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発明の名称 自動製パン器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−14518(P2007−14518A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−198309(P2005−198309)
出願日 平成17年7月7日(2005.7.7)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 田中 裕展 / 前田 敏克
要約 課題
正確に室温判定を行い調理性能を確保しつつ、使用者にとって食材投入の準備もし易く使い勝手を良くすること。

解決手段
各メニューは室温に応じた複数の製パン工程を有し、製パン工程内には食材を使用者自ら投入を行う材料投入工程と、パン生地の発酵を行う発酵工程を含み、発酵工程の近くで室温検知部12により室温判断をして最適な製パン工程を決定することを特徴とし、調理開始時からは室温による製パン工程決定の時間、製パン工程決定後は材料投入工程開始の時間を表示部11に表示する投入時間出力部14aを設けることにより、調理開始からは食材投入時間が決定するまでの時間が表示部11に表示され、その時間を経過後は食材投入の時間が表示部11より分かるので、使用者は自動製パン器の側に継続していなくても、食材投入タイミングを知ることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
加熱部を有する焼成室と、焼成室内に設置されたパン焼き型と、前記パン焼き型の底部に設置された練り羽根と、メニュー選択や調理条件等各種の指示を入力する操作部と、メニュー等各種情報を表示する表示部と、室温を検知する室温検知部と、パン生地の温度を検知する温度検知部と、各メニューは室温に応じた複数の製パン工程を有し、前記製パン工程内にはレーズン、くるみ等の食材を使用者自ら投入を行う材料投入工程と、パン生地の発酵を行う発酵工程を含み、前記発酵工程の近くで前記室温検知部により室温判断をして最適な製パン工程を決定することを特徴とし、調理開始時からは室温による製パン工程決定のタイミング、製パン工程決定後は材料投入工程開始のタイミングを表示部に表示する投入時間出力部を有する自動製パン器。
【請求項2】
前記投入時間出力部は、製パン工程決定のタイミングと材料投入工程開始のタイミングを、残時間または時刻で表示することを特徴とする請求項1項に記載の自動製パン器。
【請求項3】
前記投入時間出力部は、製パン工程決定の時間または材料投入工程開始の時間が、現在時刻から所定の時間以上なら時刻で、所定の時間未満なら残時間で表示することを特徴とする請求項1〜2項のいずれか1項に記載の自動製パン器。
【請求項4】
前記投入時間出力部は、材料投入工程開始の時間の最小時間と最大時間を表示することを特徴とする、請求項1〜3項のいずれか1項に記載の自動製パン器。
【請求項5】
前記投入時間出力部は、初めに表示する製パン工程決定の時間よりも材料投入工程開始の時間を強調して表示することを特徴とする、請求項1〜4項のいずれか1項に記載の自動製パン器。
【請求項6】
前記投入時間出力部は、製パン工程決定の時間または材料投入工程開始の時間を前記操作部からの操作により、現在時刻と表示を切り替えることを特徴とする請求項1〜5項のいずれか1項に記載の自動製パン器。
【請求項7】
前記投入時間出力部は、前記操作部からの操作により、製パン工程決定の時間または材料投入工程開始の時間をパンのでき上がり時間と表示を切り替えることを特徴とする請求項1〜6項のいずれか1項に記載の自動製パン器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭で使用する自動製パン器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レーズン、くるみ等の食材を使用者が調理中に投入可能な自動製パン器においては、投入すべきタイミングになるとブザー等の報知を行い、使用者に食材を投入する旨を知らせていた。また、室温に応じた複数の製パン工程を有したものは、調理開始直後の室温から製パン工程の1つを選択し、その製パン工程における食材投入までの正確な時間を求め、その時間を液晶表示装置に表示することで、調理開始時に使用者に食材投入のタイミングを知らせる自動製パン器があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図17は、特許文献1に記載された食材投入のタイミングを調理開始時に知らせる機能を持つ自動製パン器の全体構成図である。図17に示すよう制御手段29、温度検知手段32、表示手段33、報知手段35から構成されている。
