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発明の名称 家具の脚体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−125228(P2007−125228A)
公開日 平成19年5月24日(2007.5.24)
出願番号 特願2005−320874(P2005−320874)
出願日 平成17年11月4日(2005.11.4)
代理人 【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
発明者 森谷 周平
要約 課題
支柱上方の家具構造の大きさに合わせて一つの支柱に固着した一対の脚部材の前後方向の長さを適宜変更、交換でき、且つ両脚部材を特殊な連結部材を介在させることなく容易に組み付け施工が行える家具の脚体を提供すること。

解決手段
前後方向を向くベース脚5と、該ベース脚5に固着された支柱3によって構成される家具の脚体であって、前記ベース脚5を、一つの支柱3に固着される前後一対の脚部材21,21’で構成し、一方の脚部材21の一端側に設けた嵌合片24と嵌合溝25が他方の脚部材21’の一端側に設けた嵌合溝25’と嵌合片24’とに互いに嵌合するように、端部23,23’同士を対向させて配設して嵌合し、両脚部材21,21’の嵌合片24,24’と嵌合溝25,25’とを圧着する締結手段51,51により締結した。
特許請求の範囲
【請求項1】
前後方向を向くベース脚と、該ベース脚に固着された支柱によって構成される家具の脚体であって、
前記ベース脚を、前記支柱に固着される前後一対の脚部材で構成し、一方の脚部材の一端側に設けた嵌合片と嵌合溝が他方の脚部材の一端側に設けた嵌合溝と嵌合片とに互いに嵌合するように、端部同士を対向させて配設し、嵌合した両脚部材の嵌合片と嵌合溝とを圧着する締結手段により締結したことを特徴とする家具の脚体。
【請求項2】
前記締結手段をボルトで構成すると共に、前記両脚部材における前記嵌合片または嵌合溝の背面側を下向きに開口して開口部を形成し、該開口部から前記ボルトをねじ込んで、前記開口部内に前記ボルトの頭部を収納した請求項1に記載の家具の脚体。
【請求項3】
前記嵌合片および前記嵌合溝の対向面同士をテーパ面とし、前記嵌合片と前記嵌合溝とに、嵌合状態で互いに連通するボルト用貫通孔とネジ孔とを穿設した請求項1または2に記載の家具の脚体。
【請求項4】
前記嵌合片と嵌合溝とを圧着するボルトの頭部を受ける面には、前記嵌合片および前記嵌合溝の対向面をなすテーパ面と平行なテーパ面が形成されている請求項3に記載の家具の脚体。
【請求項5】
前記各脚部材の嵌合する前記端部の上面に前記支柱が固着されている請求項1乃至4のいずれかに記載の家具の脚体。
【請求項6】
前記脚部材には下向きに開口された開口部が形成され、該開口部から前記支柱に向けて、各脚部材にボルトをねじ込んだ請求項5に記載の家具の脚体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、前後方向を向くベース脚と、このベース脚に固着された支柱によって構成される家具の脚体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会議等に利用されるテーブルには、天板を支持する左右一対の脚が設けられている。脚は、天板を直接支持する天板支持部と、この天板支持部を支持する2つの筒状部材を有する縦脚部から成る脚本体部と、これを支持する着脱可能な足部とから構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
足部は前後に、長い足要素と短い足要素を前後一対有し、両足要素の対向する互いの端部にはそれぞれ凸部と孔が併設されている。そして、一方の足要素の凸部と孔が、他方の足要素の孔と凸部に互いに嵌合して位置決めされ、さらに、足要素の両端部が連結部材を用いて締結され足部を構成した後、各足要素をそれぞれ筒状部材に螺着することで脚を構成している。
【0004】
