米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 家具 -> 株式会社岡村製作所

発明の名称 物品棚における物品落下防止装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−135955(P2007−135955A)
公開日 平成19年6月7日(2007.6.7)
出願番号 特願2005−335308(P2005−335308)
出願日 平成17年11月21日(2005.11.21)
代理人 【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
発明者 中村 健治
要約 課題
係止孔に係止した状態においてがたつき等が生じにくく、かつ、落下防止材に当接した物品を取り出す際に物品落下防止材の端部が係止孔から簡単に外れることがない物品棚における物品落下防止装置を提供すること。

解決手段
物品棚の左右の側部材における前部および後部に、上下方向に並ぶ複数の係止孔20aを設け、該係止孔20aに棚受材7を係止することにより棚板4を架設可能とするとともに、この前後の係止孔20a,20a間とほぼ同幅の水平部51と、該水平部51の両端側に形成される係止部52,52とを有する杆材からなる物品落下防止材50を係止可能とし、前記係止部52は、水平部51の端部から係止孔20aの奥行き方向に向けて延設される接続部53と、該接続部52の下端から延設される上向きフック形状をなすフック状部54と、からなる。
特許請求の範囲
【請求項1】
左右の側部材における前部および後部に、上下方向に並ぶ複数の係止孔を設け、前記左右の側部材の前部および後部の係止孔に棚受材を係止することにより棚板を上下方向に複数架設可能とした物品棚において、前記側部材の前部および後部の係止孔または前記左右の側部材の係止孔に物品落下防止材の両端を係止することで、前記棚板からの物品の落下を防止する物品棚における物品落下防止装置であって、
前記物品落下防止材は、前記側部材の前部および後部の係止孔間または前記左右の側部材の係止孔間とほぼ同幅の水平部と、該水平部の両端側に形成される係止部と、を有する杆材にて構成されるとともに、前記係止部は、前記水平部の端部から前記係止孔の奥行き方向に向けて延設される接続部と、該接続部の下端から延設される略上向きフック形状をなすフック部と、を含むことを特徴とする物品棚における物品落下防止装置。
【請求項2】
前記フック部の上下幅を前記係止孔の上下幅より大とするとともに、前記フック部の開口幅を、前記係止孔が形成された係止孔部材の板厚より大とした請求項1に記載の物品棚における物品落下防止装置。
【請求項3】
前記係止孔の奥側に該係止孔と対向する奥壁を設け、前記フック部が前記係止孔内に嵌合した状態で、該フック部が前記奥壁と当接する請求項1または2に記載の物品棚における物品落下防止装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品棚の上下方向に複数架設された棚板上に載置された物品が、該棚板端部より落下することを防止する物品落下防止材を設けた物品棚における物品落下防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の物品落下防止装置としては、左右に配置される前後一対の支柱に上下方向に連続形成された複数の係止孔に、棚板の左右端部に設けたブラケット(棚受材)を係止することで棚板を所定の高さ位置に架設可能とした物品棚において、左右の支柱の内側面間の幅よりも若干短寸に形成された落下防止バーの両端に、水平に延びる水平片と、斜め下向きに延びる傾斜片とが固着された落下防止部材を、左右の支柱に形成された係止孔に水平片及び傾斜片を係止して左右の支柱間に取り付けることで、物品の落下を防止するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−146816号公報(第2頁、第1,4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の落下防止部材にあっては、水平片を一方の支柱の係止孔に深く挿入することで、傾斜片を他方の支柱の係止孔に対向させた後、前記係止孔に深く挿入した水平片を、該係止孔から完全に逸脱