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発明の名称 加熱調理器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−37918(P2007−37918A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−228194(P2005−228194)
出願日 平成17年8月5日(2005.8.5)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 稲田 剛士 / 山浦 泉 / 口野 邦和 / 田中 郁子
要約 課題
調理性能を低下させることなく、油煙の排出量が少ない加熱調理器を提供する。

解決手段
被調理物3を載置した焼き網6を収納する調理室2と、被調理物3を上方から加熱する第一の加熱手段4又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段5と、略平板状で調理室2内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段10と、油煙量低減手段10を加熱する第三の加熱手段12とを備え、第三の加熱手段12の少なくとも一部を収納する収納部14を油煙量低減手段10に形成したもので、収納部14内での第三の加熱手段12と油煙量低減手段10との距離が従来より短くなり、且つ第三の加熱手段12から収納部14へ向けての入射角が従来よりも大きくなるので、油煙量低減手段10へ向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍よりもより広い部分を触媒所定温度以上に加熱してより多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解し、排出される油煙を減らせる。
特許請求の範囲
【請求項1】
被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記第三の加熱手段の少なくとも一部を収納する収納部を前記油煙量低減手段に形成した加熱調理器。
【請求項2】
収納部の断面形状を、第三の加熱手段の断面形状と略相似形とした請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段における前記第三の加熱手段の投影部分近傍の厚みをそれ以外の部分の厚みよりも厚くした加熱調理器。
【請求項4】
被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で複数の孔を有すると共に前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段における前記第三の加熱手段の投影部分近傍の前記孔の大きさを、それ以外の部分の孔の大きさよりも大きくした加熱調理器。
【請求項5】
被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で複数の孔を有すると共に前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段における前記第三の加熱手段の投影部分近傍の前記孔の数を、それ以外の部分の孔の数よりも多くした加熱調理器。
【請求項6】
被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で複数の孔を有すると共に前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段と前記第三の加熱手段との間に、前記油煙量低減手段と略同様の孔を有し且つ熱伝導率が前記油煙量低減手段よりも高い熱拡散板を設けた加熱調理器。
【請求項7】
熱拡散板における第三の加熱手段の投影部分近傍の孔の大きさを、それ以外の部分の孔の大きさよりも大きくした請求項6に記載の加熱調理器。
【請求項8】
熱拡散板における第三の加熱手段の投影部分近傍の孔の数を、それ以外の部分の孔の数よりも多くした請求項6又は7に記載の加熱調理器。
【請求項9】
油煙量低減手段と略同様の孔を有し且つ熱伝導率が前記油煙量低減手段よりも高い第二の熱拡散板を、前記油煙量低減手段の第三の加熱手段が配置される側と反対側に設けた請求項6〜8のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【請求項10】
被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段と、前記油煙量低減手段を回転させたり搖動させたりする駆動手段を設けた加熱調理器。
【請求項11】
第一の加熱手段又は/及び第二の加熱手段による被調理物の加熱を開始する前に、第三の加熱手段および駆動手段に通電するようにした請求項10に記載の加熱調理器。
【請求項12】
油煙量低減手段の形状を第三の加熱手段と略同形状とした請求項1〜9のいずれか1項に記載の加熱調理器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は一般家庭で魚、肉等の被調理物を加熱調理する加熱調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の加熱調理器1は、図16に示すように、主に放射熱により被調理物3を上方から加熱調理する第一の加熱手段4と、主に放射熱により被調理物3を下方から加熱調理する第二の加熱手段5を有する調理室2を有し、被調理物3を載置する焼き網6および焼き網6の下方に配置されて焼き網6を収納し、且つ加熱調理時に被調理物3から落下する油A等を受ける受皿7は共に調理室2内に収納される。また、扉8は、調理室2の前面開口部2aを覆うとともに、被調理物3を出し入れするために開閉自在となっている。
【0003】
次に、被調理物3を調理する方法を説明する。まず、使用者は焼き網6に被調理物3を載せて焼き網6を受皿7に収納し、扉8の閉成動作に連動させて受皿7を調理室2内に収納する。その後、調理開始ボタン(図示せず)を押すと、被調理物3を加熱する調理工程が開始する。
【0004】
調理工程が開始すると、調理室2内にある第一の加熱手段4または第二の加熱手段5に通電される。被調理物3が調理室2内の所定の位置に収納されると、第一の加熱手段4は被調理物3の上方に、また第二の加熱手段5は被調理物3の下方に配置されるので、被調理物3は、主に第一の加熱手段4または第二の加熱手段5の放射熱により加熱されることになる。
【0005】
こうして、第一の加熱手段4または第二の加熱手段5に所定時間通電されることにより、被調理物3は加熱調理される(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
そのため、調理工程中に、第一の加熱手段4または第二の加熱手段5は高温状態(例えば、第一の加熱手段4や第二の加熱手段5がシーズヒータで構成されている場合は約400〜700℃)になる。
【0007】
一方、被調理物3が魚等、油分を多く含む食材の場合は、調理工程中に被調理物3の表面が加熱されることにより、被調理物3の表面にある油Aが気化して油煙Uが発生したり、被調理物3の内部から油Aが流れ出して、調理工程において約400〜700℃もの高温状態にある第二の加熱手段5に滴下して気化することにより、油煙Uが発生する。
【0008】
このようにして発生した油煙Uは、調理室2内と加熱調理器1の外部を連通接続する排気経路9を通って加熱調理器1外へ排出されていくものである。
【0009】
しかしながら、加熱調理器1は、家庭の台所に置かれていることが多いので、調理工程中に排気経路9から加熱調理器1外へ排出された油煙Uは、家庭の台所内に排出されることになる。そのため、台所が油煙Uで充満し油煙臭くなってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりする。
【0010】
そこで、この調理工程中に発生し、排気経路9から加熱調理器1外へ排出される油煙Uの量を低減する方法として、図16および図17に示すように、排気経路9内に油煙量低減手段10を備えた加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。油煙量低減手段10は、油煙Uを水蒸気や二酸化炭素に分解することができるPtやパラジウムPd等の触媒11を有しており、調理工程中に発生した油煙Uが油煙量低減手段10内を通過するときに、油煙Uが触媒11に接触することにより水蒸気と二酸化炭素に分解されるものである。
