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シャワー装置 - 松下電工株式会社
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発明の名称 シャワー装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−89702(P2007−89702A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−280939(P2005−280939)
出願日 平成17年9月27日(2005.9.27)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
発明者 山口 重行 / 北村 仁史 / 前田 康成 / 六嶋 一雅 / 北地 範行 / 伊藤 良泰 / 柴田 尚紀
要約 課題
シャワー水に含有させる微細気泡の泡径を比較的小さく且つ均一にして、シャワー水に均一に白濁化した良好な外観を現出すると共に、多量の微細気泡を肌表面に当てて効率良い汚れ除去効果を得ることのできるシャワー装置を提供する。

解決手段
シャワーヘッド2から吐水されるシャワー水に0.1〜1000μmの微細気泡を含有させる微細気泡発生装置3を、シャワーヘッド2に至る給水路4に流れる水に気体を混入させて気体混合水を得る気体混入部5と、給水路4に気体混合水を圧送するポンプ6と、ポンプ6による高圧環境下で気体混合水内の気泡を水に溶解させて気体溶解水を得る溶解部7と、気体溶解水内の気体を析出させて微細気泡を発生させて微細気泡含有水を得る析出部8とを上記給水路4の上流側からそれぞれ配設すると共に、上記析出部8をシャワーヘッド2に配設することで構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
シャワーヘッドから吐水されるシャワー水に0.1〜1000μmの微細気泡を含有させる微細気泡発生装置を、シャワーヘッドに至る給水路に流れる水に気体を混入させて気体混合水を得る気体混合部と、給水路に気体混合水を圧送するポンプと、ポンプによる高圧環境下で気体混合水内の気泡を水に溶解させて気体溶解水を得る溶解部と、気体溶解水内の気体を析出させて微細気泡を発生させて微細気泡含有水を得る析出部とを上記給水路の上流側からそれぞれ配設すると共に、上記析出部をシャワーヘッドに配設することで構成したことを特徴とするシャワー装置。
【請求項2】
シャワー水に含ませる微細気泡の泡径を調整する泡径調整手段を、シャワーヘッドの吐出部に設けたことを特徴とする請求項1に記載のシャワー装置。
【請求項3】
上記気体混入部を、給水路に至る気体供給流路を設けると共にこの気体供給流路の途中にオゾンを発生させる高電圧放電部を設けて構成したことを特徴とする請求項1に記載のシャワー装置。
【請求項4】
気体供給流路における高電圧放電部よりも上流部位に、気体の除湿をする吸湿部を設けたことを特徴とする請求項3に記載のシャワー装置。
【請求項5】
気体供給流路における高電圧放電部よりも上流部位に、気体に酸素を付与する酸素富化膜を設けたことを特徴とする請求項3または4に記載のシャワー装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャワー装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、シャワー装置として、微細気泡発生装置にて発生させた微細気泡をシャワー水に含有させ、このシャワー水を浴びることで微細気泡が有する吸着作用を肌表面に作用させて汚れ除去効果の向上を図ったものは、たとえば特許文献1のように知られている。詳しくは、このシャワー装置の微細気泡発生装置は、上水管に接続されてシャワーヘッドに至る給水路にその上流側から、給水路に流れる水に気体を混入させて気体混合水を得る気体混合部、上記気体混合水の気泡にせん断力を作用させて上記気泡を細分化させて微細気泡を得る微細気泡発生部を順に配設して構成されている。
【0003】
