米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 家具 -> 松下電器産業株式会社

発明の名称 厨房装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−7013(P2007−7013A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−189412(P2005−189412)
出願日 平成17年6月29日(2005.6.29)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 宮内 隆 / 藤井 裕幸 / 太田 文夫
要約 課題
少量の水と電力で被洗浄物の洗浄を行うことができ、また、台所の室内環境が高温多湿になることを避けることができる、安価な構成のシンク内で被洗浄物およびシンク自体を洗浄する洗浄装置を備えた厨房装置を提供する。

解決手段
シンク6の中に洗剤成分を含んだミスト16を注入するように霧化装置8を配置したものであり、少量の洗剤液を霧化用振動子8cで霧化させることにより洗剤成分を含んだミスト16を発生させ、シンク6内へ注入することができるので、大量の水を使用することもなく、非常に少量の電力によって被洗浄物およびシンク自体の洗浄を行うことができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
シンクの中に洗剤成分を含んだミストを注入するように霧化装置を配置した厨房装置。
【請求項2】
フタを有し、洗剤成分を含んだミストがシンクを充満するような量を発生する霧化装置を配置した請求項1記載の厨房装置。
【請求項3】
洗剤成分を含んだミストを充満させた後に、所定時間後に洗剤成分を含んだミストを吸引する吸引手段を有する請求項1〜2のいずれか1項記載の厨房装置。
【請求項4】
洗剤成分を含んだミストを充満させた後に、シャワーを噴射するための給水噴射手段を有する請求項1〜3のいずれか1項記載の厨房装置。
【請求項5】
霧化装置は、霧化用振動子と、前記霧化用振動子の振動面側に液体を封入した容器とを備え、前記封入した液体と容器を介して容器外側の霧化用液体を霧化するよう構成した請求項1〜4のいずれか1項記載の厨房装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シンクを有する厨房装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の厨房装置は、普通はシンクと給水用の水道水栓と排水用の設備を有し、シンク内で洗い桶等で食器や調理器具といった被洗浄物を洗うものである。しかしながら、このような一般的な洗浄方法では洗浄性が不足する事が多く、洗浄性をあげるために、図3に示すような、被洗浄物をシンク1の中で洗浄できるように洗浄機能を持ったものも提案されている。これは、シンク1の底に高周波電流発生装置2と誘導加熱用コイル3を配設し、これらによりシンク1に水を溜め、その中に入れた洗浄手段4を加熱することにより、洗浄手段4内の水の対流を起こしその対流水で被洗浄物を洗浄するという構成である(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−276403号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のような構成では、シンクの中に水を溜めて、その中の水を加熱し、その加熱された温水の対流のみで洗浄を行うので、水が非常にたくさん必要となる。また、多量の水をかなりの温度に上昇させる為、その運転の為の電気代等のイニシャルコストが高い。また、シンク全体が熱くなり、台所は室温の上昇と多湿な状態となる。
【0004】
また、洗浄性を上げるために超音波発振器を配置すると、この超音波発振器はかなりの高出力の物を必要とし、高周波加熱部と超音波発振器を用いると、かなり高価なものになってくる、という課題があった。
【0005】
また、洗浄手段4内を発生源とする対流水で被洗浄物を洗浄するものであることから、シンク自体を洗浄できるほどの対流水を発生させるには多量の電力を必要とし、シンク自体を洗浄することはほとんど不可能であった。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、被洗浄物を置いたシンクの中に、霧化した高濃度の洗剤液を注入、充満させ、その洗剤液の化学力を利用して被洗浄物の洗浄を行うことにより、少量の水と電力で被洗浄物の洗浄を行うことができ、また、台所の室内環境が高温多湿になることを避けることができる、安価な構成のシンク内で被洗浄物およびシンク自体を洗浄する洗浄装置を備えた厨房装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、シンクの中に洗剤成分を含んだミストを注入するように霧化装置を配置したものである。
