Warning: copy(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 8
システムキッチン - 松下電工株式会社
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 家具 -> 松下電工株式会社

発明の名称 システムキッチン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−44399(P2007−44399A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−234202(P2005−234202)
出願日 平成17年8月12日(2005.8.12)
代理人 【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
発明者 青島 圭吾
要約 課題
キッチン空間の衛生状態を良好に保つことが可能なシステムキッチンを提供する。

解決手段
このシステムキッチン100は、キッチン空間に設置され、左右方向にスライド移動する収納パネル3をキッチンカウンター26の奥側に備えたシステムキッチン100において、天袋12の下面に、収納パネル3の上部をランナー部材41を介して吊下げ保持するレール13を取り付け、収納パネル3の下端面に走行溝3aを形成して、この走行溝3aに磁性部材51を設け、キッチンカウンター26のバックガード31に、走行溝3aに入り込む突出位置と走行溝3aから抜け出す没入位置とに出没動可能な磁性体のガイドピン52をレール13の延在方向に沿って所定の間隔で並設し、ガイドピン52および磁性部材51の少なくとも一方が吸引力を持つように磁化されていることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
キッチン空間に設置され、左右方向にスライド移動する収納パネルをキッチンカウンターの奥側に備えたシステムキッチンにおいて、
キッチン空間の天井側に、前記収納パネルの上部をランナー部材を介して吊下げ保持するレールを取り付け、
前記収納パネルの下端面に走行溝を形成して、この走行溝に磁性部材を設け、
キッチンカウンター側に、前記走行溝に入り込む突出位置と前記走行溝から抜け出す没入位置とに出没動可能な磁性体のガイドピンを前記レールの延在方向に沿って所定の間隔で並設し、
前記ガイドピンおよび前記磁性部材の少なくとも一方が吸引力を持つように磁化されていることを特徴とする、システムキッチン。
【請求項2】
前記レールは、キッチンカウンターの奥側において左右方向に延びる第1レール部と、キッチンカウンターの側方において前記第1レール部の端部から手前側に向かって延びる第2レール部とを含む略L字状に形成されている、請求項1に記載のシステムキッチン。
【請求項3】
キッチンカウンターの上方に天袋を備え、
前記レールは、前記天袋の下面に取り付けられ、
前記ガイドピンは、キッチンカウンターの上面縁部に沿って設けられたバックガードの上部に設けられている、請求項1または2に記載のシステムキッチン。
【請求項4】
キッチンカウンターの奥側上方に、キッチン空間に連続する対面空間への開口部を備え、
前記レールは、前記開口部の上縁に取り付けられ、
前記ガイドピンは、前記開口部の下縁に設けられている、請求項1または2に記載のシステムキッチン。
【請求項5】
前記収納パネルは、キッチン用具を引掛け保持可能な形状に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシステムキッチン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンカウンターの奥側に左右方向にスライド移動可能な収納パネルを備えたシステムキッチンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キッチン回りを外部から目隠ししたり、キッチン用具などの小物類の収納力を向上させたりする目的で、キッチンカウンターの奥側に左右方向にスライド移動する収納パネルを設けたシステムキッチンが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、キッチンキャビネットの天板と、その天板の上方に設置された照明器具との間にレーニングパネルをスライド自在に設けたキッチンユニットが開示されている。このレーニングパネルは、その上部が照明器具に形成したレールに嵌合し、その下部が照明器具のレールの真下部分に形成した凹溝レールに嵌合することにより、キッチンキャビネットの奥側で左右方向にスライド移動するように構成されている。
【0004】