しかし、上記微細気泡発生装置では、シャワーヘッドから吐水されるシャワー水に含有される微細気泡の泡径が不揃いになったり泡径も比較的大きくなる恐れを有するものであった。つまり、微細気泡発生部で気体混合水の全体に均等にせん断力を作用させるのは難しく、せん断力のムラから微細気泡の泡径が不揃いになったりするのであり、また、微細気泡発生部からシャワーヘッドに至る給水路はフレキシブルホースで構成されており、微細気泡発生部で発生した多数の微細気泡がシャワーヘッドに移動するまでにフレキシブルホースの中で任意に合一化してしまい、微細気泡の泡径が不揃いになることが助長されると共に発生時の微細気泡に比べてシャワー水に含有する微細気泡の泡径が大きくなってしまうのであった。シャワー水に含有される微細気泡の泡径が不揃いになるとシャワー水の白濁に濃淡ができてシャワー水に良好な外観が確保できなくなり、またシャワー水に含有する微細気泡の泡径が大きくなるとシャワー水から微細気泡が出てしまい、多量の微細気泡を肌に当てられずに汚れ除去効果を効率良く得ることができなくなってしまうのであった。なお、上記気体混合水の気泡にせん断力を作用させて上記気泡を細分化させて微細気泡を得る方法で、気体混合水の気泡にせん断力を多回数作用させれば比較的泡径が小さく且つ均一にできるのであるが、結果的に微細気泡発生部、ひいては微細気泡発生装置が大型化してしまうものであった。
【特許文献1】特開平9−276170号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて為したものであって、シャワー水に含有させる微細気泡の泡径を比較的小さく且つ均一にして、シャワー水に均一に白濁化した良好な外観を現出すると共に、多量の微細気泡を肌表面に当てて効率良い汚れ除去効果を得ることのできるシャワー装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係るシャワー装置は、シャワーヘッド2から吐水されるシャワー水に0.1〜1000μmの微細気泡を含有させる微細気泡発生装置3を、シャワーヘッド2に至る給水路4に流れる水に気体を混入させて気体混合水を得る気体混入部5と、給水路4に気体混合水を圧送するポンプ6と、ポンプ6による高圧環境下で気体混合水内の気泡を水に溶解させて気体溶解水を得る溶解部7と、気体溶解水内の気体を析出させて微細気泡を発生させて微細気泡含有水を得る析出部8とを上記給水路4の上流側からそれぞれ配設すると共に、上記析出部8をシャワーヘッド2に配設することで構成したことを特徴とする。これによると、微細気泡発生装置3が、給水路4に流れる水に混入した気体を一旦水に溶解させた後に析出させて微細気泡を発生させるものであるので、泡径が比較的小さく且つ極めて均一な微細気泡を発生させることができるのであり、しかも微細気泡を発生させる析出部8がシャワーヘッド2に配設されているので、発生直後の微細気泡をシャワー水に含有させることができ、つまり、シャワー水には微細気泡が合一化する前の泡径が比較的小さく且つ極めて均一な微細気泡が含有されることとなり、シャワー水に均一に白濁化した良好な外観を現出させることができるのであり、また合一化する前の泡径が比較的小さい微細気泡は泡径が大きな微細気泡に比べて水から出にくいものであるから、多量の微細気泡を肌表面に当てて効率良い汚れ除去効果を得ることができるのである。
【0006】
また、請求項2に係るシャワー装置は、請求項1において、シャワー水に含ませる微細気泡の泡径を調整する泡径調整手段19を、シャワーヘッド2の吐出部に設けたことを特徴とする。これによると、泡径調整手段19で所望の泡径に調整された直後の微細気泡をシャワー水に含有させることができ、所望の泡径で且つ均一性の高い微細気泡をシャワー水に含有させることができるのである。
【0007】
また、請求項3に係るシャワー装置は、請求項1において、上記気体混入部5を、給水路4に至る気体供給流路9を設けると共にこの気体供給流路9の途中にオゾンを発生させる高電圧放電部10を設けて構成したことを特徴とする。これによると、オゾンの微細気泡を吐水に含有させることができ、オゾンが有する殺菌効果や有機物分解効果を効果的に肌表面等に作用させることができて汚れ除去効果を高めることができる。