【0008】
これにより、被洗浄物をシンクにいれるだけでその被洗浄物を洗浄できる。これは、シンクの中に洗剤成分を含んだミストを注入し、充満させることによって、前記被洗浄物に対して洗剤成分を含んだミストを付着させ、所定時間放置しておけば洗剤の化学力により、被洗浄物に付着している汚れが浮き出し、被洗浄物からはがれやすくなる。その状態で、上からシャワーを噴射することにより浮き出した汚れをはがし落とすことができるものである。また、シンクの内底面や内側壁にも洗剤成分を含んだミストを付着させることができるので、被洗浄物の洗浄と同時にシンク自体をも洗浄することができるものである。
【0009】
ここで、さらに洗剤成分を含んだ粒径の非常に小さいミストは、汚れに対して付着する際に、その汚れに対して穴を開けていき、汚れの内部に洗剤成分を挿入することができる。したがって、汚れとワークトップの上面との境界に洗剤成分を有効に使用することができるので、通常の洗剤液をかけるよりも汚れを浮き上げるという効果が大きい。特に、膜となった油の汚れに対しては、非常に効果がある。
【0010】
ここで洗剤成分を含んだミストについて説明しておくと、少量の洗剤液を超音波発振子で霧化させることにより発生することができる。したがって、大量の水を使用することもなく、また、加熱することもなく、超音波発振器での食器に対する直接洗浄のように、洗浄水を介して食器に機械力を加える必要もないので、非常に少量の電力によって洗浄を行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の厨房装置は、シンクの中に洗剤成分を含んだミストを注入するように霧化装置を配置したものであり、被洗浄物を置いたシンクの中に、霧化した高濃度の洗剤液を注入、充満させ、その洗剤液の化学力を利用して被洗浄物の洗浄を行うことにより、少量の水と電力で被洗浄物の洗浄を行うことができ、また、台所の室内環境が高温多湿になることを避けることができる。安価な構成でシンク内で被洗浄物を洗浄することができる。
【0012】
また、シンクの中で直接洗浄ができるので、ユーザーはシンクの中に被洗浄物を入れるだけですみ、簡単に洗浄ができる。さらに、シンクにはいるかなり大きな調理器具も洗浄することができる。また、シンク自体も洗浄することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
第1の発明は、シンクの中に洗剤成分を含んだミストを注入するように霧化装置を配置したものであり、少量の洗剤液を超音波発振子で霧化させることにより洗剤成分を含んだミストを発生させ、シンク内へ注入することができる。したがって、大量の水を使用することもなく、非常に少量の電力によって洗浄を行うことができる。また、除菌効果のある洗剤を選ぶことにより、常に衛生的に保つことができる。
【0014】
第2の発明は、上記第1の発明において、フタを有し、洗剤成分を含んだミストがシンクを充満するような量を発生する霧化装置を配置したものであり、フタを用いることにより、洗剤成分を含んだ非常に軽いミストが少しの風でシンクから出て行くのを防止することができる。また、シンク全体にわたって配置された被洗浄物やシンク自体を洗浄するためにも、その中を十分に充満させることが有効であるので効率的に被洗浄物の洗浄を行うことができる。
【0015】
第3の発明は、上記第1〜第2の発明において、洗剤成分を含んだミストを充満させた後に、所定時間後に洗剤成分を含んだミストを吸引する吸引手段を有するものであり、シャワーの噴射で洗浄を行う前に洗剤成分を含んだミストをあらかじめ吸引し、洗剤成分の含んだミストを無くしておいて洗剤成分の被洗浄物への再付着を防ぐ。
【0016】
また、シャワーの噴射をユーザーが行う場合には、洗剤成分を含んだミストが充満している場合、被洗浄物が見えにくく、シャワーによる噴射が行いにくいので、充満した洗剤成分を含んだミストを吸引し、なくすることで、後のシャワーによる洗浄をやりやすくすることができる。
【0017】
また、フタをあけた際に、洗剤成分を含んだ非常に軽いミストが台所の拡散するのを防ぐことができる。
【0018】