一方、本出願人は、吊戸本体を上レールに走行自在に吊下げ保持するとともに、床面に、磁力により突出引退可能なガイドピンを設け、吊戸本体の下端面に形成した走行溝に上記ガイドピンを突出状態で挿入させて吊戸本体の走行ガイドを行わせるように構成した吊戸の下部ガイド装置を提案している(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平11−216029号公報
【特許文献2】実開平4−68177号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来のシステムキッチン(キッチンユニット)では、キッチンの水回り周辺を移動するレーニングパネルの下部を凹溝レールにより支持する構成としたので、その凹溝レールに水やゴミ等の異物が滞留することにより、キッチン空間の衛生状態が悪化する場合があるという問題点がある。
【0006】
なお、パネルの下部を支持する部材を設けずに、上側レールのみでパネルを吊下げ保持する構成も従来提案されているが、パネルがスライド方向と直交する方向に容易に揺動する(がたつく)ので好ましくない。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本出願人の提案による吊戸の下部ガイド装置を合理的に利用して、キッチン空間の衛生状態を良好に保つことが可能なシステムキッチンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、この発明のシステムキッチンは、キッチン空間に設置され、左右方向にスライド移動する収納パネルをキッチンカウンターの奥側に備えたシステムキッチンにおいて、キッチン空間の天井側に、収納パネルの上部をランナー部材を介して吊下げ保持するレールを取り付け、収納パネルの下端面に走行溝を形成して、この走行溝に磁性部材を設け、キッチンカウンター側に、走行溝に入り込む突出位置と走行溝から抜け出す没入位置とに出没動可能な磁性体のガイドピンをレールの延在方向に沿って所定の間隔で並設し、ガイドピンおよび磁性部材の少なくとも一方が吸引力を持つように磁化されていることを特徴とする。
【0009】
アイレベル(目の高さ位置)の開放感を確保しながら、必要に応じてキッチン回りを外部から目隠しするために、レールは、キッチンカウンターの奥側において左右方向に延びる第1レール部と、キッチンカウンターの側方において第1レール部の端部から手前側に向かって延びる第2レール部とを含む略L字状に形成されていることが好ましい。
【0010】
キッチン空間の衛生状態をより良好に保つために、キッチンカウンターの上方に天袋を備え、レールは、天袋の下面に取り付けられ、ガイドピンは、キッチンカウンターの上面縁部に沿って設けられたバックガードの上部に設けられている構成としてもよい。
【0011】
対面式キッチンにおいて、キッチン空間の衛生状態をより良好に保つために、キッチンカウンターの奥側上方に、キッチン空間に連続する対面空間への開口部を備え、レールは、開口部の上縁に取り付けられ、ガイドピンは、開口部の下縁に設けられている構成としてもよい。
【0012】
キッチン空間の収納力を容易に向上させるために、収納パネルは、キッチン用具を引掛け保持可能な形状に形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
この発明のシステムキッチンによれば、収納パネルの上部を、キッチン空間の天井側に取り付けたレールにより吊下げ保持するとともに、収納パネルの下端面に走行溝を形成し、その走行溝に入り込む突出位置と、走行溝から抜け出す没入位置とに出没動可能なガイドピンをキッチンカウンター側にレールの延在方向に沿って設けることによって、没入位置にあるガイドピンが適宜突出して走行溝に入り込むことにより収納パネルの下部を支持することができるので、常設された凹凸形状のレールにより収納パネルの下部を支持する場合と異なり、キッチンカウンター側に凹凸部が常時存在する状況を回避することができる。これにより、キッチンカウンター側に水やゴミ等の異物が滞留し難くなるので、キッチン空間の衛生状態を良好に保つことができる。また、収納パネルの走行溝に磁性部材を設け、ガイドピンおよび磁性部材の少なくとも一方が吸引力を持つように磁化されるように構成することによって、ガイドピンと磁性部材とが対向したときに、自重により没入位置に没入しているガイドピンを吸引することで突出位置に突出させて収納パネルの走行溝に係合させることができる。また、ガイドピンと磁性部材とが離間したときに、吸引力が解除されることにより突出位置に突出しているガイドピンを自重により再び没入位置に没入させることができる。これらにより、ガイドピンを出没動させるための駆動機構や制御機構などの複雑な機構を用いることなく、ガイドピンと磁性部材との少なくとも一方を磁化させるという簡便な手段を用いるだけで、ガイドピンを適時出没動させることができるので、当該システムキッチンの機構を複雑化させることなく、キッチン空間の衛生状態を良好に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態によるシステムキッチンの全体構成を示した正面図であり、図2は、図1中のA−A線に沿った断面図である。また、図3および図4は、図1に示したシステムキッチンの収納パネルの支持構成を示した図である。まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態によるシステムキッチン100の全体構成について説明する。
