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発明の名称 小出し器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−196068(P2007−196068A)
公開日 平成19年8月9日(2007.8.9)
出願番号 特願2007−127588(P2007−127588)
出願日 平成19年5月14日(2007.5.14)
代理人 【識別番号】100059959
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 稔
発明者 フィリップ ブリアン
要約 課題
流体物質、例えば、日焼け止め剤を小出しするディスペンサの提供。

解決手段
ディスペンサ(1)は、受け器(10)に固定する第1の部分(30)と、第1の部分に対して回転可能な第2の部分とを有し、第2の部分は、第1の部分に対して、受け器内に入っている物質が外に直接開口した小出しオリフィス(90)を通ってディスペンサから出ることができる小出し位置と、物質が受け器から小出しオリフィスへ通るのが阻止される閉鎖位置との間で回転可能である。本発明のディスペンサは、小出しオリフィスが、上記2つの部分のそれぞれに属する2つの面相互間に形成されていることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
化粧品又はケア物質を収容し、且つ、ディスペンサを有する受け器(10)であって、ディスペンサが、受け器(10)に固定する第1の部分(30)と、第1の部分に対して回転するのに適した第2の部分(40)とを有し、第2の部分(40)は、受け器内に入っている物質が外に直接開口した小出しオリフィス(90)を通ってディスペンサから出ることができる小出し位置と、物質が受け器から小出しオリフィスへ通るのが阻止される閉鎖位置との間で、第1の部分に対して回転し、小出しオリフィス(90;90′)が、前記2つの部分のそれぞれに属する2つの面(60,80;60′,80′)相互間に形成されていることを特徴とする受け器。
【請求項2】
2つの面(60,80;60′,80′)は、砂が内部に入るのを阻止するほど十分に短い距離だけ互いに間隔を隔てて位置していることを特徴とする請求項1記載の受け器。
【請求項3】
2つの面(60,80;60′,80′)は、0.5mm未満の間隔を隔てていることを特徴とする請求項1又は2記載の受け器。
【請求項4】
小出しオリフィス(90;90′)は、少なくとも一部が環状セクタの形態をなした隙間によって構成されていることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一に記載の受け器。
【請求項5】
第2の部分(40)は、前記面のうちの一方(60)を構成する縁部を有する開口部を備えた頂壁(42)を有し、第1の部分(30)は、第2の部分の開口部に係合する端壁(37)を有し、前記開口部は、前記面のうちの他方(80)を構成する縁部を有していることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一に記載の受け器。
【請求項6】
小出しオリフィス(90;90′)は、頂壁(42)内で偏心していることを特徴とする請求項5記載の受け器。
【請求項7】
2つの面(60,80;60′,80′)は、同心であり、且つ、断面が円形であることを特徴とする請求項1〜6のうち何れか一に記載の受け器。
【請求項8】
第1の部分(30)は、頂端部が閉鎖されていて、少なくとも1つの側方開口部(50)を備えた管状延長部(33)を有し、第2の部分(40)は、2つの部分が閉鎖位置にあるとき、側方開口部(50)が閉鎖し、また、2つの部分が小出し位置にあるとき、物質が側方開口部から小出しオリフィス(90;90′)へ通ることができるように構成された内側スカート(43)を有していることを特徴とする請求項1〜7のうち何れか一に記載の受け器。
【請求項9】
小出しオリフィス(90;90′)は、ディスペンサが小出し位置にあるとき、第1の部分(30)と第2の部分(40)との間に形成されるチャンバ(45,52)と連通することを特徴とする請求項1〜8のうち何れか一に記載の受け器。
【請求項10】
チャンバ(45,52)は、第2の部分の回転軸線回りに扇形にわたって延び、扇形は、まる一回転未満であることを特徴とする請求項9記載の受け器。
