米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 家具 -> 株式会社岡村製作所

発明の名称
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−44108(P2007−44108A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−229093(P2005−229093)
出願日 平成17年8月8日(2005.8.8)
代理人 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一
発明者 関川 秀峰 / 中村 健治
要約 課題
簡単な構成で、天板のスムーズな上下動を可能にした机を提供する。

解決手段
脚体の上端に設けた支持杆3に、軸受部42とそれに隣接する中空部43とを有する左右1対の軸受ハウジング44を設け、両軸受部42により、両側部を軸受した左右方向を向く基軸11の両端部に、前端部で天板を支持するほぼ前後方向を向く左右1対の第1リンクアーム12の後端部を固着し、第1リンクアーム12を上下方向に回動させることにより、天板20を昇降させるようにするとともに、両軸受ハウジング44の中空部43内に、第1リンクアーム12を上向き回動するように付勢するバランススプリング41を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】
脚体の上端に設けた支持杆に、軸受部とそれに隣接する中空部とを有する左右1対の軸受ハウジングを設け、前記両軸受部により、両側部を軸受した左右方向を向く基軸の両端部に、前端部で天板を支持するほぼ前後方向を向く左右1対のリンクアームの後端部を固着し、前記リンクアームを上下方向に回動させることにより、前記天板を昇降させるようにするとともに、前記両軸受ハウジングの中空部内に、前記リンクアームを上向き回動するように付勢するバランススプリングを、それぞれ設けたことを特徴とする机。
【請求項2】
バランススプリングを、巻線を螺旋状に巻回した巻回部と、前記巻回部の一端より離心方向に延出させた巻線の一方の延出端部と、前記巻回部の他端より離心方向に延出させた巻線の他方の延出端部とからなるものとし、前記巻回部を基軸に外嵌し、前記一方の延出端部を前記軸受ハウジングに係止し、かつ前記他方の延出端部をリンクアームに係止したことを特徴とする請求項1記載の机。
【請求項3】
軸受ハウジング内に、バランススプリングの付勢力を調節する付勢力調節手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の机。
【請求項4】
付勢力調節手段を、軸受ハウジング内に、その接線方向と平行に、かつ回転可能に設けた調節ねじと、この調節ねじに螺合し、かつバランススプリングの一方の延出端部が係止され、前記調節ねじの回転により、その軸線方向に移動させられて、バランススプリングの一方の延出端部の係止位置を変動させるようにしたばね係止部材とにより構成したことを特徴とする請求項3記載の机。
【請求項5】
軸受ハウジングとリンクアームとの対向面のいずれか一方に突設したピンと、このピンを、基軸を中心とする円周方向に所要の間隔をもって挟むようにして、いずれか他方のものに突設した1対の突部とにより、リンクアームの回動範囲規制手段を構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の机。
【請求項6】
基軸とバランススプリングとの間に、円筒形のばね間座を介在させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の机。
【請求項7】
基軸の端部を非円形断面とし、この基軸の端部を、リンクアームの後端部に設けた補形をなす非円形の軸孔に嵌合したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の机。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、机、特に、天板を支持するリンクアームの軸受部分の構造を改善した机に関する。
【背景技術】
【0002】
天板の上下位置を調節可能とした机としては、例えば、特許文献1に記載されたOA機器用テーブルが知られている。
【0003】