【0011】
なお、白金PtやパラジウムPd等の触媒11の場合は、図19に示すように、触媒所定温度T(例えば400℃)以上の時に、油煙Uを分解する能力が高いので、排気経路9から排出される油煙Uの量を所定量以下にすることを目的として、触媒11が油煙Uを分解する能力が高い状態を維持するように、油煙量低減手段10および油煙量低減手段10に配置されている触媒11を触媒所定温度T以上に加熱するための第三の加熱手段12が設けられている。
【0012】
ここで、第三の加熱手段12が油煙量低減手段10を加熱する原理を伝熱工学に基づいて考えてみると、第三の加熱手段12と油煙量低減手段10は接触していないので、油煙量低減手段10は主に対流熱伝達と放射熱により加熱される。
【0013】
対流熱伝達による加熱については、第三の加熱手段12によって加熱された第三の加熱手段12周辺の空気が油煙量低減手段10に供給されるので、対流熱伝達の理論式
=h・A・(T−T)(W)
h:熱伝達率(W/m・K)
:油煙量低減手段10の表面積(m
:油煙量低減手段10の表面温度(K)
:油煙量低減手段10に供給される空気の温度(K)
に従って油煙量低減手段10は第三の加熱手段12により加熱されていく(例えば、非特許文献1参照)。
【0014】
放射熱は、放射の理論式
=ε・σ・(T−T)・F1、2・A(W)
ε:放射率
σ:ステファン・ボルツマン定数(5.67X10−8W/(m・K))
:第三の加熱手段12の表面積(m
:第三の加熱手段12の表面温度(K)
1、2:形態係数
に従って、油煙量低減手段10が加熱されていく(例えば、非特許文献1参照)。
【0015】
ただし、形態係数F1、2は、
1、2=1/A・∫A1A2(cosφ・cosφ/(π・L))dAdA
であり、図20に示すように、
L:第三の加熱手段12と油煙量低減手段10の両面要素間の距離(m)
φ:第三の加熱手段12の面要素Rへの垂線と線分Lのなす角(rad)
(第三の加熱手段12は略円形なので、図20では、φ=0radとした)
φ:油煙量低減手段10の面要素Pへの垂線と線分Lのなす角(rad)
(これを入射角φとする)
ところで、図16に示すように、調理室2内の空気を強制的に排出する送風手段を設けず、調理室2内の空気の自然な流れで調理室2内の空気を排気経路9から排出させる構成の場合、油煙量低減手段10が多くの油煙Uを除去するためには、多くの油煙Uが触媒11に接触したり、油煙Uと触媒11との接触時間を長くしたりする必要がある。そのため、油煙量低減手段10は、図18に示すように、略円形形状や略長方形や略正方形の多角形形状をしており、さらに多くの格子状の孔13を有している(孔13は、円形や多角形であってもよい)。そして、図17に示すように、格子状の孔13の部分に触媒11を配置することにより、油煙Uが格子状の孔13を通過するときに触媒11と接触するようになっている。
【0016】
また、油煙量低減手段10の孔13の面積を小さくして油煙Uが油煙量低減手段10を通過しにくくして、油煙量低減手段10を通過する速度を遅くしたりしている。
【0017】
しかしながら、孔13の面積を小さくすることは、油煙量低減手段10の開口面積を小さくすることになり、油煙量低減手段10の開口面積を小さくすればするほど、油煙Uが油煙量低減手段10を通過しにくくなるため、調理工程中に油煙Uが調理室2内に溜まってしまうことになる。調理室2内に油煙Uが溜まってしまうと、油煙Uが調理室2内の壁面に付着して調理室2内を汚してしまったり、被調理物3に付着して被調理物3の調理性能を低下させてしまったりする。
【0018】
そのため、油煙量低減手段10は、油煙Uが調理室2内に滞留しない程度の大きさおよび開口面積を有するように構成されている(例えば、油煙量低減手段10は、図16〜18に示すように、直径が100mmの略円形の大きさで、且つ油煙量低減手段10が配置される排気経路9部分の断面積に対して50%以上の開口面積を持つ等)。
【0019】
このような構成にすることにより、油煙量低減手段10は、図16および図17に示すように、油煙Uが調理室2内の壁面に付着して調理室2内を汚してしまったり、被調理物3に再付着して被調理物3の調理性能を低下させてしまったりすることなく、排気経路9から加熱調理器1外へ排出される油煙Uの量を低減することができる。
【特許文献1】特許第2720672号公報
【非特許文献1】相原利雄著「伝熱工学」裳華房出版、2004年3月25日、P.48−49、P.193−195
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
しかしながら、図16に示されるような従来の加熱調理器1の構成では、以下のような課題がある。
【0021】
油煙量低減手段10は、調理工程中に、油煙Uが調理室2内に滞留しない程度の大きさを有している一方で、第三の加熱手段12は、直径が約7mmのシーズヒータ等で構成されている。
【0022】
また、図17の太矢印に示すように、油煙量低減手段10および第三の加熱手段12には、調理室2から加熱調理器1外へ向けての空気の流れがあるため、第三の加熱手段12により加熱された第三の加熱手段12周辺の空気は、図17内で細矢印で示されるように、油煙量低減手段10へ向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xに供給されて油煙量低減手段10を加熱するが、第三の加熱手段12の投影部分X以外の部分Yは、調理室2内の空気により加熱される。
【0023】
調理室2内の空気は、調理工程において200℃〜300℃のため、油煙量低減手段10における調理室2内の空気により加熱される部分Yは、対流熱伝達だけでは触媒所定温度Tに到達しないことになる。
【0024】
さらに、放射熱の形態係数F1、2の式において、油煙量低減手段10の面要素Pが第三の加熱手段12から遠くになるほど、線分Lが長くなり、また入射角φが大きくなってcosφが小さくなるので、形態係数F1、2が小さくなる。
【0025】
すなわち、図18に示すような平板形状の油煙量低減手段10の場合は、第三の加熱手段12から遠い部分ほど、形態係数F1、2が小さくなって第三の加熱手段12から受ける放射熱量Qが少なくなる。
【0026】
その結果、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍X以外の部分Yは、第三の加熱手段から遠くにあるので、第三の加熱手段12から受ける放射熱量Qが少なくなって温度が上昇しにくくなる。
【0027】
そのため、第三の加熱手段12が油煙量低減手段10を加熱すると、図18に示すように、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xは、第三の加熱手段12により加熱された空気から多くの対流熱伝達による熱量と、第三の加熱手段12から多くの放射熱量を受けるので温度が高くなり、図19に示すような、触媒11が油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解する能力が高い触媒所定温度T(例えば400℃以上)に到達するが、第三の加熱手段12の投影部分近傍X以外の部分Yは、200〜300℃である調理室2内の空気から受ける対流熱伝達による熱量と、第三の加熱手段12から受ける放射熱量が少ないので、温度があまり高くならず、触媒11が油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解する触媒所定温度Tに到達しなかったりする。
【0028】
すなわち、油煙量低減手段10に温度ムラが生じ、触媒所定温度T以上になっている部分Xとなっていない部分Yができてしまう。
【0029】
それゆえ、調理室2内で発生した油煙Uが、第三の加熱手段12により触媒11が触媒所定温度T以上に加熱された部分Xを通過する場合は、所定量以下の油煙Uが排気経路9から加熱調理器1外へ排出されていくが、触媒11が触媒所定温度Tまで加熱されていない部分Yを通過する場合は、所定量以下に分解されないまま排気経路9から加熱調理器1外へ排出されてしまう油煙Uが発生してしまう。
【0030】
その結果、排気経路9から排出される油煙Uの量を所定量以下にすることができず、台所が油煙Uで充満してしまって油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所を汚し、台所の衛生状態を低下させ使用者に不快感を与えたりするという課題があった。