【特許文献1】特開2002−177054号公報(段落0010〜16、図1,図4,図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1にあっては、前後の足要素はその当接端面に設けた凸部および孔による嵌合であるため、例えば、天板に上方から荷重が加えられた場合には、天板支持部および脚本体部を介して足部に大きな荷重が加わるため足要素に撓みが生じ、凸部および孔の嵌合が外れやすくなるため、両足要素を連結する連結部材を別部品として必要とした。また、支柱上方の家具構造の大きさに合わせて各足要素の長さを変更しようとしても、各足要素をそれぞれ筒状部材に取り付けているために、施工に手間が掛かる虞があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、両脚部材を特殊な連結部材を介在させることなく、脚部材同士の連結強度を高めることができる家具の脚体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の家具の脚体は、前後方向を向くベース脚と、該ベース脚に固着された支柱によって構成される家具の脚体であって、前記ベース脚を、前記支柱に固着される前後一対の脚部材で構成し、一方の脚部材の一端側に設けた嵌合片と嵌合溝が他方の脚部材の一端側に設けた嵌合溝と嵌合片とに互いに嵌合するように、端部同士を対向させて配設し、嵌合した両脚部材の嵌合片と嵌合溝とを圧着する締結手段により締結したことを特徴としている。
この特徴によれば、嵌合した両接続部の嵌合片と嵌合溝とを特殊な連結部材を介在させることなく、嵌合片と嵌合溝とを圧着する締結手段により締結するので、部品点数が少なく且つ両脚部材の圧着度を高めることができる。また脚部材の接続部の構造を対称形にした場合には、対向する嵌合片と嵌合溝との位置決めがし易く、部品の共用化によるコストの低減も図れる。
【0008】
本発明の請求項2に記載の家具の脚体は、請求項1に記載の家具の脚体であって、前記締結手段をボルトで構成すると共に、前記両脚部材における前記嵌合片または嵌合溝の背面側を下向きに開口して開口部を形成し、該開口部から前記ボルトをねじ込んで、前記開口部内に前記ボルトの頭部を収納したことを特徴としている。
この特徴によれば、嵌合片または嵌合溝の背面側の近傍に開口部を形成したことで、嵌合片から嵌合溝に向けてまたは嵌合溝から嵌合片に向けてボルトを締結する際に、この開口部を利用できるのでボルトの回動操作が行い易く、しかもボルトの締結後にボルトの頭部が開口部内に収納されるので、脚部材を床面に接地した際にボルトの頭部が床面側に向けて突出されることはなく、床面に対して傷を生じさせることが未然に防止される。
【0009】
本発明の請求項3に記載の家具の脚体は、請求項1または2に記載の家具の脚体であって、前記嵌合片および前記嵌合溝の対向面同士をテーパ面とし、前記嵌合片と前記嵌合溝とに、嵌合状態で互いに連通するボルト用貫通孔とネジ孔とを穿設したことを特徴としている。
この特徴によれば、両脚部材のそれぞれの嵌合片と嵌合溝との対向面がテーパ面となっており、ボルトによる締結手段でそれぞれの嵌合溝に嵌合片を引き込むと、一方の嵌合片および嵌合溝のテーパ面と、他方の嵌合片および嵌合溝のテーパ面とが、互いに側面視でクロスする方向に引き込まれるので、嵌合片と嵌合溝との圧着が非常に強固なものとなる。
【0010】
本発明の請求項4に記載の家具の脚体は、請求項3に記載の家具の脚体であって、前記嵌合片と嵌合溝とを圧着するボルトの頭部を受ける面には、前記嵌合片および前記嵌合溝の対向面をなすテーパ面と平行なテーパ面が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ボルトの頭部を受ける面に嵌合片および嵌合溝の対向面をなすテーパ面と平行なテーパ面が形成されたことで、ボルトの引き込みによる嵌合片と嵌合溝との締結時に、ボルトの頭部を受ける面に無理な負荷を加えることなく、嵌合片と嵌合溝とに強い圧着作用を与えることができる。
【0011】
本発明の請求項5に記載の家具の脚体は、請求項1乃至4のいずれかに記載の家具の脚体であって、前記各脚部材の嵌合する前記端部の上面に前記支柱が固着されていることを特徴としている。
この特徴によれば、各脚部材の端部に支柱を固着する構成としたことで、天板上方から荷重が加わった場合には、その荷重の力が支柱を介して前後一対の脚部材に分散されるので、テーブル全体が安定して支持されるとともに、支柱上方の家具構造の大きさに合わせて脚部材の前後方向の長さを適宜変更、交換でき、その施工が容易に行える。
