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発明の名称 椅子のヘッドレスト装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−135629(P2007−135629A)
公開日 平成19年6月7日(2007.6.7)
出願番号 特願2005−329356(P2005−329356)
出願日 平成17年11月14日(2005.11.14)
代理人 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一
発明者 中山 健 / 五十嵐 僚
要約 課題
背凭れフレームに対するヘッドレストとその回動中心と高さ調節機構とのバランスをよくすることにより、ヘッドレストに掛かる後向きの負荷に対して、強力に対抗することができるとともに、ヘッドレスト支持杆の上方への突出量を極力小さくすることができるようにした椅子のヘッドレスト装置を提供する。

解決手段
椅子の背凭れフレーム5の上端部における左右方向を向く後上部横杆4にヘッドレスト取付部材8を取り付け、このヘッドレスト取付部材8にヘッドレスト9の下端より垂下するヘッドレスト支持杆10を高さ調節可能として保持する保持部材11の上端部を、後上部横杆4の前方において、ヘッドレスト支持杆10が上下動しうるようにして、左右方向を向く軸12をもって枢着する。
特許請求の範囲
【請求項1】
椅子の背凭れフレームの上端部における左右方向を向く上部横杆に、ヘッドレスト取付部材を取り付け、このヘッドレスト取付部材に、ヘッドレストの下端より垂下するヘッドレスト支持杆を高さ調節可能として保持する保持部材の上端部を、前記上部横杆の前方において、前記ヘッドレスト支持杆が上下動しうるようにして、左右方向を向く軸をもって枢着したことを特徴とする椅子のヘッドレスト装置。
【請求項2】
背凭れフレームの上端部を、中間部が前後に離間し、かつ両端部が左右1対の縦杆の上端部に固着された前上部横杆と後上部横杆とにより構成し、ヘッドレスト取付部材を、前記後上部横杆に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の椅子のヘッドレスト装置。
【請求項3】
保持部材におけるヘッドレスト支持杆を上下動可能として保持する保持部の両側部に、上方を向く突片を設け、両突片の上端部外側面に突設した左右1対の軸を、ヘッドレスト取付部材に設けた軸受に枢支させたことを特徴とする請求項1または2記載の椅子のヘッドレスト装置。
【請求項4】
保持部材が、ヘッドレスト支持杆が上下方向に摺動可能として嵌合された筒状の保持部を有するものとしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅子のヘッドレスト装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、椅子のヘッドレスト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
椅子の背凭れの上部に、ヘッドレストを、高さ調節可能、かつ左右方向を向く水平軸回りに回動可能としたものは公知である(例えば特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】特開2004−202062号公報
【特許文献2】特開2003−79474号公報
【特許文献3】特開2001−314268号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1および2に記載されているものにおいては、背凭れフレームの上端より上方に突出するヘッドレスト支柱の上部に、ヘッドレストの高さ調節機構と回動機構とを設けているので、ヘッドレスト支柱の上方への突出量が大きく、ヘッドレストに後向きの負荷が掛かったときのヘッドレスト支柱の支持部までのモーメントが大きくなり、ヘッドレスト支柱の支持部に大きな応力が発生するだけでなく、ヘッドレスト支柱が目立って、体裁がよくない。
また、背凭れフレームの上方にヘッドレスト支柱が大きく突出しているので、ここに手を掛けて、椅子を移動するおそれが大であり、その場合にも、ヘッドレスト支柱の支持部に大きな応力が発生し、耐久性が低下するおそれがある。
【0004】
