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発明の名称 炊飯器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−37672(P2007−37672A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−223642(P2005−223642)
出願日 平成17年8月2日(2005.8.2)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 新田 浩朗
要約 課題
鍋加熱手段への電力の供給を停止することで沸騰維持工程におけるおねばのふきこぼれを防止しているため、強制対流により素早く均一に米のα化を促進することができないという課題を有していた。

解決手段
上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋を貫通し前記鍋と連通して炊飯中に生じた蒸気を前記本体外に排出する蒸気筒と、炊飯中に生じたおねばを鍋内に還流し蒸気を本体外に排出するおねば処理部を有し、おねば処理部はおねばたまり部と蒸気のみを透過する透湿膜と前記おねばたまり部下方に還流孔を有し、前記透湿膜を透過した蒸気を前記蒸気筒から前記本体外に排出するようにした炊飯器を提供する。
特許請求の範囲
【請求項1】
上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋を貫通し前記鍋と連通して炊飯中に生じた蒸気を前記本体外に排出する蒸気筒と、炊飯中に生じたおねばを鍋内に還流し蒸気を本体外に排出するおねば処理部とを有し、前記おねば処理部はおねばたまり部と蒸気のみを透過する透湿膜と前記おねばたまり部下方に還流孔とを有し、前記透湿膜を透過した蒸気を前記蒸気筒から前記本体外に排出する炊飯器。
【請求項2】
上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋に配設され前記鍋を覆う加熱板と、前記蓋を貫通し前記鍋と連通して炊飯中に生じた蒸気を前記本体外に排出する蒸気筒と、前記加熱板は炊飯中に生じたおねばを鍋内に還流し蒸気を本体外に排出するおねば処理部とを有し、前記おねば処理部はおねばたまり部と蒸気のみを透過する透湿膜と前記おねばたまり部下方に還流孔とを有し、前記鍋内に突出して設けられ、前記透湿膜を透過した蒸気を前記蒸気筒から前記本体外に排出する炊飯器。
【請求項3】
蒸気筒は蓋に着脱自在に取り付けられ、前記蒸気筒内部におねば処理部を有し、鍋に近い側から還流孔、おねばたまり部、透湿膜の順に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項4】
還流孔は、炊飯中に生じたおねばを消泡するおねば消泡部を設けた請求項1から3のいずれか1項に記載の炊飯器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示された従来例の炊飯器は、おねば処理部として蒸気筒を有し、蒸気筒内部には移動可能なフロートを有し、フロートの移動を検知するフロート検知手段を蒸気筒周辺に配設し、フロート検知手段からの信号に応じて鍋の加熱を加減することでおねばのふきこぼれを防止している。図4を用いて、従来例の炊飯器を説明する。図4は従来例の炊飯器の断面図である。図4において、50は蓋47に着脱自在に取り付けられる蒸気筒であり、66は蒸気筒内部に移動可能に内装されるフロート、67はフロート66の移動を検知するフロート検知部である。フロート66は円筒状または球状の磁石よりなり、蒸気筒50の下面にはフロート66の移動をガイドするための窪んだ溝69が設けられている。また、フロート検知部67にはリードスイッチを用い、フロート66の移動を検知する。
【0003】
炊飯は、工程別時間順に前炊き、炊き上げ、沸騰維持、蒸らしに大分され、前炊き〜炊き上げ工程においては蒸気筒を通過するのは蒸気のみであるのに対し、沸騰維持工程においては蒸気筒を蒸気に加えておねばが進入する。蒸らし工程においては蒸気筒を蒸気のみが通過する。おねばは米のうまみ成分を豊富に含むため、これを炊飯器の外部にふきこぼれさせてしまうことにより、炊き上がりのご飯の食味を損ねることが一般的に知られている。そこで、蒸気筒は蒸気のみを炊飯器の外部に排出し、おねばを通過させない機能を有する必要がある。すなわちフロート66は蒸気のみによっては移動不可能であり、おねばの上昇に伴い移動するような重量及び溝69の傾斜角度としている。
