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発明の名称 キッチン用キャビネット
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−44172(P2007−44172A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−230305(P2005−230305)
出願日 平成17年8月9日(2005.8.9)
代理人 【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
発明者 石田尾 利斉
要約 課題
レール部材の無駄をなくすことで、引出しの配置変更が可能な構造を低コストで実現することができるキッチン用キャビネットを提供する。

解決手段
キッチン用キャビネット1は、高さが基準高さHの略1倍に設定された第1引出し41と、高さが基準高さHの略2倍に設定された第2引出し42と、これらの引出し41,42を上下に並んだ状態で収納可能なユニット本体43と、前記各引出し41,42を前後方向に移動可能に保持するレール部材44aとを有したユニット4を備えている。前記ユニット本体43の両内側面には、前記レール部材44aを取り付けるためのネジ穴45aが、高さ方向で基準高さHと略同一のピッチaで並ぶ位置に設けられている。
特許請求の範囲
【請求項1】
高さが基準高さの略1倍に設定された第1引出しおよび高さが基準高さの略2倍または略3倍に設定された第2引出しと、前方に開口し、内部に前記各引出しを上下に並んだ状態で収納可能なユニット本体と、このユニット本体の両内側面に取り付けられて、前記各引出しを前後方向に移動可能に保持するレール部材とを有したユニットを備え、
前記ユニット本体の両内側面には、高さ方向で前記基準高さと略同一のピッチで並ぶ位置に、前記レール部材を取り付けるための取付穴が設けられていることを特徴とするキッチン用キャビネット。
【請求項2】
前記取付穴は、ユニット本体の両内側面に埋め込まれたナットのネジ穴であることを特徴とする請求項1に記載のキッチン用キャビネット。
【請求項3】
前記ユニットは、前記レール部材が着脱可能に嵌め込まれる取付金具をさらに有し、この取付金具は、前記取付穴を利用してネジ止めされることにより前記ユニット本体の両内側面に固定され、前記レール部材は、この取付金具を介してユニット本体の両内側面に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のキッチン用キャビネット。
【請求項4】
前記ユニットは、左右方向に複数並んで設けられており、これらのユニットの少なくとも2つは、幅寸法が略同一に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のキッチン用キャビネット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱型のユニットを備えたキッチン用キャビネットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の箱型のユニットを横並び(並列)に配置することにより構成されたキッチン用キャビネットが知られている(例えば、特許文献1参照)。このキッチン用キャビネットでは、各ユニットの上にキッチンカウンターが載置され、このキッチンカウンターにシンクやコンロが設けられている。
【0003】
このような従来のキッチン用キャビネットには、キャビネットを構成するユニットの1つとして、皿や鍋、調味料の容器などを収納するための引出しを上下に複数段備えた引出しユニットが設けられている。これらの引出しは、前方に開口するユニット本体の両内側面に設けたレール部材により、前後方向に移動可能に保持されている。
【特許文献1】特開平11−230号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のキッチン用キャビネットにおける引出しユニットでは、ユーザーの要望に応じて引出しの大きさおよび配置位置が予め決定され、それに合わせてレール部材が取り付けられていたため、キッチン用キャビネットの設置後にユーザーが引出しのレイアウトを変更するのは困難であった。
【0005】
そこで、本出願人は、設置後でもユーザーが使用状況に合わせて引出しのレイアウトを自由に変更することができるキッチン用キャビネットを提案した。このキッチン用キャビネットでは、図11(a)および図11(b)に示すように、引出しユニット40の引出し41,42の高さが基準高さの略整数倍(図例では、引出し41が略1倍、引出し42が略2倍)に設定されているとともに、レール部材44aが基準高さと略同一のピッチで設けられている。ここで、基準高さとは、引出しユニット40における引出しの占有高さを、最小の高さの引出しのみで構成したときに決定される段数で割ったときの高さのことである。これにより、引出し41,42の上下の入れ替えが自由に行えるようになっている。
