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発明の名称 対面式厨房装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−54409(P2007−54409A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−244759(P2005−244759)
出願日 平成17年8月25日(2005.8.25)
代理人 【識別番号】100093230
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 利夫
発明者 佐藤 靖史 / 鈴木 眞人 / 中村 隆宏 / 西崎 喜弘 / 安達 研治
要約 課題
洗面ボウルが使い勝手よく簡便に組み込まれた対面式厨房装置を提供すること。

解決手段
キッチンとリビング・ダイニングルームとの境界に設置される対面式厨房装置において、シンク1をキッチン側に、洗面ボウル2をリビング・ダイニングルーム側に備え、洗面ボウルが、シンクの背側からキッチンダイニング・ルーム側にかけて設けられたカウンター部5の下方に収納されるとともに、シンクに対面して配置され、洗面ボウルの上方に位置するカウンター部の天板6の一部が上下に回動する蓋体7を兼ねている。
特許請求の範囲
【請求項1】
キッチンとリビング・ダイニングルームとの境界に設置される対面式厨房装置において、シンクをキッチン側に、洗面ボウルをリビング・ダイニングルーム側に備え、洗面ボウルが、シンクの背側からキッチンダイニング・ルーム側にかけて設けられたカウンター部の下方に収納されるとともに、シンクに対面して配置され、洗面ボウルの上方に位置するカウンター部の天板の一部が上下に回動する蓋体を兼ねていることを特徴とする対面式厨房装置。
【請求項2】
蓋体の裏面に鏡が設けられているかまたは蓋体の裏面が鏡面になっている請求項1記載の対面式厨房装置。
【請求項3】
蓋体は、一つの回動軸または二つの回動軸により上下に回動自在とされている請求項2記載の対面式厨房装置。
【請求項4】
蓋体の左右両側に支持アームが設けられ、支持アームの一端が、カウンター部に、水平に配置された第1の回動軸により支持され、他端が、水平に配置された第2の回動軸を介して蓋体に接続されている請求項3記載の対面式厨房装置。
【請求項5】
蓋体は横に二分割され、第1の蓋体は、キッチン側の一端部においてカウンター部に、水平に配置された第1の回動軸により支持され、第2の蓋体は、一端部において第1の蓋体の他端部に、水平に配置された第2の回動軸により支持されている請求項3記載の対面式厨房装置。
【請求項6】
蓋体は横に二分割され、第1の蓋体は、キッチン側の一端部においてカウンター部に、水平に配置された回動軸により支持され、第2の蓋体は、第1の蓋体に、上下左右に回動自在に支持されている請求項3記載の対面式厨房装置。
【請求項7】
山型形状を有し、蓋体の下端部を係止可能な係止部が連設された角度調整ラックが、カウンター部の上端部において洗面ボウル側の側面に配設され、角度調整ラックは、リビング・ダイニングルーム側からキッチン側に向かって延びている請求項4記載の対面式厨房装置。
【請求項8】
蓋体または第1の蓋体のキッチン側の側端部に、先端にクリック球を有する弾性体が配設され、蓋体または第1の蓋体のキッチン側の側端部に対向するカウンター部の側面に、クリック球の係合が可能な複数の係合穴が形成され、係合穴が円弧状に配列している角度調整板が設けられている請求項3、5または6記載の対面式厨房装置。
【請求項9】
蓋体の閉時の側端部に対向するカウンター部の側面に、リビング・ダイニングルーム側からキッチン側に向かって延びる第1のガイドレールが設けられるとともに、カウンター部の洗面ボウル側の側面には、蓋体の略中央部に対応する部位からキッチン側に向かって斜め下方に延びる第2のガイドレールが設けられ、蓋体の側端部に、第1のガイドレール上を転動して移動可能な第1のコロと第2のガイドレール上を転動して移動可能な第2のコロが設けられ、第1のコロは、蓋体の閉時にリビング・ダイニングルーム側に位置する一端部に配置され、第2のコロは、蓋体の略中央に配置され、第1のコロの第1のガイドレール上の移動および第2のコロの第2のガイドレール上の移動によって、蓋体が上下に回動する請求項2記載の対面式厨房装置。
【請求項10】