【特許文献1】国際公開第01/000072号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の構成は、調理開始直後の温度検知手段32による室温から複数の製パン工程の1つを選択することで食材投入までの時間を算出している。複数の製パン工程を持つ理由は、製パン工程において、室温の影響を最も受けるのは発酵工程であり、室温が高い時には過発酵になりやすいので発酵工程の時間を短く、反対に室温が低い時には発酵不足になり易いので発酵工程の時間を長くした製パン工程が必要なる為である。しかし従来の構成のように室温から製パン工程を選択するタイミングが、調理開始時に設定されていると、タイマー調理や、調理開始から発酵工程までの時間が長いメニューの場合には、調理開始時と発酵工程との室温差が大きくなる場合があり、最適な製パン工程が選択できずパンの出来が良くない場合があった。その為、より正確な室温判断をするならば発酵工程の近くで行う必要があるが、発酵工程の近くで室温判断をして最適な製パン工程を選択する場合、それまでは食材投入の時間が確定しない為表示ができず、使用者には食材投入のタイミングが分からないという課題があった。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、正確に室温判定を行い調理性能を確保しつつ、使用者にとって食材投入の準備もし易い使い勝手の良い自動製パン器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明の自動製パン器は、室温を検知する温度入力部と、各メニューは室温に応じた複数の製パン工程を有し、製パン工程内にはレーズン、くるみ等の食材を使用者自ら投入を行う材料投入工程と、パン生地の発酵を行う発酵工程を含み、発酵工程の近くで室温検知部により室温判断をして最適な製パン工程を決定することを特徴とし、調理開始時からは室温による製パン工程決定のタイミング、製パン工程決定後は材料投入工程開始のタイミングを表示部に表示する投入時間出力部を設けたものである。
【0007】
これによって、自動製パン器として最適な室温判定を行いつつ使用者は、調理開始時からは食材投入時間が決定するまでのタイミングが分かり、その時間が経過した後、自動製パン器を確認することで食材投入のタイミングを知ることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の自動製パン器は、調理開始からは食材投入時間が決定するまでのタイミングが分かり、その時間を経過すると食材投入のタイミングが分かるので、使用者は自動製パン器の側に継続していなくても、食材投入のタイミングを知ることができ、食材の準備も容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、メニュー選択や調理条件等各種の指示を入力する操作部と、メニュー等各種情報を表示する表示部と、室温を検知する室温検知部と、各メニューは室温に応じた複数の製パン工程を有し、製パン工程内にはレーズン、くるみ等の食材を使用者自ら投入を行う材料投入工程と、パン生地の発酵を行う発酵工程を含み、発酵工程の近くで室温検知部により室温判断をして最適な製パン工程を決定することを特徴とし、調理開始時からは室温による製パン工程決定のタイミング、製パン工程決定後は材料投入工程開始のタイミングを表示部に表示する投入時間出力部を設けることにより、調理開始からは食材投入時間が決定するまでのタイミングが分かり、その時間を経過後は食材投入のタイミングが分かるので、使用者は自動製パン器の側に継続していなくても、食材投入タイミングを知ることができ、食材の準備も容易になる。
【0010】
第2の発明は、特に、第1の発明の投入時間出力部は、製パン工程決定のタイミングと材料投入工程開始のタイミングを残時間または時刻で表示することを特徴とすることにより、使用者に正確に食材投入のタイミングを知らせることのできる使い勝手が良い。
【0011】
第3の発明は、特に、第1の発明の投入時間出力部は、製パン工程決定の時間または材料投入工程開始の時間が現在時刻から所定の時間以上なら時刻で、所定の時間未満なら残時間で表示することを特徴とすることにより、使用者に製パン工程決定の時間または材料投入工程開始の時間が、現在時間と比較し長時間離れていれば時刻で、近くなれば残時間で表示することにより、一目で食材投入時間の決定または食材投入時間のタイミングが近くなったことが分かり使い勝手が良い。
【0012】
