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吸込具及びそれを用いた電気掃除機 - 松下電器産業株式会社
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発明の名称 吸込具及びそれを用いた電気掃除機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−21056(P2007−21056A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−210932(P2005−210932)
出願日 平成17年7月21日(2005.7.21)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 平野 章浩 / 副島 雅邦 / 黒木 義貴 / 宮原 敏文
要約 課題
ブラシノズルや隙間ノズルなどの吸込具の着脱が不衛生であると共に、吸込具と延長管の着脱が必要で、使用性が悪いという課題があった。

解決手段
パイプ部材19の下部略先端部に、ブラシ21を植毛したブラシホルダー22をパイプ部材19に対して回動自在に枢支し、ブラシホルダー22は、フックバネ24によって一定の角度αを有した位置との間を回動自在に構成され、ブラシホルダー22内面両側に形成したパイプ部材19の外郭面両側に設けた被係合部A25に当接する係合部A26によってブラシホルダー22がパイプ部材19に対して一定の角度αを有した位置まで回動する。これにより、吸込具の使用、収納状態が延長管の着脱動作と吸込具の操作とに連動して行え、吸込具に触れることなく、衛生的で使用性に優れた吸込具を提供できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
パイプ部材と、該パイプ部材の軸方向に対して回動自在で、かつ前記パイプ部材の外周又は一部に配設された吸口部材と、該吸口部材を前記パイプ部材の軸方向に対して回転方向に附勢する弾性体と、前記吸口部材の内面に係合部Aを、前記パイプ部材の外面に係合部Aと当接する被係合部Aを形成するとともに、前記パイプ部材の軸方向に挿入した延長管などと係合する係止部、他端側に押釦を有する尾錠を有し、前記尾錠の上面側に突出する保持部Aを形成するとともに前記保持部Aに当接する被保持部Aを吸口部材の内面に突出又はへこませて形成し、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置にきた時に係合部Aと被係合部Aが当接することによって、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置まで回動するとともに、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置にきた時に前記尾錠の保持部Aと吸口部材の被保持部Aが係合することによって吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持されることを特徴とする吸込具。
【請求項2】
パイプ部材と、該パイプ部材の軸方向に対して回動自在で、かつ前記パイプ部材の外周又は一部に配設された吸口部材と、該吸口部材を覆う収納カバー部材と、該吸口部材を前記パイプ部材の軸方向に対して回転方向に附勢する弾性体と、前記吸口部材の内面に係合部Aを、前記パイプ部材の外面に係合部Aと当接する被係合部Aを有し、前記吸口部材の外面に係合部Bを、収納カバー部材の内面に係合部Bと当接する被係合部Bを形成するとともに、前記パイプ部材の軸方向に挿入した延長管などと係合する係止部、他端側に押釦を有する尾錠を有し、前記尾錠の上面側に突出する保持部Aを形成するとともに、前記保持部Aに当接する被保持部Aを吸口部材の後部内面に突出又はへこませて形成し、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置にきた時に係合部Aと被係合部Aが当接し、かつ係合部Bと被係合部Bが当接することによって前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置まで回動するとともに前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置にきた時に前記尾錠の保持部Aと吸口部材の被保持部Aが係合することによって吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持して前記収納カバー部材内に収納されることを特徴とする吸込具。
【請求項3】
吸口部材の吸口先端部にブラシ、起毛布などからなる清掃軟質材を配設すると共に、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置にきたときに、前記清掃用軟質材が、前記パイプ部材の先端部より突出する構成とした請求項1または2記載の吸込具。
【請求項4】
