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発明の名称 キャビネット用前板
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−117265(P2007−117265A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−311137(P2005−311137)
出願日 平成17年10月26日(2005.10.26)
代理人
発明者 吉川 佳秀 / 横田 透
要約 課題
下枠部材に液体が滞留することを防ぐことで、液体がキャビネット、またその周囲に対して、雑菌の繁殖等による悪影響を及ぼすことを防止するキャビネット用前板を提供する。

解決手段
板材12と、溝型で内側に板材12の下端がはめ込まれる下枠部材11を備えるキャビネット用前板1において、前記板材12の後面には、下端が板材12の下縁に開放されていてかつ上端が下枠部材11の後壁部112上端よりも上に至る凹部3を設けている。
特許請求の範囲
【請求項1】
板材と、溝型で内側に板材の下端がはめ込まれる下枠部材を備えるキャビネット用前板において、前記板材の後面には、下端が板材の下縁に開放されていてかつ上端が下枠部材の後壁部上端よりも上に至る凹部を設けたことを特徴とするキャビネット用前板。
【請求項2】
板材は合板の前側表面に防水性の化粧板を貼着して構成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャビネット用前板。
【請求項3】
キャビネットに収容される食器洗い乾燥機の前板として用いられることを特徴とする請求項1または2記載のキャビネット用前板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、キッチンキャビネット等に用いられるキャビネット用前板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、特開2004−223009号公報に示されるように、枠部材を備えたキャビネット用前板は知られている。図3に示されるように、このキャビネット用前板1は、引出し5などのキャビネットを構成する部分の前面において用いられる。引出し5は、引出し本体51、枠部材10、板材12から構成される。この例においては、枠部材10の下部が下枠部材11である。板材12は、枠部材10に上部から挿入されてはめ込まれ、固定される。この時、板材12の下端は下枠部材11にはめ込まれる。
【0003】
このキャビネット用前板1の下部は、図4に示す如く、板材12の下端が、コ字状で溝型の下枠部材11に上部からはめ込まれた構造になっている。下枠部材11と板材12との間にはわずかに隙間110がある。板材12の表面に液体の水滴4が付着した場合、その水滴4は、板材12の表面を伝って下に落ち、隙間110から下枠部材11の内側に浸入し、水溜り41などとして滞留する。滞留した液体は、下枠部材11を含む枠部材10や板材12によって排出を阻害されるため、下枠部材11の内側に滞留し続ける。この滞留した液体により雑菌が発生する等の問題が発生する。
【0004】
この問題はあらゆるキャビネット用前板に起こりうる問題であるが、特に上部に水道の蛇口を備えた洗面化粧台やキッチンキャビネットに用いられる場合においては、水道からの水滴がキャビネット用前板に付着しやすいものである。
【特許文献1】特開2004−223009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、下枠部材に液体が滞留することを防ぐことで、液体がキャビネット、またその周囲に対して、雑菌の繁殖等による悪影響を及ぼすことを防止するキャビネット用前板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願発明は、板材と、溝型で内側に板材の下端がはめ込まれる下枠部材を備えるキャビネット用前板において、前記板材の後面には、下端が板材の下縁に開放されていてかつ上端が下枠部材の後壁部上端よりも上に至る凹部を設けている。又、板材は合板の前側表面に防水性の化粧板を貼着して構成されている。又、本願発明のキャビネット用前板は、キャビネットに収容される食器洗い乾燥機の前板として用いられる。
【発明の効果】
【0007】