【0006】
しかしながら、このようにレール部材44aが基準高さと略同一のピッチで設けられていると、引出し41,42をどのように入れ替えても容易に引出し41,42をレール部材44aに保持させることはできるが、図例のように高さの異なる引出しを組み合わせた場合には、全く使われないレール部材44aが存在するようになる。そのため、このようなレール部材44aの無駄をなくし、製造コストを安価に抑えたいという要望があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑み、レール部材の無駄をなくすことで、引出しの配置変更が可能な構造を低コストで実現することができるキッチン用キャビネットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明に係るキッチン用キャビネットは、高さが基準高さの略1倍に設定された第1引出しおよび高さが基準高さの略2倍または略3倍に設定された第2引出しと、前方に開口し、内部に前記各引出しを上下に並んだ状態で収納可能なユニット本体と、このユニット本体の両内側面に取り付けられて、前記各引出しを前後方向に移動可能に保持するレール部材とを有したユニットを備え、前記ユニット本体の両内側面には、高さ方向で前記基準高さと略同一のピッチで並ぶ位置に、前記レール部材を取り付けるための取付穴が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
引出しの配置変更を何度でも行うことができるようにするために、前記取付穴は、ユニット本体の両内側面に埋め込まれたナットのネジ穴であることが好ましい。
【0010】
レール部材の取付作業性を向上させるとともに、レール部材の交換または修理を容易に行うことができるようにするために、前記ユニットは、前記レール部材が着脱可能に嵌め込まれる取付金具をさらに有し、この取付金具は、前記取付穴を利用してネジ止めされることにより前記ユニット本体の両内側面に固定され、前記レール部材は、この取付金具を介してユニット本体の両内側面に取り付けられるように構成されていることが好ましい。
【0011】
ユニット同士の間で引出しを自由に入れ替えることを可能とするために、前記ユニットは、左右方向に複数並んで設けられており、これらのユニットの少なくとも2つは、幅寸法が略同一に設定されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、レール部材を取り付けるための取付穴が、高さ方向で基準高さと略同一のピッチで並ぶ位置に設けられているので、ユーザーが簡単にレール部材の取付位置を変更することができ、このようにレール部材の取付位置を変更しても、第1引出しと第2引出しを上下に入れ替えれば、各引出しをレール部材で保持することができる。すなわち、ユーザーが第1引出しと第2引出しを上下に入れ替えようとしたときには、その引出しの配置に合わせた位置にレール部材を付け替えることにより、引出しの上下の入れ替えが可能となる。従って、基準高さと略同一のピッチでレール部材を設けた場合のような使用されないレール部材がなくなり、引出しの配置変更が可能な構造を低コストで実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るキッチン用キャビネット1は、左右方向に並んで配置される複数の箱型のユニット2〜6と、これらのユニット2〜6の上に載置されるキッチンカウンター11とを備えている。
【0015】
前記キッチンカウンター11は、平面視で略横長長方形状の形状となっており、右側位置にはシンク12が設けられ、左側位置にはコンロ13が設けられている。
【0016】
前記ユニット2〜6は、シンク12に対応する位置に配置されるシンクユニット2と、コンロ13に対応する位置に配置されるコンロユニット3と、これらのユニット2,3の間に配置される2つの引出しユニット4,5と、コンロユニット3の左側に配置される幅狭の引出しユニット6とからなっている。
【0017】
前記コンロユニット3の前面の上部には、コンロ13のグリル扉や操作部などが設けられた前面を前方に露出させるための開口3aが設けられており、この開口3aにコンロ13の前端部が嵌り込んでコンロ13の前面が各ユニット2〜6の前面と略面一になっている。
【0018】
前記各引出しユニット4〜6は、互いに幅寸法が異なるだけであって、それらの構造は全て同じであるので、代表として引出しユニット4について説明する。
【0019】
引出しユニット4は、高さが基準高さHの略1倍に設定された2つの第1引出し41(引出しユニット5では51、引出しユニット6では61)と、高さが基準高さHの略2倍に設定された1つの第2引出し42(引出しユニット5では52、引出しユニット6では62)とを有しているとともに、前方に開口し、内部に前記各引出し41,42を上下に並んだ状態で収納可能なユニット本体43(引出しユニット5では53、引出しユニット6では63)を有している。
【0020】