【0012】
本発明の請求項6に記載の家具の脚体は、請求項5に記載の家具の脚体であって、前記脚部材には下向きに開口された開口部が形成され、該開口部から前記支柱に向けて、各脚部材にボルトをねじ込んだことを特徴としている。
この特徴によれば、ボルトで両脚部材を支柱に締結する際に、脚部材の下向きに開口された開口部から支柱に向けて各脚部材にボルトをねじ込むことで、支柱と両脚部材との連結強度を高めることができる。またボルトの締結後にボルトの頭部を開口部内に収納することが可能なので、脚部材を床面に接地した際にボルトの頭部が床面側に向けて突出されることはなく、床面に傷を生じさせることが未然に防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例】
【0014】
図1は、本発明の実施例における脚体を用いたテーブルの全体像を示す斜視図であり、図2は、テーブルの分解組立斜視図であり、図3(a)は、天板を支持するベース脚の一方の脚部材を示す底面側からの斜視図であり、図3(b)は、脚部材の上面側からの斜視図であり、図4(a)は、前後の脚部材同士の係合前の状態を示す底面図であり、図4(b)は、A−A線を示す側断面図であり、図4(c)は、B−B線を示す側断面図であり、図5は、前後の脚部材同士をボルトで締結する連結過程を示す底面図であり、図6は、(a)は、前後の脚部材の連結と前後の脚部材と支柱をボルトで締結する状態を示す図5のC−C線の側断面図であり、図6(b)は、連結された前後の脚部材に支柱が連結された状態を示す図5のD−D線の側断面図である。
【0015】
以下、本実施例の説明において、図1に示されたテーブル1に対面した状態で見て、テーブル1の手前側を前方とし、テーブル1の奥行き側を後方とし、左手側を左方、右手側を右方として説明する。図1および図2に示されるように、テーブル1は、主に上面視横長矩形状に形成された天板2と、この天板2の長手方向を支持すべく前後に対向して左右方向に向けて延設された一対の連結フレーム19,20および天板2の左右両端側部を支持すべく左右に対向して前後方向に向く一対の支持杆9,10から構成される左右の支持フレーム8,8から成るフレーム構造と、この支持フレーム8,8が連結される左右の支柱3,3と該支柱3,3の下部に連結され床面60に設置された前後方向を向く一対の第1脚部材21および第2脚部材21’から成るベース脚5,5からなる脚体4,4と、左右の支持杆9,10の中間位置に設けた天板を支持する一対の取付具40,41と、両取付具40,41に掛け渡されフレーム構造の補強および天板2を支持する左右長手方向に延びる連結杆35と、から構成されている。
【0016】
このテーブル1は、例えば企業の会議室や図書館、学校等の教室にて利用可能になっている。第1脚部材21および第2脚部材21’には、それぞれアジャスタ33が設けられ、テーブル1の高さ調整を行えるようになっており、脚体4,4を床面60に対して安定して支持できるようになっている。
【0017】
連結フレーム19,20と支持杆9,10とは、前方側に配置の左右の支持杆9,9の前端に連結フレーム19が連結されるとともに、後方側に配置の左右の支持杆10,10の後端に連結フレーム20が連結されることで、上面視横長矩形状のフレームが構成され、このフレーム構造および取付具40,41と連結杆35を介して天板2が脚体4,4に支持される構成になっている。
【0018】
尚、本実施例において、連結フレーム19,20および支持フレーム8、そして脚体4はアルミ合金で成型されていることから、軽量で持ち運べ易く且つ強度的にも優れているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これらの部材を他の材質として強度のある硬質のプラスチック材や木材であってもよい。
【0019】
後述において説明するが、第1脚部材21および第2脚部材21’は支柱3の下端から上方に向けてボルトで連結固定されており、同様に特に図示しないが、支持杆9,10は支柱3の上端から下方に向けてボルトで連結固定されたことで、フレーム構造の一部である前後の支持杆9,10と、脚体である支柱3および前後の第1脚部材21および第2脚部材21’とが、側面視エ字状に一体で構成されている。また、連結フレーム19,20の左右端部には、ABS樹脂材からなるカバー部材34が各々取り付け可能になっている。
