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炊飯器 - 松下電器産業株式会社
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発明の名称 炊飯器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−54476(P2007−54476A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−245617(P2005−245617)
出願日 平成17年8月26日(2005.8.26)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 福田 浩史 / 高椋 誠一 / 堀内 美和 / 佐藤 慎一 / 渡辺 正人
要約 課題
日本産米に代表される短粒米と外国産米に代表される長粒米とを選択して炊飯できる炊飯器において、外国産米、あるいは外国産米のブレンド米の多くを占める長粒米を炊飯するとき、メニュー選択手段により長粒米を選択することで、表示手段により長粒米であることを視覚的に知らせ、長粒米専用のコースで炊飯できるようにする。

解決手段
炊飯器本体の内部に米と水を入れる鍋2を収納し、鍋2の上部開口部を外蓋で開閉自在に覆い、鍋2を加熱する加熱コイル3を制御手段11により制御し、メニュー選択手段4により使用者がメニューを選択し、選択されたメニューの選択状態を表示手段27により表示する。制御手段11は、メニュー選択手段4で長粒米が選択されると、表示手段27に長粒米の選択状態を表示し、加熱コイル3を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の炊飯制御を行うよう構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
炊飯器本体と、前記炊飯器本体の内部に収納され米と水を入れる鍋と、前記鍋の上部開口部を開閉自在に覆う外蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、使用者がメニューを選択するメニュー選択手段と、選択されたメニューの選択状態を表示する表示手段とを備え、前記制御手段は、前記メニュー選択手段で長粒米が選択されると、前記表示手段に長粒米の選択状態を表示し、前記加熱手段を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の炊飯制御を行うよう構成した炊飯器。
【請求項2】
メニュー選択手段は、少なくとも「短粒米炊飯」と「長粒米炊飯」とを切り替えるよう構成し、表示手段は選択したメニューの選択状態を表示するようにした請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】
使用者が炊飯の出来上がりを少なくとも「軟らかめ」か「硬め」かを選択可能な硬さ選択手段を備え、表示手段は前記硬さ選択手段で設定された硬さの選択状態を表示するようにした請求項1または2記載の炊飯器。
【請求項4】
使用者が炊飯の出来上がりを少なくとも「時間をかけておいしく炊く」か「時間をかけずに炊飯する」かを選択可能な炊飯時間選択手段を備え、表示手段は前記炊飯時間選択手段で設定された炊き方の選択状態を表示するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項5】
制御手段は、メニュー選択手段で長粒米が選択されると、表示手段に長粒米の選択状態を表示し、加熱手段を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の保温制御を行うようにした請求項1記載の炊飯器。
【請求項6】
使用者が炊飯中または保温中に蒸気の投入を「行う」か「行わない」かを選択可能な蒸気選択手段を備え、表示手段は前記蒸気選択手段で選択された蒸気の有無の選択状態を表示するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項7】