ここで、基準高さHとは、引出しユニット4における引出しの占有高さH’を、最小の高さの引出しのみで構成したときに決定される段数(本実施形態では4段)で割ったときの高さのことである。なお、本実施形態では、基準高さHは、キッチンカウンター11の下面からコンロ13の下面までの高さと一致している。
【0021】
前記ユニット本体43は、図2(a)(b)および図3に示すように、略縦長長方形状の2枚の側板43aと、これらの側板43aの後端部同士を下端部を僅かに残した状態で連結する背板43bと、側板43aの下部同士を連結する底板43cと、背板43bと対向する向きで側板43aの前側上端部同士を連結する目隠し板43dとを有している。すなわち、両側板43aの内側面、底板43cの上面、および目隠し板43dの下端面で前方に開口する開口が形成され、両側板43aの内側面、背板43bの前面、および目隠し板43dの後面で上方に開口する開口が形成されている。なお、上方に開口する開口は、キッチンカウンター11で塞がれるようになっている。
【0022】
また、底板43cの下側には、底板43cの前端部から少し後側に控えた位置に側板43a同士の間を塞ぐ塞ぎ板43eが設けられており、両側板43aの前側下端部は、底板43cの下面および塞ぎ板43eの前面に沿って切り取られている。
【0023】
前記両側板43aの内側面には、前記各引出し41,42を前後方向に移動可能に保持する3段のレール部材44aが取り付けられている。
【0024】
具体的には、図4および図5に示すように、両側板43aの内側面には、前後方向に3つ並ぶ下孔43fが、高さ方向で基準高さHと略同一のピッチaで並ぶ位置に4段で設けられており、これらの下孔43fには、レール部材44aを固定するための皿ネジ46が螺合可能なネジ穴45aを有する鬼目ナット45が打ち込まれている。換言すると、両側板43aの内側面には、高さ方向で基準高さHと略同一のピッチaで並ぶ位置に、レール部材44aを取り付けるためのネジ穴45aが4段で設けられている。
【0025】
前記レール部材44aは、内側に開口する断面略C字状で前後方向に延在していて、前記ネジ穴45aに対応する位置には、前記皿ネジ46の頭部が嵌り込み可能な皿穴44cが設けられている。そして、レール部材44aは、1段目、2段目、および4段目のネジ穴45aを利用して皿ネジ46により両側板43aの内側面にネジ止め固定されている。すなわち、1段目のレール部材44aと2段目のレール部材44aのピッチは、基準高さHと略一致しており、2段目のレール部材44aと3段目のレール部材44aのピッチは、基準高さHの2倍と略一致している。
【0026】
前記第1引出し41は、2枚の側板41b、背板41c、底板41d、および化粧板41aからなっており、化粧板41aの高さ寸法が前記基準高さHの略1倍になっている。そして、両側板41bの外側面に前記レール部材44aに係合する係合部材44bが取り付けられている。
【0027】
前記係合部材44bは、レール部材44aに嵌り込み可能な断面形状(図示せず)で前後方向に延在している。このため、係合部材44bがレール部材44aに嵌り込んで係合すると、第1引出し41がレール部材44aに前後方向に移動可能に保持されるようになる。なお、詳細な構造についての説明は省略するが、第1引出し41を引き出した状態で持ち上げれば、係合部材44bとレール部材44aとの係合状態を解除できるようになっており、第1引出し41はユニット本体43に対して前方から着脱可能となっている。
【0028】
前記第2引出し42は、図示は省略するが、第1引出し41と同様の構造となっており、高さ方向の寸法が異なるだけである。すなわち、第2引出し42は、高さ寸法が基準高さHの略2倍の化粧板42aを有しており、両側板の外側面には係合部材44bが取り付けられている。ただし、第2引出し42における化粧板42aの下端部から係合部材44bまでの高さ寸法は、第1引出し41における化粧板41aの下端部から係合部材44bまでの高さ寸法と略同一に設定されている。また、第2引出し42も、第1引出し41と同様に、ユニット本体43に対して前方から着脱可能となっている。
【0029】
このように、本実施形態では、レール部材44aを取り付けるためのネジ穴45aが、高さ方向で基準高さHと略同一のピッチaで並ぶ位置に4段で設けられているので、ユーザーが簡単にレール部材44aの取付位置を変更することができ、このようにレール部材44aの取付位置を変更しても、第1引出し41と第2引出し42を上下に入れ替えれば、各引出し41,42をレール部材44aで保持することができる。すなわち、ユーザーが第1引出し41と第2引出し42を上下に入れ替えようとしたときには、その引出しの配置に合わせた位置にレール部材44aを付け替えることにより、引出し41,42の上下の入れ替えが可能となる。
【0030】
