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発明の名称 ミラーキャビネット
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−98034(P2007−98034A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−295375(P2005−295375)
出願日 平成17年10月7日(2005.10.7)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
発明者 中島 高志
要約 課題
すっきりとした良好な外観を現出でき、鏡板の破損の恐れも低減でき、更にはLEDで発生する熱を効果的に放熱できるミラーキャビネットを提供する。

解決手段
キャビネット本体4の前部に内部に設けた収納部5を開閉するための扉体6を設ける。扉体6の前面に端部を残して鏡板7を取り付ける。LED15を装着したアルミニウム製のベース材19を上記扉体6の前面の端部に沿わせて固定する。ベース材19に樹脂製のカバー材20を被せて取り付けることで照明装置14を配設する。
特許請求の範囲
【請求項1】
キャビネット本体の前部に内部に設けた収納部を開閉するための扉体を設け、この扉体の前面に端部を残して鏡板を取り付け、LEDを装着したアルミニウム製のベース材を上記扉体の前面の端部に沿わせて固定すると共に、上記ベース材に樹脂製のカバー材を被せて取り付けることで照明装置を配設したことを特徴とするミラーキャビネット。
【請求項2】
ベース材及びカバー材における各扉体端部側の端部間に着脱自在に軸支する軸支部と被軸支部とを設け、ベース材及びカバー材における鏡板隣接側の端部間に着脱自在に係止する係止部と被係止部とを設け、軸支部と被軸支部とを軸支してベース材の前面を覆うようにカバー材を鏡板側に回動させて係止部と被係止部とを係止してベース材にカバー材を着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のミラーキャビネット。
【請求項3】
ベース材に対してカバー材が回動したときに被係止部に係止部を導くガイド部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のミラーキャビネット。
【請求項4】
カバー材の鏡板隣接側の端部における前端部に、鏡板の端部の前面を被覆する鏡板被覆片を延出したことを特徴とする請求項1に記載のミラーキャビネット。
【請求項5】
取付状態のカバー材とベース材との長手方向の両端面を覆うように樹脂製のキャップ材をそれぞれ被着し、これらキャップ材に水抜き孔を穿設したことを特徴とする請求項1に記載のミラーキャビネット。
【請求項6】
扉体の裏板の前面周縁部に周枠を固定してこの周枠の前面に扉体の端部を残すように鏡板を被着し、鏡板と裏板と周枠とで囲まれた扉体の中空空間に照明装置へ給電するための給電線を配置し、鏡体が覆わない周枠の前面と中空空間とを連通する給電線挿通凹部を周枠に穿設し、鏡板にて覆われない扉体の端部に配設した照明装置に中空空間の給電線を給電線挿通凹部に挿通して接続したことを特徴とする請求項1に記載のミラーキャビネット。
【請求項7】
ベース材の下面に長手方向に亙る配線用溝を形成し、ベース材を周枠の前面に固定したとき配線用溝と給電線挿通凹部とを連通させ、給電線挿通凹部を挿通した給電線を配線用溝に収納したことを特徴とする請求項6に記載のミラーキャビネット。
【請求項8】
カバー材のLEDに対向する部分をLEDで発光した照明光を透過させる透明部にすると共に他の部分を非透明部にするべくカバー材を2色の押出し成形で形成したことを特徴とする請求項1に記載のミラーキャビネット。
【請求項9】
ベース材の扉体端部側の端部に位置決め突片を突設し、この位置決め突片を扉体の端部の側端面に引っ掛け係止したことを特徴とする請求項1に記載のミラーキャビネット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラーキャビネットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ミラーキャビネットの照明には従来の電球や蛍光灯に比べて省スペース化や省電力化を図り得るLEDを使用することが多くなってきており、たとえば特許文献1にはミラーキャビネットの扉体の前面に設けた鏡板の端部に亙って多数のLEDを列状に配設したものが開示されている。しかし、このミラーキャビネットにあって、多数のLEDが露出する外観は煩雑な印象を与えてしまい、すっきりとした良好な外観を現出できるものではなく、また、鏡板の端部にLEDを直接取り付けることはその施工中に鏡板を誤って破損させる恐れもある。この問題に対して本出願人は、鏡板に隣接する扉体の前面部位にLEDを覆うカバー材を設けてなる照明装置を配設することを考えたのであるが、LEDが発光する際には熱も発生するのであって、この熱がカバー材によって照明装置内に篭もることとなって熱による照明装置の劣化を引き起こすといった問題に新たに直面することとなった。