吸引力を発生する電動送風機と前記電動送風機の吸気上流に配設され塵埃を捕集する集塵室を有する本体と、前記集塵室の吸気口部に接続される本体接続部を有するホースなどを有した電気掃除機本体に請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸込具を接続した電気掃除機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機などの吸引装置に接続されて使用する吸込具およびそれを用いた電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の吸込具は、電気掃除機の集塵室と連通したホースとホースの先端に設けた先端パイプとこの先端パイプに接続される延長管、床用吸込具などを有した電気掃除機に、ブラシノズルや隙間ノズルとして前記先端パイプや延長管の先端に着脱自在に取付けられるものであった。その構成としては先端パイプや延長管の先端部などに設けた取付け部に回動自在・摺動自在・着脱自在に接続可能な形態が一般的であった(例えば、特許文献1、2、3、4参照)。
【特許文献1】特開2000−070187号公報
【特許文献2】特開2000−279352号公報
【特許文献3】特許第3213608号公報
【特許文献4】特許第3344136号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記構成では、ブラシノズルや隙間ノズルなどの吸込具を先端パイプに装着する時には、まず、先端パイプから延長管を取り外した後、吸込具を握り収納場所から取り外し、または回動させて先端パイプに装着する必要があった。また、吸込具を先端パイプに対して正しい位置に装着しないと吸込具の吸込口が意図しない方向に向くため、使いにくいという欠点があり、位置決めのし易さが課題であった。さらには先端パイプから取り外す時には、上記とは逆に先端パイプから吸込具を握り吸込具を取り外してまたは回動させて収納場所に収納した後、先端パイプに延長管を装着する必要があり、吸込具と延長管の付け替えに汚れやすい吸込具を握らなくてはならず不衛生であるとともに、吸込具と延長管の着脱、吸込具の収納部からの着脱の3動作が必要であり、使用性が悪いという課題があった。また、吸込具の吸込口の角度が固定されている構成や、吸込具の吸込口の角度が可動できる構成でも手で角度調整する必要がある構成となっており、やはり、不衛生であるとともに使用性が悪いという課題がある。
【0004】
他の従来の構成としても、吸込具を先端パイプなどの先端に回動あるいは摺動させて付け替え、収納ができるものがあり、先端パイプに対する吸込具の接続の位置決めは改善されてはいるが、やはり、吸込具と延長管の付け替えに汚れやすい吸込具を握らなくてはならず不衛生であるとともに、吸込具と延長管の着脱、吸込具の収納部からの着脱の3動作が必要であり、使用性が悪いという課題が残っている。また、延長管への吸込具の着脱においても同様に床用吸込具の着脱と吸込具の着脱が必要であった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するもので、吸込具と延長管などの付け替え時に吸込具に触れることなく、また、吸込具の収納が掃除作業の延長で行うことができる、衛生的で使用性に優れた吸込具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記従来の課題を解決するために本発明は、パイプ部材と、該パイプ部材の軸方向に対して回動自在で、かつ前記パイプ部材の外周又は一部に配設された吸口部材と、該吸口部材を前記パイプ部材の軸方向に対して回転方向に附勢する弾性体と、前記吸口部材の内面に係合部Aを、前記パイプ部材の外面に係合部Aと当接する被係合部Aを形成するとともに、前記パイプ部材の軸方向に挿入した延長管などと係合する係止部、他端側に押釦を有する尾錠を有し、前記尾錠の上面側に突出する保持部Aを形成するとともに前記保持部Aに当接する被保持部Aを吸口部材の内面に突出又はへこませて形成し、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置にきた時に係合部Aと被係合部Aが当接することによって、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置まで回動するとともに、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置にきた時に前記尾錠の保持部Aと吸口部材の被保持部Aが係合することによって吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持される吸込具において、吸口部材をパイプ部材の軸方向に対して回転方向に附勢する弾性体により、常に吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置になるように附勢されているために尾錠の押釦を押してパイプ部材に接続した延長管などを取り外すと尾錠の保持部Aが吸込部材の被保持部Aが外れて弾性体の附勢力によって吸口部材が回動して吸込部材の係合部Aがパイプ部材の被係合部Aに当接するまで回動することにより、吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置となり、そのまま直ぐに吸込具として塵埃の吸込みが行え、使い勝手が非常に良いものである。