【0020】
次に、第1脚部材21および第2脚部材21’について具体的に説明する。両脚部材21,21’は同一の構造の脚部材からなり、一方の第1脚部材21を前方に配置して、他方の第2脚部材21’を前方の第1脚部材に対して後方に180度で回動した前後対称方向に配置し、両脚部材21,21’を連結することによって、前後方向を向くベース脚5を構成している。なお、第1脚部材21に各符号が付された部位に対応する第2脚部材21’の各部位には、第1脚部材21の符号に「’」を付すことで、第2脚部材21’の説明を割愛する。
【0021】
図3(a)に示されるように、第1脚部材21は前後方向に向けて先端側の足先部21aから、支柱3が上部で取り付けられる接続部23に向けて長手方向に成型されており、左右の両側端縁から垂下する逆凹字状の側壁21c,21cが形成されている。第1脚部材21下面21dの足先部21aにはアジャスタ33がボルト55で螺合され固着されている。接続部23の端面23aの左右位置の一方には長手方向に突出する嵌合片24が設けられ、左右位置の他方には長手方向に凹設される嵌合溝25が対で構成されており、図示しない第2脚部材21’の接続部23’に設けられた嵌合溝25’と嵌合片24’とで互いに嵌合可能な対称形状となっている。
【0022】
図4(b)、(C)に示されるように、嵌合片24および嵌合溝25には、嵌合面がそれぞれ下方に向かって広がるテーパ面24aおよびテーパ面25aが形成されており、嵌合片24の背面側には下向きに開口した開口部26が形成され、この嵌合片24にはテーパ面24aからこのテーパ面24aと直行する開口部26側方向に向けて連通するボルト用貫通孔24bが設けられている。一方、嵌合溝25のテーパ面25aには、このテーパ面25aと直行する背面側方向に向けてボルト孔25bが形成されている。
【0023】
尚、ボルト用貫通孔24bには両脚部材21,21’を連結するボルト51を貫通させ、ボルト孔25bはボルト51と螺合可能になっている。また、開口部26の大きさは、ボルト51を回動操作可能なスペースを有している。
【0024】
両側壁21c,21cの左右幅方向の中央位置からは、前後方向の略全範囲に渡って足先部21から接続部23に向けて、リブ30が下向きに垂設されており、第1脚部材21の下面21dよりも下方に向けて突出されている。このリブ30の突出寸法は、足先部21から接続部23に向けて漸次大となるように垂設されており、接続部23の嵌合片24と嵌合溝25の間の端面23aまで延伸されることで、端面23aと面一で一体に設けられたリブ端面31が形成されている。この両側壁21c,21cの内側からは、左右幅方向の中央に向けて挟持片29,29が長手方向に所定間隔を空けて複数延設されており、リブ30の左右側面に固着され、第1脚部材21の全体の強度が高められている。
【0025】
図3(b)に示されるように、第1脚部材21の上面21eは接続部23の上部から足先部21aの方向に向けて下方に傾斜されており、この上面21eの接続部23側には床面60に平行な支持面28が形成されている。支持面28には、図4(b)にも示されるように、下面21d側の開口部26に上下方向に貫通するボルト用貫通孔28aが形成され、同様に、図4(c)に示されるように、下方に開口した開口部27に上下方向に貫通するボルト用貫通孔28bが形成され、後述のボルト53が挿通可能になっている。
【0026】
次いで、ベース脚5を構成する第1脚部材21と第2脚部材21’との連結過程について説明する。図4(a)に示されるように、第1脚部材21および第2脚部材21’の端部23a,23a’同士を対向させて、互いに前後方向で対向する嵌合片24を嵌合溝25’に、嵌合片24’を嵌合溝25に向かい合わせて配設する。
【0027】
そこで、第1脚部材21の嵌合片24を第2脚部材21’の嵌合溝25’に向けて、第2脚部材21’の嵌合片24’を第1脚部材21の嵌合溝25に向けて嵌合していくと、一方の嵌合片24のテーパ面24aが嵌合溝25’のテーパ面25a’に当接され、他方の嵌合片24’のテーパ面24a’が嵌合溝25のテーパ面25aに沿って当接され、嵌合片24,24’のボルト用貫通孔24b,24b’と嵌合溝25’,25のボルト孔25b’、25bが連通状態となるようにする。このとき、端面23aと端面23a’およびリブ端面31とリブ端面31’とが互いに当接される。