特許文献3に記載されているものにおいては、回動機構が背凭れフレームに近接して配設されている点ではよいが、高さ調節機構をヘッドレストの内部に設けているので、ヘッドレストを、例えば前方から透けて見えるメッシュ地張りのものとしたときは、その内部の高さ調節機構が露呈するので不適であり、また、高さ調節機構が、回動機構より上方に配設されているので、ヘッドレストを高くしたときと、低くしたときとの回動機構に掛かる応力の差が極端に大きくなり、バランスが悪い。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、背凭れフレームに対するヘッドレストとその回動中心と高さ調節機構とのバランスをよくすることにより、ヘッドレストに掛かる後向きの負荷に対して、強力に対抗することができるとともに、ヘッドレスト支持杆の上方への突出量を極力小さくすることができ、しかも体裁のよい椅子のヘッドレスト装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 椅子の背凭れフレームの上端部における左右方向を向く上部横杆に、ヘッドレスト取付部材を取り付け、このヘッドレスト取付部材に、ヘッドレストの下端より垂下するヘッドレスト支持杆を高さ調節可能として保持する保持部材の上端部を、前記上部横杆の前方において、前記ヘッドレスト支持杆が上下動しうるようにして、左右方向を向く軸をもって枢着する。
【0007】
(2) 上記(1)項において、背凭れフレームの上端部を、中間部が前後に離間し、かつ両端部が左右1対の縦杆の上端部に固着された前上部横杆と後上部横杆とにより構成し、ヘッドレスト取付部材を、前記後上部横杆に取り付ける。
【0008】
(3) 上記(1)または(2)項において、保持部材におけるヘッドレスト支持杆を上下動可能として保持する保持部の両側部に、上方を向く突片を設け、両突片の上端部外側面に突設した左右1対の軸を、ヘッドレスト取付部材に設けた軸受に枢支させる。
【0009】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、保持部材が、ヘッドレスト支持杆が上下方向に摺動可能として嵌合された筒状の保持部を有するものとする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、ヘッドレスト支持杆を、背凭れフレームにおける上部横杆の前方において上下動しうるようにするとともに、上部横杆の前方に配設した回動中心より上方にヘッドレストを、また回動中心より下方に、ヘッドレスト支持杆を保持する保持部材を配設してあるので、ヘッドレストと回動中心と保持部材とを、上部横杆に近接させて、バランスよく配置することができ、ヘッドレストに掛かる後向きの負荷に対して、強力に対抗することができるとともに、ヘッドレストを安定して支持することができ、しかも、ヘッドレスト支持杆の上方への突出量を極力小さくすることができる。
したがって、ヘッドレスト支持杆が目立たず、美麗な外観を呈することができるとともに、ヘッドレスト支持杆に手を掛けて、椅子を移動させるおそれも少なくなる。
【0011】
請求項2記載の発明によると、背凭れフレームの上端部を、中間部が前後に離間し、かつ両端部が左右1対の縦杆の上端部に固着された前上部横杆と後上部横杆とにより構成し、ヘッドレスト取付部材を、前記後上部横杆に取り付けてあるので、ヘッドレスト装置全体を、背凭れフレームから外部にほとんど突出することなく、体裁よく、前上部横杆と後上部横杆との間に収容することができ、特に、ヘッドレスト支持杆および保持部材における回動中心より下方の部分の前後方向の回動スペースを確保することができる。
【0012】
請求項3記載の発明によると、保持部材におけるヘッドレスト支持杆を上下動可能として保持する保持部の両側部に、上方を向く突片を設け、両突片の上端部外側面に突設した左右1対の軸を、ヘッドレスト取付部材に設けた軸受に枢支させてあるので、左右の突片間を、ヘッドレスト支持杆が上下動できるようにして、保持部材を、ヘッドレスト取付部材に安定して枢支することができる。
【0013】
請求項4記載の発明によると、保持部材が、ヘッドレスト支持杆が上下方向に摺動可能として嵌合された筒状の保持部を有するものとしてあるので、ヘッドレスト支持杆を、左右に傾くことなく、安定して保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1〜図15は、本発明の一実施形態を取り付けた椅子の背凭れの上部と、各部の詳細を示す。