使用者が炊飯中または保温中に蒸気の投入量を少なくとも「多い」か「少ない」かを選択可能な蒸気量選択手段を備え、表示手段は前記蒸気量選択手段で選択された蒸気量の選択状態を表示するようにした請求項6記載の炊飯器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、日本産米に代表される短粒米と外国産米に代表される長粒米とを選択して炊飯できる炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、商品として流通している米は日本産米をはじめとする短粒米が殆どであり、炊飯器の多くはこの短粒米を対象としている。ところが米の自由化により海外からの輸入米が国内に入って来るようになり、一般家庭でも外国産米を食する機会も出てきている。そこで、単一種の外国産米や複数種の外国産米のブレンド米、あるいは日本米に外国産米をブレンドした米の炊飯を良好に行うことができる炊飯器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平7−255591号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような従来の構成では、外国産米、あるいは外国産米のブレンド米を日本国産米により近く、より日本人の趣向に合わせて日本人がおいしいと感じるご飯を炊くためのものであり、外国産米の栽培地域や食されている地域では必ずしもおいしいとは言い難いものであり、また、炊飯時間も長いと評価されることが多かった。
【0004】
例えば、長粒米の代表的なタイ米は、本来、米自体の性質が硬く、デンプン構成はアミロース含量が25%以上と高いものが多く、ご飯になると粘りが少なく、パサパサとした食感となる。このパサパサとした食感がタイやその周辺の地域では、その気候や食生活、料理に合うもので好まれている。炊飯方法も日本のような炊き干し法に対し、湯取り法と呼ばれる方法があり、これは大量の湯の中に米を入れ、しばらくゆでた後、ゆで汁を捨ててからさらに蒸し煮にするものである。こうした調理法によりさらに余分なデンプンが取り除かれ、パサパサとした食感のご飯となる。
【0005】
このように米の種類や性質が異なり、調理法や嗜好も異なる地域で、日本人に好まれる短粒米をおいしく炊くための炊飯方法で炊飯したり、日本米の食感に近づくような炊飯方法で炊飯すると、その地域ではおいしくないと評価されてしまう問題があった。また、伝統的な食習慣の違いや、調理法の違いから、米を浸漬してから炊飯する習慣が少ないなど、日本の炊飯方法である、浸漬、炊き上げ、沸騰、むらしという工程で炊飯する炊飯方法は、炊飯時間が長すぎると評価されることが多かった。
【0006】
また、長粒米と短粒米の大きな特性の違いとして吸水特性がある。一例として、タイ長粒米60℃以下での吸水率は比較的低いが、80℃以上の高温では一気に吸水し、膨張するため、時間をかけて浸漬した後、ゆっくり温度を上げていくと鍋内全体が沸騰する頃には炊飯水として加えられた水の殆どを吸水してしまうため、沸騰を維持する時間が短くなってしまう。つまり鍋内の水が沸騰し、98℃以上の高温を維持してデンプンをβデンプンからαデンプンへと変化させる糊化の進行が妨げられることになり、炊き上がったご飯に芯が残ってしまう場合がある。
【0007】
また、吸水と膨張が水分が多く熱の伝わりやすい鍋底の部分から進行するためと、熱を伝え鍋内の対流を起し鍋内に熱をまんべんなく伝える炊飯水が早期になくなるため、鍋内の熱の分布が不均一になり、鍋上部には水分と熱が行きわたりにくく、鍋上部のご飯の炊き具合が悪くなるという現象も、特に炊飯量が多い場合に発生していた。つまり、長粒米を短粒米と同じ炊き方や加水量で炊飯すると、食味が長粒米の栽培地域や食する地域の人にはおいしいと評価されず、また鍋内の炊きむらが大きくなるなどの不具合があった。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、外国産米、あるいは外国産米のブレンド米の多くを占める長粒米を炊飯するとき、メニュー選択手段により長粒米を選択することで、表示手段により長粒米であることを視覚的に知らせ、長粒米専用のコースで炊飯できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記目的を達成するために、炊飯器本体の内部に米と水を入れる鍋を収納し、鍋の上部開口部を外蓋で開閉自在に覆い、鍋を加熱する加熱手段を制御手段により制御し、メニュー選択手段により使用者がメニューを選択し、選択されたメニューの選択状態を表示手段により表示するよう構成し、制御手段は、メニュー選択手段で長粒米が選択されると、表示手段に長粒米の選択状態を表示し、加熱手段を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の炊飯制御を行うよう構成したものである。
【0010】
これにより、外国産米、あるいは外国産米のブレンド米の多くを占める長粒米を炊飯するとき、メニュー選択手段により長粒米を選択することで、表示手段により長粒米であることを視覚的に知らせることができて、使用者が間違って長粒米以外のコースで炊飯するのを防ぐことができるとともに、長粒米専用のコースで炊飯できるので、長粒米特有の食感を有するご飯を炊き上げることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の炊飯器は、外国産米、あるいは外国産米のブレンド米の多くを占める長粒米を炊飯するとき、使用者が間違って長粒米以外のコースで炊飯するのを防ぐことができるとともに、長粒米専用のコースで炊飯できるので、長粒米特有の食感を有するご飯を炊き上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