例えば、図2(a)(b)に示すような第2引出し42が最下段に配置された状態から、図6(a)(b)に示すように、第2引出し42を最上段に配置変更する場合には、1段目のレール部材44aを取り外した後に、3段目のネジ穴45aを利用して、当該レール部材44aが2段目となるように取り付ければよい。このようにすれば、1段目のレール部材44aで第2引出し42を保持し、2段目および3段目のレール部材44aで第1引出し41を保持することが可能になる。あるいは、図7(a)(b)に示すように、第2引出し42を中段に配置変更する場合には、2段目のレール部材44aを取り外した後に、3段目のネジ穴45aを利用して、当該レール部材44aを1段下がった位置に取り付ければよい。このようにすれば、2段目のレール部材44aで第2引出し42を保持し、1段目および3段目のレール部材44aで第1引出し41を保持することが可能になる。
【0031】
前記シンクユニット2は、高さが基準高さHの略1倍に設定された1つの第1引出し21と、高さが基準高さHの略2倍に設定された1つの第2引出し22と、前方に開口し、内部に前記各引出し21,22を上下に並んだ状態で収納可能なユニット本体23とを有している。
【0032】
前記第1引出し21、第2引出し22、およびユニット本体23の構造は、基本的には前記引出しユニット4の第1引出し41、第2引出し42、およびユニット本体43の構造と同様であるが、ユニット本体23の前面の上部には、基準高さHと略同一の高さの固定板25が取り付けられていて、シンク12が存する高さ位置には引出しが配置できないようになっている。また、ユニット本体23の両内側面には、図示は省略するがユニット本体43と同様に、レール部材44aを取り付けるためのネジ穴45aが、高さ方向で基準高さHと略同一のピッチaで並ぶ位置に3段で設けられており、1段目と3段目のネジ穴45aを利用して2段のレール部材44aが取り付けられている。
【0033】
前記コンロユニット3は、高さが基準高さHの略1倍に設定された1つの第1引出し31と、高さが基準高さHの略2倍に設定された1つの第2引出し32と、前方に開口し、内部に前記各引出し31,32を上下に並んだ状態で収納可能なユニット本体33とを有している。
【0034】
前記第1引出し31、第2引出し32、およびユニット本体33の構造も、基本的には前記引出しユニット4の第1引出し41、第2引出し42、およびユニット本体43の構造と同様であるが、前述したように1つの第1引出し41に代えてコンロ13が配置されている。また、ユニット本体33の両内側面には、図示は省略するがユニット本体43と同様に、レール部材44aを取り付けるためのネジ穴45aが、高さ方向で基準高さHと略同一のピッチaで並ぶ位置に3段で設けられており、1段目と3段目のネジ穴45aを利用して2段のレール部材44aが取り付けられている。
【0035】
このような構成のキッチン用キャビネット1であれば、キッチン用キャビネット1を設置した当初は、図1に示すような引出しのレイアウトであっても、各ユニット2〜6のレール部材44aの取付位置を変更することにより、第1引出し21〜61および第2引出し22〜62を上下に入れ替えることが可能となり、これにより、ユーザーがキッチン用キャビネットの外観やデザインを変更することができる。例えば、図8(a)に示すように、各ユニット2〜6の第2引出し22〜62を中段に配置すれば、これらの第2引出し22〜62で構成される太いラインをキッチン用キャビネット1の真中に持ってくることができる。あるいは、図8(b)(c)に示すように、ユーザーがその時々の使い勝手に合わせて引出しの配置を変更することも可能である。
【0036】
また、各ユニット2〜6の第1引出し21〜61のうちの1つの化粧板(引出しユニット4では化粧板41a)を他の引出しの化粧板と異なる色にすることによって、例えば設置当初には1本のラインを呈するようにしておいて、その後に引出しの配置を変更することにより、キッチン用キャビネット1の模様パターンを変更することもできる。
【0037】
そして、本実施形態では、レール部材44aを取り付けるためのネジ穴45aを、高さ方向で基準高さHと略同一のピッチaで並ぶ位置に設けたから、基準高さHと略同一のピッチでレール部材44aを設けた場合のような使用されないレール部材44aをなくすことができ、引出しの配置変更が可能な構造を低コストで実現することができる。
【0038】
さらには、各引出しユニット4〜6は幅寸法が異なるだけであるので、各引出しユニット4〜6のユニット本体を構成する両側板(引出しユニット4では側板43a)は、全てのユニット4〜6で共通化することができ、製造コストを低減することができる。
【0039】
なお、前記実施形態では、レール部材44aを取り付けるための取付穴が鬼目ナット45のネジ穴45aで構成されているが、この取付穴をタッピングネジ用の下孔として、タッピングネジでレール部材44aを両側板43aの内側面に取り付けることも可能である。ただし、前記実施形態のように取付穴がネジ穴45aで構成されていれば、皿ネジ46を繰り返してネジ穴45aに螺合させることができ、引出しの配置変更を何度でも行うことができる。さらに、鬼目ナット45を使用しなくても、他のナットを両側板43aに埋め込むことにより両側板43aの内側面にネジ穴を設けることも可能である。