第4の発明は、特に、第1の発明の投入時間出力部は、材料投入工程開始時間の最小時間と最大時間を表示することを特徴とすることにより、材料投入工程前の練り工程等、工程が生地の温度によって数分の幅で変動する為、室温による最適な製パン工程を選択しても、直前まで材料投入工程の時間が分からないメニューの製パン工程においては、変動する工程時間の最小時間と最大時間で材料投入時間を表示できるので、使用者は、変動する最小時間と最大時間を確認でき、また最小時間と最大時間の幅も練り工程においては数分と短い為、十分食材投入のタイミングを測ることができ使い勝手が良い。
【0013】
第5の発明は、特に、第1の発明の投入時間出力部は、初めに表示する製パン工程決定の時間よりも材料投入工程開始の時間を強調して表示することを特徴とすることにより、使用者は一目で現在表示している時間が製パン工程決定までの時間か材料投入工程開始の時間かが分かるので、製パン工程決定までの時間を材料投入工程開始の時間と間違うことを防ぎ使い勝手が良い。
【0014】
第6の発明は、特に、第1の発明の投入時間出力部は、製パン工程決定の時間または材料投入工程開始の時間を前記操作部からの操作により、現在時刻と表示を切り替えることを特徴とすることにより、製パン工程決定の時間と材料投入工程開始の時間を現在時刻と比較することが容易になり、食材投入開始の時間のタイミングが掴み易くなると共に、表示部に現在時刻専用の表示場所を設ける必要も無く、使い勝手が良い。
【0015】
第7の発明は、特に、第1の発明の投入時間出力部は、前記操作部からの操作により製パン工程決定の時間または材料投入工程開始の時間を、パンのでき上がり時間と表示を切り替えることを特徴とすることにより、使用者は食材投入の時間が十分確認できたならば、表示をパンのでき上がり時間に変更できるので、必要に応じて食材投入関連の時間とパンでき上がりの時間が確認でき、使い勝手が良い。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における自動製パン器の全体構成図である。
【0018】
図1において、本体1は自動製パン器の外郭を示すものであり、この本体1の内部にパンを焼成する焼成室2を設けている。そして、焼成室2には焼成室2を加熱する加熱部であるヒータ3とパン生地を練る練り羽根4を有するパン焼き型5を設けている。練り羽根4はモータ6により駆動され、焼成室2には焼成室2内の温度を検知するサーミスタで構成された温度検知部7、イースト菌を投入するイースト投入装置8とを設けている。
【0019】
商用電源9は、本体1に電源を供給するものであり、その他に本体1には調理メニューの選択等調理条件の入力や調理の開始等の操作を行う操作部10と、選択されたメニュー及びでき上がり時間等の各種情報を表示する液晶で構成された表示部11と、室温を検知するサーミスタで構成された室温検知部12と、各種状態を報知して知らせるブザーで構成された報知部13と、温度検知部7、室温検知部12、操作部10からの信号を受けてヒータ3やモータ6、イースト投入装置8、表示部11をメニューと室温に応じて、予め記憶された製パン工程に従って制御するマイクロコンピュータ14を備えている。また、マイクロコンピュータ14内には、製パン工程の途中にある使用者によるレーズン、クルミ等の食材の投入工程のタイミングを、表示部11を用いて知らせる投入時間出力部14aを内蔵し、さらに、マイクロコンピュータ14は、時計機能として時間を刻む為の水晶振動子15と商用電源9から切り離されても時計機能を維持する為の補助電源16を接続している。
【0020】
図2は本実施の形態における操作部10、表示部11の詳細図であり、操作部10内には調理するメニューを選択するメニューキー10a、現在時刻やタイマー調理ででき上がり時刻を設定する時キー10b、分キー10c、タイマー調理を設定可能な状態にする予約キー10d、加熱調理や使用者が設定したメニュー等の情報をキャンセルする切キー10e、メニューキー10aで選択したメニューの調理を開始するスタートキー10fと、調理中に使用者によるレーズン、クルミ等の食材の投入の有無を選択する材料投入キー10gを備える。表示部11には、自動製パン機の製パン機能が停止している状態で、水晶振動子15を用いた時計機能として、現在時刻9時0分であることをマイクロコンピュータ14が表示部11に表示している。
【0021】
以上のように構成された自動製パン機について、以下その動作、作用を説明する。
【0022】
図3は本実施の形態1における図2の形態から、メニューキー10aによりフランスパンを選択し、材料投入キーにより調理中の食材投入ありを選択した表示部11の詳細図である。
【0023】
この図3において、予めマイクロコンピュータ14に記憶されたフランスパンの製パン工程の時間である6時間30分が、現在時刻9時0分に加算され、フランスパンのでき上がり時刻として15時30分がマイクロコンピュータ14により表示部11に表示されている。
【0024】