【0008】
また、請求項4に係るシャワー装置は、請求項3において、気体供給流路9における高電圧放電部10よりも上流部位に、気体の除湿をする吸湿部11を設けたことを特徴とする。これによると、高電圧放電部10でのオゾンの発生効率を高めることができ、汚れ除去効果を更に高めることができる。
【0009】
また、請求項5に係るシャワー装置は、請求項3または4において、気体供給流路9における高電圧放電部10よりも上流部位に、気体に酸素を付与する酸素富化膜12を設けたことを特徴とする。これによると、高電圧放電部10でのオゾンの発生効率を高めることができ、汚れ除去効果を更に高めることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、泡径が比較的小さく且つ均一な発生直後の微細気泡をシャワー水に含有させることができて、シャワー水に均一に白濁化した良好な外観を現出できると共に、多量の微細気泡を肌表面に当てて効率良い汚れ除去効果を得ることができるといった利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0012】
本発明のシャワー装置1は、水や温水が給水される給水管の先端をシャワーヘッド2に接続し、給水管を介してシャワーヘッド2に供給された水をシャワーヘッド2のシャワー吐出孔35からシャワー水として外部に吐水可能にし、このシャワー水に0.1〜1000μmの微細気泡を含有させる微細気泡発生装置3を設けてなる装置である。詳しくは、シャワーヘッド2に供給される水の給水経路は、湯沸かし機のような湯供給部から至る湯供給管13と水道管のような水道水供給部から至る水供給管14とが湯水混合弁15の入口に接続され、この湯水混合弁15の出口にシャワーヘッド2に至る給水路4が接続され、この給水路4に吐水水量を制御する電磁弁で構成された給水流量弁16が配設されると共に微細気泡発生装置3が配設されている。
【0013】
微細気泡発生装置3は、上記給水路4に上流側から、給水路4を流れる水に気体を混入させて気体混合水を得る気体混入部5、給水路4に水を圧送するポンプ6、気体混合水内の気泡を高圧環境下で水に溶解させて気体溶解水を得る溶解部7を構成する溶解タンク7a、上記気体溶解水内の気体を析出させて微細気泡を発生させて微細気泡含有水を得る析出部8を構成する微細気泡発生ノズル8aを順に設けて構成されており、図示しないシャワー水の吐水操作部の操作に連動するスイッチSWによって制御部17を介して給水流量弁16の開閉制御やポンプ6の駆動制御が行われることで微細気泡発生装置3が駆動されるようになっている。なお、微細気泡発生装置3の駆動はこれに限らず、洗面化粧台1の適所に設けたスイッチSWを使用者が直接操作して制御部17を介して給水流量弁16を開かせると共にポンプ6を駆動させるようにしてもよい。
【0014】
ここで、気体混入部5にはエアポンプにより気体を水に圧送する強制混入機構を採用することもできるが、本例では、特に動力を必要としないために構成の簡略化を図り得る、給水路4を流れる水に気体をエゼクター効果にて自然に引き込ませるエゼクター機構が採用されている。詳しくは、給水路4に絞り部を設ける等して形成した負圧発生部に室内に開口せる気体供給流路9を接続することで構成され、室内の空気を水に混入可能にしている。なお、気体供給流路9には水の逆流を防ぐ逆止弁9aが設けられている。ここで、本例では、上記気体混入部5による取込空気量の上記給水路4に流れる水に対する体積比を0.1〜10%にしている。これにより、混入気体が少量でよいので気体取込みに過大な装置を必要とせず微細気泡発生装置3の構成の簡略化が図られ、また、混入させた気体を水に効率よく溶解可能にし、また、気体混合水の気泡の密度が小さいことで隣接する気泡の間隔を大きくして隣接する気泡の合一化を極力回避して気泡の微細化に寄与し、また、気体混合水が通過するポンプ6にかける負担の抑制を図るようにしている。
【0015】
