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発明の名称 昇降式テーブル
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−130321(P2007−130321A)
公開日 平成19年5月31日(2007.5.31)
出願番号 特願2005−327863(P2005−327863)
出願日 平成17年11月11日(2005.11.11)
代理人 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一
発明者 藤田 寿人
要約 課題
脚体の強度が高く、耐久性を向上させた昇降式テーブルを提供することを目的としている。

解決手段
伸縮機構6により、ベース脚1aに対して昇降脚1bが昇降し得るようにした左右1対の脚体1,1をもって、天板2を支持するとともに、両昇降脚1b,1cの上端部間に架設した左右方向を向く連動杆9をもって、左右の脚体1,1の伸縮機構6同士を互いに同期連動するようにした昇降式テーブルにおいて、左右のベース脚1a同士を、前後に間隔をおいて平行に配設した左右方向を向く垂直の連結板30により連結した昇降式テーブルとする。
特許請求の範囲
【請求項1】
伸縮機構により、ベース脚に対して昇降脚が昇降し得るようにした左右1対の脚体をもって、天板を支持するとともに、両昇降脚の上端部間に架設した左右方向を向く連動杆をもって、左右の脚体の伸縮機構同士を互いに同期連動するようにした昇降式テーブルにおいて、
左右のベース脚同士を、前後に間隔をおいて平行に配設した左右方向を向く垂直の連結板により連結したことを特徴とする昇降式テーブル。
【請求項2】
両連結板の上端縁に、互いに内側に向かって下向き傾斜する傾斜面を設けたことを特徴とする請求項1記載の昇降式テーブル。
【請求項3】
両連結板の間に、配線を受ける配線受けを取り付けたことを特徴とする請求項1または2記載の昇降式テーブル。
【請求項4】
両連結板における互いの対向面に化粧カバーを取り付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の昇降式テーブル。
【請求項5】
両連結板間の真上に、連動杆および伸縮機構の駆動装置を配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の昇降式テーブル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板を支持する脚体が、伸縮機構により昇降し得るようにした昇降式テーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ベース脚に対して、天板を支持する昇降脚を昇降可能に取り付け、昇降脚を伸縮機構により昇降し得るようにした昇降式テーブルが公知である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、従来の昇降式テーブルにおいては、左右の脚体がそれぞれ分離独立した構造であるため、充分な強度が得られにくく、特に昇降式テーブルのように、振動による大きい負荷が脚体に加わる構造のものでは、脚体の耐久性に問題があった。
【特許文献1】特開平11−309022号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、脚体の強度が高く、耐久性を向上させた昇降式テーブルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題は、特許請求の範囲における各請求項に示すように、下記の構成を備える発明によって解決される。
(1) 伸縮機構により、ベース脚に対して昇降脚が昇降し得るようにした左右1対の脚体をもって、天板を支持するとともに、両昇降脚の上端部間に架設した左右方向を向く連動杆をもって、左右の脚体の伸縮機構同士を互いに同期連動するようにした昇降式テーブルにおいて、 左右のベース脚同士を、前後に間隔をおいて平行に配設した左右方向を向く垂直の連結板により連結する。
【0006】
(2)上記(1)項において、両連結板の上端縁に、互いに内側に向かって下向き傾斜する傾斜面を設ける。
【0007】
(3)上記(1)または(2)項において、両連結板の間に、配線を受ける配線受けを取り付ける。
【0008】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、両連結板における互いの対向面に化粧カバーを取り付ける。
【0009】
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、両連結板間の真上に、連動杆および伸縮機構の駆動装置を配設する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、左右のベース脚同士を、平行に配設した左右方向を向く垂直の連結板により連結することにより、大きい負荷がかかるベース脚が補強され、耐久性が向上する。