また、パイプ部材に延長管などを取付ける時には、吸口部材をパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持させて延長管などを挿入して接続する。つまり、吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置から吸込部材を床面などに接地させた状態でパイプ部材を回動させて吸込部材の被保持部Aが尾錠の保持部Aに係合することにより、吸口部材をパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持させた状態で保持できるものである。
【0007】
したがって、吸込具の使用状態、収納状態が延長管の着脱動作と掃除動作とに連動して行うことができ、吸込具に触れることなく、衛生的で使用性に優れた吸込具を提供することを目的とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は吸込具の使用状態、収納状態の選択が延長管などの着脱動作と掃除操作の延長によって行え、着脱動作が少なく、また、吸込具に触れることがないため、衛生的で使用性に優れた吸込具を提供することができる。
【0009】
また、使用時における吸込具の吸込口の角度は、附勢手段による附勢力によって被掃除面側に附勢されているので、使用時のパイプ部材の角度によって吸口部材の吸込口角度は追随が可能であり、従来の構成のように吸込口の角度を気にすることなく、手軽に使用でき、操作性が向上するとともに被掃除面への吸込口の密着性が向上することにより集塵性能の向上が図れるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
第1の発明はパイプ部材と、該パイプ部材の軸方向に対して回動自在で、かつ前記パイプ部材の外周又は一部に配設された吸口部材と、該吸口部材を前記パイプ部材の軸方向に対して回転方向に附勢する弾性体と、前記吸口部材の内面に係合部Aを、前記パイプ部材の外面に係合部Aと当接する被係合部Aを形成するとともに、前記パイプ部材の軸方向に挿入した延長管などと係合する係止部、他端側に押釦を有する尾錠を有し、前記尾錠の上面側に突出する保持部Aを形成するとともに前記保持部Aに当接する被保持部Aを吸口部材の内面に突出又はへこませて形成し、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置にきた時に係合部Aと被係合部Aが当接することによって、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置まで回動するとともに、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置にきた時に前記尾錠の保持部Aと吸口部材の被保持部Aが係合することによって吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持される吸込具を構成したもので、吸口部材をパイプ部材の軸方向に対して回転方向に附勢する弾性体により、常に吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置になるように附勢されているために尾錠の押釦を押してパイプ部材に接続した延長管などを取り外すと尾錠の保持部Aが吸込部材の被保持部Aが外れて弾性体の附勢力によって吸口部材が回動して吸込部材の係合部Aがパイプ部材の被係合部Aに当接するまで回動することにより、吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置となり、そのまま直ぐに吸込具として塵埃の吸込みが行え、使い勝手が非常に良いものである。また、パイプ部材に延長管などを取付ける時には、吸口部材をパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持させて延長管などを挿入して接続する。つまり、吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置から吸込部材を床面などに接地させた状態でパイプ部材を回動させて吸込部材の被保持部Aが尾錠の保持部Aに係合することにより、吸口部材をパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持させた状態で保持できるものである。
【0011】
したがって、吸込具の使用状態、収納状態が延長管の着脱動作と掃除動作とに連動して行うことができ、吸込具に触れることなく、衛生的で使用性に優れた吸込具を提供することを目的とするものである。
【0012】
また、使用時における吸込具の吸口部材の吸込口角度は、附勢手段による附勢力によって被掃除面側に附勢されているので、使用時のパイプ部材の角度によって吸込口の角度は追随が可能であり、従来の構成のように吸込口の角度を気にすることなく、手軽に使用でき操作性が向上するとともに被掃除面への吸込口の密着性が向上することにより、集塵性能の向上が図れるものである。