第1の発明は、炊飯器本体と、前記炊飯器本体の内部に収納され米と水を入れる鍋と、前記鍋の上部開口部を開閉自在に覆う外蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、使用者がメニューを選択するメニュー選択手段と、選択されたメニューの選択状態を表示する表示手段とを備え、前記制御手段は、前記メニュー選択手段で長粒米が選択されると、前記表示手段に長粒米の選択状態を表示し、前記加熱手段を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の炊飯制御を行うよう構成したものであり、外国産米、あるいは外国産米のブレンド米の多くを占める長粒米を炊飯するとき、メニュー選択手段により長粒米を選択することで、表示手段により長粒米であることを視覚的に知らせることができて、使用者が間違って長粒米以外のコースで炊飯するのを防ぐことができるとともに、長粒米専用のコースで炊飯できるので、長粒米特有の食感を有するご飯を炊き上げることができる。
【0013】
第2の発明は、上記第1の発明において、メニュー選択手段は、少なくとも「短粒米炊飯」と「長粒米炊飯」とを切り替えるよう構成し、表示手段は選択したメニューの選択状態を表示するようにしたものであり、メニュー選択手段により長粒米の炊飯シーケンスを選択できて、選択した米の特性に合わせた炊飯シーケンスで炊き上げることができるとともに、表示手段で「長粒米炊飯」であることを視覚的に知らせることができるため、使用者が間違って長粒米以外のコースで炊飯を行うのを防ぐことができる。
【0014】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、使用者が炊飯の出来上がりを少なくとも「軟らかめ」か「硬め」かを選択可能な硬さ選択手段を備え、表示手段は前記硬さ選択手段で設定された硬さの選択状態を表示するようにしたものであり、使用者が炊飯の出来上がりを硬さ選択手段によって選択できるとともに、表示手段でどの硬さを選択したか視覚的に知らせることができる。
【0015】
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、使用者が炊飯の出来上がりを少なくとも「時間をかけておいしく炊く」か「時間をかけずに炊飯する」かを選択可能な炊飯時間選択手段を備え、表示手段は前記炊飯時間選択手段で設定された炊き方の選択状態を表示するようにしたものであり、使用者が炊飯の出来上がりを炊飯時間選択手段によって選択できるとともに、表示手段でどの炊き方を選択したか視覚的に知らせることができる。
【0016】
第5の発明は、上記第1の発明において、制御手段は、メニュー選択手段で長粒米が選択されると、表示手段に長粒米の選択状態を表示し、加熱手段を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の保温制御を行うようにしたものであり、表示手段にどのメニューで炊飯した後の保温なのか視覚的に知らせることができて、選択状況を確認することができ、さらに、長粒米に適した保温シーケンスで保温を行うので、ご飯の保温性能をおいしい状態で維持できる。
【0017】
第6の発明は、上記第1〜5のいずれか1つの発明において、使用者が炊飯中または保温中に蒸気の投入を「行う」か「行わない」かを選択可能な蒸気選択手段を備え、表示手段は前記蒸気選択手段で選択された蒸気の有無の選択状態を表示するようにしたものであり、表示手段で「蒸気あり」であるか、「蒸気なし」であるかを視覚的に知らせることができるため、使用者が好みの炊飯方法を確実に蒸気選択手段で選択することができる。
【0018】
第7の発明は、上記第6の発明において、使用者が炊飯中または保温中に蒸気の投入量を少なくとも「多い」か「少ない」かを選択可能な蒸気量選択手段を備え、表示手段は前記蒸気量選択手段で選択された蒸気量の選択状態を表示するようにしたものであり、表示手段で蒸気の量を「多い」であるか、「少ない」であるかを視覚的に知らせることができるため、使用者が好みの蒸気量を確実に蒸気量選択手段で選択することができる。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図を示し、図2は、同炊飯器の断面図を示し、図3は、同炊飯器の操作表示部の拡大正面図を示すものである。
【0021】