【特許文献1】特開2001−78909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて為したものであって、すっきりとした良好な外観を現出でき、鏡板の破損の恐れも低減でき、更にはLEDで発生する熱を効果的に放熱できるミラーキャビネットを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係るミラーキャビネットは、キャビネット本体4の前部に内部に設けた収納部5を開閉するための扉体6を設け、この扉体6の前面に端部を残して鏡板7を取り付け、LED15を装着したアルミニウム製のベース材19を上記扉体6の前面の端部に沿わせて固定すると共に、上記ベース材19に樹脂製のカバー材20を被せて取り付けることで照明装置14を配設したことを特徴とする。これによると、LED15を装着したベース材19にカバー材20を被せてなる照明装置14を鏡板7にて覆われない扉体6の前面の端部に配設したことで、LED15が露出されずにすっきりとした良好な外観を現出できると共に、鏡板7に照明装置14を直接取付けるものでないから鏡板7の破損の恐れも低減できるのであり、また、発光するLED15が発する熱は高い熱伝導性を備えたアルミニウム製のベース材19を介して扉体6に放熱させることができ、照明装置14内から熱を逃がして照明装置14の熱による破損の恐れも無くすることができると共に、鏡板7をその裏面から上記熱が付与された扉体6にて温めることができて鏡板7の曇り防止にも資することができる。
【0005】
また、請求項2に係るミラーキャビネットは、請求項1において、ベース材19及びカバー材20における各扉体端部側の端部間に着脱自在に軸支する軸支部41と被軸支部40とを設け、ベース材19及びカバー材20における鏡板隣接側の端部間に着脱自在に係止する係止部23と被係止部22とを設け、軸支部41と被軸支部40とを軸支してベース材19の前面19aを覆うようにカバー材20を鏡板側に回動させて係止部23と被係止部22とを係止してベース材19にカバー材20を着脱自在に取り付けたことを特徴とする。これによると、鏡板7が取り付けられた扉体6の前面に固定したベース材19にカバー材20を取り付けるには、ベース材19とカバー材20とを各扉体端部側(鏡板7と反対側)の端部に設けた軸支部41と被軸支部40とで軸支させ、カバー材20の扉体端部側(鏡板7と反対側)の部位に手を引っ掛けて鏡板側に引き寄せてベース材19の前面19aを覆うようにカバー材20を鏡板側に回動させ、各鏡板隣接側の端部に設けた係止部23と被係止部22とを係止させてベース材19にカバー材20を取り付けるといった、特に工具も必要とせず、鏡板7の端部などにカバー材20が当たって鏡板7が破損する恐れも無く、施工者の手が鏡板7の端部などに当たって傷付く等の恐れも無いような良好な施工作業で行わせることができる。
【0006】
また、請求項3に係るミラーキャビネットは、請求項2において、ベース材19に対してカバー材20が回動したときに被係止部22に係止部23を導くガイド部24を設けたことを特徴とする。これによると、ガイド部24によってベース材19に対してカバー材20が回動したときに被係止部22に係止部23を導入させることができて、カバー材20のベース材19への取付施工における施工性を更に良好にできる。
【0007】
また、請求項4に係るミラーキャビネットは、請求項1において、カバー材20の鏡板隣接側の端部における前端部に、鏡板7の端部の前面を被覆する鏡板被覆片34を延出したことを特徴とする。これによると、鏡板7の端部を鏡板被覆片34にて保護することができて鏡板7を破損する恐れを低減できると共に、鏡板7と照明装置14との隙間を隠すことができてすっきりとした外観を現出できる。
【0008】
