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棚の見出し取付構造 - 株式会社岡村製作所
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発明の名称 棚の見出し取付構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−178(P2007−178A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−180574(P2005−180574)
出願日 平成17年6月21日(2005.6.21)
代理人 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一
発明者 榊原 義弥
要約 課題
棚への着脱作業が容易であり、しかも載置物が当っても脱落しにくい棚の見出し取付構造を提供する。

解決手段
開口部10、11が互いに前後逆方向を向く側面視ほぼC字状の上側係止部12と下側係止部13とを、中間連結片14をもって互いに連結してなる側面視ほぼS字状の係止部材9の前面に、見出し取付部16を設け、中間連結片14が、上下の取付杆8a,8bの間に位置するようにして、上側係止部12を上方の取付杆8aに、かつ下側係止部13を下方の取付杆8bに、それぞれ係合させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
棚の前端に設けた左右方向を向く上下1対の取付杆に、見出しを取り付けるようにした棚の見出し取付構造において、
開口部が互いに前後逆方向を向く側面視ほぼC字状の上側係止部と下側係止部とを、中間連結片をもって互いに連結してなる側面視ほぼS字状の係止部材の前面に、見出し取付部を設け、前記中間連結片が、上下の取付杆の間に位置するようにして、前記上側係止部を上方の取付杆に、かつ下側係止部を下方の取付杆に、それぞれ係合させたことを特徴とする棚の見出し取付構造。
【請求項2】
上側係止部が、中間連結片より起立する起立片と、起立片の上端より後方または前方を向き、下面が上方の取付杆に圧接するようにした上片と、上片の後端または前端より垂下する垂下片とを備えていることを特徴とする請求項1記載の棚の見出し取付構造。
【請求項3】
下側係止部が、中間連結片より垂下する垂下片と、垂下片の下端より前方または後方を向き、上面が下方の取付杆に圧接するようにした下片とを備えていることを特徴とする請求項1または2記載の棚の見出し取付構造。
【請求項4】
下側係止部が、下片の前端または後端より起立する起立片を備えていることを特徴とする請求項3記載の棚の見出し取付構造。
【請求項5】
起立片を、下片の前端または後端に設けた玉縁状としたことを特徴とする請求項4記載の棚の見出し取付構造。
【請求項6】
係止部材の見出し取付部を、嵌合溝を有する側面視ほぼU字状とし、前記嵌合溝に、見出しカードを保持する見出し保持部材に設けた下向きの差し込み片を差し込んで、見出し保持部材を支持するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の棚の見出し取付構造。
【請求項7】
係止部材の見出し取付部に、見出しカードを保持する見出し保持部材を一体的に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の棚の見出し取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、棚に、陳列した商品の品名、価格等を表示する見出しを取り付けるための取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤにより構成された網棚に、商品名、価格等を表示する見出しカードを、弾性保持具により取り付けるようにした技術がある(例えば、特許文献1参照)。この弾性保持具は、後方を向き、カード保持具の後面に固着された垂直の基片の上端に、後方を向く下向きU字形の上部係合片を連設し、かつ基片の下端部に、後向片を連設し、後向片の後端部を後上方に向かって折曲して、下部係合片としてある。棚の前端には、左右方向を向く上下1対の取付杆を設け、弾性保持具の上部係合片を上部の取付杆に、前方の上から弾性係合させ、後向片を、下部の取付杆に、前方の下から弾性係合させている。
【特許文献1】特開平11−299598号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記のような見出し取付構造においては、上下の係合片が、ともに後向きに形成され、両係合片を、取付杆の前方から係合させる構造であるため、棚への載置物を前方に引き出して取り出す場合、載置物が弾性保持具に後方から接触して取付杆から外れ、そのため見出し部分が傾いたり、場合によっては落下してしまうおそれがある。これを防止するため、係合強度を高めようとすると、弾性保持具の着脱作業性が悪くなる。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、棚への着脱作業が容易であり、しかも載置物が当っても、脱落しにくい棚の見出し取付構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)棚の前端に設けた左右方向を向く上下1対の取付杆に、見出しを取り付けるようにした棚の見出し取付構造において、開口部が互いに前後逆方向を向く側面視ほぼC字状の上側係止部と下側係止部とを、中間連結片をもって互いに連結してなる側面視ほぼS字状の係止部材の前面に、見出し取付部を設け、前記中間連結片が、上下の取付杆の間に位置するようにして、前記上側係止部を上方の取付杆に、かつ下側係止部を下方の取付杆に、それぞれ係合させる。