図2に示すように、炊飯器本体1は、内部に米と水を入れる鍋2を着脱自在に収納し、この鍋2はステンレス、鉄などの磁性体によって形成している。鍋2の上部開口部を外蓋5で開閉自在に覆っている。加熱コイル(加熱手段)3は、鍋2の底面外側に配設し、高周波電源から供給される高周波電流により交番磁界を発生し、この交番磁界で鍋2を誘導加熱している。加熱コイル3の巻線方向に対して、その巻線方向がほぼ直交するように、高透磁性の磁性材料で形成したフェライト(図示せず)を加熱コイル3の外側近傍に配置している。フェライトは、加熱コイル3による磁界が炊飯器本体の外部へ漏れるのを防止するとともに、鍋2への誘導加熱を促進する。
【0022】
鍋温度センサ6は鍋2の温度を検知するもので、サーミスタで構成し、その抵抗値により鍋2の温度を検知している、制御基板7は、図1に示す制御手段11と電力供給手段12とを有し、鍋温度センサ6の出力と炊飯開始スイッチ21からの入力信号を入力している。また、制御基板7は、電力供給手段12を構成する高周波電源と加熱コイル3との間に設けたIGBT等の半導体パワー素子のスイッチングにより、加熱コイル3へ高周波電流を供給し、スイッチング周波数によって供給電力を制御できるようにし、加熱コイル3の加熱量を制御して鍋2を加熱し、鍋2内の米と水を炊飯するよう構成している。
【0023】
メニュー選択手段4は、使用者の判断で少なくとも2つ以上ある炊飯メニューの中から所望の炊飯メニューを選択するもので、メニュー選択入力スイッチで構成し、制御基板7に搭載した制御手段11に接続している。制御手段11はマイクロコンピュータで構成し、鍋2へ所定の電力供給量となるように電力供給手段12に指示するように構成している。電力供給手段12は、加熱コイル3に接続し、商用電源を供給する電源供給手段からの電源電流を検知して、鍋2への供給電力が制御手段11から指示された供給電力量となるように電源電流を制御するように構成している。
【0024】
表示手段27は、使用者がメニュー選択手段4により選択したメニューの選択状態を表示するもので、図3に示すように、LCD28を有し、このLCD28に少なくとも2つ以上ある炊飯メニューの中から選択した炊飯メニューを表示するようにしている。
【0025】
操作部22には、上述したメニュー選択手段4の他に、硬さ選択手段23、蒸気選択手段25および蒸気量選択手段26を配置し、さらに、操作部22には、図3に示すように、炊飯時間選択手段24を配置している。これら硬さ選択手段23、蒸気選択手段25、蒸気量選択手段26、炊飯時間選択手段24の詳細は後述する。
【0026】
さらに、表示手段27を構成するLCD28は炊飯中やコイル電流が異常かどうかを表示するようにしている。また、ブザーで構成した報知手段(図示せず)を備え、操作部22において炊飯開始スイッチ21を受け付けたときや、コイル電流が異常と判断された場合に鳴動するようにしている。
【0027】
ここで、制御手段11は、メニュー選択手段4で長粒米が選択され、炊飯開始スイッチ21が押されると、表示手段27に長粒米の選択状態を表示し、加熱コイル3を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の炊飯制御を行うよう構成している。
【0028】
上記構成において動作、作用を説明する。使用者が長短粒米を炊飯したいと判断し、メニュー選択手段4により、長粒米に選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に長粒米が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、制御手段11は電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている通常の短粒米時と異なる長粒米専用の炊飯シーケンスで炊飯制御を行う。
【0029】
このように、メニュー選択手段4は、少なくとも2つ以上ある炊飯メニューの中から所望のメニューを選択する構成とし、表示手段27に選択したメニューの選択状態を表示することができるため、使用者が長粒米用の炊飯シーケンスをて選択でき、選択した米の特性に合わせた炊飯シーケンスで炊き上げることができる。このとき、表示手段27で「長粒米炊飯」であることを視覚的に知らせることができるため、使用者が間違って長粒米以外のコースで炊飯するのを防ぐことができる。
【0030】
一方、日本産米に代表される短粒米と外国産米に代表される長粒米とを選択して炊飯する場合、吸水特性の違いから鍋2の水位線には、短粒米用の水位線の他に長粒米専用の水位線が必要となる。このため、一般的に、鍋2の水位線は市場で最も流通量が多い短粒米を基準に設定されているので、鍋2の水位線に短粒米用と長粒米用と2種類の水位線を印刷する必要があり、さらに使用者は、2種類の水位線があるため、どちらの水位線に合わせたらいいのかまぎらわしいなどの不便さがあった。
【0031】