【0013】
さらには、本吸込具は、延長管などと接続した状態で保持できることにより、収納場所を別に設ける必要もなく、吸込具を使いたい時に直ぐに使えるともに吸込具の紛失も防止できるものである。
【0014】
第2の発明は、パイプ部材と、該パイプ部材の軸方向に対して回動自在で、かつ前記パイプ部材の外周又は一部に配設された吸口部材と、該吸口部材を覆う収納カバー部材と、該吸口部材を前記パイプ部材の軸方向に対して回転方向に附勢する弾性体と、前記吸口部材の内面に係合部Aを、前記パイプ部材の外面に係合部Aと当接する被係合部Aを有し、前記吸口部材の外面に係合部Bを、収納カバー部材の内面に係合部Bと当接する被係合部Bを形成するとともに、前記パイプ部材の軸方向に挿入した延長管などと係合する係止部、他端側に押釦を有する尾錠を有し、前記尾錠の上面側に突出する保持部Aを形成するとともに前記保持部Aに当接する被保持部Aを吸口部材の後部内面に突出又はへこませて形成し、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置にきた時に係合部Aと被係合部Aが当接し、かつ係合部Bと被係合部Bが当接することによって前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置まで回動するとともに、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置にきた時に前記尾錠の保持部Aと吸口部材の被保持部Aが係合することによって吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持して前記収納カバー部材内に収納される構成にしたもので、吸口部材をパイプ部材の軸方向に対して回転方向に附勢する弾性体により、常に吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置になるように附勢されているために尾錠の押釦を押してパイプ部材に接続した延長管などを取り外すと尾錠の保持部Aが吸込部材の被保持部Aが外れて弾性体の附勢力によって吸口部材が回動して吸込部材の係合部Aがパイプ部材の被係合部Aに当接するまで回動するとともに吸込部材の係合部Bが収納カバー部材の被係合部Bに当接するまで回動することにより、吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置となり、そのまま直ぐに吸込具として塵埃の吸込みが行え、使い勝手が非常に良いとともに吸込部材が係合部A、被係合部A及び係合部B、収納カバー部材の被係合部Bの2箇所に当接して保持されるため吸込部材の位置規制が確実かつ強固に行え、吸込部材を回動する方向に力が加わっても吸込部材の位置規制が外れることなく、強度、耐久性及び使用性のさらなる向上が図れるものである。また、パイプ部材に延長管などを取付ける時には、吸口部材をパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持させて延長管などを挿入して接続する。つまり、吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置から吸込部材を床面などに接地させた状態でパイプ部材を回動させて吸込部材の被保持部Aが尾錠の保持部Aに係合することにより、吸口部材をパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持させた状態で保持できるものである。
【0015】
したがって、吸込具の使用状態、収納状態が延長管の着脱動作と掃除動作とに連動して行うことができ、吸込具に触れることなく、衛生的で使用性に優れた吸込具を提供することを目的とするものである。また、使用時における吸込具の吸口部材の吸込口角度は、附勢手段による附勢力によって被掃除面側に附勢されているので、使用時のパイプ部材の角度によって吸込口の角度は追随が可能であり、従来の構成のように吸込口の角度を気にすることなく、手軽に使用でき操作性が向上するとともに被掃除面への吸込口の密着性が向上することにより、集塵性能の向上が図れるものである。
【0016】
さらには、吸口部材をパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持させた時に吸込部材が収納カバー部材の中に収納されることにより、収納時に吸込部材に触れにくくなり、衛生的であるとともに見栄えが向上するものである。
【0017】
