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発明の名称 対面式厨房装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−54411(P2007−54411A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−244761(P2005−244761)
出願日 平成17年8月25日(2005.8.25)
代理人 【識別番号】100093230
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 利夫
発明者 佐藤 靖史
要約 課題
リビング・ダイニングルームにいて手洗い、布巾洗い、化粧、洗顔等を行うことができる対面式厨房装置を提供すること。

解決手段
キッチンとリビング・ダイニングルームとの境界に設置される対面式厨房装置において、シンク1をキッチン側に、洗面ボウル3をリビング・ダイニングルーム側に備え、洗面ボウルはシンクに対面して配置されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
キッチンとリビング・ダイニングルームとの境界に設置される対面式厨房装置において、シンクをキッチン側に、洗面ボウルをリビング・ダイニングルーム側に備え、洗面ボウルはシンクに対面して配置されていることを特徴とする対面式厨房装置。
【請求項2】
シンク、洗面ボウルのそれぞれにカランが設けられている請求項1記載の対面式厨房装置。
【請求項3】
洗面ボウルの配置位置に対応して鏡が設けられている請求項1または2記載の対面式厨房装置。
【請求項4】
洗面ボウルが対面式厨房装置の本体に収納可能になっている請求項1ないし3いずれか1項に記載の対面式厨房装置。
【請求項5】
シンクの背側からリビング・ダイニングルーム側にかけて一段高くなったカウンター部が設けられ、洗面ボウルはカウンター部の下方に配置され、カウンター部の天板の一部または全部が蓋体とされ、蓋体は上下に回動して開閉し、蓋体には、開時にリビング・ダイニングルーム側に位置する面に鏡が設けられている請求項1ないし3いずれか1項に記載の対面式厨房装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、対面式厨房装置に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅の間取りでは、キッチンとリビング・ダイニングルームを隣接させ、続き間とするのが主流となっている。この場合、キッチンに配設される厨房装置は、キッチンとリビング・ダイニングルームの境界に設置される対面式となっている。
【0003】
対面式厨房装置は、調理、後片付け等のキッチンでの作業を開放感のある空間で行い、会話を交えた和やかな雰囲気で行うのを可能にしている。キッチンでの作業はリビング・ダイニングルームに向かって行うことができ、このため、開放感を味わえ、配膳や後片付けは、対面式厨房装置に備えたカウンター部を経由して行うことができる。
【0004】
一方、厨房装置として、シンクと洗面ボウルを横に並設したものを本出願人は提案している(特許文献1)。特許文献1に記載された厨房装置は、間取りに余裕を持たせることができ、配管工事を簡単にすることができるという利点を有している。
【特許文献1】実願昭57−139455号(実開昭59−44349号)のマイクロフィルム
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
厨房装置への洗面ボウルの組み込みは、対面式厨房装置にも要望され始めている。手洗い、布巾洗い、化粧、洗顔等を洗面室に行かなくとも、リビング・ダイニングルームにいて行うことができれば便利である。また、洗面室は、一般に、比較的暗い場所であり、照明によっても顔色が異なって見えることがあるとともに、狭く、冬場は寒いなど環境的に決して快適な場所であるとは言い切れない。その点、リビング・ダイニングルームは住宅の中でも最も明るい場所であり、顔色が自然色に近く見え、エアコンなどの空調機器が設置されているため、良好な環境にある。
【0006】
しかしながら、先に提案した厨房装置は対面式厨房装置でなく、しかも、洗面ボウルがシンクの横に並設されているため、手洗い、布巾洗い、化粧、洗顔等をするには、キッチンまで回り込む必要があり、動線が長くなる。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、リビング・ダイニングルームにいて手洗い、布巾洗い、化粧、洗顔等を行うことができる対面式厨房装置を提供することを課題としている。
【0008】
本願発明は、上記の課題を解決するために、第1には、キッチンとリビング・ダイニングルームとの境界に設置される対面式厨房装置において、シンクをキッチン側に、洗面ボウルをリビング・ダイニングルーム側に備え、洗面ボウルはシンクに対面して配置されていることを特徴としている。
【0009】
