環状の排気流路3aには、図3に縦断面図で示すような環状の排気フィルタ11が図4,図5に示すようにサイクロン部5の上面外周に形成された環状溝5aに載置されて、その上から図1に示すように電動送風機部3を載置することにより装着されるように構成されている。
【0025】
上記環状の排気フィルタ11は、環状に形成されたHEPAフィルタ等のフィルタ濾材11aと、この環状フィルタ濾材11aの上下端に配された環状のフィルタ枠体11bとから構成され、上下の環状フィルタ枠体11b,11bの上下面にはそれぞれシール用パッキン11cが取り付けられている。そして、上述したようにして環状の排気流路3aに装着されることにより、図1に示すように電動送風機部3と集塵部4のサイクロン部5間にシール用パッキン11cを介して挟持されるように構成している。
【0026】
ところで、一般に、上記のような環状の排気フィルタ11を用いる場合、掃除機本体1に組み込んだ時の荷重でフィルタ濾材11aが変形しないように、フィルタ濾材11aの内側と外側に金属製のパンチングプレートを巻き、それを上下2つのフィルタ枠体11bで挟み込んで構成されるが、金属製のパンチングプレートの重量やコスト面で問題が生じる。
【0027】
そこで、重くコストもかかる金属製のパンチングプレートを使用せずに簡単な構成でフィルタ濾材11aに荷重がかからないようにするため、環状のフィルタ枠体11bを図6に示すように構成する。上下2つの環状フィルタ枠体11bは共通なもので、その外周側と内周側には、フィルタ濾材11aを上下から挟み込んだときに先端部が互いに当接するボス11dをそれぞれ等間隔でかつ外周側と内周側で互い違いになるように4つずつ形成している。そして、外側のボス11dには、一つおきに内外からボス先端部よりも突出するリブ11e,11fが形成され、共通な上下のフィルタ枠体11bを90°ずらせて、図7(b)に示すようにフィルタ濾材11aを上下から挟み込むようにして組んだ時には、上下のボス11dのリブ11e,11fが内外に組み合うようになっている。このように組み合って当接するボス11d,11dによって、排気フィルタ11にかかる荷重は受けられ、フィルタ濾材11aには荷重がかからなくなる。
【0028】
一方、サイクロン部5は、上述したホース差込口9に連通する吸込筒12を介して電動送風機2により吸引される吸気中の粗塵を分離する大径の粗塵サイクロンユニット13と、この粗塵サイクロンユニット13の外周側に複数設けられて粗塵サイクロンユニット13で粗塵が分離された吸気中の細塵を分離する小径の細塵サイクロンユニット14と、各細塵サイクロンユニット14と電動送風機部3とを連通させる流路部15とから構成されている。
【0029】
上記粗塵サイクロンユニット13と細塵サイクロンユニット14と流路部15は一体的に組み立てられており、通常使用状態では、図8(a),(b)に示すようにサイクロン部5とダストボックス部6間のシール用パッキン16,17のパッキン圧によって、サイクロンユニット13,14の上面側の環状リブ18に装着されたシール用パッキン19が上方向に押し付けられる形で流路部15のシール性が得られている。
【0030】
一方、ゴミ詰まりなどにより過速状態になると、その過速圧(負圧)により、図8(c),(d)に示すように、サイクロン部5の下面がシール用パッキン16,17を変形させて下に下がり出す。そのため、サイクロンユニット13,14の上面側の環状リブ18に装着されたシール用パッキン19に隙間Sが生じ、そこから流路部15に空気が流れ込み、電動送風機2のモータ保護がなされるように構成されている。
【0031】
また、上記サイクロン部5の上面には、電動送風機部3が載置された状態で、サイクロン部5の流路部15を電動送風機部3に連通させる開口部20が形成されており、この開口部20には、何らかの要因,例えば、サイクロンユニット13,14の一部破損で塵埃の分離性能が低下した場合でも、電動送風機部3内に塵埃が入らないようにするためのプレフィルタ21が設けられており、このプレフィルタ21は清掃手入れ等のため着脱自在に装着されるように構成されている。
【0032】
上記のようなプレフィルタ21は、清掃手入れ等のために取り外してから装着し忘れて電動送風機2が駆動されると、塵埃が電動送風機2内に吸い込まれて電動送風機2が故障する虞があるため、従来よりプレフィルタ未装着時の対策が取られている。この対策としては、プレフィルタ装着時にオンとなるマイクロスイッチを設け、プレフィルタを取り付けるとマイクロスイッチがオンとなって運転できるが、プレフィルタを取り付けていない場合はマイクロスイッチがオンとならず運転できないようにしたものがあるが、この場合、構成が複雑で流路中にマイクロスイッチがあるので、品質的にもコスト的にも問題があった。