【0040】
また、前記実施形態では、各引出しユニット4〜6の幅寸法が異なる形態を示したが、例えば図9(a)に示すように、引出しユニット5の幅寸法が引出しユニット4の幅寸法と略同一に設定されていてもよい。
【0041】
このようにすれば、引出しユニット4,5同士の間で、第1引出し41,51同士または第2引出し42,52同士を入れ替えることが可能であるし、あるいは、引出しユニット4のレール部材44aを引出しユニット5に付け替えることにより、図9(b)に示すように、引出しユニット4の2つの第1引出し41と引出しユニット5の1つの第2引出し52とを入れ替えることも可能である。
【0042】
さらには、各ユニット2〜6の第2引出し22〜62の高さは、基準高さHの略3倍に設定されていてもよいし、第1引出し21〜61および第2引出し22〜62の数も適宜選定可能である。
【0043】
また、図10(a)(b)に示すように、レール部材44aは、取付金具47を介して両側板43aの内側面に取り付けられるように構成されていてもよい。この取付金具47は、所定の形状の板金が折り曲げ形成されたものであり、前方から見たときに略C字状となっている。具体的には、取付金具47は、両側板43aの内側面に面接触可能な矩形板状の基部47dと、この基部47dの下端部から略垂直に延び、レール部材44aを下方から支持する支持部47aと、基部47dの上端部中央から略垂直に延びるとともに先端が下方に屈曲するフック47cとを有している。また、支持部47aの先端部には、折り返し部47bが形成されており、この折り返し部47bがレール部材44aに基部47dと反対側から係合するようになっている。
【0044】
前記基部47dには、前記実施形態で示した皿穴44cと同様の皿穴(図示せず)が設けられており、この皿穴から前記ネジ穴45aに皿ネジ46が螺合されることにより、基部47dが両側板43aの内側面にネジ止め固定されるようになっている。
【0045】
前記フック47cと支持部47aの各々は、上下に弾性変形可能となっており、これらの間にレール部材44aがユニット本体43の内側から押し込まれることにより、その間にレール部材44aが着脱可能に嵌め込まれるようになっている。
【0046】
前記レール部材44aの上面には、前記フック47cの先端と係合するフック穴44dが設けられていて、レール部材44aがフック47cと支持部47aの間に嵌め込まれた状態では、当該フック穴44dにフック47cの先端が係合してレール部材44aの前後方向の移動が規制されるようになっている。
【0047】
このようにすれば、レール部材44aを両側板43aの内側面に取り付けるには、取付金具47をネジ止めした後にレール部材44aを取付金具47に嵌め込めばよいため、長尺状のレール部材44aを直接ネジ止めして取り付けるよりも作業性を向上させることができる。また、レール部材44aは、取付金具47に着脱可能に嵌め込まれるので、レール部材44aをワンタッチで着脱することができ、交換または修理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施形態に係るキッチン用キャビネットの正面図である。
【図2】(a)は引出しユニットの正面図、(b)はその側面図である。
【図3】図2(a)のI−I線断面図である。
【図4】ユニット本体の側板の側面図である。
【図5】ユニット本体のレール部材が取り付けられる部分の要部拡大断面図である。
【図6】(a)は第2引出しを最上段に配置したときの引出しユニットの正面図、(b)はその側面図である。
【図7】(a)は第2引出しを中段に配置したときの引出しユニットの正面図、(b)はその側面図である。
【図8】(a)〜(c)は各ユニットの引出しの配置を変更したときのキッチン用キャビネットの正面図である。
【図9】(a)は変形例の実施形態に係るキッチン用キャビネットの正面図、(b)は各ユニットの引出しの配置を変更したときのキッチン用キャビネットの正面図である。
【図10】(a)は取付金具を介してレール部材を取り付けたときの斜視図、(b)はその断面正面図である。
【図11】(a)は従来のキッチン用キャビネットを構成するユニットの正面図、(b)は本出願人が発明したユニットの側面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 キッチン用キャビネット
11 キッチンカウンター
2 シンクユニット
21,31,41,51,61 第1引出し
22,32,42,52,62 第2引出し
23,33,43,53,63 ユニット本体
3 コンロユニット
4〜6 引出しユニット
43a 側板
43f 下孔
44a レール部材
44b 係合部材
45 鬼目ナット
45a ネジ穴(取付穴)
46 皿ネジ
47 取付金具




 

 


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