【0031】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、排気経路から排出される油煙の量を低減して、台所の衛生状態が低下するのを防止することができる加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0032】
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記第三の加熱手段の少なくとも一部を収納する収納部を前記油煙量低減手段に形成したもので、少なくとも収納部内での第三の加熱手段と油煙量低減手段との距離が従来のものよりも短くなり、且つ第三の加熱手段から油煙量低減手段の収納部へ向けての入射角を従来のものよりも大きくすることができ、油煙量低減手段に向けての第三の加熱手段の投影部分近傍よりも広い収納部は、油煙量低減手段に向けての第三の加熱手段の投影部分近傍と略同等の放射熱量を受けることができ、それゆえ、第三の加熱手段は、油煙量低減手段を加熱するのに、油煙量低減手段へ向けての第三の加熱手段の投影部分近傍よりもより広い部分を触媒所定温度以上に加熱することができるので、油煙量低減手段に触媒を用いた場合、油煙量低減手段に均等に配置された触媒のうち、触媒所定温度以上になる触媒の量を多くすることができるので、触媒はより多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。したがって、排気経路を介して外部に排出される油煙の量を低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのを低減することができる。
【0033】
また、本発明の加熱調理器は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段における前記第三の加熱手段の投影部分近傍の厚みをそれ以外の部分の厚みよりも厚くしたもので、油煙量低減手段の厚み方向において第三の加熱手段により触媒所定温度以上に加熱される部分を多くすることができるので、油煙量低減手段として触媒を用いた場合、第三の加熱手段の投影部分近傍を通過する油煙を、より水蒸気と二酸化炭素に分解することができ、第三の加熱手段の投影部分近傍から、水蒸気と二酸化炭素に分解されないで通過してしまう油煙の量をより低減することができるので、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量を低減して、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのを低減することができる。
【0034】
また、本発明の加熱調理器は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で複数の孔を有すると共に前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段における前記第三の加熱手段の投影部分近傍の前記孔の大きさを、それ以外の部分の孔の大きさよりも大きくしたもので、調理工程中に調理室内で発生した油煙は、第三の加熱手段の投影部分近傍を通過しやすくなり、それ以外の部分を通過しにくくなる。それゆえ、触媒所定温度以上に加熱される部分である第三の加熱手段の投影部分近傍を通過する油煙の量が多くなるので、油煙量低減手段に触媒を用いた場合、油煙量低減手段はより多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解することができ、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量をより低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより低減することができる。
【0035】
また、本発明の加熱調理器は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で複数の孔を有すると共に前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段における前記第三の加熱手段の投影部分近傍の前記孔の数を、それ以外の部分の孔の数よりも多くしたもので、調理工程中に調理室内で発生した油煙は、第三の加熱手段の投影部分近傍を通過しやすくなり、それ以外の部分を通過しにくくなる。それゆえ、触媒所定温度以上に加熱された部分である第三の加熱手段の投影部分近傍を通過する油煙の量が多くなるので、油煙量低減手段に触媒を用いた場合、油煙量低減手段はより多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解することができ、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量をより低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより低減することができる。
【0036】
また、本発明の加熱調理器は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で複数の孔を有すると共に前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段と前記第三の加熱手段との間に、前記油煙量低減手段と略同様の孔を有し且つ熱伝導率が前記油煙量低減手段よりも高い熱拡散板を設けたもので、熱拡散板に向けての第三の加熱手段の投影部分近傍が第三の加熱手段により加熱されるとともに、第三の加熱手段により供給された熱は熱伝導により熱拡散板内を拡散していくので、熱拡散板を油煙量低減手段に接触させておけば、熱拡散板を介して油煙量低減手段を均一に加熱することができる。したがって、熱拡散板を介して第三の加熱手段により触媒所定温度以上に加熱される部分をより広くすることができるので、油煙量低減手段に触媒を用いた場合、油煙量低減手段が油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解することができる部分をより多くして、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量を低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのを低減することができる。
【0037】
また、本発明の加熱調理器は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段と、前記油煙量低減手段を回転させたり搖動させたりする駆動手段を設けたもので、調理工程中に、駆動手段を動作させて油煙量低減手段を回転させたり揺動させたりすることで第三の加熱手段により加熱される部分を変化させて油煙量低減手段を均一に加熱することができる。それゆえ、油煙量低減手段及び油煙量低減手段に触媒を用いた場合その触媒を触媒所定温度以上に均一に加熱し、油煙量低減手段および触媒の温度ムラをより一層低減することができるので、油煙量低減手段はより一層多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解して、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量をより一層低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより一層低減することができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明の加熱調理器は、第三の加熱手段で、油煙量低減手段の、油煙量低減手段へ向けての第三の加熱手段の投影部分近傍よりもより広い部分を触媒所定温度以上に加熱することができるようになるので、油煙量低減手段に触媒を用いた場合、より多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解して、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量を低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