図4は本実施の形態におけるマイクロコンピュータ14に予め記憶されている各メニュー毎の製パン工程の内、材料投入工程を含むフランスパンの製パン工程を表した図である。この図4において共通の練り工程の15分の後はそれぞれ室温に応じて、室温が28℃以上であれば高温プロセス、20℃以上28℃未満であれば中温プロセス、20℃未満であれば低温プロセスの製パン工程が動作する。室温毎に製パン工程を分けているのは室温によるパンのできにもっとも影響がある発酵工程の時間を調整するためであり、過発酵になりやすい高温プロセスでは第1発酵、第2発酵、成形発酵の時間を短く、反対に発酵不足になりやすい低温プロセスでは、発酵の時間を長くしており、それに伴い全ての製パン工程の時間を一定にするため、ねかし時間で調整している。その為、室温の判断は精度を上げるため、発酵にできるだけ近くかつ、調理開始から同じタイミングで行うよう、ねかし1の工程が始まる直前に行われ、それまでは全ての室温に共通の練り羽根4をモータ6で駆動してパン焼き型5内の材料を混ぜる練り工程が15分行われる。
【0025】
図5は本実施の形態における図3の状態から、スタートスイッチ10fをオンした直後の表示部11の状態であり、投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図である。投入時間出力部14aはフランスパンの材料投入ありの製パン工程において、室温判断による調理プロセスが決定するまでの時間を判断し、表示部11に出力する。調理開始時から室温判断が行われる時間が、材料投入時間が決定する時間のため、材料投入決定15分後を表示する。この時間は調理開始から1分経過すれば材料投入決定14分後と表示を変更し、時間が経過する毎に、カウントダウンして表示する。
【0026】
調理開始から15分が経過して、練り工程が終わると、マイクロコンピュータ15は室温検知部12によって室温を検知し、調理プロセスを決定する。本実施の形態においては、室温25℃で中温プロセスを選択する。
【0027】
図6は、本実施の形態における室温判定で中温プロセスを選択した直後の表示部11の状態であり、投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図である。投入時間出力部14aは中温プロセスにおいて、室温判定から材料投入までの残時間1時間15分を求め、求めた1時間15分後を材料投入までの時間として表示部11に出力表示する。この時間は室温判定から1分経過すれば材料投入1時間14分後と表示を変更し、時間が経過する毎に、カウントダウンして表示する。
【0028】
図7は、本実施の形態において材料投入までの1時間15分が経過して、材料投入工程に入った時の表示部11の詳細図であり、マイクロコンピュータ14は報知部13を駆動してブザー報知を行い、使用者に材料投入のタイミングであることを知らせるとともに、表示部11にて材料投入工程の3分間、材料投入の文字を点滅表示する。
【0029】
以上のように本実施の形態においては、メニュー選択や調理条件等各種の指示を入力する操作部10と、メニュー等各種情報を表示する表示部11と、室温を検知する室温検知部12と、各メニューは室温に応じた複数の製パン工程を有し、製パン工程内にはレーズン、くるみ等の食材を使用者自ら投入を行う材料投入工程を含み、調理開始時からは室温による製パン工程決定の時間、製パン工程決定後は材料投入工程開始の時間を表示部11に表示する投入時間出力部14aを設けることにより、調理開始からは食材投入時間が決定するまでの時間が表示部11に表示され、その時間を経過後は食材投入の時間が表示部11より分かるので、使用者は自動製パン器の側に継続していなくても、食材投入タイミングを知ることができ、食材の準備も容易になる。
【0030】
なお、本実施の形態において、投入時間出力部14aは、食材投入時間が決定するまでの時間と、食材投入時間を残時間で表示したが、それぞれ食材投入時間が決定するまでの時間を9時15分、食材投入時間を10時30分と時刻で、またはどちらか1つが時刻で表示しても何ら問題ない。
【0031】
また、本実施の形態において、フランスパンの製パン工程の中温プロセスを用いたが、その他のメニューの各プロセスを用いても何ら効果に変わりはない。
【0032】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における自動製パン器の全体構成図および操作部10、表示部11の詳細図、フランスパンの製パン工程を表した図については、実施の形態1における図1、図2、図4と同じであるため同じ番号を付し説明を省略する。
【0033】
図8は、本実施の形態における室温判定で中温プロセスを選択した直後の表示部11の状態であり、投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図である。投入時間出力部14aは中温プロセスにおいて、室温判定から材料投入の時刻10時30分を求め、求めた材料投入の時刻10時30分を表示部11に出力表示する。