第3の発明は、パイプ部材と該パイプ部材の軸方向に対して回動自在で、かつ前記パイプ部材の外周に配設された吸口部材と、該吸口部材を前記パイプ部材の軸方向に対して回転方向に附勢する弾性体と前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して一定の角度を有して回動突出した位置まで回動する手段と吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置に保持する手段を有し、前記吸口部材の吸口先端部にブラシ、起毛布などからなる清掃軟質材を配設すると共に、前記吸口部材がパイプ部材の軸方向に対して略平行な位置にきたときに、前記清掃用軟質材が、前記パイプ部材の先端部より突出する構成としたもので、吸込具による被掃除面への傷つきを防止するとともに被掃除面上の塵埃をブラシ・起毛布などからなる清掃用軟質材によって掻き出したり、拭いたりすることにより、さらなる使用性の向上と集塵性能の向上が図れるものである。また、吸込具を使用状態から床面側に押し付け過ぎた時や、誤って尾錠の保持部Aと吸口部材の被保持部Aとが係合して、吸口部材がパイプ部材の先端部の軸方向に対して略平行な位置に保持させてしまっても、被掃除面に直接パイプ部材の先端部が当たるのを防止し、被掃除面への傷つきを防止するとともに接続部であるパイプ部材の先端部の損傷を防止できるものである。
【0018】
第4の発明は、吸引力を発生する電動送風機と前記電動送風機の吸気上流に配設され塵埃を捕集する集塵室を有する本体と、前記集塵室の吸気口部に接続される本体接続部を有するホースなどを有した電気掃除機本体に前記の吸込具を備えたもので、電気掃除機としての掃除範囲の拡大や使用性の向上、衛生的な掃除などが容易に行えるものである。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態について、図1〜図9を用いて説明する。
【0021】
1は前側に塵埃を集積する集塵袋2を配置した集塵室3、後方に塵埃吸引用のモーター4などを有する本体下であり、前部の集塵袋2上方を覆う蓋体5で集塵室3を形成するとともに後部にモーター4などを配置した上方を本体上6で覆い、電気掃除機本体(以下、本体という)7を構成している。8は一端に本体7前部に構成した集塵室3に連通し、モーター4の吸引力による吸込み通路を形成するフロントカバー9の吸気口10に接続する接続パイプ11を有するとともに他端に使用時に握って操作する把手12を形成し、また、延長管13などを接続する先端パイプ14を有するホースである。床面の塵埃を効率的に捕集する床用吸込具15を延長管13の先端に着脱自在に接続して用いる。16は本体7を持ち運びする時に握るサゲテであり、17は本体下1の前部底面に配設したキャスターローラー(図示せず)とともに使用時に本体7を移動させるローラーであり、本体下1の後部両側面に配設されている。
【0022】
先端パイプ14の先端には延長管13を取り外した時に使用できる吸込具18を着脱自在に構成している。前記吸込具18は、パイプ部材19の略先端下部に位置した回転軸20によって一端にブラシ21を植毛した吸口部材としてのブラシホルダー22をパイプ部材19に対して回動自在に枢支し、前記ブラシホルダー22は、パイプ部材19の外郭上方の位置とブラシホルダー22の他端をパイプ部材19の接続部A23に連通させて連通部22Aを形成し、パイプ部材19に対してブラシ22が一定の角度αを有した位置との間を回動自在に構成している。24は、ブラシホルダー22をパイプ部材19の接続部A23に対して回動突出させて一定の角度αを有する方向に附勢するフックバネであり、パイプ部材19の下部に外郭両側に設けた被係合部A25とブラシホルダー22の内面両側に設けた係合部A26が当接することによってブラシホルダー22の回動角度を規制している。この時、フックバネ24の附勢力(弾性力)はブラシ21の弾性力と同等もしくは小さく設定している。また、角度αを略60°に設定していることにより、ブラシ21と被掃除面の角度は略30°となり、先端パイプ14の把手12と略平行になっている。29は延長管13をパイプ部材19に接続した時に一端に設けた凸部A30が延長管13の凹部A31に係合し、延長管13を保持、固定する尾錠Aであり、前記尾錠A29は他端に指で押さえる釦A32を形成するとともに軸A33によって回動自在に構成され、かつ、釦A32近傍に圧縮バネA34を配置し、圧縮バネA34によって常に釦A32を上方に附勢、つまり、凸部A30を下方に附勢し、延長管13の凹部A31に係合させる方向に力を加えている。また、前記尾錠A29は軸A33と釦32Aの間に上方に突出した保持部A35を形成し、ブラシホルダー22の連通部22A側に形成した被保持部A36に係合して図8に示すようにブラシホルダー22をパイプ部材19の上方に保持、固定する。37、38はブラシホルダー22がパイプ部材19上方に位置した時に覆うように収納する収納カバー部材としての外郭右、外郭左であり、ネジA39、ネジB40によってパイプ部材19に固定されている。また、外郭右37、外郭左38の先端略外周部には、エラストマー、軟質塩化ビニル、ゴム、起毛布などの軟質材を材料とするバンパー41が突出代Aを有してパイプ部材19より突出して配設されており、パイプ部材19による床面などへの傷付きを防止している。ブラシホルダー22がパイプ部材19上方に位置した時に外郭右37、外郭左38の先端部よりも突出代Bを有して若干、ブラシ21先端部が突出した状態で保持されている。42はブラシホルダー22がパイプ部材19との間に発生する隙間を覆ってブラシホルダー22とともに連通部22Aを形成するカバー体であり、ブラシホルダー22の回動中心と同軸で回動自在に構成され、ブラシホルダー22の連通部22A側に形成された被保持部B43、被係合部C44と当接する係合部C45を形成し、ブラシホルダー22の回動とともに回動するとともに外郭面両側に設けた係合部B27が外郭右37、外郭左38の内面にそれぞれ設けられた被係合部B37’、38’と当接してブラシホルダー22が回動突出した時のカバー体42の回動時の位置規制を行っている。また、外郭右37、外郭左38の尾錠A29配置面には、外郭右37、外郭左38に設けた溝部右46、溝部左47と係合するリブ48を形成した外郭上49を配設して、ネジ40とともに外郭右37、外郭左38の上部の保持、固定を行っている。