図1〜図6に示すように、この椅子の背凭れ(1)は、左右1対の縦杆(2)(2)と、中間部が前後に離間するようにして、両端部が左右の縦杆(2)(2)の上端部に固着された前上部横杆(3)および後上部横杆(4)と、同様に中間部が前後に離間するようにして、両端部が左右の縦杆(2)(2)の下端部に固着された前下部横杆および後下部横杆(いずれも図示略)とからなる背凭れフレーム(5)を備えており、この背凭れフレーム(5)における左右の縦杆(2)(2)と、前上部横杆(3)と、
後下部横杆(図示略)との前面に、メッシュ地またはキャンバス地等の張材(6)が、張設されている。
【0015】
前上部横杆(3)と後上部横杆(4)とは、中央部が後方に凹入する平面視三日月状をなし、この後上部横杆(4)の中央部に、本発明のヘッドレスト装置(7)が取り付けられている。
このヘッドレスト装置(7)は、後上部横杆(4)の中央部に取り付けられたヘッドレスト取付部材(8)と、ヘッドレスト(9)と、このヘッドレスト(9)の下端より垂下するヘッドレスト支持杆(10)と、ヘッドレスト支持杆(10)を高さ調節可能として保持する保持部材(11)と、保持部材(11)の上端部を、後上部横杆(4)の前方において、ヘッドレスト支持杆(10)が上下動しうるようにして、ヘッドレスト取付部材(8)に枢支する左右方向を向く左右1対の軸(12)(12)とを、主要構成部材として備えており、ヘッドレスト(9)は、図3に想像線で示すように、上記軸(12)(12)を中心として、前後方向に回動したり、図4に想像線で示すように、高さを変更したりすることができるようになっている。
【0016】
図5、図6、図9、および図14に示すように、ヘッドレスト取付部材(8)は、その下端に左右方向を向く凹溝(13)を設けることにより、下端部に二股部を形成し、この二股部を後上部横杆(4)上に跨嵌し、さらに、この二股部と、それが跨嵌された後上部横杆(4)とに左右1対のボルト(14)(14)を後方より貫通し、かつボルト(14)(14)の前端部を、ヘッドレスト取付部材(8)の前面に当接させた当て板(15)に設けた後方を向く左右1対のボス部(16)(16)に螺合して、締着することにより、後上部横杆(4)に強固に取り付けられている。
【0017】
ヘッドレスト取付部材(8)の二股部の後面には、ボルト(14)(14)の頭部(14a)(14a)が嵌合するようにした横長の凹部(17)が設けられ、かつこの凹部(17)に、ボルト(14)(14)の頭部(14a)(14a)を覆うカバー部材(18)を、着脱自在に嵌着することにより、ボルト(14)(14)の頭部(14a)(14a)が露呈しないようにしてある。
この例では、カバー部材(18)を、ネームプレートとしてある。
【0018】
図5、図6、図10、図11、および図14に示すように、保持部材(11)におけるヘッドレスト支持杆(10)を上下動可能として保持する左右方向に長い角筒状とした保持部(19)の両側部には、上方を向く円板状の突片(20)(20)が設けられ、両突片(20)(20)の上端部外側面に突設した左右1対の軸(12)(12)を、ヘッドレスト取付部材(8)に設けた左右1対の軸受部(21)(21)に枢支させることにより、保持部材(11)はヘッドレスト取付部材(8)に枢着されている。
【0019】
各軸(12)は、摺動抵抗の小さい材質製のスリーブ(22)を、ボルト・ナット(23)をもって、各突片(20)の外側面に相対回転不能として固着したものよりなっている。
この軸(12)のスリーブ(22)の外周面に、軸受部(21)内に設けたΩ状の板ばね材(24)を巻きつけ、その板ばね材(24)の両端部同士を、ボルト・ナット(25)により締付けて、軸受部(21)内に回り止めすることにより、保持部材(11)の回動に、適度の抵抗力を付与するようにしてある。
【0020】
ヘッドレスト取付部材(8)の前面両側部には、後方を向く角孔状の凹部(26)(26)が設けられており、この凹部(26)(26)には、前方に突出して、前端部上面が前上部横杆(3)の下面に当接するようにした左右1対の腕部材(27)(27)の後端に設けた突部(27a)(27a)が嵌合されている。
【0021】