【0034】
図9は、現在時間が9時31分を経過した時の表示部11の詳細図であり、投入時間出力部14aは、投入時刻が現在時刻より1時間未満になると、材料投入の時刻から残時間として、表示部11にて材料投入までの残時間59分を出力表示する。この残時間は1分経過する毎に、カウントダウンして表示する。
【0035】
以上のように、本実施の形態においては、投入時間出力部14aは、材料投入工程開始の時間が現在時刻から1時間以上なら時刻で、1時間未満なら残時間で表示することができるので、使用者に材料投入工程開始の時間が、現在時間と比較し長時間離れていれば時刻で、近くなれば残時間で表示することにより、一目で食材投入のタイミングが近くなったことが分かり使い勝手が良い。
【0036】
なお、本実施の形態において、食材投入時間決定までの時間が調理開始から15分と短いため、食材投入の時間を用いたが、食材投入決定時間が1時間以上の製パン工程に用いても何ら効果は同じである。
【0037】
また、本実施の形態において、残時間に変わるのを1時間未満としたが、30分等他の時間でも何ら問題はない。
【0038】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における自動製パン器の全体構成図および操作部10、表示部11の詳細図については実施の形態1における図1、図2と同じであり同じ番号を付し説明を省略する。
【0039】
図10は本実施の形態3における図2の形態から、メニューキー10aにより食パンを選択し、材料投入キーにより調理中の食材投入ありを選択した表示部11の詳細図である。
【0040】
この図10において、予めマイクロコンピュータ14に記憶された食パンの製パン工程の時間である4時間が、現在時刻9時0分に加算され、食パンのでき上がり時刻として13時00分がマイクロコンピュータ14により表示部11に表示されている。
【0041】
図11は本実施の形態におけるマイクロコンピュータ14に予め記憶されている各メニュー毎の製パン工程の内、材料投入工程を含む食パンの製パン工程を表した図である。この図11において共通の練り1、ねかし1工程の45分の後それぞれ室温に応じて、室温が28℃以上であれば高温プロセス、20℃以上28℃未満であれば中温プロセス、20℃未満であれば低温プロセスの製パン工程が動作する。室温毎に製パン工程を分けているのは室温によるパンのできにもっとも影響がある発酵工程の時間を調整するためであり、過発酵になりやすい高温プロセスでは第1発酵の時間を短く、反対に発酵不足になりやすい低温プロセスでは、第1発酵の時間を長くしており、それに伴い全ての製パン工程の時間を一定にするため、ねかし2の工程時間で調整している。その為、室温の判断は精度を上げるため、発酵にできるだけ近くかつ調理開始から同じタイミングで行うよう、ねかし2の工程が始まる直前に行われ、それまでは全ての室温に共通の練り1、ねかし1工程が45分行われる。
【0042】
図12は本実施の形態における図10の状態から、スタートスイッチ10fをオンした直後の表示部11の状態であり、投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図である。投入時間出力部14aは食パンの材料投入ありの製パン工程において、室温判断による調理プロセスが決定するまでの時間を判断し、表示部11に出力する。調理開始時から室温判断が行われる時間が、材料投入時間が決定する時間のため、材料投入決定45分後を表示する。この時間は調理開始から1分経過すれば材料投入決定44分後と表示を変更し、時間が経過する毎に、カウントダウンして表示する。
【0043】
調理開始から45分が経過して、ねかし1工程が終わると、マイクロコンピュータ15は室温検知部12によって室温を検知し、調理プロセスを決定する。本実施の形態においては、室温25℃で中温プロセスを選択する。
【0044】
図13は、本実施の形態における室温判定で中温プロセスを選択した直後の表示部11の状態であり、投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図である。投入時間出力部14aは中温プロセスにおいて、室温判定から材料投入までの残時間を求める。図11の食パンの製パン工程図の中温プロセスにおいて、室温判定から材料投入工程の間にあるねかし2の工程時間は20分と一定であるが、次の練り2工程においては、最低2分から最長4分と変動し、これは練りの性能を出すためには最低2分以上必要だが、練りすぎると生地の温度が上昇し過ぎて発酵してしまうため、温度検知部7により、生地の温度が33℃に達するまで最大4分を限界に練り工程を行うためである。これは生地温度次第なので事前に練り時間は特定できない。その為、投入時間出力部14aは、練り2の工程時間を最低2分、最大4分として、ねかし2の工程時間20分を合計し、求めた22分から24分を材料投入までの時間として表示部11に出力表示する。この時間は室温判定から1分経過すれば材料投入まで21分から23分後と表示を変更し、時間が経過する毎に、カウントダウンして表示し、最小時間が経過すれば0から2分後のように、材料投入までの最小時間と最大時間を表示し続ける。