【0016】
本発明の一実施形態によるシステムキッチン100は、図1に示すように、左右両側および奥側に壁面101、102および103を有するキッチン空間内に設置されており、壁面101および102に接触した状態で壁面103の天井側に取り付けられたウォールキャビネット1と、壁面101〜103に接触した状態で床面に設置されたフロアキャビネット2とにより構成されている。
【0017】
これらのウォールキャビネット1およびフロアキャビネット2は、ユーザのアイレベル(目の高さ位置)に開放空間が形成されるように、上下方向に所定間隔を隔てて対向配置されており、その開放空間に露出した壁面103の右寄りの位置には、外部へと通じる窓104が設けられている。この窓104は、開閉可能に構成されており、キッチン空間に対する灯り取りや換気のための機能を有している。
【0018】
また、両キャビネット1および2の間には、平板状の収納パネル3が上記アイレベルでスライド移動可能に配設されている。この収納パネル3は、キッチン用具を収納可能であるとともに、窓104から差し込む陽光を遮断する機能も有している。
【0019】
ウォールキャビネット1は、レンジフード11と、レンジフード11の右側に連設された天袋12と、天袋12の下面奥側(図2参照)に図略の固定具により取り付けられたレール13とにより構成されている。レンジフード11は、後述するコンロユニット22のほぼ真上位置に配置されている。このレンジフード11には、調理時に発生した熱や煙等をキッチン空間から外部に排出するための図示しない換気手段が内装されている。また、天袋12は、鍋などの調理器具(キッチン用具)をキッチン空間上部に収納するために設けられており、その前面に4つの扉14が取り付けられている。
【0020】
また、レール13は、上記収納パネル3の上部を支持するために設けられており、後述するキッチンカウンター26のバックガード31の真上に位置するように設置されている。このレール13は、レンジフード11の左端から天袋12の右端に亘って延設された第1レール部13aと、第1レール部13aの右端、すなわち天袋12の右端奥側から手前方向に延設された第2レール部13bとを含む平面視L字状に形成されている。第2レール部13bは、壁面102に接するように配置されており、収納パネル3の横幅よりもわずかに長くなるように構成されている。
【0021】
フロアキャビネット2は、左右方向に並設された引出しユニット21、コンロユニット22、引出しユニット23、シンクユニット24および引出しユニット25と、これらの5つのユニット21〜25の上に載置されるキッチンカウンター26とにより構成されている。
【0022】
コンロユニット22の上部には、調理器27が嵌め込まれている。また、各ユニット21〜25には、鍋などの調理器具(キッチン用具)をキッチン空間下部に収納するための引出し21a、22a、23a、24aおよび25aが手前側に引出し可能な状態で装着されている。
【0023】
キッチンカウンター26は、平面視横長長方形の平板状に形成されており、コンロユニット22に対応する位置に調理器27の調理面28が露出しており、その右方位置にシンク29が形成されている。なお、シンク29は、本実施形態では、シンクユニット24と引出しユニット25とに亘って形成されている。このシンク29の奥側の縁部には、水栓30が設置されている。
【0024】
また、キッチンカウンター26の上面には、キッチンカウンター26と壁面102および103との間に水が浸入したり食材等が落ち込んだりするのを防止するためのバックガード31が設置されている。このバックガード31は、上記レール13の第1レール部13aと対向するようにキッチンカウンター26上面の奥側縁部に沿って左右方向に延設された第1ガード部31aと、レール13の第2レール部13bと対向するようにキッチンカウンター26上面の右側縁部に沿って前後方向に延設された第2ガード部31bとを含む平面視L字状に形成されている。第2ガード部31bは、壁面102に接するように配置されている。なお、バックガード31は、キッチンカウンター26に一体的に形成されていてもよい。
【0025】