また、請求項5に係るミラーキャビネットは、請求項1において、取付状態のカバー材20とベース材19との長手方向の両端面を覆うように樹脂製のキャップ材21をそれぞれ被着し、これらキャップ材21に水抜き孔39を穿設したことを特徴とする。アルミニウム製のベース材19はLED15への給電の際に漏電した場合には通電する部位であるが、樹脂製のキャップ材21やカバー材20で金属製のベース材19を覆わせてこのベース材19を外方に露出しないようにできるから絶縁構造を確保して安全性を高めることができるのであり、また、ミラーキャビネット1が洗面化粧台3に配設された場合など、ミラーキャビネット1の近傍で使用された水が照明装置14に付着してその内部に侵入したとしても、水抜き孔39からすみやかに上記水を抜くことができて水による照明装置14の損傷の恐れを低減できるのであり、更に言うと、しばしば洗面化粧台3は浴室に隣接する脱衣所に配設されるのであって、浴室から蒸気が照明装置14にかかったとしても、各キャップ材21の水抜き孔39を通して照明装置14内を通気でき、蒸気の湿気を照明装置14内に篭もらせないようにできる。
【0009】
また、請求項6に係るミラーキャビネットは、請求項1において、扉体6の裏板10の前面周縁部に周枠11を固定してこの周枠11の前面に扉体6の端部を残すように鏡板7を被着し、鏡板7と裏板10と周枠11とで囲まれた扉体6の中空空間13に照明装置14へ給電するための給電線16を配置し、鏡体が覆わない周枠11の前面部位と中空空間13とを連通する給電線挿通凹部42を周枠11に穿設し、鏡板7にて覆われない扉体6の端部に配設した照明装置14に中空空間13の給電線16を給電線挿通凹部42に挿通して接続したことを特徴とする。これによると、照明装置14へ給電するための給電線16を扉体6の内部に収納させて外部に露出しないようにできて、すっきりした外観を現出することができる。
【0010】
また、請求項7に係るミラーキャビネットは、請求項6において、ベース材19の下面に長手方向に亙る配線用溝26を形成し、ベース材19を周枠11の前面に固定したとき配線用溝26と給電線挿通凹部42とを連通させ、給電線挿通凹部42を挿通した給電線16を配線用溝26に収納したことを特徴とする。これによると、ベース材19の内部に給電線16を収まり良く配置でき、ベース材19と扉体6との間で給電線16が噛み込まれることを防止できると共に、給電線16はベース材19とカバー材20との間に位置されないようにもできるから給電線16がカバー材20に陰をつくらないようにできて外観の低下を回避できる。
【0011】
また、請求項8に係るミラーキャビネットは、請求項1において、カバー材20のLED15に対向する部分をLED15で発光した照明光を透過させる透明部35にすると共に他の部分を非透明部36にするべくカバー材20を2色の押出し成形で形成したことを特徴とする。これによると、カバー材20を比較的容易に製造することができ、LED15の発光による照明光を非透明部36で遮らせて透明部35から所定の方向に向けてのみ照射させることができる。
【0012】
また、請求項9に係るミラーキャビネットは、請求項1において、ベース材19の扉体端部側の端部に位置決め突片25を突設し、この位置決め突片25を扉体6の端部の側端面に引っ掛け係止したことを特徴とする。これによると、位置決め突片25を扉体6の端部の側端面に引っ掛け係止させることで、ベース材19を扉体6の端部の所定位置に簡単に配置できると共に、照明装置14の扉体6への配設作業の際にベース材19を鏡板7に当てて鏡板7を破損させてしまう恐れを低減できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、すっきりとした良好な外観を現出でき、鏡板の破損の恐れも低減でき、更にはLEDで発生する熱を効果的に放熱できるといった利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0015】
図1のように本例のミラーキャビネット1は洗面ボウル2aを備えた洗面台2の後部上方に配設されたものであって洗面化粧台3の構成要素となっている。ミラーキャビネット1のキャビネット本体4は前方に開口せる矩形箱状に形成されると共にその内部を棚板や縦仕切板で仕切って洗面具等を収納するための収納部5が設けられている。本例の収納部5は2枚の縦仕切板で左収納部、中央収納部、右収納部に仕切られており、各収納部5では隣接する縦仕切板の間に棚板が上下に適当な間隔で架設されている。そして、キャビネット本体4の前部には各収納部5に対応して扉体6がそれぞれ枢支、配設されて各扉体6で各収納部5が開閉自在にされており、各扉体6の前面には略全面に亙るようにそれぞれ鏡板7が設けられ、ミラーキャビネット1が構成されている。このミラーキャビネット1にあっては、各収納部5を閉塞するよう各扉体6を位置させた場合にはミラーキャビネット1の前方に立つ使用者の正面姿を映す一面鏡をミラーキャビネット1の前部の略全面に亙るように大きく形成できるのであり、また、中央収納部を閉塞するよう中央扉体6aを位置させると共に左収納部及び右収納部をそれぞれ開放するよう左扉体6b及び右扉体6cを位置させた場合には使用者の正面姿及び両側面姿を映す三面鏡を形成できるようにされている。