【請求項11】
第2の部分(40)の回動軸線(X)は、受け器のネックの軸線(Z)に対し傾斜していることを特徴とする請求項1〜10のうち何れか一に記載の受け器。
【請求項12】
第1の部分(30)及び第2の部分(40)は、第2の部分を半回転させることにより閉鎖位置から小出し位置に動くように構成されていることを特徴とする請求項1〜11のうち何れか一に記載の受け器。
【請求項13】
第1の部分(30)及び第2の部分(40)は、軸方向に互いに動かないように構成されていることを特徴とする請求項1〜12のうち何れか一に記載の受け器。
【請求項14】
逆止弁を有していないことを特徴とする請求項1〜13のうち何れか一に記載の受け器。
【請求項15】
第1の部分(30)及び第2の部分(40)は、互いに色の異なるプラスチック材料で作られていることを特徴とする請求項1〜14のうち何れか一に記載の受け器。
【請求項16】
日焼け止め剤又は日焼け後ローションを収容していることを特徴とする請求項1記載の受け器。
【請求項17】
受け器(10)に固定する第1の部分(30)と、第1の部分(30)に対して回転するのに適した第2の部分(40)とを有し、第2の部分は、受け器内に入っている物質が外に直接開口した小出しオリフィス(90)を通ってディスペンサから出ることができる小出し位置と、物質が受け器から小出しオリフィスへ通るのが阻止される閉鎖位置との間で、第1の部分(30)に対して回転し、小出しオリフィスは、前記2つの部分のそれぞれに属する2つの面(60,80;60′,80′)相互間に形成され、第1の部分及び第2の部分は、それぞれ外面を有し、前記面のうちの一方は、他方の連続することを特徴とする器具。
【請求項18】
受け器に固定する第1の部分(30)と、第1の部分に対して回転するのに適した第2の部分(40)とを有し、第2の部分は、受け器内に入っている物質が外に直接開口した小出しオリフィス(90)を通ってディスペンサから出ることができる小出し位置と、物質が受け器から小出しオリフィスへ通るのが阻止される閉鎖位置との間で、第1の部分に対して回転し、小出しオリフィスは、前記2つの部分のそれぞれに属する2つの面(60,80;60′,80′)相互間に形成され、前記面のうちの一方は、互いの周りに回転自在に支持されていることを特徴とする器具。
【請求項19】
受け器に固定する第1の部分(30)と、第1の部分に対して回転軸線回りに回転するのに適した第2の部分(40)とを有し、第2の部分は、受け器内に入っている物質が外に直接開口した小出しオリフィス(90)を通ってディスペンサから出ることができる小出し位置と、物質が受け器から小出しオリフィスへ通るのが阻止される閉鎖位置との間で、第1の部分に対して回転軸線回りに回転し、小出しオリフィスは、前記2つの部分のそれぞれに属する2つの面(60,80;60′,80′)相互間に形成され、回転軸線は、受け器の長手方向軸線に対し傾斜していることを特徴とする器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体、特に、化粧品又はケア製品を小出しする器具に関する。
【背景技術】
【0002】
受け器の内部と小出しオリフィスとの連通を入切するよう作動させることができる回転部分を有するディスペンサ器具が特に、米国特許第648,278号明細書、同第3,690,521号明細書、同第4,961,515号明細書、同第5,246,148号明細書及び同第5,303,850号明細書から知られている。これら米国特許明細書に記載されたディスペンサ器具は、不純物、例えば、砂の粒が内部に侵入するのを防止するようには設計されておらず、浜辺で使用するのに適した化粧品又はケア製品、例えば、日焼け止め剤を小出しするのには完全には適していない。
【0003】