【0004】
具体的な動作としては、沸騰維持工程におけるおねばの蒸気筒50への進入に伴いフロート66の下部におねばが溜まり、内部圧力の上昇によりフロート66が移動し、フロート検知部67のリードスイッチが動作することにより、鍋加熱手段への電力の供給を一定時間停止する。このことにより、おねばが炊飯器の外部にふきこぼれることを防止している。
【特許文献1】特開2000−262399号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
おいしいご飯を炊くためには、沸騰維持工程初期において鍋加熱手段への連続通電による強い火力を入力し、鍋内の米水に強制対流を起こし均一に加熱することで素早く均一に米のα化を促進する必要がある。しかしながら前記従来の構成では上述のように、鍋加熱手段への電力の供給を停止することで沸騰維持工程におけるおねばのふきこぼれを防止しているため、米水の強制対流により素早く均一に米のα化を促進することができないという課題を有していた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋を貫通し前記鍋と連通して炊飯中に生じた蒸気を前記本体外に排出する蒸気筒と、炊飯中に生じたおねばを鍋内に還流し蒸気を本体外に排出するおねば処理部とを有し、おねば処理部はおねばたまり部と蒸気のみを透過する透湿膜と前記おねばたまり部下方に還流孔とを有し、前記透湿膜を透過した蒸気を前記蒸気筒から前記本体外に排出するようにした炊飯器とする。
【0007】
これにより、炊飯工程中に発生する蒸気は炊飯器本体外に排出されるが、米のうまみ成分を豊富に含むおねばがふきこぼれにより排出されることはない。よって、沸騰維持工程においてふきこぼれを気にすることなく鍋加熱手段への連続通電による強い火力で鍋内の米水に強制対流を起こし均一に加熱することで素早く均一に米のα化を促進することができ、おいしいご飯を炊くことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の炊飯器は、炊飯中に生じたおねばを透湿膜にて炊飯器本体外にふきこぼれることを防ぐことで、沸騰維持工程においてふきこぼれを気にすることなく鍋加熱手段への連続通電による強い火力で鍋内の米水に強制対流を起こし均一に加熱することで素早く均一に米のα化を促進することができ、おいしいご飯を炊くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋を貫通し前記鍋と連通して炊飯中に生じた蒸気を前記本体外に排出する蒸気筒と、炊飯中に生じたおねばを鍋内に還流し蒸気を本体外に排出するおねば処理部とを有し、おねば処理部はおねばたまり部と蒸気のみを透過する透湿膜と前記おねばたまり部下方に還流孔とを有し、前記透湿膜を透過した蒸気を前記蒸気筒から前記本体外に排出するようにした炊飯器とすることにより、炊飯中に生じたおねばをおねばたまり部に貯留し鍋内に還流することにより急激な沸騰による透湿膜へのおねばの集中を抑制することができ、効率よくふきこぼれを防止することができる。よって沸騰維持工程においてふきこぼれを気にすることなく鍋加熱手段への連続通電による強い火力で鍋内の米水に強制対流を起こし均一に加熱することで素早く均一に米のα化を促進することができ、おいしいご飯を炊くことができるものである。
【0010】
第2の発明は、上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋に配設され前記鍋を覆う加熱板と、前記蓋を貫通し前記鍋と連通して炊飯中に生じた蒸気を前記本体外に排出する蒸気筒と、前記加熱板は炊飯中に生じたおねばを鍋内に還流し蒸気を本体外に排出するおねば処理部とを有し、おねば処理部はおねばたまり部と蒸気のみを透過する透湿膜と前記おねばたまり部下方に還流孔とを有し、鍋内に突出して設けられ、前記透湿膜を透過した蒸気を前記蒸気筒から前記本体外に排出するようにした炊飯器とすることにより、おねば処理部が鍋に近接していることでおねばの鍋への還流が早く、鍋内に突出していることで泡状となったおねばが還流孔に達した際に加速して勢いを増しおねばたまり部に連続して進入することを防止することができる。すなわち、従来の炊飯器では鍋内でおねばが上昇する速度に対し、その5〜6倍の速度で蒸気筒内部に流入するためふきこぼれを誘発し易かったが、本発明ではおねばたまり部に流入する時点で鍋内でのおねば速度とほぼ等速である。よって急激な沸騰によりおねばが透湿膜に集中して蒸気が通過し難くなり鍋内の圧力が上昇することを防止することができ、スムーズに蒸気を炊飯器本体外に排出することができるものである。また、もともとおねばの付着が余儀なくされる加熱板におねば処理部を設けることで洗浄部品点数を減らすことができ、お手入れ性を向上させることができる。