【0028】
次いで、図5および図6(a)に示されるように、嵌合片24の背面側の近傍に形成された開口部26からボルト用貫通孔24bに向けて、締結手段であるボルト51が挿通され、さらに、ボルト孔25b’に向けて螺合されていく。尚、ボルト51の取り付け作業を容易かつ確実に行うため本実施例では六角レンチ59を用いて作業が行われる。このように、開口部26を形成したことで、嵌合片24から嵌合溝25’に向けてボルト51を締結する際に、ボルト51の回動操作が行い易い構成になっている。
【0029】
そしてボルト51が六角レンチ59の回動操作により、ボルト用貫通孔24bを介してボルト孔25b’に向けて螺合し締め込まれていくことで、嵌合片24が嵌合溝25’内に引き込まれ締結されるとともに、図5および図6(b)に示されるように、ボルト51が開口部26’からボルト用貫通孔24b’を介してボルト孔25bに向けて螺合し締め込まれていくことで、嵌合片24’が嵌合溝25内に引き込まれて締結される。嵌合溝25’に嵌合片24が嵌合され、嵌合溝25に嵌合片24’が嵌合されることで、一方の当接面(テーパ面24aとテーパ面25a’)が他方の当接面(テーパ面24a’とテーパ面25a)とが側面視で相互にクロスした方向に引き込まれるので、嵌合片24,24’と嵌合溝25’,25との圧着が非常に強固なものとなる。尚、ベース脚5の前後端部を構成する足先部21a,21a’の設けられたアジャスタ33,33によって、左右の側壁21c,21c’および、その中央位置のリブ30,30’の下面は床面60から若干離間された状態になっている。
【0030】
図6(a)(b)に示されるように、側面視でクロスしたボルト51,51のボルト頭部51a,51aの受ける面であるテーパ面26a,26a’は、嵌合片24,24’および嵌合溝25’25のそれぞれに対面するテーパ面24a,25a’とテーパ面24a’,25a’に平行な面で形成されているため、ボルト51,51の螺合時に、各ボルト頭部51a,51aを受けるテーパ面26a,26a’に無理な負荷を加えることなく、各ボルト51,51の回動操作をより円滑に行えると共に、嵌合片と嵌合溝とに強い圧着作用を与えることができる。
【0031】
しかも、各ボルト51,51の締結後にボルト頭部51a,51aは、それぞれの開口部26,26’内に収納されるので、両脚部材21,21’を床面60に接地した際にボルト頭部51a,51aが床面60側に向けて突出されることはなく、床面60に対して傷を生じさせることが未然に防止されている。
【0032】
そして、第1脚部材21と第2脚部材21’の開口部26,27’,27,26’に形成されたボルト用貫通孔28a,28b’,28b,28a’に下方から上方に向けて4本のボルト53を上方に向けて挿通させ、両脚部材21,21’の上部の支持面28,28’に支柱3の下端3cを当接載置して、この支柱3の下端部に上下方向に向けて形成されたボルト穴3a,3b,3a,3bをボルト用貫通孔28a,28b’,28b,28a’と重なるように位置合わせをした後、六角レンチ59の回動操作により、各ボルト53をボルト穴3a,3b,3a,3bに螺合することで、支柱3が両脚部材21,21’の各左右2箇所で直に締結され、支柱と両脚部材との連結強度を高めることができる。
【0033】
しかも、各ボルト53で両脚部材21,21’を支柱3に締結する際に、脚部材21,21’の下向きに開口された開口部26,27’,27,26’から支柱3に向けて、各ボルト53をねじ込んで、これらボルト53の締結後にボルト頭部53aを各開口部26,27’,27,26’内に収納することで、両脚部材21,21’を床面60に接地した際にボルト頭部53aが床面60側に向けて突出されることはなく、床面60に傷を生じさせることが未然に防止される。
【0034】
このように、各々が下方から打ち込まれるボルト53によって、支柱3に対して直に締結されるので、例えばL字の取付金具等を別途用いることなく、支柱3と両脚部材21,21’の連結強度を高めることができ、天板2上方からの大きな荷重が加わった場合であっても、その荷重の力が支柱3を介して前後一対の両脚部材21,21’に分散されるので、支柱3を介して天板2を安定して支持可能な撓みにくいベース脚5の構造となる。