しない程度に手前側に引き出し、前記傾斜片を他方の支柱の係止孔に係止するため、少なくとも水平片を挿入する側の係止孔の奥行きを幅広としておく必要があるばかりか、支柱間に取り付けられた状態において、落下防止バーにおける水平片が固着された側の端部と支柱との間に隙間が形成されることで、落下防止バーに当接した物品を棚板から取り出す際に、該物品を上に持ち上げるような取り出し方をすると、斜め下向きに延びる傾斜片が係止孔から外れてしまう虞があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、係止孔に係止した状態においてがたつき等が生じにくく、かつ、落下防止材に当接した物品を取り出す際に物品落下防止材の端部が係止孔から簡単に外れることがない物品棚における物品落下防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の物品棚における物品落下防止装置は、
左右の側部材における前部および後部に、上下方向に並ぶ複数の係止孔を設け、前記左右の側部材の前部および後部の係止孔に棚受材を係止することにより棚板を上下方向に複数架設可能とした物品棚において、前記側部材の前部および後部の係止孔または前記左右の側部材の係止孔に物品落下防止材の両端を係止することで、前記棚板からの物品の落下を防止する物品棚における物品落下防止装置であって、
前記物品落下防止材は、前記側部材の前部および後部の係止孔間または前記左右の側部材の係止孔間とほぼ同幅の水平部と、該水平部の両端側に形成される係止部と、を有する杆材にて構成されるとともに、前記係止部は、前記水平部の端部から前記係止孔の奥行き方向に向けて延設される接続部と、該接続部の下端から延設される上向きフック形状をなすフック部と、からなることを特徴としている。
この特徴によれば、フック部を係止孔内に挿入した後、係止孔の下端に接続部が係止されるまでフック部を下降させることで、水平部の両端が係止孔に係止されるため、水平部に当接した物品が上方に持ち上げるように取り出された場合でも、フック部が係止孔よりも下方位置に深く入り込んでいるとともに、該フック部は先端が係止孔の上端縁に引っ掛かりやすい上向きフック形状をなしているため、係止部が係止孔から簡単に外れてしまうことがない。
また、物品落下防止材は杆材にて構成されていることで、構造が簡素で、かつ取り付けられた状態において目立ちにくいため意匠性に優れる。
【0007】
本発明の請求項2に記載の物品棚における物品落下防止装置は、請求項1に記載の物品棚における物品落下防止装置であって、
前記フック部の上下幅を前記係止孔の上下幅より大とするとともに、前記フック部の開口幅を、前記係止孔が形成された係止孔部材の板厚より大としたことを特徴としている。
この特徴によれば、フック部の上下幅を係止孔の上下幅よりも大とすることで、係止部が係止孔からより外れにくくなるとともに、係止部を係止孔に挿入する際に、フック部の開口幅内に係止孔の上端を入り込ませた状態で、該フック部の下部を先に係止孔内に挿入した後に係止部を下降させることで、上下幅が長寸のフック部を簡単に係止孔内に挿入することができる。
【0008】
本発明の請求項3に記載の物品棚における物品落下防止装置は、請求項1または2に記載の物品棚における物品落下防止装置であって、
前記係止孔の奥側に該係止孔と対向する奥壁を設け、前記フック部が前記係止孔内に嵌合した状態で、該フック部が前記奥壁と当接することを特徴としている。
この特徴によれば、フック部が奥壁との間に嵌り込むことで、係止孔内に挿入されたフック部の回転が規制されるため、物品落下防止材のがたつきが効果的に防止され、水平部が安定して支持される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例】
【0010】
図1(a)は、本発明の実施例における物品棚の全体像を示し、手前正面側から見た斜視図であり、図1(b)は、物品棚の奥行き背面側から見た全体像を示す斜視図であり、図2は、図1のA−A断面図であり、図3は、図2のB−B断面図であり、図4(a)は、物品落下防止材を示す斜視図であり、(b)は物品落下防止材を示す平面図であり、(c)は(b)のC−C断面図であり、図5は、物品落下防止材の物品棚への取り付け状態を示す物品棚の要部斜視図であり、図6(a)〜(e)は、物品落下防止材の係止部を係合孔に係止する状態を示す物品棚の要部拡大縦断面図である。以下の説明において、図1(a)に図示された物品棚1に対面した状態で見て、物品棚1の手前正面側を前方とし、奥行き背面側を後方とし、左手側を左方、右手側を右方として説明する。