【0011】
請求項2記載の発明によると、両連結板の上端縁に傾斜面を設けることにより、電線やコード類が連結板の上端縁に接触して損傷することが防止される。
【0012】
請求項3記載の発明によると、両連結板の間に配線受けを取り付けることにより、ここで配線を受けて整頓することができる。
【0013】
請求項4記載の発明によると、両連結板における互いの対向面が化粧カバーにより覆われ、外観が向上するとともに、配線の引っかかりを防止することができる。
【0014】
請求項5記載の発明によると、両連結板間の空間から、真上の連動杆や駆動装置を補修し、あるいは交換する作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明のテーブル斜視図、図2は、天板を取り外した状態の斜視図、図3は、要部の分解斜視図である。
【0016】
各図に示すように、本実施形態に係わるテーブルは昇降式のもので、左右1対の脚体(1)(1)と、これらの脚体(1)(1)によって支持された天板(2)とを有し、天板(2)には上方に開口する配線口(3)が設けられている。
【0017】
両脚体(1)(1)は、図2に示すように、下端部のベース脚(1a)に伸縮自在に上下2段の昇降脚(1b)(1c)が連結されて構成されている。上段の昇降脚(1c)上にアーム(4)が前後方向に固定され、左右のアーム(4)(4)同士は平行をなす前後の連結杆(5)(5)により連結されている。これらのアーム(4)(4)および連結杆(5)(5)上に天板(2)が取り付けられている。上下2段の昇降脚(1b)(1c)は、伸縮機構(6)により、ベース脚(1a)に対して昇降し得るようになっている。伸縮機構(6)は、連結杆(5)に取り付けられたコントローラ(7)により制御されるモータ(8)と、両連結杆(5)(5)の間に水平に配設され、モータ(8)により駆動される連動杆(9)と、アーム(4)および昇降脚(1b)(1c)内に設けられ、連動杆(9)により回転駆動されるねじ機構(図示せず)とからなり、モータ(8)により左右の昇降脚(1b)(1c)を同期昇降させて天板(2)を昇降させるようになっている。
【0018】
両連結杆(5)(5)の間には、図3に示すように、配線口(3)の下方に位置する配線ダクト(10)が設けられている。配線ダクト(10)は、左右方向の底板(11)の前後方向の中央部から上向きに立ち上がる前後1対の上向きの内側板(12)(12)と、これらの内側板(12)(12)の上端を連結する上面板(13)とにより下向きコ字状の下方に開口する左右方向の凹溝(14)を形成し、底板(11)の前後の外端より起立する1対の上向きの外側板(15)(15)と、内側板(12)(12)と、底板(11)とにより、前後1対の樋状の配線溝(16)(16)を形成して構成されている。図2に示すように、底板(11)には、コード類(41)を下方に向かって挿通可能な配線孔(17)を設けてある。
【0019】
配線ダクト(10)は、前後の外側板(15)を各連結杆(5)の内面に、ねじ止め等により固定するとともに、連動杆(9)を配線ダクト(10)の凹溝(14)内に収容してある。
【0020】
上記実施形態は、昇降式テーブルの例であるが、昇降式でない場合には、別実施形態を示す図7に示すように、連動杆(9)に代えて、補強のため、左右のアーム(4)(4)間に中間連結杆(18)を連結することが好ましい。この場合には、配線ダクト(10)における凹溝(14)を中間連結杆(18)に嵌合させることにより、配線ダクト(10)と中間連結杆(18)の干渉を避けるとともに、配線ダクト(10)の取り付けを安定させることができる。
【0021】
図4は、図1におけるIV〜IV線断面図である。
図3および図4に示すように、配線ダクト(10)の上面板(13)の上部には、配線口(3)を閉塞するカバー(19)を着脱自在に装着するためのキャッチ部品(20)が取り付けられている。
【0022】
キャッチ部品(20)は、配線ダクト(10)の上面板(13)の上面に取り付けられたベース(21)と、このベース(21)のスリット(22)に爪(23)を係止させることにより、ベース(21)に固定された係止部材(24)とからなる。ベース(21)は、左右方向の内側端縁から垂下された折曲片(25)の下端の前後方向の中央に、上向きに切欠かれて形成されている溝(26)を、配線ダクト(10)における凹溝(14)を形成する前後の内側板(12)(12)と上面板(13)からなる上向き凸条部(10a)に嵌合させるとともに、天板(2)の下面にねじ(27)により固定することにより、天板(2)に取り付けられている。カバー(19)の下面に形成された前後1対の係止片(28)(28)を、係止部材(24)における前後1対の係合片(29)(29)に設けられた前後方向の内向きの係合爪(29a)(29a)に係止させることにより、カバー(19)は配線口(3)に着脱自在に装着されている。なお、カバー(19)の側端縁にはゴム等からなる弾性シール片(19a)が取り付けられている。
