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発明の名称 調節可能な拭取りを行う収容及び塗布装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−160116(P2007−160116A)
公開日 平成19年6月28日(2007.6.28)
出願番号 特願2006−337787(P2006−337787)
出願日 平成18年12月15日(2006.12.15)
代理人 【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
発明者 ジャン−ルイ アッシュ. ゲレ
要約 課題
拭取りを調節する手段を有し、長期間に亘って拭取り部材の性能を維持することができる収容及び塗布装置を提供すること。

解決手段
本発明により、化粧品の収容及び塗布のための装置であって、塗布される製品を収容する容器(2)、第1端が把持部材に接続し、第1端の反対側の第2端が塗布要素に接続するロッドを備えた塗布具、容器中に配置され、塗布要素が容器から引き出される際にそれを拭取るための変形可能部分(36)を備えた拭取り部材(20)、及び拭取り部材(20)に対して可動であり、いかなる位置においても、静止している拭取り部材の変形可能部分(36)を実質的に制約しないように配置される調節部材(4)であって、塗布要素が拭取り部材の変形可能部分を通過する際、変形可能部分(36)の変形を制限する少なくとも1つの第1位置と、この変形を制限しないか又は制限の程度が小さい少なくとも1つの第2位置を占める調節部材(4)を備える装置を提供する。
特許請求の範囲
【請求項1】
−塗布される製品を収容する容器(2)、
−第1端が把持部材(8)に接続し、第1端と反対側の第2端が塗布要素(10)に接続するロッド(7)を備えた塗布具(3)、
−容器内に配置され、塗布要素(10)が容器から引き出されるときに塗布要素を拭取るための変形可能部分(36)を備える拭取り部材(20)、及び
−拭取り部材(20)に対して可動であり、いかなる位置においても、静止している拭取り部材の変形可能部分(36)を実質的に制約しない調節部材(4)であって、塗布要素(10)が変形可能部分(36)を通過する際、変形可能部分(36)の変形を制限する少なくとも1つの第1位置と、この変形を制限しないか又は制限の程度が小さい少なくとも1つの第2位置を占める調節部材(4)
を備える収容及び塗布装置。
【請求項2】
変形可能部分(36)が、塗布要素が通過する際に円周方向に伸長することなく変形する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
調節部材(4)が、変形可能部分(36)の近傍に又は変形可能部分と接触して位置できる制限要素(18)を備えることにより、塗布要素(10)が変形可能部分を通過する際に変形可能部分の変形を制限する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
調節部材(4)が容器(2)上に取り外し可能に固定される、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
調節部材が把持部材(8)上に取り外し可能に固定される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
調節部材が、容器上にねじ込まれるように構成された、内側にねじ山を有する装着スカート(13)と、把持部材(8)をねじ込むことができるねじ山を外側に有する首部(14)とを備える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ロッド(7)が、塗布具が調節部材上の定位置にある状態で調節部材が容器上に固定されるとき、変形可能部分(36)に隣接して位置するのど部(44)を有する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
調節部材が、容器上に恒久的に固定される一方、軸方向に移動可能且つ容器に対して回転可能である、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項9】
調節部材が、容器に取り付けられる突出部分(72)が通るスロット(74)を備え、このスロットが傾斜していることにより、調節部材(4)の回転運動が容器(2)に対する軸方向の動きに変換される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
変形可能部分(36)が少なくとも1つのスロット(39)を備える、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