【0011】
以下、本発明の物品棚における物品落下防止装置を図面に基づいて説明すると、まず本実施例における物品棚1は、上下方向に複数階層にわたり物品を収納可能になっており、各階層毎に正面側または背面側から物品類を収納することでき、主に小規模なオフィス空間において利用されている。
【0012】
図1(a)および図1(b)に示されるように、物品棚1には、左右両側に上下方向に長い矩形のフレーム枠材15,15(側部材)が設けられている(図3参照)。両フレーム枠材15,15の上部と下部には、左右の長さ方向に延びる矩形の天板2と底板3が取り付けられ、中間部には上下に所定間隔離間された状態で棚板4が取り付けられ、上下方向に3つの収納部S1,S2,S3が形成されている。両フレーム枠材15,15の下部には前後に高さ調整可能なアジャスタ18が取り付けられ、前後左右で物品棚1を安定して支持している。
【0013】
収納部S1,S3の背面側には矩形の金属薄板で構成した背面閉塞板10が嵌め込まれており、収納部S1,S3の後方が閉塞され、前方には開口部1a,1aが形成されて収納物の搬出入ができる。中間の収納部S2の前方側には、内側にプラスチック状の幕板パネル13が取り付けられ、外周が矩形の金属枠で囲繞された正面閉塞板幕板11が嵌め込まれており、収納部S2の前方が閉塞され、後方は開口部1aが形成されて収納物の搬出入ができるようになっている。
【0014】
図1〜図3に示されるように、フレーム枠材15は、アルミの押出し成形からなる前後一対の側フレーム支柱22,22と、両側フレーム支柱22,22の上下同士をそれぞれ接続固定した上部材としての上フレーム部材16及び下部材としての下フレーム部材17で枠状に構成されている。また、左右に配設されたフレーム枠材15,15は、上方において前後の上ビーム部材5,5にて、下方において前後の下ビーム部材6,6にてネジ8を介して連結固定されることにより、周囲が解放された物品棚1の外枠が構築される。
【0015】
両フレーム枠材15,15間の上下部には、木材やプラスチックおよび金属板等で形成された板状の天板2および底板3が、中間部には金属薄板で折り曲げ形成された棚板4,4が設けられている。これら棚板4,4は、左右端部に設けられた前後一対の棚受ブラケット7,7を、後述するように、前後の側フレーム支柱22,22それぞれに設けられた係止孔20a,20aに係止することにより、所定高さ位置に保持されている。
【0016】
また、各段の棚板4の左右側における該棚板4の上面よりもやや上方位置には、各棚板4の上面に載置される物品(図示略)の左右端側からの落下を防止するための物品落下防止材(以下、落下防止材と略称する)50が、前後方向に延びるように取り付けられている。尚、この落下防止材50の詳細な構造については後述することとする。
【0017】
図2及び図3に示すように、前後の側フレーム支柱22,22は、前後対称に対向する方向に配置され、それぞれ前後の外方には、上下方向に沿って延在する溝条26,26が設けられている。前方の側フレーム支柱22の溝条26は、前端面から内方に向けて切り欠かれた切り欠き溝として形成され、後方の側フレーム支柱22の溝条26は、後端面から内方に向けて切り欠かれた切り欠き溝として形成されている。その結果、前方の側フレーム支柱22は前方に、後方の側フレーム支柱22は後方に支柱本体から突出する連結片25,25が上下方向に延設する構造となっている。
【0018】
また、この側フレーム支柱22,22における前後方向の中央寄りには、上下方向に貫通するとともに、内側に向けて開口する嵌合溝23が形成されており、該嵌合溝23には、左右方向に貫通する複数の係止孔20aが上下方向に向けて連続的に形成された棚受スリット支柱20が、上方または下方から嵌入されており、上下のフレーム部材16,17によって上下動が規制されている。
【0019】