【0023】
図1に示すように、左右のベース脚(1a)(1a)同士は、前後に間隔をおいて平行に配設された左右方向を向く1対の垂直の連結板(30)(30)により連結されている。
【0024】
図5は、連結板(30)とベース脚(1a)の連結部分の拡大分解斜視図であり、連結板(30)は、前後の連結板(30)(30)のうち、後方の連結板(30)のみを示してある。
連結板(30)は、前後方向の外側に設けられた本体(31)と、本体(31)の内側に取り付けられる化粧カバー(32)とからなる。本体(31)は、金属板の上端縁を内側下向きに折曲させた後に、その下端を外側向きに折曲してなる傾斜面(33)を設けるとともに、下端縁に断面外側向きコ字状の折曲部(34)を形成し、かつ左右両端に取付部(35)を内側向きに折曲形成して構成されている。取付部(35)に穿設された左右方向の通孔(36)にねじ(37)を挿入し、ベース脚(1a)のねじ孔(38)にねじ込むことにより、本体(31)はベース脚(1a)に固定されている。
化粧カバー(32)は断面外側向きコ字状に形成されており、上下縁片(32a)(32a)に上下方向の外側に突出させて設けた爪(39)(39)を傾斜面(33)の下端および折曲部(34)の上端に係止させることにより、本体(31)の内側を覆うようにして、本体(31)に取り付けられている。
【0025】
図2および図6に示すように、モータ(8)に電力を供給するための電線(40)が前後1対の連結板(30)(30)間を経由して配線され、あるいは配線ダクト(10)を通じて天板(2)上の電気機器類(図示せず)に電力を供給するコード類(41)も配線口(3)から両連結板(30)(30)間を経由するように配線されている。このように、電線(40)およびコード類(41)を前後の連結板(30)(30)間に収めることにより、ばらけることが防止されるため、外観が損なわれることを防ぐことができる。
【0026】
図6に示すように、電線(40)を前後の連結板(30)(30)間を通した場合、電線(40)が連結板(30)の上端縁の角部に接触して損傷されやすいが、上端縁に内側に向かって下向き傾斜する傾斜面(33)を設けることにより、電線(40)が傾斜面(33)に沿って配線されるため、損傷が防止される。なお、コード類についても同様である。
【0027】
また、必要に応じて、図6に示すように、前後の連結板(30)(30)の間に上向きコ字状の配線受け(42)を取り付け、この配線受け(42)に電線(40)を収容するようにすることもできる。
【0028】
また、図2に示すように、前後の連結板(30)(30)間の真上に、伸縮機構(6)の駆動装置、すなわち、コントローラ(7)、モータ(8)および連動杆(9)を配設したことにより、これらの補修、交換の作業が前後に離間した連結板(30)(30)間を通して行うことが可能となり、作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明のテーブルの一実施形態の斜視図である。
【図2】図1の天板を取り外した斜視図である。
【図3】テーブルの要部分解斜視図である。
【図4】図1におけるIV〜IV線断面図である。
【図5】連結板とベース脚の連結形態を示す拡大分解斜視図である。
【図6】駆動装置への配線状態を示す説明図である。
【図7】他の実施形態の図2に対応する斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
(1)脚体
(1a)ベース脚
(1b)(1c)昇降脚
(2)天板
(3)配線口
(4)アーム
(5)連結杆
(6)伸縮機構
(7)コントローラ
(8)モータ
(9)連動杆
(10)配線ダクト
(10a)凸条部
(11)底板
(12)内側板
(13)上面板
(14)凹溝
(15)外側板
(16)配線溝
(17)配線孔
(18)中間連結杆
(19)カバー
(19a)弾性シール片
(20)キャッチ部品
(21)ベース
(22)スリット
(23)爪
(24)係止部材
(25)折曲片
(26)溝
(27)ねじ
(28)係止片
(29)係合片
(29a)係合爪
(30)連結板
(31)本体
(32)化粧カバー
(32a)上下縁片
(33)傾斜面
(34)折曲部
(35)取付部
(36)通孔
(37)ねじ
(38)ねじ孔
(39)爪
(40)電線
(41)コード類
(42)配線受け




 

 


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