つまり、左扉体6bは中央収納部と左収納部とを仕切る縦仕切板に枢支され、右扉体6cは中央収納部と右収納部とを仕切る縦仕切板に枢支されていて、それぞれ対向するように回動可能にされているのである。なお、本例では扉体6はキャビネット本体4に対してスライド蝶番8で回動自在に取り付けられている。スライド蝶番8は、図2,3に示すように、キャビネット本体4に取り付けられる本体取付部材8aと、扉体6に取り付けられる扉取付部材8bと、本体取付部材8aと扉取付部材8bとを接続する展伸・折り畳み自在な平行リンクプレート8cとを備えている。図中の8d,8eは平行リンクプレート8cの一端側の枢支部、8f,8gは他端側の枢支部、8hは蝶番取付用板である。扉体6を開くと図3のように平行リンクプレート8cが展伸することによって扉体6がその回動軸を前方にスライドさせてキャビネット本体4に扉体6の回動軸側の端部がぶつからずに開閉可能となり、扉体6を閉じると図2のように平行リンクプレート8cが折り畳まれて扉取付部材8bに納められて扉体6の裏面がキャビネット本体4の前端面に沿わせた状態で収納部5を閉じられるようになっている。なお、図中の9は扉体6の裏面に凹設された扉取付部材8bを収納するための凹所である。
【0016】
ここで、扉体6は、図4のように、裏板10の前面周縁部に一対の縦桟11a及び横桟11bを矩形状に枠組みしてなる周枠11を固定し、図5のように、周枠11の前面に各桟11a,11bの長手方向に亙るようにして両面テープ12を貼着し、この周枠11の前面に周囲に亙るように配置された両面テープ12の前面に鏡板7の裏面周縁部を貼着することで形成されている。すなわち、扉体6は裏板10と周枠11と鏡板7との間が中空空間13にされていて軽量化が図られている。図5の扉体6は中央扉体6aであるが、この中央扉体6aにはミラーキャビネット1の前方に立つ使用者や洗面台2を照らすための照明装置14が配設される。照明装置14はLED15を用いた装置であって、図1のように中央扉体6aの両幅端部に上下に亙るように配設されている。詳しくは、中央扉体6aの前面ではその両幅端部(両面テープ12が貼着されない周枠11の縦桟11aにおける約半分外側の部位)を残すようにして鏡板7が配設されており、上記鏡板7が無い中央扉体6aの両幅端部に照明装置14が固定、配設されるようにされている。なお、図5のように、照明装置14が配設される扉体6の中空空間13にはキャビネット本体側から照明装置14に給電させる給電線16(キャビネット側給電線16b)が収納配置されており、このキャビネット側給電線16bの先端に設けたプラグ部16bが後述の周枠11の給電線挿通凹部42に収納配置されている。このキャビネット側給電線16bのプラグ部16bは給電線挿通凹部42を跨ぐように位置する両面テープ12に貼着しておくと、外れることなく給電線挿通凹部42内に収納させ続けることができて好ましい。
【0017】
詳しくは、照明装置14は、図6のように、プラグ部16aを有した給電線16(ユニット側給電線16a)に繋がれた多数のLED15を金属製の長尺のプレート17上に一直線状に列設してなるLEDユニット18(図7)と、このLEDユニット18を前面19aに装着すると共に裏面19bを扉体6の前面に沿わせて固定させる長尺のベース材19と、LED15を装着したベース材19を周囲から覆うようにベース材19に取付ける長尺のカバー材20と、扉体6の上下端面にそれぞれ固定されて一体化したベース材19及びカバー材20の長手方向の各端部をそれぞれ覆うキャップ材21とを組み付けることで形成されるものである。
【0018】
ベース材19は、図8,9のように、熱伝導性の良好なアルミニウム製の押出し成形で製造可能な長尺材であり、その前面19aはベース材19の幅方向且つ前方に面する傾斜面状に形成されている。ここで、後述するようにベース材19は一方の幅方向の端部を鏡板7に沿わせると共に他方の端部を扉体6の幅方向の端部に沿わせるようにして配設されるのであり、便宜上、鏡板7に隣接する側のベース材19の幅方向の端部を鏡板隣接側の端部と称し、反対側の端部を扉体端部側の端部と称する。上記ベース材19の前面19aは、すなわち鏡板隣接側の端部が一番裏面19bに近づいて位置されていて扉体端部側の端部に行くほどに裏面19bから遠のくように前方に突出して位置される傾斜面に形成されている。また、ベース材19の両幅端部の側端面にはそれぞれ凹条溝状の被係止部22が内方へ凹むように形成されている。ベース材19の幅方向の端部のうちの鏡板隣接側の端部における側端面にあっては被係止部22の前方隣接部位に後述のカバー材20の係止部23を滑らせて被係止部22に導入させるためのガイド部24が形成されている。このガイド部24はベース材19の前面19aと側端面とのコーナー部で前方に突条部24aを突設し、この突条部24aの前面24aは鏡板側且つ前方に面するような傾斜面に形成したことで構成されている。