【0006】
(2)上記(1)項において、上側係止部が、中間連結片より起立する起立片と、起立片の上端より後方または前方を向き、下面が上方の取付杆に圧接するようにした上片と、上片の後端または前端より垂下する垂下片とを備えるものとする。
【0007】
(3)上記(1)または(2)項において、下側係止部が、中間連結片より垂下する垂下片と、垂下片の下端より前方または後方を向き、上面が下方の取付杆に圧接するようにした下片とを備えるものとする。
【0008】
(4)上記(3)において、下側係止部が、下片の前端または後端より起立する起立片を備えるものとする。
【0009】
(5)上記(4)項において、起立片を、下片の前端または後端に設けた玉縁状とする。
【0010】
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、係止部材の見出し取付部を、嵌合溝を有する側面視ほぼU字状とし、前記嵌合溝に、見出しカードを保持する見出し保持部材に設けた下向きの差し込み片を差し込んで、見出し保持部材を支持するようにする。
【0011】
(7)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、係止部材の見出し取付部に、見出しカードを保持する見出し保持部材を一体的に設ける。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、中間連結片が、上下の取付杆の間に位置した状態で、係止部材における互いに前後逆方向を向く側面視C字状の上側係止部と下側係止部とが、上下の取付杆に、それぞれ前後逆方向から係合しているので、前後いずれの方向からの力に対しても外れにくく、特に棚に載置した物品を取り出すとき、物品が係止部材に後方から接触したとしても、上側係止部または下側係止部のいずれかが、取付杆に後方から係合しているため、脱落を防止することができ、見出しカードを常に安定した姿勢で表示することができる。また、側面視C字状の上側係止部と下側係止部を、前後逆方向から取付杆に押し込むだけで、簡単に係合させることができ、取付作業性も良好である。
【0013】
請求項2記載の発明によると、上側係止部における上片の下面が、上方の取付杆に上方より圧接した状態で、起立片と垂下片とにより、上方の取付杆を前後から挟持するようにしてあるので、上側係止部が前後からの力に対して外れにくい。
【0014】
請求項3記載の発明によると、上側係止部が、上方の取付杆に上方より係止された状態で、下側係止部の下片が、下方の取付杆の下面に圧接するようにしてあるので、係止部材は、上下1対の取付杆を上下から挾む弾圧把持力が生じ、その弾圧把持力だけで、取付杆からの脱落を十分に防止することができる。
【0015】
請求項4記載の発明によると、下側係止部に、下片の前端または後端より起立する起立片を設けてあるので、この起立片と垂下片とにより、下方の取付杆を前後から挟持することができ、下側係止部が前後からの力に対して外れにくい。
【0016】
請求項5記載の発明によると、下側係止部の下片の前端または後端に設けた玉縁状の起立片が、下方の取付杆に係合し、取付杆からの抜け落ちが防止されるとともに、装着時に、この玉縁状の起立片が、取付杆の下方を摺動することにより、係合操作を円滑に行うことができる。
【0017】
請求項6記載の発明によると、見出し取付部の嵌合溝に、見出し保持部材の下向きの差し込み片を差し込むことにより、別体の見出し保持部材を、簡単に取り付けることができ、この見出し保持部材に、大きさや種類の異なる種々の見出しカードを保持することができる。
【0018】
請求項7記載の発明によると、係止部材に、見出し保持部材を一体的に設けることにより、見出し保持部材が不要となり、部品点数を少なくすることができるとともに、構成が簡単となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の棚の見出し取付構造の実施形態を図面を参照して説明する。
図1〜図5は、本発明の第1の実施形態を示す。
図1は、棚、見出し保持部材および係止部材の分解斜視図である。なお、図1の斜め右下方を前方、斜め左上方を後方として説明する。
【0020】
棚(1)は、前後方向を向く多数のワイヤ材(2)の下面に、前後2本の連結杆(3)を溶着するとともに、ワイヤ材(2)の後端部をほぼ直角に上方に折曲して、後部柵(4)を形成し、かつワイヤ材(2)の前端部を斜め前上方に折曲して、前部柵(5)を形成してある。
後部柵(4)および前部柵(5)の上端部には、それぞれ、左右方向を向く上下1対の取付杆(7a)(7b)および取付杆(8a)(8b)が溶着されている。前部柵(5)の取付杆(8a)(8b)にまたがって、見出し保持部材(15)取付用の係止部材(9)が取り付けられる。
【0021】
図2は、係止部材(9)の斜視図である。係止部材(9)は、開口部(10)(11)が互いに前後逆方向を向く、側面視ほぼC字状の上側係止部(12)と下側係止部(13)とを、ほぼ水平の中間連結片(14)をもって連結してなる側面視ほぼS字状のもので、上側係止部(12)の前面に、見出し保持部材(15)(図1参照)を嵌合支持するための見出し取付部(16)が設けられている。
【0022】
後述するように、上側係止部(12)を上方の取付杆(8a)に、かつ下側係止部(13)を下方の取付杆(8b)に係合させたとき、中間連結片(14)は、上下の取付杆(8a)(8b)の間に位置するようになっている(図5参照)。