【0011】
第3の発明は、特に、第1の発明の蒸気筒は、前記蓋に着脱自在に取り付けられ、前記蒸気筒内部に前記おねば処理部を有し、鍋に近い側から還流孔、おねばたまり部、透湿膜の順に設けられたことを特徴とする炊飯器とすることにより、炊飯中に発生する物質のうち密度が大きい順に、鍋内〜おねばたまり部、おねばたまり部〜透湿膜、本体外に分離されるようにしている。これにより、効率よく蒸気を炊飯器本体外に排出することができる。また、おねば処理部を着脱自在とすることでおねば処理部に付着したおねばを容易に水洗いなどで除去することができ常に清潔に保つことができるものである。
【0012】
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1項に記載の発明の還流孔には炊飯中に生じたおねばを消泡するおねば消泡部を設けた炊飯器とすることにより、炊飯中に鍋内で発生したおねばをおねば消泡部にて消泡し水滴状にすることで鍋内に戻す作用を有し、これにより透湿膜におねばが多量に付着し透湿性能を低下させることを防ぐことができる。
【0013】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における炊飯器の断面図を示したものである。図2は本発明の実施の形態1におけるおねば処理部の透過斜視図を示したものである。
【0014】
図1において、1は炊飯器の本体を示す。本体1は着脱自在の鍋2を内装する。本体1には、その上面を覆う蓋3が開閉自在に配設されている。実施の形態1の炊飯器は後述する方法で鍋2を誘導加熱し、鍋2内の米と水を加熱調理する。本体1は、鍋2の底部を誘導加熱する鍋加熱手段4(誘導加熱コイルである)、鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段5、制御手段6を有する。蓋3は更に、鍋2の開口部を覆う加熱板7、加熱板7を誘導加熱する加熱板加熱手段8(誘導加熱コイルである)、加熱板7の温度を検知する加熱板温度検知手段9、着脱自在のおねば処理部10を有する。加熱板7は、加熱板シールパッキン11が付いた着脱式の加熱板であり、蓋3の下面に取り付けられる。加熱板7は、中心部に蒸気孔12を有する。加熱板温度検知手段9は、加熱板7に圧接される。蓋3の中心部の蒸気孔12と対向する部分に蒸気孔14を有し、蓋3下面と加熱板7の間には蓋シールパッキン13が設けられる。おねば処理部10(後に詳細を説明)は、蒸気孔12と対向する部分に還流孔14を有し、還流孔14にはおねばを消泡するおねば消泡部15を有し、上部には蒸気を透過する透湿膜16を有し、内部にはおねばたまり部17を有する。
【0015】
制御手段6は、回路基板(図示しない)に搭載されたマイクロコンピュータを有する。制御手段6(マイクロコンピュータ)はソフトウエアにより、ユーザが操作パネル(図示しない)を介して入力する操作指令、鍋温度検知手段5、加熱板温度検知手段9から入力される信号に基づき、あらかじめマイクロコンピュータに記憶された炊飯プログラムにより、鍋2、加熱板7の加熱制御を行う。制御手段6は、鍋加熱手段4、加熱板加熱手段8の加熱量を、各加熱手段の通電率及び/又は通電量によって制御する。
【0016】
図2は、おねば処理部10の透過斜視図であり、おねば消泡部15は50メッシュのステンレスメッシュ18を一定距離だけ離して2枚一組で用いた。透湿膜16は、フッ素樹脂からなる透湿性皮膜とポリアミド繊維を重ね合わせ、加熱加圧処理して積層一体化することにより、複合透湿シートとしたものを用いた。透湿性皮膜は、水蒸気を透過させる透湿性を有するとともに、水等の液体を透過させない程度の微孔を有する皮膜であり、透湿度が50g/cm/h以上の透湿性 を有する皮膜である。
【0017】
おねば処理部10は、おねば消泡部15と透湿膜16を分割するように2部品に分解することが可能であり、これによりおねば消泡部15と透湿膜16を上下方向から掃除することができるようになっている。
【0018】