第4の発明は、上記第1〜第3の発明において、洗剤成分を含んだミストを充満させた後に、シャワーを噴射するための給水噴射手段を有するものであり、洗剤成分を含んだミストにより、被洗浄物から汚れを浮かした後、シャワーの噴射により汚れを簡単にはがすことができる。
【0019】
第5の発明は、上記第1〜第4の発明において、霧化装置は、霧化用振動子と、前記霧化用振動子の振動面側に液体を封入した容器とを備え、前記封入した液体と容器を介して容器外側の霧化用液体を霧化するよう構成したものであり、霧化用発振子が、直接、洗剤液に触れないようにすることにより、いろいろな洗剤液が使用されたり、スケール分等が多い井戸水等においても、霧化用振動子の表面に洗剤の特定の成分や無機質分が直接付着することがないので、その動作に影響を与える事が無く、本来の目的である液体の霧化を長期間に亘って安定的に行うことができる。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における、洗剤成分を含んだミストを発生させる霧化装置を組み込んだ厨房装置の例を示す断面図である。また、図2は、洗剤成分を含んだミストを発生させる霧化発生部の詳細断面図である。
【0022】
図1、図2において、厨房装置5に組み込んだシンク6に対して、霧化発生部7で洗剤成分を含んだミスト16を発生させて、洗剤成分を含んだミスト16を注入できるように構成している。
【0023】
霧化発生部7の具体的構成は、霧化発生部7の底部に霧化装置8を配置する。霧化装置8の上方は、液溜め部9としてここに洗剤液を溜めておく。洗剤液を作る為に、霧化発生部7の天面は、洗剤投入の為の投入フタ10として、ユーザーに開けてもらいここから液溜め部9へ洗剤を投入してもらう。洗剤液を作り、それを霧化する為には適正な水位の洗剤液にすることが重要である。したがって、上水から分岐して自動的に上水を供給するための給水弁15と水位センサー(図示していない)を配置し、液溜め部9に適正な量の水を供給できるようにする。
【0024】
次に、霧化装置8は、液体8aを封入した容器8bと、容器8bの底部に配置され超音波振動子からなる霧化用振動子8cから構成されている。容器8bの、霧化用振動子8cと対向する位置に有る天面8dは、霧化用振動子8cが駆動された時に、液体8aを介して霧化用振動子8cから伝播された振動で振動する振動面となる。天面8dは、洗剤液の成分に対して影響を受けない材質で、振動しやすい樹脂により形成する。
【0025】
上記構成における霧化装置8により、霧化発生部7で洗剤分を含んだミスト16を発生する為の動作、作用を説明する。
【0026】
まず、ユーザーに投入フタ10から洗剤を投入してもらう。電源をいれ、スタートしてもらうと、給水弁15と水位センサーにより適正な水位の洗剤液を作る。
【0027】
次に、霧化用振動子8cを駆動すると、霧化用振動子8cの振動が液体8aを経て天面8dに伝播され、天面8dが振動し、天面8d上の洗剤液が霧化されて洗剤成分を含んだミスト16を発生する。
【0028】
ここで、洗剤は、被洗浄物の汚れによって選択してもらえれば良い。例えば、油汚れの多いものであれば、界面活性剤の多い普通の台所用洗剤でも良く、でんぷんや蛋白の汚れが多い場合は、酵素の入った洗剤を使用すればより有効である。さらに、まな板や包丁のように漂白の行いたいものにおいては、漂白剤を用いてもかまわない。また、洗剤成分を含んだミスト16として飛散、浮遊させるため、少ない上水によって希釈するため、その濃度は本来説明されている濃度より濃いものを使用しても使用する洗剤量が極端に増えることはないし、扱いにくいこともない。また、高濃度のものは洗浄にたいしても有効であることが多い。
【0029】
以上のように、本実施の形態によれば、霧化装置8の霧化用振動子8cの上側は、容器8b内に封入された液体8aに触れるだけで、霧化用振動子8cの表面が洗剤液と直接触れることはない。したがって、いろいろな化学成分に対して問題のない材料で構成する天面8dをその洗剤液に臨むように霧化装置8を搭載しても、霧化用振動子8cが故障したり、霧化用振動子8cの動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたりすることなく、長期にわたって、安定して霧化することができる。
【0030】
また、使用する水に対しても、井戸水などで非常に硬度が高い水を使用する場合においても、霧化用振動子8cの表面に無機質分が付着したり、その動作に影響を与える事が無く、本来の目的である液体の霧化を長期間に亘って安定的に行うことができる。
【0031】