また、溶解タンク7aは図1(c)にようにその内部は区画壁22で一次側槽20(バブリング槽)と二次側槽21(水位検知槽)に区分され一次側槽20と二次側槽21は区画壁22の上部の気体環流部23及び区画壁22の下部の水通過部24でそれぞれ連通する構造になっている。一次側槽20上部には上流側の給水路4が接続されて噴霧ノズル25が配置され、二次側槽21の底部には下流側の給水路4が接続されてタンク排出口26が配置され、また二次側槽21の側壁には空気抜弁27が設けられている。一次側槽20は、ポンプ6にて圧送された気体混合水が噴霧ノズル25によって高速噴射されて槽内でバブリング状態にされ、上記ポンプ6の圧送による高圧環境下で水に気体を溶解させて気体溶解水を得るための槽であり、二次側槽21は、タンク排出口26までに解けきれなかった気泡を気体環流部23に上昇させると共に、余剰気体を空気抜弁27によって除いて溶解タンク7a内の水位を安定させて溶解タンク7aの安定稼動を図るための槽である。
【0016】
また、微細気泡発生ノズル8aは図1(b)のように給水路4の上流側からノズル入口28、ノズル入口28から放射状に連通する小径経路29、この小径経路29に連通する渦流部30、この渦流部30に連通するノズル出口31を順に設けて構成されている。ここで、小径経路29では、流れる水の圧力が急激に低下されて気体溶解水の溶解気体に減圧沸騰が始まり、気体溶解水から気体を泡径0.1〜1000μmの微細気泡として析出する機能を有する。つまり、実質的に析出部8は小径経路29にて構成されている。また、渦流部30では、内部で水の渦流を発生させて比較的泡径の小さく均質な微細気泡のみをノズル出口31に流す機能を有する。詳しくは、渦流部30では矢印Aのような渦が発生する。渦の中心部は渦の外周部よりも流速が低いので圧力が低くなりこの渦の中心部には小径経路29で発生した微細気泡同士が衝突する等でできた径の大きい気泡がたまる。なお、渦には、渦の半径方向に発生する速度勾配によりせん断力が作用するので、渦の中心部の大きな気泡が渦の外周部に遠心力で移動する際に、渦のせん断力によって分割されて小さい気泡に変化する。ノズル出口31には矢印Bのように渦の回転による遠心力により渦の外周部が優先的に吐出されるが、上記のように渦の外周部には径の大きい気泡が除かれた所定径以下の微細気泡が存在しているので、所定径以下の微細気泡が水と共に渦の外周部から連続して吐出されるようになっている。つまり、この渦流部30によると、微細気泡発生後に何らかの原因によって泡径が大きくなった気泡を排除することができ、少なくとも泡径0.1〜1000μm(好ましくは泡径150μm以下)の微細気泡のみで構成される均質な微細気泡含有水を安定して得ることが可能にされている。なお、渦流部30を経て吐出される微細気泡の大きさは渦流部30の渦の角速度によって決定され、角速度が大きい程小さい気泡を吐出することができ、この渦の角速度は渦流部30に流入させる流速によって可変であるため、渦流部30への流入流速を変えることで、たとえば泡径150μm以下などの所望の微細気泡を発生させることができる。
【0017】
ここで、本例では、上記微細気泡発生ノズル8aはシャワーヘッド2に設けてあり、つまりシャワーヘッド2の内部の給水路4に設けてある。したがって、析出直後の微細気泡を吐水に含有することができ、つまり発生した多数の微細気泡が合一して泡径が大きくなる前の極力泡径が小さく且つ均一な微細気泡をシャワーヘッド2からの吐水に含有させることが可能にされているのである。また、溶解タンク7aで構成した溶解部7より下流の給水路4を可撓性を有するフレキシブルホース18で構成させることで、シャワー装置1としてシャワーヘッド2を手で持って使用するハンドシャワーに適した構造にしてある。詳しくは本例では溶解部7からシャワーヘッド2に至る給水路4の部位をフレキシブルホース18で構成させている。上述のようにシャワーヘッド2には微細気泡発生ノズル8aが配設され、フレキシブルホース18で構成された溶解部7からシャワーヘッド2に至る給水路4には気体溶解水が流れるようにされたことで、このフレキシブルホース18で構成された給水路4の部位では気泡は水中に溶け込んでおり気泡が合一化するような現象は起こらないのであって、フレキシブルホース18はその長短にかかわずシャワーヘッド2で発生する微細気泡に影響を与えるものではない。したがって、本例のシャワー装置1は、浴室などに備えられる比較的長いフレキシブルホース18の先端にシャワーヘッド2を取り付けてなるハンドシャワータイプのシャワー装置1に対して好適に適用できるものである。