【0023】
上側係止部(12)は、中間連結片(14)の前端より起立する起立片(12a)と、起立片(12a)の上端より後方を向き、下面が上方の取付杆(8a)に圧接するようにした上片(12b)と、上片(12b)の後端より垂下する短寸の垂下片(12c)とを備えている。
【0024】
下側係止部(13)は、中間連結片(14)の後端より垂下する垂下片(13a)と、垂下片(13a)の下端より前方を向き、上面が下方の取付杆(8b)に圧接するようにした下片(13b)と、下片の前端より起立する短寸の起立片(13c)とを備えている。
起立片(13c)は、下片(13b)の前端に設けた玉縁状としてある。
【0025】
見出し取付部(16)は、上側係止部(12)における起立片(12a)の下端から、狭幅の嵌合溝(17)を介して、上向きに一体的に形成されている。
【0026】
見出し保持部材(15)は、透明樹脂材からなり、図1および図5に示すように、前部に後上向きの挿入溝(18)を有し、かつ後部に、見出し取付部(16)の嵌合溝(17)に差し込まれる後下向きの差し込み片(19)を有する横長のものである。
【0027】
取付杆(8a)(8b)には、複数(この例では3個)の係止部材(9)が、左右方向に適宜の間隔をもって装着され、見出し保持部材(15)は、これらの複数の係止部材(9)をもって、取付杆(8a)(8b)に取り付けられている。
【0028】
図3〜図5は、係止部材(9)の取り付け手順を示す。
図3に示すように、棚(1)の前部柵(5)の前方において、係止部材(9)を、装着時の状態よりほぼ上下反転させて、その下側係止部(13)を、後上方を向くようにして、上下の取付杆(8a)(8b)の間から、取付杆(8a)(8b)の後方に挿入する。
【0029】
次に、図4に示すように、係止部材(9)を、時計回りに回動させて、上側係止部(12)を、上方の取付杆(8a)に前上方より係合させ、次いで、図5に示すように、下側係止部(13)を、下方の取付杆(8b)に、後上方から弾性係合させる。それによって、係止部材(9)は、取付杆(8a)(8b)に係止される。
【0030】
次いで、見出し取付部(16)の嵌合溝(17)に、見出し保持部材(15)の下向きの差し込み片(19)を差し込んで、見出し保持部材(15)を支持する。さらに、見出し保持部材(15)の挿入溝(18)に、見出しカード(20)(図1参照)を差し込んで表示する。
【0031】
なお、上側係止部(12)および下側係止部(13)は、図示の実施形態とは逆向き、すなわち、上片(12b)が起立片(12a)の上端より前方を向き、下片(13b)が垂下片(13a)の下端より後方に向き、上片(12)を上方の取付杆(8a)の後部から、下片(13)を下方の取付杆(8b)の前部から、それぞれ係合させる構造としてもよい。
【0032】
以上のように、第1の実施形態においては、見出し保持部材(15)を支持する係止部材(9)を、互いに前後逆方向を向くC字状の上側係止部(12)と下側係止部(13)とを上下の取付杆(8a)(8b)にそれぞれ逆方向から係合させるようにしたので、前後いずれの方向からの力に対しても外れにくく、特に棚(1)に載置した物品を取り出すとき、物品が係止部材(9)に後方から接触したとしても、下側係止部(13)または上側係止部(12)のいずれかが、上方または下方の取付杆(8a)(8b)の後部に当接しているため、外れを防止することができ、見出しカード(20)を常に安定した姿勢で保持させることができる。
【0033】
図6は、本発明の第2の実施形態を示す。
この例では、係止部材(9)の前上部に、前下向傾斜する見出し取付部(21)を設け、この見出し取付部(21)の前面上下部に、下向きおよび上向きの溝(22)(23)を有する見出し保持枠(24)(25)を設け、この見出し保持枠(24)(25)の溝(22)(23)に、見出しカード(20)を側方より差し込んで、保持するようにしてある。
【0034】
すなわち、この例は、係止部材(9)と、第1の実施形態における見出し保持部材(15)とを一体的に形成したもので、第1の実施形態より、構造はより簡素化されている。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1の実施形態における棚と係止部材と見出し保持部材との分解斜視図である。
【図2】同じく、係止部材の拡大斜視図である。
【図3】同じく、係止部材の装着前の縦断側面図である。
【図4】同じく、係止部材の装着途中の縦断側面図である。
【図5】同じく、係止部材の装着後の縦断側面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における係止部材を、上下の取付杆に装着した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
(1)棚
(2)ワイヤ材
(3)連結杆
(4)後部柵
(5)前部柵
(7a)(7b)取付杆
(8a)(8b)取付杆
(9)係止部材
(10)(11)開口部
(12)上側係止部
(12a)起立片
(12b)上片
(12c)垂下片
(13)下側係止部
(13a)垂下片
(13b)下片
(13c)起立片
(14)中間連結片
(15)見出し保持部材
(16)見出し取付部
(17)嵌合溝
(18)挿入溝
(19)差し込み片
(20)見出しカード
(21)見出し取付部
(22)(23)溝
(24)(25)見出し保持枠




 

 


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