次に、シンク6周辺の構成について説明する。
【0032】
シンク6は、上面には、ユーザーが簡単に開閉できるフタ11を配置し、シンク6内の底面には被洗浄物の全周に対して洗剤成分を含んだミスト16がいきわたるように被洗浄物をセットするセットカゴ12を配置する。また、洗剤成分を含んだミスト16での洗浄後、汚れを流すためのシャワーを噴射するための給水噴射手段13、および、シンク6から洗剤成分を含んだミスト16を吸引する為の吸引手段14もそれぞれ配置している。
【0033】
これらの構成による動作、作用を説明する。
【0034】
まず、フタ11を開放し、被洗浄物をシンク6底面のセットカゴ12にセットする。これは、被洗浄物に対して隙間を設けることにより被洗浄物のあらゆるところへ洗剤成分を含んだミスト16をいきわたらせるために、隙間が取れるように被洗浄物の姿勢を保つためである。
【0035】
次に、洗剤を投入した後で、霧化装置8を駆動し、洗剤成分を含むミスト16を発生させる。この時の洗剤成分を含んだミスト16の発生量は、シンク6内を十分に充満する発生量の能力を持ったものとしている。被洗浄物の全ての部分に洗剤成分の含んだミスト16を付着させる。洗剤成分を含んだ非常に軽いミストでも、徐々に沈降するので常にシンク6内が充満しておくように、以降も間欠的に霧化装置8を駆動しておく。そして、洗剤成分が被洗浄物の汚れに作用し、被洗浄物から浮き上がるまで放置しておく。
【0036】
次は、浮き上がった汚れを、シャワーの噴射により洗い流す必要がある。しかしながら、給水噴射手段13により、被洗浄物に上水をかけた状態では洗剤成分を含んだミスト16は、なかなか消えない。この場合、給水噴射手段13により被洗浄物から汚れを落とした後に、洗剤成分を含んだミスト16が被洗浄物に再付着し、洗剤分が被洗浄物に残る可能性がある。したがって、この再付着を防ぐために、シャワーの前に吸引手段14により洗剤成分を含んだミスト16を吸引して、シンク6内からなくしておく。次に、シンク6の適所に複数配置している給水噴射手段13を用いて、被洗浄物に上水をかけて汚れを洗い流す。このようにして、簡単に被洗浄物の洗浄を行うことができる。また、被洗浄物のみならず、シンク6の内側も洗浄することができる。
【0037】
ここで、給水噴射手段13が全ての範囲をカバーできない場合においては、ユーザーがシャワーの噴射を行う必要がある。この時は、洗剤成分を含んだミスト16が充満している状態では、シンク6内側の被洗浄物の状態がよく分からない。特に、フタ11をあけて、シャワーをユーザーが意識してかける場合には見えにくい。さらに、洗剤成分を含むミスト16は、飛散しやすいので台所のいたるところに飛散してしまう可能性がある。このための対応として、吸引手段14により、あらかじめ洗剤成分を含むミスト16を吸引し、シンク6内から無くしておく。これにより、ユーザーによるシャワーの噴射をやりやすくして確実に被洗浄物の汚れを取り去ることができる。このように、吸引手段14はこのような場合に、特に有効である。
【0038】
以上のように、本実施の形態においては、シンク6の中に十分に充満する洗剤成分を含んだミスト16を注入するように霧化装置8を配置したものであり、被洗浄物の汚れに対して、洗剤成分を含んだミスト16での洗剤分の付着後、放置し、洗剤の化学作用により汚れが浮いた状態で、給水噴射手段13により被洗浄物の汚れを洗い流すことにより、簡単に洗浄を行うことができる。
【0039】
なお、洗剤成分を含んだミスト16の粒径は、発明者らが実験により確認したところによると、数μm程度を分布の中心としたミクロンオーダーとした場合が、洗浄効果にとって好適であったが、これに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上のように、本発明にかかる厨房装置は、シンクの中に洗剤成分を含んだミストを注入するように霧化装置を配置したもので、被洗浄物およびシンク自体を簡単に洗浄することができるので、シンクを備えた厨房装置に広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の形態1における厨房装置を示す断面図
【図2】同厨房装置の要部拡大断面図
【図3】従来の厨房装置の断面図
【符号の説明】
【0042】
6 シンク
7 霧化発生部
8 霧化装置
8a 液体
8b 容器
8c 霧化用振動子
11 フタ
13 給水噴射手段
14 吸引手段
16 ミスト




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013