また、ベース材19の幅方向の端部のうちの扉体端部側の端部における側端面と裏面19bとのコーナー部には裏方に突出する位置決め突片25が形成されている。また、ベース材19の裏面19bには長手方向に亙ってLED15に給電する給電線16を収納するための配線用溝26が穿設されている。また、ベース材19にはその適所に、扉体6に固定するビスを挿通させる固定用孔27や、LEDユニット18を固定する樹脂製ネジを螺合させるビス孔28が前後に貫通するように形成され、また、ベース材19の前面19aに取り付けたLED15に至る給電線16を挿通させる配線用孔29が配線用溝26と連通するようにして形成されている。なお、ベース材19の前面19aにLEDユニット18を装着するには、LEDユニット18のプレート17に穿設した貫通孔とベース材19のビス孔28とを位置合わせをして、プレート17の前方から樹脂製ネジを貫通孔に挿通させてビス孔28に螺合させることで行われている。
【0019】
カバー材20は、図10のように、非導電性の樹脂製の長尺材であって、ベース材19に取付けした状態でベース材19の傾斜面状の前面19aに略平行に対向するような傾斜面状の前面板部30を有し、前面板部30の幅方向のうちの扉体端部側には隣接して扉体端部側の端部に行くほど裏方に位置する傾斜面状の逃げ面部31が形成されている。詳しくは、この逃げ面部31は、照明装置14を扉体6に配設した際に、その後端部が鏡板7の前面位置よりも後方に位置するように形成されている。また、前面板部30の鏡板隣接側の端部及び逃げ面部31の扉体端部側の端部からはそれぞれ裏方に向けて脚片32が突設されている。詳しくは、一対の脚片32のうち鏡板隣接側の脚片32aにあってはその突出先端に係止部23を構成せる爪部23aが内方(脚片32の対向方向)に向けて突設されている。一方、扉体端部側の脚片32bにあっては、鏡板隣接側の脚片32aよりも突出長さが長く形成され、その突出先端には扉体6の側端面に当接して覆うような側面被覆片33が形成されており、突出先端近傍には係止部23を構成せる突条部23bが内方(脚片32の対向方向)に向けて突設されている。また、前面板部30の鏡板隣接側の端部からは鏡板側に向けて鏡板7の端部の前面を覆うための鏡板被覆片34が形成されている。なお、本例のカバー材20は、LED15に対向する前面板部30をLED15で発光した照明光が透過する透明部35にすると共に、前面板部30以外の他の全ての部分を照明光が透過し得ない非透明部36(たとえばシルバー色)にするべく、2色の押出し成形で製造されている。つまり、カバー材20は比較的容易に製造することができるのであり、またLED15の発光による照明光を非透明部36で遮らせて透明部35から所定の方向に向けてのみ照射可能にされている。更に言うと、上記透明部35の内面部にはローレット加工35aが施されており、対向したLED15からの照明光を拡散するようにされている。
【0020】
キャップ材21は、図11,12のように、扉体6に固定したベース材19に取付けしたカバー材20の長手方向の端面から扉体6の上下端面の一部に跨って被覆するような非透明で且つ非導電性の樹脂製の板状部材であり、このキャップ材21の外縁部にはカバー材20の長手方向の端部に引っ掛けて位置決めする位置決め片37が突設されており、扉体6の上下端面にキャップ材21を固定するための固定用ネジを挿通させる固定用孔38や照明装置14内に侵入した水を抜くための水抜き孔39が穿設されている。詳しくは、上記固定用孔38は固定用ネジの頭部を収めるザグリ付きの貫通孔であり、水抜き孔39は本例では一対並べて設けられている。
【0021】
この照明装置14のミラーキャビネット1の扉体6への取付けは、まず、LEDユニット18を前面19aに装着したベース材19を、扉体6の前面の端部における鏡板7が被着されずに周枠11の前面が露出した部分に固定する。詳しくは、上記扉体6の前面の幅端部における露出した周枠11の縦桟11aの前面部位に、上記縦桟11aの前面にベース材19の裏面19bを沿わせると共に、ベース材19の傾斜面状の前面19aを鏡板側に向け、更に鏡板7と間隔をあけるようにしてベース材19を配置し、固定用孔27にビスを挿通させて周枠11の縦桟11aに打入してベース材19を固定させている。ここで、ベース材19の周枠11の前面への配置にあたってはベース材19の位置決め突片25を周枠11の外側端面に引っ掛けることで位置決めを伴って行い得るようにされている。しかして、ベース材19の周枠11の前面への配置作業はベース材19を鏡板7の端部などに当てて鏡板7を破損させる恐れを無くして行い得るようにされている。