【0045】
以上のように本実施の形態においては、投入時間出力部14aは、直前まで材料投入の時間が分からない食パンの製パン工程においては、材料投入工程開始時間の最小時間と最大時間を表示することができるので、使用者は、材料投入工程前の練り工程の時間が変動して材料投入工程の時間も変動する食パン工程のメニューを選択した場合でも、変動する最小時間と最大時間を確認でき、また最小時間と最大時間の幅も数分と短い為、十分食材投入のタイミングを測ることができ使い勝手が良い。
【0046】
なお、本実施の形態において、変動する工程として食パンの製パン工程の練り2工程を用いたが、その他のメニューの変動する工程を用いても効果は同じである。
【0047】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4における自動製パン器の全体構成図および操作部10、表示部11の詳細図、フランスパンの製パン工程を表した図については、実施の形態1における図1、図2、図3、図4、図5と同じであるため同じ番号を付し説明を省略する。
【0048】
図14は、本実施の形態における室温判定で中温プロセスを選択した直後の表示部11の状態であり、投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図である。投入時間出力部14aは中温プロセスにおいて、室温判定から材料投入までの残時間を求め、求めた1時間15分後を材料投入までの時間として表示部11に点滅表示する。
【0049】
以上のように本実施の形態においては、投入時間出力部14aは、初めに表示する製パン工程決定の時間は点灯表示、材料投入工程開始の時間は点滅して表示することができるので、使用者は点灯、点滅の違いから一目で現在表示している時間が製パン工程決定までの時間か、材料投入工程開始の時間かが分かるので、製パン工程決定までの時間を材料投入工程開始の時間と間違うことを防ぎ使い勝手が良い。
【0050】
なお、本実施の形態において、投入時間出力部14aは、初めに表示する製パン工程決定の時間は点灯表示、材料投入工程開始の時間は点滅して区別したが、片方の時間を大きく表示したり、カラーで表示する等、その他の表示パターンの違いを用いて区別しても効果に変わりはない。
【0051】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5における自動製パン器の全体構成図および操作部10、表示部11の詳細図、フランスパンの製パン工程を表した図については、実施の形態1における図1、図2、図3、図4、図5、図6と同じであるため同じ番号を付し説明を省略する。
【0052】
図15は、本実施の形態における投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図であり、その動作を説明する。
【0053】
図6の投入時間出力部14aが室温判定から材料投入までの残時間を求め、求めた1時間15分後を材料投入までの時間として表示部11に出力表示している状態で、予約キー10dがオンされている間、投入時間出力部14aは表示部11に、現在時刻である9時15分を出力表示する。
【0054】
以上のように本実施の形態においては、投入時間出力部14aは、材料投入工程開始の時間を予約キー10dがオンされている間、表示部11の表示を現在時刻に切り替えることができるので、材料投入工程開始の時間を現在時刻と比較することが容易になり、材料投入までの残時間が1時間15分で現在時刻が9時15分ならば、材料投入の時間は10時30分と食材投入開始の時間のタイミングが掴み易くなると共に、表示部に現在時刻専用の表示場所を設ける必要も無く、使い勝手が良い。
【0055】
なお、本実施の形態において、材料投入工程開始の時間と現在時刻を切り替えるキーとして、予約キー10dを用いたが、その他のキーにしても効果は同じである。
【0056】
また、本実施の形態において、材料投入工程開始の残時間と現在時刻を切り替えたが、材料投入決定の時間を現在時刻と比較しても、材料投入決定のタイミングが掴みやすくなるという効果がある。
【0057】
また、本実施の形態において、材料投入工程開始の時間として残時間を用いたが、残時間ではなく10時30分と時刻を用いて、現在時刻9時15分と比較して、いまから1時間15分後に材料投入と残時間としてタイミングが掴みやすくなっても効果は同じである。