【0033】
そこで、本実施形態では、プレフィルタ21の装着を簡単な構成で判定するため、電動送風機部3とサイクロン部5の接続箇所にプレフィルタ21に連動する後述のレバーを設けて、プレフィルタ21を取り付けていないときは、電動送風機部3とサイクロン部5との接続を上記レバーによって阻害するようにしている。
【0034】
具体的に説明すると、図9〜図11に示すように、プレフィルタ21が装着されるサイクロン部5の上面開口部20の一側には、回動可能に軸支されバネ等により内側に傾倒するように付勢されたレバー22が立設されている。このレバー22は、図10に示すように、プレフィルタ21装着時にはプレフィルタ21の外周縁に形成された突片21aによってやや外側に向けて立設した状態に起こされるが、図11に示すようにプリフィルタ未装着時にはバネ等の付勢力により内側に傾倒するようになっている。一方、電動送風機部3の下面側には、上述したプレフィルタ21装着時の状態のレバー22が挿入可能な凹部3cが形成されている。
【0035】
従って、図10に示すようにプレフィルタ21が装着されている場合は、サイクロン部5上面のレバー22はプレフィルタ21の外周縁の突片21aによって起こされた状態にあるので、図9に示すように電動送風機部3の凹部3cに入り、電動送風機部3をサイクロン部5の上に難なくセットできる。
【0036】
これに対して、図11に示すようにプレフィルタ21が装着されていない場合は、サイクロン部5上面のレバー22はバネ等の付勢力により内側に傾倒した状態にあるので、図12に示すように上からセットされようとしている電動送風機部3の凹部3c外側に当たり、電動送風機部3をサイクロン部5上にセットすることができなくなる。これにより使用者はプレフィルタ21の未装着に気付き、改めてプレフィルタ21を装着することで、電動送風機部3をサイクロン部5上にセットすることができる。
【0037】
また、上記サイクロン部5の大径の粗塵サイクロンユニット13は、図1等に示したように、内側中央部から下方に筒状に突出して側面に形成された吸気口13aにフィルタ13bが装着される内筒13cと、この内筒13cの外側に筒状に形成されて、側面に前記ホース差込口9に吸込筒12を介して連通する連通口13dを有する外筒13eとから構成されている。この外筒13eは、内筒13cよりもダストボックス部6内に伸ばされて、その下端開口部13fがダストボックス部6における粗塵ダストボックス6aに臨むように構成されている。
【0038】
また、サイクロン部5の小径の細塵サイクロンユニット14は、上記粗塵サイクロンユニット13の外周側に等間隔に5つ形成されており、それぞれ内側中央部から下方に筒状に突出して底面側が開口した内筒14cと、この内筒14cの外側に筒状に形成されて、側面に前記粗塵サイクロンユニット13の内筒13cと連通する連通口14dを有する外筒14eとから構成されている。この外筒14eは漏斗状に下方に伸ばされて、その下端開口部14fがダストボックス部6の外周側に上記各細塵サイクロンユニット14に対応して形成された細塵ダストボックス6b内に臨むように構成されている。
【0039】
ダストボックス部6は、図13に示すように、上述したサイクロン部5の粗塵サイクロンユニット13により分離された粗塵が溜まる大容量の粗塵ダストボックス6aと、その外周側に上記各細塵サイクロンユニット14に対応して等間隔に5つ設けられて、細塵サイクロンユニット14により分離された細塵が溜まる小容量の細塵ダストボック6bに区画されている。
【0040】
ところで、この種のサイクロンユニットにおいては、従来、粗塵サイクロンユニットの外筒は内筒とほぼ同じ長さに形成されていた。この場合、粗塵サイクロンユニットで分離されてダストボックス部内に溜まった粗塵が、ダイスボックス部内での旋回時に、何かの弾みで粗塵サイクロンユニットの内筒のフィルタに付着してしまったり、当該掃除機の運転スイッチを切ってダストボックス部内の旋回流が弱まった時に粗塵が吸い上がり、粗塵サイクロンユニットの内筒のフィルタに付着してしまう問題が生じる。内筒のフィルタに粗塵が付着してしまうと、前述したように電動送風機が過速状態となり、吸込性能が低下すると共に、電動送風機の故障の原因ともなる。
【0041】