各腕部材(27)の後端下部には、後向片(27b)が突設されており、この後向片(27b)の上面を、ヘッドレスト取付部材(8)の下面に当接させるか、または近接させることにより、ヘッドレスト取付部材(8)に対して、腕部材(27)の前端部を下方に押し下げようとする負荷が掛かったとき、後向片(27b)の上面がヘッドレスト取付部材(8)の下面に圧接して、腕部材(27)の撓みを阻止するようになっている。
【0022】
腕部材(27)の後向片(27b)の後部上面には、上向きの係合爪(27c)が設けられており、この係合爪(27c)を、ヘッドレスト取付部材(8)の下面に設けた係合孔(28)の前縁に係止させることにより、腕部材(27)の前方への移動を阻止し、腕部材(27)を外れ止めすることができる。
なお、係合爪(27c)をヘッドレスト取付部材(8)の下面に下向きに設け、かつそれを、後向片(27b)に設けた係合孔(28)の後縁に係止させるようにしてもよい。
【0023】
この腕部材(27)(27)の前端部上面を、前上部横杆(3)の下面に当接させたことにより、ヘッドレスト(9)を後傾させようとする力が掛かったときのヘッドレスト取付部材(8)の後方への回動を確実に阻止し、ヘッドレスト取付部材(8)を後上部横杆(4)に強固に取り付けることができる。
【0024】
ヘッドレスト(9)は、横長の長方形の前枠(29)と後枠(30)とを互いに重合し、かつ前枠(29)の前面に、背凭れ(1)における張材(6)と同様の張材(31)を張設したものよりなっている。
【0025】
ヘッドレスト支持杆(10)は、後枠(30)と一体に形成されており、後枠(30)の下端中央より、左右方向を向く板状または舌片状をなして垂下している。
ヘッドレスト支持杆(10)の前面には、上下方向に長い長円形の凹部(32)が設けられており、この凹部(32)の左右の対向面には、複数個の狭幅部(33)が上下方向に等間隔に設けられた上下方向を向く摺動溝(34)が形成されている。
また、ヘッドレスト支持杆(10)の後面中央には、上下方向を向く凹条(35)が設けられている。
【0026】
図5〜図15に示すように、保持部材(11)の保持部(19)は、板状のヘッドレスト支持杆(10)を前後から挟むようにして、後向コ字状の前半部(36)と、両側部上端に突片(20)(20)を連設した前向コ字状の後半部(37)とを、互いに突き合わせ、適所をボルト・ナット(38)をもって締着することにより、左右方向に長い角筒状に形成されている。
【0027】
図10、図12、および図13に示すように、保持部(19)の上下部における両側部内面には、ヘッドレスト支持杆(10)の左右両側端に摺接しうる平面視V字状または半円弧状とした摺接部材(39)と、各摺接部材(39)と保持部(19)の内面との間に縮設した、ブチルゴムその他の弾性体(40)とを備える案内手段(41)が設けられている。ヘッドレスト支持杆(10)の左右両側端の横断面形状は、図12に示すような半円弧状とし、平面視V字状とした摺接部材(39)の内面に摺接させるのが好ましい。
【0028】
各摺接部材(39)の外側面には、十字状とした突部(42)が設けられており、この突部(42)を、弾性体(40)の対向部に設けた孔(43)に嵌合することにより、各摺接部材(39)は、弾性体(40)を介して、保持部(19)に外れ止めされるとともに、弾性体(40)と一体として取り扱うことができ、組み付け作業が向上する。
なお、この例では、保持部(19)に、上下2対の案内手段(41)(41)を設けてあるが、これを3対以上設けてもよい。
【0029】
図6、図8、および図15に示すように、保持部(19)における前半部(36)の後面中央には、円形の浅い凹部(44)が設けられており、この凹部(44)内には、尖先部が互いに対向するようにした楔状の上下1対の突片(45)(45)と、その左右の両側方において、対向面が凸型の円弧面をなすようにした左右1対の突片(46)(46)とが、後方に向けて突設されている。
【0030】
凹部(44)内には、ヘッドレスト支持杆(10)の前面における摺動溝(34)の内側面に摺接するようにした左右1対の円弧部(47)(47)の上下の端部を、中央部にV字状の凹入部(48a)(48a)を有する上下1対の連結片(48)(48)により連結して、ループ状に形成した蝶形の弾性体(49)が、その上下の連結片(48)(48)におけるV字状の凹入部(48a)(48a)が、上下1対の突片(45)(45)の内側に係合し、かつ上下の連結片(48)(48)の凹入部(48a)(48a)の左右両側に、左右1対の突片(46)(46)の内側の円弧面が当接するようにして、また、左右の円弧部(47)(47)の前端部が、凹部(44)の内周面に当接することにより、円弧部(47)(47)の外形を保つようにして、保持されている。