蓋体の閉時の側端部に対向するカウンター部の側面に、リビング・ダイニングルーム側からキッチン側に向かって延びるガイドレールが設けられ、蓋体の側端部の略中央にガイドレール上を転動して移動可能なコロが設けられ、蓋体は、コロを中心として上下に回動可能であるとともに、コロのガイドレール上の移動にともなって前後動も可能とされている請求項2記載の対面式厨房装置。
【請求項11】
洗面ボウルの配設位置に対応して対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側の前面に形成された開口を覆うことのできる遮蔽板が設けられ、遮蔽板の表面に鏡が設けられるかまたは遮蔽板の表面が鏡面とされ、遮蔽板は、上端部において、蓋体のリビング・ダイニングルーム側の一端部に回動自在に連結され、カウンター部の洗面ボウル側の側面には、下方から上方に向かうガイドレールが設けられ、ガイドレール上を転動して移動可能なコロが遮蔽板の下端部に設けられ、蓋体の上下の回動にともなって、コロがガイドレール上を移動し、遮蔽板の上下動が可能になっている請求項1記載の対面式厨房装置。
【請求項12】
蓋体の直下に仮置きカウンターが設けられている請求項3ないし11いずれか1項に記載の対面式厨房装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、対面式厨房装置に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅の間取りでは、キッチンとリビング・ダイニングルームを隣接させ、続き間とするのが主流となっている。この場合、キッチンに配設される厨房装置は、キッチンとリビング・ダイニングルームの境界に設置される対面式となっている。
【0003】
対面式厨房装置は、調理、後片付け等のキッチンでの作業を開放感のある空間で、しかも会話を交えた和やかな雰囲気で行うのを可能にしている。キッチンでの作業はリビング・ダイニングルームに向かって行うことができ、このため、開放感を味わえ、配膳や後片付けは、対面式厨房装置に備えたカウンター部を経由して行うことができる。
【0004】
一方、厨房装置として、シンクと、洗面ボウルと、開閉自在とされ、洗面ボウルの上を覆うことができる蓋体とを備え、蓋体の閉時における上面に調理面を形成したものを本出願人は提案している(特許文献1)。
【特許文献1】実願昭57−139455号(実開昭59−44349号)のマイクロフィルム
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
厨房装置への洗面ボウルの組み込みは、対面式厨房装置にも要望され始めている。手洗いや洗顔、化粧等の身支度は、わざわざ洗面室まで足を運ばずにリビング・ダイニングルームで行うことができれば、大変便利である。また、洗面室は、一般に、比較的暗い場所であり、照明によっても顔色が異なって見えることがあるとともに、狭く、冬場は寒いなど環境的に決して快適な場所であるとは言い切れない。その点、リビング・ダイニングルームは住宅の中でも最も明るい場所であり、顔色が自然色に近く見え、エアコンなどの空調機器が設置されているため、良好な環境にある。
【0006】
しかしながら、先に提案した厨房装置は対面式厨房装置でなく、洗面ボウルがシンクの横に並設されているため、手洗いや洗顔、化粧等の身支度を行うには、キッチンまで回り込む必要があり、動線が長くなる。
【0007】
しかも、先に提案した厨房装置では、洗面ボウルを覆うことができる蓋体の閉時における上面を調理面として利便性を向上させているが、調理面として使用に耐えるようにするためには、構造や材質上の制約がかなりあるのが実際であった。
【0008】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、洗面ボウルが使い勝手よく簡便に組み込まれた対面式厨房装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、上記の課題を解決するために、第1に、キッチンとリビング・ダイニングルームとの境界に設置される対面式厨房装置において、シンクをキッチン側に、洗面ボウルをリビング・ダイニングルーム側に備え、洗面ボウルが、シンクの背側からキッチンダイニング・ルーム側にかけて設けられたカウンター部の下方に収納されるとともに、シンクに対面して配置され、洗面ボウルの上方に位置するカウンター部の天板の一部が上下に回動する蓋体を兼ねていることを特徴としている。
【0010】
本願発明は、第2に、蓋体の裏面に鏡が設けられているかまたは蓋体の裏面が鏡面になっていることを特徴としている。
【0011】
本願発明は、第3に、蓋体は、一つの回動軸または二つの回動軸により上下に回動自在とされていることを特徴としている。