本願発明は、第2に、シンク、洗面ボウルのそれぞれにカランが設けられていることを特徴としている。
【0010】
本願発明は、第3に、洗面ボウルの配置位置に対応して鏡が設けられていることを特徴としている。
【0011】
本願発明は、第4に、洗面ボウルが対面式厨房装置の本体に収納可能になっていることを特徴としている。
【0012】
本願発明は、第5に、シンクの背側からリビング・ダイニングルーム側にかけて一段高くなったカウンター部が設けられ、洗面ボウルはカウンター部の下方に配置され、カウンター部の天板の一部または全部が蓋体とされ、蓋体は上下に回動して開閉し、蓋体には、開時にリビング・ダイニングルーム側に位置する面に鏡が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本願の第1の発明によれば、洗面ボウルが、対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側に配置されているため、手洗い、布巾洗い、化粧、洗顔等をリビング・ダイニングルームで行うことができ、動線が短くなり、使い勝手に優れる。また、洗面ボウルは、キッチン側に位置するシンクに対面しているため、給湯・給水配管および排水配管を集約することができ、配管工事を容易にすることができる。
【0014】
本願の第2の発明によれば、シンクと洗面ボウルに独立して給湯・給水することができ、シンクと洗面ボウルの同時使用も可能になる。
【0015】
本願の第3の発明によれば、洗面ボウルの近くに鏡があるため、化粧、洗顔等を環境の良好なリビング・ダイニングルームで行うことができる。また、手洗い、洗顔等の際に水がキッチン側に飛散するのを鏡により防止することができ、キッチン側を衛生に保つことができる。
【0016】
本願の第4の発明によれば、洗面ボウルは、不使用時には対面式厨房装置の本体に収納することができ、洗面ボウルを設けていながらも、不使用時には、洗面ボウルを設けていない対面式厨房装置とほぼ同様の外観が得られ、清潔感がある。
【0017】
本願の第5の発明によれば、洗面ボウルの不使用時には蓋体を閉じることで、隠すことができ、外観を良好にすることができる。蓋体を開けると、洗面ボウルとともに鏡が現れる。鏡の取付けが容易であり、鏡が対面式厨房装置にコンパクトに納まる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本願発明の対面式厨房装置の一実施形態を示した平面図である。
【0019】
図1に示した対面式厨房装置は、平面視L形の厨房装置であり、シンク1が配設された部分をリビング・ダイニングルームに向かうように配置し、調理機器2が配設された部分は壁に沿うように配置して、キッチンとリビング・ダイニングルームの境界に設置されている。
【0020】
図1に示した対面式厨房装置において、リビング・ダイニングルーム側には洗面ボウル3が設けられている。洗面ボウル3は、キッチン側に位置するシンク1に対面して配置されている。シンク1、洗面ボウル3のそれぞれにカラン4、5が設けられている。洗面ボウル3の背側には鏡6が立設されている。
【0021】
したがって、図1に示した対面式厨房装置では、洗面ボウル3が、リビング・ダイニングルーム側に配置されているため、手洗い、布巾洗い、化粧、洗顔等をリビング・ダイニングルームで行うことができる。動線が短くなり、使い勝手に優れる。また、洗面ボウル3は、キッチン側に位置するシンク1に対面しているため、給湯・給水配管および排水配管を集約することができ、配管工事を容易にすることができる。
【0022】
さらに、図1に示した対面式厨房装置では、シンク1、洗面ボウル3のそれぞれにカラン4、5が設けられているため、シンク1および洗面ボウル3に独立して給湯・給水することができ、シンク1と洗面ボウル3の同時使用も可能である。
【0023】
そして、洗面ボウル3の近くに鏡があるため、洗顔、化粧等を、住宅の中でも最も明るく、空調が行き届いた環境の良好なリビング・ダイニングルームで行うことができる。手洗い、洗顔等の際に水跳ねが起こったとしても、鏡6が水の飛散を防止することができ、キッチン側を濡らすことはない。洗面ボウル3がシンク1に対面していても、キッチン側は衛生に保たれる。
【0024】
本願発明において対面式厨房装置は、図1に示したL形タイプのものに限定されず、アイランドタイプの対面式厨房装置であってもよい。アイランドタイプの対面式厨房装置においても、キッチン側にシンク1を、リビング・ダイニングルーム側に洗面ボウル3を設け、洗面ボウル3をシンク1に対面させて配置する。
【0025】
図2は、本願発明の対面式厨房装置の別の実施形態を示した断面図である。
【0026】
図2に示した対面式厨房装置においても、キッチン側にシンク1が、リビング・ダイニングルーム側に洗面ボウル3が設けられ、洗面ボウル3はシンク1に対面させて配置されている。また、シンク1、洗面ボウル3のそれぞれにカラン4、5が配設されている。
【0027】