収納パネル3は、調理器具等の小型のキッチン用具を引っ掛けて保持することが可能な形状を有しており、具体的には、厚み方向に形成された複数の貫通孔が規則的に配列したステンレス製のパンチングボードや、網目構造を有するハンギングネットなどが挙げられる。このような収納パネル3であれば、図3に示すように、端部にフック111を有するおたま110や、収納部121に一対のフック122が取り付けられた小型の収納体120などを引っ掛けて吊り下げることができるので、キッチン空間の収納力を容易に向上させることができる。なお、収納パネル3は、上記構成以外の、たとえば、奥行の浅い収納棚や遮光機能を有するボードなどであってもよい。
【0026】
また、収納パネル3は、上述したように、その上部を、天袋12の下面側に取り付けられたレール13に支持されており、キッチンカウンター26の奥側において左右方向にスライド移動するとともに、キッチンカウンター26の側方において壁面102に沿って収納されるように構成されている。
【0027】
詳細には、収納パネル3の上面のスライド方向両端部には、図3に示すように、それぞれ、ランナー部材41が取り付けられている。このランナー部材41は、収納パネル3の本体に対して、鉛直方向の軸心回りに回転可能なように構成されており、図4に示すように、上記レール13に係合する一対のローラ42を有している。また、レール13は、下方に開口する断面略C字状に形成されており、その断面形状の両端部に、上記ランナー部材41の一対のローラ42を転動可能に各々支持するローラ受け部13cを有している。このレール13のローラ受け部13cの上面がランナー部材41のローラ42の周面と係合することによって、レール13が収納パネル3を走行可能に吊下げ保持するように構成されている。なお、ランナー部材41は、レール13に対してわずかな遊びを有した状態で嵌め込まれているため、レール13内で回転して当該レール13から脱落することはない。
【0028】
ここで、本実施形態では、収納パネル3は、図3および図4に示すように、その下端面がキッチンカウンター26のバックガード31の上面と対向するように配置されており、当該収納パネル3の下端面には、横幅方向に延びる走行溝3aが形成されている。この走行溝3aの内面上部には、他の磁性体を吸引可能なように磁化された磁性部材51が当該走行溝3aの形成領域に亘って取り付けられている。なお、磁性部材51は、走行溝3aの長さとほぼ一致する長さの薄い磁性プレートであってもよいし、複数の磁性小片であってもよい。
【0029】
また、本実施形態では、バックガード31の上面には、複数の収容孔31c(図4参照)が当該バックガード31の延設方向に沿って互いに所定間隔を隔てて形成されており、この収容孔31cには、収納パネル3の走行溝3aと係合して収納パネル3がその厚み方向に揺動する(がたつく)のを抑制する機能を有する円柱形状のガイドピン52が収容されている。
【0030】
ガイドピン52は、磁性体からなり、収容孔31c内から上方に所定量突出して収納パネル3の走行溝3aに入り込む突出位置と、走行溝3aから抜け出して収容孔31c内に没入する没入位置とに出没動可能なように構成されている。これにより、収納パネル3の走行溝3aの磁性部材51とガイドピン52とが対向したときに、自重により没入位置に没入しているガイドピン52を磁性部材51が吸引することで突出位置に突出させて走行溝3aに係合させるとともに、ガイドピン52と磁性部材51とが離間したときに、吸引力が解除されることにより突出位置に突出しているガイドピン52を自重により再び没入位置に没入させるように構成されている。
【0031】
上記のようなガイドピン52を収容した収容孔31cは、左右方向に延びる第1ガード部31aにおいては、当該第1ガード部31aの右端から収納パネル3の横幅よりも大きい間隔を隔てた位置を起点として左側に、上記収納パネル3の横幅よりも小さい一定の間隔で複数(本実施形態では4つ)設けられている。これにより、収納パネル3がキッチンカウンター26の奥側右端に位置する際には、収納パネル3の下方にガイドピン52が配置されないようになっている一方、収納パネル3がキッチンカウンター26の奥側で左右方向にスライド移動する際には、収納パネル3の下方にガイドピン52が常に配置されるようになっている。
【0032】
また、ガイドピン52を収容した収容孔31cは、前後方向に延びる第2ガード部31bにおいては、当該第2ガード部31bの手前側の端部付近に1つだけ設けられている。この第2ガード部31bに設けられたガイドピン52は、収納パネル3が第2ガード部31b上に移動したときに、収納パネル3をキッチンカウンター26の側方で壁面102に沿って固定的に収納するために設けられている。
【0033】
なお、本実施形態では、収納パネル3の横幅を、第2レール部13bの長さよりもわずかに短くなるように設定したため、ガイドピン52を第2ガード部31bの端部に1つだけ配置するように構成したが、収納パネル3の横幅が第2レール部13bの長さに比べて十分に短い場合には、ガイドピン52を第2ガード部31bに適宜増設して、キッチンカウンター26の側方においても、収納パネル3の揺動(がたつき)を抑えるのが好ましい。