【0012】
本願発明は、第4に、蓋体の左右両側に支持アームが設けられ、支持アームの一端が、カウンター部に、水平に配置された第1の回動軸により支持され、他端が、水平に配置された第2の回動軸を介して蓋体に接続されていることを特徴としている。
【0013】
本願発明は、第5に、蓋体は横に二分割され、第1の蓋体は、キッチン側の一端部においてカウンター部に、水平に配置された第1の回動軸により支持され、第2の蓋体は、一端部において第1の蓋体の他端部に、水平に配置された第2の回動軸により支持されていることを特徴としている。
【0014】
本願発明は、第6に、蓋体は横に二分割され、第1の蓋体は、キッチン側の一端部においてカウンター部に、水平に配置された回動軸により支持され、第2の蓋体は、第1の蓋体に、上下左右に回動自在に支持されていることを特徴としている。
【0015】
本願発明は、第7に、山型形状を有し、蓋体の下端部を係止可能な係止部が連設された角度調整ラックが、カウンター部の上端部において洗面ボウル側の側面に配設され、角度調整ラックは、リビング・ダイニングルーム側からキッチン側に向かって延びていることを特徴としている。
【0016】
本願発明は、第8に、蓋体または第1の蓋体のキッチン側の側端部に、先端にクリック球を有する弾性体が配設され、蓋体または第1の蓋体のキッチン側の側端部に対向するカウンター部の側面に、クリック球の係合が可能な複数の係合穴が形成され、係合穴が円弧状に配列している角度調整板が設けられていることを特徴としている。
【0017】
本願発明は、第9に、蓋体の閉時の側端部に対向するカウンター部の側面に、リビング・ダイニングルーム側からキッチン側に向かって延びる第1のガイドレールが設けられるとともに、カウンター部の洗面ボウル側の側面には、蓋体の略中央部に対応する部位からキッチン側に向かって斜め下方に延びる第2のガイドレールが設けられ、蓋体の側端部に、第1のガイドレール上を転動して移動可能な第1のコロと第2のガイドレール上を転動して移動可能な第2のコロが設けられ、第1のコロは、蓋体の閉時にリビング・ダイニングルーム側に位置する一端部に配置され、第2のコロは、蓋体の略中央に配置され、第1のコロの第1のガイドレール上の移動および第2のコロの第2のガイドレール上の移動によって、蓋体が上下に回動することを特徴としている。
【0018】
本願発明は、第10に、蓋体の閉時の側端部に対向するカウンター部の側面に、リビング・ダイニングルーム側からキッチン側に向かって延びるガイドレールが設けられ、蓋体の側端部の略中央にガイドレール上を転動して移動可能なコロが設けられ、蓋体は、コロを中心として上下に回動可能であるとともに、コロのガイドレール上の移動にともなって前後動も可能とされていることを特徴としている。
【0019】
本願発明は、第11に、洗面ボウルの配設位置に対応して対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側の前面に形成された開口を覆うことのできる遮蔽板が設けられ、遮蔽板の表面に鏡が設けられるかまたは遮蔽板の表面が鏡面とされ、遮蔽板は、上端部において、蓋体のリビング・ダイニングルーム側の一端部に回動自在に連結され、カウンター部の洗面ボウル側の側面には、下方から上方に向かうガイドレールが設けられ、ガイドレール上を転動して移動可能なコロが遮蔽板の下端部に設けられ、蓋体の上下の回動にともなって、コロがガイドレール上を移動し、遮蔽板の上下動が可能になっていることを特徴としている。
【0020】
本願発明は、第12に、蓋体の直下に仮置きカウンターが設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
本願の第1の発明によれば、洗面ボウルが、対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側に配置されているため、手洗いや洗顔、化粧等の身支度をリビング・ダイニングルームで行うことができ、動線が短くなり、使い勝手に優れる。また、洗面ボウルは、対面式厨房装置に設けられたカウンター部の下方に収納されるため、簡便に洗面ボウルを対面式厨房装置に組み込むことができ、納まりがよく、しかも、見栄えがよい。洗面ボウルの未使用時には、洗面ボウルを蓋体によって隠すことができ、使用時に蓋体を開けて洗面ボウルを使用することができる。蓋体は、カウンター部に設けられる天板の一部であり、閉時には、配膳や後片付けの際に食器等を上に置くことができ、通常のカウンター部と同様に使用することができる。さらに、洗面ボウルは、キッチン側に位置するシンクに対面しているため、給湯・給水配管および排水配管を集約することができ、配管工事を容易にすることができる。