本願発明のキャビネット用前板においては、板材の後面には下端が板材の下縁に開放されていてかつ上端が下枠部材の後壁部上端よりも上に至る凹部を有することから、下枠部材の内側に浸入した液体は凹部を通じて蒸発等により排出されるので、下枠部材の内側に液体が滞留することを防ぎ、キャビネット、またその周囲に対して、雑菌の繁殖等による悪影響を及ぼすことを防止することが可能となる。
【0008】
板材に液体がかかるのは主に前面であり、前板であるということから後面にはほとんど液体がかかることがない。そのため、板材後面の一部を取り除くという単純な工程だけで、上記の効果を得ることが可能となる。また凹部が板材の後面に設けられていることにより、本願発明のキャビネット用前板が用いられているキャビネットその他家具等の美感を損ねることが無い。
【0009】
又、板材が合板の前側表面に防水性の化粧板を貼着して構成されている場合においては、下枠部材の内側に液体が滞留した場合、合板がこの液体を吸収して、合板と化粧板の間に膨れを生じることがあるが、本願発明によりこの問題を防ぐことが可能になる。
【0010】
又、本願発明のキャビネット用前板がキャビネットに収容される食器洗い乾燥機の前板として用いられる場合においては、前板に液体がかかりやすく、また清潔に保つ必要がある食器洗い乾燥機において、下枠部材に溜まった液体により雑菌が繁殖するなどの悪影響を防ぐことが可能となる。また、食器洗い乾燥機の前板が備える板材が合板の前側表面に防水性の化粧板を貼着して構成されている場合には、食器洗い乾燥機から発生する熱によって、液体を吸収した合板がさらに膨れを生じやすくなるという問題が発生するが、本願発明によりこの問題が防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1、2は、本願の請求項1〜3全てに対応した一実施形態であるキャビネット用前板1を示している。この実施形態においては、板材12と、溝型で内側に板材12の下端がはめ込まれる下枠部材11を備えるキャビネット用前板1において、前記板材12の後面には、下端が板材12の下縁に開放されていてかつ上端が下枠部材11の後壁部112上端よりも上に至る凹部3を設けている。
【0012】
又、板材12は合板122の前側表面に防水性の化粧板121を貼着して構成されている。又、この実施形態のキャビネット用前板1はキャビネットに収容される食器洗い乾燥機2の前板として用いられる。
【0013】
以下、この実施形態のキャビネット用前板を、より具体的詳細に説明する。図1、2に示すように、キャビネット用前板1はキッチンにおいて、キッチンキャビネットに収容される食器洗い乾燥機2の前板として使用される。上面に蛇口やシンク、調理台を備えたキッチンキャビネットに、食器洗い乾燥機2が収容されて含まれており、その前面には、この実施形態のキャビネット用前板1が固定されている。
【0014】
食器洗い乾燥機2は引出し式であり、その中に洗浄する食器を収めるようになされている。食器洗い乾燥機2を引出すための引手は、キャビネット用前板1前側表面に設けられている。食器洗い乾燥機2の食器を収める空間とキャビネット用前板1とは、下枠部材11の溝の後壁部112よりも更に後ろ側に設けられた、ステンレスやプラスチック等の防水性を有する素材からなる部材により遮蔽されているため、食器を洗浄するための水が直接キャビネット用前板1の後部表面にかかることはない。食器洗い乾燥機2が動作している間に発生する水蒸気は、キャビネット用前板1よりも上部に設けられた開口部から外部に排出される。
【0015】
キャビネット用前板1は、板材12と、板材12周辺部に設けた枠部材10とを備えている。下枠部材11は枠部材10の下側部分であり、板材12の下端がはめ込まれている。枠部材10はステンレスやアルミニウム等の金属製である。
【0016】
キャビネット用前板1は、水を使用する食器洗い乾燥機2の前板であるため、板材12には、食器洗い乾燥機2を開けた時に、食器の出し入れ等に伴って水が付着する。
【0017】
また、キッチンキャビネット上面に備えられた蛇口からの水や、調理台で調理される料理の素材、調味料等の液体もまた板材12の前部表面にかかる。かかった液体は、板材12の前部表面を伝って下に行き、下側部材11と板材12との隙間110から、溝型の下枠部材11内側に浸入する。板材12は、図2(b)が示すように、その上下端がコ字状で溝型の枠部材10にはめ込まれた構造であり、又左右端も同様に枠部材10にはめ込まれた構造であることから、下枠部材11に侵入した液体が排出されることが妨げられているが、板材12の後面には、下端が板材12の下縁に開放されていてかつ上端が下枠部材11の後壁部112上端よりも上に至る凹部3が設けられているため、液体は下枠部材11内側に滞留することなく、蒸発等により排出される。