【0034】
すなわち、上記のようなガイドピン52の設置箇所や設置間隔、設置数等は一例であって、これに限らず、収納パネル3の下部を適切に支持可能で、収納パネル3がキッチンカウンター26の奥側と側方との間で容易に旋回移動可能であるならば、どのように設定されていてもよい。
【0035】
次に、図5〜図7を参照して、収納パネル3のキッチンカウンター26側方への収納動作について説明する。
【0036】
まず、図5に示すように、キッチンカウンター26の奥側にある収納パネル3をキッチンカウンター26の右端までスライド移動させる。このとき、収納パネル3の移動に伴って、第1ガード部31aのガイドピン52が収納パネル3の走行溝3a内に向かって適宜突出することによって、収納パネル3は、その厚み方向に揺動する(がたつく)ことなく安定してスライド移動する。
【0037】
そして、キッチンカウンター26の奥側右端に到達した収納パネル3を、図6に示すように、キッチンカウンター26の右奥隅において時計回りに旋回させる。このとき、収納パネル3の下方にはガイドピン52が存在していないので、収納パネル3のランナー部材41を収納パネル3本体に対して回転させながら各レール部13aおよび13bに沿って移動させることによって、収納パネル3を容易に旋回させることができる。
【0038】
そして、収納パネル3を時計回りにほぼ直角に旋回させた後、図7に示すように、キッチンカウンター26の手前側端部まで移動させることにより、収納パネル3の走行溝3a内に第2ガード部31b端部のガイドピン52が入り込み、収納パネル3が壁面102に沿って固定的に収納される。これにより、キッチン前方のアイレベルでの開放感を十分に確保することができる。なお、上述のように、収納パネル3がキッチンカウンター26の側方に収納された場合でも、収納パネル3にキッチン用具を吊下げ保持させることが可能である。
【0039】
本実施形態では、上記のように、収納パネル3の上部を、キッチン空間の天井側に取り付けたレール13により吊下げ保持するとともに、収納パネル3の下端面に走行溝3aを形成し、その走行溝3aに入り込む突出位置と、走行溝3aから抜け出す没入位置とに出没動可能なガイドピン52をキッチンカウンター26側にレール13の延在方向に沿って設けることによって、没入位置にあるガイドピン52が走行溝3aに入り込むことにより収納パネル3の下部を支持することができるので、常設された凹凸形状のレールにより収納パネル3の下部を支持する場合と異なり、キッチンカウンター26側に凹凸部が常時存在する状況を回避することができる。これにより、キッチンカウンター26側に水やゴミ等の異物が滞留し難くなるので、キッチン空間の衛生状態を良好に保つことができる。
【0040】
また、本実施形態では、上記のように、収納パネル3の走行溝3aに、他の磁性体に対しての吸引力を有するように磁化された磁性部材51を設けることによって、ガイドピン52と磁性部材51とが対向したときに、自重により没入位置に没入しているガイドピン52を吸引することで突出位置に突出させて収納パネル3の走行溝3aに係合させることができる。また、ガイドピン52と磁性部材51とが離間したときに、吸引力が解除されることにより突出位置に突出しているガイドピン52を自重により再び没入位置に没入させることができる。これらにより、ガイドピン52を出没動させるための駆動機構や制御機構などの複雑な機構を用いることなく、磁化された磁性部材51を用いるだけで、ガイドピン52を適時出没動させることができるので、当該システムキッチンの機構を複雑化させることなく、キッチン空間の衛生状態を良好に保つことができる。
【0041】
また、本実施形態では、上記のように、レール13を平面視L字状に形成したので、収納パネル3をキッチンカウンター26の奥側で左右方向にスライド移動させることにより、窓104からの陽光を遮断したり、キッチン用具などの小物類の収納力を向上させたりすることができる。また、収納パネル3をキッチンカウンター26の右奥隅で旋回させることにより、キッチンカウンター26側方の壁面102に沿わせてコンパクトに収納することができるので、キッチン前方のアイレベル(目の高さ位置)での開放感を十分に確保することができる。
【0042】
また、本実施形態では、上記のように、レール13を、キッチンカウンター26の上方の天袋12の下面に取り付け、ガイドピン52を、キッチンカウンター26の上面縁部に沿って設けられたバックガード31の上部に設けることによって、没入位置のガイドピン52を収容保持するための収容孔31cをキッチンカウンター26の上面よりも上方に配設することができるので、上記収容孔31cがキッチンカウンター26の上面に形成されている場合に比べて、ガイドピン52の収容孔31cに水やゴミ等の異物が侵入するのをより抑制することができる。これにより、キッチン空間の衛生状態をより良好に保つことができる。
