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炊飯器 - 松下電器産業株式会社
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発明の名称 炊飯器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−29213(P2007−29213A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−213674(P2005−213674)
出願日 平成17年7月25日(2005.7.25)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 安信 淑子 / 三島 基道
要約 課題
生成したγ−アミノ酪酸を水に溶出させることなく、全て効率よく炊飯米に含有させることができるようにした炊飯器を提供することを目的とする。

解決手段
炊飯用の水の供給前に、ミスト発生手段17により、内鍋10内の米類にミストを供給するようにしたものである。これにより、ミスト供給時には米類は水に浸漬していないので、生成されたγ−アミノ酪酸は、水中に溶出されることなく、全て米類内部に留まり、γ−アミノ酪酸が増えた炊飯米を得ることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
米類を収容する内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記内鍋の温度を測定する温度測定手段と、前記内鍋の温度に基づいて前記加熱手段に与える電力を制御する制御手段と、炊飯用の水を貯水する水タンクと、前記水タンクの水を内鍋に供給する給水手段と、前記給水手段による内鍋への水の供給前に内鍋内部にミストを供給するミスト発生手段とを備えた炊飯器。
【請求項2】
ミスト発生手段により発生させたミストを加熱するミスト加熱手段と、ミスト温度を測定するミスト温度測定手段とを備え、前記ミスト温度測定手段が測定したミスト温度に基づいて、制御手段にてミスト加熱手段に与える電力を制御する請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
制御手段は、ミスト温度を、30℃以上60℃以下で一定時間維持できるように制御する請求項2に記載の炊飯器。
【請求項4】
一定時間は、5分以上30分以下である請求項3に記載の炊飯器。
【請求項5】
前処理工程を炊飯工程として有し、前記前処理工程において、内鍋内部にミストを供給させるようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項6】
前処理工程において、給水手段による内鍋への水の供給前に内鍋内部にミストを供給するようにした請求項5に記載の炊飯器。
【請求項7】
制御手段は、前処理工程の内鍋内部の雰囲気温度を30℃以上60℃以下で一定時間維持できるように制御する請求項6に記載の炊飯器。
【請求項8】
一定時間は、5分以上60分以下である請求項7に記載の炊飯器。
【請求項9】
ミスト発生手段は、超音波振動子からなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の炊飯器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、米類に含まれるアミノ酸の一種であるγ−アミノ酪酸を増やすようにした健康志向の炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、玄米や胚芽米や分づき米を含む米類に含まれるアミノ酸の一種であるγ−アミノ酪酸は、血液の流れを活発にし、代謝機能を促進する働きがあることから、血圧上昇抑制効果や腎機能や肝機能を改善する効果があり、健康志向の高まりとともに注目されてきている。
【0003】
玄米などを20℃〜30℃の温水に1〜2晩漬け発芽させると、酵素の働きが活性化し、γ−アミノ酪酸が増えることが知られている。これは、酵素の働きにより、米類内部に含まれるグルタミン酸が代謝されて、γ−アミノ酪酸が生成されるためであると考えられている。
【0004】
そこで、炊飯器において、胚芽米を所定時間、所定温度で水に浸漬して発芽させる発芽工程を設けることにより、家庭で簡単に発芽米を作り、γ−アミノ酪酸を増やして、引き続き炊飯することができるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−245786号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、発芽工程で胚芽米などを水に浸漬させる必要があり、このとき生成されたγ−アミノ酪酸が水に溶出してしまい、これを炊飯米が十分に吸収することができないという課題があった。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、生成したγ−アミノ酪酸を水に溶出させることなく、全て効率よく炊飯米に含有させるようにした炊飯器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、炊飯用の水の供給前に、ミスト発生手段により、米類にミストを供給するようにしたものである。
【0008】
これにより、ミスト供給時には米類は水に浸漬していないので、生成されたγ−アミノ酪酸は、水中に溶出されることなく、全て米類内部に留まり、γ−アミノ酪酸が増えた炊飯米を得ることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の炊飯器は、生成したγ−アミノ酪酸を水に溶出させることなく、全て米類内部に留め、効率よくγ−アミノ酪酸が増えた炊飯米を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
第1の発明は、米類を収容する内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記内鍋の温度を測定する温度測定手段と、前記内鍋の温度に基づいて前記加熱手段に与える電力を制御する制御手段と、炊飯用の水を貯水する水タンクと、前記水タンクの水を内鍋に供給する給水手段と、前記給水手段による内鍋への水の供給前に内鍋内部にミストを供給するミスト発生手段とを備えた炊飯器とすることにより、ミスト供給時には米類は水に浸漬していないので、生成されたγ−アミノ酪酸は、水中に溶出されることなく、全て米類内部に留まり、γ−アミノ酪酸が増えた炊飯米を得ることができる。