仏国特許出願公開第2,711,620号明細書は、不純物、例えば、砂の粒が内部に侵入しないようにする目的でエラストマー材料で作られた逆止弁を備える小出しオリフィスを有する「クリーンカプセル」とも呼ばれているディスペンサ器具を提案している。それにもかかわらず、かかるディスペンサ器具は、構造が比較的複雑であり、製造するのに費用が高くつく。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特に製造を容易にすることにより、特に、日焼け止め剤を小出しするようになっている場合、流体物質を小出しする器具の更なる改良が要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、かかる要望を、受け器に固定する第1の部分と、第1の部分に対して回転可能な第2の部分とを有し、第2の部分は、受け器内に入っている物質が外に直接開口した小出しオリフィスを通ってディスペンサから出ることができる小出し位置と、物質が受け器から小出しオリフィスへ通るのが阻止される閉鎖位置との間で、第1の部分に対して回転可能であり、小出しオリフィスが、上記2つの部分のそれぞれに属する2つの面相互間に形成されていることを特徴とするディスペンサを提供することによって満たす。
これら2つの面は、これらの間にクリアランス(間隙)を後に残し、このクリアランスは、砂が器具の内部に侵入するのを阻止するよう十分に狭く、例えば、0.5ミリメートル(mm)以下、或いは約0.2mmであるように選択されるのがよい。
【0006】
本発明により、ディスペンサ器具を比較的安価に製造することができる。というのは、小出しオリフィスは、エラストマー材料の逆止弁を備えていないからである。また、本発明により、逆止弁材料の劣化又は逆止弁材料と小出しされる物質との相性又は適合性に関する問題を回避することができる。また、本発明により、外見上クリーンなディスペンサオリフィスを有することができる。というのは、その周囲はクリーニングが容易だからである。小出し位置にするには第1の部分と第2の部分を互いに回転させる必要があるということにより、例えばハンドバッグの中で器具が偶発的に開く恐れを軽減することができる。
【0007】
上述の面は、同心であるのがよい。
小出しオリフィスは、少なくとも一部が環状セクタの形態をした隙間によって構成されたものであるのがよい。
【0008】
本発明の好ましい実施形態では、小出しオリフィスは、第2の部分の回動軸線に平行な方向で外部に開口している。
【0009】
小出しオリフィスを、器具を備えた受け器が水平面としての面上に立っているとき、実質的に器具の頂端部のところに作るのがよい。
【0010】
第2の部分は、縁部、例えば、円の形の縁部が、前記面のうちの一方を構成する開口部を備えた頂壁を有するのがよく、第1の部分は、第2の部分の開口部に嵌まり、縁部、例えば、円形の形の縁部が前記面のうちの他方を構成する端壁を有するのがよい。上記頂壁は、円筒形でなくてもよい。
【0011】
端壁及び頂壁は有利には、互いに実質的に延長部をなす(小出しオリフィスは無視するものとする)外面を備えるのがよい。これは、ディスペンサ器具の概観の向上に寄与し、又これにより、小出しオリフィスの付近のクリーニングを容易に行うことができる。
【0012】
第1の部分及び第2の部分は、有益には、互いに色の異なるプラスチック材料から成形することにより作られたものであるのがよく、かくして、ユーザは小出しオリフィスの存在場所を容易に突き止めることができる。
【0013】
小出しオリフィスは、第2の部分が傾斜している回動軸線の回りに回転することができるようにするため及び(又は)物質がユーザによって取り出される前に蓄積することができる広い領域から利益を受けるために、第2の部分の頂壁の中心から遠ざかって設けられるのがよい。
【0014】
小出し位置では、又、ディスペンサ器具を備えた受け器が水平面としての面上に立っているとき、第2の部分の頂壁は、傾くのがよい。小出しオリフィスから出た物質は、もしこの物質の流動性が十分であれば、重力を受けて第2の部分の頂壁上に下方に流れる傾向がある。小出しオリフィスを心ずれ状態にすることにより物質が頂壁から出る前に流れることができる面のサイズを大きくすることができ、かくして、物質を取り出すのが容易になる。
【0015】
小出しオリフィスを構成する2つの面相互間の間隔は、一定であるのがよい。この間隔は又、例えば2つの部分が小出し位置にあるとき、間隔が最大状態である小出しオリフィスの領域から優先的に小出しするため、一定でなくてもよい。
【0016】
第1の部分は、頂端部が上述の頂壁によって閉鎖された管状延長部を有するのがよく、この延長部は、少なくとも1つの側方開口部を備え、第2の部分は、2つの部品が閉鎖位置にあるとき、側方開口部を閉鎖し、2つの部分が小出し位置にあるとき、物質が側方開口部を通って小出しオリフィスに向かって進むことができるように構成された内側スカートを有するのがよい。