特許文献1に記載されたOA機器用テーブルは、天板の下面部に設けた操作レバーを操作することにより、ガススプリングを作動させ、ガススプリングの伸縮により、天板を上下動させるものである。
【特許文献1】実開昭62−48233号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、机が大型化し、天板の質量が大になった時、ガススプリングの付勢力のみで上昇させることは困難である。
【0005】
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成で、天板のスムーズな上下動を可能にした机を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
【0007】
(1) 脚体の上端に設けた支持杆に、軸受部とそれに隣接する中空部とを有する左右1対の軸受ハウジングを設け、前記両軸受部により、両側部を軸受した左右方向を向く基軸の両端部に、前端部で天板を支持するほぼ前後方向を向く左右1対のリンクアームの後端部を固着し、前記リンクアームを上下方向に回動させることにより、前記天板を昇降させるようにするとともに、前記両軸受ハウジングの中空部内に、前記リンクアームを上向き回動するように付勢するバランススプリングをそれぞれ設ける。
【0008】
(2) 上記(1)項において、バランススプリングを、巻線を螺旋状に巻回した巻回部と、前記巻回部の一端より離心方向に延出させた巻線の一方の延出端部と、前記巻回部の他端より離心方向に延出させた巻線の他方の延出端部とからなるものとし、前記巻回部を基軸に外嵌し、前記一方の延出端部を前記軸受ハウジングに係止し、かつ前記他方の延出端部をリンクアームに係止する。
【0009】
(3) 上記(1)または(2)項において、軸受ハウジング内に、バランススプリングの付勢力を調節する付勢力調節手段を設ける。
【0010】
(4) 上記(3)項において、付勢力調節手段を、軸受ハウジング内に、その接線方向と平行に、かつ回転可能に設けた調節ねじと、この調節ねじに螺合し、かつバランススプリングの一方の延出端部が係止され、前記調節ねじの回転により、その軸線方向に移動させられて、バランススプリングの一方の延出端部の係止位置を変動させるようにしたばね係止部材とにより構成する。
【0011】
(5) 上記(1)〜(4)項において、軸受ハウジングとリンクアームとの対向面のいずれか一方に突設したピンと、このピンを、基軸を中心とする円周方向に所要の間隔をもって挟むようにして、いずれか他方のものに突設した1対の突部とにより、リンクアームの回動範囲規制手段を構成する。
【0012】
(6) 上記(1)〜(5)項において、基軸とバランススプリングとの間に、円筒形のばね間座を介在させる。
(7) 上記(1)〜(6)項において、基軸の端部を非円形断面とし、この基軸の端部を、リンクアームの後端部に設けた補形をなす非円形の軸孔に嵌合する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、左右1対の軸受ハウジングの中空部内に、リンクアームを付勢するバランススプリングを設けたので、この左右のバランススプリングにより、天板を上向きに付勢することができる。したがって、天板の質量が大となっても、天板を軽力で円滑に上方に移動させることが可能になる。
また、左右のバランススプリングは、左右の軸受ハウジングの中空部内に、軸受部と近接して収容されるので、基軸に偏荷重が掛かるおそれが少なく、しかも、外部に露呈することがないので、体裁がよい。
【0014】
請求項2記載の発明によると、バランススプリングの構造を簡素化し、軸受ハウジングの中空部内に、コンパクトに収容することができる。
【0015】
請求項3記載の発明によると、バランススプリングの付勢力を調節する付勢力調節手段を設けたので、天板自体の荷重だけでなく、その上に載置した機器等の質量に対しても、バランススプリングの付勢力をバランスさせることができ、天板の昇降をより円滑に行うことができる。
【0016】
請求項4記載の発明によると、付勢力調節手段の構造を簡素化することができるとともに、調節ねじを回転させるだけで、バランススプリングの付勢力を簡単に調節することができる。
【0017】
請求項5記載の発明によると、簡単な構造で、リンクアームの回動範囲を規制することができる。
【0018】
請求項6記載の発明によると、基軸とバランススプリングとの間に、円筒形のばね間座を介在させたので、基軸とバランススプリングとの干渉は防止され、天板を円滑に、かつ異音を発生することなく、昇降させることができる。