【0018】
上述のように本例のシャワー装置1にあっては、上記構成の微細気泡発生装置3によって、泡径0.1〜1000μm(好ましくは泡径150μm以下)の微細気泡のみが含まれる微細気泡包含水によってシャワー水を構成することができる。殊に、このシャワー水に含まれる微細気泡は、シャワーヘッド2に設けた析出部8で発生させた直後のものであり、発生した多数の微細気泡が合一して泡径が大きくなる前の極力泡径が小さく且つ極めて均一な状態のものである。この泡径が小さく且つ極めて均一な微細気泡は、比表面積や内部圧力が高くてシャワー水からすぐに出てしまうことがなくてシャワー水の隅々にまで隈なく分散されるのであり、しかして、このシャワー水には偏りなく均一に白濁化した良好な外観が現出されると共に、多量の微細気泡を効率よく肌表面に当てることができるのである。
【0019】
ここで、人体の肌表面に付着する汚れはそのほとんど体内から出る皮脂であり、この皮脂はいわゆる疎水性の汚れであり、この疎水性の汚れに疎水性である気泡(微細気泡)を当てると気泡の表面に汚れが付着して肌表面から剥離させることができるのであり、つまり肌表面から効果的に汚れを除去することができるのである。しかして、多量の微細気泡を効率よく肌表面に当てることができる本例のシャワー装置1では、肌表面に汚れ除去効果を効果的に作用させることができるのである。殊に、顔の肌表面には皮脂に加えて残留した化粧品等の疎水性の汚れも付着しており、本例のシャワー装置1のシャワー水によると効果的な洗顔を行うことができるのである。なお、微細気泡が含まれたシャワー水は、微細気泡によってシャワー水と肌表面との間の摩擦抵抗を小さくできてシャワー水が肌表面に当たる衝撃を弱くして肌当たりを良くすることができるのであるが、微細気泡は肌表面に衝突した際には破裂するのであってこの微細気泡の崩壊時に生じる超音波によっても付着している汚れを剥離させて除去できる効果があり、汚れ除去効果の向上に寄与している。無論、微細気泡を含有したシャワー水によると、人体に当たらなかった際に当たる浴室の洗い場の表面等に対しても汚れ除去効果を作用させることができるのはいうまでもない。
【0020】
図2には実施の形態の他例を示す。なお先例と同様部位には同符合を付して説明を省く。本例は溶解部7として図1の溶解タンク7aの代わりに溶解管7bにて構成したものである。この溶解管7bは、たとえば内面に圧力及び流速を急変させるための連続した抵抗体33を設けてなる蛇腹管で構成することができる。蛇腹管は断面弧状をした環状凹部33aを溶解管7bの軸方向に連続して形成したもので、隣合う環状凹部33a同士の連結部分が溶解管7b内に突出した環状凸部33bとなっている。つまり、溶解管7bは環状凸部33b部分において最も径が小さく、環状凹部33aの底部分において最も径が大きく、その間は次第に径が変化していっている。ポンプ16で加圧された気体混合水が内面に連続して抵抗体33を設けた管体に流入すると、気液混合水は連続した抵抗体33によって次々と局所的に大きく撹乱され、ポンプ16通過後の加圧状態で攪拌混合される。この場合、蛇腹管で構成される溶解管7bでは図2(b)の矢印Cに示すように溶解管7bの内面の連続する環状凸部33bに当たって環状凹部33a内面に沿って旋回流となって撹乱され、この撹乱が溶解管7bの全内周にわたって次々と行われる。更に、図2(c)に示すように、溶解管7b内は環状凸部33b部分が最も径が小さいので、この環状凸部33b部分を含む部分が流速が速く且つ圧力が小となり、また、環状凹部33aの底部分が最も径が大きいので、この環状凹部33aの底部分を含む部分が流速が遅く且つ圧力が大となり、これにより溶解管7b内を通過する気液混合水は流速、圧力の急変を連続的に繰り返す。これらの作用により気体混合水が溶解管7bを通過する際に連続して攪拌混合され、気体混合水中の気体の水への溶解が大きく促進されることになる。