【0017】
小出しオリフィスは、これら部分が小出し位置にあるとき、第1の部分と第2の部分との間に形成されるチャンバと連通するのがよい。チャンバは、第2の部分の回動軸線回りに扇形を占めるのがよく、このセクタは、まる一回転未満である。チャンバは、例えば、管状延長部に設けられた凹部と第2の部分の内側スカートの半径方向内面内に軸方向に延びる切欠きとの間に形成されるのがよい。チャンバの容積は好ましくは、物質の堆積(これは、後で、使用しない場合に乾いてしまう恐れがある)を阻止するのに十分小さい。チャンバの容積及び形状は、受け器内に入っている物質の実質的に全てを、受け器がその初期形状に戻るときに伴って生じる空気の流入中、受け器内へ吸い戻すことができるように選択されるのがよい。ただし、受け器が可変容積のものであり、形状記憶特性を備えているものとする。
【0018】
上述の側方開口部は、管状延長部に設けられた凹部から延びる環状リップによって構成されたものであるのがよい。この環状リップはそれ自体と凹部の内側との間に環状スロットを構成することができる。
【0019】
第2の部分の回動軸線は、受け器への取付けに用いられるスカートの軸線に対し、傾斜しているのがよく、スカートの軸線は場合によっては、受け器のネックの軸線と一致する。第2の部分の回動軸線は、ディスペンサ器具を備えた受け器が水平面としての面上に立っているとき、垂直である必要はない。回動軸線が傾いていることにより、ユーザは閉鎖位置に対する小出し位置を確認するのが容易になる。回動軸線は、ディスペンサ器具を備えた受け器が水平面としての面上に立っているとき、鉛直平面内に含まれるのがよい。
【0020】
第1の部分及び第2の部分は、閉鎖位置から小出し位置への移行が第2の部分を第1の部分に対し少なくとも1/4回転、例えば、半回転させることにより達成されるよう構成されるのがよいが、かかる移行は、他の幾つかの方法で達成できる。
【0021】
第1の部分と第2の部分は、互いに対し軸方向に動くのが阻止されるように構成されたものであるのがよい。これら2つの部分のうち一方は、他方の部分にスナップ装着でき、これら2つの部分のうち少なくとも一方は、第2の部分の回動軸線と同一の軸線上にビード又は溝を有する。例えば、2つの部分のうち一方は、環状ビードを有するのがよく、他方は、ディスペンサ器具の製造中、環状ビードにスナップ装着するよう形作られた少なくとも1つの窪みを有するのがよい。2つの部分は、部品のうちの一方の他方に対する回転の回動軸線に対し固定された軸方向位置にあるのがよい。ディスペンサオリフィスは、物質を小出しする方向を定める軸線を有するのがよく、第1の部分と第2の部分は、かかる軸線に対し軸方向に動くのが防止されるのがよい。
【0022】
第1の部分と第2の部分は、これらを互いに連結するヒンジを備える必要はない。小出しオリフィスは、ディスペンサ器具が小出し位置又は閉鎖位置にあるかどうかとは無関係に、第1の部分及び第2の部分のそれぞれに属する面相互間に永続的に形成されたものであるのがよい。
【0023】
本発明は又、その特徴のうちの1つによれば、単独で又は上述の特徴と組み合わせて、受け器に固定する第1の部分と、第1の部分に対して回転可能な第2の部分とを有し、第2の部分は、受け器内に入っている物質が外に直接開口した小出しオリフィスを通ってディスペンサから出ることができる小出し位置と、物質が受け器から小出しオリフィスへ通るのが阻止される閉鎖位置との間で、第1の部分に対して回転し、小出しオリフィスは、2つの部分のそれぞれに属する2つの面相互間に形成され、第1の部分及び第2の部分は、それぞれ外面を有し、上記面のうちの一方は、他方の連続することを特徴とする器具を提供する。
【0024】
本発明は又、その特徴のうちの1つによれば、単独で又は上述の特徴と組み合わせて、受け器に固定する第1の部分と、第1の部分に対して回転可能な第2の部分とを有し、第2の部分は、受け器内に入っている物質が外に直接開口した小出しオリフィスを通ってディスペンサから出ることができる小出し位置と、物質が受け器から小出しオリフィスへ通るのが阻止される閉鎖位置との間で、第1の部分に対して回転し、小出しオリフィスは、2つの部分のそれぞれに属する2つの面相互間に形成され、上記面のうちの一方は、互いの周りに回転自在に支持されていることを特徴とする器具を提供する。
【0025】