変形可能部分(36)が複数のフィン(38)を備える、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
変形可能部分が波形のリップ(60)を備える、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
塗布要素(10)がブラシを備える、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
調節部材の、塗布要素(10)を通過させるための断面が、拭取り部材により画定される断面より大きく、特にその内径が拭取り部材の内径(D)より大きい、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
調節部材の、塗布要素(10)を通過させるための断面が、拭取り部材により画定される断面より小さく、特にその内径が拭取り部材の内径より小さい、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
塗布要素(10)が拭取り部材を通過する際、塗布要素によって拭取り部材の変形可能部分(36)が変形する、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
変形可能部分が伸長することなく広がるように構成されている、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
変形可能部分(36)によって、塗布要素の通過領域が、ロッドの、のど部以外の直径より小さな直径に画定されている、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
塗布要素が非円形の断面を有する、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
塗布要素の長軸が、ロッドの長軸に対して中心から外れている、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
塗布要素の長軸が、ロッドの長軸とゼロでない角度を形成する、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
塗布要素が中空である、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
塗布要素が、拭取り部材を通過する際に変形する、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
拭取り部材(20)だけが塗布要素を拭取る、請求項1に記載の装置。
【請求項25】
拭取り部材(20)に加えて、補助的拭取り手段(4、5)を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項26】
補助的拭取り手段が、塗布要素を拭取るための調節部材(4)を備え、特に拭取りリップ(90)を備える、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
拭取りリップ(90)が円形の自由端を有し、変形可能部分(36)によって、拭取りリップの直径より小さいか、又は拭取りリップの直径と同等の直径(D)を有する開口が画定される、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
補助的拭取り手段が拭取りリング(5)を備え、リングの上に調節部材(4)が配置される、請求項25ないし27のいずれか1項に記載の装置。
【請求項29】
前記拭取りリング(5)によって、変形可能部分(36)の直径以下の直径を有するチャネル(530)が内部に画定される、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
製品は、まつ毛及び/又はまゆ毛への適用を目的としたものである、請求項1ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
製品は、唇又は皮膚、特にまぶたへの適用を目的としたものである、請求項1ないし26のいずれか1項に記載の装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布される製品を収容する容器と、第1端に塗布要素を備え、第1端と反対側の第2端に容器を閉鎖する機能も有する把持部材を備えたロッドを含む塗布具とを備えた収容及び塗布装置に関する。