弾性体(49)は、合成樹脂材料により、円形、またはだるま形のループ状に形成するのがよい。
【0031】
また、弾性体(49)における左右の円弧部(47)(47)の前端中央には、前端部に外向きの爪(50a)を有する弾性係合爪(50)が前向突設されており、各弾性係合爪(50)を、保持部(19)における前半部(36)に設けた左右1対の係合孔(51)(51)にそれぞれ嵌合して、各爪(50a)を係合孔(51)の外側の縁に係止させることにより、弾性体(49)は、凹部(44)から抜け止めされている。
【0032】
ヘッドレスト支持杆(10)の前面における凹部(32)に弾性体(49)が嵌合し、弾性体(49)の左右の円弧部(47)(47)が、狭幅部(33)を設けた摺動溝(34)の両内側面に圧接することにより、ヘッドレスト(9)は、円弧部(47)が狭幅部(33)を通過するときの適度の節度感をもって、円滑に上下動することができる。
また、弾性体(49)は、円弧部(47)(47)で摺動溝(34)の内側面に沿って摺接するので、局部的な磨耗が生じるおそれが少なく、耐久性がよい。
さらに、弾性体(49)は、上記のようなループ状であるので、構造が簡単で、容易に製造することができるとともに、保持部(19)への着脱も容易である。
【0033】
保持部(19)における後半部(37)の前面中央には、常時はヘッドレスト支持杆(10)の後面に設けられた凹条(35)と対向して、後方に離間し、かつヘッドレスト支持杆(10)に後方を向く負荷が掛かったときに、凹条(35)に嵌合するようにした上下方向を向く突条(52)が設けられている。
【0034】
この凹条(35)と突条(52)とを設けたことにより、ヘッドレスト支持杆(10)に後方を向く負荷が掛かっていないときは、凹条(35)と突条(52)とは互いに離間し、それらの間に摩擦が生じることなく、ヘッドレスト支持杆(10)を、保持部材(11)に対して円滑に上下動させることができ、ヘッドレスト支持杆(10)に後方を向く負荷が掛かったときは、凹条(35)と突条(52)とは互いに係合し、ヘッドレスト支持杆(10)と保持部材(11)とが剛体同士で係合して、ヘッドレスト(9)に掛かる荷重に対して強力に対抗することができるとともに、ヘッドレスト(9)の側方への傾きを確実に阻止することができ、さらに、弾性体(40)の弾性変形が過度になるのを防止することができる。
【0035】
図3〜図6に示すように、保持部(19)における後半部(37)の上部には、複数の窓孔(53)が、左右方向に並べて設けられている。この窓孔(53)に対応するヘッドレスト取付部材(8)の後部下面には、側面形が三角形の複数の櫛歯状の突片(54)が、保持部材(11)の回動に伴って、対応する窓孔(53)内に進退するようにして、設けられている。
この窓孔(53)と突片(54)とを設けたことにより、ヘッドレスト(9)の回動に伴って、保持部材(11)が回動したときにおける、ヘッドレスト取付部材(8)と保持部材(11)との隙間への指等の挾み込みを防止することができる。
【0036】
以上から明らかなように、この実施形態によると、ヘッドレスト支持杆(10)を、背凭れフレーム(5)における後上部横杆(4)の前方において上下動しうるようにするとともに、後上部横杆(4)の前方に配設した回動中心である軸(12)より上方にヘッドレスト(9)を、また軸(12)より下方に、ヘッドレスト支持杆(10)を保持する保持部材(11)を配設してあるので、ヘッドレスト(9)と軸(12)と保持部材(11)とを、後上部横杆(4)に近接させて、バランスよく配置することができ、ヘッドレスト(9)に掛かる後向きの負荷に対して、強力に対抗することができるとともに、ヘッドレスト(9)を安定して支持することができ、しかも、ヘッドレスト支持杆(10)の上方への突出量を極力小さくすることができる。
したがって、ヘッドレスト支持杆(10)が目立たず、美麗な外観を呈することができるとともに、ヘッドレスト支持杆(10)に手を掛けて、椅子を移動させるおそれも少なくなる。
【0037】