【0023】
先端パイプ14と延長管13の先端部にも吸込具18のパイプ部材19の接続部A23と同一形状の接続部B50、C51を構成し、尾錠A29と略同一の形状を有する尾錠B52、C53を配設し、凸部B54、C55、釦B56、C57、軸B58、C59、圧縮バネB60、C61を有している。吸込具18のパイプ部材19と床用吸込具15の他端部には、前記接続部B50、C51に挿入し、接続される延長管13の被接続部A28と同一形状の被接続部B62、C63を構成し、同様に凹部B64、C65を有し、前記尾錠B52、C53の凸部B54、C55と係合し、保持される。これにより、接続部がそれぞれ同一形状の接続部A23、B50、C51と被接続部A28、B62、C63を有することになり、先端パイプ14、吸込具18、延長管13、床用吸込具15がそれぞれ接続可能になっている。
【0024】
また、66は吸込具18のパイプ部材19の被接続部B62に設けられた回転ブラシ(図示せず)を駆動させる駆動モーター(図示せず)を配設した床用吸込具15への電源を供給する電源線に接続される凸端子Aであり、延長管13、床用吸込具15の被接続部A28、C63にも同一の凸端子B67、C68を配設し、吸込具18のパイプ部材19、先端パイプ14、延長管13の接続部A23、B50、C51に有した凹端子A69、B70、C71と電気接続される。72、73は把手12前部に設けられたモーター4の運転、停止を行う運転スイッチ、停止スイッチである。また、74はパイプ部材19に配置した尾錠A29、凸端子A66、凹端子A69などを上方から覆い、パイプ部材19との間に挟み込んで保持するパイプカバーである。
【0025】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0026】
床面の掃除を行う時には、本体7の吸気口10に接続パイプ11を接続し、先端パイプ14の接続部B50にパイプ部材19の被接続部B62を、パイプ部材19の接続部A23に延長管13の被接続部A28を、延長管13の接続部C51に床用吸込具15の被接続部C63を接続して、先端パイプ14の把手12を握り、運転スイッチ72を押してモーター4を起動させ、モーター4の吸引力によって床面上の塵埃を床用吸込具15から吸込み、延長管13、パイプ部材19、先端パイプ14、ホース8、接続パイプ11、吸気口10を介して本体7の集塵室3に配置した集塵袋2内に集塵していく。
【0027】
次に、ソファーや壁際、カーテン、テーブル上、また、床用吸込具15が入らない隙間の掃除の時には、床用吸込具15とともに、延長管13の被接続部A28をパイプ部材19の接続部A23から外す。この時、尾錠A29の釦A32を押して延長管13をパイプ部材19から外すと図2、6、9に示すようにパイプ部材19の先端に配置した吸込部材としてのブラシホルダー22の被保持部A36と尾錠A29の保持部A35による係合が外れて、パイプ部材19上方に位置していたブラシホルダー22がフックバネ24の附勢力によって接続部A23側に回動し、ブラシホルダー22の係合部C45にカバー体42の被係合部C44が当接することによってブラシホルダー22の回動ととともにカバー体42も回動する。この時外郭右37、外郭左38の被係合部B37’、38’にカバー体42の係合部B27が当接することによってカバー体42の回動角度を規制するとともに、パイプ部材19の被係合部A25にカバー体42に係合部A26が当接してパイプ部材19に対するブラシホルダー22の回動角度を規制してブラシ21がパイプ部材19に対して一定の角度αを有した状態まで回動する。したがってこの状態ですぐ吸込具18としてソファーや壁際などの掃除が可能になる。また、フックバネ24による附勢力によってブラシ21が常に被掃除面側に附勢されていることにより、被掃除面への密着性が良く、塵埃の除去が効率的に行えるとともに、先端パイプ14に対する被掃除面の角度が変わってもブラシ21面が被掃除面に接地した状態で回動することにより、把手12の角度を変える必要がなく、使用性が向上し、かつ、掃除性能も向上するものである。
【0028】
さらには、爪楊枝やボタン、小石などの重量のある塵埃がブラシ21の通常の角度(本実施例でのα)で吸わなくても、先端パイプ14を被掃除面に押し付けてブラシ21の角度を変えて、ブラシ21先端からパイプ部材19の接続部A23の距離が短くなることにより、ブラシ21部の真空圧が増大して吸込むことが可能となり、掃除実態にあった吸込み性の優れた吸込具18を提供することができるものである。
【0029】