しかるに、本実施の形態にあっては、表示手段27に選択したメニューの選択状態を表示することで、水加減するときに使用する鍋2の水位線を視覚的に知らせることができるため、使用者が水加減を間違うのを防止できる。
【0032】
加えて、メニュー選択手段4で長粒米が選択され、炊飯開始スイッチ21が押されると、加熱コイル3を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の炊飯制御を行うことで、鍋2の水位線は、短粒米用と長粒米用を共通にすることができる。この場合、短粒米用と長粒米用の2種類の水位線を印刷する必要がなくなり、同じ水位線に合わせることができ、利便性も高まる。
【0033】
以上のように、本実施の形態においては、制御手段11は、メニュー選択手段4で長粒米が選択され、炊飯開始スイッチ21が押されると、表示手段27に長粒米の選択状態を表示し、加熱コイル3を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の炊飯制御を行うよう構成したので、外国産米、あるいは外国産米のブレンド米の多くを占める長粒米を炊飯するとき、メニュー選択手段4により長粒米を選択することで、表示手段27により長粒米であることを視覚的に知らせることができて、使用者が間違って長粒米以外のコースで炊飯するのを防ぐことができるとともに、長粒米専用のコースで炊飯できるので、長粒米特有の食感を有するご飯を炊き上げることができる。
【0034】
(実施の形態2)
図1に示すメニュー選択手段4は、少なくとも「短粒米炊飯」と「長粒米炊飯」とを切り替えるよう構成し、表示手段27はLCD28に選択したメニューの選択状態、すなわち「短粒米炊飯」か「長粒米炊飯」を表示するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0035】
上記構成において動作、作用を説明する。使用者が短粒米を炊飯したいと判断し、メニュー選択手段4により短粒米に選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に短粒米が選択されたことを表する信号を出力して「短粒米炊飯」を表示するとともに、制御手段11は電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている短粒米の炊飯シーケンスで炊飯を行う。
【0036】
また、使用者が長粒米を炊飯したいと判断し、メニュー選択手段4により長粒米を選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に長粒米が選択されたことを表示する信号を出力して「長粒米炊飯」を表示するとともに、制御手段11は電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させていた長粒米の炊飯シーケンスで炊飯を行う。
【0037】
以上のように、本実施の形態においては、メニュー選択手段4は、少なくとも「短粒米炊飯」と「長粒米炊飯」とを切り替えるよう構成し、表示手段27は選択したメニューの選択状態を表示するようにしたので、メニュー選択手段4により長粒米の炊飯シーケンスを選択できて、選択した米の特性に合わせた炊飯シーケンスで炊き上げることができるとともに、表示手段27で「長粒米炊飯」であることを視覚的に知らせることができるため、使用者が間違って長粒米以外のコースで炊飯を行うのを防ぐことができる。
【0038】
(実施の形態3)
図1に示す硬さ選択手段23は、使用者が炊飯の出来上がりを少なくとも「軟らかめ」か「硬め」かを選択可能としている。制御手段11は、表示手段27を構成するLCD28に、硬さ選択手段23で設定された硬さの選択状態、すなわち「軟らかめ」か「硬め」を表示するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0039】
上記構成において動作、作用を説明する。使用者がまずメニュー選択手段4により長粒米を選択した後、長粒米を「軟らかめ」に炊飯したいと判断し、硬さ選択手段23より「軟らかめ」を選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に「軟らかめ」が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている軟らかめの炊飯シーケンスで炊飯を行う。
【0040】
また、使用者がメニュー選択手段4により短粒米を選択した後、短粒米を「硬め」に炊飯したいと判断し、硬さ選択手段23により「硬め」を選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に「硬め」が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている硬めの炊飯シーケンスで炊飯を行う。
【0041】