【0043】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0044】
たとえば、上記実施形態では、収納パネル3の上部を吊下げ支持するレール13を、左右方向に延びる第1レール部13aと前後方向に延びる第2レール部13bとを含む平面視略L字状に構成する例について示したが、本発明はこれに限らず、レール13を、左右方向に延びる第1レール部13aのみで構成してもよいし、第1レール部13aの両端に前後方向に延びる第2レール部13bを設けることにより平面視コの字状となるように構成してもよい。なお、この場合、ガイドピン52もレール13の延設方向に沿って適所に設けるのが好ましい。
【0045】
また、上記実施形態では、図2に示すように、キッチンカウンター26の奥側に壁面103が配置された、いわゆる非対面型のシステムキッチン100に本発明を適用する例について示したが、本発明はこれに限らず、図8に示すように、キッチンカウンター26の前方に間仕切り壁105が配置され、その間仕切り壁105に隣室のリビングへと通じる開口部105aが形成された、いわゆる対面型のシステムキッチン200にも適用可能である。なお、対面型のシステムキッチン200では、図8に示すように、キッチンカウンター26のバックガード31の上方に、開口部105aの下縁に取り付けられた天板106が配設されることがあるが、この場合には、収納パネル3の上部を吊下げ支持するレール13を開口部105aの上縁105bに取り付けるとともに、収納パネル3の下部に係合するガイドピン52を天板106の上面に設けるように構成することによって、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述のように、ガイドピン52を天板106の上面に設けることによって、没入位置のガイドピン52を収容保持するための収容孔(図示せず)をキッチンカウンター26の上面よりも上方に設けることができるので、上記収容孔がキッチンカウンター26の上面に形成されている場合に比べて、ガイドピン52の収容孔に水やゴミ等の異物が侵入するのをより抑制することができる。これにより、キッチン空間の衛生状態をより良好に保つことができる。
【0046】
また、上記実施形態では、キッチンカウンター26のバックガード31の上部にガイドピン52を設けたが、これに限らず、ガイドピン52をキッチンカウンター26の上面に設けてもよい。ただし、キッチンカウンター26の上面は、調理時の水などが滞留し易いので、ガイドピン52を収容する収容孔31cの開口縁をキッチンカウンター26の上面よりも高くなるように盛り上げて形成するのが好ましい。
【0047】
また、上記実施形態では、収納パネル3の走行溝3aに取り付けた磁性部材51を磁化することにより、磁性体のガイドピン52を突出位置に吸引する例について示したが、本発明はこれに限らず、走行溝3aの磁性部材51を磁化せずにガイドピン52を磁化してもよいし、走行溝3aの磁性部材51およびガイドピン52の両方を磁化してもよい。なお、磁性部材51およびガイドピン52の両方を磁化した場合には、双方の磁力の反発特性を利用することによりガイドピン52を収容孔31cに確実に没入させることができる(特許文献2参照)。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施形態によるシステムキッチンの全体構成を示した正面図である。
【図2】図1中のA−A線に沿った概略断面図である。
【図3】図1に示したシステムキッチンの収納パネルの支持構成を示した正面図である。
【図4】図3中のB−B線に沿った断面図である。
【図5】図3に示した収納パネルのキッチンカウンター側方への収納動作を説明するための平面図である。
【図6】図3に示した収納パネルのキッチンカウンター側方への収納動作を説明するための平面図である。
【図7】図3に示した収納パネルのキッチンカウンター側方への収納動作を説明するための平面図である。
【図8】本発明の変形例によるシステムキッチンを示した図2に対応する概略断面図である。
【符号の説明】
【0049】
3 収納パネル
3a 走行溝
12 天袋
13 レール
13a 第1レール部
13b 第2レール部
26 キッチンカウンター
31 バックガード
41 ランナー部材
51 磁性部材
52 ガイドピン
100、200 システムキッチン
105a 開口部
105b 上縁
106 天板(下縁)
110 おたま(キッチン用具)
120 収納体(キッチン用具)




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013