背面閉塞板10や正面閉塞板11は、その左右辺部における上下に固着されたナットNに、左右の側フレーム支柱22,22それぞれの前後部に外側から挿通されるボルトBが螺入されることで、溝条26内に嵌合した状態で取り付けられており、ボルトBを取り外すことで、デザインの異なる閉塞板に交換したり、取り付け位置の変更を簡単に行うことができるようになっている。
【0020】
棚板4を支持する棚受材としての棚受ブラケット7は、図6に示されるように、スチール等の板金による折り曲げによって形成され、棚板4の左右側端部を係止する断面上向き略J字形の棚板支持部7bと、該棚板支持部7bの前後部からそれぞれ外側に向けて突設され、上下方向に凸部を有する鈎部7aと、からなる。棚板支持部7bの下受片には、棚板4の左右側に形成される折り曲げ片を連結して固定するためのボルトが貫通するボルト貫通孔(図示略)が形成されており、両者をボルト固定できるようになっている。
【0021】
棚受スリット支柱20は、図3及び図6に示されるように、スチール金属等の折り曲げによって上下の長さ方向に延設され、前述した係止孔20aが上下方向に向けて複数形成される前片20cと、その前後端から外方に向けて延設される嵌合片20b,20bと、により平面視コ字状に形成されており、前後方向に離間配置される棚受スリット支柱20,20の前片20cに形成された複数の係止孔20aが、それぞれ棚板4側(同方向)を向くように前後の嵌合溝23,23内にそれぞれ嵌合されている。尚、各係止孔20aは、上下幅寸法が前後幅寸法よりも長寸をなす、縦長スリット形状に形成されている。
【0022】
棚板4を、棚受ブラケット7を介して係止孔20aに係止する場合には、図6に示されるように、嵌合溝23内に嵌入された棚受スリット支柱20の係止孔20aに向けて、物品棚1の内側から棚受ブラケット7の鈎部7aを上方に向けて挿入し、鈎部7aを嵌合溝23内に嵌入した後、鈎部7aを下降させることで、係止孔20aの下部に下端が係止されるとともに、鈎部7aの上端が係止孔20aの上部位置で係止され、棚受スリット支柱20に棚受ブラケット7が位置固定され、取り付けが完了する。そして、係止された棚板支持部7bに棚板4の左右側端部を載置することで、棚板4の左右端部が棚受ブラケット7により支持され、物品棚1内に架設される。
【0023】
次に、本実施例における落下防止材50について、図4〜図6に基づいて説明する。
【0024】
図4に示されるように、本実施例における落下防止材50は、係止孔20aの前後幅寸法よりも短寸の直径(約3mm)のステンレス製の棒材(杆材)を折り曲げ加工することにより構成されており、前後の側フレーム支柱22,22それぞれに設けられた係止孔20a,20a間とほぼ同幅寸法に形成される水平部51と、該水平部51の長手方向の両端側に形成される係止部52,52と、から構成されている。詳しくは、前後の係止部52,52は、水平部51の端部から略90度外側に向けて屈曲され、係止孔20aの奥行き方向に向けて斜め下方に延設される接続部53と、該接続部53の下端から延設される略上向きU字形(フック形)をなすフック部54と、から構成されている。
【0025】
さらに、フック部54は、接続部53から鉛直下方に向けて延設される第1垂直杆54aと、該第1垂直杆54aの下端から上向き円弧状に折り返される折り返し杆54bと、該折り返し杆54bから鉛直上方に向けて延設される第2垂直杆54cと、から構成されている。図4(c)及び図6に示されるように、フック部54(第2垂直杆)の上下幅寸法L1は、係止孔20aの上下幅寸法L3(図6(a)参照)よりも長寸となるように形成されている(L1>L3)。また、第1垂直杆54aと第2垂直杆54cとの間の開口幅寸法L2は、複数の係止孔20aが形成される棚受スリット支柱20の前片20cの厚み幅寸法L4(図6(a)参照)よりも長寸となるように形成されている(L2>L4)。
【0026】
つまり、棒材からなる落下防止材50の水平部51の長手方向両端部には、左右方向(係止孔20aの奥行き方向)を向く係止部52,52が形成されており、図5に示されるように、これら両係止部52,52を、前後の棚受スリット支柱20,20における所定高さ位置の係止孔20a,20aにそれぞれに対向させた状態で、物品棚1の内側を向く両係止孔20a,20aにそれぞれ係止させることで、前後の棚受スリット支柱20,20間に取り付けられ、棚板4上に載置される物品(図示略)が該棚板4の左右側方から落下するのを防止するようになっている。