【0022】
本願の第2の発明によれば、蓋体の開時に鏡の使用が可能となり、洗顔、化粧等の身支度に便利となる。
【0023】
本願の第3の発明によれば、蓋体の上下の回動が容易に可能となり、多彩な蓋体の回動が可能ともなる。
【0024】
本願の第4の発明によれば、蓋体の傾きの調節が可能になり、鏡または鏡面をリビング・ダイニングルーム側に引き寄せて配置することができるとともに、反転させることもでき、鏡または鏡面を上に向け、顔を下から覗き込んだり、口の中を見たりすることができる。また、鏡または鏡面をキッチン側に向けることも可能であり、キッチンを映すことができるとともに、流元灯の光の反射によってシンク周りを明るくすることができる。
【0025】
本願の第5の発明によれば、洗顔、化粧等の身支度の際に、鏡または鏡面をリビング・ダイニングルーム側に引き寄せて配置することができる。
【0026】
本願の第6の発明によれば、鏡または鏡面を左右に回動させることもできるので、鏡または鏡面の配置の微調節が可能であり、また、鏡または鏡面をキッチン側に向けることも可能であり、キッチンを映すことができるとともに、流元灯の光の反射によってシンク周りを明るくすることができる。
【0027】
本願の第7および第8の発明によれば、蓋体を所望の傾きで開いた状態に保持させることができる。
【0028】
本願の第9の発明によれば、蓋体を洗面ボウルの背側に配置させ、低い位置に配置させることができ、子どもや年配者の洗面ボウルの使用を容易にする。
【0029】
本願の第10の発明によれば、蓋体は、上下に回動自在であるとともに、前後に移動自在であり、必要に応じて鏡または鏡面をリビング・ダイニングルーム側またはキッチン側に配置させることができる。
【0030】
本願の第11の発明によれば、蓋体の上下回動に合わせて遮蔽板を上下に移動させることができ、蓋体の開時に、遮蔽板の表面に設けられた鏡または遮蔽板の表面の鏡面を使用することができる。また、遮蔽板は、蓋体の閉時に、洗面ボウルの配設位置に対応して対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側の前面に形成された開口を覆うことができ、洗面ボウルの未使用時に洗面ボウルを完全に隠すことができる。洗面ボウルの未使用時の外観を良好にすることができる。
【0031】
本願の第12の発明によれば、水を使用しない化粧等の簡易な身支度の際にも、小物等を仮置きカウンターの上に置くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
図1は、本願発明の対面式厨房装置の一実施形態を示した断面図である。
【0033】
図1に示した対面式厨房装置は、キッチンとリビング・ダイニングルームとの境界に設置されている。キッチン側にシンク1が、リビング・ダイニングルーム側に洗面ボウル2が設けられ、洗面ボウル2はシンク1に対面して配置されている。シンク1、洗面ボウル2のそれぞれにカラン3、4が配設されている。
【0034】
また、図1に示した対面式厨房装置では、シンク1の背側からリビング・ダイニングルーム側にかけて一段高くなったカウンター部5が設けられている。洗面ボウル2は、カウンター部5の下方に収納されている。収納位置は、たとえば図1に示したように、人が椅子に座った状態で、手洗い、洗顔、化粧等を行える位置とすることができる。もちろん、立った状態においても、人が楽に洗面ボウル2を使用することができる位置にすることができる。カウンター部5には上端部に天板6が設けられており、洗面ボウル2の上方に位置する一部の天板6は、上下に回動して開閉する蓋体7を兼ねている。蓋体7は、カウンター部5のキッチン側の上端部に配設された一つの回動軸8により支持され、上下に回動自在とされている。蓋体7は、閉時には、洗面ボウル2の上方に位置し、カウンター部5の天板6の一部を形成し、洗面ボウル2およびカラン4を隠すことができる。洗面ボウル2を使用する際には、蓋体7を上方に回動させて開ける。手洗い、洗顔等のスペースが開放され、洗面ボウル2およびカラン4が現れる。
【0035】