【0019】
請求項7記載の発明によると、基軸の端部を非円形断面とし、この基軸の端部を、リンクアームの後端部に設けた補形をなす非円形の軸孔に嵌合したので、基軸とリンクアームとを、簡単な構成で確実に固定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
まず、この机の全体構成について説明した後、本発明の特徴である軸受部分の構造について詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態の斜視図、図2は、同じく天板と補助天板とを取り除いた支持フレームの斜視図である。
【0022】
支持フレーム(1)は、側面視倒立T字状をなす左右1対の脚体(2)(2)と、各脚体(2)の上端に固着され、脚体(2)の一部をなす前後方向を向く支持杆(3)(3)と、左右の支持杆(3)(3)の前端部同士および後端部同士を連結する前後の横連結杆(4)(5)と、左右の支持杆(3)(3)の前部に、前方(以下、図1および図2の斜め左下方を前として説明する)を向くように取付けられた天板支持体(6)とを備えている。
【0023】
脚体(2)は、前後方向を向くベース脚(2a)と、その中央よりも若干後部側において起立する、平面視概ね楕円形断面の脚柱(2b)とからなっている。ベース脚(2a)の前後の端部の下面には、高さ調整用のアジャスタ(2c)が設けられている。
【0024】
図5に示すように、後方の横連結杆(5)の前面には、上面が開口する左右方向を向く樋状の配線ダクト(7)が設けられており、その上方には、配線ダクト(7)の上面開口部の前部を覆うように、カバー部材(8)が、左右の支持杆(3)(3)の内面間に、着脱自在に架設されている。
【0025】
図2〜図4に示すように、上記天板支持体(6)は、左右1対の支持杆(3)(3)の前端部に、上下方向に回動可能に装着された、前方を向く左右1対の平行リンク機構(9)(9)を備えている。
【0026】
左右の平行リンク機構(9)(9)は、左右の支持杆(3)(3)の前端部に設けた、後に詳細に説明する軸受装置(10)(10)により回動自在に枢支され、かつ前方の横連結杆(4)内を挿通する左右方向を向く1本の基軸(11)(図5参照)の各端部に後端部が固嵌された前方を向く第1リンクアーム(12)と、その内方において、後端が支持杆(3)の前端上部に設けられた上向突部(13)に、左右方向を向く枢軸(14)をもって回動自在に枢支された、第1リンクアーム(12)よりも上位に位置する段違いの第2リンクアーム(15)と、第1、第2リンクアーム(12)(15)が互いに平行をなすようにして、その前端部に左右方向を向く軸(16)(17)をもって連結された側面視ほぼT字状をなす昇降体(18)とを備えている。
【0027】
左右の昇降体(18)(18)の上端後部同士は、左右方向を向く連結杆(19)をもって互いに連結されている。
左右の昇降体(18)(18)の上端前部には、天板(20)の下面両側部に固着した前後方向を向くブラケット(21)(21)の前端部が、天板(20)の重心(G)より前方において、左右方向を向く軸(22)をもって枢着されている。
【0028】
連結杆(19)の中央部と、横連結杆(4)の中央部とには、連結杆(19)を介して、天板(20)を上昇する方向に付勢する昇降用の油圧ロック付きガススプリング(23)の各端部が、側面視においてガススプリング(23)がリンクアーム(12)(15)に対して交差する方向を向くようにして連結されている。
また、ガススプリング(23)の側方において、横連結杆(4)と、天板(20)における重心(G)より後方の部分とには、天板(20)の後部を上向きに付勢する天板支持用の油圧ロック付きガススプリング(24)の前後の端部が、左右方向を向く軸(28a)(28b)をもって枢着されている。
【0029】
図1に示すように、天板(20)の前縁は、後方に向かって凹入する平面視凹円弧状に形成され、天板(20)の後縁は、後方に向かって膨出する平面視凸円弧状に形成され、天板の両側縁は、平面視において後方に向かってハ字状に拡開させられており、天板(20)は、平面視ほぼ扇形をなしている。
より正確には、天板(20)の両側縁は、前方に向かうにしたがって漸次内方に湾曲する円弧面をなしており、その天板(20)の前端部には、若干軟質のエラストマ樹脂等よりなる手置き部(20a)が一体的に形成されている。