【0035】
以上の説明により実施例では、ベース脚5を一つの支柱3に固着される前後一対の脚部材21,21’で構成したことで、支柱3上方の構造の大きさに合わせて、両脚部材21,21’の前後方向の長さを適宜変更、交換できるとともに、その施工が容易に行える。また、両脚部材21,21’の両接続部23,23’の構造が対称形であるので、位置決めがし易く、部品の共用化によるコストの低減も図れる。
【0036】
さらに、嵌合した両接続部23,23’の嵌合片24,24’と嵌合溝25’,25とを特殊な連結部材を介在させることなく、嵌合片24,24’と嵌合溝25’,25とを、圧着する締結手段であるボルト51,51により締結するので、部品点数が少なくベース脚5の複雑化が防止されるとともに、両脚部材21,21’の圧着度を高めることができるので連結強度が高められ、天板2の上部から加わる荷重に対しても強い支持強度を備えた脚体4となる。
【0037】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれ、例えば上記実施例では、脚体4が天板2を支持するテーブルとして説明したが、テーブルに限らず机や、その他脚体4に支持されるキャビネット等の家具にも適用できる。
【0038】
また、上記実施例では、嵌合片24,24’が下方部が突出するように構成した例で説明したが、当接面が逆向きになるように上方部を突出するようにしても良い。この場合ボルト51は嵌合溝の方から挿入される。
【0039】
また、上記実施例では、両脚部材21,21’のそれぞれの嵌合片24,24’と嵌合溝25’,25との対向面をテーパ面としたことで、互いに対向する嵌合片24,24’と嵌合溝25’,25との圧着が非常に強固なものとなる事から好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、テーパ面を形成せずに嵌合片と嵌合溝を凹凸嵌合して、嵌合片と嵌合溝とをボルト等の締結手段で、両脚部材21,21’を連結してベース脚5を一体に構成するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例における脚体を用いたテーブルの全体像を示す斜視図である。
【図2】テーブルの分解組立斜視図である。
【図3】(a)は、天板を支持するベース脚の一方の脚部材を示す底面側からの斜視図であり、(b)は、脚部材の上面側からの斜視図である。
【図4】(a)は、前後の脚部材同士の係合前の状態を示す底面図であり、(b)は、A−A線を示す側断面図であり、(c)は、B−B線を示す側断面図である。
【図5】前後の脚部材同士をボルトで締結する連結過程を示す底面図である。
【図6】(a)は、前後の脚部材の連結と前後の脚部材と支柱をボルトで締結する状態を示す図5のC−C線の側断面図であり(b)は、連結された前後の脚部材に支柱が連結された状態を示す図5のD−D線の側断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 テーブル
2 天板
3 支柱(脚体の一部)
3a、3b ボルト穴
3c 下端
4 脚体
5 ベース脚(脚体の一部)
8 支持フレーム
9、10 前後の支持杆
19、20 連結フレーム
21 第1脚部材(前方のベース脚)
21’ 第2脚部材(後方のベース脚)
21a、21a’ 足先部
21c、21c’ 側壁
21d、21d’ 下面
21e、21e’ 上面
23、23’ 接続部(端部)
23a、23a’ 端面
24、24’ 嵌合片
24a、24a’ テーパ面
24b、24b’ ボルト用貫通孔
25、25’ 嵌合溝
25a、25a’ テーパ面
25b、25b’ ボルト孔
26、26’ 開口部
26a、26a’ テーパ面
27、27’ 開口部
28、28’ 支持面
28a、28a’ ボルト用貫通孔
28b、28b’ ボルト用貫通孔
29、29’ 挟持片
30、30’ リブ
31,31’ リブ端面
33 アジャスタ
34 カバー部材
35 連結杆
40、41 取付具
51 ボルト(締結手段)
51a ボルト頭部
53 ボルト
53a ボルト頭部
55 ボルト
59 六角レンチ
60 床面




 

 


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