以上のように、本実施の形態においては、使用者が炊飯の出来上がりを少なくとも「軟らかめ」か「硬め」かを選択可能な硬さ選択手段23を備え、表示手段27は硬さ選択手段23で設定された硬さの選択状態を表示するようにしたので、使用者が炊飯の出来上がりを硬さ選択手段23によって選択できるとともに、表示手段27でどの硬さを選択したか視覚的に知らせることができる。
【0042】
(実施の形態4)
図3に示す炊飯時間選択手段24は、使用者が炊飯の出来上がりを少なくとも「時間をかけておいしく炊く」か「時間をかけずに炊飯する」かを選択可能としている。制御手段11は、表示手段27を構成するLCD28に、炊飯時間選択手段24で設定された炊き方の選択状態、すなわち「時間をかけておいしく炊く」か「時間をかけずに炊飯する」かを表示するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0043】
上記構成において動作、作用を説明する。使用者がまずメニュー選択手段4により長粒米を選択した後、時間をかけておいしいご飯を食べたいと判断し、炊飯時間選択手段24により「時間をかけておいしく炊く」を選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に「時間をかけておいしく炊く」が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている時間をかけておいしく炊くための炊飯シーケンスで炊飯を行う。
【0044】
また、使用者がまずメニュー選択手段4により短粒米を選択した後、短粒米を時間をかけずに炊飯し、すこしでも早くご飯を食べたいと判断し、炊飯時間選択手段24により「時間をかけずに炊飯する」を選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に「時間をかけずに炊飯する」が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている時間をかけずに炊飯するための炊飯シーケンスで炊飯を行う。
【0045】
以上のように、本実施の形態においては、使用者が炊飯の出来上がりを少なくとも「時間をかけておいしく炊く」か「時間をかけずに炊飯する」かを選択可能な炊飯時間選択手段24を備え、表示手段27は炊飯時間選択手段24で設定された炊き方の選択状態を表示するようにしたので、使用者が炊飯の出来上がりを炊飯時間選択手段24によって選択できるとともに、表示手段27でどの炊き方を選択したか視覚的に知らせることができる。
【0046】
(実施の形態5)
図1に示す制御手段11は、メニュー選択手段4で長粒米が選択され、炊飯開始スイッチ21が押されると、表示手段27に長粒米の選択状態を表示し、加熱コイル3を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の保温制御を行うようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0047】
上記構成において動作、作用を説明する。使用者がまずメニュー選択手段4により長粒米を選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に「長粒米炊飯」が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている「長粒米炊飯」のためのシーケンスで炊飯を行う。炊飯が終了すると、自動的に保温を開始し、炊飯開始時に選択した長粒米に最適な保温シーケンスにて保温を行う。
【0048】
また、使用者がメニュー選択手段4により短粒米を選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に「短粒米炊飯」が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている「短粒米炊飯」のためのシーケンスで炊飯を行う。炊飯が終了すると、自動的に保温を開始し、炊飯開始時に選択した短粒米に最適な保温シーケンスにて保温を行う。
【0049】
このように、炊飯開始時に選択した長粒米もしくは短粒米それぞれに最適な保温シーケンスにて保温を行う。
【0050】
以上のように、本実施の形態においては、制御手段11は、メニュー選択手段4で長粒米が選択され、炊飯開始スイッチ21が押されると、表示手段27に長粒米の選択状態を表示し、加熱コイル3を通常の短粒米時と異なる長粒米専用の保温制御を行うようにしたので、表示手段27にどのメニューで炊飯した後の保温なのか視覚的に知らせることができて、選択状況を確認することができ、さらに、長粒米に適した保温シーケンスで保温を行うので、ご飯の保温性能をおいしい状態で維持することができる。
【0051】
(実施の形態6)