第1の発明は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記第三の加熱手段の少なくとも一部を収納する収納部を前記油煙量低減手段に形成したもので、少なくとも収納部内での第三の加熱手段と油煙量低減手段との距離が従来のものよりも短くなり、且つ第三の加熱手段から油煙量低減手段の収納部へ向けての入射角を従来のものよりも大きくすることができ、油煙量低減手段に向けての第三の加熱手段の投影部分近傍よりも広い収納部は、油煙量低減手段に向けての第三の加熱手段の投影部分近傍と略同等の放射熱量を受けることができ、それゆえ、第三の加熱手段は、油煙量低減手段を加熱するのに、油煙量低減手段へ向けての第三の加熱手段の投影部分近傍よりもより広い部分を触媒所定温度以上に加熱することができるので、油煙量低減手段に触媒を用いた場合、油煙量低減手段に均等に配置された触媒のうち、触媒所定温度以上になる触媒の量を多くすることができるので、触媒はより多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。したがって、排気経路を介して外部に排出される油煙の量を低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのを低減することができる。
【0040】
第2の発明は、特に、第1の発明の収納部の断面形状を、第三の加熱手段の断面形状と略相似形としたもので、収納部内における第三の加熱手段と油煙量低減手段との距離および第三の加熱手段から油煙量低減手段の収納部へ向けての入射角をほぼ一定にすることができるので、放射熱の形態係数F1、2をほぼ一定にすることができる。それゆえ、油煙量低減手段に向けての第三の加熱手段の投影部分近傍よりも広い収納部が受ける放射熱の量をほとんど同量にすることができるので、油煙量低減手段に向けての第三の加熱手段の投影部分近傍よりも広い部分を触媒所定温度以上により確実に加熱することができ、より多くの油煙をより確実に水蒸気と二酸化炭素に分解して、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙Uの量をより確実に低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより確実に低減することができる。
【0041】
第3の発明は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段における前記第三の加熱手段の投影部分近傍の厚みをそれ以外の部分の厚みよりも厚くしたもので、油煙量低減手段の厚み方向において第三の加熱手段により触媒所定温度以上に加熱される部分を多くすることができるので、油煙量低減手段として触媒を用いた場合、第三の加熱手段の投影部分近傍を通過する油煙を、より水蒸気と二酸化炭素に分解することができ、第三の加熱手段の投影部分近傍から、水蒸気と二酸化炭素に分解されないで通過してしまう油煙の量をより低減することができるので、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量を低減して、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのを低減することができる。
【0042】
第4の発明は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で複数の孔を有すると共に前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段における前記第三の加熱手段の投影部分近傍の前記孔の大きさを、それ以外の部分の孔の大きさよりも大きくしたもので、調理工程中に調理室内で発生した油煙は、第三の加熱手段の投影部分近傍を通過しやすくなり、それ以外の部分を通過しにくくなる。それゆえ、触媒所定温度以上に加熱される部分である第三の加熱手段の投影部分近傍を通過する油煙の量が多くなるので、油煙量低減手段に触媒を用いた場合、油煙量低減手段はより多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解することができ、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量をより低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより低減することができる。
【0043】
第5の発明は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で複数の孔を有すると共に前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段における前記第三の加熱手段の投影部分近傍の前記孔の数を、それ以外の部分の孔の数よりも多くしたもので、調理工程中に調理室内で発生した油煙は、第三の加熱手段の投影部分近傍を通過しやすくなり、それ以外の部分を通過しにくくなる。それゆえ、触媒所定温度以上に加熱された部分である第三の加熱手段の投影部分近傍を通過する油煙の量が多くなるので、油煙量低減手段に触媒を用いた場合、油煙量低減手段はより多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解することができ、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量をより低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより低減することができる。
【0044】
第6の発明は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で複数の孔を有すると共に前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段とを備え、前記油煙量低減手段と前記第三の加熱手段との間に、前記油煙量低減手段と略同様の孔を有し且つ熱伝導率が前記油煙量低減手段よりも高い熱拡散板を設けたもので、熱拡散板に向けての第三の加熱手段の投影部分近傍が第三の加熱手段により加熱されるとともに、第三の加熱手段により供給された熱は熱伝導により熱拡散板内を拡散していくので、熱拡散板を油煙量低減手段に接触させておけば、熱拡散板を介して油煙量低減手段を均一に加熱することができる。したがって、熱拡散板を介して第三の加熱手段により触媒所定温度以上に加熱される部分をより広くすることができるので、油煙量低減手段に触媒を用いた場合、油煙量低減手段が油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解することができる部分をより多くして、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量を低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのを低減することができる。
【0045】
第7の発明は、特に、第6の発明の熱拡散板における第三の加熱手段の投影部分近傍の孔の大きさを、それ以外の部分の孔の大きさよりも大きくしたもので、熱拡散板により油煙量低減手段の触媒所定温度以上に加熱される部分を広くすることができるとともに、触媒所定温度以上に加熱された部分を通過する油煙の量を多くすることができるので、より多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解して、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量をより低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより低減することができる。
【0046】
第8の発明は、特に、第6又は第7の発明の熱拡散板における第三の加熱手段の投影部分近傍の孔の数を、それ以外の部分の孔の数よりも多くしたもので、熱拡散板により油煙量低減手段の触媒所定温度以上に加熱される部分を広くすることができるとともに、触媒所定温度以上に加熱された部分を通過する油煙の量を多くすることができるので、より多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解して、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量をより低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより低減することができる。
【0047】