【0027】
次に、落下防止材50の係止部52,52を係止孔20a,20aに取り付ける際における作用を図6に基づいて説明する。尚、前後の係止部52,52は前後の係止孔20a,20aに同時に係止させるが、以下の説明においては、前後のうち一方の係止部52が係止孔20aに係止される状態のみを説明する。
【0028】
落下防止材50を、前後の棚受スリット支柱20,20間に取り付ける際には、まず、前述したように係止部52を棚受スリット支柱20における所定高さ位置の係止孔20a(図6中上から2番目の係合孔)に係止する際には、図6(a)に示されるように、接続部53がほぼ鉛直方向を向くように、フック部54の下部を内側に傾けた状態で、フック部54における第2垂直杆54cの先端を、該係止孔20a内に下方から上方に向けて差し込む。
【0029】
次いで、第1垂直杆54aと第2垂直杆54cとの間に、係止孔20aの上方の前片20cが遊嵌されるように落下防止材50全体を上昇させ、フック部54の下部の折り返し杆54cが係止孔20aの下端縁よりも上方に位置したら、フック部54の下部を係止孔20a内に向けて押し込むように回転させる(図6(b)参照)。
【0030】
この状態で、さらにフック部54をさらに回転させてその下部を係止孔20a内の奥方に向けて押し込み(図6(c)参照)、フック部54の第2垂直杆54cの下部が、嵌合溝23の奥側の内面23aに当接したら、落下防止材50全体を下降させる(図6(d)参照)。
【0031】
すると、第1垂直杆54aが前片20cの内面に、かつ第2垂直杆54cが嵌合溝23の奥側の内面23aにそれぞれ当接し、フック部54が上下方向を向いた姿勢のまま嵌合溝23内に嵌り込んだ状態となる。さらにこの状態のまま下降させ、接続部53の下部が係止孔20aの下端縁に当接して下降が規制されると、係止部52が係止孔20aに確実に係止され、落下防止材50が棚受スリット支柱20,20間に取り付けられる。
【0032】
尚、落下防止材50の取り付け高さ位置等を変更する場合などにおいて、棚受スリット支柱20,20間から取り外したいときは、上記取り付け方法とは逆工程を行うことで、係止部52を係止孔20aから取り外すことができる。
【0033】
以上説明したように、本発明の実施例としての物品棚における落下防止材装置にあっては、落下防止材50の前後のフック部54,54を係止孔20a,20a内に挿入した後、係止孔20a,20aの下端に接続部53の下部が係止されるまでフック部54を下降させることで水平部51の両側の係止部52,52が係止孔20a、20aに係止されるため、例えば水平部51に当接した状態で載置されている物品が上方に持ち上げるように取り出された場合でも、フック部54が係止孔20aよりも下方位置に深く入り込んでいることで、落下防止材50が上昇しにくいとともに、さらにフック部54が上向きU字形のフック形状に形成されていることで、例え落下防止材50が上昇した場合でも、第2垂直杆54cの先端が係止孔20aの上方の前片20c内面に引っ掛かりやすいため、係止部52,52が係止孔20a,20aから簡単に外れてしまうことがない。
【0034】
また、落下防止材50の両端の係止部52,52を、棚板4を支持する棚受ブラケット7が係止される係止孔20aを利用して係止することで取り付けできるため、落下防止材50を係止するために別途係止孔を形成しなくてもよいため、製造コストを効果的に低減することができる。
【0035】
また、落下防止材50は、ステンレス製の1本の棒材(杆材)からなり、その両端を折り曲げ加工することにより係止部52,52を形成できることで、構造が簡素で、製造コストが嵩むことがないばかりか、取り付けられた状態において、細く目立ちにくいため、意匠性に優れる。さらに、棒状の部材(杆材)であれば断面が円形でなくても、角形等であってもよい。
【0036】
尚、本実施例における係止部52の一部を構成するフック部54は、上向き略U字形に形成されていたが、上向きフック形状であれば必ずしもU字形でなくてもよく、例えば上向き略J字形またはV字形等に形成されていてもよい。
【0037】
また、本実施例における係止部52の一部を構成する接続部53は、水平部51の両端からそれぞれ係止孔20a側に向けて斜め下方に傾斜するように延設されていたが、水平部51の両端からそれぞれ係止孔20a側に向けてほぼ水平に延設されていてもよい。