また、溶解管7bの環状凹部33aを気体混合水が旋回して撹乱する際に上記のように気体の水への溶解が促進されるのであるが、この場合、溶解されなかった未溶解の気体34が環状凹部33aの底に溜まることになる。つまり、環状凹部33aの底が未溶解の気体34が溜まる微小な気体溜まりとなる。そして、加圧状態で形成された気体溜まりに環状凹部33aを旋回しながら流れる水とが接触しその界面において未溶解の気体34が水に効果的に溶解する。これは、先の溶解タンク7aの持つ機能と同様のものであり、管体で溶解管7bを構成したにもかかわらず、効果的に気体を水に溶解した気体溶解水を得ることができるのであって、微細気泡発生装置5の小型化を図ることができたものである。更に言うと、本例ではフレキシブルホース18で溶解管7bを構成してあり、ハンドシャワーとしてのシャワー装置1の構成の簡略化を図ることができたものである。
【0021】
図3には実施の形態の更に他例を示す。本例は、気体供給流路9の途中にオゾンを発生させる高電圧放電部10を設けた例である。この高電圧放電部10は先のスイッチSWによって制御部17を介して駆動制御がなされるようにされている。すなわち、給水路4に流れる水に混入される気体をオゾンにて構成できたことから、微細気泡発生装置3を経てオゾンの微細気泡を発生させてオゾンを含む微細気泡含有水を得て、このオゾンを含む微細気泡含有水でなるシャワー水をシャワーヘッド2から吐水可能にしてある。ここで、オゾンは強力な酸化力を有しているから高い殺菌効果や有機物分解効果を備えるものである。そして、微細気泡発生装置3で発生させた微細気泡は、上述のように比表面積や内部圧力が高くて水からすぐに出てしまうことがなくて分散することが可能であって、肌表面などの洗浄対象物との気泡界面の接触効率も高い。しかして、両者の相乗効果によって汚れ除去効果を飛躍的に高めることができると共に高い殺菌・制菌効果を得ることができる。
【0022】
図4には実施の形態の更に他例を示す。本例は、気体供給流路9における高電圧放電部10よりも上流部位に、上流側から順に、気体の除湿をするシリカゲル等が装填された吸湿部11、気体に酸素を付与する酸素富化膜12を設けた例である。これによると、高電圧放電部10に吸湿体により除湿した気体を導入することができて、高電圧放電部10でのオゾンの発生効率を向上できる。また、酸素富化膜12によって気体の酸素濃度を高めることができて(気体が空気の場合にはその酸素濃度は25〜40%に高められる)、高電圧放電部10でのオゾンの発生効率を向上できる。このように高電圧放電部10でのオゾンの発生効率を高めたことによって、微細気泡含有水のオゾン濃度を高めてオゾンの有機物分解効果や殺菌効果を更に高めることができ、洗浄対象物に対する汚れ除去効果や殺菌・制菌効果を更に高めることができる。
【0023】
図5及び6には実施の形態の更に他例を示す。本例は、図5のように、シャワー水に含ませる微細気泡の泡径を調整する泡径調整手段19を、シャワー水が吐出されるシャワーヘッド2の先端の吐出部に設けた例である。詳しくは、図6のように、シャワーヘッド2の吐出部には多数のシャワー吐出孔35aを穿設した散水板36が配置されているが、同様に多数のシャワー吐出孔35bを穿設した開口面積調整カバー37を上記散水板36に重ねて回転自在にシャワーヘッド2の先端に取り付けており、この開口面積調整カバー37を回転操作することで、散水板36のシャワー吐出孔35aと開口面積調整カバー37のシャワー吐出孔35bとの重なり面積(つまり、シャワー吐出孔35個々の開口面積)の大小を変化できるようにしている。たとえば、シャワー吐出孔35の開口面積を小さくすると、圧力変動の幅を大きくできてこの圧力変動に伴うせん断力を水中の微細気泡に作用させて微細気泡の微細化を促進でき、微細気泡の泡径を小さく整えることができるのである。
【0024】