第9の発明は、特に、第6〜8のいずれか一つの発明の油煙量低減手段と略同様の孔を有し且つ熱伝導率が前記油煙量低減手段よりも高い第二の熱拡散板を、前記油煙量低減手段の第三の加熱手段が配置される側と反対側に設けたもので、油煙量低減手段に向けての第三の加熱手段の投影部分近傍が第三の加熱手段により加熱されるとともに、第二の熱拡散板の第三の加熱手段の投影部分近傍と接触する部分が加熱され、第二の熱拡散板に供給された熱が、第二の熱拡散板内を熱伝導により拡散していくので、第二の熱拡散板が油煙量低減手段を介して第三の加熱手段により均一に加熱されることになる。そして、均一に加熱された第二の熱拡散板により、油煙量低減手段の第三の加熱手段の投影部分近傍以外の部分が、第三の加熱手段の反対側からも加熱されるので、油煙量低減手段の温度ムラをより一層低減し、さらに油煙量低減手段の触媒所定温度以上に加熱される部分をより広めることができ、その結果、油煙量低減手段はより多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。それゆえ、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量をより低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより低減することができる。
【0048】
第10の発明は、被調理物を載置する焼き網と、前記焼き網を収納する受皿と、前記焼き網と前記受皿と前記被調理物を収納する調理室と、前記被調理物を上方から加熱する第一の加熱手段又は/及び下方から加熱する第二の加熱手段と、略平板状で前記調理室内で発生する油煙の少なくとも一部を除去する油煙量低減手段と、前記油煙量低減手段を加熱する第三の加熱手段と、前記油煙量低減手段を回転させたり搖動させたりする駆動手段を設けたもので、調理工程中に、駆動手段を動作させて油煙量低減手段を回転させたり揺動させたりすることで第三の加熱手段により加熱される部分を変化させて油煙量低減手段を均一に加熱することができる。それゆえ、油煙量低減手段及び油煙量低減手段に触媒を用いた場合その触媒を触媒所定温度以上に均一に加熱し、油煙量低減手段および触媒の温度ムラをより一層低減することができるので、油煙量低減手段はより一層多くの油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解して、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量をより一層低減することができ、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより一層低減することができる。
【0049】
第11の発明は、特に、第10の発明の第一の加熱手段又は/及び第二の加熱手段による被調理物の加熱を開始する前に、第三の加熱手段および駆動手段に通電するようにしたもので、調理室内に油煙が発生する前に、油煙量低減手段および触媒を触媒所定温度以上に均一に加熱することができ、調理工程開始時から油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解して、排気経路から排出される油煙の量をさらに低減して、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより一層低減することができる。
【0050】
第12の発明は、特に、第1〜9のいずれか一つの発明の油煙量低減手段の形状を第三の加熱手段と略同形状としたもので、第三の加熱手段は、油煙量低減手段を均一に加熱することができ、油煙量低減手段の温度ムラを低減することができる。それゆえ、油煙量低減手段を触媒所定温度以上に均一に加熱することができるので、油煙が油煙量低減手段のどの部分を通過しても、油煙量低減手段は、油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解して、排気経路を介して加熱調理器から排出される油煙の量をより一層低減することができる。したがって、台所が油煙で充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙が付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより一層低減することができる。
【0051】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0052】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における加熱調理器について、図1〜4を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器1の断面図である。なお、従来例における加熱調理器と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0053】
図1において、加熱調理器1は、所定の位置に収納された被調理物3を加熱して調理する調理室2を備えている。調理室2は、主に放射熱により被調理物3を上方から加熱する第一の加熱手段4と、主に放射熱により被調理物3を下方から加熱する第二の加熱手段5を有している。
【0054】
被調理物3を載置する焼き網6と、焼き網6の下方に配置されて焼き網6を収納し、且つ被調理物3から発生して落下する油A等を受ける受皿7は、共に調理室2内の所定の位置に収納される。また、受皿7は、扉8の開閉動作と連動するようになっており、受皿7が調理室2内に収納されると、扉8が調理室2の前面開口部2aを覆うように構成されている。
【0055】
1aは、加熱調理器1外の空気を調理室2内に供給する吸気口で、調理室2内の空気を外部に排出する排気経路9よりも下方に配置されている。そのため、調理工程中の調理室2内の空気や、調理工程中に魚等の被調理物3から発生する油煙Uおよび被調理物3から流れ出た油Aが第二の加熱手段5に滴下して発生する油煙U等は、高温であり上昇していくので、排気経路9から排出されていくとともに、加熱調理器1外の空気が吸気口1aから調理室2内に供給されていく。
【0056】
油煙を除去して外部に排出される油煙の量を低減する油煙量低減手段10は、図2および図3に示すように、主に、シリカ、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムの成分で作られており、略円形形状であったり、略長方形や略正方形等の多角形形状であったりする。そして、油煙量低減手段10は、油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解する触媒11(主に触媒11は白金PtやパラジウムPd等から構成されている)を有しており、排気経路9近傍または排気経路9内に配置されている。
【0057】
また、油煙量低減手段10は、油煙Uが調理室2内に滞留しない程度の大きさであり、油煙Uが調理室2内に滞留しない程度の開口面積を有する孔13を備えた構成になっている(例えば、油煙量低減手段10は、図3に示すように、直径が100mmの略円形の大きさで、且つ油煙量低減手段10が配置される排気経路9部分の断面積の50%以上の開口面積を持つ格子状の孔13を持つ等)。
【0058】
そして、図2に示すように、油煙量低減手段10に設けられた多くの格子状の孔13の部分に触媒11を配置しており、油煙Uが格子状の孔13を通過するときに触媒11と接触するようになっている。その結果、油煙Uは触媒11により水蒸気と二酸化炭素に分解される。
【0059】
さらに、油煙量低減手段10は、図3(a)に示すように、油煙量低減手段10を触媒所定温度T(例えば、油煙量低減手段10に設けられた触媒11が油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に最も効率よく分解することができる400℃)以上に加熱するための第三の加熱手段12を収納する収納部14を有しており、図3(b)に示すように、この収納部14に第三の加熱手段12が収納されると、図2に示すように、第三の加熱手段12と油煙量低減手段10との距離L1および入射角φ21がほぼ一定となるように収納部14の断面形状は、第三の加熱手段12の断面形状と相似形(例えば、第三の加熱手段12の断面形状も収納部14の断面形状も略円形形状であったり、略三角形形状であったりする等)で構成されている。
【0060】