したがって、図1に示した対面式厨房装置では、洗面ボウル2が、対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側に配置されているため、手洗いや洗顔、化粧等の身支度をリビング・ダイニングルームで行うことができる。キッチンにまで回り込む必要がなく、動線が短くなり、使い勝手に優れる。また、洗面ボウル2は、対面式厨房装置に設けられたカウンター部5の下方に収納されるため、簡便に組み込まれ、納まりがよく、しかも、見栄えがよい。洗面ボウル2の未使用時には、洗面ボウル2を蓋体7によって隠すことができ、使用時に蓋体7を開けて使用することができる。蓋体7は、カウンター部5に設けられる天板6の一部であり、閉時には配膳や後片付けの際に食器等を上に置くことができ、通常のカウンター部5と同様に使用することができる。さらに、洗面ボウル2は、キッチン側に位置するシンク1に対面しているため、給湯・給水配管および排水配管を集約することができ、配管工事を容易にすることができる。そして、洗面ボウル2の使用時には、蓋体7は上方に回動して開かれるので、水の飛散は立ち上がった蓋体7によって防止され、キッチン側を水で濡らすことはない。同様に、シンク1の使用時の水の飛散も防止することができ、リビング・ダイニングルーム側を水で濡らすことはない。また、蓋体7を立てて開いた状態では、シンク1がリビング・ダイニングルームから見えなくなり、来客時等にキッチンを見せたくない場合に好都合となる。
【0036】
図1に示した対面式厨房装置では、さらに、蓋体7の裏面に鏡9が設けられている。洗顔、化粧等の身支度の際に、鏡9に姿を映し出して行うことができ、便利になっている。鏡9は、洗面ボウル2の使用時に開かれる蓋体7の裏面に設けられているので、鏡9を取り付ける場所や部材を別途用意する必要がなく、対面式厨房装置にコンパクトに納まる。
【0037】
なお、鏡9については、以下の実施形態にも共通することであるが、蓋体7に別体として設けることができるばかりでなく、蓋体7の裏面を鏡面とすることにより鏡9が形成されるようにすることも可能である。
【0038】
図2は、蓋体の回動機構の一形態を示した要部断面図である。
【0039】
蓋体7の左右両側に支持アーム10が設けられている。支持アーム10の一端は、カウンター部5に、水平に配置された第1の回動軸8aにより支持され、他端は、水平に配置された第2の回動軸8bを介して蓋体7に接続されている。
【0040】
蓋体7は、次のように回動する。
【0041】
図3に示したように、蓋体7を開ける場合には、回動軸8aを中心として蓋体7を上方に回動させる。リビング・ダイニングルーム側に鏡9が現れる。蓋体7は、この時の回動により開けられるが、見やすくするために、鏡9をリビング・ダイニングルーム側に引き寄せて配置したいというニーズもある。この場合、図4に示したように、支持アーム10を、回動軸8aを中心としてリビング・ダイニングルーム側に回動させて傾けるとともに、蓋体7を、回動軸8bを中心として下端側がリビング・ダイニングルーム側に向かうように回動させる。蓋体7の傾斜角度は小さくなるが、鏡9は、図3に示した状態と比較すると、リビング・ダイニングルーム側に近づく。
【0042】
また、図2に示した蓋体7は、図5に示したように、裏返して閉めることもできる。図4に示した開状態において、支持アーム10を、回動軸8aを中心として回動させ、蓋体7の閉時と同じ位置まで倒すとともに、蓋体7を、回動軸8bを中心として下端側がリビング・ダイニングルーム側に向かうように回動させる。蓋体7は反転し、鏡9が上を向き、天板6と同一平面上に配置される。たとえば、顔を下から見たい時や口の中を見たい時などに、このような蓋体7の反転は有効となる。
【0043】
さらに、図2に示した蓋体7は、図6に示したように、鏡9をキッチン側に向けるように配置することも可能である。図2に示したように、回動軸8aを中心として支持アーム10を上方に回動させ、起こすとともに、蓋体7を、回動軸8bを中心として下端側がキッチン側に向かうように回動させる。このようにして、図6に示したように、鏡9をキッチン側に向けることができる。キッチンでも鏡9の使用が可能となり、鏡9に映して見ることができ、また、流元灯の光の反射によって、図1に示したシンク1の周りを明るくすることができる。二つの回動軸8a、8bの採用によって蓋体7の多彩な上下動が可能となり、ニーズに応じた鏡9の配置が可能となる。
【0044】
図7は、蓋体の回動機構の別の形態を示した要部斜視図である。
【0045】
蓋体7は横に二等分され、大きさの等しい第1の蓋体7aと第2の蓋体7bに分けられている。第1の蓋体7aは、キッチン側の一端部においてカウンター部5に、水平に配置された第1の回動軸8aにより支持されている。第2の蓋体7bは、一端部において第1の蓋体7aの他端部に、水平に配置された第2の回動軸8bにより支持されている。第1の蓋体7a、第2の蓋体7bは、ともに裏面に鏡9を備えている。