このように本例のシャワー装置1では、泡径調整手段19によって、使用者の目的、用途、好みに合わせた所望の泡径に調整された直後の微細気泡をシャワー水に含有させることができ、所望の泡径で且つ均一性の高い微細気泡が含有した微細気泡含有水をシャワー水として利用できるようになり、シャワー装置1の使用性を高めることができるのである。たとえば泡径調整手段19にて泡径150μm以下の微細気泡をシャワー水に含有させるようにすると、およそ80〜150μm程度の大きさの肌表面の汗孔や毛口の内部にまで微細気泡を行き渡らせることができ、汗孔や毛口の内部の汚れまでを効果的に除去することができるのであって好ましいものである。
【0025】
なお、泡径調整手段19としては図7のものも適用できる。本例の泡径調整手段19は、散水板36のシャワー吐出孔35を閉塞自在にする開口孔数調整カバー38を周方向にスライド自在にシャワーヘッド2の先端に取り付けており、開口孔数調整カバー38を周方向にスライドさせることで散水板36の多数のシャワー吐出孔35を周方向に徐々に閉塞させ、シャワー吐出孔35全体の開口面積の大小を変化できるようにしている。たとえば、シャワー吐出孔35全体の開口面積を小さくすると、圧力変動の幅を大きくできてこの圧力変動に伴うせん断力を水中の微細気泡に作用させて微細気泡の微細化を促進でき、微細気泡の泡径を小さく整えることができるのである。
【0026】
また、泡径調整手段19としては図8のものも適用できる。本例の泡径調整手段19は、重ねた状態でシャワーヘッド2の先端に適宜取り付け可能な複数枚の散水板36で成る泡径調整ユニット39である。各散水板36にはシャワー吐出孔35が穿設されているが、このシャワー吐出孔35が図8(b)のように絞り部40を備えたベンチュリー形状に形成されており、シャワー吐出孔35を通る水に絞り部40にて圧力変動を作用させ上記水に含有する微細気泡に対して上記圧力変動によるせん断力を作用させて微細化できるようになっている。そして本例の泡径調整ユニット50では、複数枚の散水板36の重ねる枚数を多くすればするほど、微細気泡に多段に圧力変動によるせん断力を作用できて微細化を促進できて微細気泡の泡径を小さく整えることができるのである。つまり、散水板36の重ねる枚数(シャワーヘッド2の先端に取り付ける散水板36の枚数)を適宜選択することで、使用者は所望の泡径の微細気泡を得ることができるのである。ここで、本例では図示はしないが散水板36同士及びシャワーヘッド2への取付構造は互いの部材同士をネジ込みで着脱できる構造が採用されているが、係止等の他の取付構造を採用することもできる。
【0027】
なお、上記実施形態では浴室で使用するシャワー装置1を例にあげて説明したが、たとえば洗面台や台所シンクのカランを構成するハンドシャワータイプのシャワー装置等にも適用できるの言うまでもなく、この場合にも、微細気泡を含むシャワー水に均一な良好な外観を現出させると共に、手の肌表面やシンクや洗面ボウルの表面や食器等に良好な汚れ除去効果を付与することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態の例のシャワー装置であり、(a)はシャワー装置の概略構成図であり、(b)は微細気泡発生ノズルの側断面図であり、(c)は溶解タンクの側断面図である。
【図2】同上の実施の形態の他例のシャワー装置であり、(a)はシャワー装置の概略構成図であり、(b)は溶解管の断面図であり、(c)は溶解管の機能を説明する説明図である。
【図3】同上の実施の形態の更に他例のシャワー装置の概略構成図である。
【図4】同上の実施の形態の更に他例のシャワー装置の概略構成図である。
【図5】同上の実施の形態の更に他例のシャワー装置の要部の斜視図である。
【図6】同上の泡径調整手段であり、(a)は分解斜視図であり、(b)は動作説明図である。
【図7】同上の泡径調整手段の他例の動作説明図である。
【図8】同上の泡径調整手段の更に他例であり、(a)は斜視図であり、(b)はシャワー吐出孔の断面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 シャワー装置
2 シャワーヘッド
3 微細気泡発生装置
4 給水路
5 気体混入部
6 ポンプ
7 溶解部
8 析出部
9 気体供給流路
10 高電圧放電部
11 吸湿部
12 酸素富化膜




 

 


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