本発明は、具体的には、塗布要素がメイクアップ及び/又はケア製品をケラチン性繊維、特にまつ毛及び/又はまゆ毛に塗布するためのブラシ又はくしである装置に関するが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、容器が、拭取り部材と、塗布要素が通り抜ける拭取り部材の開口の大きさに作用できる調節手段とを備えた装置を開示している。
特定の実施形態において、拭取り部材は、拭取りのための開口の大きさに従って多かれ少なかれ変形する。
拭取り部材は弾力的に変形可能な材料から形成されているので、保管中の制約下で弾性を失う危険性がある。
【0003】
特許文献1には、調節手段がセンタリングされていない及び/又は円形でない開口を備えることにより、調節手段を回転させると塗布要素のための通過領域を調節することができる実施形態も開示されている。
この利点は、拭取り部材が調節手段の位置にかかわらず決して制約されないことである。欠点は、通過領域が円形でないので、塗布要素の均一な拭取りができないことである。
特許文献2は、容器上で回転する調節リングが、所望の拭取りの程度に応じて拭取り部材を制約することができるか又はできない装置を開示している。特許文献1に記載の特定の装置に関しては、長期間に亘って制約下で保管される場合、拭取り部材の性能が低下するという危険がある。
【0004】
特許文献3は、拭取りを調節する手段を持たず、平坦なロッドの拭取りに適した拭取り部材を備える装置を開示している。
2つの拭取り部材を備え、そのうちの1つが取り外し可能である装置も知られている。
【0005】
拭取りを調節する手段を有し、長期間に亘って拭取り部材の性能を維持することができる収容及び塗布装置が必要である。
【特許文献1】欧州特許第2301号
【特許文献2】仏国特許出願第2605198号
【特許文献3】欧州特許第1046358号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は特に上記の必要を満たすことを目的とする。
従って、本発明の態様の1つによる1つの目的は、
−塗布される製品を収容する容器、
−第1端が把持部材に接続し、第1端と反対側の第2端が塗布要素に接続するロッドを備えた塗布具、
−容器の中に配置され、塗布要素が容器から引き出される際に塗布要素を拭取るための変形可能部分を備える拭取り部材、及び
−拭取り部材に対して可動であり、いかなる位置においても、静止している拭取り部材の変形可能部分を実質的に制約しない調節部材あって、塗布要素が拭取り部材の変形可能部分を通過する際、変形可能部分の変形を制限する少なくとも1つの第1位置と、この変形を制限しないか又は制限の程度が小さい少なくとも1つの第2位置を占める調節部材
を備えた収容及び塗布装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、塗布要素の拭取りの少なくとも2つの程度、例えば強い拭取りと弱い拭取り、或いは中程度の拭取りと強い又は弱い拭取りを提供する装置を単純な方法で実現することを可能にする。
拭取り部材は、円周方向に伸長することなく広がるように構成することができる。
【0008】
本発明の一実施例では、調節部材が、変形可能部分の近くに又は変形可能部分と接触して位置することができる制限要素を備え、それにより塗布要素が変形可能部分を通過する際の変形可能部分の変形を制限する。
この制限要素は、例えば管状であり、よってロッド及び塗布要素がその中を通る。
制限要素は円形の断面を有することができる。
制限要素は、可能であれば、ロッド及び/又は塗布要素を拭取るように配置することができる。
【0009】
調節部材は、塗布要素を通過させるための、拭取り部材により画定されるよりも大きい断面、特に拭取り部材の内径より大きい内径か、又は拭取り部材により画定されるよりも小さい断面、特に拭取り部材の内径より小さい内径を有することができる。
塗布要素は、拭取り部材を通過する際に拭取り部材の変形可能部分を変形させることができる。
変形可能部分は伸長することなく広がることができる。
変形可能部分は塗布要素の通過領域を、ロッドののど部以外の直径より小さい直径を有するように画定することができる。
【0010】
調節部材は、例えば調節部材の残りの部分と一体に作成された拭取りリップを備えることができる。
この拭取りリップは円形の自由端を有することができる。
調節部材は、本発明の例示的な一実施形態において、容器上に取り外し可能に固定することができる。
【0011】
調節部材はまた、把持部材に取り外し可能に固定することができ、それにより調節部材を用いて塗布具を容器上に固定することが可能になる。
調節部材は、例えば把持部材又は容器の色と異なる色にすることにより、装置の美的品質に貢献することができる。