そのため、第三の加熱手段12から油煙量低減手段10に供給される放射熱の形態係数F1、2は、油煙量低減手段10の収納部14内ではほとんど一定にすることができる(収納部14内での第三の加熱手段12と油煙量低減手段10との距離L1と入射角φ21をほぼ一定にすることができるため)ので、油煙量低減手段10の収納部14が受ける放射熱量を一定にすることができる。
【0061】
それゆえ、第三の加熱手段12は、油煙量低減手段10を、従来例である図17に示すように、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xのみだけでなく、図4に示すように、投影部分近傍Xよりもより広い部分X1を触媒所定温度T以上に加熱することができる。
【0062】
なお、油煙量低減手段10は、図4に示すように、略円形形状であってもよいし、略長方形や略正方形などの多角形であってもよい。
【0063】
また、第三の加熱手段12が加熱した第三の加熱手段12周辺の空気は、調理室2から油煙量低減手段10に供給される空気の流れにより、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xのみに供給されて対流熱伝達により加熱するものである。そのため、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xは、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xよりも広い部分X1よりも温度が高くなるが、第三の加熱手段12から受ける放射熱により、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xの温度も、第三の加熱手段12の投影部分近傍Xよりも広い部分X1の温度も触媒所定温度T以上になるのであれば、図19に示すように、触媒11が油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解する能力に大きな差が生じないものである。
【0064】
次に、上記構成による加熱調理器の動作を説明する。
【0065】
使用者がまず焼き網6に被調理物3を載せ、その焼き網6を受皿7に収納し、扉8の閉成動作と連動させて受皿7を調理室2内に収納する。その後、調理開始ボタン(図示せず)を押すと、被調理物3を加熱する調理工程が開始する。
【0066】
調理工程が開始すると、調理室2内にある第一の加熱手段4または第二の加熱手段5に通電される。被調理物3が調理室2内の所定の位置に収納されると、第一の加熱手段4は被調理物3の上方に、また第二の加熱手段5は被調理物3の下方にそれぞれ配置されるので、第一の加熱手段4または第二の加熱手段5が通電されることにより、被調理物3は、主に第一の加熱手段4または第二の加熱手段5の放射熱により加熱されることになる。
【0067】
第一の加熱手段4または第二の加熱手段5が被調理物3を所定時間加熱することにより、被調理物3は加熱調理されることになる。
【0068】
また、調理工程では、第三の加熱手段12にも通電することにより、油煙量低減手段10の温度が触媒所定温度T以上になるように加熱することになる。
【0069】
調理工程中に、加熱調理器1外の空気が吸気口1aから調理室2内に供給されるとともに、魚等の被調理物3から発生した油煙U等は、調理室2内の空気とともに油煙量低減手段10に供給される。油煙量低減手段10に供給された油煙Uは、油煙量低減手段10に設けられ且つ触媒所定温度T以上に加熱された触媒11により水蒸気と二酸化炭素に分解され、その後、排気経路9を介して加熱調理器1外へ排出されていく。
【0070】
被調理物3が所定時間加熱されると、調理工程が終了する。そして、使用者は、扉8を手前に引くことにより、加熱調理された被調理物3を調理室2から取り出すことができる。
【0071】
なお、第一の加熱手段4および第二の加熱手段5は同時に通電されてもよいし、交互に通電されてもよいし、調理工程中に通電−非通電を繰り返されてもよく、被調理物3が所定の調理性能を得られるように加熱するものであればよい。
【0072】
以上のように、本実施の形態によれば、図3(a)および図3(b)に示すように、油煙量低減手段10に、第三の加熱手段12を収納する収納部14を設けることにより、図1および図2に示すように、第三の加熱手段12の一部または全部を油煙量低減手段10の中に収納することができる。それゆえ、少なくとも収納部14内での第三の加熱手段12と油煙量低減手段10との距離L1を、従来の平板形状の油煙量低減手段10の時の距離Lよりも短くし、且つ第三の加熱手段12から油煙量低減手段10へ向けての入射角φ21を、従来の平板形状の油煙量低減手段10の時の入射角φよりも大きくすることができるので、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xよりも広い収納部14は、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xと略同等の放射熱量を受けることができる。
【0073】
したがって、第三の加熱手段12は、油煙量低減手段10を加熱するのに、図4に示すように、油煙量低減手段10へ向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xよりもより広い部分X1を触媒所定温度T以上に加熱することができる。すなわち、油煙量低減手段10に均等に配置された触媒11のうち、触媒所定温度T以上になる触媒11の量を多くすることができるので、触媒11はより多くの油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。
【0074】
以上のように、排気経路9を介して加熱調理器1から排出される油煙Uの量を低減することができ、台所が油煙Uで充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れ、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのを低減することができる。
【0075】
なお、調理工程終了後も、被調理物3や第一の加熱手段4または第二の加熱手段5の温度が高いので、被調理物3や第二の加熱手段5から油煙Uが発生したりする。そのため、調理工程終了後も第三の加熱手段12に通電して、油煙量低減手段10を加熱するようにしてもよい。
【0076】
それから、図5に示すように、収納部14の断面形状を、第三の加熱手段12の断面形状と相似形(例えば、第三の加熱手段12も収納部14の断面形状も略円形形状であったり、略三角形形状であったりする等)にすることにより、第三の加熱手段12と油煙量低減手段10との距離L1と入射角φ21(φ21≒0(rad))をほぼ一定にすることができるので、放射熱の形態係数F1、2をほぼ一定にすることができる。それゆえ、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xよりも広い部分X1が受ける放射熱の量をほとんど同量にすることができるので、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xよりも広い部分X1を触媒所定温度T以上に、より確実に加熱することができる。
【0077】
したがって、触媒所定温度T以上になる触媒11の量をより確実に多くすることができるので、触媒11はより多くの油煙Uをより確実に水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。
【0078】
その結果、排気経路9を介して加熱調理器1から排出される油煙Uの量を低減することができ、台所が油煙Uで充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより確実に低減することができる。
【0079】
(実施の形態2)
図6(a)は、本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の要部拡大断面図である。尚、上記実施の形態における加熱調理器と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0080】
第三の加熱手段12は、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xに対して、放射熱と対流熱伝達の両方の熱量を供給することができるので、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xの温度を触媒所定温度T以上に加熱することができる。