なお、周枠11の縦桟11aには上記ベース材19が固定される部位と中空空間13とを連通するような切欠状の給電線挿通凹部42が穿設されており、ベース材19はその配線用溝26及び配線用孔29を上記周枠11の給電線挿通凹部42に連通させるようにして固定される。また、本例では2本のベース材19を一直線に並べて扉体6に固定させており、各LEDユニット18のユニット側給電線16a同士は接続されて配線用溝26に収納された状態でユニット側給電線16aのプラグ部16aに至るようにされている。このようにベース材19と扉体6との間でユニット側給電線16aが噛み込まれることを防止してベース材19の内部に給電線16を収まり良く配置可能にしている。ここで、ユニット側給電線16aのプラグ部16aは給電線挿通凹部42内に収納配置されるのであり、このとき予め周枠11の給電線挿通凹部42内に収納配置されているキャビネット側給電線16bのプラグ部16bと接続することで照明装置14に給電を可能にさせている。
【0022】
次に、上記扉体6に固定したベース材19にカバー材20を取り付ける。図13のように、カバー材20の側面被覆片33を扉体6の側端面(本例では周枠11の縦桟11aの外側端面)に当接し、この当接点を軸にしてカバー材20をベース材19の前面19aに被せるように鏡板側に回動するとほどなくしてカバー材20の突条部23bがベース材19の扉体端部側の被係止部22に挿入される。この状態では、側面被覆片33がベース材19の位置決め突片25に裏方から引っ掛かると共に突条部23bが被係止部22に引っ掛かっていて、カバー材20はベース材19に着脱可能な状態で枢支可能に保持されている。カバー材20の扉体端部側の脚片32bの突出先端の近傍部位がカバー材20の回動の軸部となる部位であってこの部位を被軸支部40と称し、上記軸支部41を枢支するベース材19の扉体端部側の部位を軸支部41と称したときには、軸支部41と被軸支部40との着脱自在な枢支構造によって回動操作中のカバー材20はベース材19に保持されていると言うことができる。そして、続けてカバー材20を鏡板側に回動させると、カバー材20の鏡板隣接側の係止部23がベース材19のガイド部24に当接されてベース材19の鏡板隣接側の被係止部22に導入されてこの被係止部22に係止される。詳しくは、カバー材20の鏡板隣接側の係止部23を構成する爪部23aの裏面23aは内方(一対の脚片32の対向方向)に行くほど前方に位置する傾斜面状に形成されており、この傾斜面状に形成された爪部23aの裏面23aは上記ガイド部24を構成する突条部24aの傾斜面に形成された前面24aと略平行な状態で対面して当接され、続けてカバー材20を回動させると、爪部23aの裏面23aが突条部24aの前面24aの傾斜に沿ってスムーズに鏡板側且つ裏方に向けてスライドし、このときこの係止部23を有する鏡板隣接側の脚片32aは鏡板側に開くように弾性変形される。そして、更に続けてカバー材20を回動させると、ガイド部24にスムーズにスライドされた鏡板隣接側の係止部23はベース材19の鏡板隣接側の被係止部22に導入されて弾性復帰をして強く係止される。このときには上記挿入状態にあった鏡板隣接側の係止部23及び被係止部22も係止された状態になる。このように、特に工具なども必要とせず、カバー材20をベース材19に対して回動させるといった良好な施工作業でカバー材20をベース材19に取り付けることができたものであり、カバー材20をベース材19に取付けした状態では両幅端部における係止部23と被係止部22との係止によって強固な取付け強度を確保できたものとなっている。ここで、係止部23と被係止部22との係止構造にてカバー材20はベース材19に取り付けられるから着脱自在であり、つまり、カバー材20はベース材19に着脱自在に取り付けられているのである。また上述したベース材19へのカバー材20の取付施工にあっては、回動しているカバー材20は確実にその一端がベース材19に枢支保持されて予期した位置に確実に存在する状態とされていることから、鏡板7の端部などにカバー材20が当たって鏡板7が破損する恐れの無い取付施工とされている利点も有している。更に言うと、カバー材20を回動させるには、施工者はカバー材20の扉体端部側(鏡板7と反対側)に手を引っ掛けて鏡板側に引き寄せる動作で行うのであるから、施工者の手が鏡板7の端部などに当たって傷付く等の恐れも無い安全な作業が確保されているという利点も有しているのである。
【0023】