その対策としては、粗塵サイクロンユニットの内筒の下に傘部を設けて、ダストボックス部内の粗塵が粗塵サイクロンユニットの内筒のフィルタの方に行かないようにすることも行われていたが、この構成では、内筒の笠部と外筒の間に粗塵が詰まってしまう新たな問題が生じる。
【0042】
そこで、本実施形態では、ダストボックス部6の粗塵ダストボックス6a内に溜まった粗塵が粗塵サイクロンユニット13の内筒13cのフィルタ13bに付着するのを防止するため、前述したように粗塵サイクロンユニット13の外筒13eを内筒13cよりもダストボックズ部6の粗塵ダストボックス6a内に伸ばしたものである。さらに、本実施形態では、粗塵サイクロンユニット13の外筒13eを細塵サイクロンユニット14の外筒14eと同じ長さにまで伸ばしている。
【0043】
以上のように構成することにより、ダストボックス部6の粗塵ダストボックス6a内に入った粗塵は、旋回しながら粗塵ダストボックス6a内の旋回の弱い部分(流れの淀んだ部分)6cに溜まろうとする。そのため、当該掃除機の運転スイッチを切ったりしても、伸ばした外筒13eが邪魔になり、粗塵サイクロンユニット13の内筒13eのフィルタ13bの方には行かなくなる。
【0044】
一方、着脱自在な3つの部分から構成された本実施形態の掃除機本体1は、上記図9〜図13等に示されているように、ダストボックス部6とサイクロン部5とを着脱自在に接合する一対の第1クランプ機構23と、サイクロン部5と電動送風機部3を着脱自在に接合する一対の第2クランプ機構24を有している。
【0045】
上記第1クランプ機構23は、ダストボックス部6側に設けられて上端にフック部23aが形成されたクランプフック23bと、このクランプフック23bを回動自在に支持するクランプレバー23cと、このクランプレバー23cを回動自在にダストボックス部6外郭に取り付けるためのクランプベース23dと、このクランプベース23dをネジ止め固定するためにダストボックス部6外郭内側に配されたクランプワッシャー23eと、サイクロン部5側に設けられて上記クランプフック23bのフック部23aが係合する係合部23fとから成っている。
【0046】
また、第2クランプ機構24は、サイクロン部5側に設けられて上端にフック部24aが形成されたクランプフック24bと、このクランプフック24bを回動自在に支持するクランプレバー24cと、このクランプレバー24cを回動自在にサイクロン部5外郭に取り付けるためのクランプベース24dと、このクランプベース24dをネジ止め固定するためにサイクロン部5外郭内側に配されたクランプワッシャー24eと、電動送風機部3側に設けられて上記クランプフック24bのフック部24aが係合する係合部24fとから成っている。
【0047】
通常、上記のような構成の場合、第1クランプ機構23と第2クランプ機構24はそれぞれ独立した部品から構成されるが、その場合、部品点数が増え、コスト的にも問題が生じる。
【0048】
そこで、本実施形態では、電動送風機部3とサイクロン部5を着脱自在に接合する第2クランプ機構24におけるクランプワッシャー24eの下端側を下方に伸ばして、サイクロン部5とダストボックス部6を着脱自在に接合するクランプフック23bのフック部23aが係合する係合部23fを形成したものである。
【0049】
上述してきた構成において、この電気掃除機の運転スイッチがオンされて電動送風機2が駆動されると、図示しない延長管や床用吸込具が接続されたホース8を介して塵埃が掃除機本体1のサイクロン部5内に吸引される。吸引された塵埃のうち大きな塵埃(粗塵)は、粗塵サイクロンユニット13での旋回や粗塵自身の重量や内筒13cのフィルタ13bによる分離で、下方のダストボックス部6の粗塵ダストボックス6a内に落ち、旋回しながら粗塵ダストボックス6a内にとどまる。
【0050】
一方、細かな塵埃(細塵)は、粗塵サイクロンユニット13を通過し、次段の複数の細塵サイクロンユニット14でより高速の旋回流によるサイクロン効果で空気と分離され、分離された細塵はダストボックス部6の細塵ダストボックス6bに溜まる。
【0051】
細塵が分離された空気は、細塵サイクロンユニット14の内筒14cを通り、流路部15からプレフィルタ21を介して電動送風機部3内に吸い込まれ、電動送風機2から排気フィルタ11を通して、外周部に形成された排気口3bから外部に排出される。
【0052】