【0081】
そこで、本実施の形態では、図6(a)に示すように、油煙量低減手段10に対して第三の加熱手段12の投影部分近傍X、すなわち、第三の加熱手段12により触媒所定温度T以上に加熱される部分の厚みtxをそれ以外の部分Yの厚みtyよりも厚くするようにしたもので、油煙量低減手段10の厚み方向において、第三の加熱手段12により触媒所定温度T以上に加熱される部分を多くすることができる。
【0082】
したがって、油煙量低減手段10の第三の加熱手段12の投影部分近傍Xを通過する油煙Uを、より水蒸気と二酸化炭素に分解することができ、第三の加熱手段12の投影部分近傍Xから、水蒸気と二酸化炭素に分解されないで通過してしまう油煙Uの量をより低減することができる。すなわち、排気経路9を介して加熱調理器1から排出される油煙Uの量を低減することができ、台所が油煙Uで充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れ、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのを低減することができる。
【0083】
なお、図6(b)に示すように、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xの厚みを、それ以外の部分Yよりも厚くした油煙量低減手段10に、第三の加熱手段12を収納する収納部14を設けてもよい。
【0084】
(実施の形態3)
図7は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の油煙量低減手段の斜視図である。尚、上記実施の形態における加熱調理器と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0085】
本実施の形態における加熱調理器は、図7に示すように、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xの孔13の大きさを、それ以外の部分Yの孔13の大きさよりも大きくしたもので、調理工程中に調理室2内で発生した油煙Uが、第三の加熱手段12の投影部分近傍Xを通過しやすくなり、それ以外の部分Yを通過しにくくなる。すなわち、触媒所定温度T以上に加熱される部分である第三の加熱手段12の投影部分近傍Xを通過する油煙Uの量が多くなるので、油煙量低減手段10はより多くの油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。
【0086】
したがって、排気経路9を介して加熱調理器1から排出される油煙Uの量をより低減し、台所が油煙Uで充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れて、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより低減することができる。
【0087】
なお、上記構成に加え前記第2の実施の形態(図6(a)および図6(b))同様に、第三の加熱手段12の投影部分近傍Xの厚みをそれ以外の部分Yの厚みよりも厚くするようにしてもよい。
【0088】
(実施の形態4)
図8は、本発明の第4の実施の形態における加熱調理器の油煙量低減手段の斜視図である。尚、上記実施の形態における加熱調理器と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0089】
本実施の形態における加熱調理器は、図8に示すように、油煙量低減手段10において、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xの孔13の数を、それ以外の部分Yの孔13の数よりも多くしたもので、調理工程中に調理室2内で発生した油煙Uは、油煙量低減手段10の孔13の数が多い投影部分近傍Xを通過しやすくなり、それ以外の部分Yを通過しにくくなる。それゆえ、触媒所定温度T以上に加熱された部分である第三の加熱手段12の投影部分近傍Xを通過する油煙Uの量が多くなるので、油煙量低減手段10はより多くの油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。
【0090】
したがって、排気経路9を介して加熱調理器1から排出される油煙Uの量をより低減することができ、台所が油煙Uで充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れて、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより低減することができる。
【0091】
なお、上記構成に加え、前記第2の実施の形態(図6(a)および図6(b))同様に、第三の加熱手段12の投影部分近傍Xの厚みをそれ以外の部分Yの厚みよりも厚くするようにしてもよい。
【0092】
(実施の形態5)
図9(a)は、本発明の第5の実施の形態における加熱調理器の要部拡大断面図、(b)は、同加熱調理器の熱拡散板の斜視図、(c)は、同加熱調理器の油煙量低減手段の斜視図である。尚、上記実施の形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0093】
本実施の形態における加熱調理器は、図9に示すように、油煙量低減手段10と第三の加熱手段12との間でかつ油煙量低減手段10に接触するように、熱伝導率が油煙量低減手段10よりも高く、且つ油煙量低減手段10の格子状の孔13と略同様の格子状の孔16を有した熱拡散板15(例えば、シリカ、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムの成分で作られている油煙量低減手段10に対して、熱拡散板15はSUSや鉄等の金属で形成される等)を設けたもので、熱拡散板15に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Zが第三の加熱手段12により加熱されるとともに、第三の加熱手段12により供給された熱は熱伝導により熱拡散板15内を、図9(a)の矢印に示すように、拡散していくので、熱拡散板15と接触する油煙量低減手段10は、熱拡散板15を介して第三の加熱手段12により均一に加熱されることになる。すなわち、第三の加熱手段12だけでは加熱しにくい部分Yを、熱拡散板15により加熱することができる。
【0094】
それゆえ、図9(c)に示すように、熱拡散板15を介して第三の加熱手段12により触媒所定温度T以上に加熱される部分X2をより広くすることができるので、油煙量低減手段10が油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解することができる部分をより多くすることができる。
【0095】
したがって、排気経路9を介して加熱調理器1から排出される油煙Uの量を低減することができ、台所が油煙Uで充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのを低減することができる。
【0096】
なお、図10(b)に示すように、熱拡散板15において、少なくとも熱拡散板15に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xaの孔16の大きさを、それ以外の部分Yaの孔16の大きさよりも大きくしてもよい。このように構成すれば、シリカや酸化マグネシウム、酸化アルミニウムの成分で構成される油煙量低減手段10は従来と同様の形状で(すなわち、油煙量低減手段10の形状を変更することなく)、SUSや鉄等の金属で形成される熱拡散板15の形状を変更するだけで、図9(c)に示すように、熱拡散板15により油煙量低減手段10の触媒所定温度T以上に加熱される部分X2を広くすることができるとともに、触媒所定温度T以上に加熱された部分X2を通過する油煙Uの量を多くすることができるので、より多くの油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。
【0097】