調節部材は、容器上にねじ込まれるように配置されたねじ山を内側に有する装着スカートと、把持部材をねじ込むことができるねじ山を外側に有する首部とを備えることができる。
【0012】
ロッドは、塗布具が調節部材上の定位置にあり、調節部材が容器に固定されているとき、変形可能部分に隣接して位置するのど部を有することができる。
本発明の別の例示的実施形態によれば、調節部材は、例えば、軸方向に移動可能且つ容器に対し回転可能に、容器上に恒久的に固定することができる。
【0013】
装置は調節部材上に装着される拭取りリングを備えることができる。前記拭取りリングは、変形可能部分の直径以下の直径を有するチャネルを内部に画定することができる。
容器及び調節部材の少なくとも一方は、ガイドトラックを備えることができ、少なくとも他方はこのガイドトラックと協働する突出部分を備えることができ、それにより調節部材の回転運動を拭取り部材に対する軸方向に沿った動きに変換することができる。
ガイドトラックは、例えば調節部材上に設けた溝又はスロットを備えることができ、突出部分はピン又はこの溝又はスロットと噛み合うねじ山部分とすることができる。
【0014】
例示的一実施形態において、調節部材はスロットを備え、容器はこのスロットに係合し、外部から見えることによって調節表示器としての役目を果たすピンを備える。
変形可能部分は、静止時のロッドの軸にほぼ垂直に、又は変形例として上向きに、又は下向きに伸びていてよい。
【0015】
拭取り部材の変形可能部分は、比較的容易に変形することができるように、例えば伸長することなく広がることができるように実施することができる。
従って、拭取り部材の変形可能部分は、例えば少なくとも1つのスロットを備えることができ、それによって塗布要素が通過する際の変形を容易にすることができる。
変形可能部分は特に、複数のフィンを備えることができる。
変形可能部分は波形のリップを備えることもできる。
【0016】
少なくとも1つのスロット、フィン又は波形リップの存在により、様々な塗布部材、特にロッドの断面より大きな断面を有する塗布部材及び/又は例えば毛又はフロック加工を含むために比較的変形し易い塗布部材を良好に拭取ることができる。
拭取り部材の変形可能部分は、内側に向かって放射状にのびて塗布要素を通過させるための開口を画定する自由端を有する少なくとも1つの拭取りリップを備えることができ、この自由端の周囲は、例えば波形の存在により、上部の突起に見られる開口の周囲よりも確実に大きい。
【0017】
自由端の周囲は、例えば拭取られるロッドの周囲より大きい。
波形の存在により、塗布要素が容器内に挿入されるとき及び/又は容器から引き出されるとき、拭取りリップは、塗布要素を良好に拭取る能力を少しも損なうことなく、塗布要素の通過により容易に変形することができ、可能であればロッド拭取り中のピストン効果を低減することができる。
【0018】
拭取り部材は、少なくとも1つのスロット、フィン又は波形リップの存在により、比較的広範囲に亘る断面を有する塗布要素に適合でき、このような塗布要素を支持するロッドの拭取りを行うことができる。
静止時の拭取り部材はロッドの内径に近い内径を有することができ、塗布要素が拭取り部材を通して導入されるとき、拭取りリップの波形が広がることにより、拭取りリップによって画定される開口が容易に広げられ、塗布要素は、損傷を与えるような過度の圧力を生むことなく通過することができる。従来の拭取りリップが広がる際にだんだんと硬くなるのに対し、本発明による拭取りは柔軟性を失わない。
【0019】
「波形」は、拭取りリップが円周方向に移動することにより形成される一連の窪み及び/又は突起を意味すると理解されたい。それらは曲がるか折り畳まれて、円周方向に交互に出っ張ったり窪んだりする。拭取りリップを上方から観察したときの拭取りリップの各波形は、放射方向に向く軸に沿って伸びることができる。波形の全ての軸は、拭取りリップにより画定される開口のほぼ中央で交差することができる。
波形の軸は、装置の長軸にほぼ垂直に向けるか又はほぼ円錐上に配置することができ、容器の底部に向かって収束させるか、又は広げることができる。
【0020】
制限要素の一端は、変形可能部分を実質的に制約することなく、即ち制限要素により変形可能部分に及ぼされる制約が拭取り部材の性能を一切低下させることなく、変形可能部分に対向及び/又は接触させることができる。調節部材が静止位置にあるとき、制限要素は変形可能部分と接触しない場合がある。
塗布要素はブラシを備えることができ、この場合、製品は、例えばまつ毛及び/又はまゆ毛への適用を目的としたものである。
【0021】
塗布要素は、全長の少なくとも一部に、円形でない断面を有することができる。
適当であれば、塗布要素は、中心から外れる及び/又はロッドの長軸と角度をなす芯を有することができる。
【0022】