ダストボックス部6内に溜まった塵埃は、ダストボックス部6とサイクロン部5を着脱自在に接合する第1クランプ機構23を解除して、ダストボックス部6に載置されたサイクロン部5と電動送風機部3を取り外すことで、容易に廃棄することができる。
【0053】
上記において、本実施形態においては、環状排気フィルタ11の上下のシール用パッキン11cに重量のある電動送風機2を内蔵した電動送風機部3の荷重がかかるので、排気フィルタ11のシール用パッキン11cのシール性が向上する。さらに、電動送風機2の運転時には、その吸引力によって電動送風機部3が下方に沈み込むので、シール用パッキン11cに更に荷重がかかり、そのシール性が更に良くなる。
【0054】
このように、電動送風機部3の荷重や電動送風機2の吸引による荷重がシール用パッキン11cを介して排気フィルタ11にかかるようにするという簡単な構成で、排気口3bと排気フィルタ11のシール性を向上することができ、排気口3bと排気フィルタ11との間から塵埃が漏れるのを効果的に防ぐことができる。
【0055】
また、環状の排気フィルタ11を構成する上下2つのフィルタ枠体11bを共通なものとし、それぞれからボス11dを出すという簡単な構成で、重くコストもかかる金属製のパンチングプレートを使用せずに、フィルタ濾材11aに荷重がかからないようにして、排気フィルタ11の強度アップを図ることができる。この構成は、前述したようにシール用パッキン11cのシール性向上のため排気フィルタ11に積極的に荷重をかけるようにした本実施形態のものでは、特に有効である。
【0056】
また、ゴミ詰まりなどにより過速状態になると、電動送風機部3とダストボックス部6の間にあるサイクロン部5のサイクロンユニット13,14を下方に移動させ、そのシール性を損なわせるという簡単な構成(仕組み)で、過速時のモータ保護を図ることができる。また、従来のような気圧変動弁等が不要となるので、電動送風機部2の吸引側がシンプルな構成となり、デザイン上や構成上の制約がなくなり、コスト的にも有利になる。
【0057】
また、電動送風機部3とサイクロン部5の接続箇所にプレフィルタ21に連動するレバー22を設けて、プレフィルタ21を取り付けていないときは、電動送風機部3とサイクロン部5との接続を上記レバー22によって阻害するという簡単な構成で、プレフィルタ21の装着忘れに対する電動送風機2の安全性を高めることができる。
【0058】
さらに、粗塵サイクロンユニット13の外筒13eを内筒13cよりも、分離した粗塵が溜まる粗塵ダストボックス6a内に伸ばすという簡単な構成で、粗塵ダストボックス6a内に溜まった粗塵が粗塵サイクロンユニット13の内筒13cのフィルタ13bに付着してしまうことを防止することができる。また、粗塵サイクロンユニット13の外筒13eを細塵サイクロンユニット14の外筒14eと同じ長さにまで伸ばしたことにより、ダストボックス部6内に溜まった塵埃を廃棄する時などに、サイクロン部5をダストボックス部6から取り外して床面等においた場合に、大径の粗塵サイクロンユニット13の外筒13eが接地して安定すると共に、小径の細塵サイクロンユニット14の外筒14eを保護することができる。なお、粗塵サイクロンユニット13の外筒13eを細塵サイクロンユニット14の外筒14eよりも長く伸ばしても良い。
【0059】
また、電動送風機部3とサイクロン部5を着脱自在に接合するクランプフック24bを取り付けるためのクランプワッシャー24eの形状を、サイクロン部5とダストボックス部6を着脱自在に接合するクランプフック23bを受ける構造(係合部23f)にするという簡単な構成で、部品点数の増加を抑えることができ、コスト的にも有利になる。
【0060】
さらに、各クランプ機構23,24は一般的に金属製であるため、上述した構成にすることによって、電動送風機部3とサイクロン部5とダストボックス部6が各部をシールするパッキン等によって電気的に遮断されていたのが導電的に接続されることになるため、塵埃の旋回等によってサイクロン部5やダストボックス部6に溜まった静電気を各クランプ機構23,24を介して電動送風機部3内の電動送風機モータに逃がすことが可能になる。
【0061】
ところで、上述した電気掃除機において、第1クランプ機構23のクランプフック23bを解除するのは、週に1回ほどの頻度でダストボックス部6内に溜まった塵埃を捨てる時で、また、第2クランプ機構24のクランプフック24bを解除するのは半年に1回ほどの頻度でプレフィルタ21を清掃手入れする時で、両者の間には使用頻度に差がある。
【0062】