手置き部(20a)の外周部は、その下面を斜め外上方を向く傾斜面としてある。
【0030】
天板(20)をこのような形状としたことにより、天板の重心(G)は、天板の前後寸法の中心点(C)より後方に位置し、それによって、天板(20)を、脚体(2)より前方に大きく延出させた状態でも、安定して支持することができる。また机の使用時に、天板(20)が、その前端の凹部内に位置した使用者を中心として、ほぼ扇形に展開するので、使い勝手がよく、特に、天板(20)上に多数のOA機器を載置して、同時にそれらを操作する場合等に好適である。
【0031】
図5および図6に示すように、天板(20)の下面には、ガススプリング(24)の後端部が嵌合する前後方向に長い凹部(25)と、ガススプリング(24)の前端部における後述する作動レバー(33)の上部等が嵌合する凹部(26)とが設けられている。
ガススプリング(24)の後端部は、凹部(25)内の後端部に設けたブラケット(27)に、左右方向を向く軸(28b)をもって枢着されている。
【0032】
ガススプリング(23)(24)は、公知の油圧ロック付きのものでよく、図7に示すように、その前端部に設けた突軸状のバルブ(29)を、後述する油圧ロック解除操作手段(30)(31)にワイヤ(32)をもって連結された作動レバー(33)により押動することによって、内蔵されたガス圧またはばね(図示略)の付勢力により、伸張する方向に付勢された状態で、自由に伸縮することができ、バルブ(29)の押動を解除すると、バルブ(29)が突出して、ロック状態に復帰し、そのときの長さのままで伸縮不能となるようになっている。
ワイヤ(32)は、アウターチューブ(34)内を通って、油圧ロック解除操作装置(30)(31)に導かれている。
【0033】
図7に示すように、昇降用のガススプリング(23)を操作する油圧ロック解除操作装置(30)は、天板(20)の前部における右側部下面に、また天板支持用のガススプリング(24)を操作する油圧ロック解除操作装置(31)は、天板(20)の前部における左側部下面に、それぞれ設けられている。
【0034】
両油圧ロック解除操作装置(30)(31)は、左右対称の同一構造であり、それぞれが、天板(20)の前部の隅部下面に、その側端縁とほぼ同方向を向くように斜め前後方向に傾斜させて形成された凹部(35)に嵌合され、かつ周縁の鍔部(36a)が天板(20)の下面にねじ止めされた保持枠(36)と、この保持枠(36)内に、上下方向を向く軸(37)をもって枢着され、所要角度だけ回動可能として収容された操作レバー(38)とを備えている。
【0035】
アウターチューブ(34)における油圧ロック解除操作装置(30)(31)側の端末は、保持枠(36)の内側の側面における前後方向の中間部に支着され、かつその端末から保持枠(36)に向かって延出するワイヤ(32)の端末は、操作レバー(38)における前後方向の中間部に支着されている。
操作レバー(38)における軸(37)から離れた遊端部側の下面には、方形の凹部とした手掛け部(38a)が設けられており、この手掛け部(38a)に指を掛けて、操作レバー(38)を天板(20)の下面に沿って外側方に回動させることにより、ワイヤ(32)を牽引して、ガススプリング(23)(24)をロック解除することができる。
【0036】
図3〜図5に示すように、天板(20)の後方には、横長の補助天板(39)が、その左右両側部下面に設けた1対の脚杆(40)(40)を、左右の支持杆(3)(3)を貫通して、脚体(2)(2)内に高さ調節可能として嵌合することにより、支持されている。
この補助天板(39)の前縁は、天板(20)の後縁と補形をなすように、平面視において後方に凹入する円弧状をなし、後縁は、天板(20)の後縁と同様に、後方に向かって膨出する平面視凸円弧状をなしている。
【0037】
この実施形態においては、上記のように、天板(20)の重心(G)より前方の部分を、天板支持体(6)の前端部に枢着し、かつ天板(20)の重心(G)より後方の部分を、ガススプリング(24)により支持するようにしてあるので、天板(20)およびその上に載置したものを、安定よく支持することができる。
【0038】
また、上記構成と、ガススプリング(24)の油圧ロック解除操作装置(31)を、天板(20)の前部下面に設けたこととを組み合わせたことにより、天板(20)の前部を掴んだ手で、ガススプリング(24)の油圧ロック解除操作装置(31)を操作しつつ、天板(20)の前部を昇降させて、天板(20)の傾斜角度の変更作業を、自然な動作で楽に行うことができる。