塗布要素の内部は中空とすることができ、塗布要素は弾性的に変形可能でも変形可能でなくともよい。
塗布要素はまた、例えば唇又は皮膚、特にまぶたへの適用を目的とする。
【0023】
本発明の別の目的は、上述の装置を用いたメイクアップ方法を提供することであり、本方法では、ケラチン性材料に対して、まず第1の位置にある調節部材により1回目のメイクアップを行い、次に第1の位置とは異なる第2の位置にある調節部材により2回目のメイクアップを行う。
例えば、調節部材が容器から分離可能である場合、調節部材を把持部材と共に容器から分離し、ケラチン性材料に対する処理を行ってから調節部材及び把持部材を容器上に戻すことができる。次に、調節部材を容器上に残して塗布具を分離することができ、ケラチン性材料に対する新たな処理を行う。
【0024】
本発明は、本発明の、非限定な例示的実施形態に関する以下の詳細な説明と、添付図面とにより、更に明確に理解することができる。
【実施例】
【0025】
図1は、長軸Xを有する容器2、及び容器2から分離可能である塗布具3を備える収容及び塗布装置を示す。
装置1は、取り外し可能な調節部材4を備え、それにより塗布具3を容器2に固定することができる。
【0026】
塗布具3は、一端が把持部材8に接続し、他端が塗布要素10に接続するロッド7を備え、塗布要素は例えばマスカラブラシである。
考慮される実施例では、容器2は外側にねじが切られた首部11を備え、調節部材4は、図5に示すように、首部11にねじ込まれるねじが内側に切られた装着スカート13を備える。
【0027】
調節部材4はまた、外側にねじが切られた首部14を備え、この上に把持部材8の内側にねじが切られた装着スカート15をねじ込むことができる。
調節部材4は管状の制限要素18を備え、制限要素の頂部は、装着スカート13と首部14とを結び付ける横壁19に接続する。
【0028】
図示されていない変形例において、調節部材4は、容器2及び把持部材8に固定される取り外し可能な他の手段、例えば容器及び把持部材にラッチ係合する突出部分を備えることができる。固定は摩擦によって行うことができる。
考慮される実施例では、容器2は、首部11の上端部24に載るリム22を上部に備える管状体21を備えた拭取り部材20を収容する。
【0029】
図示の実施例において、拭取り部材20はまた、斜め上方向に突出するフランジ26を備え、このフランジは装着時に首部11を通過することができ、首部11の下方の肩部30に当たる。
図示の実施例において、拭取り部材20は、首部11の内周面上に設けられた溝33にラッチ係合する管状突起32を備える。
【0030】
拭取り部材20は変形可能部分36を備え、考慮される実施例において及び図6に示すように、この変形可能部分は、内側に向かって放射状に伸び、ロッド7及び塗布要素10を通過させる開口40を画定する複数のフィン38を備える。
複数のフィン38は放射状スロット39により分離されている。
フィン38の先端を通る円の直径Dは、例えばロッド7の直径より僅かに小さい。ロッド7は、有利には、図2に示すように、装置1が閉じた状態のときフィン38に隣接する管状ののど部44を備え、それによって保管時にフィンはロッド7による制約を受けない。ロッド7ののど部の最小直径は、例えば2.5mmであり、のど部以外の部分の直径は、例えば4mmである。
【0031】
調節部材4が首部11上の定位置にあるとき、制限要素18の下端は変形可能部分36に隣接するか又は接して位置するが、フィン38を過度に制約することはないので、変形可能部分36の変形能力を損なわない。
【0032】
装置1は以下のようにして使用することができる。
塗布要素10の拭取りを強めたいか又は弱めたいかに応じて、塗布具3のねじを外すことにより、図2に示すように容器2上にあるか又は図3に示すように塗布具3上にある調節部材4を外すことができる。
【0033】
調節部材4がない場合、図7に示すように、塗布要素10を通過させるときにフィン38は自由に上方に曲がることができ、それにより拭取りの程度が小さくなり、多量の製品を充填した塗布要素10を得ることができる。
図8に例示されるように、調節部材4が容器2上にある場合、制限要素18が、塗布要素10が通過するときのフィン38の上方への変形に対抗するので、塗布要素10の拭取りを強め、充填される製品の量を減らすことができる。
【0034】
拭取り部材20は異なる方法で実施することができ、ロッド7及び塗布要素10を通過させる開口40は、図9及び10に示すように波形リップ60により画定することもできる。
リップ60は、例えば円周方向に向かう複数の波形61を備える。
【0035】
拭取り部材20の波形61の幅及び数は変化させることができる。