以上のように構成された本発明の実施の形態1における炊飯器の炊飯工程の動作を説明する。
【0019】
ユーザが、炊飯を行う米とその米量に対応する水とを鍋2に入れ、本体1に内装する。更にユーザが炊飯開始スイッチ(図示しない)を操作すると、炊飯工程が実施される。炊飯工程は、時間順に前炊き、炊き上げ、沸騰維持、蒸らしに大分される。前炊き工程において、鍋2の温度が米の吸水に適した温度(50℃)になるように鍋加熱手段4を制御し、鍋2内の米と水とを加熱する。次に、炊き上げ工程において、鍋2の温度が所定値(100℃)になるまで鍋加熱手段4によって鍋2を所定の熱量で加熱する。この時の温度上昇速度によって、炊飯量を判定する。沸騰維持工程において、鍋2の水が無くなり、鍋2の温度が100℃を超えた所定値になるまで、鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段8に通電し、米と水を加熱する。最後に蒸らし工程において、一定時間の間に複数回、炊飯量に応じた鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段11による加熱(追い炊き)と加熱の停止(休止)を繰り返す。
【0020】
沸騰維持工程では、鍋加熱手段4への連続通電により鍋2内の米水は激しく沸騰し、おねばが泡状となって鍋2内部を満たし、蒸気孔12まで達する。このおねばが蒸気と共に還流孔14を通っておねば消泡部15にて消泡された後水滴状となったおねばは鍋内に還流され、微細飛沫状となったものがおねば処理部10内に入り込むが、透湿膜16により炊飯器本体外に排出されることを防止する。一方、蒸気は透湿膜16を透過して炊飯器本体外に排出される。
【0021】
よって、沸騰維持工程においてふきこぼれを気にすることなく鍋加熱手段4への連続通電による強い火力で鍋2内の米水に強制対流を起こし均一に加熱することで素早く均一に米のα化を促進することができ、おいしいご飯を炊くことができる。
【0022】
また、本実施の形態における透湿膜16は、繊維基布としてポリアミド繊維を用い樹脂皮膜としてフッ素樹脂から成る透湿膜を用い、加熱加圧処理して積層一体化することにより複合透湿シートを成形しているが、これにより繊維基布が持つ耐引張り特性・耐せん断特性により炊飯による急激な温度変化やお手入れの際の洗浄による樹脂皮膜の劣化を最小限に抑えることができるものである。また、樹脂皮膜としてフッ素樹脂またはシリコン樹脂を用いることで、化学安定性に優れることで透湿膜に水滴が通過し得るような大きな孔が開いたり亀裂が生じたりすることはないので耐水性を低下させることなく、また高い層間剥離強度と柔軟性を維持することができる。さらに耐熱性、耐候性、耐防汚性ともに優れるため経年劣化を最小限に抑えることができるものである。
【0023】
繊維基布としては、ポリエステル、ポリアミド、レーヨンなどの合成繊維・半合成繊維や綿、ウールなどの天然繊維またはこれらを混用したものを任意に使用することができる。本実施の形態では、繊維基布と樹脂皮膜の加熱加圧処理により透湿膜を成形しているが、繊維基布にフッ素系、シリコン系等の撥水剤で処理を施すことにより、成形の際に樹脂皮膜が繊維基布内部及び裏面に浸透しやすくなることで透湿性能が安定しないといった問題や、蒸気が凝縮して結露した水分が繊維基布内部及び裏面に浸透しやすくなることで透湿性能が損なわれるといった問題を解決できる。なお、フッ素系の撥水剤で処理した繊維基布には樹脂皮膜としてフッ素樹脂を組み合わせ、シリコン系の撥水剤で処理した繊維基布には樹脂皮膜としてシリコン樹脂を組み合わせた透湿膜とすることにより、高い層間剥離強度と柔軟性を維持することができる。
【0024】
樹脂皮膜としては、アクリル樹脂、シリコン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ナイロン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、メラミン系樹脂やこれらを混用したものを任意に使用することができる。
【0025】
樹脂皮膜は、必要に応じて酸化防止剤、抗菌剤、防かび剤、発錆防止剤、滑剤、顔料、耐熱安定剤等の添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で含んでいてもよいものである。
【0026】