【0039】
さらに、上記の構成に、ガススプリング(23)とその油圧ロック解除操作装置(30)とを組み合わせたことにより、天板(20)の前部両側部を、両手で上下から掴み、その一方の手で、昇降用のガススプリング(23)の油圧ロック解除操作装置(30)を操作し、かつ他方の手で、天板支持用のガススプリング(24)の油圧ロック解除操作装置(31)を操作して、天板(20)の昇降と傾斜角度の調整とを、同時期に、相前後して、自然な動作で楽に行うことができる。
【0040】
この天板(20)の支持機構は、天板(20)の下方の両側部に集約して配設され、天板(20)の中央部の下方には、連結杆(19)とガススプリング(23)(24)が存在するだけであるので、天板(20)の下方に、使用者の足を収容するための大きな空間を確保することができる。
【0041】
また、ガススプリング(23)(24)の油圧ロック解除操作装置(30)(31)が、天板(20)の下面に沿う側方に引かれることにより、ガススプリング(23)(24)のロック状態を解除しうるようにした操作レバー(33)を備えるものとしてあるので、同じ手で、操作レバー(38)を引きつつ、天板(20)を上下から掴むことができ、操作性がよい。
【0042】
このような机において、天板(20)は大型で大質量であるため、その質量を支持するためには、昇降用のガススプリング(23)を強大なものとしなければならない。そこで、本発明においては、図8〜図11に示すように、左右の軸受装置(10)(10)内に、ガススプリング(23)の付勢力を助勢するための左右1対のバランススプリング(41)(41)を設け、昇降用のガススプリング(23)を小型軽量化できるようにしてある。
【0043】
すなわち、各軸受装置(10)は、支持杆(3)の前端部に設けられた、軸受部(42)とそれに隣接する中空部(43)とを有する外側方に向かって開口する横向き有底円筒状の軸受ハウジング(44)を備えており、上記中空部(43)内にバランススプリング(41)が収容されている。
【0044】
軸受部(42)は、円筒状の軸受ハウジング(44)の内端を閉塞する端板状をなし、その中央に設けられた軸受孔(42a)に、基軸(11)の端部近傍が回転自在に嵌合されている。
【0045】
基軸(11)の各端部には、この例では角軸とした非円形軸部(11a)が設けられ、この非円形軸部(11a)を、第1リンクアーム(12)の後端部内側面に設けた補形をなす非円形孔(45)に嵌合し、かつ第1リンクアーム(12)の外側方から、固定ねじ(46)を、非円形軸部(11a)の軸端中央に設けたねじ孔(47)に螺合することにより、基軸(11)の各端部に、第1リンクアーム(12)の後端部が強固に固着されている。(48)は、固定ねじ(46)の頭部を隠蔽するために、第1リンクアーム(12)の後端部外側面に圧嵌されたキャップである。
【0046】
軸受ハウジング(44)の中空部(43)内において、基軸(11)の両端部には、内端部に拡径鍔部(49a)を有する円筒形のばね間座(49)が外嵌され、その外側に、バランススプリング(41)の巻回部(41a)が、若干の遊びをもって外嵌されている。
【0047】
バランススプリング(41)は、巻線を螺旋状に巻回した上記巻回部(41a)と、この巻回部(41a)の一端より離心方向に延出させた巻線の一方の延出端部(41b)と、巻回部(41a)の他端より離心方向に延出させた巻線の他方の延出端部(41c)とからなり、一方の延出端部(41b)を、軸受ハウジング(44)に設けた付勢力調節手段(50)におけるばね係止部材(52)に係止し、かつ他方の延出端部(41c)を、第1リンクアーム(12)の後端部内側面に係止することにより、第1リンクアーム(12)を上向き回動する方向に付勢するようになっている。
【0048】
付勢力調節手段(50)は、外部から工具を用いて回転しうるように、軸受ハウジング(44)内に、回転自在に設けられた、基軸(11)を中心とする円の接線方向と平行をなす調節ねじ(51)と、この調節ねじ(51)の中間部に螺合し、かつバランススプリングの(41)一方の延出端部(41b)が係止され、調節ねじ(51)の回転により、調節ねじ(51)の軸線方向に移動させられて、バランススプリングの一方の延出端部の係止位置を変動させるようにしたばね係止部材(52)とからなっている。
【0049】