【0046】
第1の蓋体7aおよび第2の蓋体7bを一体として開ける場合には、第1の回動軸8aを回動の中心として上方へ回動させる。一方、第2の蓋体7bは第1の蓋体7aに対して回動自在になっているため、第2の蓋体7bを開いたまま、第1の蓋体7aを閉めることができる。第2の蓋体7bは、リビング・ダイニングルーム側に配置されるので、鏡9をリビング・ダイニングルーム側に引き寄せることができる。洗顔、化粧等の身支度の際に、鏡9をリビング・ダイニングルーム側に引き寄せて使用することができる。
【0047】
なお、第2の蓋体7bは、第1の蓋体7aに第2の回動軸8bにより支持されているので、単独で開閉することができる。したがって、第1の蓋体7aを閉じたまま、第2の蓋体7bのみを開けることが可能である。
【0048】
図8は、蓋体の回動機構の別の形態を示した要部斜視図である。
【0049】
蓋体7は横に二分割され、大きさの異なる2つの蓋体、すなわち、小さな第1の蓋体7aと大きな第2の蓋体7bに分かれている。第1の蓋体7aの裏面には鏡9は設けられてなく、第2の蓋体7bにのみ鏡9が設けられている。第1の蓋体7aは、キッチン側の一端部においてカウンター部5に、水平に配置された回動軸8により支持されている。第2の蓋体7bは、第1の蓋体7aに、上下左右に回動自在に支持されている。たとえば多関節のヒンジ等を用いて第2の蓋体7bは第1の蓋体7aに支持されている。したがって、第2の蓋体7bは、開くことができるようになっているばかりでなく、左右に回動することもできる。鏡9の配置の微調節を行うことができる。また、図2に示した蓋体7と同様に、鏡9を反転させたり、キッチン側に向けたりすることもできる。ニーズに応じた鏡9の配置が可能となっている。
【0050】
図9(a)(b)は、それぞれ、図2に示した蓋体の開時の保持機構を示した要部断面図である。
【0051】
カウンター部5のリビング・ダイニングルーム側の上端部において洗面ボウル2側の側面に、リビング・ダイニングルーム側からキッチン側に向かって延びる角度調整ラック11が設けられている。角度調整ラック11には、山型形状を有する係止部12が、角度調整ラック11の長さ方向に連設されている。係止部12は、蓋体7の下端部を係止可能としている。したがって、蓋体7の下端部を係止部12に係止させることにより、蓋体7を所望の角度に傾けて開いた状態に保持させることができる。
【0052】
図10は、図1に示した蓋体および図7、図8に示した第1の蓋体の開時の保持機構を示した要部分解斜視図である。
【0053】
蓋体7および第1の蓋体7aのシンク1側の一端部の裏面側に切欠13が設けられ、切欠13に回動軸8または第1の回動軸8aが嵌め込まれる。また、切欠13と平行に別の切欠14が設けられ、切欠14に、先端にクリック球15を有するコイルバネ16がクリック球15とともに嵌め込まれる。クリック球15は、コイルバネ16の伸縮にともなって横方向に移動することができるようになっている。17は、押さえ板であり、回動軸8、第1の回動軸8aおよびコイルバネ16の脱落を防止するために、蓋体7および第1の蓋体7aのシンク1側の一端部に装着される。押さえ板17は断面略L字型の部材であり、側面には、回動軸8および第1の回動軸8aの先端部、そしてクリック球15が外側に突出するように開口18が形成されている。
【0054】
また、図10に示した蓋体および第1の蓋体の開時の保持機構では、図1に示したカウンター部5のシンク1側の一端部において洗面ボウル2側の側面に角度調整板19が設けられる。角度調整板19は、扇形の形状を有し、回動軸8または第1の回動軸8aが差し込まれる中心穴20が形成されている。中心穴20の周りには、クリック球15の係合が可能な複数の係合穴21が形成されている。係合穴21は円弧状に配列されている。
【0055】
したがって、図10に示した蓋体および第1の蓋体の開時の保持機構では、クリック球15が係合穴21に順に係合、解除しながら、蓋体7および第1の蓋体7aは、上下に回動する。この時の蓋体7および第1の蓋体7aの回動操作は、クリック感があり、クリック球15の係合穴21への係合状態を触角、聴覚で確認することができる。クリック球15を一つの係合穴21に係合させると、蓋体7および第1の蓋体7aを所望の角度に傾けて開いた状態に保持させることができる。
【0056】
図11は、蓋体の回動機構の別の形態を示した要部断面図である。
【0057】