また、図11(b)に示すように、熱拡散板15において、少なくとも熱拡散板15に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xbの孔16の数を、それ以外の部分Ybの孔16の数よりも多くしてもよい。この場合も、シリカや酸化マグネシウム、酸化アルミニウムの成分で構成される油煙量低減手段10は従来と同様の形状で(すなわち、油煙量低減手段10の形状を変更することなく)、SUSや鉄等の金属で形成される熱拡散板15の形状を変更するだけで、図9(c)に示すように、熱拡散板15により油煙量低減手段10の触媒所定温度T以上に加熱される部分X2を広くすることができるとともに、触媒所定温度T以上に加熱された部分X2を通過する油煙Uの量を多くすることができるので、より多くの油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。
【0098】
それから、図12に示すように、油煙量低減手段10において、図9(a)に示す熱拡散板15と同様の第二の熱拡散板17を、第三の加熱手段12と反対側になる油煙量低減手段10の裏面10aに接触するように設けるようにすれば、油煙量低減手段10に向けての第三の加熱手段12の投影部分近傍Xが第三の加熱手段12により加熱されるとともに、第二の熱拡散板17において、第三の加熱手段12の投影部分近傍Xと接触する部分Qが加熱され、第三の加熱手段12により供給された熱が、図12の矢印に示すように、第二の熱拡散板17内を熱伝導により拡散していくので、第二の熱拡散板17が油煙量低減手段10を介して第三の加熱手段12により均一に加熱されることになる。
【0099】
そして、均一に加熱された第二の熱拡散板17により、油煙量低減手段10の裏面10aも均一に加熱され、さらに、第三の加熱手段12の投影部分近傍X以外の部分Yが、裏面10a側からも加熱されるので、油煙量低減手段10の温度ムラをより一層低減することができ、油煙量低減手段10の触媒所定温度T以上に加熱される部分をより広めることができる。その結果、油煙量低減手段10はより多くの油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解して、排気経路9を介して加熱調理器1から排出される油煙Uの量をより低減することができ、台所が油煙Uで充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れてしまったりして、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより低減することができる。
【0100】
なお、第二の熱拡散板17にも油煙量低減手段10の格子状の孔13と略同様の格子状の孔18を設けていることは言うまでもない。
【0101】
また、図12では、熱拡散板15と第二の熱拡散板17の両方を設けた構成にしているが、熱拡散板15がなくて、第二の熱拡散板17だけを設けてもよい。
【0102】
(実施の形態6)
図13は、本発明の第6の実施の形態における加熱調理器の要部断面図である。尚、上記実施の形態における加熱調理器と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0103】
本実施の形態における加熱調理器は、図13に示すように、油煙量低減手段10を回転させたり揺動させたりする駆動手段19を設け、調理工程中に、駆動手段19を動作させて油煙量低減手段10を回転させたり揺動させて、第三の加熱手段12により加熱される部分を変化させるもので、油煙量低減手段10を均一に加熱することができる。それゆえ、油煙量低減手段10および油煙量低減手段10に配置された触媒11を触媒所定温度T以上に均一に加熱し、油煙量低減手段10および触媒11の温度ムラをより一層低減することができるので、油煙量低減手段10はより一層多くの油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解することができる。
【0104】
したがって、排気経路9を介して加熱調理器1から排出される油煙Uの量をより一層低減することができ、台所が油煙Uで充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れて、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより一層低減することができる。
【0105】
なお、第一の加熱手段4または第二の加熱手段5が被調理物3を加熱調理する前に、第三の加熱手段12および駆動手段19を動作させるようにすれば、調理室2内に油煙Uが発生する前に、油煙量低減手段10および触媒11を触媒所定温度T以上に均一に加熱することができ、調理工程開始時から油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解することができるので、排気経路9から排出される油煙Uの量をさらに低減することができるのでより良い。
【0106】
(実施の形態7)
図14は、本発明の第7の実施の形態における加熱調理器の断面図、図15は、同加熱調理器の油煙量低減手段の斜視図である。尚、上記実施の形態における加熱調理器と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0107】
本実施の形態における加熱調理器は、図14および図15に示すように、油煙量低減手段10の形状を、第三の加熱手段12と略同形状としたもので、それにより、第三の加熱手段12は、油煙量低減手段10を均一に加熱することができ、油煙量低減手段10の温度ムラを防止することができる。
【0108】
それゆえ、油煙量低減手段10を触媒所定温度T以上に均一に加熱することができるので、油煙Uが油煙量低減手段10のどの部分を通過しても、油煙量低減手段10は、油煙Uを水蒸気と二酸化炭素に分解することができ、排気経路9を介して加熱調理器1から排出される油煙Uの量をより一層低減することができる。
【0109】
したがって、台所が油煙Uで充満して油煙臭い状態になってしまったり、台所の壁面等に油煙Uが付着して台所が汚れて、台所の衛生状態を低下させてしまって使用者に不快感を与えたりするのをより一層低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0110】
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、油煙量低減手段において、触媒所定温度以上に加熱される部分を多くすることができるので、排気経路から油煙が排出されるのを大幅に低減することができ、業務用の加熱調理器等の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の実施の形態1における加熱調理器の断面図
【図2】同加熱調理器の油煙量低減手段近傍の部分拡大断面図
【図3】(a)同加熱調理器の油煙量低減手段の斜視図(b)同油煙量低減手段の第三の加熱手段を収納した場合の斜視図
【図4】同油煙量低減手段の温度分布を示す斜視図
【図5】他の例を示す加熱調理器の要部拡大断面図
【図6】(a)本発明の実施の形態2における加熱調理器の要部拡大断面図(b)加熱調理器の他の例を示す要部拡大断面図
【図7】本発明の実施の形態3における加熱調理器の油煙量低減手段の斜視図
【図8】本発明の実施の形態4における加熱調理器の油煙量低減手段の斜視図
【図9】(a)本発明の実施の形態5における加熱調理器の要部拡大断面図(b)同加熱調理器の熱拡散板の斜視図(c)同加熱調理器の油煙量低減手段の斜視図
【図10】(a)同油煙量低減手段の斜視図(b)熱拡散板の他の例を示す斜視図
【図11】(a)同油煙量低減手段の斜視図(b)熱拡散板の他の例を示す斜視図
【図12】加熱調理器の他の例を示す要部拡大断面図
【図13】本発明の実施の形態6における加熱調理器の要部断面図
【図14】本発明の実施の形態7における加熱調理器の断面図
【図15】同加熱調理器の油煙量低減手段の斜視図
【図16】従来の加熱調理器の横方向から見た縦断面図
【図17】同加熱調理器の油煙量低減手段近傍の部分拡大断面図
【図18】同油煙量低減手段の温度分布を示す斜視図
【図19】同油煙量低減手段に配置された触媒の温度と油煙分解能力の関係を示す図
【図20】同油煙量低減手段の面要素と第三の加熱手段との位置関係を示す拡大図
【符号の説明】
【0112】
1 加熱調理器
2 調理室
3 被調理物
4 第一の加熱手段
5 第二の加熱手段
6 焼き網
7 受皿
10 油煙量低減手段
12 第三の加熱手段
13、16、18 孔
14 収納部
15 熱拡散板
17 第二の熱拡散板
19 駆動手段




 

 


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