また、軸受ハウジング(44)における第1リンクアーム(12)と対向する面には、ピン(53)が突設され、それに対向する第1リンクアーム(12)の対向面には、ピン(53)を、基軸(11)を中心とする円周方向に所要の間隔をもって挟むようにして、1対の突部(54)(54)が突設され、このピン(53)と1対の突部(54)(54)とにより、第1リンクアーム(12)の回動範囲を予め定めた範囲に規制する回動範囲規制手段(55)が形成されている。
【0050】
したがって、この実施形態においては、左右1対の軸受ハウジング(44)(44)の中空部(43)内に、第1リンクアーム(12)を付勢するバランススプリング(41)を設けたので、この左右のバランススプリング(41)(41)により、天板(20)を上向きに付勢することができ、天板(20)の質量が大となっても、天板(20)を軽力で円滑に上方に移動させることが可能になる。
また、左右のバランススプリング(41)(41)は、各軸受ハウジング(44)の中空部(43)内に、軸受部(42)と近接して収容されるので、基軸(11)に偏荷重が掛かるおそれが少なく、しかも、外部に露呈することがないので、体裁がよい。
【0051】
さらに、バランススプリング(41)の付勢力を調節する付勢力調節手段(50)を設けたので、天板(20)自体の荷重だけでなく、その上に載置した機器等の質量に対しても、バランススプリング(41)の付勢力をバランスさせることができ、天板(20)の昇降をより円滑に行うことができる。
【0052】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、天板(20)を支持する天板支持体(6)を、左右1対の平行リンク機構(9)(9)を備えるものとしてあるが、例えば、左右の脚体(2)(2)の上部より、前方に向かって延出する単なるアームとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施形態の外観斜視図である。
【図2】同じく、天板と補助天板とを取り除いた支持フレームの斜視図である。
【図3】同じく、天板および補助天板を下限位置としたときの側面図である。
【図4】同じく、天板および補助天板を上昇させたときの側面図である。
【図5】同じく、天板を水平としたときの要部の縦断側面図である。
【図6】同じく、天板を前下がり傾斜状態としたときの要部の縦断側面図である。
【図7】同じく、天板を想像線で示す要部の平面図である。
【図8】同じく、軸受ハウジングを前外側方から見た斜視図である。
【図9】同じく、第1リンクアームの後端部を前内側方から見た斜視図である。
【図10】同じく、軸受装置を基軸の中心を含む垂直面で縦断した拡大縦断正面図である。
【図11】同じく、図10のXI―XI線の断面図であり、(a)は、第1リンクアームが上限を向いたとき、(b)は、第1リンクアームが上限を向いたときを示す。
【符号の説明】
【0054】
(1)支持フレーム
(2)脚体
(2a)ベース脚
(2b)脚柱
(2c)アジャスタ
(3)支持杆
(4)(5)横連結杆
(6)天板支持体
(7)配線ダクト
(8)カバー部材
(9)平行リンク機構
(10)軸受装置
(11)基軸
(11a)非円形軸部
(12)第1リンクアーム
(13)上向突部
(14)枢軸
(15)第2リンクアーム
(16)(17)軸
(18)昇降体
(19)連結杆
(20)天板
(20a)手置き部
(21)ブラケット
(22)軸
(23)(24)ガススプリング
(25)(26)凹部
(27)ブラケット
(28a)(28b)軸
(29)バルブ
(30)(31)油圧ロック解除操作装置
(32)ワイヤ
(33)作動レバー
(34)アウターチューブ
(35)凹部
(36)保持枠
(36a)鍔部
(37)軸
(38)操作レバー
(38a)手掛け部
(39)補助天板
(40)脚杆
(41)バランススプリング
(41a)巻回部
(41b)(41c)延出端部
(42)軸受部
(42a)軸受孔
(43)中空部
(44)軸受ハウジング
(45)非円形孔
(46)固定ねじ
(47)ねじ孔
(48)キャップ
(49)ばね間座
(49a)拡径鍔部
(50)付勢力調節手段
(51)調節ねじ
(52)ばね係止部材
(53)ピン
(54)突部
(55)回動範囲規制手段
(C)中心点
(G)重心




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013