一方、図2に示した対面式厨房装置では、シンク1の背側からリビング・ダイニングルーム側にかけて一段高くなったカウンター部7が設けられている。洗面ボウル3は、カウンター部7の下方に組み込まれている。人が椅子に座った状態で、手洗い、化粧、洗顔等を行える位置に洗面ボウル3は配置されている。カウンター部7の天板8は、洗面ボウル3の上方に位置する一部が蓋体9とされている。蓋体9は、カウンター部7のキッチン側の上端部に配設された回動軸10により支持され、上下に90°回動自在とされている。蓋体9は、閉時には、洗面ボウル3の上方に位置し、カウンター部7の天板8と一致し、洗面ボウル3およびカラン5を隠す。洗面ボウル3を使用する際には、蓋体9を上方に90°回動させて開ける。蓋体9には、開いた状態において、リビング・ダイニングルーム側に位置する面に鏡6が設けられている。
【0028】
このように、図2に示した対面式厨房装置では、図1に示した対面式厨房装置の効果に加え、蓋体9を開くことによって洗面ボウル3とカラン5が現れ、使用が可能となる。不使用時には、蓋体9を閉めることによって洗面ボウル3とカラン5を隠すことができ、外観が良好となる。そして、蓋体9に鏡6が取り付けられているので、鏡6の取付け場所を別途用意する必要がなく、鏡6が、対面式厨房装置にコンパクトに納まる。
【0029】
なお、図2に示した対面式厨房装置では、蓋体9は、カウンター部7の天板8の一部に限られることはなく、天板8の全部を蓋体9にすることもできる。この場合、蓋体9を開け、立てることで、キッチンがリビング・ダイニングルームから見えなくなり、来客時等に好都合となる。また、調理作業時に生じやすいリビング・ダイニングルーム側に向かう水跳ね、油跳ね等を天板8により防止することができ、リビング・ダイニングルーム側を汚さずに済む。
【0030】
図3は、本願発明の対面式厨房装置の別の実施形態を示した断面図である。
【0031】
図3に示した対面式厨房装置においても、キッチン側にシンク1が設けられ、リビング・ダイニングルーム側に洗面ボウル3が設けられ、洗面ボウル3はシンク1に対面して配置されている。シンク1、洗面ボウル3のそれぞれにカラン4、5が設けられている。カラン5は、洗面ボウル3の底部より立ち上がった立ち上がり壁部11に取り付けられている。
【0032】
一方、図3に示した対面式厨房装置では、シンク1の背側からリビング・ダイニングルーム側にかけて一段高くなったカウンター部7が設けられ、洗面ボウル3は、カウンター部7のほぼ直下に位置している。
【0033】
洗面ボウル3は、下端部において、対面式厨房装置の本体12のリビング・ダイニングルーム側の前面部13に設けられた回動軸14により支持され、上下に90°の回動が可能になっている。下方へ回動させ、洗面ボウル3を本体12に対し直角に配置させると、洗面ボウル3の使用が可能となる。不使用時には、洗面ボウル3を上方に回動させる。本体12には、洗面ボウル3を収納することのできる収納空間が形成されていて、収納空間は、カウンター部7の下方に位置している。このため、不使用時には、洗面ボウル3を本体12の内部に収納することができる。
【0034】
また、洗面ボウル3は、蓋体15と一体化されている。蓋体15は、閉時には、本体12のリビング・ダイニングルーム側の前面部13と同一平面上に配置される。蓋体15は、回動軸14によって上下に回動する開き戸のようになっており、蓋体15を操作することにより、洗面ボウル3を使用可能状態、収納状態に切り替えることができる。
【0035】
したがって、図3に示した対面式厨房装置では、図1に示した対面式厨房装置の効果に加え、洗面ボウル3を不使用時に本体12の内部に収納することができ、洗面ボウル3を設けていながらも、不使用時には洗面ボウル3を設けていない対面式厨房装置と同じ外観が得られ、清潔感がある。
【0036】
また、洗面ボウル3の使用可能状態、収納状態の切り替えは、蓋体15の開閉操作によって行うことができ、蓋体15の開閉は、本体12のリビング・ダイニングルーム側の前面部13で行うことができるため、操作は容易である。しかも、蓋体15は、上下に回動する開き戸式であり、蓋体15の開閉は容易であって、洗面ボウル3の使用状態、収納状態の切り替えが容易である。さらに、蓋体15は、閉時には本体12のリビング・ダイニングルーム側の前面部13と同一平面上に配置されるため、閉時の外観は良好である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本願発明の対面式厨房装置の一実施形態を示した平面図である。
【図2】本願発明の対面式厨房装置の別の実施形態を示した断面図である。
【図3】本願発明の対面式厨房装置の別の実施形態を示した断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 シンク
2 調理機器
3 洗面ボウル
4、5 カラン
6 鏡
7 カウンター部
8 天板
9 蓋体
10 回動軸
11 立ち上がり壁部
12 本体
13 前面部
14 回動軸
15 蓋体




 

 


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