【0038】
また、フック部54の上下幅寸法L1を係止孔20aの上下幅寸法L3よりも大とすることで、係止部52が係止孔20aからより外れにくくなるとともに、フック部54の開口幅寸法L2を、前片20cの厚み幅寸L4よりも大とすることで、係止部52を係止孔20aに挿入する際に、特に図6(b)(c)に示されるように、フック部54の開口幅L2内に係止孔20aの上方の前片20cを入り込ませた状態で、該フック部54の下部を先に係止孔20a内に挿入した後に係止部52を下降させ、上下幅が長寸のフック部54を簡単に係止孔20a内に挿入することができる。
【0039】
また、フック部54が係止孔20a内に嵌合した状態で、該フック部54の第2垂直杆54cが嵌合溝23の奥側の内面23aと当接するようになっているため、フック部54が嵌合溝23内に嵌り込み、係止孔20a内に挿入されたフック部54の回転が規制されるため、落下防止材50のがたつきが効果的に防止され、水平部51が安定して支持される。
【0040】
尚、フック部54の第1垂直杆54aと第2垂直杆54cとを若干逆ハの字状に広げ、弾性をもたせておくことで、係止孔20a内に挿入したときに嵌合溝23内によりきつく嵌合することになるため、より係止孔から外れにくくすることができる。
【0041】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0042】
例えば前記実施例では、左右の側部材が、長方形状のフレーム枠材15,15にて構成されており、前後の係止孔20a,20aが、該フレーム枠材15の前後の側フレーム支柱22,22にそれぞれ設けられていたが、左右の側部材が板状の側板にて構成され、該側板の前後に係止孔20a,20aが設けられていてもよい。
【0043】
また、前記実施例では、物品棚1における左右のフレーム枠材15,15それぞれの前後に形成された係止孔20a,20aに、落下防止材50の両端の係止部52,52を係止することで、棚板4の左右側に落下防止材50を取り付けるようになっていたが、例えば左右の側部材であるフレーム枠材15,15それぞれの前部(または後部)に設けられた左右一対の係止孔20a,20aに、左右前部の側フレーム支柱22,22間とほぼ同寸に形成した水平部51を有する落下防止材50の両端の係止部52,52を係止することで、棚板4の前側または後側に落下防止材50を取り付けるようにしてもよい。尚、この場合、棚板4の左右側を支持する左右一対の係止孔は、それぞれ前方(または後方)に臨むように形成されていればよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】(a)は本発明の実施例における物品棚の全体像を示し、手前正面側から見た斜視図であり、(b)は物品棚の奥行き背面側から見た全体像を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】(a)は、物品落下防止材を示す斜視図であり、(b)は物品落下防止材を示す平面図であり、(c)は(b)のC−C断面図である。
【図5】物品落下防止材の物品棚への取り付け状態を示す物品棚の要部斜視図である。
【図6】(a)〜(e)は、物品落下防止材の係止部を係合孔に係止する状態を示す物品棚の要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 物品棚
2 天板
3 底板
4 棚板
5 上ビーム材
6 下ビーム材
7 棚受ブラケット(棚受材)
7a 鈎部
7b 棚板支持部
8 取付ネジ
10 背面閉塞板
11 正面閉塞板
13 幕板パネル
15 フレーム枠材(側部材)
16 上フレーム部材
17 下フレーム部材
18 アジャスタ
20 棚受スリット支柱(係止孔部材)
20a 係合孔
20b 嵌合片
20c 前片
22 側フレーム支柱(側部材、奥壁)
23 嵌合溝
23a 内面(奥壁)
25 連結片
26 溝条
50 物品落下防止材
51 水平部
52 係止部
53 接続部
54 フック部
54a 第1垂直杆
54b 折り返し杆
54c 第2垂直杆
S1、S2、S3 収納部




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013