拭取り部材20は、例えば2〜12個、場合によっては4〜10個の波形を備えることができる。それらは規則的に又は不規則に分配することができる。それらの幅は、全て同じであるか、又は一変形例においては互いに異なっていてもよい。適当であれば、2つの隣接する波形を異なる形状とすることができる。
【0036】
有利には、拭取りリップの自由端62は、制約がなければ、全て一平面内に位置しない。
拭取りリップ60は、装置の長軸にほぼ垂直な中間平面内に伸びるか、又は概ね円錐状に伸びることができ、図9に例示するように容器底部の方向へ収束するように、又は容器の出口方向に向かって伸びることができる。
【0037】
拭取りリップ60の厚みは、一定であるか又は一変形例では可変とすることができる。それは例えば、自由端62近傍の点で薄く、自由端から離れた点で厚くすることができる。
拭取りリップの厚みは、円周方向に向かって装置の長軸Xから所定の距離をおいた地点でほぼ一定とすることができ、例えば周内での変化を10%未満とすることができる。一方、この厚さはX軸に近づく程変化させることができる。
【0038】
拭取りリップの厚さは、例えば、0.1〜0.8mmとすることができる。それは例えば、自由端で約0.2mm、及び自由端62から更に離れた拭取りリップ上の地点、例えば拭取りリップの外周では約0.5mmとすることができる。
拭取りリップ60は、弾性的に伸長可能となる前に、塗布要素10による押圧により広がることができる。拭取りリップ60が広がる間、波形61は水平になる傾向を有することができ、拭取りリップは、拭取りリップが画定する開口40の中心から見える。
【0039】
拭取り部材の開口40は、拭取りリップの材質を大きく引き伸ばす必要なく、ロッド7の拭取りが可能な小さな直径から、塗布要素10の拭取りが可能な大きい直径に変化可能に構成することができる。
調節部材4が定位置にある場合、制限要素18は拭取りリップ60を殆ど又は全く圧迫しないので、拭取りリップ60は長期に亘ってその拭取り特性を保持することができる。
【0040】
図11ないし13は、本発明の別の実施形態による装置1を示し、この装置では調節部材4が恒久的に容器2上に装着されている。
調節部材4はねじが切られた首部14を備え、これにより塗布具3の把持部材8を固定することができる。
【0041】
考慮される実施例では、調節部材4は回転駆動されると軸方向に移動するように容器2上に装着される。
調節部材4は、例えば図5の実施例に示す内側にねじが切られたスカート13の代わりにスカート70を備え、このスカートは、ピンなどの、少なくとも1つの突出部分72を備えた容器2の、上部71の周りを回転することができる。
このピン72はスカート70のスロット74に係合することができ、調節部材4が回転すると軸Xに沿って移動するように、その中で移動することができる。
【0042】
図示の実施例において、ピン72はスロット74を通して見えるので、調節指示器として機能することができる。
図示しない変形例では、調節部材を保持している容器の一又は複数の突出部分は見えなくてもよく、容器及び調節部材は、調節部材の位置を示す表示を備えることができる。
【0043】
調節部材4の角度位置により、図13に例示されるように、制限要素18は拭取り部材20の変形可能部分36に近づくように又は離れるように移動することができる。これら2つの間の距離dは、例えば調節部材4が図11の位置にある場合は実質的にゼロであり、このとき行われる拭取りは強い。距離dは、調節部材4が図12の位置にあるときに最大となり、その場合弱い拭取りが行われる。
調節部材4は異なる方法で実施することもでき、例えば容器のほぼ全長に亘って伸びていてもよい。
【0044】
図示の実施例において、容器2に対して移動するのは制限要素18である。
図示しない変形例では、制限要素は容器に対して固定されており、制限要素及び容器2に対して軸方向に移動するのは拭取り部材であって、この場合、拭取り部材が調節部材に取り付けられていることによりこの移動が可能になっている。
【0045】
図17に示される別の実施形態によれば、調節部材4の上に拭取りリング5を配置することができる。この実施例では拭取りリングがスリーブ51、放射状フランジ52及びシャフト53を備えている。
スリーブ51の内側には、調節部材4のねじが切られた首部14と協働するねじ山の列を設けることができる。
【0046】
調節部材4上の拭取りリング5の最終装着位置において、放射状フランジ52は首部14と接することができる。
シャフト53は、制限要素18中に伸びる部分及び外側に向かって突起する部分を備えることができる。この実施例では、外側に向かって突起する部分は、把持部材8をねじ込んで固定することを可能にするねじ山を外側に備えることができる。
【0047】