図1に示す蒸気選択手段25は、使用者が炊飯中または保温中に蒸気の投入を「行う」か「行わない」かを選択可能としている。制御手段11は表示手段27を構成するLCD28に、蒸気選択手段25で選択された蒸気の有無の選択状態、すなわち炊飯中または保温中に蒸気の投入を「行う」か「行わない」かを表示するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0052】
上記構成において動作、作用を説明する。使用者がまずメニュー選択手段4により短粒米に選択した後、短粒米を「硬め」に炊飯したいと判断し、さらに炊飯中に蒸気の投入を行い、蒸気の投入を行わない場合より、さらにおいしいご飯を食べたいと判断し、蒸気選択手段25により「行う」を選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に「行う」が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている蒸気を投入する炊飯シーケンスで炊飯を行う。
【0053】
また、使用者がまずメニュー選択手段4により保温中に蒸気の投入を行わず、蒸気を投入した場合よりパサパサに保温したご飯を食べたいと判断し、蒸気選択手段25により「行わない」を選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に「行わない」が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている蒸気を投入しない炊飯シーケンスで炊飯を行う。
【0054】
以上のように、本実施の形態においては、使用者が炊飯中または保温中に蒸気の投入を「行う」か「行わない」かを選択可能な蒸気選択手段25を備え、表示手段27は蒸気選択手段25で選択された蒸気の有無の選択状態を表示するようにしたので、表示手段27で「蒸気あり」であるか、「蒸気なし」であるかを視覚的に知らせることができるため、使用者が好みの炊飯方法を確実に蒸気選択手段25で選択することができる。
【0055】
(実施の形態7)
図1に示す蒸気量選択手段26は、使用者が炊飯中または保温中に蒸気の投入量を少なくとも「多い」か「少ない」かを選択可能としている。制御手段11は表示手段27を構成するLCD28に、蒸気量選択手段26で選択された蒸気量の選択状態、すなわち蒸気の投入量を「多い」か「少ない」を表示するようにしている。他の構成は上記実施の形態6と同じである。
【0056】
上記構成において動作、作用を説明する。使用者が蒸気の投入量を「多い」にして炊飯したいと判断し、蒸気量選択手段26により「多い」を選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に「多い」が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている蒸気の投入量を多くした炊飯シーケンスで炊飯を行う。
【0057】
また、使用者が蒸気の投入量を「少ない」にして保温したいと判断し、蒸気量選択手段26により「少ない」に選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に「少ない」が選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている蒸気の投入量を少なくした保温シーケンスで保温を行う。
【0058】
以上のように、本実施の形態においては、使用者が炊飯中または保温中に蒸気の投入量を少なくとも「多い」か「少ない」かを選択可能な蒸気量選択手段26を備え、表示手段27は蒸気量選択手段26で選択された蒸気量の選択状態を表示するようにしたので、表示手段27で蒸気の量を「多い」であるか、「少ない」であるかを視覚的に知らせることができるため、使用者が好みり蒸気量を確実に蒸気量選択手段26で選択することができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、外国産米、あるいは外国産米のブレンド米の多くを占める長粒米を炊飯するとき、使用者が間違って長粒米以外のコースで炊飯するのを防ぐことができるとともに、長粒米専用のコースで炊飯できるので、長粒米特有の食感を有するご飯を炊き上げることができるので、日本産米に代表される短粒米と外国産米に代表される長粒米とを選択して炊飯できる炊飯器として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図
【図2】同炊飯器の断面図
【図3】同炊飯器の操作表示部の拡大正面図
【符号の説明】
【0061】
1 炊飯器本体
2 鍋
3 加熱コイル(加熱手段)
4 メニュー選択手段
5 外蓋
11 制御手段
27 表示手段




 

 


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