【0011】
第2の発明は、特に、第1の発明において、ミスト発生手段により発生させたミストを加熱するミスト加熱手段と、ミスト温度を測定するミスト温度測定手段とを備え、前記ミスト温度測定手段が測定したミスト温度に基づいて、制御手段にてミスト加熱手段に与える電力を制御することにより、ミストの温度を上げることが可能となり、ミストを発生させた内鍋内部に収納された米類の含水率がより短時間で、より高く上昇し、酵素の活性化もより短時間で高まり、米類内部のグルタミン酸の代謝が促進され、結果、米類内部のγ−アミノ酪酸量をより増やすことができる。
【0012】
第3の発明は、特に、第2の発明において、制御手段は、ミスト温度を、30℃以上60℃以下で一定時間維持できるように制御することにより、ミストを発生させた内鍋内部に収納した米類の含水率を、最も効率よく上昇させることができ、結果、米類内部のγ−アミノ酪酸量を効率よく増やすことができる。
【0013】
第4の発明は、特に、第3の発明において、一定時間は、5分以上30分以下であることにより、内鍋内部の米類の含水率を上昇させつつ、生成されたγ−アミノ酪酸の溶出も最小限に抑制し、効率よくγ−アミノ酪酸を増やすことができる。
【0014】
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、前処理工程を炊飯工程として有し、前記前処理工程において、内鍋内部にミストを供給させるようにしたことにより、内鍋内に収納された米類のγ−アミノ酪酸量が増量し、そのまま自動的に炊き上げを行うことが可能になり、γ−アミノ酪酸が増量した炊飯米を簡便に得ることができる。
【0015】
第6の発明は、特に、第5の発明において、前処理工程において、給水手段による内鍋への水の供給前に内鍋内部にミストを供給するようにしたことにより、水に浸漬させたときのように、増量されたγ−アミノ酪酸が米類内部から溶出されることなく、そのまま炊き上げることができるので、より効率よくγ−アミノ酪酸量が増量された炊飯米を得ることができる。
【0016】
第7の発明は、特に、第6の発明において、制御手段は、前処理工程の内鍋内部の雰囲気温度を30℃以上60℃以下で一定時間維持できるように制御することにより、酵素活性がより高まる温度帯で維持され、米類内部のグルタミン酸の代謝が促進され、結果、米類内部のγ−アミノ酪酸量をより増やすことができる。
【0017】
第8の発明は、特に、第7の発明において、一定時間は、5分以上60分以下であることにより、酵素活性を高めつつ、γ−アミノ酪酸の熱による分解を最小限に抑制し、効率よく増やすことができる。
【0018】
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明において、ミスト発生手段は、超音波振動子からなることにより、内鍋内部にミストを発生させることが可能となる。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における炊飯器を示すものである。
【0021】
図に示すように、本実施の形態における炊飯器は、調理物(米類や水)を収容する内鍋10と、この内鍋10を加熱して、調理物の調理を行う電磁加熱コイルなどからなる加熱手段11と、内鍋10の温度を測定する温度センサーからなる温度測定手段12と、温度測定手段12が測定した内鍋10の温度に基づいて、炊飯の各工程を順次実行できるように、加熱手段11に与える電力を制御する制御手段13とを備えている。
【0022】
また、内鍋10とは別に、炊飯用の水を貯蔵しておく水タンク14を備え、この水タンク14からポンプよりなる給水手段15により、ミスト発生室16に水が供給され、ミスト発生手段17により、ミストが生成される。ミスト発生室16に供給される水の流量は、流量調節器18にて調節される。このミスト発生手段17は、主として超音波振動子で構成されており、生成されたミストは、蒸気通路パイプ19にて、内鍋10上部のミスト加熱室20に送られ、その後、内鍋10内部の調理物に噴射される。また、水タンク14の水は、給水手段15により内鍋10内へ供給され、炊飯が行われるものである。この場合、給水手段15による内鍋10への水の供給前に、ミスト発生手段17により内鍋10内部にミストを供給するように制御手段13により制御されている。
【0023】
ミスト加熱室20に与える電力は、ミストの温度を測定する温度センサーからなるミスト温度測定手段21が測定したミストの温度に基づいて、制御手段13にて制御される。なお、蒸気通路パイプ19、ミスト加熱室20、ミスト温度測定手段21は、炊飯蓋に配設されている。
【0024】
ここで、胚芽米3合(450g)を内鍋10に収納した場合を例にとって、本実施の形態における炊飯器の炊飯工程を説明する。
【0025】
まず、内鍋10に胚芽米を収納し、炊飯開始ボタンを押すことにより炊飯が開始される。
【0026】
すなわち、温度測定手段12で測定した内鍋10の温度に基づいて、炊飯工程の前処理、炊き上げ、むらしの各工程が実行される。まず、前処理工程においては、水タンク14からミスト発生室16に供給された水を用いて、超音波振動子を中心に構成されたミスト発生手段17により、ミストが生成され、生成されたミストは、蒸気通路パイプ19を通過して、ミスト加熱室20に送られ、ミスト加熱室20では、ミスト温度測定手段21の情報に基づいて、ミスト温度が40℃で維持されるように制御手段13にて制御される。40℃に維持されたミストは、内鍋10内部の胚芽米に20分間噴射され、さらに、前処理工程時において、内鍋10内部の雰囲気温度は、40℃で20分間維持されるように制御手段13において制御され、20分が経過すると、前処理工程は終了する。
【0027】
その後、水タンク14から炊飯に必要な水が、内鍋10内部に供給され、炊き上げ、むらしの各工程が行われ、炊飯が終了する。
【0028】
本実施の形態の炊飯器において、炊飯終了後得られた胚芽米から抽出されたγ−アミノ酪酸の遊離量は、(表1)に示したように、胚芽米100gあたり6mgであった。これは、(表2)に示したように、従来の発芽工程を設けた炊飯器で、炊飯終了後得られた胚芽米から抽出されたγ−アミノ酪酸の遊離量4mgと比較すると1.5倍に増加した。これは、下記の理由によるものである。
【0029】
【表1】