本発明は又、その特徴のうちの1つによれば、単独で又は上述の特徴と組み合わせて、受け器に固定する第1の部分と、第1の部分に対して回転軸線回りに回転するのに適した第2の部分とを有し、第2の部分は、受け器内に入っている物質が外に直接開口した小出しオリフィスを通ってディスペンサから出ることができる小出し位置と、物質が受け器から小出しオリフィスへ通るのが阻止される閉鎖位置との間で、第1の部分に対して回転軸線回りに回転し、小出しオリフィスは、2つの部分のそれぞれに属する2つの面相互間に形成され、回転軸線は、受け器の長手方向軸線に対し傾斜していることを特徴とする器具を提供する。
【0026】
本発明は又、上述したようなディスペンサ器具を備えた受け器を提供する。受け器は、接合平面を構成する金型内で材料を成形することにより作られたものであるのがよく、この受け器は、頂壁を備えた本体を有する。
有利には、頂壁は、ネックと頂壁の周囲との間の距離の少なくとも大部分にわたって接合平面に沿って延びる少なくとも1つの段部を有する。
【0027】
かかる段部は、特にディスペンサ器具が頂壁上に固定されている間に及ぼされる応力に対し、頂壁の強度を補強するのに役立つ。
かくして、強度が同等な場合、使用される材料の厚さを減少させることができ、又は、材料の厚さが同等である場合、大きなレベルの応力に耐えると共に例えば、製造処理量を増大させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明は、添付の図面を参照して非限定的な実施形態についての以下の詳細な説明を読むと一層よく理解できよう。
【0029】
図示の包装兼用小出し器具1は、軸線Zのネック11を備えた受け器10及び2つの部分に固定される第1の部分30及び第1の部分30に対し何れか一方の方向に図示の例では軸線Zに対し45゜未満の角度、例えば、10゜よりも僅かに少ない角度をなす回動軸線X回りに回転できる第2の部分40で構成されたディスペンサ器具20を有している。図示の例では、第1の部分30及び第2の部分40は、互いに色の異なる非エラストマープラスチック材料で作られている。
受け器10は、断面が長円形、特に、図示の例では、断面が楕円形の本体12を有する。
【0030】
特に図4及び図5で理解できるように、第1の部分30は、受け器10の外面の延長部をなす位置を占めるよう設計された管状外側スカート31を有している。
【0031】
全体として軸線Xに垂直に延びる横方向壁32が、外側スカート31の頂部の内方延長部をなし、この横方向壁は、軸線X回りに基部が横方向壁32に連結された管状延長部33を支持している。
【0032】
第1の部分30は、外側スカート31の内部に延びていて、半径方向内面上に、各々円弧の形態をしていて、以下に詳細に説明するようにネック11に設けられた窪みと嵌合するよう設計された2つの歯35を有する組立て用スカート34と、ネック11の半径方向内面に圧接する密封リップ36とを更に有している。
【0033】
環状ビード38が、延長部33に設けられ、延長部の頂端部は、端壁37によって閉鎖されている。延長部33は、軸線Xに垂直な軸線Yを中心とする環状リップ51により構成された側方開口部50を有している。環状リップ51は、図3で理解できるように窪み52から延びている。環状スロット53が、窪み52内で環状リップ51の周りに形成されている。窪みの頂部は、端壁37の一部37aによって構成されている。
【0034】
端壁37は、軸線Xを中心とする円形であって、軸線Xに平行な母線を備えた円筒面60を構成する縁部を備えている。
【0035】
第2の部分40は、延長部33を包囲し、頂壁42に連結された外側スカート41を有している。
【0036】
横方向壁32は、横方向壁32の短軸に平行に延びる2つの薄いスプライン39を有している。これら2つのスプライン39は、外側スカート41の半径方向内面上に形成された軸方向リブ(図示せず)と協働して第2の部分40の回転運動の際にハードポイントを生じさせると共に第2の部分をこれが第1の部分30の外側スカート31の延長部となるよう位置決めするのを容易にするためのものである。
【0037】
第2の部分40は、延長部33に固定されるよう形作られた内側スカート43を更に有している。この目的のため、内側スカート43は、環状ビード38にスナップ装着するよう構成された環状リブ44を有している。
【0038】