【0018】
凹部3は、ほぼ逆U字型をしており、板材12の後部表面下部に、ほぼ等間隔で複数個が並んでいる。凹部3の左右端は上下方向の直線形状であるが、上部はアーチ形状である。凹部3は合板122の後面を削って設けられている。
【0019】
この実施形態のキャビネット用前板1においては、板材12の後面には下端が板材12の下縁に開放されていてかつ上端が下枠部材11の後壁部112上端よりも上に至る凹部3を有することから、下枠部材11の内側に浸入した液体は凹部3を通じて蒸発あるいは拭取り等により排出されるので、下枠部材11の内側に液体が滞留することを防ぎ、キャビネット、またその周囲に対して、雑菌の繁殖等による悪影響を及ぼすことを防止することが可能となる。
【0020】
又、板材12が合板122の前側表面に防水性の化粧板121を貼着して構成されており、従来では下枠部材11の内側に液体が滞留した場合、合板122が液体を吸収して、合板122と化粧板121の間に膨れを生じることがあるが、この実施形態ではこの問題を防ぐことが可能になる。
【0021】
又、この実施形態のキャビネット用前板1はキャビネットに収容される食器洗い乾燥機2の前板として用いられており、前板に液体がかかりやすく、また清潔に保つ必要がある食器洗い乾燥機2において、下枠部材11に溜まった液体により雑菌が繁殖するなどの悪影響を防ぐことが可能となる。
【0022】
板材12に液体がかかるのは主に前面であり、前板であるということから後面にはほとんど液体がかかることがない。そのため、板材12後面の一部を取り除くという単純な工程だけで、上記の効果を得ることが可能となる。また凹部3が板材12の後面に設けられていることにより、この実施形態のキャビネット用前板1が用いられているキッチンキャビネットの美感を損ねることが無い。
【0023】
又、食器洗い乾燥機2の前板が備える板材12が合板122の前側表面に防水性の化粧板121を貼着して構成されており、従来では食器洗い乾燥機2から発生する熱によって、液体を吸収した合板122がさらに膨れを生じやすくなるという問題が発生するが、この実施形態ではこの問題が防止される。
【0024】
なお、本願発明は上記実施形態に限定されない。例えば、下枠部材11は枠部材10の一部分でなくてもよく、下枠部材11のみを用いた場合でもよい。この場合、下枠部材11の壁面部が前後左右にある場合においては、その壁面部と板材12によって水の排出が妨げられるため、特に本願発明が有効である。また、枠部材10の上部を無くし、枠部材10に上部からはめ込んだ板材12を、枠部材10の横部分及び下枠部材11に設けたネジ孔を通じてネジ止めする構造にして、板材12を枠部材10に単純な工程で固定可能な構造となした場合でも有効である。
【0025】
前板12の材質は、プラスチックや金属であってもよい。又、本願発明は出入口の扉や、洗面化粧台の下部に備えられたキャビネットの前板に適用されてもよい。枠部材10は金属製に限られず、プラスチック製でもよい。凹部3の形成方法としては、合板122の下部を厚さ方向に全部略逆U字型に切除してもよい。また凹部3の形状は略逆U字形状に限らず、長方形や、円形、三角形などでもよい。さらに、凹部3は複数個を設けるのではなく、一つの大きな凹部3を設けてもよい。凹部3を設けられるために取り去られた板材12の分だけ、板材12と、その板材12が用いられたキャビネット用前板1は軽量化される。
【0026】
キャビネット用前板1が用いられる食器洗い乾燥機2は、引出し式の構造に限られない。例えば、キャビネット用前板1は、食器洗い乾燥機2前面に備えられ、下部に蝶番を有し上部に引手を有して、手前側に開口する扉に取り付けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本願発明の一実施形態であるキャビネット用前板がキッチンキャビネットに用いられる様子を示す斜視図。
【図2】同キャビネット用前板を示す(a)は後面側から見た斜視図、(b)は縦断面図。
【図3】従来例であるキャビネット用前板を示す分解斜視図。
【図4】一般的なキャビネット用前板の下部構造を示す縦断面図。
【符号の説明】
【0028】
1 キャビネット用前板
11 下枠部材
112 後面部
12 板材
121 化粧板
122 合板
2 食器洗い乾燥機
3 凹部




 

 


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