【0030】
【表2】


【0031】
一般にγ−アミノ酪酸は、浸水させる水温が40℃のとき、最も多く生成されることが知られている。(表2)に示したように、従来の炊飯器の発芽工程においては、40℃の水に20分間、浸漬させることにより、発芽工程終了後の胚芽米に含まれるγ−アミノ酪酸は3mgになった。さらに、γ−アミノ酪酸は、水溶性成分であることから、同時に浸漬させていた水中にも、胚芽米からγ−アミノ酪酸が1.5mg溶出されていた。
【0032】
その後、従来の炊飯器において、炊飯終了後の胚芽米に含まれるγ−アミノ酪酸量は、4mgとなり、胚芽米に含まれていた3mgと水中に溶出されていた1.5mgを合計した4.5mgではなかったことから、水に溶出したγ−アミノ酪酸をそのままご飯に再度吸収させることができなかった。これは、水に溶出したγ−アミノ酪酸が、炊き上げ中に一部熱により分解されたことが原因であると考えられる。
【0033】
このように、従来の炊飯器においては、発芽工程において水に浸漬させることにより、折角、増量させたγーアミノ酸が、水に溶出して、ロスを生じることが避けられなかった。
【0034】
一方、本実施の形態では、(表1)に示したように、内鍋10内の胚芽米に40℃に制御されたミストを20分間噴射することにより、胚芽内部の含水率は、34%に上昇し、含水率が上がっていた。
【0035】
γ−アミノ酪酸の生成に関与する酵素は、吸水により活性化することから、胚芽米に40℃のミストを20分間噴射したときは、従来の発芽工程で20分間浸漬させた胚芽米より含水率が高い分、酵素活性が高まる。加えて、本実施の形態では、前処理工程時の炊飯器内鍋内部の雰囲気温度が、従来の炊飯器の発芽工程時の水温と同様の40℃で維持されていることもあり、さらに多くのγ−アミノ酪酸が生成できたと考えられる。また、本実施の形態では、水に浸漬させていないので、生成されたγ−アミノ酪酸が水に溶出されるといったロスも生じない。その結果、炊飯終了後得られたγ−アミノ酪酸が、増量したと考えられる。
【0036】
なお、上記の例では、ミスト温度を40℃、維持時間は20分間としたが、これに限られるものではなく、ミスト温度30℃以上60℃以下、維持時間5分以上30分以下の範囲であれば、内鍋10内部に収納した米類の含水率を、効率よく上昇させることができ、生成されたγ−アミノ酪酸の溶出も最小限に抑制し、効率よくγ−アミノ酪酸を増やすことができる。また、前処理工程時において、内鍋10内部の雰囲気温度は40℃、維持時間は20分間としたが、ミストの場合と同様に、雰囲気温度30℃以上60℃以下、維持時間5分以上30分以下であれば、酵素活性がより高まる温度帯で維持され、米類内部のグルタミン酸の代謝が促進され、γ−アミノ酪酸の熱による分解を最小限に抑制し、効率よくγ−アミノ酪酸を増やすことができる。
【0037】
以上述べたところから明らかなように、本実施の形態の炊飯器は、炊飯するとき、前処理工程において、内鍋内部の米類に30℃以上60℃以下のミストを5分以上30分以下噴射することにより、米類内部の含水率を高め、酵素を活性化し、加えて、前処理工程時、内鍋内部の雰囲気温度を30℃以上60℃以下で、5分以上60分以下で維持することにより、さらにγ−アミノ酪酸を増量させることができるものである。また、前処理工程において、水に浸漬させていないので、増量したγ−アミノ酪酸が水に溶出されることなく、すべて米類内部に留めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、生成したγ−アミノ酪酸を水に溶出させることなく、全て米類内部に留め、効率よくγ−アミノ酪酸が増えた炊飯米を得ることができるので、健康志向の機器として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態における炊飯器の断面図
【符号の説明】
【0040】
10 内鍋
11 加熱手段
12 温度測定手段
13 制御手段
14 水タンク
15 給水手段
16 ミスト発生室
17 ミスト発生手段
20 ミスト加熱室
21 ミスト温度測定手段




 

 


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