また、炊き上げ、沸騰維持、蒸らしの各工程において炊飯器本体外に排出される蒸気の量としては30分間で90g〜100gであり、この水蒸気量を透過させる透湿膜16の透湿度は16g/cm/h以上である必要がある。これは、水蒸気が各工程で平均的に発生する量として算出される透湿度であるが、例えば炊飯時間を短縮するために設定されている早炊きコースでは炊き上げ、沸騰維持、蒸らしの各工程が短縮されているため、同程度の蒸発量が20分程度で発生するため透湿膜16の透湿度は24g/cm/h以上である必要がある。また、前記各工程において最も蒸気が発生する工程は沸騰維持工程であり5分間で50g程度発生する。よって、沸騰維持工程に発生する蒸気量を基準とする透湿度は50g/cm/h以上となりこれを本実施の形態における炊飯器の透湿膜16に用いた。以上の透湿膜を用いることにより、急激な沸騰によりおねばが透湿膜16に集中して蒸気が通過し難くなり鍋内の圧力が上昇することを防止することができ、スムーズに蒸気を炊飯器本体外に排出することができる。
【0027】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における炊飯器の断面図を示したものである。
【0028】
加熱板20は、加熱板シールパッキン11が付いた着脱式の加熱板であり、蓋3の下面に取り付けられる。加熱板20は、中心部におねば処理部21を有する。おねば処理部21は鍋2内に突出して設置され、下部に還流孔22を有し、還流孔22にはおねばを消泡するおねば消泡部23を有し、上部には蒸気を透過する透湿膜24を有し、内部にはおねばたまり部25を有する。おねば消泡部23は実施の形態1と同等の構成とした。
【0029】
以上のように構成された本発明の実施の形態2における炊飯器の沸騰維持工程の動作を説明する。
【0030】
沸騰維持工程では、鍋加熱手段4への連続通電により鍋2内の米水は激しく沸騰し、おねばが泡状となって鍋2内部を満たし、還流孔22まで達する。その後おねばは、おねば消泡部23にて消泡され、水滴状となったおねばが鍋内に還流され、微細飛沫状となったものがおねばたまり部25内に入り込むが、透湿膜24により炊飯器本体外に排出されることを防止する。一方、蒸気は透湿膜24を透過して炊飯器本体外に排出される。
【0031】
本実施の形態におけるおねば処理部21は加熱板20に対し鍋2内に突出して設けられているため、泡状となったおねばが還流孔22に達した際に加速して勢いを増しおねばたまり部に連続して進入することを防止することができる。すなわち、従来の炊飯器では鍋2内でおねばが上昇する速度に対し、その5〜6倍の速度で蒸気筒内部に流入するためふきこぼれを誘発し易かったが、本実施の形態ではおねば消泡部23に達しておねばたまり部に流入する時点で鍋2内でのおねば速度とほぼ等速であるため、急激な沸騰によりおねばが透湿膜24に集中して蒸気が通過し難くなり鍋2内の圧力が上昇することを防止することができ、スムーズに蒸気を炊飯器本体外に排出することができるものである。
【0032】
よって、沸騰維持工程においてふきこぼれを気にすることなく鍋加熱手段4への連続通電による強い火力で鍋2内の米水に強制対流を起こし均一に加熱することで素早く均一に米のα化を促進することができ、おいしいご飯を炊くことができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上のように、本発明の炊飯器は、おねばのふきこぼれを透湿膜にて防ぐことで、沸騰維持工程における鍋加熱手段への連続通電により素早く均一に米のα化を促進することができ、おいしいご飯を炊くことができるため家庭用または業務用の炊飯器として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態1における炊飯器の断面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるおねば処理部の透過斜視図
【図3】本発明の実施の形態2における炊飯器の断面図
【図4】従来の炊飯器の断面図
【符号の説明】
【0035】
1 本体
2 鍋
3 蓋
4 鍋加熱手段
5 鍋温度検知手段
6 制御手段
7、20 加熱板
8 加熱板加熱手段
9 加熱板温度検知手段
10、21 おねば処理部
11 加熱板シールパッキン
12 蒸気孔
13 蓋シールパッキン
14、22 還流孔
15、23 おねば消泡部
16、24 透湿膜
17、25 おねばたまり部
18 ステンレスメッシュ




 

 


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