また、背凭れフレーム(5)の上端部を、中間部が前後に離間する前上部横杆(3)と後上部横杆(4)とにより構成し、ヘッドレスト取付部材(8)を、後上部横杆(4)に取り付けてあるので、ヘッドレスト装置(7)全体を、背凭れフレーム(5)から外部にほとんど突出することなく、体裁よく、前上部横杆(3)と後上部横杆(4)との間に収容することができ、特に、ヘッドレスト支持杆(10)および保持部材(11)における回動中心より下方の部分の前後方向の回動スペースを確保することができる。
【0038】
さらに、保持部材(11)におけるヘッドレスト支持杆(10)を上下動可能として保持する保持部(19)の両側部に、上方を向く突片(20)(20)を設け、両突片(20)(20)の上端部外側面に突設した左右1対の軸(12)(12)を、ヘッドレスト取付部材(8)に設けた軸受部(21)に枢支させてあるので、左右の突片(20)(20)間を、ヘッドレスト支持杆(10)が上下動できるようにして、保持部材(11)を、ヘッドレスト取付部材(8)に安定して枢支することができる。
【0039】
しかも、保持部材(11)は、ヘッドレスト支持杆(10)が上下方向に摺動可能として嵌合された筒状の保持部(19)を有しているので、ヘッドレスト支持杆(10)を、左右に傾くことなく、安定して保持することができる。
【0040】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲内で、次のような変形した態様で、実施することもできる。
(a) ヘッドレスト支持杆(10)の中間部に、左右方向に貫通する上下方向に長い長孔を設け、この長孔を貫通する1本の軸をもって、保持部材(11)の上端部に設けた左右の突片(20)(20)を、ヘッドレスト取付部材(8)に枢着する。
(b) 保持部材(11)の保持部(19)を、完全な筒状ではなく、後面または前面が開いた断面C字状等とする。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態を備える椅子の背凭れの上部の正面図である。
【図2】同じく、背面図である。
【図3】同じく、側面図であって、ヘッドレストを前後方向に回動させたときの状態を想像線で示す図である。
【図4】同じく、側面図であって、ヘッドレストを上方に移動させたときの状態を想像線で示す図である。
【図5】同じく、斜め前方から見た分解斜視図である。
【図6】同じく、斜め後方から見た分解斜視図である。
【図7】同じく、一部のみを分解して斜め前方から見た拡大分解斜視図である。
【図8】同じく、保持部材の前半部を斜め後方から見て、弾性体の取り付け状態を示す拡大斜視図である。
【図9】図1のIX−IX線縦断側面図である。
【図10】図4のX−X線縦断正面図である。
【図11】図10のXI−XI線横断平面図である。
【図12】図10のXII−XII線拡大横断平面図である。
【図13】図10のXIII−XIII線拡大横断平面図である。
【図14】図10のXIV−XIV線拡大縦断側面図である。
【図15】図8のXV−XV線横断平面図である。
【符号の説明】
【0042】
(1)背凭れ
(2)縦杆
(3)前上部横杆
(4)後上部横杆
(5)背凭れフレーム
(6)張材
(7)ヘッドレスト装置
(8)ヘッドレスト取付部材
(9)ヘッドレスト
(10)ヘッドレスト支持杆
(11)保持部材
(12)軸
(13)凹溝
(14)ボルト
(14a)頭部
(15)当て板
(16)ボス部
(17)凹部
(18)カバー部材
(19)保持部
(20)突片
(21)軸受部
(22)スリーブ
(23)ボルト・ナット
(24)板ばね材
(25)ボルト・ナット
(26)凹部
(27)腕部材
(27a)突部
(27b)後向片
(27c)係合爪
(28)係合孔
(29)前枠
(30)後枠
(31)張材
(32)凹部
(33)狭幅部
(34)摺動溝
(35)凹条
(36)前半部
(37)後半部
(38)ボルト・ナット
(39)摺接部材
(40)弾性体
(41)案内手段
(42)突部
(43)孔
(44)凹部
(45)(46)突片
(47)円弧部
(48)連結片
(48a)凹入部
(49)弾性体
(50)弾性係合爪
(50a)爪
(51)係合孔
(52)突条
(53)窓孔
(54)突片




 

 


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