また、ブラシホルダー22がパイプ部材19側に移動する方向に大きな力が加わっても外郭右37、外郭左38の先端略外周に軟質材で形成されたバンパー41を配置しているので被掃除面への傷つきが防止できる。さらには、ブラシ21が外郭右37、外郭左38内に収納された状態でブラシ21先端部が外郭右37、外郭左38より突出していることにより、被掃除面への傷つきがより防止できるとともにその収納状態でもブラシ21による簡単な掃除が可能であり、さらにはブラシ21が外郭右37、外郭左38に突っかかって出てこないなどの不具合も防止できるものである。また、ブラシ21の角度αを60°に設定していることにより、ブラシ21先端面が把手12と略平行になり、自然な姿勢で把手12が移動でき、楽に掃除が行える。
【0030】
次に、ブラシ21収納する時や、延長管13をパイプ部材19に接続する時には、ブラシ21の弾性力がフックバネ24の附勢力(弾性力)と同等以上に設定していることから、図9に示すようにブラシ21を被掃除面に押し付け、先端パイプ14をC方向に回転させ、ブラシホルダー22を回動させることにより、被保持部A36が尾錠A29の保持部A35に係合して、ブラシホルダー22がパイプ部材19の上方に位置して保持され、外郭右37、外郭左38の中に容易に収納されてパイプ部材19の接続部A23に延長管13の被接続部A28が容易に挿入でき、図4、図5に示すように延長管13に接続できるものである。さらには、ブラシホルダー22が回動してパイプ部材19の上方に位置した時に、外郭右37、外郭左38の中にブラシホルダー22とカバー体42とブラシ21の大部分が収納されることにより、収納状態で汚れやすいブラシホルダー22やブラシ21などに触れにくく、また、見た目にも汚れが目立たないため、衛生的である。
【0031】
また、ブラシホルダー22が一定の角度αに位置した時にブラシホルダー22とパイプ部材19との間に発生する隙間を覆うカバー体42を配設することにより、ブラシホルダー22を大きくすること無く、パイプ部材19との間に連通部22Aを形成することができ、ブラシホルダー22の回動角度αを大きくして掃除範囲を拡大しても小型の吸込具18が提供できる。
【0032】
さらには、パイプ部材、吸込部材、カバー体、収納カバー部材間の回動に必要な隙間部に各係合部、被係合部を配置させることにより、吸込具の小型化を図るとともに各係合部、被係合部で吸込具にかかる外力を受けることができ、吸込具の剛性アップが図れ、強度、耐久性の向上が図れるものである。
【0033】
したがってソファーや壁際などを掃除する時に使用する吸込具18の取付け、取り外しをする必要がなく、また、塵埃を吸込んだ吸込具18やブラシ21に触れること無く、延長管13の着脱動作や掃除動作と連動して吸込具18の使用状態、収納状態が選択でき、使用性が著しく向上するとともに清潔で収納性に優れ、かつ、掃除性能の優れた吸込具18を提供でき、多大な効用を得ることができるものである。
【0034】
なお、本実施の形態では、ブラシ付きの吸込具で説明したが、尾錠A29によるブラシホルダー22の収納時の保持が可能な構成であれば、ブラシ21部に延長管13の被接続部A28が挿入できる開口部を形成しなくても例えば吸込口先端を絞った隙間ノズル形態でも同様の効果が得られ、より簡単な構成が可能になることは言うまでも無い。
【0035】
また、同様に延長管13の先端に本発明の吸込具18を配置しても同様の効果が得られることは言うまでも無い。
【0036】
また、本発明の構成は本実施の形態に限定されるものでは無い。
【産業上の利用可能性】
【0037】
以上のように、本発明にかかる吸込具は、先端パイプなどへの吸込具の着脱が吸込具に触れること無く、かつ、延長管の着脱における動作、掃除動作の中で容易に行えるとともに吸込具の収納も行え、衛生的で使用性の向上が図れるとともに掃除性能の向上が図れるので非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態1を示す電気掃除機の全体斜視図
【図2】同吸込具の使用状態における要部断面図
【図3】同吸込具の分解斜視図
【図4】同吸込具の延長管接続状態における要部断面図
【図5】同吸込具の延長管接続状態における要部斜視図
【図6】同吸込具の使用状態における要部側面図
【図7】同吸込具の収納状態における要部平面図
【図8】同吸込具の収納状態における要部断面図
【図9】同吸込具の使用状態における要部斜視図
【符号の説明】
【0039】
13 延長管
14 先端パイプ
18 吸込具
19 パイプ部材
20 回転軸
21 ブラシ
22 ブラシホルダー
22A 連通部
23 接続部A
24 フックバネ
25 被係合部A
26 係合部A
27 係合部B
28 被接続部A
29 尾錠A
30 凸部A
31 凹部A
32 釦A
33 軸A
34 圧縮バネA
35 保持部A
36 被保持部A
37 外郭右
37’ 被係合部B
38 外郭左
38’ 被係合部B
39 ネジA
40 ネジB
41 バンパー
42 カバー体
43 係合部B
44 被係合部C
45 係合部C
46 溝部右
47 溝部左
48 リブ
49 外郭上




 

 


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