蓋体7の閉時の側端部に対向するカウンター部5の側面に、リビング・ダイニングルーム側からキッチン側に向かって延びる第1のガイドレール22が設けられるとともに、カウンター部5の洗面ボウル2側の側面には、蓋体7の略中央部に対応する部位からキッチン側に向かって斜め下方に第2のガイドレール23が設けられている。また、蓋体7の側端部に、第1のガイドレール22上を転動して移動可能な第1のコロ24と第2のガイドレール23上を転動して移動可能な第2のコロ25が設けられている。第1のコロ24は、蓋体7の閉時にリビング・ダイニングルーム側に位置する一端部に配置され、第2のコロ25は、蓋体7の略中央に配置されている。
【0058】
蓋体7を開ける際には、蓋体7のキッチン側の一端部を下方に押し下げるようにして蓋体7を移動させる。この時、第1のコロ24は第1のガイドレール22上を転動しながらキッチン側に向かって移動し、第2のコロ25は第2のガイドレール23上を下方に向かって転動しながら移動する。蓋体7が完全に開いた状態では、蓋体7は、洗面ボウル2の背側に配置される。蓋体7の裏面に設けられる前述の鏡9または裏面の鏡面は、リビング・ダイニングルーム側に向かって配置される。
【0059】
このように、図11に示した蓋体の回動機構では、蓋体7を洗面ボウル2の背側に配置させ、低い位置に配置させることができるので、子どもや年配者の洗面ボウル2の使用を容易にする。
【0060】
蓋体7を閉める際には、開いた状態において蓋体7の上端部をリビング・ダイニングルーム側に引き寄せるようにして操作する。第1のコロ24の第1のガイドレール22上の移動および第2のコロ25の第2のガイドレール23上の移動にともなって蓋体7は閉まる。
【0061】
図12は、蓋体の回動機構の別の形態を示した要部断面図である。
【0062】
蓋体7の閉時の側端部に対向するカウンター部5の側面に、リビング・ダイニングルーム側からキッチン側に向かって延びるガイドレール26が設けられている。また、蓋体7の側端部の略中央にガイドレール26上を転動して移動可能なコロ27が設けられている。そして、蓋体7は、コロ27を中心として上下に回動可能であるとともに、コロ27のガイドレール26上の移動にともなって前後動も可能とされている。
【0063】
したがって、図12に示した蓋体の回動機構では、蓋体7は、コロ27を中心として上下に回動させることで開閉し、開けた状態において前後に移動可能である。蓋体7を任意の角度に開くことができるとともに、開いた状態においてリビング・ダイニングルーム側またはキッチン側に配置させることができる。蓋体7の裏面には鏡9が設けられるかまたは蓋体7の裏面が鏡面とされているため、見やすい位置に鏡9または鏡面を配置することができる。
【0064】
図13は、蓋体の回動機構の別の形態を示した要部断面図である。
【0065】
洗面ボウル2の配設位置に対応して対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側の前面に形成された開口28を覆うことのできる遮蔽板29が設けられている。遮蔽板29の表面には鏡が設けられるかまたは遮蔽板29の表面が鏡面とされている。蓋体7の裏面には鏡は設けられず、また、蓋体7の裏面は鏡面とされていない。遮蔽板29は、上端部において、蓋体7のリビング・ダイニングルーム側の一端部にヒンジ30により回動自在に連結されている。
【0066】
また、カウンター部5の洗面ボウル2側の側面には、下方から上方に向かうガイドレール31が設けられている。ガイドレール31は、放物線の一部の形状を有している。さらに、カウンター部5の洗面ボウル2側の側面には、蓋体7のキッチン側の一端部の直下に対応する位置に転動可能なコロ32が設けられている。そして、遮蔽板29には、下端部に、ガイドレール31上を転動して移動可能なコロ33が設けられている。
【0067】
図13に示した蓋体の回動機構では、蓋体7を、コロ32を中心として上方に回動させると、コロ33がガイドレール31上を転動しながら上方に移動し、この移動にともなって遮蔽板29が上方に移動する。遮蔽板29は、ヒンジ30によって上端部が蓋体7のリビング・ダイニングルーム側の一端部に回動自在に連結されているので、上方への移動につれて、蓋体7に近づいていく。蓋体7が開いた状態では、遮蔽板29は洗面ボウル2の上方に位置し、洗面ボウル2およびカラン4が現れる。手洗いや洗顔、化粧等の身支度のためのスペースが開放される。また、遮蔽板29の表面に設けられた鏡9または遮蔽板29の表面の鏡面がリビング・ダイニングルーム側を向く。
【0068】