内側スカート43は、その半径方向内面上に切欠き45を有し、この切欠き45は、軸方向に延び、環状リップ51の外径よりも僅かに大きな幅のものである。切欠き45の頂部は、頂壁42の一部42aによって構成されている。内側スカート43は、切欠き45の外部に内面46を備え、この内面46は、軸線Xを中心とした円筒形である。環状リップ51は、ディスペンサ器具がその閉鎖位置にあるとき、図4で理解できるように内面46に漏止め状態で当接し、それにより、側方開口部50を閉鎖する。
【0039】
内側スカート43と延長部33は、それぞれ僅かに円錐形の面70,71を有し、これら円錐形面は、第2の部分40と第1の部分30との間に組立て密封状態を生じさせて物質が延長部33と内側スカート43との間で下方に流れ出るのを防止するようになっている。頂壁42は、縁部が図示の例では軸線Xを中心とする円であり、軸線Xに平行な母線を備えた円筒面80を構成する開口部を備えている。面80は、端壁37の対向面60と協働して、物質をディスペンサ器具から出すことができるようにする小出しオリフィス90を構成する扇形部分を含む環状空間を構成する。
【0040】
図示の例では、対向面60,80相互間の間隔は、物質が小出しされているかどうかとは無関係に、実質的に一定の大きさjのものであるが、この間隔が周方向に変化していても本発明の範囲から逸脱しない。一例を挙げると、図7は、それぞれ第1の部分及び第2の部分の一部をなし、共通軸線の回りに円形ではない2つの対向面60′,80′相互間に構成された小出しオリフィス90′を示している。図4及び図5で特に分かることとして、頂壁42及び端壁37は、互いに延長部をなすそれぞれの頂面42b,37bを備え(これら相互間に存在する環状隙間を無視するものとする)、それにより、小出しオリフィス90の付近のクリーニングが容易になる。
【0041】
受け器10は有利には、図8〜図10を参照して以下に説明するように補強された頂部を備えるのがよい。
【0042】
ネック11は、受け器の頂壁100に連結され、この頂壁は、図示の例では輪郭が楕円形のものであり、ネック11の軸線Zに対し全体として横断方向に延びている。
【0043】
図示の例では、受け器10は、プラスチック材料を二つ割り金型で吹込み成形することにより作られ、金型の接合平面Pは、本体12及び頂壁100の長円形断面の長軸と一致している。接合平面Pが存在していることは、受け器の本体12の外面からほんの僅か突出した材料のビードによって受け器の本体12上に見ることができる。
【0044】
後退部又は段部101が、頂壁100に或る種の補剛「ビーム」を形成する浮出し部を構成するよう接合平面P内に形成されており、かくして、例えば、高い処理量で動作する工具類によって固定されている間、加わる応力に耐えることができる受け器を依然として有する状態で、比較的僅かな厚みの材料を用いることができる。図示の例では、かかる固定は、歯35をネック11の環状ビード102にスナップ装着することにより行われる。
【0045】
図示の例では、段部101は、棚部103を備えた頂壁100の周囲からネック11の基部まで延び、頂壁100の4つの領域110,120,130,140を構成する境界部の一部をなしている。
領域110,120,130又は140は、頂壁100の実質的に1/4を占め、各1/4は、接合平面Pの一方の側部上に位置する半平面と接合平面に垂直であり、軸線Zを含む中間平面Mの一方の側に位置する半平面の交線によって定められる。
【0046】
2つの領域110,120は、軸線Zの回りに互いに直径方向反対側に位置し、これら領域は、軸線Zに沿う実質的に同一の軸方向位置を占めている。2つの領域130,140も又、軸線Zの回りに互いに直径方向反対側に位置し、これら領域は、領域110,120に対し軸方向にずれていて、軸線Zに平行に測定して段部101の高さに実質的に相当する距離だけネック11の自由端部により近くに位置している。
【0047】
頂壁100は、接合平面Pに対し横断方向に延びる浮出し部を更に有している。
具体的に説明すると、図示の例では、頂壁100は、互いに軸線Z回りに対称であり、それぞれ領域110,120内で延びる2つのリブ150を有し、これらリブ150は、中間平面Mに平行な長手方向軸線を備えている。リブ150は、頂壁100の周囲のところの棚部103で始まる実質的にゼロの値から、これらが互いに連結される段部101に向かって直線的に又は一定の割合で増大する軸線Zに平行に測定した高さ及び段部101に近づくにつれ僅かに増大する幅のものである。