このシャフト53は、内部にチャネル530を画定する。このチャネルは円形の断面を有することができる。このようなチャネルの直径mは、例えば、拭取り部材の変形可能部分により画定される直径Dとほぼ等しいか、或いはDより小さいか又は大きい。このようなチャネルにより、塗布要素10の二重の拭取りを行うことができる。
よって、このような拭取りリング5により、繊細なメイクアップを行う塗布要素10に含まれる製品の量を更に減らすことができる。
【0048】
本発明は特定の種類の塗布要素に限定されず、塗布要素10はマスカラブラシでなくともよく、図14に示すように、例えばフロック加工されたか又はされていない、エラストマー、フェルトパッド、発泡材料等から作成された櫛、端金具、又は毛筆、或いは中空の塗布要素であり、拭取り部材が通過する際に変形可能でも可能でなくともよい。
塗布要素10の最大幅はロッド7の直径より大きくても小さくてもよい。
【0049】
塗布要素は、芯80及び芯から伸びる毛81を備えたブラシとすることができ、その外表面は、芯の軸を中心にした回転により概ね円筒形状を有するか、又は図15に示すような非円形の断面を有する。
同じ図に示されるように、芯80は、断面の中心に配置するか、又は中心から外れた位置に配置することができる。
【0050】
図16に例示されるように、調節部材4には、少なくとも1つの拭取りリップ90を設けることができ、それによって、拭取り部材20により画定される大きさより大きいか、小さいか又は同等の、塗布要素の通過面積を画定することができる。
拭取りリップ90は、例えばX軸上にセンタリングされ、例えば拭取り部材の変形可能部分により画定される直径Dとほぼ同等か、或いは直径Dより小さいか又は大きい直径nを有する円形の自由端91を有する。拭取りリップ90の存在により、塗布要素10を二重に拭取ることができる。調節部材4にこのようなリップ90を設け、その上に拭取りリング5(図示しない)を取り付けることも可能である。この場合、直径mは直径nと同等か、或いはmより小さいか又は大きくすることができる。このような構成により、前記塗布要素10を三重に拭取ることができる。
【0051】
例示しない他の変形例では、制限要素18は、例えば拭取り部材20の内径とほぼ同等の内径を有することができるか、又は制限要素の内径は拭取り部材の内径より小さくてもよい。
拭取り部材の材料は、硬化させたか又はしていないエラストマー、シリコン、ニトリル、ブチル、EPDM、熱可塑性エラストマー、SIS、SEAS、Hytrel(登録商標)、Pebax(登録商標)、PE、PP、PET、PA、PVC、PSの内の少なくとも1つとすることができるが、これら以外でもよい。
【0052】
拭取り部材は、適当であればフロック加工することができる。
「〜を備える」及び同義の表現は、特に断らない限り「少なくとも1つの〜を備える」と同義であると理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の例示的一実施形態による収容及び塗布装置の立面図である。
【図2】容器及び容器上に残る調節部材から塗布具を分離したときの図1の装置を示す。
【図3】塗布具を容器から分離したときに調節部材が塗布具上に残る場合の、図2と同様の図である。
【図4】容器及び拭取り部材の部分縦断面図である。
【図5】調節部材が容器上の定位置にあるときの、容器及び拭取り部材の部分縦断面図である。
【図6】単離した拭取り部材の上面図である。
【図7】調節部材が無い場合の拭取り部材の変形可能部分の変形を示す。
【図8】調節部材が容器上に存在する場合の塗布要素の拭取りを示す。
【図9】拭取り部材の別の実施形態の縦断面図である。
【図10】図9の拭取り部材の上面図である。
【図11】本発明による装置の一変形例の立面図である。
【図12】本発明による装置の一変形例の立面図であって、図11とは調節部材の位置が異なる。
【図13】図11の装置の部分縦断面図である。
【図14】塗布要素の種々の実施例を示す。
【図15】塗布要素の一変形例の概略断面図である。
【図16】調節部材の別の実施形態の、容器及び拭取り部材の部分縦断面図である。
【図17】本発明による装置の別の実施形態の部分縦断面図である。
【符号の説明】
【0054】
1 装置
2 容器
3 塗布具
4 調節部材
5 拭取りリング
7 ロッド
8 把持部材
10 塗布要素
13 装着スカート
14 首部
18 制限要素
20 拭取り部材
36 変形可能部分
38 フィン
39、74 スロット
44 のど部
60 波形リップ
72 突出部分
90 拭取りリップ
530 チャネル




 

 


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