【0058】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6における自動製パン器の全体構成図および操作部10、表示部11の詳細図、フランスパンの製パン工程を表した図については、実施の形態1における図1、図2、図3、図4、図5、図6と同じであるため同じ番号を付し説明を省略する。
【0059】
図16は、本実施の形態における投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図であり、その動作を説明する。
【0060】
図6の投入時間出力部14aが室温判定から材料投入までの残時間を求め、求めた1時間15分後を材料投入までの時間として表示部11に出力表示している状態で、スタートキー10fがオンされている間、投入時間出力部14aは表示部11に、でき上がり時刻である15時30分を出力表示する。
【0061】
以上のように本実施の形態においては、投入時間出力部14aは、材料投入工程開始の時間をスタートキー10fがオンされている間、でき上がり時刻に切り替えることができるので、使用者は必要に応じて食材投入の時間とパンでき上がりの時間が確認でき、使い勝手が良い。
【0062】
なお、本実施の形態において、材料投入工程開始の時間とでき上がり時刻を切り替えるキーとして、スタートキー10fを用いたが、その他のキーにしても効果は同じである。
【0063】
また、本実施の形態において、材料投入工程開始の時間とでき上がり時刻を切り替えたが、材料投入決定の時間をでき上がり時刻と切り替えても何ら問題ない。
【0064】
また、本実施の形態において、材料投入工程開始の時間として残時間を用いたが、現在時刻を用いても何ら問題ない。
【産業上の利用可能性】
【0065】
以上のように、本発明にかかる自動製パン器は、精度良く室温判定を行い調理性能を確保しつつ、食材投入の準備もし易いので、室温に調理性能が影響され、調理中に食材の投入を行う電気調理器等の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施の形態1における自動製パン器の全体構成図
【図2】同自動製パン器における操作部10、表示部11の詳細図
【図3】同自動製パン器におけるフランスパンと材料投入ありを選択した表示部11の詳細図
【図4】同自動製パン器におけるフランスパンの製パン工程図
【図5】同自動製パン器における調理開始時の投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図
【図6】同自動製パン器における室温判定後の投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図
【図7】同自動製パン器における材料投入工程中の表示部11の詳細図
【図8】本発明の実施の形態2における室温判定後の投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図
【図9】同自動製パン器における材料投入まで1時間未満での投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図
【図10】本発明の実施の形態3における食パンと材料投入ありを選択した表示部11の詳細図
【図11】同自動製パン器における食パンの製パン工程図
【図12】同自動製パン器における調理開始時の投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図
【図13】同自動製パン器における室温判定後の投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図
【図14】本発明の実施の形態4における室温判定後の投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図
【図15】本発明の実施の形態5における投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図
【図16】本発明の実施の形態6における投入時間出力部14aが動作した表示部11の詳細図
【図17】従来の自動製パン器の全体構成図
【符号の説明】
【0067】
1 本体
2 焼成室
3 ヒータ(加熱部)
4 練り羽根
5 パン焼き型
6 モータ
7 温度検知部
8 イースト投入装置
9 商用電源
10 操作部
11 表示部
12 室温検知部
13 報知部
14 マイクロコンピュータ
14a 投入時間出力部
15 水晶振動子
16 補助電源




 

 


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