最後に、扉体6の上端面及び下端面にそれぞれキャップ材21を固定する。扉体6の上端面及び下端面には上記扉体6に固定したベース材19に取付けしたカバー材20の長手方向の端面がそれぞれ略面一に位置しており、キャップ材21の位置決め片37をカバー材20の前面に沿わせて位置決めを行って扉体6の上端面(または下端面)にキャップ材21を配置し、キャップ材21の固定用孔38に固定用ネジを挿通して扉体6の上端面(または下端面)に打入することでキャップ材21を扉体6に固定するのである。このキャップ材21によるとベース材19に取付けしたカバー材20の長手方向の端部を被覆することができたものである。なお、ベース材19に取付けしたカバー材20はベース材19の周囲を覆うようにしている。したがって、扉体6に配設した照明装置14の外方への露出部位は樹脂製のカバー材20及びキャップ材21にて構成でき、つまり金属製のベース材19が外方に露出されないようにさせているのである。
【0024】
上述のようにして照明装置14を扉体6に取り付けてなる本例のミラーキャビネット1にあっては、照明装置14にLED15を用いて照明装置14の小型化を図ることができたものであるが、従来技術の例のようにLED15そのものが外方に露出されるものではなく、カバー材20が外方に露出されるものであって、すっきりとした良好な外観を現出できたものである。また、照明装置14の配設施工中に隣接する鏡板7の端部を破損させる恐れを低減させるために照明装置14と鏡板7の端部との間には隙間が設けられているが、この隙間もカバー材20の鏡板被覆片34にて目隠しされるので、これによってもすっきりとした良好な外観を現出できたものである。なお、カバー材20の鏡板被覆片34によると照明装置14の配設後に鏡板7の端部を覆って保護することもできるから照明装置14の配設後における鏡板7の端部の破損の恐れも低減できたものである。
【0025】
また、照明装置14に給電させる給電線16は扉体6の中空空間13内及びベース材19の配線用溝26内に収納されるのであり、給電線16を外方に露出させずにすっきりとした良好な外観を現出できたものであると共に、給電線16は照明装置14のカバー材20内(LED15とカバー材20との間)にも位置しないから、LED15の照明光に給電線16の陰をつくらないようにもできて、これによっても良好な外観を現出できるのである。
【0026】
更に言うと、本例の照明装置14によると鏡板側に面する傾斜面状のベース材19の前面19aに装着したLED15によって鏡板7の前方に立つ使用者を良好に照らすことができたものであり、しかも、扉体6の両幅端部に配設した一対の照明装置14によって鏡板7の前方に立つ使用者を左右前方から陰をつくらないように良好に照らすことができたものである。ところで、このように鏡板7の前方を良好に照らすためには、照明装置14に隣接する鏡板7の端部が陰をつくることのないように、鏡板7よりも前方に突出するように照明装置14を配設することになって、つまり扉体6の幅方向の端部に前方突出部位をつくることになって扉体6の回動の際には扉体6の幅方向の端部がキャビネット本体4や隣接する扉体6にぶつかるなどの不具合が生じ易くなって、通常、これを避けるためにスライド蝶番8の前方スライド量を大きく採ることになって、キャビネット本体4の収納部5を開放するべく扉体6を開けた際にはキャビネット本体4から扉体6が前方に突出してキャビネット本体4と扉体6とが離れて位置するような違和感を使用者に対して与えてしまうものであるが、本例の照明装置14のカバー材20における幅方向の扉体端部側の端部には扉体端部側の端部に行くほど裏方に位置する傾斜面状の逃げ面部31が形成されているから、扉体6の回動の際に扉体6の幅方向の端部がキャビネット本体4や隣接する扉体6にぶつかることを極力回避しており、つまりスライド蝶番8の前方スライド量の低減が図られているのであって、キャビネット本体4の収納部5を開放するべく扉体6を開けた際にはキャビネット本体4と扉体6とが離れて位置するような違和感を使用者に対して与えてしまう恐れを低減できたものであり、これによっても良好な外観を現出できたものである。
【0027】
まム製であるから、発光するLED15が発する熱は高い熱伝導性を備えたアルミニウム製のベース材19を介して扉体6に放熱させることができ、照明装置14内から熱を逃がして照明装置14の熱による破損や故障の恐れも無くすることができるようにされているのである。なお、上記扉体6に放熱させた熱は鏡板7をその裏面から温めることができるのであり、鏡板7の曇り防止にも資することができるという利点も有している。
【0028】
また、万が一、LED15に給電する給電経路から漏電が発生した際には、アルミニウム製のベース材19は上記漏電が通電する恐れが高い部材であるが、このアルミニウム製のベース材19は扉体6に配設した照明装置14において外方に露出するものではなく、扉体6に配設した照明装置14において外方に露出するのは絶縁性を備えた樹脂製のカバー材20及びキャップ材21であるから、上記漏電を使用者に至らしめないような良好な絶縁構造を得ることができたものである。