【0048】
頂壁100は、2つのリブ150とそれぞれ一致して位置する2つの溝151を更に有し、各溝151は、接合平面Pに全体として垂直な方向に沿って延びる長手方向軸線を有している。溝151は、段部101から遠ざかるにつれて直線的に又は一定の割合で増大する深さのものである。
【0049】
各溝151の幅は、頂壁100の周囲に近づくにつれ僅かに増大し、溝151の長手方向縁部は、直線状であり、頂壁100を図9で理解できるように上から観察すると、リブ150の同様に直線状の縁部と一線をなして位置する。
【0050】
頂壁100は、軸線Zの回りに直径方向反対側に位置し、ネック11と頂壁100の短軸の付近の周囲との間で接合平面Pに垂直に延びる2つのリブ152を更に有している。
軸線Zに平行に測定したリブ152の高さは、ネック11に近づくにつれ、頂壁100の周囲のところの実質的にゼロの値から直線的に又は一定の割合で増大する。
【0051】
ディスペンサ器具の作用は次の通りである。
閉鎖位置では、側方開口部50は、内側スカート43によって閉鎖され、小出しオリフィス90が受け器10の内部と連通しないようになる。
ユーザは、第2の部分40を第1の部分30に対し半回転させることにより、ディスペンサ器具を小出し位置にすることができる。
この回転により、内側スカート43の切欠き45が後退部52と位置が合い、それにより、物質が側方開口部50から小出しオリフィス90に向かって流れることができるようにするチャンバが作られる。
【0052】
次に、物質は、例えば受け器10の本体12の変形可能な壁に加えられて受け器の内容積を減少させようとする圧力からの駆動力を受けて、又は、もし物質の流動性が十分であれば、受け器を頭を下にした位置に回すことにより出口に向かって流れることができる。
図5を参照すると理解できることとして、第2の部分40の外側スカート41が小出し位置にあるとき、これは第1の部分30の外側スカート31と角度をなし、それにより、ユーザがディスペンサ器具の状態の変化を見るのが容易になる。
【0053】
小出しがいったん終わりになると、例えば受け器10の本体12が形状記憶性を有しているので空気の流入が生じる。端壁37と頂壁42との間に存在する僅かな間隔があれば、小出しオリフィス90内に存在する物質を吸い戻すことができる。
当然のことながら、本発明は、上述の実施形態には限定されない。
【0054】
特に、小出しオリフィスを第2の部分の頂壁上に心出ししてもよく、受け器は、例えば管状であって断面が円形の本体を有してもよい。小出しオリフィスを構成する第1の部分及び第2の部分の対向面は、円筒形でなくてもよく、これは本発明の範囲から逸脱しない。端壁37及び頂壁42に形成された対応関係をなす開口部は、例えば面取りされ、又は軸方向断面が丸い縁部を有してもよい。
【0055】
本明細書全体を通じ、部材個数に関し、「〜を有する又は含む(comprises a )」という用語は、特段の指定がなければ、「〜を少なくとも一つ有する又は含む(comprises at least of )」という表現と同義であると解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施形態としての包装兼用小出し器具の部分概略斜視図である。
【図2】図1の器具の側面図である。
【図3】受け器にまさに固定されようとするディスペンサ器具の第1の部分を単独で示す図である。
【図4】閉鎖位置にある図1の器具の概略軸方向断面図である。
【図5】小出し位置にある図1の器具の概略軸方向断面図である。
【図6】小出しオリフィスを示す部分拡大略図である。
【図7】小出しオリフィスの変形実施形態を示す図6と類似した図である。
【図8】受け器を単独で示す図である。
【図9】図8のIX矢視平面図である。
【図10】図8のX矢視側面図である。
【符号の説明】
【0057】
1 包装・小出し器具
10 受け器
20 ディスペンサ
30 第1の部分
32 横方向壁
34 組立てスカート
36 密封リップ
40 第2の部分
42 頂壁
45,52 チャンバ
50 側方開口部
90 小出しオリフィス
101 段部




 

 


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