しかし、第1クランプ機構23のクランプフック23bと第2クランプ機構24のクランプフック24bは構成上近接していることもあり、使用者は塵埃を捨てようとする際に、ついつい上に位置する第2クランプ機構24のクランプフック24bを間違って解除してしまう虞がある。
【0063】
図14,図15は、上記の対策を施した実施形態の構成及び作用を示す図であり、前述した実施形態と同一又は相当部分には同一符号を用いている。
【0064】
本実施形態おいては、サイクロン部5とダストボックス部6を着脱自在に接合する第1クランプ機構23におけるクランプフック23bが係合する係合部23fを、電動送風機部3とサイクロン部5を着脱自在に接合する第2クランプ機構24におけるクランプフック24bの下端側を延長して形成したものである。
【0065】
以上のように構成することにより、使用者はダストボックス部6内に溜まった塵埃を捨てようとするとき、誤って第2クランプ機構24のクランプフック24bを操作しようとしても、先ず図15に示すように第1クランプ機構23のクランプフック23bを解除しなければ、第2クランプ機構24のクランプフック24bを解除できないため、誤った取り扱いができなくなる。
【0066】
このように、使用頻度の少ないクランプフック24bに使用頻度の多いクランプフック23bを係合するという簡単な構成で、ダストボックス部6とサイクロン部5を接合するクランプフック23bが解除されないと、電動送風機部3とサイクロン部5を接合するクランプフック24bが解除できなくなり、操作間違いを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本願発明の一実施形態に係る電気掃除機を側面側から見た縦断面図。
【図2】上記実施形態の電動送風機部単体を側面側から見た縦断面図。
【図3】排気フィルタを側面側から見た縦断面図。
【図4】サイクロン部の上面に排気フィルタと電動送風機部が載置されていない状態を示す側面側から見た縦断面図。
【図5】サイクロン部の上面に排気フィルタが載置された状態を示す側面側から見た縦断面図。
【図6】排気フィルタのフィルタ枠体の構成図で、(a)は全体図、(b)と(c)はその要部拡大図。
【図7】上記フィルタ枠体を用いた排気フィルタの構成図で、(a)は全体図、(b)は要部縦断面図。
【図8】通常使用状態と過速状態の作用を示す図で、(a)は通常使用状態時の要部縦断面図、(b)はその一部拡大図、(c)は過速状態時の要部縦断面図、(d)はその一部拡大図。
【図9】上記電気掃除機を前後方向から見た縦断面図。
【図10】電動送風機部が載置されていない状態でプレフィルタは装着された状態を示す前後方向から見た縦断面図。
【図11】電動送風機部が載置されていない状態でプレフィルタも装着されていない状態を示す前後方向から見た縦断面図。
【図12】サイクロン部にプレフィルタが未装着のまま電動送風機部を載置しようとした場合の作用を示す前後方向から見た縦断面図。
【図13】ダストボックス部の粗塵ダストボックスと細塵ダストボックスの配置構成図。
【図14】本願発明の他の実施形態を示す前後方向から見た縦断面図。
【図15】その作用を示す前後方向から見た縦断面図。
【符号の説明】
【0068】
1 掃除機本体
2 電動送風機
2a 吸込口
3 電動送風機部
3a 排気流路
3b 排気口
3c 凹部
4 集塵部
5 サイクロン部
6 ダストボックス部
6a 粗塵ダストボックス
6b 細塵ダストボックス
9 ホース差込口
11 排気フィルタ
11a フィルタ濾材
11b フィルタ枠体
11c シール用パッキン
11d ボス
11e,11f リブ
13 粗塵サイクロンユニット
13a 吸気口
13b フィルタ
13c 内筒
13d 連通口
13e 外筒
13f 下端開口部
14 細塵サイクロンユニット
14c 内筒
14d 連通口
14e 外筒
14f 下端開口部
15 流路部
16,17 シール用パッキン
18 環状リブ
19 シール用パッキン
20 開口部
21 プレフィルタ
21a 突片
22 レバー
23 第1クランプ機構
23a フック部
23b クランプフック
23c クランプレバー
23d クランプベース
23e クランプワッシャー
23f 係合部
24 第2クランプ機構
24a フック部
24b クランプフック
24c クランプレバー
24d クランプベース
24e クランプワッシャー
24f 係合部




 

 


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