蓋体7を下方に回動させると、コロ33がガイドレール31上を転動しながら移動し、この移動にともなって遮蔽板29は下方に移動する。蓋体7が閉まった状態では、遮蔽板29は、開口28を覆う。
【0069】
このように、図13に示した蓋体の回動機構では、蓋体7の上下回動に合わせて遮蔽板29を上下に移動させることができる。蓋体7の開時には、洗面ボウル2を使用することができ、遮蔽板29の表面に設けられた鏡または遮蔽板の表面の鏡面を使用することができる。また、遮蔽板29は、蓋体7の閉時に、洗面ボウル2の配設位置に対応して対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側の前面に形成された開口28を覆い、洗面ボウル2の未使用時に洗面ボウル2を完全に隠すことができる。洗面ボウル2の未使用時の外観を良好にすることができる。
【0070】
図14は、本願発明の対面式厨房装置の別の実施形態を示した要部斜視図である。
【0071】
図14に示した対面式厨房装置では、図1に示した対面式厨房装置において、蓋体7の直下に仮置きカウンター34が設けられている。仮置きカウンター34は、洗面ボウル2の上方を覆う水平板部35と、洗面ボウル2の配設位置に対応して対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側の前面に形成された開口28を覆う垂直板部36とを備えている。
【0072】
蓋体7を上方に回動させて開けると、洗面ボウル2の上方には仮置きカウンター34が現れる。鏡9は、リビング・ダイニングルーム側に向かっているので、水を使用しない化粧等の簡易な身支度の際には、仮置きカウンター34を配置したままの状態で、身支度をリビング・ダイニングルームで行うことができる。身支度に使用する小物等は、仮置きカウンター34の上に置くことができ、便利である。このような仮置きカウンター34は、蓋体7と同様に、キッチン側の一端部において回動自在に支持されている。したがって、手洗い、洗顔等の水を使用する時は、仮置きカウンター34を上方に回動させ、開けることができる。手洗い、洗顔等のためのスペースが開放される。
【0073】
仮置きカウンター34は、また、図15に示したように、水平板部35のみによって形成することもできる。この場合、奥行を短くしたり、透明な素材から形成したりすることにより、仮置きカウンター34を配置したままの状態でカラン4を使用可能にすることができる。小物等を仮置きカウンター34の上に置いて手洗い等を行うことができ、使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本願発明の対面式厨房装置の一実施形態を示した断面図である。
【図2】蓋体の回動機構の一形態を示した要部断面図である。
【図3】蓋体の回動の様子を示した要部断面図である。
【図4】蓋体の回動の様子を示した要部断面図である。
【図5】蓋体の回動の様子を示した要部断面図である。
【図6】蓋体の回動の様子を示した要部断面図である。
【図7】蓋体の回動機構の別の形態を示した要部斜視図である。
【図8】蓋体の回動機構の別の形態を示した要部斜視図である。
【図9】(a)(b)は、それぞれ、図2に示した蓋体の開時の保持機構を示した要部断面図である。
【図10】図1に示した蓋体および図7、図8に示した第1の蓋体の開時の保持機構を示した要部分解斜視図である。
【図11】蓋体の回動機構の別の形態を示した要部断面図である。
【図12】蓋体の回動機構の別の形態を示した要部断面図である。
【図13】蓋体の回動機構の別の形態を示した要部断面図である。
【図14】本願発明の対面式厨房装置の別の実施形態を示した要部斜視図である。
【図15】仮置きカウンターの別の形態を示した要部斜視図である。
【符号の説明】
【0075】
1 シンク
2 洗面ボウル
3、4 カラン
5 カウンター部
6 天板
7 蓋体
7a 第1の蓋体
7b 第2の蓋体
8 回動軸
8a 第1の回動軸
8b 第2の回動軸
9 鏡
10 支持アーム
11 角度調整ラック
12 係止部
13、14 切欠
15 クリック球
16 コイルバネ
17 押さえ板
18 開口
19 角度調整板
20 中心穴
21 係合穴
22 第1のガイドレール
23 第2のガイドレール
24 第1のコロ
25 第2のコロ
26 ガイドレール
27 コロ
28 開口
29 遮蔽板
30 ヒンジ
31 ガイドレール
32、33 コロ
34 仮置きカウンター
35 水平板部
36 垂直板部




 

 


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