【0029】
また、本例のミラーキャビネット1のように洗面化粧台3などの水廻りで使用されたものは、ミラーキャビネット1近傍で使用される水が跳ねたりして照明装置14に水が付着して照明装置14内に水が侵入する恐れもあるが、本例では照明装置14の下端部分を構成するキャップ材21の水抜き孔39を設けているから、照明装置14内に侵入した水もすみやかに抜くことかできて、水による照明装置14の破損や故障等の恐れを低減することができたものである。更に言うと、洗面化粧台3はしばしば浴室に隣接する脱衣所に配設されるものであって、洗面化粧台3を構成するミラーキャビネット1には浴室からの蒸気がかかることもあるが、水抜き孔39が穿設されたキャップ材21は照明装置14の上下端部を覆うようにそれぞれ設けられていて上記水抜き孔39を介して照明装置14内が通気可能にされているから、照明装置14内に蒸気の湿気が篭もらないようにもされている。
【0030】
また、寿命や破損等の理由で照明装置14を取り替える際には、上述した照明装置14の扉体6への取付施工を逆の手順で行うこととなるが、このとき給電線16におけるユニット側給電線16a及びキャビネット側給電線16bの各プラグ部16b,16aは扉体6からベース材19を取り外した後に外方へ露出する周枠11の給電線挿通凹部42内に収納配置されていて、つまり、各プラグ部16b,16aの取外し作業は鏡板7の扉体6を取り外すことなく容易に行えると共に、取り外した後のキャビネット側給電線16bのプラグ部16bを再び周枠11の給電線挿通凹部42内に収納配置させておけば、その後に行う新たな照明装置14の扉体6への取付施工を良好に行うことができるものである。
【0031】
なお、本実施形態では、中央扉体6aの両幅端部に照明装置14をそれぞれ配設させたミラーキャビネット1を例示したが、照明装置14は、中央扉体6aのみならず左扉体6bや右扉体6cに配設してもよいものであり、たとえば図14のように、中央扉体6aの両幅端部に加えて、ミラーキャビネット1の幅方向の端部を構成する左扉体6bの左側端部や、ミラーキャビネット1の幅方向の端部を構成する右扉体6cの右側端部にそれぞれ配設することも好ましい。これによっても、先の実施形態と同様の作用効果を得られるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施の形態の例であり、(a)は洗面化粧台を構成するミラーキャビネットの全体斜視図であり、(b)は要部の水平断面図である。
【図2】同上の扉体が収納部を閉塞した状態の要部の水平断面図である。
【図3】同上の扉体が収納部を開放した状態の要部の水平断面図である。
【図4】同上の鏡板を装着する前の扉体であり、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図5】同上の扉体の一部切欠正面図である。
【図6】同上の照明装置の分解正面図である。
【図7】同上のLEDユニットの正面図である。
【図8】同上のベース材であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図9】(a)は図8(a)のA−A線断面図であり、(b)は図8(a)のB−B線断面図であり、(c)は図8(a)のC−C線断面図であり、(d)は図8(a)のD−D線断面図であり、(e)は図8(a)のE−E線断面図である。
【図10】同上のカバー材であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は(a)のF−F線断面図である。
【図11】同上のキャップ材であり、(a)は正面図であり、(b)は上面図であり、(c)は側面図である。
【図12】同上のキャップ材であり、(a)は裏面図であり、(b)は(a)のG−G線断面図であり、(c)は(a)のH−H線断面図であり、(d)のI−I線断面図である。
【図13】同上のカバー材のベース材への取付施工を説明する説明図である。
【図14】本発明の実施の形態の他例の洗面化粧台を構成するミラーキャビネットの全体斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1 ミラーキャビネット
4 キャビネット本体
5 収納部
6 扉体
6a 中央扉体
7 鏡板
14 照明装置
15 LED
16 給電線
18 LEDユニット
19 ベース材
20 カバー材
21 キャップ材
22 被係止部
23 係止部
24 ガイド部
25 位置決め突片
26 配線用溝
33 側面被覆片
34 鏡板被覆片
35 透明部
36 非透明部
40 被軸支部
41 軸支部




 

 


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